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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco Nexus 9000 シリーズ スイッチの Cisco NX-OS 設定の制限値について説明します。
このマニュアルに記載されている値は Cisco Nexus 9000 シリーズのハードウェアまたは Cisco NX-OS ソフトウェアの理論上のシステム制限値とは解釈されません。これらの制限値は、シスコによって検証された値を示します。これらの値は、さらにテストや検証を実施することで増やせます。
この項の表に、Cisco NX-OS Releases 6.1(2)I3(4) および 6.1(2)I3(4a) の検証済みスケーラビリティ制限値を示します。これらの制限値は一次元構成で検証されています。この表に示す値は、1 度に 1 つの特定の機能のスケーラビリティに重点を置いています。
この数値は、対応する機能に対してその Cisco NX-OS リリースのソフトウェアが現在サポートしている絶対最大値です。ハードウェアがより大きなスケーリングに対応している場合、今後のソフトウェア リリースでは、この検証された最大制限値が増大する可能性があります。複数の機能をイネーブルにして最大のスケーラビリティを実現しようとした時は、ここに示されている値と結果が異なる場合があります。
機能 |
9500 シリーズの検証済み制限値 |
9300 シリーズの検証済み制限値 |
---|---|---|
ファブリック エクステンダおよびファブリック エクステンダ サーバ インターフェイス |
N/A |
16 および 768 |
ファブリック エクステンダあたりの VLAN |
N/A |
2000(すべてのファブリック エクステンダ) |
ファブリック エクステンダ サーバ インターフェイスあたりの VLAN |
N/A |
75 |
ポート チャネル |
N/A |
500 |
(注) |
Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダは、Cisco Nexus 9396PX および Cisco Nexus 9372PX シャーシでのみサポートされます。 |
機能 |
9500 シリーズの検証済み制限値 |
9300 シリーズの検証済み制限値 |
---|---|---|
Generic Routing Encapsulation(GRE)トンネル |
8 |
8 |
ポート チャネルのリンク |
32 |
8 |
SVI |
490 |
250 |
vPC |
275 |
100(ファブリック エクステンダを使用した場合は 280) |
機能 |
9500 シリーズの検証済み制限値 |
9300 シリーズの検証済み制限値 |
---|---|---|
MST インスタンス |
64 |
64 |
MST 仮想ポート |
85,000 |
48,000 |
RPVST 仮想ポート |
22,000 |
12,000 |
VLANs |
4000 |
3900 |
RPVST モードの VLAN |
500 |
500 |
プライベート VLAN(PVLAN) |
||
プライマリ VLAN |
16 |
16 |
セカンダリ VLAN |
20 |
20 |
コミュニティ ホスト モードのポート |
40 |
40 |
独立ホスト モードのポート |
20 |
40 |
独立トランク ホスト モードのポート |
22 |
40 |
無差別モードのポート |
48 |
5 |
無差別トランク モードのポート |
80 |
5 |
PVLAN トランク ポートで許可される PVLAN |
16 |
16 |
(注) |
vPC ごとにサポートされる VLAN の数は、トポロジに応じて、このテーブルに示す MST または RPVST の仮想ポートの数以下にする必要があります。 |
(注) |
Cisco Nexus 9500 シリーズ スイッチの場合、プライマリまたはセカンダリ VLAN の設定数に制限がなくても、トラフィックの検証対象となるのは 16 の PVLAN グループです。また、SVI および仮想 MAC アドレスがイネーブルになっている PVLAN では TCAM ハードウェアのテーブル サイズ制限機能になるため、作成できる PVLAN の数に制限はありません。テーブルは最大 507 のエントリを保持することができ、通常の VLAN および PVLAN で使用されます。PVLAN で SVI をイネーブルにすると、PVLAN の数はこのリソースの可用性によって制限されます。値がこのハードウェア リソースを超えると、メッセージが表示されます。 |
(注) |
Cisco Nexus 9300 シリーズ スイッチの場合、ホスト モードが 40 と無差別モードが 5 で、一度に最大 45 の PVLAN ポートが検証されます。ホスト モードの 40 は、すべてが独立ポート、独立トランク ポート、またはコミュニティ ホスト ポートのいずれかです。 |
機能 |
