この章では、Cisco NX-OS インサービス ソフトウェア アップグレード(ISSU)について説明します。この章の構成は次のとおりです。
2 台のスーパーバイザを搭載した Nexus 9000 シリーズ シャーシでは、In-Service Software Upgrade(ISSU)機能を使用して、トラフィック転送動作を継続しながら、システム ソフトウェアをアップグレードできます。ISSU はノンストップ フォワーディング(NFS)の既存の機能とステートフル スイッチオーバー(SSO)を使用して、システムのダウンタイムを発生させずにソフトウェア アップグレードを実行します。
ISSU は、管理者がコマンドライン インターフェイス(CLI)で起動します。ISSU が起動すると、システム上の次のコンポーネントが(必要に応じて)アップデートされます。
スーパーバイザを 2 台搭載した冗長なシステムでは、一方のスーパーバイザがアクティブとなり、もう一方のスーパーバイザがスタンバイ モードで動作します。ISSU の動作中、アクティブなスーパーバイザが古いソフトウェアを使用して動作し続けている間に、スタンバイ スーパーバイザに新しいソフトウェアがロードされます。アップグレード処理の一部として、アクティブ スーパーバイザとスタンバイ スーパーバイザの間でスイッチオーバーが発生し、スタンバイ スーパーバイザがアクティブとなり、新しいソフトウェアの実行を開始します。スイッチオーバーのあとに、新しいソフトウェアがスタンバイ(旧アクティブ)スーパーバイザ上にロードされます。
ISSU 機能にライセンスは必要ありません。ライセンス パッケージに含まれていない機能は nx-os イメージにバンドルされており、無料で提供されます。Cisco NX-OS ライセンス方式の詳細については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。 |
アップグレード中に設定やネットワーク接続を変更しないでください。ネットワークの設定を変更するとアップグレードが中断する可能性があります。
中断を伴うダウングレードのみがサポートされます。中断なしのダウングレードはサポートされていません。
互換性のあるアップグレードおよびダウングレードの詳細については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Release Notes』を参照してください。ISSU の詳細、および ISSU がサポートされるプラットフォーム一覧については、『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Software Upgrade and Downgrade Guide』を参照してください。
2 台のスーパーバイザを備えた Cisco Nexus 9000 シリーズ シャーシの場合、ISSU プロセスは次の手順を実行します。
アップグレード プロセス中、システムは、コンソールに詳細なステータス情報を表示し、重要な手順を実行する際には管理者に確認を求めます。
新しいソフトウェア イメージでサポートされていない機能を設定すると、ISSU が中断することがあります。ISSU の互換性を判断するには、show incompatibility-all nxos bootflash:filename コマンドを使用します。
ここでは、ISSU およびハイ アベイラビリティに関連する追加情報について説明します。
『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Software Upgrade and Downgrade Guide』 |
ISSU およびハイ アベイラビリティに関連する MIB |
サポートされている MIB を検索およびダウンロードするには、次の URL にアクセスしてください。 http://www.cisco.com/public/sw-center/netmgmt/cmtk/mibs.shtml |