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この章では、Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダのアーキテクチャの概要について説明します。具体的な内容は、次のとおりです。
FEX とも呼ばれる Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダは、高度にスケーラブルで柔軟なサーバ ネットワーキング ソリューションで、Cisco Nexus シリーズ デバイスと組み合わせることにより、サーバ集約のための高密度で低コストの接続を実現します。ファブリック エクステンダは、ギガビット イーサネット、10 ギガビット イーサネット、ユニファイド ファブリック、ラック、ブレード サーバなどの環境全体で拡張性を高め、データセンターのアーキテクチャと運用を簡素化するように設計されています。
ファブリック エクステンダは、親スイッチの Cisco Nexus シリーズ デバイスに統合されることで、親デバイスから提供される設定情報を使用して、自動的にプロビジョニングおよび設定を行うことができます。この統合により、単一管理ドメインで、多くのサーバやホストが、セキュリティや Quality of Service(QoS)設定パラメータを含め、親デバイスと同じ機能セットを使用してサポートされます。ファブリック エクステンダと親スイッチを統合することにより、スパニングツリー プロトコル(STP)を使用することなく、大規模なマルチパス、ループフリー、およびアクティブ-アクティブのデータセンター トポロジが構築できます。
Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダは、すべてのトラフィックを親の Cisco Nexus シリーズ デバイスに 10 ギガビット イーサネット ファブリック アップリンクを介して転送します。このため、すべてのトラフィックが Cisco Nexus シリーズ デバイスで確立されているポリシーにより検査されます。
(注) |
ファブリック エクステンダを、32 ポート 10 ギガビット M1 モジュール(N7K-M132XP-12)、32 ポート 10 ギガビット M1-XL モジュール(N7K-M132XP-12L)、M2 モジュール、または F2 モジュールが装備されている Cisco Nexus 7000 シリーズの親デバイスに接続する必要があります。 |
ファブリック エクステンダに、ソフトウェアは同梱されません。ソフトウェアは、親デバイスから自動的にダウンロードおよびアップグレードされます。
このマニュアルでは、次の用語を使用しています。
ファブリック インターフェイス:ファブリック エクステンダから親スイッチへの接続専用の 10 ギガビット イーサネットのアップリンク ポートです。ファブリック インターフェイスは他の目的には使用できません。親スイッチに直接接続する必要があります。
(注) |
ファブリック インターフェイスに対応するインターフェイスが親スイッチにあります。このインターフェイスを有効にするには、switchport mode fex-fabric コマンドを入力します。 |
ポート チャネル ファブリック インターフェイス:ファブリック エクステンダから親スイッチへのポート チャネルのアップリンク接続です。この接続は、単一論理チャネルにバンドルされているファブリック インターフェイスで構成されます。
ホスト インターフェイス:サーバまたはホスト システムに接続するためのイーサネット ホスト インターフェイスです。
(注) |
ブリッジまたはスイッチをホスト インターフェイスに接続しないでください。これらのインターフェイスは、エンド ホスト接続またはエンド サーバ接続を提供するように設計されています。 |
(注) |
Cisco Nexus 2348TQ および Nexus 2348UPQ FEX では、親スイッチをファブリック エクステンダ デバイスと接続するためにポート チャネルを使用する場合、ポート チャネルに最大 8 つのポートを設定できます。 Nexus 2348 FEX デバイスには合計 6 個の親スイッチへの 40 ギガビット イーサネット アップリンク ポートがあります。これらを親スイッチのネイティブ 40G アップリンク ポートと共に使用する場合、制限はありません。6 個のポートはすべてシングル ホームまたはデュアルホーム設定を使用できます。適切なケーブル配線と併用すると、親スイッチの 10 ギガビット イーサネット ポートを備えた N2348 ファブリック エクステンダ デバイスの 40 ギガビット イーサネット アップリンク ポートも使用できます。最大 8 つのポートを親スイッチとファブリック エクステンダ デバイス間のポート チャネルに追加できます。これをデュアル ホームに設定すると、VPC からファブリック エクステンダ デバイスへ、スイッチごとに 4 つのポートのみがポート チャネルで許可されます。 |
ポート チャネル ホスト インターフェイス:サーバまたはホスト システムに接続するためのポート チャネル ホスト インターフェイスです。
FEX ファブリック インターフェイスは、スタティック ポート チャネルをサポートします。初期の検出および関連付けプロセスで、SFP+ 検証および Digital Optical Monitoring(DOM)が次のように実行されます。
FEX で、アップリンク SFP+ トランシーバ上のローカル チェックが実行されます。セキュリティ チェックに失敗すると LED が点灯しますが、リンクは引き続きアップ可能です。
バックアップ イメージで実行していると、FEX のローカル チェックはバイパスされます。
ファブリック インターフェイスのアップ時に、親スイッチにより SFP 検証が再実行されます。SFP 検証に失敗すると、ファブリック インターフェイスはダウンしたままになります。
親スイッチの 1 つのインターフェイスが fex-fabric モードに設定されると、そのポートで設定されており、このモードに関連しない他のすべての機能は、非アクティブになります。インターフェイスが再設定されて fex-fabric モードが解除されると、以前の設定が再びアクティブになります。
PFC の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Quality of Service Configuration Guide』を参照してください。
Cisco NX-OS Release 5.2 以降では、デフォルトで、Cisco Nexus 7000 シリーズ親スイッチに接続されたファブリック エクステンダ上のすべてのホスト インターフェイスはレイヤ 3 モードで動作します。
(注) |
