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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
この章は、次の内容で構成されています。
イーサネット ポートは、サーバまたは LAN に接続される標準のイーサネット インターフェイスとして機能します。
Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチでは、イーサネット インターフェイスがデフォルトでイネーブルになっています。
interface コマンドを使用すれば、イーサネット インターフェイスのさまざまな機能をインターフェイスごとにイネーブルにできます。 interface コマンドを入力する際には、次の情報を指定します。
Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダ との使用をサポートするために、インターフェイスのナンバリング規則は、次のように拡張されています。
switch(config)# interface ethernet [chassis/]slot/port
シスコ独自の Unidirectional Link Detection(UDLD; 単一方向リンク検出)プロトコルでは、光ファイバまたは銅線(たとえば、カテゴリ 5 のケーブル)のイーサネット ケーブルで接続されているポートでケーブルの物理的な構成をモニタリングし、単一方向リンクの存在を検出できます。 スイッチが単方向リンクを検出すると、UDLD は関連する LAN ポートをシャットダウンし、ユーザに警告します。 単方向リンクは、スパニングツリー トポロジ ループをはじめ、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
UDLD は、レイヤ 1 プロトコルと協調してリンクの物理ステータスを検出するレイヤ 2 プロトコルです。 レイヤ 1 では、物理的シグナリングおよび障害検出は、自動ネゴシエーションによって処理されます。 UDLD は、ネイバーの ID の検知、誤って接続された LAN ポートのシャットダウンなど、自動ネゴシエーションでは実行不可能な処理を実行します。 自動ネゴシエーションと UDLD の両方をイネーブルにすると、レイヤ 1 とレイヤ 2 の検出が協調して動作して、物理的な単一方向接続と論理的な単一方向接続を防止し、その他のプロトコルの異常動作を防止できます。
リンク上でローカル デバイスから送信されたトラフィックはネイバーで受信されるのに対し、ネイバーから送信されたトラフィックはローカル デバイスで受信されない場合には常に、単方向リンクが発生します。 対になったファイバ ケーブルのうち一方の接続が切断された場合、自動ネゴシエーションがアクティブである限り、そのリンクはアップ状態が維持されなくなります。 この場合、論理リンクは不定であり、UDLD は何の処理も行いません。 レイヤ 1 で両方の光ファイバが正常に動作している場合は、レイヤ 2 で UDLD が、これらの光ファイルが正しく接続されているかどうか、および正しいネイバー間でトラフィックが双方向に流れているかを調べます。 自動ネゴシエーションはレイヤ 1 で動作するため、このチェックは、自動ネゴシエーションでは実行できません。
Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチは、UDLD をイネーブルにした LAN ポート上のネイバー デバイスに UDLD フレームを定期的に送信します。 一定の時間内にフレームがエコー バックされてきて、特定の確認応答(echo)が見つからなければ、そのリンクは単一方向のフラグが立てられ、その LAN ポートはシャットダウンされます。 UDLD プロトコルにより単方向リンクが正しく識別されその使用が禁止されるようにするためには、リンクの両端のデバイスで UDLD がサポートされている必要があります。
![]() (注) |
UDLD は、銅線の LAN ポート上では、このタイプのメディアでの不要な制御トラフィックの送信を避けるために、ローカルでデフォルトでディセーブルになっています。 |
次の図は、単方向リンクが発生した状態の一例を示したものです。 デバイス B はこのポートでデバイス A からのトラフィックを正常に受信していますが、 デバイス A は同じポート上でデバイス B からのトラフィックを受信していません。 UDLD によって問題が検出され、ポートがディセーブルになります。
次の表は、UDLD のデフォルト設定を示したものです。
機能 |
デフォルト値 |
---|---|
UDLD グローバル イネーブル ステート |
グローバルにディセーブル |
UDLD アグレッシブ モード |
ディセーブル |
ポート別の UDLD イネーブル ステート(光ファイバ メディア用) |
すべてのイーサネット光ファイバ LAN ポートでイネーブル |
ポート別の UDLD イネーブル ステート(ツイストペア(銅製)メディア用) |
すべてのイーサネット 10/100 および 1000BASE-TX LAN ポートでディセーブル |
デフォルトでは、UDLD アグレッシブ モードはディセーブルになっています。 UDLD アグレッシブ モードは、UDLD アグレッシブ モードをサポートするネットワーク デバイスの間のポイントツーポイントのリンク上に限って設定できます。 UDLD アグレッシブ モードがイネーブルになっている場合、UDLD ネイバー関係が確立されている双方向リンク上のポートが UDLD フレームを受信しなくなったとき、UDLD はネイバーとの接続の再確立を試行します。 この再試行に 8 回失敗すると、ポートはディセーブルになります。
スパニングツリー ループを防止するため、間隔がデフォルトの 15 秒である非アグレッシブな UDLD でも、(デフォルトのスパニングツリー パラメータを使用して)ブロッキング ポートがフォワーディング ステートに移行する前に、単方向リンクをシャットダウンすることができます。
UDLD アグレッシブ モードをイネーブルにすると、次のようなことが発生します。
このような場合、UDLD アグレッシブ モードでは、リンクのポートの 1 つがディセーブルになり、トラフィックが廃棄されるのを防止します。
Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチには、固定の 10 ギガビットのポートが多数装備され、各ポートには SFP+ インターフェイス アダプタが装着されています。
