この章の内容は、次のとおりです。
Cisco NX-OS セットアップ ユーティリティは、システムの基本(スタートアップとも呼びます)設定をガイドする対話型のコマンドライン インターフェイス(CLI)モードです。セットアップ ユーティリティでは、システム管理に使用する接続だけを設定できます。
セットアップ ユーティリティでは、システム設定ダイアログを使用して初期設定ファイルを作成できます。セットアップは、デバイスの NVRAM にコンフィギュレーション ファイルがない場合に自動的に開始されます。ダイアログによって、初期設定の説明が行われます。ファイルが作成された後、CLI を使用して追加の設定を行うことができます。
任意のプロンプトに対して Ctrl キーを押した状態で C キーを押して、残りの設定オプションをスキップし、その時点までに設定された内容で先に進むことができます。ただし、管理者パスワードはスキップできません。質問に対する回答をスキップする場合は、Enter キーを押します。デフォルトの回答が見つからない場合(たとえば、ホスト名)、デバイスでは以前の設定を使用して、次の質問に飛びます。
セットアップ ユーティリティは、設定がない場合にシステムを初めて設定するときに主に使用します。ただし、セットアップ ユーティリティは基本的なデバイス設定のためにいつでも使用できます。スクリプト内でステップをスキップすると、セットアップ ユーティリティによって設定値が維持されます。たとえば、すでに mgmt0 インターフェイスを設定している場合、この手順をスキップしても、セットアップ ユーティリティではその設定を変更しません。ただし、ステップのデフォルト値がある場合は、セットアップ ユーティリティによって設定値ではなくデフォルトを使用して設定が変更されます。設定を保存する前に、よく設定の変更内容を確認してください。
![]() (注) | SNMP アクセスをイネーブルにする場合は、必ず IPv4 ルート、デフォルト ネットワーク IPv4 アドレス、およびデフォルト ゲートウェイ IPv4 アドレスを設定してください。IPv4 ルーティングをイネーブルにすると、デバイスは IPv4 ルートとデフォルト ネットワーク IPv4 アドレスを使用します。IPv4 ルーティングがディセーブルの場合、デバイスはデフォルト ゲートウェイ IPv4 アドレスを使用します。 |
![]() (注) | セットアップ スクリプトでは IPv4 だけをサポートしています。 |
セットアップ ユーティリティには次の前提条件があります。
ネットワーク環境のパスワード方針があること。
スーパーバイザ モジュールのコンソール ポートがネットワークに接続されていること。デュアル スーパーバイザ モジュールの場合、両方のスーパーバイザ モジュールのコンソール ポートがネットワークに接続されていること。
スーパーバイザ モジュールのイーサネット管理ポートがネットワークに接続されていること。デュアル スーパーバイザ モジュールの場合は、両方のスーパーバイザ モジュールのイーサネット管理ポートがネットワークに接続されていること。
ライセンスの猶予期間は、必要に応じてイネーブルであること。ライセンスの詳細については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。
セットアップ ユーティリティを使用して Cisco NX-OS デバイスの基本管理を設定するには、次の手順を実行します。
ここでは、セットアップ ユーティリティの使用に関するその他の情報について説明します。
関連項目 |
マニュアル タイトル |
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ライセンス |
『Cisco NX-OS Licensing Guide』 |
SSH および Telnet |
『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Security Configuration Guide』 |
ユーザ ロール |
『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Security Configuration Guide』 |
IPv4 and IPv6 |
『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS Unicast Routing Configuration Guide』 |
SNMP および NTP |
『Cisco Nexus 9000 Series NX-OS System Management Configuration Guide』 |