親スイッチを Cisco Nexus Release 5.2 に更新した場合、以前に設定されたファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスでは、デフォルトのポート モードであるレイヤ 2 モードが維持されます。これらのポートは、no switchport コマンドを使用してレイヤ 3 モードに変更できます。 |
ホスト インターフェイスは、サブインターフェイスもサポートします。ファブリック エクステンダ ホスト インターフェイス上で最大 32 のサブインターフェイスを作成できます。
Cisco NX-OS Release 6.2 以降では、ファブリック エクステンダのホスト インターフェイスでポート プロファイルがサポートされます。
インターフェイスの詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide』を参照してください。
Cisco NX-OS Release 5.1 以前のリリースでは、デフォルトのポート モードはレイヤ 2 です。
レイヤ 2 モードでホスト インターフェイスを実行するには、switchport コマンドを使用します。Cisco NX-OS Release 5.2 以降のリリースでポート モードをレイヤ 3 に変更するには、no switchport コマンドを使用します。
ファブリック エクステンダは、ネットワーク ファブリックのコンピュータ ホストおよびその他のエッジ デバイスに接続を提供します。
すべてのファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスは、BPDU ガードがイネーブルになったスパニングツリー エッジ ポートとして実行され、スパニングツリー ネットワーク ポートとして設定することはできません。
アクティブ/スタンバイ チーミング、802.3ad ポート チャネル、または他のホスト ベースのリンク冗長性メカニズムを利用しているサーバは、ファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスに接続できます。
スパニングツリーを実行しているデバイスがファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスに接続されている場合に、BPDU を受信すると、そのホスト インターフェイスは errdisable ステートになります。
Cisco FlexLink または(BPDU フィルタをイネーブルにした)vPC などの、スパニングツリーに依存していないリンク冗長性メカニズムを使用する仮想スイッチのみ、ファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスに接続できます。ループを排除するためにスパニングツリーが使用されていないため、ファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスの下でループ フリー トポロジを使用する必要があります。
入力パケット数および出力パケット数は、ホスト インターフェイスごとに提供されます。
BPDU ガードの詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Configuration Guide』を参照してください。
ファブリック エクステンダ(FEX)は、ホスト インターフェイス ポート チャネルの設定をサポートします。標準モードのポート チャネルには最大 8 のインターフェイスを組み合わせることができ、Link Aggregation Control Protocol(LACP)が設定されている場合は 16 のインターフェイスを組み合わせることができます。
(注) |
ポート チャネルのリソースは、ポート チャネルが 1 つ以上のメンバを持つ場合に割り当てられます。 |
ポート チャネルのすべてのメンバが FEX ホスト インターフェイスである必要があります。また、すべてのホスト インターフェイスは同じ FEX を出発点にする必要があります。FEX からのインターフェイスと親スイッチからのインターフェイスを混在させることはできません。
ホスト インターフェイス ポート チャネルでは、レイヤ 3 モードがサポートされています。
ホスト インターフェイスのポート チャネルは、サブ インターフェイスもサポートします。FEX ホスト インターフェイス ポート チャネル上では、最大 1000 のサブインターフェイスを作成できます。
ポート チャネルの詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide』を参照してください。
ファブリック エクステンダは、ホスト インターフェイス ポート チャネルの設定をサポートします。標準モードのポート チャネルには最大 8 のインターフェイスを組み合わせることができ、Link Aggregation Control Protocol(LACP)が設定されている場合は 16 のインターフェイスを組み合わせることができます。
(注) |
ポート チャネルのリソースは、ポート チャネルが 1 つ以上のメンバを持つ場合に割り当てられます。 |
ポート チャネルのすべてのメンバが ファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスである必要があります。また、すべてのホスト インターフェイスは同じ ファブリック エクステンダ を出発点にする必要があります。ファブリック エクステンダ からのインターフェイスと親スイッチからのインターフェイスを混在させることはできません。
ホスト インターフェイス ポート チャネルでは、レイヤ 2 モードがサポートされています。
アクセス ポートまたはトランク ポートとしてレイヤ 2 ポート チャネルを設定できます。
Cisco NX-OS Release 5.2(1) 以降では、ファブリック エクステンダはホスト vPC 機能をサポートしています。この機能により、サーバはポート チャネルを介して 2 つの異なる FEX に同時に接続できます。vPC ドメインで、各ファブリック エクステンダを接続する親スイッチを設定する必要があります(FEX あたり 1 つの親スイッチ)。
デュアルホーム接続のホスト(アクティブ/スタンバイ)のネットワーク構成では、port-channel min-links コマンドを使用して、ファブリック ポート チャネル(FPC)のリンクの最小数をサポートするようにファブリック エクステンダを設定できます。
FPC リンクの数が指定されたしきい値を下回ると、ホスト側の Cisco Nexus 2000 のインターフェイスはダウンします。このプロセスにより、ホストと FEX 間の接続で NIC スイッチオーバーが可能になります。
Cisco Nexus 2000 シリーズ インターフェイスのスタンバイ FEX への自動リカバリは、FPC リンクの数が指定したしきい値に到達するとトリガーされます。