Cisco Discovery Protocol(CDP)は、すべてのシスコ デバイス(ルータ、ブリッジ、アクセス サーバ、およびスイッチ)のレイヤ 2(データリンク層)で動作するデバイス検出プロトコルです。ネットワーク管理アプリケーションは CDP を使用することにより、既知のデバイスのネイバーであるシスコ デバイスを検出することができます。 また、下位レイヤのトランスペアレント プロトコルが稼働しているネイバー デバイスのデバイス タイプや、簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)エージェント アドレスを学習することもできます。 この機能によって、アプリケーションからネイバー デバイスに SNMP クエリーを送信できます。
CDP は、サブネットワーク アクセス プロトコル(SNAP)をサポートしているすべてのメディアで動作します。 CDP はデータリンク層でのみ動作するため、異なるネットワーク層プロトコルをサポートする 2 つのシステムで互いの情報を学習できます。
CDP が設定された各デバイスはマルチキャスト アドレスに定期的にメッセージを送信して、SNMP メッセージを受信可能なアドレスを 1 つまたは複数アドバタイズします。 このアドバタイズには、受信側デバイスで CDP 情報を廃棄せずに保持する時間を表す存続可能時間、つまりホールドタイム情報も含まれます。 各デバイスは他のデバイスから送信されたメッセージも待ち受けて、ネイバー デバイスについて学習します。
このスイッチは、CDP バージョン 1 とバージョン 2 の両方をサポートします。
次の表は、CDP のデフォルト設定を示したものです。
機能 |
デフォルト設定 |
---|---|
CDP インターフェイス ステート |
イネーブル |
CDP タイマー(パケット更新頻度) |
60 秒 |
CDP ホールドタイム(廃棄までの時間) |
180 秒 |
CDP バージョン 2 アドバタイズ |
イネーブル |
インターフェイスが管理上は(no shutdown コマンドを使用して)イネーブルになっていながら、実行時にプロセスによってディセーブルになっている場合、そのインターフェイスは errdisable ステートであると言います。 たとえば、UDLD が単方向リンクを検出した場合、そのインターフェイスは実行時にシャットダウンされます。 ただし、そのインターフェイスは管理上イネーブルであるため、そのステータスは errdisable として表示されます。 いったん errdisable ステートになったインターフェイスは、手動でイネーブルにする必要があります。ただし、自動回復までのタイムアウト値を設定することもできます。errdisable 検出はすべての原因に対してデフォルトでイネーブルです。自動回復はデフォルトでは設定されていません。
インターフェイスが errdisable ステートになった場合は、errdisable detect cause コマンドを使用して、そのエラーに関する情報を取得してください。
errdisable の特定の原因に対する errdisable 自動回復タイムアウトを設定する場合は、time 変数の値を変更します。
errdisable recovery cause コマンドを使用すると、300 秒後に自動回復します。 回復までの時間を変更する場合は、errdisable recovery interval コマンドを使用して、タイムアウト時間を指定します。 指定できる値は 30 ~ 65535 秒です。
原因に対する errdisable 回復をイネーブルにしない場合、そのインターフェイスは shutdown コマンドおよび no shutdown コマンドが入力されるまで errdisable ステートのままです。 原因に対して回復をイネーブルにすると、そのインターフェイスの errdisable ステートは解消され、すべての原因がタイムアウトになった段階で動作を再試行できるようになります。 エラーの原因を表示する場合は、show interface status err-disabled コマンドを使用します。
さまざまなインターフェイス コマンドを含むポート プロファイルを作成し、そのポート プロファイルを Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチのインターフェイス(複数可)に適用することができます。 ポート プロファイルは、次のようなタイプのインターフェイスに適用できます。
ポート プロファイルに含まれるコマンドは、ポート プロファイル外部でも設定することができます。 ポート プロファイルの新しい設定と、ポート プロファイル外部の既存の設定が競合する場合は、ポート プロファイル内のコマンドよりも、インターフェイスに対して設定端末モードで設定されたコマンドの方が優先されます。 ポート プロファイルの適用後に変更したインターフェイス設定が、そのポート プロファイルの設定と競合した場合は、インターフェイス設定が優先されます。
単独のインターフェイスまたはある範囲に属する複数のインターフェイスに適用されているポート プロファイルは継承することができます。ポート プロファイルを単独のインターフェイスまたはある範囲に属する複数のインターフェイスに適用した場合も、ポート プロファイルを継承した場合も、スイッチではそのポート プロファイル内のすべてのコマンドがインターフェイスに適用されます。
ポート プロファイルには、別のポート プロファイルの設定を継承することができます。 別のポート プロファイルを継承した場合、最初のポート プロファイルでは、それを継承した第 2 のポート プロファイルに含まれるすべてのコマンドは、最初のポート プロファイルとは競合していないものと見なされます。 4 つのレベルの継承がサポートされています。 任意の数のポート プロファイルで同じポート プロファイルを継承できます。
ポート プロファイル設定をインターフェイスに適用するには、そのポート プロファイルをイネーブルにする必要があります。 ポート プロファイルをイネーブルにする前に、インターフェイス(複数可)に対してそのポート プロファイルを設定および継承することができます。そのうえでポート プロファイルをイネーブルにすると、指定したインターフェイスにその設定内容が反映されます。
