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この章では、Cisco Nexus Cloud Services Platform 製品ファミリと、ホストされた仮想サービス ブレードについて説明します。この章は、次の内容で構成されています。
• 「Cisco Nexus Cloud Services Platform に関する情報」
• 「Cisco Integrated Management Controller」
• 「アップリンク」
Cisco Nexus Cloud Services Platform 製品ファミリには Cisco Nexus 1010、Cisco Nexus 1010-X、Cisco Nexus 1110-S、Cisco Nexus 1110-X があります。Cisco Nexus Cloud Services Platform は Virtual Supervisor Moldules (VSMs) 専用のハードウェアをCisco Nexus 1000V提供し、仮想マシン上にホストされた VSM をホストできるようになりました。それによって、標準的なシスコ スイッチと同様に、VSMCisco Nexus 1000V をインストールし、管理することができます。Cisco Nexus Cloud Services Platform は VMware vSphere 用および Microsoft Hyper-V 用の Cisco Nexus 1000V をサポートします。
Cisco Nexus Cloud Services Platform 製品ファミリで管理されるサービスは、仮想サービス ブレード(VSB)と呼ばれます。Cisco Nexus Cloud Services Platform 製品ファミリでは、次の VSB がサポートされています。
• Cisco Nexus 1000V VSM for VMware vSphere
• Cisco Nexus 1000V VSM for Microsoft Hyper-V
• Cisco Network Analysis Module (NAM)
• Cisco Virtual Security Gateway(VSG)
• Cisco Data Center Network Manager (DCNM) モジュール
VSB の詳細については、 仮想サービス ブレードの項を参照してください。
次の表に、Cisco Nexus Cloud Services Platform 製品ファミリによってサポートされる VSB の数を示します。
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Cisco Nexus Cloud Services Platform 製品ファミリでサポートされホストされている VSB の数の詳細については、『Cisco Nexus Cloud Services Platform Compatibility Information Guide』を参照してください。
図 1-1 は、ネットワーク内で Cisco Nexus Cloud Services Platform が Cisco Nexus 1000V VSM および Virtual Ethernet Module (VEMs) をどのようにホストするかを示します。
図 1-1 Cisco Nexus Cloud Services Platform のアーキテクチャ
Cisco Nexus Cloud Services Platform はハイ アベイラビリティをサポートしています。2 つの Cisco Nexus Cloud Services Platformは、ハイ アベイラビリティを提供する HA ペアを形成できます。Cisco Nexus Cloud Services Platform の制御接続が失われても管理接続が維持されている場合、アクティブな Cisco Nexus Cloud Services Platform が、スタンバイを一度リロードします。スタンバイは、制御接続が復元されるまで待ち状態になります。HA ペアでは、アクティブおよびスタンバイの Cisco Nexus Cloud Services Platform は、データを同期するため、制御接続を使用します。
Cisco Nexus Cloud Services Platform は、ハイ アベイラビリティの以下の 2 つの形式を同時にサポートします。
• 管理配置でアクティブ スタンバイ:アクティブな Cisco Nexus Cloud Services Platform がネットワーク経由でアクセス可能であり、コマンドの大半はアクティブな Cisco Nexus Cloud Services Platform でのみサポートされます。スタンバイの Cisco Nexus Cloud Services Platform は IP ネットワーク経由でアクセス不能ですが、アクティブな Cisco Nexus Cloud Services Platform または直接シリアル接続を介してアクセスできます。
• VSB 配置のアクティブ - アクティブ:VSB を Cisco Nexus Cloud Services Platform で配置すると、VSB をアクティブまたはスタンバイの Cisco Nexus Cloud Services Platform で配置できます。VSB はアクティブとスタンバイ Cisco Nexus Cloud Services Platform の両方でアクティブにできます。この設定により、トラフィックの分散が調整され、同時に潜在的な障害ドメインが削減されます。
