この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco IPS 4510 および IPS 4520 について説明します。次の項目を取り上げます。
• 「製品概要」
• 「仕様」
• 「アクセサリ」
• 「メモリ構成」
IPS 4510 および IPS 4520 4510 を設置する前に、次の設置時の注意事項と警告に注意してください。
(注) 取り付け手順を開始する前に、ガイド全体を参照してください。
警告 この装置の設置、交換、保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 49
IPS 4510 は実際の配置のトラフィック パターンに基づいて、3Gbps の侵入防御パフォーマンスを提供します。IPS 4510 を使用して複数のサブネットおよび中規模のデータセンターからマルチ Gbps 集約トラフィック トラバーシング スイッチを保護できます。IPS 4510 は、銅線およびファイバの両方の NIC 環境をサポートし、あらゆる環境に配置できる柔軟性を備えた専用のデバイスです。ASA 5585-X シャーシに基づいて、IPS 4510 はスタンドアロン IPS 保護に認定ハードウェア環境を提供します。1 台の電源モジュールが同梱されていますが、障害時に任意でホットスワップ可能な冗長電源モジュールおよびホット プラグ可能なファン モジュールを使用できます。ポート番号はすべて、右から左へと 0 から順に付番されます。このプラットフォームは、IPS 4270-20 の後継機種です。
IPS 4520 は、5 Gbps の侵入防御パフォーマンスを提供します。IPS 4520 を使用して複数のサブネットからマルチギガビットのネットワークおよび集約トラフィック トラバーシング スイッチを保護できます。IPS 4520 は、銅線およびファイバの NIC 環境をサポートし、あらゆる環境に配置できる柔軟性を備えた専用のデバイスです。IPS 4520 には 2 台の電源モジュールが同梱されていますが、障害時に任意でホットスワップ可能な冗長電源モジュールおよびホット プラグ可能なファン モジュールを使用できます。ポート番号はすべて、右から左へと 0 から順に付番されます。これは、ASA 5585-X にも基づいています。
IPS 4510 および IPS 4520 の両方には、1 つのコンソール ポート、1 つの AUX ポート、2 つの 1 Gb(銅線)管理ポート、および合計 10 個のデータ ポート(6 つの GigabitEthernet 銅線ポートと 4 つの SFP/SFP+ モジュール(1 または 10 Gb)ポート)があります。
(注) 管理ポートは、Management 0/0 および Management 0/1 です。Management 0/1 は、将来用に予約されています。
(注) SFP/SFP+ モジュール、電源モジュール、およびファン モジュールの活性挿抜(OIR)がサポートされています。
IPS 4510 および IPS 4520 は、Intrusion Prevention System Device Manager(IDM)をサポートします。IDM は直感的で使いやすい Web ベースの管理インターフェイスにより、セキュリティ管理と監視機能を提供します。IDM は、IPS 4510 および IPS 4520 の設定および管理を可能にする Java Web Start アプリケーションです。IDM は、IPS ソフトウェアにバンドルされます。この Web サーバには、Internet Explorer や Firefox などの Web ブラウザでアクセスできます。
Intrusion Prevention System Manager(IME)は、IPS 4510 および IPS 4520 もサポートしています。IME は、システムのヘルス モニタリング、イベント モニタリング、コラボレーション モニタリング、レポートおよび最大 10 のセンサーの設定を行うことができるネットワーク管理アプリケーションです。IME はカスタマイズ可能なダッシュボードを使用してセンサーの状態を監視し、Cisco Security Intelligence Operations サイトからの RSS フィードの統合により、セキュリティの警告を提供します。グローバル相関データは監視され、イベントおよびレポートが表示されます。これはイベントを監視し、フィルタリング、グループ化、色分けによるビューのソートを可能にします。IME は、ping、traceroute、DNS ルックアップおよび選択したイベントに関する whois ルックアップなどのツールもサポートします。また、柔軟なレポート作成ネットワークが含まれます。これは、IPS デバイスの監視と設定のシームレスな統合を可能にするための IDM コンフィギュレーション コンポーネントを埋め込みます。IME ではセンサーのセット アップ、ポリシーの設定、IPS イベントの監視、レポートの作成が可能です。IME はシングル アプリケーション モードで動作します。すべてのアプリケーションは 1 つのシステムにインストールされ、そのシステムから全体を管理できます。
この項では、IPS 4510 および IPS 4520 の前面パネルおよび背面パネルの機能とインジケータについて説明します。図 4-1 に、IPS 4510 および IPS 4520 の前面を示します。
図 4-1 IPS 4510 および IPS 4520 前面パネルの機能
