GUI では、クラスタの作成、クラスタへの参加、およびクラスタ固有の設定の管理(clusterconfig コマンドと同等の操作)を行うことはできませんが、クラスタ内のマシンの参照、設定の作成や削除、およびクラスタ間、グループ間、マシン間での設定のコピーや移動(つまり、clustermode および clusterset と同等の操作)を行うことができます。
[受信メールの概要(Incoming Mail Overview)] ページは、表示しているメール フロー モニタリングのデータがローカル マシンに格納されるため、ログイン ホストに制限されるコマンドの例です。別のマシンの [受信メールの概要(Incoming Mail Overview)] レポートを表示するには、そのマシンの GUI にログインする必要があります。
アプライアンス上でクラスタリングがイネーブルになっている場合は、ブラウザのアドレス フィールドの URL に注意してください。この URL には、必要に応じて machine、group、または cluster という単語が含まれています。たとえば、最初にログインしたときの [受信メールの概要(Incoming Mail Overview)] ページの URL は次のように表示されます。
https://ホスト名/machine/連番/monitor/incoming_mail_overview
(注) |
[モニタ(Monitor)] メニューの [受信メールの概要(Incoming Mail Overview)] ページと [受信メールの詳細(Incoming Mail Details)] ページは、ログイン マシンに制限されます。
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[メールポリシー(Mail Policies)]、[セキュリティサービス(Security Services)]、[ネットワーク(Network)]、[システム管理(System Administration)] の各タブには、ローカル マシンに制限されないページが表示されます。[メールポリシー(Mail Policies)] タブをクリックすると、GUI 内の中央集中型管理情報が変更されます。
図 2. GUI の中央集中型管理機能:設定が規定されていない場合
上の図では、このマシンの現在の機能に関する設定がクラスタ モードから継承されています。継承された設定は薄いグレーで表示(プレビュー)されます。これらの設定を保持することも、クラスタ レベルの設定をこのマシン用に上書きして変更することも可能です。
(注) |
継承された設定(プレビュー表示)には、常にクラスタから継承した設定が表示されます。グループ レベルとクラスタ レベルの間で依存するサービスをイネーブルまたはディセーブルにするときは注意してください。詳細については、設定のコピーと移動を参照してください。
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[設定を上書き(Override Settings)] リンクをクリックすると、この機能に対応する新しいページが表示されます。このページでは、マシン モードの新しい設定を作成できます。デフォルト設定をそのまま使用することもできますが、別のモードですでに設定している場合は、それらの設定をこのマシンにコピーすることもできます。
図 3. GUI の中央集中型管理機能:新しい設定の作成
または、図「GUI の中央集中型管理機能:設定が規定されていない場合」に示すように、この設定がすでに定義されているモードに移動することもできます。これらのモードは、中央集中型管理ボックスの下部にある [この機能の設定は現在、次で定義されています:(Settings for this feature are currently defined at:)] に表示されます。ここには、設定が実際に規定されているモードだけが表示されます。別のモードで規定された(別のモードから継承された)設定のページを表示すると、ページ上にそれらの設定が表示されます。
表示されたいずれかのモード(たとえば、図「GUI の中央集中型管理機能:設定が規定されていない場合」に示す [クラスタ:南/北/中央アメリカ(Cluster: Americas)] リンク)をクリックすると、そのモードの設定を表示して管理できる新しいページが表示されます。
図 4. GUI の中央集中型管理機能:定義された設定
特定のモードで設定を規定すると、中央集中型管理ボックスがすべてのページに最小化された状態で表示されます。[集約管理オプション(Centralized Management Options)] リンクをクリックすると、ボックスが展開され、現在のモードで現在のページに関して設定できるオプションのリストが表示されます。[設定を管理(Manage Settings)] ボタンをクリックすると、現在の設定を別のモードにコピーまたは移動したり、設定を完全に削除したりできます。
たとえば、次の図では、[集約管理オプション(Centralized Management Options)] リンクがクリックされ、設定可能なオプションが表示されています。
図 5. GUI の中央集中型管理機能:設定の管理
ボックスの右側には [モードを変更(Change Mode)] メニューが表示されます。このメニューには現在のモードが表示され、このメニューを使っていつでも他のモード(クラスタ、グループ、またはマシン)に移動できます。
図 6. [モードを変更(Change Mode)] メニュー
別のモードを表すページに移動すると、中央集中型管理ボックスの左側にある「モード —」というテキストが一時的に黄色で点滅し、モードが変更されたことを知らせます。
特定のタブに含まれる一部のページは、マシン モードに制限されています。ただし、(現在のログイン ホストに制限される)[受信メールの概要(Incoming Mail Overview)] ページとは異なり、これらのページはクラスタ内のどのマシンでも使用できます。
図 7. 中央集中型管理機能:マシンに制限される機能
[モードを変更(Change Mode)] メニューから管理するマシンを選択します。テキストが一時的に点滅し、モードが変更されたことを知らせます。