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この章では、Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの技術仕様について説明します。内容は、次のとおりです。
• 「Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの環境仕様」
• 「Cisco Nexus 7000 シリーズ シャーシの物理仕様」
表 3-1 に、Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの環境仕様を示します。
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表 3-2 に、Cisco Nexus 7000 シリーズ シャーシの物理仕様を示します。
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重量、数量、平均故障間隔(MTBF)時間は、Cisco Nexus 7009 スイッチについては 表 3-3 、Cisco Nexus 7010 スイッチについては 表 3-4 、Cisco Nexus 7018 スイッチについては 表 3-5 に記載されています。各表の重量には、シャーシをサポートするラックまたはキャビネット、インターフェイス、および電源コードは含まれません。これらの重量については、コンポーネントのメーカーが提供する資料を参照してください。
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7.5 kW AC 電源モジュール ユニット(N7K-AC-7.5KW-INT および N7K-AC-7.5KW-US) |
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7.5 kW AC 電源モジュール ユニット(N7K-AC-7.5KW-INT および N7K-AC-7.5KW-US) |
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7.5-kW AC 電源モジュール ユニット(N7K-AC-7.5KW-INT および N7K-AC-7.5KW-US) |
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Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチに必要な電源モジュールの数は、スイッチのシャーシに搭載するモジュールの数量およびタイプ、使用している電源モジュール ユニットのタイプ、および使用している電源の冗長性モードによって異なります。
ここでは、スイッチの所要電力、および各タイプの電源モジュール コンフィギュレーション モードで使用可能な電力量を算出する方法について説明します。
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの所要電力を判別するには、各コンポーネントの所要電力を加算します。コンポーネントごとに、モジュールの数にコンポーネントの最大所要電力または一般的な所要電力を掛けます。各 Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの数量と所要電力を確認するには、Cisco Nexus 7009 スイッチについては 表 3-6 、Cisco Nexus 7010 スイッチについては 表 3-7 、Cisco Nexus 7018 スイッチについては 表 3-8 を参照してください。
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次の電源モードのいずれかを設定して、取り付けた各電源モジュール ユニットから供給される電力を合わせて利用したり、電源ロスが発生した際の電源の冗長性を備えたりできます。
• 複合モード:取り付けた各電源モジュール ユニットから供給される電力を合わせてスイッチ動作に利用して、最大限の電力量を供給します。このモードには電源の冗長性はありません。
• 電源の冗長性モード:スイッチの動作中に電源モジュールを交換できます。すべての電源モジュールがアクティブになります。使用可能な電力量は、1 つを除いたすべての電源モジュール ユニット(N+1)が出力する電力の最小量として算出されます。予備電力は、最大電力を出力できる電源モジュール ユニットが出力する電力量です。たとえば、3 つの電源モジュール ユニットの出力が 3 kW、6 kW、および 6 kW とすると、使用可能な電力は 9 kW(3 kW + 6 kW)となり、予備電力は 6 kW です。
• 入力電源の冗長性モード:1 つのグリッドがダウンしても、もう 1 つのグリッドからスイッチに必要な電力を供給できるように、2 つの電力グリッドから電力が供給されます。各グリッドは、各電源モジュール ユニットの半分に電力を供給します(グリッド A は各電源モジュール ユニットの入力 1 コンセントに接続され、グリッド B は各電源モジュール ユニットの入力 2 コンセントに接続されます)。利用可能な電力は、同じ配電網に接続された電源モジュール ユニットの一部から出力された電力量です。たとえば、3 つの電源モジュール ユニットが 110V グリッドおよび 220V グリッドに接続されている場合、各電源モジュールは 110V グリッドの場合は 1.2 kW、220V グリッドの場合は 3.0 kW を出力します。使用可能な電力は 3.6 kW(1.2 kW + 1.2 kW + 1.2 kW)となり、予備電力は 9.0 kW(3.0 kW + 3.0 kW + 3.0 kW)です。
• 完全な冗長性モード:電源の冗長性と入力電源の冗長性の両方を提供します。このモードでは、スイッチ動作を中断することなく電源モジュール ユニットを交換できます。また、2 つのグリッドのいずれかがダウンした場合でも、スイッチへの電力供給を継続できます。使用できる電力は、電源の冗長性または入力電源の冗長性のいずれか少ない方の出力総量となります。