ポート プロファイルをインターフェイス(複数可)から削除する場合は、スイッチでは最初にインターフェイスの設定が無効にされ、その後でポート プロファイルのリンクそのものが削除されます。 また、ポート プロファイルを削除すると、スイッチではインターフェイス設定の確認が行われた後、直接入力されたインターフェイス コマンドにより無効になったポート プロファイル コマンドがスキップされるか、またはそれらのコマンドがデフォルト値に戻されます。
他のポート プロファイルにより継承されたポート プロファイルを削除する場合は、そのポート プロファイルを削除する前に継承を無効にする必要があります。
また、ポート プロファイルを元々適用していたインターフェイスのグループの中から、そのプロファイルを削除するインターフェイスを選択することもできます。 たとえば、1 つのポート プロファイルを設定した後、10 個のインターフェイスに対してそのポート プロファイルを継承するよう設定した場合、その 10 個のうちいくつかのインターフェイスからのみポート プロファイルを削除することができます。 ポート プロファイルは、適用されている残りのインターフェイスで引き続き動作します。
インターフェイス コンフィギュレーション モードを使用して指定したインターフェイスの範囲の特定のコンフィギュレーションを削除する場合、そのコンフィギュレーションもそのインターフェイスの範囲のポート プロファイルからのみ削除されます。 たとえば、ポート プロファイル内にチャネル グループがあり、インターフェイス コンフィギュレーション モードでそのポート チャネルを削除する場合、指定したポート チャネルも同様にポート プロファイルから削除されます。
単独のインターフェイスまたはある範囲に属する複数のインターフェイスに対してポート プロファイルを継承した後、特定の設定値を削除すると、それらのインターフェイスではそのポート プロファイル設定が機能しなくなります。
ポート プロファイルを誤ったタイプのインターフェイスに適用しようとすると、エラーが返されます。
ポート プロファイルをイネーブル化、継承、または変更しようとすると、スイッチによりチェックポイントが作成されます。 ポート プロファイル設定が正常に実行されなかった場合は、その前の設定までロールバックされ、エラーが返されます。 ポート プロファイルは部分的にだけ適用されることはありません。
ポート プロファイルの設定に関する注意事項および制約事項は次のとおりです。
Cisco Nexus 3000 シリーズスイッチでは、フレームのフラグメント化は行われません。 そのためスイッチでは、同じレイヤ 2 ドメイン内の 2 つのポートに別々の最大伝送単位(MTU)を設定することはできません。 物理イーサネット インターフェイス別 MTU はサポートされていません。 代わりに、MTU は QoS クラスに従って設定されます。 クラス マップとポリシー マップを設定して、MTU を変更します。
![]() (注) |
インターフェイス設定を表示すると、物理イーサネット インターフェイスのデフォルト MTU は 1500 と表示されます。 |
ここでは、次の内容について説明します。
Unidirectional Link Detection(UDLD; 単一方向リンク検出)を実行するように設定されているデバイス上のイーサネット インターフェイスには、ノーマル モードまたはアグレッシブ モードの UDLD を設定できます。 インターフェイスの UDLD モードをイネーブルにするには、そのインターフェイスを含むデバイス上で UDLD を事前にイネーブルにしておく必要があります。 UDLD は他方のリンク先のインターフェイスおよびそのデバイスでもイネーブルになっている必要があります。
ノーマル UDLD モードを使用するには、ポートの 1 つをノーマル モードに設定し、他方のポートをノーマル モードまたはアグレッシブ モードに設定する必要があります。 アグレッシブ UDLD モードを使用するには、両方のポートをアグレッシブ モードに設定する必要があります。
![]() (注) |
設定前に、リンクされている他方のポートとそのデバイスの UDLD をイネーブルにしておかなければなりません。 |
次の例は、スイッチの UDLD をイネーブルにする方法を示しています。
switch# configure terminal switch(config)# feature udld
次の例は、イーサネット ポートのノーマル UDLD モードをイネーブルにする方法を示しています。
switch# configure terminal switch(config)# interface ethernet 1/4 switch(config-if)# udld enable
次の例は、イーサネット ポートのアグレッシブ UDLD モードをイネーブルにする方法を示しています。
switch# configure terminal switch(config)# interface ethernet 1/4 switch(config-if)# udld aggressive
次の例は、イーサネット ポートの UDLD をディセーブルにする例を示しています。
switch# configure terminal switch(config)# interface ethernet 1/4 switch(config-if)# udld disable
次の例は、スイッチの UDLD をディセーブルにする方法を示しています。
switch# configure terminal switch(config)# no feature udld
hardware profile portmode コマンドを使用することにより、Quad Small Form-Factor Pluggable(QSFP+)ポートの設定を行うことができます。 デフォルトに戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。
次の例は、QSFP+ ポートのポート モードを 48x10g+4x40g に変更する方法を示したものです。