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ハード ディスク ドライブ用に予約されたベイ1 |
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Management 0/12 |
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Reset3 |
図 4-2 に、前面パネルのインジケータを示します。
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ACT4 |
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VPN5 |
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HDD16 |
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HDD27 |
表 4-1 では、IPS 4510 および IPS 4520 用の前面パネル インジケータについて説明します。
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ハードウェア コンポーネントまたはソフトウェア モジュールの重大な障害、限度を超える温度、許容範囲外の電力、または OIR によるモジュール削除準備が整った状態。8 |
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背面パネルから向かって右側に設置された電源モジュールの状態を示します。 • 消灯:電源モジュールが存在しない、または AC 入力なし。 |
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背面パネルから向かって左側に設置された電源モジュールの状態を示します。 • 消灯:電源モジュールが存在しない、または AC 入力なし。 |
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HDD19 |
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HDD210 |
図 4-3 に、背面パネルの機能を示します。
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図 4-4 に、電源モジュールのインジケータを示します。
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表 4-2 に、電源モジュールおよびファン モジュールのインジケータを示します。
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• 赤:出力電圧の障害11 |
表 4-3 で、イーサネット ポート インジケータについて説明します。
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– 緑の点滅12:ネットワーク アクティビティ |
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表 4-4 に、IPS 4510 および IPS 4520 の仕様を示します。
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動作時 32 °F ~ 104 °F(0 °C ~ 40 °C) |
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センサーの箱の中には、センサーの設置に必要な次の品目が含まれています。
(注) IPS 4510 には、1 台の電源モジュールと 1 台の電源コードが同梱されています。IPS 4520 には、2 台の電源モジュールと 2 台の電源コードが同梱されています。
IPS 4510 および IPS 4520 には、CPU ごとに 6 個の DIMM モジュールがあります。DIMM の入力は、プラットフォームによって異なります。 表 4-5 に、メモリ構成を示します。
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表 4-6 に、電源モジュールの要件を示します。
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(注) IPS 4520 には、2 台の電源モジュールが必要です。
SFP/SFP+ モジュールは、SFP/SFP+ ポートに差し込まれ、ギガビット イーサネット接続を提供するホット スワップ可能な入出力デバイスです。SFP および SFP+ モジュールはオプションで、IPS 4510 および IPS 4520 に含まれていません。それらを別に購入できます。1 GB の場合、SFP が必要です。10Gb の場合、SFP+ が必要です。インターフェイスは 10 GB イネーブルかどうかに関係なく、TenGigabitEthernet 0/ x と呼ばれます。
表 4-7 に、IPS 4510 および IPS 4520 がサポートする SFP/SFP+ モジュールを示します。