Cisco NX-OS ソフトウェアでは、FEX ホスト インターフェイス ポート チャネルにおけるすべての動作インターフェイス間のトラフィックをロード バランシングできます。その際、フレーム内のアドレスをハッシュして、チャネル内の 1 つのリンクを選択する数値にします。ポート チャネルはデフォルトでロード バランシングを備えています。
使用するロード バランシング アルゴリズムのタイプを設定できます。ロード バランシング アルゴリズムを指定し、フレームのフィールドを見て出力トラフィックに選択するメンバ ポートを決定します。
すべてのファブリック エクステンダまたは特定のファブリック エクステンダに適用するロード バランシング モードを設定できます。ロード バランシング モードが設定されていない場合、ファブリック エクステンダはデフォルトのシステム設定を使用します。FEX ごとの設定は、システム全体のロード バランシング設定よりも優先されます。ポート チャネルごとにロード バランシング方式を設定することはできません。
(注) |
レイヤ 3 インターフェイスのデフォルト ロード バランシング モードは、発信元および宛先 IP アドレスです。非 IP インターフェイスのデフォルト ロード バランシング モードは、送信元および宛先 MAC アドレスです。詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Interfaces Configuration Guide, Release 6.x』を参照してください。 |
次のいずれかの方式を使用するデバイスを設定し、ポート チャネル全体をロード バランシングできます。
宛先 MAC アドレス
送信元 MAC アドレス
送信元および宛先 MAC アドレス
宛先 IP アドレス
送信元 IP アドレス
送信元および宛先 IP アドレス
送信元 TCP/UDP ポート番号
宛先 TCP/UDP ポート番号
送信元および宛先 TCP/UDP ポート番号
Dot1Q VLAN 番号
(注) |
FEX のロード バランシング機能を設定する場合はデフォルトの仮想デバイス コンテキスト(VDC)であることが必要です。別の VDC からこの機能を設定しようとすると、システムはエラーを表示します。 |
ファブリック エクステンダでは、レイヤ 2 VLAN トランクおよび IEEE 802.1Q VLAN カプセル化がサポートされます。
VLAN の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Layer 2 Switching Configuration Guide』を参照してください。
(注) |
ファブリック エクステンダはプライベート VLAN(PVLAN)をサポートしません。 |
Cisco Nexus シリーズ デバイスのコントロール プレーンの負荷を軽減するために、Cisco NX-OSでは ファブリック エクステンダ CPU にリンクレベルのプロトコル処理をオフロードすることができます。次のプロトコルがサポートされています。
ファブリック エクステンダでは、IEEE 802.1p サービス クラス(CoS)値を使用して、トラフィックを適切なクラスに関連付けます。ポートごとの Quality of Service(QoS)設定もサポートされています。
ホスト インターフェイスは、IEEE 802.3x リンクレベル フロー制御(LLC)を使用して実装されているポーズ フレームをサポートします。すべてのホスト インターフェイスにおいて、デフォルトでフロー制御送信はイネーブル、フロー制御受信はディセーブルです。自動ネゴシエーションは、ホスト インターフェイスでイネーブルです。クラスごとのフロー制御は、QoS クラスに従って設定されます。
LLC および Quality of Service の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Quality of Service Configuration Guide』を参照してください。
ファブリック エクステンダでは、親 Cisco Nexus シリーズ デバイスで利用可能なすべての入力アクセス コントロール リスト(ACL)がサポートされます。
ACL の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Security Configuration Guide』を参照してください。
IGMP スヌーピングは、ファブリック エクステンダのすべてのホスト インターフェイスでサポートされています。
ファブリック エクステンダとその親スイッチは、宛先マルチキャスト MAC アドレスのみに基づいた IGMPv2 および IGMPv3 スヌーピングをサポートします。送信元 MAC アドレスやプロキシ レポートに基づいてスヌーピングをサポートすることはありません。
(注) |
IGMP スヌーピングの詳細については、http://tools.ietf.org/wg/magma/draft-ietf-magma-snoop/rfc4541.txt を参照してください。また、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Multicast Routing Configuration Guide』も参照してください。 |
ファブリック エクステンダのホスト インターフェイスを、スイッチド ポート アナライザ(SPAN)送信元ポートとして設定することができます。ファブリック エクステンダ ポートを SPAN 宛先として設定することはできません。同じファブリック エクステンダ上のすべてのホスト インターフェイスでサポートされる SPAN セッションは 1 つだけです。入力送信元(Rx)、出力送信元(Tx)、または両方のモニタリングがサポートされています。
(注) |
ファブリック エクステンダのホスト インターフェイスが属する VLAN のすべての IP マルチキャスト トラフィックは、SPAN セッションでキャプチャされます。IP マルチキャスト グループのメンバーシップでトラフィックは分離できません。 同じファブリック エクステンダのホスト インターフェイスに対して、入力モニタリングと出力モニタリングが設定されている場合、パケットが 2 回表示されることがあります(1 回めは Rx が設定されているインターフェイスのパケット入力、2 回めは Tx が設定されているインターフェイスのパケット出力)。 |
SPAN の詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS System Management Configuration Guide』を参照してください。
スイッチ環境におけるオーバーサブスクリプションとは、ポート使用を最適化するために、複数のデバイスを同じインターフェイスに接続することです。インターフェイスは最大速度で動作する接続をサポートします。ほとんどのインターフェイスは最大速度で動作しないため、ポートを共有することにより未使用の帯域幅を有効活用できます。オーバーサブスクリプションは、アクティブなホスト インターフェイスへの利用可能なファブリック インターフェイスの機能で、イーサネット環境にコスト効果の高い拡張性と柔軟性をもたらします。