switch# configure terminal switch(config) copy running-config bootflash:my-config.cfg switch(config)# write erase switch(config)# reload WARNING: This command will reboot the system Do you want to continue? (y/n) [n] y switch(config)# hardware profile portmode 48x10g+4x40g Warning: This command will take effect only after saving the configuration and reload! Port configurations could get lost when port mode is changed! switch(config)# copy running-config startup-config switch(config)# reload WARNING: This command will reboot the system Do you want to continue? (y/n) [n] y
次の例は、QSFP+ ポートのポート モードを 48x10g+4x40g に変更し、その変更内容を確認する方法を示したものです。
switch# configure terminal switch(config)# hardware profile portmode 48x10g+4x40g Warning: This command will take effect only after saving the configuration and r eload! Port configurations could get lost when port mode is changed! switch(config)# show running-config !Command: show running-config !Time: Thu Aug 25 07:39:37 2011 version 5.0(3)U2(1) feature telnet no feature ssh feature lldp username admin password 5 $1$OOV4MdOM$BAB5RkD22YanT4empqqSM0 role network-admin ip domain-lookup switchname BLR-QG-5 ip access-list my-acl 10 deny ip any 10.0.0.1/32 20 deny ip 10.1.1.1/32 any class-map type control-plane match-any copp-arp class-map type control-plane match-any copp-bpdu : : control-plane service-policy input copp-system-policy hardware profile tcam region arpacl 128 hardware profile tcam region ifacl 256 hardware profile tcam region racl 256 hardware profile tcam region vacl 512 hardware profile portmode 48x10G+4x40G snmp-server user admin network-admin auth md5 0xdd1d21ee42e93106836cdefd1a60e062 <--Output truncated--> switch#
次の例は、QSFP+ ポートのポート モードをデフォルトに戻す方法を示したものです。
switch# configure terminal switch(config)# no hardware profile portmode Warning: This command will take effect only after saving the configuration and r eload! Port configurations could get lost when port mode is changed! switch(config)#
![]() (注) |
インターフェイスとトランシーバの速度が一致しない場合に show interface ethernet slot/port コマンドを入力すると、SFP 検証失敗メッセージが表示されます。 たとえば、speed 1000 コマンドを設定しないで 1 ギガビット SFP トランシーバをポートに挿入すると、このエラーが発生します。 デフォルトでは、すべてのポートが 10 ギガビットです。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | switch(config)# interface type slot/port |
指定したインターフェイスに対してインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 このインターフェイスに、1 ギガビット イーサネット SFP トランシーバが挿入されている必要があります。 |
ステップ 3 | switch(config-if)# speed speed |
インターフェイスの速度を設定します。 |
次に、1 ギガビット イーサネット ポートの速度を設定する例を示します。
switch# configure terminal switch(config)# interface ethernet 1/4 switch(config-if)# speed 1000
no negotiate auto コマンドを使用することにより、リンク ネゴシエーションをディセーブルにすることができます。 デフォルトの場合、自動ネゴシエーションは 1 ギガビット ポートではイネーブル、10 ギガビット ポートではディセーブルです。 デフォルトの場合、自動ネゴシエーションは Cisco Nexus 3064 スイッチおよび Cisco Nexus 3064-X スイッチではイネーブル、Cisco Nexus 3048 スイッチではディセーブルです。
このコマンドは、Cisco IOS の speed non-negotiate コマンドに相当します。
![]() (注) |
10 ギガビットのポートで自動ネゴシエーションをイネーブルにすることは推奨されません。 10 ギガビット ポートで自動ネゴシエーションをイネーブルにすると、リンクがダウンします。 デフォルトの場合、リンク ネゴシエーションは 10 ギガビット ポートではディセーブルです。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal | コンフィギュレーション モードに入ります。 |
||
