ファームウェア管理について
このガイドで使用されている「ファームウェア」という用語は、Cisco APIC のアプライアンス ファームウェアを指します。ファームウェアのアップグレードは、Cisco APIC GUI のメニュー バーで [管理 (ADMIN)] > [ファームウェア (Firmware)]を選択して行えます。4.x より前の APIC リリースでは、[ナビゲーション (Navigation)] ペインの [コントローラ ファームウェア (Controller Firmware)] を選択します。この用語は、CIMC、BIOS、LOM、および RAID コントローラ、および NIC/VIC PCI アダプタなどの、 Cisco APIC のコンポーネント ファームウェアと混同しないようにする必要があります。
バージョン名称
ファームウェアを管理するには、次の情報が必要です。
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ファームウェア リポジトリ: ファームウェア リポジトリは、Cisco ACI ファブリックをアップグレードするために必要なファームウェア イメージを保存する分散ストアです。ファームウェア リポジトリは、クラスタ内のすべてのコントローラに同期されます。ファームウェア ソース ポリシーを設定した場合、ファームウェア イメージは、外部サーバ(HTTP または(SCP)からファームウェア リポジトリにダウンロードされます。リポジトリに保存可能なファームウェア イメージには 3 つの種類があります。
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Cisco APICイメージ: このイメージは、Cisco アプリケーション ポリシー インフラストラクチャ コントローラ上で実行されるソフトウェアで構成されています (Cisco APIC)。
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スイッチ イメージ: このイメージは、Cisco ACI スイッチ上で実行されるソフトウェアから構成されています。
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カタログ イメージ: このイメージは、Cisco によって作成された内部ポリシーで構成されています。これらの内部ポリシーには、ハードウェアの各モデルの機能、ソフトウェアの異なるバージョン間の互換性、およびハードウェアと診断テストに関する情報が含まれます。このイメージは、通常一括でコントローラのイメージとともにアップグレードされます。特定のリリースのリリース ノートに具体的な指示がない限り、管理者はカタログ イメージを個別にアップグレードする必要はありません。
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ファームウェア グループ、およびファームウェア ポリシー: ファームウェア グループは、スイッチのグループのファームウェア ポリシーを設定します。ファームウェア ポリシーは、グループのスイッチで、目的のファームウェア バージョンを指定します。
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コントローラ ファームウェア ポリシーおよびコントローラ メンテナンス ポリシー: 4.x より前のリリースの APIC に適用されます。コントローラ ファームウェア ポリシーは、コントローラで必要なバージョンを指定します。コントローラ メンテナンス ポリシーでは、コントローラのアップグレードがいつ開始する必要がを指定します。コントローラ ファームウェア ポリシーとコントローラメンテナンス ポリシーは、クラスタ内のすべてのコントローラに適用されます。
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メンテナンス グループおよびメンテナンス ポリシー: 4.x より前のリリースの APIC に適用されます。メンテナンス グループは、メンテナンス ポリシーを設定するスイッチのグループです。メンテナンス ポリシーは、アップグレードのスケジュールを指定します。
ファームウェアのアップグレード モード
Cisco APIC を使用してファームウェアをアップグレードする方法は、リリースによって異なります。
Cisco APIC 4.x より前のリリース
Cisco APIC GUI で、 に移動してファームウェアをアップグレードできます。メンテナンス グループを選択し、[アクション (Actions)] メニューから [ワンタイム ウインドウ トリガーの作成 (Create One Time Window Trigger)] または [繰り返しウィンドウ トリガーの作成 (Create Recurring Window Trigger)]を選択して、アップグレードのスケジュールを設定します。
Cisco APIC を使用してファームウェアをアップグレードするには、2 つのモードがあります。
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[即座にアップグレード (Upgrade immediately)]:このモードでは、ファームウェアのアップグレード プロセスを直ちに開始します。
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[アップグレードをスケジュール (Schedule an upgrade)]:このモードでは、ファームウェアのアップグレードのスケジュールをそれ以後の日時に設定することができます。[スケジューラ (scheduler)] フィールドで、既存のトリガー スケジューラを選択するか、または [トリガースケジューラの作成 (Create trigger scheduler)] をクリックして新しいトリガー スケジューラを作成します。
Cisco APIC リリース 4.x 以降
Cisco APIC GUI で、 に移動してファームウェアをアップグレードできます。[インフラストラクチャ (Infrastructure)] タブをクリックし、[ノード (Nodes)] サブタブをクリックします。[アクション (Actions)] をクリックし、[ノードのアップグレードをスケジュール (Schedule Node Upgrade)] をクリックします。[アップグレード グループの名前 (Upgrade Group Name)] 領域で、既存のグループを選択するか、新しいグループを作成します。
Cisco APIC を使用してファームウェアをアップグレードするには、2 つのモードがあります。
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[今すぐ (Now)]:このモードでは、ファームウェアのアップグレード プロセスを直ちに開始します。
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[後日にスケジュール (Schedule for Later)]:このモードでは、ファームウェアのアップグレードのスケジュールをそれ以後の日時に設定することができます。[スケジューラ (scheduler)] フィールドで、既存のトリガー スケジューラを選択するか、または [トリガースケジューラの作成 (Create trigger scheduler)] をクリックして新しいトリガー スケジューラを作成します。