Cisco Nexus 2248TPファブリック エクステンダ には、4 つの 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスと 48 の 100/1000 Base-T(100 メガビット/1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスが用意されています。ホスト インターフェイスがギガビット イーサネット モードで動作している場合、次の設定が提供されます。
オーバーサブスクリプションなし(4 つのファブリック インターフェイスに対して 40 のホスト インターフェイス)
1.2:1 のオーバーサブスクリプション(4 つのファブリック インターフェイスに対して 48 のホスト インターフェイス)
4.8:1 のオーバーサブスクリプション(1 つのファブリック インターフェイスに対して 48 のホスト インターフェイス)
ホスト インターフェイスが 100 Mb モードで動作しているときは、Cisco Nexus 2248TP はオーバーサブスクリプションなしで動作できます。
Cisco Nexus 2248TP-E ファブリック エクステンダには、4 つの 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスと 48 の 100/1000 Base-T(100 メガビット/1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスが用意されています。そのホスト インターフェイスがギガビット イーサネット モードで動作している場合、1.2:1 のオーバーサブスクリプション(4 つのファブリック インターフェイスに対して 48 のホスト インターフェイス)が提供されます。
Cisco Nexus 2248PQ ファブリック エクステンダには、16 個の 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスと 48 個の 10 ギガビット イーサネット ホスト インターフェイスが用意されています。すべてのホスト インターフェイスでは、使用可能なすべてのファブリック インターフェイスを使用します。 すべてのホスト インターフェイスがすべてのファブリック インターフェイスにトラフィックを送信する場合、Cisco Nexus 2248PQ の最大オーバーサブスクリプション比は 3:1 です。
Cisco Nexus 2232PPファブリック エクステンダ には、8 つの 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスと 32 の 10 ギガビット イーサネット ホスト インターフェイスが用意されています。すべてのホスト インターフェイスでは、使用可能なすべてのファブリック インターフェイスを使用します。(静的ピン接続はサポートされていません。ポート チャネル モードはファブリック インターフェイスでのみサポートされます)。すべてのホスト インターフェイスがすべてのファブリック インターフェイスにトラフィックを送信する場合、Cisco Nexus 2232PP の最大オーバーサブスクリプション比は 4:1 です。
Cisco Nexus 2232TM および Cisco Nexus 2232TM-E ファブリック エクステンダには、8 つの 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスと 32 のギガビットおよび 10 ギガビット イーサネット ホスト インターフェイスが用意されています。すべてのホスト インターフェイスでは、使用可能なすべてのファブリック インターフェイスを使用します。 すべてのホスト インターフェイスがすべてのファブリック インターフェイスにトラフィックを送信する場合、Cisco Nexus 2232TM および Cisco Nexus 2232TM-E の最大オーバーサブスクリプション比は 4:1 です。
Cisco Nexus 2224TPファブリック エクステンダ には、2 つの 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスと 24 の 100/1000 Base-T(100 メガビット/1 ギガビット)イーサネット ホスト インターフェイスが用意されています。このため、1.2:1(2 つのファブリック インターフェイスに対して 24 のホスト インターフェイス)以上のオーバーサブスクリプションを設定できます。
Cisco Nexus B22 Fabric Extender for HP(NB22HP)には、8 つの 10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスと 16 の 1G/10 ギガビット イーサネット ホスト インターフェイスが用意されています。すべてのホスト インターフェイスでは、使用可能なすべてのファブリック インターフェイスを使用します。 すべてのホスト インターフェイスがすべてのファブリック インターフェイスにトラフィックを送信する場合、Cisco Nexus B22 Fabric Extender for HP(N2K-B22HP-P)の最大オーバーサブスクリプション比は 2:1 です。
Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダは、親スイッチにより、ゼロタッチ設定モデルを使用してファブリック インターフェイスを介して管理されます。スイッチは、ファブリック エクステンダのファブリック インターフェイスを検出することにより、ファブリック エクステンダを検出します。
ファブリック エクステンダが検出され、親スイッチに正常に関連付けられていると、次の操作が実行されます。
スイッチはソフトウェア イメージの互換性を確認し、必要に応じて、ファブリック エクステンダをアップグレードします。
スイッチとファブリック エクステンダは、相互にインバンド IP 接続を確立します。
スイッチは、ネットワークで使用されている可能性のある IP アドレスとの競合を避けるために、ファブリック エクステンダにループバック アドレスの範囲(127.15.1.0/24)で IP アドレスを割り当てます。
スイッチは、設定データを ファブリック エクステンダにプッシュします。ファブリック エクステンダは、設定をローカルに保存しません。
ファブリック エクステンダは、更新された動作ステータスをスイッチに通知します。ファブリック エクステンダのすべての情報は、スイッチの監視およびトラブルシューティングのためのコマンドを使用して表示されます。
Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダは、ローカル スイッチングを実行しません。すべてのトラフィックは、セントラル フォワーディングおよびポリシー適用を行う親スイッチに送信されます。このトラフィックには、次の図に示されているように、同じファブリック エクステンダに接続されている 2 つのシステム間でのホスト間通信も含まれます。
フォワーディング モデルにより、ファブリック エクステンダと Cisco Nexus シリーズ の親デバイス間の機能の一貫性が維持されます。
(注) |
ファブリック エクステンダは、エンドホスト接続をネットワーク ファブリックに提供します。このため、BPDU ガードがすべてのホスト インターフェイスでイネーブルになります。ブリッジまたはスイッチをホスト インターフェイスに接続すると、そのインターフェイスは BPDU が受信された時点で、エラーディセーブル状態になります。 ファブリック エクステンダのホスト インターフェイスで BPDU ガードはディセーブルにできません。 |
ファブリック エクステンダは、ネットワークからホストへの出力マルチキャスト レプリケーションをサポートします。ファブリック エクステンダに接続されているマルチキャスト アドレスに対して親スイッチから送信されるパケットは、ファブリック エクステンダの ASIC により複製され、対応するホストに送信されます。
ホスト インターフェイスと親スイッチとの間のロード バランシングを提供するために、ポート チャネル ファブリック インターフェイス接続を使用するようにファブリック エクステンダを設定できます。この接続は、次の図に示されているように、10 ギガビット イーサネット ファブリック インターフェイスを単一の論理チャネルにバンドルします。
親スイッチとの接続にポート チャネル ファブリック インターフェイス接続を使用するようにファブリック エクステンダを設定すると、スイッチは、次のロード バランシング基準を使用してリンクを選択することで、ホスト インターフェイス ポートに接続されているホストからのトラフィックをロード バランシングします。
レイヤ 2 フレームに対しては、スイッチは送信元および宛先の MAC アドレスを使用します。
レイヤ 3 フレームに対しては、スイッチは送信元および宛先の MAC アドレスと送信元および宛先の IP アドレスを使用します。
(注) |
ポート チャネルでファブリック インターフェイスに障害が発生しても、ホスト インターフェイスは影響を受けません。トラフィックは、ポート チャネル ファブリック インターフェイスの残りのリンク間で自動的に再配布されます。ファブリック ポート チャネルのすべてのリンクがダウンすると、FEX のすべてのホスト インターフェイスがダウン状態に設定されます。 |
ファブリック エクステンダで使用されるポート番号の表記法は、次のとおりです。
interfaceethernetchassis/slot/port
値は次のとおりです。
chassis は管理者により設定されます。ファブリック エクステンダは、ポート チャネル ファブリック インターフェイスを介して Cisco Nexus シリーズ の親デバイスに直接接続されている必要があります。シャーシ ID をスイッチのポート チャネルで設定して、それらのインターフェイスで検出されるファブリック エクステンダが識別されるようにします。
シャーシ ID の範囲は、101 ~ 199 です。
(注) |
シャーシ ID が必要になるのは、ファブリック エクステンダのホスト インターフェイスにアクセスする場合だけです。101 未満の値は、親スイッチのスロットであることを示します。スイッチのインターフェイスで使用されるポート番号の表記法は、次のとおりです。 interfaceethernetslot/port |
slot は、ファブリック エクステンダでのスロット番号を識別します。
port は、特定のスロットおよびシャーシ ID でのポート番号を識別します。
Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダにソフトウェアは同梱されません。ファブリック エクステンダのイメージは、親スイッチのシステム イメージにバンドルされています。イメージは、親スイッチとファブリック エクステンダとの間の関連付け処理時に自動的に検証され、必要に応じてアップデートされます。
install all コマンドを入力すると、親 Cisco Nexus シリーズ スイッチのソフトウェアがアップグレードされ、接続されているファブリック エクステンダのソフトウェアもアップグレードされます。ダウンタイムを最短にするために、インストール プロセスで新しいソフトウェア イメージがロードされている間、ファブリック エクステンダはオンラインに維持されます。ソフトウェア イメージが正常にロードされると、親スイッチとファブリック エクステンダは自動的にリブートします。
このプロセスは、親スイッチとファブリック エクステンダとの間のバージョンの互換性を維持するために必要になります。
次の表に、Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダのライセンス要件を示します。
製品 |
ライセンス要件 |
---|---|
Cisco NX-OS |
Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダにはライセンスは必要ありません。ライセンス パッケージに含まれていない機能はすべて Cisco NX-OS システム イメージにバンドルされており、追加費用は一切発生しません。ライセンス方式の詳細については、『Cisco NX-OS Licensing Configuration Guide』 を参照してください。 |
Cisco Nexus 2000 シリーズ ファブリック エクステンダ(FEX)には、次の注意事項と制約事項があります。
Cisco NX-OS Release 5.2(1) 以降では、デフォルトのポート モードはレイヤ 3 です。Cisco NX-OS Release 5.2(1) より前では、デフォルトのポート モードはレイヤ 2 でした。
デフォルトの仮想デバイス コンテキスト(VDC)のファブリック エクステンダ フィーチャ セットをイネーブルにする必要があります。デフォルト VDC のフィーチャ セットをイネーブルにすると、FEX は任意の VDC に属することができ、またこれらの VDC から設定できます。
シャーシに接続された各ファブリック エクステンダには、一意の FEX ID が必要です。ファブリック エクステンダが異なる VDC 内にある場合でも、同じ FEX ID を 2 つ以上のファブリック エクステンダに設定することはできません。
ファブリック エクステンダの FEX ID はシャーシ全体で継続されます。FEX ID は VDC での使用時にリセットされません。