図 1-2 は HA コンポーネントと、HA コンポーネント間の通信リンクを示しています。
図 1-2 Cisco Nexus Cloud Services Platform HA コンポーネントと通信リンク
表 1-1 に、Cisco Nexus Cloud Services Platform での VSM の実行と仮想マシンでの VSM の実行の比較を示します。
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(注) Cisco Nexus 1000V は現在、VMware vSphere または Microsoft Hyper-V ハイパーバイザで実行されているハイパーバイザ ホスト マシンをサポートしています。
図 1-3 に、Cisco Nexus Cloud Services Platform での VSM の実行と仮想マシンでの VSM の実行の比較を示します。
図 1-3 VM と Cisco Nexus Cloud Services Platform の比較
Cisco Integrated Management Controller(CIMC)は、Cisco Nexus Cloud Services Platform に含まれるソフトウェア インターフェイスです。CIMC は Serial over LAN(SoL)アクセスを設定し、デバイスが到達不能となった場合にはリモート管理を設定します。リモート管理の詳細については、『 Cisco Nexus Cloud Services Platform Software Installation and Upgrade Guide 』を参照してください。
Cisco Nexus Cloud Services Platform を設置する際には、CIMC インターフェイスを設定するオプションがあります。Cisco Nexus Cloud Services Platform のインストール中に CIMC ソフトウェアを設定するには、『 Cisco Nexus Cloud Services Platform Hardware Installation Guide 』を参照してください。
Cisco Nexus Cloud Services Platform 製品ファミリがホスト、作成、および管理するサービス(VSM、NAM、VSG、DCNM、VXLAN ゲートウェイ)は、仮想サービス ブレード(VSB)と呼ばれます。
(注) このガイドでは、Cisco Nexus 1000V Virtual Supervisor Module(VSM)とは VMware vSphere および Microsoft Hyper-V でホストされているサービスを示します。
VSB は、Cisco Nexus Cloud Services Platform bootflash リポジトリにある ISO または OVA イメージ ファイルを使用して作成されます。ISO は、VSB に対して次のことを定義します。
VSB の詳細については、「仮想ブレードの設定」の項を参照してください。
サポート対象の VSB、ソフトウェアの互換性、Cisco Nexus Cloud Services Platform 上の最大容量を決定するための重み付けマトリクスについては、『 Cisco Nexus Cloud Services Platform Compatibility Information Guide 』を参照してください。
ここでは、ハードウェアのインストール中に接続しているアップリンクについて説明します。お使いの Cisco Nexus Cloud Services Platform からアップストリームしているスイッチの、これらの接続および前提条件の詳細については、『 Cisco Nexus Cloud Services Platform Hardware Installation Guide 』を参照してください。
• 「トポロジ 5:フレキシブル ネットワーク アップリンク設定」
• 「トポロジ 2:2 つのアップリンク:1)管理と制御および 2)データ」
• 「トポロジ 3:2 つのアップリンク:1)管理および 2)制御とデータ」
• 「トポロジ 4:3 つのアップリンク:1)管理、2)制御および 3)データ」
表 1-2 は、ネットワーク トラフィックのクラスで運ばれる Cisco Nexus Cloud Services Platform アップリンクについて説明します。
表 1-3 は、利用可能なアップリンク設定について説明します。
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アップストリーム スイッチが LACP をサポートする必要があります。 トラフィック分散はハッシュ アルゴリズムに基づき、均等に分散されない場合があります。 比較的スタティックなソース(最大 64 個)の小さなセットが原因で、あるリンクが過度に使用され、別のリンクがあまり使用されないことがあります。 |
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ネットワークのアップリンクのタイプを選択します。詳細については、『 Cisco Nexus Cloud Services Platform Software Installation and Upgrade Guide 』を参照してください。