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IPS 4510 および IPS 4520 には、Management 0/0 および Management 0/1 と呼ばれるデバイス管理の 2 個の専用のギガビット イーサネット インターフェイスがあります。追加のインターフェイスである Management 0/1 は、将来用に予約されています。管理インターフェイスは、(through-the-box のトラフィックとは対照的な)to-the-box 宛のトラフィックのみを受け入れることから、コンソール ポートと類似しています。
IPS 4510 および IPS 4520 ケーブル をネットワーク インターフェイスに接続するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 安定した平らな面か、またはラック内(ラックマウントする場合)にセンサーを置きます。
ステップ 2 管理インターフェイス、Management 0/0 に接続します。
a. 両端に RJ-45 コネクタがついているイーサネット ケーブルを用意します。
b. Management 0/0 インターフェイスに 1 個の RJ-45 コネクタを接続します。
c. イーサネット ケーブルの逆側の端子をコンピュータまたは管理ネットワークのイーサネット ポートに接続します。
ステップ 3 (任意)IPS CLI を使用する場合は、センサー コンソール ポートに接続します。コンソール ポートを使用して、コンピュータに接続し、コンフィギュレーション コマンドを入力します。
a. コンピュータまたはターミナルを任意のポートに接続する前に、シリアル ポートのボー レートを確認します。コンピュータまたはターミナルのボー レートは、適応型セキュリティ アプライアンスのコンソール ポートのデフォルト ボー レート(9600 ボー)と一致している必要があります。ターミナルを次のように設定します。9600 ボー(デフォルト)、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット、フロー制御(FC)=ハードウェア。
b. RJ-45 をコンソール ポートに接続し、もう一方の端をコンピュータに接続します。
ステップ 4 (任意)ファイバ ポートを使用する場合、SFP/SFP+ ポートに接続します。IPS 4510 および IPS 4520 に 4 つの SFP/SFP+ ポートがあります。ファイバ ポートを使用する場合は、10 ギガビット イーサネット用の SFP+ モジュールまたは 1 ギガビット イーサネット用の SFP モジュール(SFP または SFP+ モジュールは含まない)が必要です。
b. SFP/SFP+ モジュールに LC ケーブルの一方の端を接続します。
c. LC ケーブルのもう一方の端をネットワーク デバイス(ルータ、スイッチなど)に接続します。
a. センサーの背面にある電源モジュールに電源コードを接続します。
b. 冗長電源モジュールがある場合は、センサーの背面に両方の電源ケーブルを接続する必要があります。
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ステップ 7 センサーの前面パネルの PWR インジケータをチェックして、電源ソケット接続を確認します。これは緑色になっているはずです。電源装置の動作を確認するには、前面パネルの PS0 と PS1 のインジケータを確認します。これらは緑色になっているはずです。センサーの背面パネルで、IN OK および FAN OK のインジケータが緑色であり、OUT FAIL インジケータがオフになっていることを確認します。
サポートされている SFP/SFP+ モジュールのリストについては、「サポートされている SFP/SFP+ モジュール」を参照してください。
IPS 4500 シリーズ センサーは、下のスロット(スロット 0)にコア IPS SSP がすでに設置された状態で出荷されます。別のシャーシに移動するか、交換する必要がある場合は、この IPS SSP を取り外すことができます。追加の IPS SSP を上のスロット(スロット 1)に設置することもできます。IPS 4500 シリーズ センサーは、コア IPS SSP が設置されていないと動作しません。IPS 4500 シリーズ センサー の電源を切断し、IPS SSP を取り外し、取り付けます。IPS SSP はホット スワップに対応していません。
追加の IPS SSP は、4500 シリーズ モデルと同じレベルである必要があります。たとえば、IPS 4510 を使用している場合は、追加の IPS-4510- SSP-K9 のみを設置できます。IPS 4520 を使用している場合、追加の IPS-4520-SSP-K9 のみを設置できます。
IPS SSP を取り外し、取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 2 センサーの電源を切る準備をします。電源停止メッセージが表示されたら、ステップ 3 に進みます。
(注) コア IPS SSP はスロット 0(一番下のスロット)に格納されており、追加の IPS SSP はスロット 1(一番上のスロット)に格納されています。reset powerdown コマンドを入力すると、両方の IPS SSP の電源が切断されます。
ステップ 3 yes と入力し、 Enter キーを押して確認します。
ステップ 6 IPS SSP を初めて取り付ける場合は、スロット トレイ(スロット 1)の左上および右上の非脱落型ネジを緩めて取り外します。将来の使用に備えて、それを安全な場所に保管してください。既存の IPS SSP を交換する場合は、ステップ 7 に進みます。