ファブリック エクステンダのすべてのアップリンクおよびホスト ポートは、1 つの VDC に属しています。ポートは、複数の VDC に割り当てることはできず、また複数の VDC 間で分割することはできません。
ファブリック エクステンダを、32 ポート 10 ギガビット M1 モジュール(N7K-M132XP-12)、32 ポート 10 ギガビット M1-XL モジュール(N7K-M132XP-12L)、M2 シリーズ モジュール、または F2 シリーズ モジュールが装備されている Cisco Nexus 7000 シリーズの親デバイスに接続する必要があります。
サービス障害や電源投入後など、スタンバイ スーパーバイザが不安定な状態にある場合、ファブリック エクステンダ フィーチャ セットの操作によってスタンバイ スーパーバイザがリロードされることがあります。show modules コマンドを使用して、スタンバイ スーパーバイザが安定しているかどうかを確認できます。スタンバイ スーパーバイザが安定している場合、ha-standby と表示されます。
ファブリック エクステンダ ホスト インターフェイスは、エッジ ポートとしてだけ設定できます。ダウンストリーム スイッチが検出されると、インターフェイスはエラー ディセーブル状態になります。
ファブリック エクステンダは PVLAN をサポートしません。
Cisco NX-OS Release 6.2(2) 以降のリリースで、FEX はキューイングをサポートし、ルータのレイヤ 3 FEX インターフェイスへの接続、またはレイヤ 2 FEX インターフェイス(SVI を使用)への接続を可能にします。
Cisco NX-OS Release 6.2(2) 以降のリリースでは、Cisco ファブリック エクステンダは次をサポートします。
Cisco NX-OS Release 6.2(2) 以降のリリースでは、Cisco ファブリック エクステンダは FEX ポートで使用できる最適化されたマルチキャスト フラッディング(OMF)をサポートします。
Cisco ファブリック エクステンダはポリシー ベース ルーティング(PBR)をサポートしません。
次の FEX デバイスは F2 モジュールをサポートします。
ASIC の各ポートはインデックスを持っています。ASIC 間で類似したインデックスを持つポートだけをポート チャネルに追加できます。
たとえば、ポート 1 が 1 のインデックスを持ち、ポート 2 が 2 のインデックスを持つ場合、サポートされるポートとサポートされないポートは以下のようになります。
サポートされる:ASIC 1 のポート 1、および ASIC 2 のポート 1 は、ポート チャネルに追加されます。
サポートされない:ASIC 1 のポート 1 および ASIC 2 のポート 2 は、ポート チャネルを形成します。
インデックス サブセット S(例:{1,2,4})を持つ ASIC からの一連のポートは、ポートチャネルが同等または空のセットを持つ場合にかぎり、ポートチャネルへの追加が許可されます。
FEX QoS キューイングのサポート
ファブリック エクステンダ(FEX)は、FEX が M シリーズまたは F シリーズ ファブリック アップリンクに接続されているかに関係なく、FEX ホスト インターフェイス上の FEX のキューイングをサポートするためにネットワーク Quality of Service(QoS)キューイング モデルに従います。
システム QoS に接続されたネットワーク QoS テンプレートによって、次のパラメータが FEX 上のキューイングのサポートのために継承されます。
FEX ホスト インターフェイス上の入力および出力キューイングの両方に対して、先行するすべてのパラメータが、アクティブなネットワーク QoS ポリシーで定義されている入力キューイング パラメータから派生されます。アクティブなネットワーク QoS ポリシーの出力キューイング パラメータは、FEXホスト ポートのキューイングには影響しません。
ネットワーク QoS タイプのキューイング ポリシー マップの帯域幅、キュー制限、優先順位や CoS 設定などのパラメータは FEX ではサポートされません。
ハードウェアのキュー制限のサポート
次の例は、FEX コンフィギュレーション モードで hardwarefex-typequeue-limit コマンドを使用して FEX に対してキュー制限を設定する方法を示しています。
switch(config)# fex 101 switch(config-fex)# hardware ? B22HP Fabric Extender 16x10G SFP+ 8x10G SFP+ Module N2224TP Fabric Extender 24x1G 2x10G SFP+ Module N2232P Fabric Extender 32x10G SFP+ 8x10G SFP+ Module N2232TM Fabric Extender 32x10GBase-T 8x10G SFP+ Module N2232TM-E Fabric Extender 32x10GBase-T 8x10G SFP+ Module N2248T Fabric Extender 48x1G 4x10G SFP+ Module N2248TP-E Fabric Extender 48x1G 4x10G SFP+ Module switch(config-fex)# hardware N2248T ? queue-limit Set queue-limit switch(config-fex)# hardware N2248T queue-limit ? <5120-652800> Queue limit in bytes ======> Allowed range of values varies dependent on the FEX type for which it is configured switch(config-fex)# hardware N2248T queue-limit ======> Default configuration that sets queue-limit to default value of 66560 bytes switch(config-fex)# hardware N2248T queue-limit 5120 ======> Set user defined queue-limit for FEX type N2248T associated on fex id 101 switch(config-fex)# no hardware N2248T queue-limit ======> Disable queue-limit for FEX type N2248T associated on fex id 101 switch(config-fex)# hardware N2248TP-E queue-limit ? <32768-33538048> Queue limit in Bytes rx Ingress direction tx Egress direction switch(config-fex)# hardware N2248TP-E queue-limit 40000 rx switch(config-fex)# hardware N2248TP-E queue-limit 80000 tx ======> For some FEX types, different queue-limit can be configured on ingress & egress directions