ステップ 2 | switch(config)# interface ethernet slot/port | インターフェイスを選択し、インターフェイス モードを開始します。 |
||
ステップ 3 | switch(config-if)# no negotiate auto | 選択したイーサネット インターフェイス(1 ギガビット ポート)に対してリンク ネゴシエーションをディセーブルにします。 |
||
ステップ 4 | switch(config-if)# negotiate auto | (任意) 選択したイーサネット インターフェイスに対してリンク ネゴシエーションをイネーブルにします。 1 ギガビット ポートに対してはデフォルトでイネーブルです。
|
switch# configure terminal switch(config)# interface ethernet 1/1 switch(config-if)# no negotiate auto switch(config-if)#
switch# configure terminal switch(config)# interface ethernet 1/5 switch(config-if)# negotiate auto switch(config-if)#
Cisco Discovery Protocol(CDP)更新の頻度、情報を廃棄するまでの保持期間、およびバージョン 2 アドバタイズを送信するかどうかを設定することができます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | switch(config)# [no] cdp advertise {v1 | v2 } |
(任意) 使用するバージョンを設定して、CDP アドバタイズメントを送信します。 バージョン 2 がデフォルト ステートです。 デフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。 |
ステップ 3 | switch(config)# [no] cdp format device-id {mac-address | serial-number | system-name} |
(任意) CDP デバイス ID のフォーマットを設定します。 デフォルトはシステム名です。完全修飾ドメイン名で表すことができます。 デフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。 |
ステップ 4 | switch(config)# [no] cdp holdtime seconds |
(任意) デバイスから送信された情報が受信デバイスで破棄されるまでの保持時間を指定します。 指定できる範囲は 10 ~ 255 秒です。デフォルトは 180 秒です。 デフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。 |
ステップ 5 | switch(config)# [no] cdp timer seconds |
(任意) CDP アップデートの送信頻度を秒単位で設定します。 指定できる範囲は 5 ~ 254 です。デフォルトは 60 秒です。 デフォルト設定に戻す場合は、このコマンドの no 形式を使用します。 |
次の例は、CDP 特性を設定する方法を示しています。
switch# configure terminal
switch(config)# cdp timer 50
switch(config)# cdp holdtime 120
switch(config)# cdp advertise v2
CDP をイーサネット インターフェイスに対してイネーブルにしたり、ディセーブルにしたりできます。 このプロトコルは、同一リンクの両方のインターフェイスでイネーブルになっている場合にだけ機能します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | switch(config)# interface type slot/port |
指定したインターフェイスに対してインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | switch(config-if)# cdp enable |
インターフェイスに対して CDP をイネーブルにします。 正常に機能するには、このパラメータが同一リンク上の両方のインターフェイスでイネーブルになっている必要があります。 |
ステップ 4 | switch(config-if)# no cdp enable |
インターフェイスに対して CDP をディセーブルにします。 |
次に、イーサネット ポートに対して CDP をイネーブルにする例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# interface ethernet 1/4
switch(config-if)# cdp enable
このコマンドは、物理的なイーサネット インターフェイスにしか適用できません。
アプリケーションでの errdisable ステート検出をイネーブルにすることができます。 これにより、インターフェイスで原因が検出されると、そのインターフェイスは errdisable ステートになります。この errdisable ステートは、リンクダウン ステートに類似した動作ステートです。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | config t 例: switch# config t switch(config)# |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | errdisable detect cause {all | link-flap | loopback} 例: switch(config)# errdisable detect cause all switch(config)# |
インターフェイスを errdisable ステートにする条件を指定します。 デフォルトではイネーブルになっています。 |
ステップ 3 | shutdown 例: switch(config)# shutdown switch(config)# |
インターフェイスを管理的にダウンさせます。 インターフェイスを errdisable ステートから手動で回復させる場合は、このコマンドを最初に入力します。 |
ステップ 4 | no shutdown 例: switch(config)# no shutdown switch(config)# |