9500 シリーズの検証済み制限値 |
9300 シリーズの検証済み制限値 |
---|---|---|
IPv4 マルチキャスト ルート |
32,000 |
8000 |
発信インターフェイス(OIF) |
40 |
40 |
(注) |
IPv4 マルチキャスト ルートおよび IPv4/IPv6 ホスト ルートは同じハードウェア テーブルを共有します。制限値は、デフォルトのラインカード モードおよび最大ホスト ラインカード モードの両方に適用されます。 |
(注) |
ハイ アベイラビリティ(グレースフル リスタートおよびステートフル スイッチオーバー)は、ユニキャストまたはマルチキャスト アグレッシブ タイマーが任意のスケールで設定されている場合はサポートされません。 |
機能 |
9500 シリーズの検証済み制限値 |
9300 シリーズの検証済み制限値 |
---|---|---|
IPv4 入力 ACL |
3072(ネットワーク転送エンジンあたり) |
3072(ネットワーク転送エンジンあたり) |
IPv4 出力 ACL |
768(ネットワーク転送エンジンあたり) |
768(ネットワーク転送エンジンあたり) |
IPv6 入力 ACL |
1536(ネットワーク転送エンジンあたり) |
1536(ネットワーク転送エンジンあたり) |
IPv6 出力 ACL |
256(ネットワーク転送エンジンあたり) |
256(ネットワーク転送エンジンあたり) |
(注) |
ACL のスケーラビリティ制限は、ポリシー ベースの ACL(PBACL)にも適用されます。 |
機能 |
9500 シリーズの検証済み制限値 |
9300 シリーズの検証済み制限値 |
---|---|---|
設定可能な SPAN セッションまたは ERSPAN セッション |
32 |
4 |
アクティブな SPAN または ERSPAN セッション1 |
4 ~ 32(ラインカード数とセッション設定に基づく) |
4 |
ラインカードあたりのアクティブなローカライズ済み SPAN または ERSPAN セッション2 |
4 |
4 |
SPAN または ERSPAN セッションあたりの送信元インターフェイス(Rx と Tx のいずれかまたは両方) |
48 |
48 |
SPAN セッションあたりの宛先インターフェイス |
1(物理インターフェイス) |
1(物理インターフェイス) |
SPAN または ERSPAN セッションあたりの VLAN 送信元 |
32 |
32 |
機能 |
9500 シリーズの検証済み制限値 |
9300 シリーズの検証済み制限値 |
---|---|---|
BGP ネイバー |
1000 |
150 |
インターフェイスまたは I/O モジュールあたりの HSRP グループ |
490 |
250 |
IPv4 ARP |
60,000 |
45,000 |
IPv4 ホスト ルート |
88,000 60,000(最大ホスト モード) |
90,000 |
IPv6 ホスト ルート |
20,000 30,000(最大ホスト モード) |
40,000 |
IPv6 ND |
30,000 |
20,000 |
IPv4 ユニキャスト ルート(LPM) |
128,000 16,000(最大ホスト モード) IPv6 ルートなしで 128,000(64 ビット ALPM モード) |
12,000 |
IPv6 ユニキャスト ルート(LPM) |
20,000 4000(最大ホスト モード) IPv4 ルートなしで 80,000(64 ビット ALPM モード) |
6000(5000 ルート < /64、1000 ルート > /64) |
64 ビット ALPM モードでの IPv4 および IPv6 ユニキャスト ルート(LPM) |
x IPv6 ルートおよび y IPv4 ルートの場合、2x + y <= 128,000 |
N/A |
MAC アドレス |
90,000 |
90,000 |
OSPFv2 ネイバー |
1000 |
200 |
OSPFv3 ネイバー |
300 |
200 |
VRF |
1000 |
500 |
インターフェイスまたは I/O モジュールあたりの VRRP グループ |
250 |
250 |
ポリシーベース ルーティング(PBR) |
||
ポリシーあたりの設定シーケンス |
256 |
256 |
ポリシーあたりのネクストホップ アドレス |
32 |
32 |
IPv4 ACE(一次元) |
3072(ネットワーク転送エンジンあたり) |
3072(ネットワーク転送エンジンあたり) |
IPv6 ACE(一次元) |
1536(ネットワーク転送エンジンあたり) |
1536(ネットワーク転送エンジンあたり) |
IPv4 および IPv6 ACE |
2048 IPv4 + 256 IPv6 |
2048 IPv4 + 256 IPv6 |
PBR ポリシーを使用するインターフェイス |
512 |
512 |
(注) |
IPv4/IPv6 ホスト ルートおよび IPv4 マルチキャスト ルートは同じハードウェア テーブルを共有します。制限値は、デフォルトのラインカード モードおよび最大ホスト ラインカード モードの両方に適用されます。 |