FEX インターフェイスで表示されるキュー制限の値は、FEX インターフェイスが最初に表示されるまでは 0 バイトです。インターフェイスが表示されると、出力には、ハードウェアのキュー制限設定に基づいて、デフォルトのキュー制限またはユーザ定義のキュー制限が表示されます。ハードウェア キュー制限が未設定であれば、コマンド出力に「Queue limit: Disabled」と表示されます。次の show queuing interfaceinterface コマンドの出力の一部には、FEX で適用されるキュー制限を表示しています。
switch# show queuing interface ethernet 101/1/48 <snippet> Queue limit: 66560 bytes <snippet>
DSCP2Q のグローバル イネーブル/ディセーブル制限
次の例では、FEX の接続先のモジュール タイプに関係なく、all または f-series キーワードが FEX ホスト インターフェイスに対する DSCP2q マッピングをイネーブルにします。
switch(config)# hardware QoS dscp-to-queue ingress module-type ? all Enable dscp based queuing for all cards f-series Enable dscp based queuing for f-series cards m-series Enable dscp based queuing for m-series cards
FEX ホスト インターフェイスの show コマンドのサポート
show queuing interfaceinterface コマンドは、FEX ホスト インターフェイスでサポートされます。FEX ホスト インターフェイスに対するこのコマンドの次の出力のサンプルには、使用されるキューの数、各キューに対するマッピング、対応するキュー MTU、適用されるハードウェア キュー制限、入力および出力キューの統計が表示されています。
(注) |
この出力に表示されているキューイング統計情報をクリアするためのサポートはありません。 |
switch# show queuing interface ethernet 199/1/2 slot 1 ======= Interface is not in this module. slot 2 ======= Interface is not in this module. slot 4 ======= Interface is not in this module. slot 6 ======= Interface is not in this module. slot 9 ======= Ethernet199/1/2 queuing information: Input buffer allocation: Qos-group: ctrl frh: 0 drop-type: drop cos: 7 xon xoff buffer-size ---------+---------+----------- 2560 7680 10240 Qos-group: 0 2 (shared) frh: 2 drop-type: drop cos: 0 1 2 3 4 5 6 xon xoff buffer-size ---------+---------+----------- 34560 39680 48640 Queueing: queue qos-group cos priority bandwidth mtu --------+------------+--------------+---------+---------+---- ctrl-hi n/a 7 PRI 0 2400 ctrl-lo n/a 7 PRI 0 2400 2 0 0 1 2 3 4 WRR 80 1600 4 2 5 6 WRR 20 1600 Queue limit: 66560 bytes Queue Statistics: queue rx tx flags ------+---------------+---------------+----- 0 0 0 ctrl 1 0 0 ctrl 2 0 0 data 4 0 0 data Port Statistics: rx drop rx mcast drop rx error tx drop mux ovflow ---------------+---------------+---------------+---------------+-------------- 0 0 0 0 InActive Priority-flow-control enabled: no Flow-control status: rx 0x0, tx 0x0, rx_mask 0x0 cos qos-group rx pause tx pause masked rx pause -------+-----------+---------+---------+--------------- 0 0 xon xon xon 1 0 xon xon xon 2 0 xon xon xon 3 0 xon xon xon 4 0 xon xon xon 5 2 xon xon xon 6 2 xon xon xon 7 n/a xon xon xon DSCP to Queue mapping on FEX ----+--+-----+-------+--+--- FEX TCAM programmed successfully queue DSCPs ----- ----- 02 0-39, 04 40-63, 03 **EMPTY** 05 **EMPTY** slot 10 ======= slot 11 ======= Interface is not in this module. slot 15 ======= Interface is not in this module. slot 16 ======= Interface is not in this module. slot 17 ======= Interface is not in this module. slot 18 ======= Interface is not in this module.
