Cisco Nexus 5600 シリーズ NX-OS Fibre Channel over Ethernet コンフィギュレーション ガイド、リリース 7.x

偏向のない言語

この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。

翻訳について

このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。

マニュアルのコンテンツ
このマニュアル内で検索
ご利用いただける言語
Download Options

Book Title

Cisco Nexus 5600 シリーズ NX-OS Fibre Channel over Ethernet コンフィギュレーション ガイド、リリース 7.x

Chapter Title

ファイバ チャネル インターフェイスを使用した Cisco Unified FEX Nexus 2348UPQ の設定

検索結果

Updated:
2017年6月16日

章のタイトル： ファイバ チャネル インターフェイスを使用した Cisco Unified FEX Nexus 2348UPQ の設定

ファイバ チャネル インターフェイスを使用した Cisco Unified FEX Nexus 2348UPQ の設定

この章では、Cisco Nexus 2348UPQ FEX でネイティブ ファイバ チャネルを設定する手順の詳細について説明し、次のトピックについて取り上げます。

Cisco Nexus 2348UPQ のファイバ チャネル ポートに関する情報

Cisco Nexus 2348UPQ FEX ASIC は、ネイティブ FC ポートをサポートします。

48 個のホスト インターフェイス（HIF）ポートと 6 個の 40 G ネットワーク インターフェイス（NI）ポートがあります。HIF ポートは統合ポートで、1 G または 10 G のイーサネットと 2、4、8、または 16 G の FC インターフェイスを組み合わせることができます。HIF ポートを FC ポートに変換して使用することもできます。HIF ポートは、2、4、8、または 16 G の FC を実行するように設定できます。

ポート タイプ設定（イーサネットまたは FC のポート タイプ）をスイッチに保存します。ポート タイプを変換した後に、FEX をリロードします。これにより、設定がダウンロードされ、変換が有効になります。ポートが FC タイプの場合、F モードのみがサポートされます。

（注）  

スイッチのみをリロードすると、FEX はリロードされません。ポート タイプ変換は、FEX をリロードした場合のみ FEX で有効になります。

Nexus 2348UPQ の FC ポートは、Cisco Nexus 5600 スイッチでのみサポートされます。

注意事項と制約事項

FC インターフェイスを備えた Cisco Nexus 2348UPQ FEX には、次の注意事項と制約事項があります。

  • FEX 番号（ID）の範囲は 100 ～ 130 です。

  • 16 G FC は、奇数番号の HIF ポートにだけ設定できます。隣接する偶数番号のポートは、アウトオブサービス状態に変更する必要があります。

  • FC ポートとイーサネット ポートの両方が混在する場合、FC ポートが連続する 1 組のセットとイーサネット ポートが連続する 1 組のセットに分ける必要があります。FC ポートを最初のポート セットにする必要があります。FC ポートはポート 1 から始める必要があります。

  • FC ポートは 4 ポートのグループで設定する必要があります。

  • 速度を [Auto] に設定すると、16 G ポートは 8 G の速度で起動します。ポートを 16 G の速度で起動するには、switchport speed 16000 コマンドを使用して、速度を 16 G に明示的に設定します。

  • FC-HIF ポートの設定は、プライマリおよびセカンダリの両方の仮想 PortChannel（vPC）スイッチで同じにする必要があります。たとえば、ポート速度、ポート モード、ポートの vSAN などを同じにする必要があります。

  • ポート タイプを使用して明示的に設定されていないポート範囲は、リロード時にもう一方の種類に設定されます。たとえば、ポート 25 〜 48 がイーサネットとして明示的に設定されていると、ポート 1 〜 24 はリロード時に FC のタイプに設定されます。

  • FC ポートを使用するアクティブ-アクティブ設定では、両方の vPC ピア スイッチでポート変換 CLI を設定する必要があります。

  • NPV デバイスまたは NPIV デバイスは Cisco N2348UPQ FEX の FC ポートに接続できませんが、Cisco Nexus 2348UPQ FEX の NPIV 対応親スイッチには直接接続できます。