インターフェイスを管理的にアップし、errdisable ステートから手動で回復できるようにします。 |
ステップ 5 | show interface status err-disabled 例: switch(config)# show interface status err-disabled |
errdisable ステートにあるインターフェイスについての情報を表示します。 |
ステップ 6 | copy running-config startup-config 例: switch(config)# copy running-config startup-config |
(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次の例は、いずれの場合にも errdisable ステート検出をイネーブルにする方法を示したものです。
switch(config)#errdisable detect cause all switch(config)#
インターフェイスが errdisable ステートから回復して再びアップ状態になるようにアプリケーションを設定することができます。 回復タイマーを設定しない限り、300 秒後にリトライします(errdisable recovery interval コマンドを参照)。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | config t 例: switch#config t switch(config)# |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | errdisable recovery cause {all | udld | bpduguard | link-flap | failed-port-state | pause-rate-limit} 例: switch(config)#errdisable recovery cause all switch(config-if)# |
インターフェイスが errdisable ステートから自動的に回復し、デバイスがそのインターフェイスを再びアップ状態にする条件を指定します。 デバイスは 300 秒待機してからリトライします。 デフォルトではディセーブルになっています。 |
ステップ 3 | show interface status err-disabled 例: switch(config)#show interface status err-disabled |
errdisable ステートにあるインターフェイスについての情報を表示します。 |
ステップ 4 | copy running-config startup-config 例: switch(config)#copy running-config startup-config |
(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次の例は、いずれの条件に対しても errdisable ステート回復をイネーブルにする方法を示したものです。
switch(config)#errdisable recovery cause all switch(config)#
下記の手順により、errdisable ステート回復のタイマー値を設定することができます。 有効な範囲は 30 ~ 65535 秒です。 デフォルトは 300 秒です。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | config t 例: switch#config t switch(config)# |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | errdisable recovery interval interval 例: switch(config)#errdisable recovery interval 32 switch(config-if)# |
インターフェイスが errdisable ステートから回復する間隔を指定します。 有効な範囲は 30 ~ 65535 秒です。 デフォルトは 300 秒です。 |
ステップ 3 | show interface status err-disabled 例: switch(config)#show interface status err-disabled |
errdisable ステートにあるインターフェイスについての情報を表示します。 |
ステップ 4 | copy running-config startup-config 例: switch(config)#copy running-config startup-config |
(任意)実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションにコピーします。 |
次の例は、いずれの条件の下でも errdisable ステート回復をイネーブルにする方法を示したものです。
switch(config)#errdisable recovery cause all switch(config)#
イーサネット ポートのインターフェイスに関する説明を入力することができます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | switch(config)# interface type slot/port |
指定したインターフェイスに対してインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | switch(config-if)# description test |
インターフェイスの説明を指定します。 |
次に、インターフェイスの説明を「Server 3 Interface」に設定する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# interface ethernet 1/3
switch(config-if)# description Server 3 Interface