ISSU の動作
Cisco NX-OS Release 6.2(2) 以降では、FEX のキューイングは In-Service Software Upgrade(ISSU)の後、すべての既存の FEX でデフォルトで無効になります。FEX キューイングは、FEX をフラッピングすると有効になります。ISSU の後、FEX をリロードして任意の FEX 上のキューイングを有効にできます。ISSU の後、FEX ホスト インターフェイスに対する show queuing interfaceinterface コマンドの出力にメッセージが表示されます。
switch# show queuing interface ethernet 133/1/32 module 9 Ethernet133/1/32 queuing information: Input buffer allocation: Qos-group: ctrl frh: 0 drop-type: drop cos: 7 xon xoff buffer-size ---------+---------+----------- 2560 7680 10240 Qos-group: 0 frh: 8 drop-type: drop cos: 0 1 2 3 4 5 6 xon xoff buffer-size ---------+---------+----------- 0 126720 151040 Queueing: queue qos-group cos priority bandwidth mtu --------+------------+--------------+---------+---------+---- ctrl-hi n/a 7 PRI 0 2400 ctrl-lo n/a 7 PRI 0 2400 2 0 0 1 2 3 4 5 6 WRR 100 9440 Queue limit: 66560 bytes Queue Statistics: queue rx tx flags ------+---------------+---------------+----- 0 0 0 ctrl 1 0 0 ctrl 2 0 0 data Port Statistics: rx drop rx mcast drop rx error tx drop mux ovflow ---------------+---------------+---------------+---------------+-------------- 0 0 0 0 InActive Priority-flow-control enabled: no Flow-control status: rx 0x0, tx 0x0, rx_mask 0x0 cos qos-group rx pause tx pause masked rx pause -------+-----------+---------+---------+--------------- 0 0 xon xon xon 1 0 xon xon xon 2 0 xon xon xon 3 0 xon xon xon 4 0 xon xon xon 5 0 xon xon xon 6 0 xon xon xon 7 n/a xon xon xon ***FEX queuing disabled on fex 133. Reload the fex to enable queuing.<======
ISSU の後にオンラインになった任意の新規 FEX では、キューイングがデフォルトで有効になります。
FEX でキューイングが有効か無効かに関係なく、すべての FEX に対してデフォルトでキュー制限が有効になります。Cisco NX-OS Release 6.2(2) では、すべての FEX にデフォルトのハードウェア キュー制限値が設定されています。キューイングが FEX で有効でない場合でも、ISSU 後に hardware queue-limit コマンドを使用して設定されたすべてのユーザ定義キュー制限は有効になります。
Cisco Nexus 2248PQ 10 ギガビット イーサネット ファブリック エクステンダのサポートなし
次の出力例は、FEX キューイングが Cisco Nexus 2248PQ 10 ギガビット イーサネット ファブリック エクステンダ(FEX2248PQ)でサポートされないことを示しています。
switch# show queuing interface ethernet 143/1/1 module 5 Ethernet143/1/1 queuing information: Network-QOS is disabled for N2248PQ <======= Displaying the default configurations Input buffer allocation: Qos-group: ctrl frh: 0 drop-type: drop cos: 7 xon xoff buffer-size ---------+---------+----------- 2560 7680 10240 Qos-group: 0 frh: 8 drop-type: drop cos: 0 1 2 3 4 5 6 xon xoff buffer-size ---------+---------+----------- 0 126720 151040 Queueing: queue qos-group cos priority bandwidth mtu --------+------------+--------------+---------+---------+---- ctrl-hi n/a 7 PRI 0 2400 ctrl-lo n/a 7 PRI 0 2400 2 0 0 1 2 3 4 5 6 WRR 100 9440 Queue limit: 0 bytes Queue Statistics: queue rx tx flags ------+---------------+---------------+----- 0 0 0 ctrl 1 0 0 ctrl 2 0 0 data Port Statistics: rx drop rx mcast drop rx error tx drop mux ovflow ---------------+---------------+---------------+---------------+-------------- 0 0 0 0 InActive Priority-flow-control enabled: no Flow-control status: rx 0x0, tx 0x0, rx_mask 0x0 cos qos-group rx pause tx pause masked rx pause -------+-----------+---------+---------+--------------- 0 0 xon xon xon 1 0 xon xon xon 2 0 xon xon xon 3 0 xon xon xon 4 0 xon xon xon 5 0 xon xon xon 6 0 xon xon xon 7 n/a xon xon xon
ファブリック ポートのキュー制限
MTU
FEX キュー MTU 設定は、タイプ ネットワーク QoS ポリシー マップ テンプレートから派生されています。MTU の変更は、複製されたネットワーク QoS ポリシー マップに適用されます。FEX ポートで設定されている MTU は、FEX MTU を FEX ホスト インターフェイスに適用できるように、ネットワーク QoS ポリシー マップの MTU に一致している必要があります。詳細については、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Quality of Service Configuration Guide』を参照してください。
(注) |
Cisco NX-OS Release 6.2(2) 以降、FEX ポートに設定された MTU はネットワーク QoS ポリシーによって制御されます。FEX ポートで設定されている MTU を変更するには、ファブリック ポートの MTU が変更される場合に変更対象となるネットワーク QoS ポリシーを修正します。 Cisco NX-OS Release 6.2(x) より前のバージョンの FEX ファブリック ポートの MTU を変更し、ISSU 経由で Cisco NX-OS Release 6.2(x) 以降のバージョンにアップグレードする場合、FEX またはスイッチのいずれかがリロードされるまで問題は発生しません。アップグレード後に、ネットワーク QoS ポリシーによって、前述のように FEX HIF MTU を変更することをお勧めします。 |
QoS ポリシーの変更は F シリーズ カードと M シリーズ カードだけに影響します。
設定の制限は、『Cisco Nexus 7000 Series NX-OS Verified Scalability Guide』に記載されています。
パラメータ |
デフォルト |
---|---|
feature-set fex コマンド |
ディセーブル |
ポート モード |
レイヤ 3(Cisco NX-OS Release 5.2 以降のリリース)。 レイヤ 2(Cisco NX-OS Release 5.1 以前のリリース)。 |