  • アップリンク ポートは、40 G の速度で動作させることをお勧めします。10 G モードでアップリンクを使用すると、オーバーサブスクリプションになる可能性があります。

  • 奇数番号の HIF ポートを 16 G FC として設定すると、隣接する偶数番号の HIF ポートは、イーサネット ポートまたは FC ポートとして使用できません。奇数番号の FC-FEX HIF ポートを 16 Gbps の速度で動作させる場合、直後の偶数番号のポートを「アウトオブサービス」状態にする必要があります。この制限は、2、4、または 8 G の速度には適用されません。

  • FC-FEX ポートを使用するインターフェイスベースのゾーン分割はサポートされません。

  • F ポート トランキングと F ポート チャネルは、FC-FEX ポートでサポートされません。

  • FC トラフィックでは、送信元 ID（SID）ベースのロードバランシングだけがサポートされます。

ファイバ チャネル ポートの表現

FEX の FC HIF ポートは、スイッチ上で次のパラメータを介して表現されます。

fc FEX number/mod-number/port-number
For example, fc  100/1/1

Buffer-to-Buffer credit（BB_credit）

BB_credit はフロー制御メカニズムで、ファイバ チャネル インターフェイスがフレームをドロップしないようにします。BB_creditは、ホップごとにネゴシエーションします。

[receive BB_credit] のデフォルト値は 32 で、最大値は 128 です。有効な範囲は 1 ～ 128 です。

小型フォーム ファクタ（SFP）のサポート

サポートされる SFP は、DS-SFP-FC16G-SW、DS-SFP-FC8G-SW、DS-SFP-FC4G-SW です。

ファイバ チャネル FEX の SPAN 宛先ポート

SPAN 宛先とは、送信元ポートを監視するインターフェイスを指します。Cisco Nexus 5600 シリーズ スイッチは、SPAN 宛先として、イーサネット インターフェイスとファイバ チャネル インターフェイスをサポートします。

表 1 SPAN の送信元と宛先

送信元 SPAN

宛先 SPAN
ファイバ チャネル（HIF ポート） イーサネット（ベース ポート）
ファイバ チャネル（HIF ポート） イーサネット（HIF ポート）

ファイバ チャネル FEX のトポロジ

FC-FEX HIF ポートは、FC デバイスにだけ接続でき、F モードでだけ動作します。FEX N2348UPQ に接続されている Cisco Nexus 5600 スイッチは、スイッチング モードまたは N ポート仮想化（NPV）モードのいずれかで動作できます。

ストレート型 FEX

ストレート型 FEX トポロジでは、ポート設定を FEX に送信する親スイッチまたはマスター スイッチが FEX ごとにあります。スイッチでは、最初に FEX で FCoE が動作します。その後、FEX はスイッチに接続され、スイッチから送信されるポート設定を使用してリロードされます。
図 1. ストレート型 FEX



アクティブ-アクティブ FEX

アクティブ-アクティブ トポロジでは、各 FEX は 2 つのスイッチに接続されます。FEX に接続し、FCoE を最初に設定するスイッチは、FEX のプライマリ スイッチまたはマスター スイッチになります。マスター スイッチは FEX を所有し、マスター スイッチのスイッチ ID は FEX に保存されます。
図 2. アクティブ-アクティブ FEX




（注）  
FC ポートを使用するアクティブ-アクティブ FEX 設定では、両方の仮想 PortChannel（vPC）ピア スイッチでポート変換 CLI を設定する必要があります。
次のシナリオはサポートされていません。
図 3. サポートされていないシナリオ