(注) アップリンク タイプを設定した後、アップリンク タイプを変更するにはソフトウェアをリロードする必要があります。
フレキシブル ネットワーク アップリンクは、Cisco Nexus 1110-S または Cisco Nexus 1110-X をネットワークに接続するための完全な柔軟性を提供し、Cisco Nexus Cloud Services Platform 製品ファミリでは VSB の柔軟な展開を実現します。柔軟な設定は、VSB のトラフィック分離などの適切なトラフィック分離ポリシーをイネーブルにします。デフォルトのフレキシブル ネットワーク アップリンク設定では、各物理ポートが個々のアップリンクとして機能します。図 1-4 を参照してください。ポート チャネルにポートを追加するか、VSB インターフェイスにアップリンクを割り当てることによって、デフォルト設定に変更を加えることができます。図 1-5 を参照してください。
図 1-4 トポロジ 5:vPC または VSS がないフレキシブルなネットワーク アップリンク(デフォルト)
図 1-5 トポロジ 5:vPC または VSS があるフレキシブルなネットワーク アップリンク(デフォルト)
このトポロジでは、次の図に示すように、2 つのアップリンクでお使いの Cisco Nexus Cloud Services Platform ペアをネットワークに接続します。
• 図 1-6、vPC または VSS なし
• 図 1-7、vPC または VSS あり
接続するアップリンクに関する詳細については、『 Cisco Nexus Cloud Services Platform Hardware Installation Guide 』を参照してください。
図 1-6 トポロジ 1:vPC または VSS がない 1 つのアップリンク
図 1-7 トポロジ 1:vPC または VSS がある 1 つのアップリンク
トポロジ 2 では、各 Cisco Nexus Cloud Services Platform の 6 個のギガビット イーサネット ポートは、2 つのアップリンクを作成します。各 Cisco Nexus Cloud Services Platform のポートは、内部的にポート チャネルを形成し、ネットワーク トラフィックは送信元 MAC アルゴリズムに基づいて負荷分散されます。
LACP はポート 3、4、5、および 6 に接続するアップストリーム スイッチで設定する必要があります。
トポロジ 2 では、次の図に示すように、2 つのアップリンクでお使いの Cisco Nexus Cloud Services Platform ペアをネットワークに接続します。
• 図 1-8、vPC または VSS なし
• 図 1-9、vPC または VSS あり
接続するアップリンクに関する詳細については、『 Cisco Nexus Cloud Services Platform Hardware Installation Guide 』を参照してください。
図 1-8 トポロジ 2:vPC または VSS がないアップリンク:
1)管理および制御のアップリンクおよび 2)データのアップリンク
図 1-9 トポロジ 2:vPC または VSS があるアップリンク:
1)管理および制御のアップリンクおよび 2)データのアップリンク
トポロジ 3 では、各 Cisco Nexus Cloud Services Platform のポートは、内部的にポート チャネルを形成し、ネットワーク トラフィックは送信元 MAC アルゴリズムに基づいて負荷分散されます。
LACP はポート 3、4、5、および 6 に接続するアップストリーム スイッチで設定する必要があります。
トポロジ 3 では、次の図に示すように、2 つのアップリンクでお使いの Cisco Nexus Cloud Services Platform ペアをネットワークに接続します。
• 図 1-10、vPC または VSS なし
• 図 1-11、vPC または VSS あり
接続するアップリンクに関する詳細については、『 Cisco Nexus Cloud Services Platform Hardware Installation Guide 』を参照してください。
図 1-10 トポロジ 3:vPC または VSS がない 2 つのアップリンク:
1)管理アップリンクおよび 2)管理とデータのアップリンク
図 1-11 トポロジ 3:vPC または VSS がある 2 つのアップリンク:
1)管理アップリンクおよび 2)管理とデータのアップリンク
トポロジ 4 では、各 Cisco Nexus Cloud Services Platform の 6 個のギガビット イーサネット ポートは、次のいずれかの図に示すように 3 つのアップリンクを作成します。
• 図 1-12、vPC または VSS なし
• 図 1-13、vPC または VSS あり
接続するアップリンクに関する詳細については、『 Cisco Nexus Cloud Services Platform Hardware Installation Guide 』を参照してください。
図 1-12 トポロジ 4:vPC または VSS がない 3 つのアップリンク
1)管理、2)制御および 3)データ
図 1-13 トポロジ 4:vPC または VSS がある 3 つのアップリンク
1)管理、2)制御および 3)データ