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチで使用可能な電力量は、電源モジュール ユニットの数、使用する入力電圧、および使用する電源モードによって異なります。6 kW AC 電源モジュール ユニットに使用可能な電力量を確認するには、 表 3-9 を参照してください。7.5 kW AC 電源モジュール ユニットに使用可能な電力量を確認するには、 表 3-10 を参照してください。6 kW DC 電源モジュール ユニットに使用可能な電力量を確認するには、 表 3-11 を参照してください。
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4 電源モジュール ユニット6 |
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6.Cisco Nexus 7018 スイッチにだけ 4 つ目の電源モジュール ユニットを追加できます。Cisco Nexus 7010 でサポートできる電源モジュール ユニットは最大 3 つです。 |
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モード |
の 冗長性 モード |
冗長性 モード |
冗長性 モード |
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4 電源モジュール ユニット 7 |
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7.Cisco Nexus 7018 スイッチにだけ 4 つ目の電源モジュール ユニットを追加できます。Cisco Nexus 7010 でサポートできる電源モジュール ユニットは最大 3 つです。 |
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モード |
の 冗長性 モード |
冗長性 モード |
冗長性 モード |
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4 電源モジュール ユニット8 |
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8.Cisco Nexus 7018 スイッチにだけ 4 つ目の電源モジュール ユニットを追加できます。Cisco Nexus 7010 でサポートできる電源モジュール ユニットは最大 3 つです。 |
6 kW AC 電源モジュール ユニットに接続できる AC 電源コードの仕様については、 表 3-12 を参照してください。7.5 kW AC 電源モジュール ユニットに取り付ける AC 電源コード コネクタの仕様については、 表 3-13 を参照してください。6 kW DC 電源モジュール ユニットで使用する DC 電源コードの仕様については、 表 3-14 を参照してください。
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図 3-1 6 kW 電源モジュールの CAB-AC-16A-AUS 電源コードおよびコネクタ
図 3-2 6 kW 電源モジュールの CAB-AC-16A-CH 電源コードおよびコネクタ
図 3-3 6 kW 電源モジュールの CAB-AC-2500W-EU 電源コードおよびコネクタ
図 3-4 6 kW 電源モジュールの CAB-AC-2500W-INT 電源コードおよびコネクタ
図 3-5 6 kW 電源モジュールの CAB-AC-2500W-ISRL 電源コードおよびコネクタ
図 3-6 6 kW 電源モジュールの CAB-AC-2500W-US1 電源コードおよびコネクタ
図 3-7 6 kW 電源モジュールの CAB-AC-C6K-TWLK 電源コードおよびコネクタ
図 3-8 6 kW 電源モジュールの CAB-7513AC 電源コードおよびコネクタ
図 3-9 6 kW 電源モジュールの CAB-L520P-C19-US 電源コードおよびコネクタ
図 3-10 6 kW 電源モジュールの CAB-C19-CBN 電源コードおよびコネクタ
図 3-11 6 kW 電源モジュールの CAB-ACS-16 電源コードおよびコネクタ
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図 3-12 7.5 kW 電源モジュールの NEMA L6-30 電源コネクタ
図 3-13 7.5 kW 電源モジュールの IEC 603090 電源コネクタ
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図 3-14 6.0 kW DC 電源モジュール ユニットの電源コネクタ
スイッチを設置し、スイッチ モジュールを交換し、ケーブルを配線し、スイッチとのエアーフローを確保するためには、隙間を十分に確保する必要があります。
Cisco Nexus 7009 シャーシには、次の隙間が必要です。
• ケーブルの配線用に、スイッチの前面と背面に 7 インチ(17.8 cm)の隙間(閉鎖型ラック内部、またはオープンラック外部)。シャーシの左前面部に I/O ケーブルを配線できますが、右側では、シャーシへのエアーフローを確保するために、ケーブルの配線はシャーシの右上のみ可能です。
• モジュールおよびシャーシの交換用に、閉鎖型ラックまたはケーブル配線領域の前に 23.5 インチ(59.7 cm)の隙間。シャーシの移動に使用するリフト用としてさらに隙間が必要な場合は、前面の隙間を増やしてスペースを確保します。
• モジュールの交換用に、閉鎖型ラックまたはケーブル配線領域の背面の向こう側に 30.0 インチ(76.2 cm)の隙間。
• 側面から側面へのエアーフロー用に、シャーシの両側に 11 インチ(27.9 cm)の隙間、あるいは、Cisco Nexus 7009 シャーシ間、または 7018 シャーシ間に 22 インチ(55.8 cm)の隙間。シャーシの左前面部に I/O ケーブルを配線できますが、右側では、シャーシへのエアーフローを確保するために、ケーブルの配線はシャーシの右上のみ可能です。