Cisco Nexus 2348UPQ でのファイバ チャネル FEX ポートの設定

はじめる前に

feature fcoe コマンドを使用して、FCoE をイネーブルにする必要があります。

手順
    ステップ 1   グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

    switch# configure terminal

    ステップ 2   指定した FEX のコンフィギュレーション モードを開始します。

    switch(config)# fexnumber

    FC-FEX サポートに関して、FEX 番号の範囲は 100 ～ 130 です。

    ステップ 3   FC ポートに変換する必要があるポートの範囲を指定します。

    switch(config)# portport-numbertype fc

    ポート番号は、4 の倍数にする必要があります。FC ポートは、ポート 1 から設定する必要があります。

    （注）     

    このコマンドは、FEX の状態がオンラインである場合のみ受け入れられます。

    ステップ 4   現在のコンフィギュレーション セッションを終了して、EXEC モードに戻ります。

    switch(config)# end

    ステップ 5   指定した FEX をリロードします。

    switch# reload fexnumber

    ステップ 6   グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

    switch# configure terminal

    ステップ 7   ファイバ チャネル インターフェイスを選択し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

    switch(config)# interface fcfex number/slot/port

    ステップ 8   ポートを 16000 Mbps の速度で動作させるために、後続する偶数番号のポートを「アウトオブサービス」状態にします。

    switch(config-if)# interface fcfex number/slot/port

    switch(config-if)# out-of-service

    インターフェイスをアウトオブサービス状態にすると、その共有リソース設定はデフォルトに戻ります。

    Do you wish to continue(y/n)? [n] y

    （注）     

    奇数番号の HIF ポートを 16 G FC として設定すると、隣接する偶数番号の HIF ポートは、イーサネット ポートまたは FC ポートとして使用できません。奇数番号の FC-FEX HIF ポートを 16000 Mbps の速度で動作させる場合、直後の偶数番号のポートを「アウトオブサービス」状態にする必要があります。この制限は、2、4、または 8 G の速度には適用されません。

    ステップ 9   ポートの速度を設定します。

    switch(config-if)# switchport speed { 1000 | 16000 | 2000 | 4000 | 8000 | auto }

    デフォルト値は auto です。速度の値が auto の場合、ポートの auto max speed は、8000 Mbps です。16000 Mbps の場合は、速度を明示的に設定する必要があります。

    ステップ 10   ポート モードを設定します。

    switch(config-if)# switchport mode { E | F | NP | SD | auto }

    デフォルトのモードは auto です。変換が実行されると、自動的に F モードで起動します。F モードだけがサポートされます。

    ステップ 11   ポートに対して、receive BB_credit を設定します。

    switch(config-if)# switchport fcrxbbcreditcredit

    有効な範囲は 1 ～ 128 です。

    Cisco Nexus 2348UPQ でのファイバ チャネル FEX の設定

    この例では、実行コンフィギュレーションと、その後に FC-FEX 設定の詳細を表示する確認コマンドを示します。プレースホルダを、セットアップに関連する値に置き換えます。

    switch# configure terminal
switch(config)# fex 100
switch(config-fex)# port 1-8 type fc
Switch (config-fex)# end
Switch#
Switch# reload fex 100
switch# configure terminal
switch(config)#
switch(config)# interface fc 100/1/1
switch(config-if)#
switch(config-if)# interface fc100/1/2 out-of-service
switch(config-if)# switchport speed 16000
switch(config-if)# switchport mode auto
switch(config-if)# switchport fcrxbbcredit 100
.
.
.
.
switch(config-if)# show interface fc 100/1/1