(注) すべての空のスロットにスロット トレイを取り付け、適切に空気が流れるようにする必要があります。こうすることにより、他の機器を破壊する可能性のある EMI も防止できます。
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ステップ 7 センサーの前面パネルから、一番上のスロット 1(追加の IPS SSP)または一番下のスロット 0(コア IPS SSP)からの非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 8 指定スロットの左下または右下にあるイジェクト レバーをつかみ、引き出します。
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ステップ 9 モジュールの両端をつかみ、シャーシから引き出します。
ステップ 10 イジェクト レバーが開いていることを確認しながら、新しいモジュールをモジュール スロットに装着します。
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ステップ 11 モジュールをスロットに収まるまでスライドし、イジェクト レバーを押して元の場所に戻します。
ステップ 16 前面パネルの PWR インジケータが緑色になっていることを確認します。
IPS 4510 には 1 台の電源モジュールと 1 台のファン モジュールが同梱されており、IPS 4520 にはロード バランシング/共有の設定で取り付けられた 2 台の AC 電源モジュールが同梱されています。この設定を行うと、一方の電源モジュールが破損した場合、障害のある電源モジュールを交換するまで、もう一方の電源モジュールが全負荷を負うことになります。エアーフローを維持するために、両方のベイに電源モジュールとファン モジュールを 1 台ずつ装着するか、2 台の電源モジュールを装着する必要があります。
これらのモデルではファン モジュールを IPS 4520 の 2 台めの電源モジュールに交換して、冗長な電源モジュール構成を作ることができます。すでに 2 台の電源モジュールが取り付けられている場合は、1 台の電源モジュールがアクティブであり、正常に機能している限り、センサーの電源を切ることなく一方の電源モジュールを取り付けまたは交換することができます。
1 台の電源モジュールのみを取り付ける場合は、センサーの電源が切れていない状態で電源モジュールを取り外さないでください。動作中の唯一の電源モジュールを取り外すと、ただちに電力損失が生じます。
電源モジュールの取り外しおよび取り付け手順は、次のとおりです。
ステップ 1 唯一の電源モジュールを取り外す場合は、センサーの電源を切ってください。
ステップ 2 センサーの背面パネルで、電源モジュールのコードを抜きます。
ステップ 3 センサーの背面で、電源モジュールの非脱落型ネジを緩めます。
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ステップ 4 ハンドルをつかみ、シャーシから電源モジュールを引き抜くことによって、電源モジュールを取り外します。
ステップ 5 新しい電源モジュールを電源モジュール ベイに挿入し、適切な位置に収まるまで押し込んで取り付けます。
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ステップ 7 電源コードを再接続します。2 台の電源モジュールを取り付けて冗長な構成にする場合は、それぞれを電源(UPS 推奨)に接続します。
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ステップ 8 唯一の電源モジュールの取り外しや交換のためにセンサーの電源を切る必要があった場合は、再び電源を入れます。
ステップ 9 前面パネルの PS0 と PS1 のインジケータを調べ、緑になっていることを確認します。センサーの背面パネルで、IN OK および FAN OK のインジケータが緑色であり、OUT FAIL インジケータがオフになっていることを確認します。
IPS 4510 には 1 台の電源モジュールと 1 台のファン モジュールが同梱されており、IPS 4520 には 1 台の電源モジュールと 1 台のファン モジュールではなく、2 台の電源モジュールが同梱されています。IPS 4510 のファン モジュールは必要に応じて交換することができます。ファン モジュールはホット スワップ可能です。電源モジュールがアクティブであり、正常に機能している限り、センサーの電源を切ることなくファン モジュールを取り付けまたは交換することができます。エアーフローを維持するために、両方のベイに電源モジュールとファン モジュールを 1 台ずつ装着するか、2 台の電源モジュールを装着する必要があります。
ファン モジュールの取り外しおよび取り付け手順は、次のとおりです。
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ステップ 2 ハンドルをつかみ、シャーシからモジュールを引き抜くことによって、ファン モジュールを取り外します。
ステップ 3 新しいファン モジュールをファン モジュール ベイに挿入し、適切な位置に収まるまで押し込んで取り付けます。