図 3-15 に、このシャーシに必要な隙間を示します。
図 3-15 Cisco Nexus 7009 シャーシに必要な隙間
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別の閉鎖型ラックとの側面の隙間、別のオープンラックのエアーフロー領域との側面の隙間、または、このシャーシの閉鎖型ラック内部の側面の隙間 |
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Cisco Nexus 7010 シャーシには、次の隙間が必要です。
• ケーブルの配線用に、シャーシの前面と背面に 7 インチ(17.8 cm)の隙間(閉鎖型ラック内部、またはオープンラック外部)。エアーフロー通気口のすぐ外側の領域には、ケーブルを配線しないでください。
• モジュールの交換用に、閉鎖型ラックの前面、または前面のケーブル配線領域に 38.0 インチ(96.5 cm)の隙間。シャーシの移動に使用するリフト用としてさらに隙間が必要な場合は、前面の隙間を増やしてスペースを確保します。
• モジュールの交換用に、閉鎖型ラックの背面または背面のケーブル配線領域の向こう側に 30.0 インチ(76.2 cm)の隙間。
• 側面の隙間は必要ありませんが(エアー フローは前面から背面)、通常、閉鎖型ラックでは、ケーブルを配線しやすいように側面に隙間を確保します。
図 3-16 に、このシャーシに必要な隙間を示します。
図 3-16 Cisco Nexus 7010 シャーシに必要な隙間
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Cisco Nexus 7018 シャーシには、次の隙間が必要です。
• ケーブルの配線用に、スイッチの前面と背面に 7 インチ(17.8 cm)の隙間(閉鎖型ラック内部、またはオープンラック外部)。シャーシの左前面部に I/O ケーブルを配線できますが、右側では、シャーシへのエアーフローを確保するために、ケーブルの配線はシャーシの右上のみ可能です。
• モジュールの交換用に、閉鎖型ラックの前面、または前面のケーブル配線領域に 38.0 インチ(96.5 cm)の隙間。シャーシの移動に使用するリフト用としてさらに隙間が必要な場合は、前面の隙間を増やしてスペースを確保します。
• モジュールの交換用に、閉鎖型ラックまたはケーブル配線領域の背面の向こう側に 30.0 インチ(76.2 cm)の隙間。
• 側面から側面へのエアーフロー用に、シャーシの両側に 11 インチ(27.9 cm)の隙間、あるいは、Nexus 7018 シャーシ間に 22 インチ(55.8 cm)の隙間。シャーシの左前面部に I/O ケーブルを配線できますが、右側では、シャーシへのエアーフローを確保するために、ケーブルの配線はシャーシの右上のみ可能です。
図 3-17 に、このシャーシに必要な隙間を示します。
図 3-17 Cisco Nexus 7018 シャーシに必要な隙間
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別の閉鎖型ラックとの側面の隙間、別のオープンラックのエアーフロー領域との側面の隙間、または、このシャーシの閉鎖型ラック内部の側面の隙間 |
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Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチは相当量の電力を消費し、そのために大量の熱が発生します。このようなスイッチの熱放散要件を次に示します。
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチ内の冷却用空気の流れについては、Cisco Nexus 7009 スイッチの場合は図 3-18 を、Cisco Nexus 7010 スイッチの場合は図 3-19 を、Cisco Nexus 7018 スイッチの場合は図 3-20 を参照してください。Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチはすべて、ホット アイル/コールド アイル環境で機能するように設計されていますが、Cisco Nexus 7009 および 7018 スイッチでは、エアーフローが側面に出入りできるように側面に隙間を設ける必要があります。
図 3-18 Cisco Nexus 7009 シャーシのエアーフロー
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図 3-19 Cisco Nexus 7010 シャーシのエアーフロー
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図 3-20 Cisco Nexus 7018 シャーシのエアーフロー
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Cisco Nexus 7009 および 7018 スイッチが右側のコールド アイルおよび床から空気を取り込めるようにするには、スイッチの左前面部にケーブルを配線する必要があります。必要に応じて、シャーシの右前面上にケーブルを配線して、シャーシ前面にコールド アイルからの冷却用空気が入るように右側下方を開けておきます。ケーブルを左側に配置し、左背面をふさがないようにすると、排気は後方のホット アイルに向かいます。
スイッチの両側に隙間が必要になる場合については、「シャーシの隙間」を参照してください。
スイッチの両側に隙間が必要になるかどうかを確認するには、「シャーシの隙間」を参照してください。
設定済みスイッチの最大エアーフロー量を確認するには、Cisco Nexus 7010 スイッチの場合は 表 3-16 、Cisco Nexus 7018 スイッチの場合は 表 3-17 を参照してください。
(注) スーパーバイザ モジュール、I/O モジュール、またはファブリック モジュールの最大数よりも少ないシステムでは、エアーフローが少なくて済みます。
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