この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco MDS 9250i スイッチを接続する方法について説明し、次のトピックが含まれます。
Cisco MDS 9250i スイッチには、次のタイプのポートがあります。
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コンソール ポート:RS-232 ポートがローカル管理接続を作成するために使用されます。
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MGMT 10/100/1000 イーサネット ポート:Cisco Data Center Network Manager(DCNM)などを通して、イーサネット ポートを使用して IP アドレスでスイッチのアクセスおよび管理を行います。
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ファイバ チャネル ポート :SAN への接続またはインバンド管理で使用されるファイバ チャネル ポート。Cisco MDS 9250i スイッチの FC ポートは、IBM(FICON)接続をサポートします。
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Fibre Channel over Ethernet:FCoE 接続に使用される FCoE ポート。Cisco MDS 9250i スイッチの FCoE ポートは、従来のイーサネット スイッチングに使用できません。
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IP ストレージ・ポート:FCIP または iSCSI 接続で使用する IP ストレージ サービス ポート。
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USB ドライブ:Cisco MDS NX-OS がサポートするさまざまなデバイスへの接続を可能にするシンプルなインターフェイス。
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「MGMT 10/100/1000 イーサネット ポートへの接続」
Cisco MDS 9250i スイッチのネットワーク接続を準備するときは、各インターフェイス タイプについて次の事項を考慮し、ポートを接続する前に必要なすべての機器を入手してください。
「コンソール」というラベルの付いたコンソール ポートは、RJ-45 インターフェイスを備えた RS-232 ポートです。これは非同期シリアル ポートです。このポートに接続する装置は、非同期伝送に対応している必要があります。
スイッチを最初にネットワークに接続する前に、このポートをローカル管理用に接続し、IP アドレスの設定および他の初期設定を行うことを推奨します。
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Cisco MDS 9250i スイッチを、CLI を使用して設定する。
(注) コンソール ポートをコンピュータ ターミナルに接続するには、そのコンピュータが VT100 ターミナル エミュレーションをサポートしている必要があります。ターミナル エミュレーション ソフトウェア:多くの場合、HyperTerminal または Procomm Plus などのアプリケーションで、セットアップおよび設定時にスイッチとコンピュータ間の通信を可能にします。
コンソール ポートをコンピュータ ターミナルに接続する手順は、次のとおりです。
ステップ 1
次のデフォルトのポート特性と一致するように、ターミナル エミュレータ プログラムを設定します。
ステップ 2
提供されている RJ-45 を DP-25 メス アダプタに接続します。スイッチに付属のアダプタとケーブルを使用することを推奨します。
ステップ 3
コンソール ケーブル(RJ-45 から RJ-45 のロールオーバー ケーブル)を、コンソール ポートに接続するか、コンピュータのシリアル ポートにある RJ-45 から DP-25 のアダプタ(コンピュータによる)に接続します。
自動検知の 10/100/1000 イーサネット管理ポートは、コンソール ポートの下の前面パネル(MGMT ETH のラベル)にあります。このポートは、Cisco MDS 9250i スイッチのアウトオブバンド管理に使用されます。
MGMT 10/100/1000 イーサネット ポートを外部ハブ、スイッチ、またはルータに接続する手順は次のとおりです。
ステップ 1
MGMT 10/100/1000 イーサネット ポートに、対応するモジュラ ケーブルを接続します。
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MGMT 10/100/1000 イーサネット ポートをイーサネット スイッチ ポートまたはハブに接続する場合、モジュラ、RJ-45、ストレート型 UTP ケーブルを使用できます。
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ルータ インターフェイスに接続するには、クロス ケーブルを使用します。
ファイバ チャネル ポートは LC タイプの光ファイバと互換性があります。SAN への接続またはインバンド管理に、これらのポートを使用できます。インバンド管理用にスイッチを設定する方法については、『Cisco MDS 9000 Family NX-OS Fundamentals Configuration Guide』を参照してください。
Cisco MDS 9000 ファミリは、SFP+ トランシーバのファイバ チャネルとギガビット イーサネット プロトコルの両方をサポートします。各トランシーバは、ケーブルの接続先のトランシーバと一致している必要があります。また、信頼性の高い通信を実現するためには、ケーブル長の制限値を超えないようにする必要があります。ご使用のソフトウェア リリースでサポートされる SFP+ トランシーバのリストを入手する方法については、『Cisco MDS 9000 Family Release Notes for Cisco MDS NX-OS』を参照してください。
警告 クラス 1 レーザー製品です。ステートメント 1008
警告 接続されていない光ファイバ ケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。ステートメント 1051
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「SFP+ トランシーバのケーブルの取り外しおよび取り付け」
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「SFP+ トランシーバおよび光ファイバ ケーブルのメンテナンス」
(注) Cisco MDS 9250i スイッチには Cisco SFP+ トランシーバだけを使用します。それぞれの Cisco SFP+ トランシーバには、その SFP+ トランシーバがスイッチの要件を満たしているかどうかをスイッチで確認できるように、モデル情報がコード化されています。そのトランシーバ タイプに固有の指示については、を参照してください。
Cisco MDS 9000 ファミリは、次の 2 つのタイプのラッチング デバイスの付いた SFP+ トランシーバをサポートしています。
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マイラー タブ ラッチ(図 3-1)
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留め具式ラッチ(図 3-2)
図 3-1 マイラー タブ ラッチ付きの SFP+ トランシーバ
ステップ 1
静電気防止用リスト ストラップを着用して、使用法に従います。
ステップ 2
トランシーバにケーブルが接続されている場合は、次の手順を実行します。
a.