イーサネット インターフェイスは、シャットダウンして再起動することができます。 この操作により、すべてのインターフェイス機能がディセーブル化され、すべてのモニタリング画面でインターフェイスがダウンしているものとしてマークされます。 この情報は、すべてのダイナミック ルーティング プロトコルを通じて、他のネットワーク サーバに伝達されます。 シャットダウンされたインターフェイスは、どのルーティング アップデートにも含まれません。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | switch# configure terminal |
コンフィギュレーション モードに入ります。 |
ステップ 2 | switch(config)# interface type slot/port |
指定したインターフェイスに対してインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 | switch(config-if)# shutdown |
インターフェイスをディセーブルにします。 |
ステップ 4 | switch(config-if)# no shutdown |
インターフェイスを再起動します。 |
次に、イーサネット ポートをディセーブルにする例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# interface ethernet 1/4
switch(config-if)# shutdown
次に、イーサネット インターフェイスを再起動する例を示します。
switch# configure terminal
switch(config)# interface ethernet 1/4
switch(config-if)# no shutdown
定義済みインターフェイスに関する設定情報を表示するには、次のうちいずれかの手順を実行します。
コマンド |
目的 |
---|---|
switch# show interface type slot/port | 指定したインターフェイスの詳細設定が表示されます。 |
switch# show interface type slot/port capabilities | 指定したインターフェイスの機能に関する詳細情報が表示されます。 このオプションは、物理インターフェイスにしか使用できません。 |
switch# show interface type slot/port transceiver | 指定したインターフェイスに接続されているトランシーバに関する詳細情報が表示されます。 このオプションは、物理インターフェイスにしか使用できません。 |
switch# show interface brief | すべてのインターフェイスのステータスが表示されます。 |
switch# show interface flowcontrol | すべてのインターフェイスでフロー制御設定の詳細なリストを表示します。 |
show interface コマンドは EXEC モードから呼び出されます。このコマンドにより、インターフェイスの設定を表示することができます。 引数を入力せずにこのコマンドを実行すると、スイッチ内に設定されたすべてのインターフェイスの情報が表示されます。
次に、物理イーサネット インターフェイスを表示する例を示します。
switch# show interface ethernet 1/1 Ethernet1/1 is up Hardware is 1000/10000 Ethernet, address is 000d.eca3.5f08 (bia 000d.eca3.5f08) MTU 1500 bytes, BW 10000000 Kbit, DLY 10 usec, reliability 255/255, txload 190/255, rxload 192/255 Encapsulation ARPA Port mode is trunk full-duplex, 10 Gb/s, media type is 1/10g Input flow-control is off, output flow-control is off Auto-mdix is turned on Rate mode is dedicated Switchport monitor is off Last clearing of "show interface" counters never 5 minute input rate 942201806 bytes/sec, 14721892 packets/sec 5 minute output rate 935840313 bytes/sec, 14622492 packets/sec Rx 129141483840 input packets 0 unicast packets 129141483847 multicast packets 0 broadcast packets 0 jumbo packets 0 storm suppression packets 8265054965824 bytes 0 No buffer 0 runt 0 Overrun 0 crc 0 Ignored 0 Bad etype drop 0 Bad proto drop Tx 119038487241 output packets 119038487245 multicast packets 0 broadcast packets 0 jumbo packets 7618463256471 bytes 0 output CRC 0 ecc 0 underrun 0 if down drop 0 output error 0 collision 0 deferred 0 late collision 0 lost carrier 0 no carrier 0 babble 0 Rx pause 8031547972 Tx pause 0 reset
次に、物理イーサネットの機能を表示する例を示します。
switch# show interface ethernet 1/1 capabilities Ethernet1/1 Model: 734510033 Type: 10Gbase-(unknown) Speed: 1000,10000 Duplex: full Trunk encap. type: 802.1Q Channel: yes Broadcast suppression: percentage(0-100) Flowcontrol: rx-(off/on),tx-(off/on) Rate mode: none QOS scheduling: rx-(6q1t),tx-(1p6q0t) CoS rewrite: no ToS rewrite: no SPAN: yes UDLD: yes MDIX: no FEX Fabric: yes