(注) |
IPv4 および IPv6 ユニキャスト ルートは同じハードウェア テーブルを共有します。制限値は、デフォルトのラインカード モードおよび最大ホスト ラインカード モードの両方に適用されます。 |
(注) |
ハイ アベイラビリティ(グレースフル リスタートおよびステートフル スイッチオーバー)は、ユニキャストまたはマルチキャスト アグレッシブ タイマーが任意のスケールで設定されている場合はサポートされません。 |
機能 |
9500 シリーズの検証済み制限値 |
9300 シリーズの検証済み制限値 |
---|---|---|
Virtual Network Identifier(VNI)または VXLAN マップ型 VLAN |
N/A |
1000 |
オーバーレイ マルチキャスト グループ |
N/A |
128 |
オーバーレイ MAC アドレス |
N/A |
64,000 |
リモート VXLAN トンネル エンドポイント(VTEP) |
N/A |
256 |
ここでは、いくつかの一般的な導入のトポロジ例を示します。各トポロジのスケーラビリティの数値は、記載された機能すべてを同時にイネーブルにした場合の制限値です。
ここに示した数値は、各機能を単独で見た場合の検証済みの最大値ではありません。これらの数値については、検証済みスケーラビリティの制限値を参照してください。
このレイヤ 2/レイヤ 3 アグリゲーション トポロジは、仮想ポート チャネル(vPC)アグリゲーション ペア状態の Cisco Nexus 9508 スイッチで構成されます。これらのアグリゲーション ノードは、N9K-X9564TX、N9K-X9564PX、および N9K-X9636PQ ラインカードをフル装備しています。N9K-X9636PQ ラインカードは、通常モードおよびブレークアウト モードで使用されます。Cisco Nexus 9396PX および 93128TX スイッチは、必要な vPC スケールを実現するために、Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチでトップオブラック ユニットとして使用されます。
また、vPC アグリゲーション ノードのペアに接続するコア レイヤ 3 ノードとして Cisco Nexus 9508 スイッチも使用されます。このトポロジの焦点は、IPv4 ARP、IPv6 ネイバー探索(ND)、レイヤ 2 スケーラビリティやその他のルーティング、スイッチング、およびレイヤ 4 ~レイヤ 7 の管理と操作の機能をテストすることです。レイヤ 3 インターフェイスはすべてデュアル スタック用に設定されており、トラフィックはすべての VLAN に対してデュアル スタックです。
次の表では、リストされた機能すべてを同時にイネーブルにした状態での検証済みスケーリング能力を「検証済み制限値」列に示します。ここに示したスケール値は、ほとんどの顧客のトポロジで使用される数値を上回っています。ここに示した数値は、各機能を単独で見た場合の検証済みの最大値ではありません。
機能 |
9500 シリーズの検証済み制限値(最大ホスト ルーティング モード) |
9300 シリーズの検証済み制限値 |
---|---|---|
フル装備されたシャーシ |
6 枚の N9636PQ ラインカード + 1 枚の N9564TX ラインカード + 1 枚の N9564PX ラインカード + 6 個のファブリック モジュール + 2 個のシステム コントローラ + 2 個のスーパーバイザ | N/A |
イネーブルにする物理インターフェイス |
300 |
N/A |
マルチキャスト S,G ルート |
500 |
N/A |
マルチキャスト *,G ルート |
500 |
N/A |
IPv4 ユニキャスト ルート(LPM) |
2400 |
2200 |
IPv6 ユニキャスト ルート(LPM) |
2200 |
2200 |
IPv4 ARP |
60,000 |
5000 |
IPv6 ND |
30,000 |
5000 |
MAC アドレス |
90,000 |
72,000 |
VLANs |
500(RPVST) |
3900(MST) |
vPC* |
275 |
100 |
OSPFv2 ネイバー |
16 |
200 |
OSPFv3 ネイバー |
16 |
200 |
BGP(IPv4)ネイバー |
64(eBGP) |
150(iBGP) |
BGP(IPv6)ネイバー |
64(eBGP) |
150(iBGP) |
SVI |
490 |
250 |
MST インスタンス |
N/A |
64 |
HSRP VLAN(IPv4/IPv6) |
490 |
250 |
仮想ポート |
3000(RPVST) |
24,000(MST) |
ポート チャネルのリンク |
32 |
8 |
* vPC ごとにサポートされる VLAN の数は、トポロジに応じて、この表に示す MST または RPVST の仮想ポートの数以下にする必要があります。