あとで参照するために、ケーブルとポートの接続を記録しておきます。
b.
ケーブルのリリース ラッチを押し、コネクタの接続部付近をつかんで、コネクタをトランシーバからゆっくり引き抜きます。
c.
ダスト プラグを、トランシーバのケーブル側に差し込みます。
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マイラー タブ ラッチ付きのトランシーバの場合、タブをまっすぐに(ひねらずに)ゆっくり引っ張り、ポートからトランシーバを抜き取ります。
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ベールクラスプ ラッチ付きのトランシーバの場合、下方向にクラスプを押し開き、ポートからトランシーバを抜き取ります。
(注) ベールクラスプ付きの SFP+ トランシーバを取り外しにくい場合、一旦ベールクラスプを上の位置に戻して SFP+ を再固定します。そして、SFP+ をケージの内側に向かって上向きに押します。次に、ベールクラスプを下げ、SFP+ に軽く上向きの力をかけながら引き出します(図 3-3 を参照)。このとき、ポート ケージを傷つけないよう注意してください。
図 3-3 ベールクラスプ付き SFP+ トランシーバの別の取り外し方法
ステップ 4
トランシーバを工場に返送する場合、トランシーバのポート側にダスト カバーを挿入し、トランシーバを静電気防止用マットの上に置くか、または静電気防止袋に入れます。
ステップ 5
別のトランシーバが取り付けられていない場合、オプティカル ケージにきれいなカバーを挿入して保護します。
ステップ 1
静電気防止用リスト ストラップを着用して、使用法に従います。
ステップ 3
トランシーバのポート側のダスト カバーを外します。
ステップ 4
次のようにトランシーバをポートに差し込みます。
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マイラー タブ付きのトランシーバの場合、タブが下にくるようにし、ポートにしっかりはまるまでトランシーバをゆっくり差し込みます。
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ベールクラスプ付きのトランシーバの場合、クラスプが下になるようにし、クラスプを持ち上げてトランシーバの上部で閉じてから、ポートにしっかりはまるまでトランシーバをゆっくり差し込みます。
(注) ケーブルをトランシーバに接続できない場合は、トランシーバのケーブル側にダスト プラグを取り付けるか、またはそのままにします。
ステップ 1
静電気防止用リスト ストラップを着用して、使用法に従います。
ステップ 2
ケーブルのリリース ラッチを押し、コネクタの接続部付近をつかんで、コネクタをトランシーバからゆっくり引き抜きます。
ステップ 3
ダスト プラグを、トランシーバのケーブル側に差し込みます。
ステップ 1
静電気防止用リスト ストラップを着用して、使用法に従います。
ステップ 2
ケーブルのコネクタのダスト カバーを外します。
ステップ 3
トランシーバのケーブル側のダスト カバーを外します。
ステップ 4
ケーブル コネクタをトランシーバに合わせ、しっかりはまるまでコネクタをトランシーバに差し込みます(図 3-4を参照)。
図 3-4 ファイバ チャネル ポートへの LC タイプ ケーブルの接続
接続を確認する手順については、『Cisco MDS 9000 Family NX-OS Fundamentals Configuration Guide』を参照してください。
高精度の信号を維持し、コネクタの損傷を防ぐためには、SFP+ トランシーバと光ファイバケーブルを常に埃のない清潔な状態に保つ必要があります。減衰(光損失)は汚れによって増加します。減衰量は 0.35 dB 未満でなければなりません。
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SFP+ トランシーバは静電気に敏感です。静電破壊を防止するために、シャーシに接続している静電気防止用リスト ストラップを着用してください。
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トランシーバの取り外しおよび取り付けは、必要以上に行わないでください。取り付けおよび取り外しを頻繁に行うと、耐用年数が短くなります。
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未使用の光接続端子には、必ずカバーを取り付けてください。埃が付着した場合には、埃によって光ファイバ ケーブルの先端が傷つかないように、使用前に清掃してください。
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指紋などで汚れることがあるので、コネクタの先端には手を触れないでください。
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定期的に清掃してください。必要な清掃の頻度は、設置環境によって異なります。また、埃が付着したり、誤って手を触れた場合には、コネクタを清掃してください。ウェット クリーニングやドライ クリーニングが効果的です。設置場所の光ファイバ接続清掃手順に従ってください。
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埃が付着していないこと、および損傷していないことを定期的に確認してください。損傷している可能性がある場合には、清掃後に顕微鏡を使用してファイバの先端を調べ、損傷しているかどうかを確認してください。