fc100/1/1 is up
switch (config-if)# sh int fc 100/1/1 
Fc100/1/1 is up
    Hardware is Fibre Channel, SFP is short wave laser w/o OFC (SN)
    Port WWN is 2d:01:8c:60:4f:36:a4:40
    Admin port mode is auto, trunk mode is on
    snmp link state traps are enabled
    Port mode is F, FCID is 0x4105c0
    Port vsan is 1001
    Speed is 16 Gbps
    Transmit B2B Credit is 32
    Receive B2B Credit is 32
    Receive data field Size is 2112
    Beacon is turned off
    1 minute input rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
    1 minute output rate 0 bits/sec, 0 bytes/sec, 0 frames/sec
      470139527 frames input, 1006098506128 bytes
        0 discards, 0 errors
        0 CRC,  0 unknown class
        0 too long, 0 too short
      452260180 frames output, 967469790688 bytes
        0 discards, 0 errors
      2385 input OLS, 1 LRR, 0 NOS, 0 loop inits
      227 output OLS, 3 LRR, 2276 NOS, 0 loop inits
    last clearing of "show interface" counters never
      32 receive B2B credit remaining
      32 transmit B2B credit remaining
      0 low priority transmit B2B credit remaining
    Interface last changed at Tue Aug  7 10:15:57 2001
.
.
.
.
switch (config-if)# show fex fcid-hash-info

FEX   INTERFACE   VSAN     FCID      Fabric Port   FEX Uplink (Port Name)
125   fc125/1/1    1001   0x410620   Eth8/7         9            (2/1)
.
.
.
.

switch (config-if)# show fex 125 fcid-hash-info

FEX   INTERFACE   VSAN     FCID      Fabric Port   FEX Uplink (Port Name)
125   fc125/1/1    1001   0x410620   Eth8/7         9            (2/1)
.
.
.
.
switch (config-if)# show fex 125 fcid-hash-info fcid 0x410620
FEX   INTERFACE   VSAN     FCID      Fabric Port   FEX Uplink (Port Name)
125   fc125/1/1    1001   0x410620   Eth8/7         9            (2/1)

    （注）  
    show fex fcid-hash-info コマンドを使用して、各 FCID トラフィック フローの FEX アップリンク情報を表示します。

    アクティブ-アクティブ FEX の設定

    はじめる前に

    両方のスイッチ（スイッチ 1 およびスイッチ 2）で、vPC を設定します。vPC を設定する手順については、『Cisco Nexus 5000 Series Switches Virtual PortChannel Quick Configuration Guide』を参照してください。

    手順
      ステップ 1   スイッチ 1 で、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

      switch1# configure terminal

      ステップ 2   スイッチ 1 で、指定した FEX のコンフィギュレーション モードを開始します。

      switch1(config)# fexnumber

      FC-FEX サポートに関して、FEX 番号の範囲は 100 ～ 130 です。

      ステップ 3   FC ポートに変換する必要があるポートの範囲を指定します。

      switch1(config)# portport-numbertype fc

      ポート番号は、4 の倍数にする必要があります。FC ポートは、ポート 1 から設定する必要があります。

      （注）     

      このコマンドは、FEX の状態がオンラインである場合のみ受け入れられます。

      （注）     

      アクティブ-アクティブ トポロジでは、FEX をリロードする前に、両方のスイッチ（vPC ピア）でポート タイプ CLI を設定する必要があります。

      ステップ 4   FEX の Fibre Channel over Ethernet トラフィックをイネーブルにします。

      switch1(config)# fcoe

      ステップ 5   スイッチ B で、ステップ ステップ 1 からステップ ステップ 4 を実行します。
      ステップ 6   スイッチ 1 で、指定した FEX をリロードします。

      switch1(config)# reload fexnumber

      （注）     

      FEX インターフェイス関連の設定手順について、Cisco Nexus 2348UPQ でのファイバ チャネル FEX ポートの設定を参照してください。

      アクティブ-アクティブ FEX の設定

      次に、FEX 設定に関する情報を表示する例を示します。

      switch(config-if)# show fex

  FEX         FEX           FEX              FEX              Fex       
Number    Description      State            Model            Serial     
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
120     					FEX0120   				Online   				N2K-C2348UPQ-10GE   	FOC1825R4UH

      このドキュメントは役に立ちましたか?

      Feedbackフィードバック

      シスコに問い合わせ