次に、物理イーサネット トランシーバを表示する例を示します。
switch# show interface ethernet 1/1 transceiver Ethernet1/1 sfp is present name is CISCO-EXCELIGHT part number is SPP5101SR-C1 revision is A serial number is ECL120901AV nominal bitrate is 10300 MBits/sec Link length supported for 50/125mm fiber is 82 m(s) Link length supported for 62.5/125mm fiber is 26 m(s) cisco id is -- cisco extended id number is 4
次に、インターフェイス ステータスの要約を表示する例を示します(簡潔にするため、一部の出力が削除されています)。
switch# show interface brief -------------------------------------------------------------------------------- Ethernet VLAN Type Mode Status Reason Speed Port Interface Ch # -------------------------------------------------------------------------------- Eth1/1 200 eth trunk up none 10G(D) -- Eth1/2 1 eth trunk up none 10G(D) -- Eth1/3 300 eth access down SFP not inserted 10G(D) -- Eth1/4 300 eth access down SFP not inserted 10G(D) -- Eth1/5 300 eth access down Link not connected 1000(D) -- Eth1/6 20 eth access down Link not connected 10G(D) -- Eth1/7 300 eth access down SFP not inserted 10G(D) -- ...
次に、CDP ネイバーを表示する例を示します。
switch# show cdp neighbors Capability Codes: R - Router, T - Trans-Bridge, B - Source-Route-Bridge S - Switch, H - Host, I - IGMP, r - Repeater, V - VoIP-Phone, D - Remotely-Managed-Device, s - Supports-STP-Dispute Device ID Local Intrfce Hldtme Capability Platform Port ID d13-dist-1 mgmt0 148 S I WS-C2960-24TC Fas0/9 n5k(FLC12080012) Eth1/5 8 S I s N5K-C5020P-BA Eth1/5
Cisco NX-OS Release 5.0(3)U2(1) 以降では、特定のインターフェイスで入力廃棄が発生する原因となった具体的な状況について、詳細な情報を取得することができます。 show hardware internal interface indiscard-stats front-port x コマンドを使用すると、ポート eth1/x で入力廃棄が発生する原因となった可能性がある状況を特定することができます。 スイッチの出力には、IPv4、STP、および入力ポリシーに関する廃棄数のほか、ACL に基づく廃棄数、汎用受信ドロップ数、VLAN 関連の廃棄数が表示されます。
switch# show hardware internal interface indiscard-stats front-port 1 +-----------------------------------------+-----------------+----------------+ | Counter Description | Count | | +-----------------------------------------+-----------------+----------------+ IPv4 Discards 0 STP Discards 0 Policy Discards 100 ACL Drops 0 Receive Drops 0 Vlan Discards 33 +-----------------------------------------+-----------------+----------------+
カウンタの情報:
Switch# show hardware internal interface indiscard-stats front-port 1 clear +-----------------------------------------+-----------------+----------------+-------------------------------------+ | Counter Description | Count | Last Increment | Last Increment Time | +-----------------------------------------+-----------------+----------------+-------------------------------------+ Discard Stats have been reset +-----------------------------------------+-----------------+----------------+-------------------------------------+
次の表に、すべての物理イーサネット インターフェイスのデフォルト設定を示します。
パラメータ |
デフォルト設定 |
---|---|
デュプレックス |
オート(全二重) |
カプセル化 |
ARPA |
MTU1 |
1500 バイト |
ポートモード |
アクセス |
速度 |
オート(10000) |