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ステップ 5 背面パネルの右下部のファン インジケータが緑色であることを確認します。
アプライアンスをスライド レール キットに取り付ける前に、スライド レール キット ハードウェアを取り付ける必要があります。
IPS 4510 および IPS 4520 にスライド レール キットのハードウェアを設置するには、次の手順を実行します。
ステップ 3 アプライアンスに固定のケーブル管理ブラケットが装着されている場合、次の作業を行います。
a. アプライアンスの前面からケーブル管理ブラケットを取り外します。
c. 前面のブラケット、左右のブラケット、左右の背面ブラケットをアプライアンスから取り外します。
図 4-5は固定ラック マウントで取り外しが可能なブラケットをすべて示しています。
ステップ 4 スライド レール キット ハードウェア(前面のブラケットおよび左右のブラケット)をアプライアンスに取り付けます。ブラケットには RIGHT および LEFT というラベルが付いています。これによって、アプライアンスがスライド レール キットを使用してラックに取り付けられるようになります。図 4-6 に、アプライアンスに取り付ける必要のあるすべてのブラケットを示します。
スライド レール キット ハードウェアを取り付けると、スライド レール キットの取り付けが可能になります。ここでは、IPS 4510 および IPS 4520 のスライド レール キットを取り付けて、取り外す方法について説明します。内容は次のとおりです。
スライド レール キットを使用して、ラックにシャーシを取り付けるには、次の手順を実行します。
ステップ 1 スライド レールの端のラッチを押し、ピンをラックにかみ合わせ、クリップがカチッと音がしてラック支柱にロックされるまで押し込みます(図 4-7)。
(注) スライド レールには「left」および「right」というラベルが付いています。左のスライド レールをラックの左側に、右のスライド レールをラックの右側に取り付けます。
正方形の穴の支柱には、正方形のスタッドをラック レールにある正方形の穴の中に完全に装着する必要があります。ネジ穴の支柱には、丸スタッドをラック レールのネジ穴の中に完全に挿入する必要があります(図 4-8)。
(注) 正方形または丸いスタッドをラック支柱に取り付けたら、固定クリップが完全に装着され、ラック レールに固定されていることを確認してください。
ステップ 2 用意した #10-32 のネジを使用して、スライド レールの前面の端と背面の端にあるネジを締め、スライド レールをラック支柱に固定します(図 4-9)。シャーシを取り付ける前に、前面および背面のラック支柱をネジで固定する必要があります。
ステップ 3 正方形穴のラックには、ラック レールの両側に #10-32 ケージ ナットを 1 個ずつ取り付けます(図 4-10)。スライド レールの上には正方形穴を 1 つ分空けておきます。ケージ ナットは、後でシャーシをラック支柱に固定するために使用します。ネジ穴のラックには、追加のハードウェアは必要ありません。
ステップ 4 シャーシを外側のレールに設置します。U 字棒が外側のレールに均等に装着されていることを確認して、シャーシをラックに押し込みます(図 4-11)。
ステップ 5 ネジを締めてシャーシをラックに固定します(図 4-12)。上部の穴を使用してシャーシをラックに固定します。
a. 正方形穴のラックの場合は、ステップ 3 で取り付けたケージ ナットに #10-32 のネジを取り付けて、シャーシをラックに固定します。
b. ネジ穴ラックの場合は、#10-32 のネジをラックのネジ穴に取り付けて、シャーシの前面を固定します。
ステップ 1 レール支柱の前面ブラケットからネジを外します(図 4-13)。
ステップ 3 リリース フックを押し下げてシャーシをラックから取り外します(図 4-14)。
ステップ 4 スライド レールを固定している 2 本のネジをラックの前面および背面から取り外し、ラッチを解放してレールを引き出します(図 4-15)。
ラックの設置にスライド レール キットを使用できない場合は、オプションとして固定ラック マウントによる方法を利用できます。前面および背面の固定ラック マウント ブラケットを ASA 5585-X に取り付ければ、簡単にラックに取り付けることができます。
IPS 4510 および IPS 4520 には、ラックに簡単に取り付けられるように、前面ラック マウント ブラケットが同梱されています。
ラック マウント ブラケットをセンサーに取り付けるには、次の手順に従ってください。
ステップ 1 センサーがすでに動作可能で、ラックが取り付けられていない場合、または 1 つのセンサーを別のセンサーと交換する場合は、以下の手順に従ってください。
ステップ 2 フロント ブラケットをセンサーの側面に配置し、ブラケットのネジをセンサーのネジ穴に合わせます。
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ステップ 5 シャーシをラックに取り付けます。ステップ 12 に進みます。オプションのスライド レールを使用している場合は、ステップ 6 に進みます。
ステップ 6 (任意)3 本の M4 ネジを使用して背面ブラケットの 1 つを取り付けます。
ステップ 7 (任意)この手順を繰り返して、シャーシの反対側に 2 番目のブラケットを取り付けます。
ステップ 8 (任意)前と後ろのラック レールの間の長さを測り、適切なスライド マウント ブラケットを選択します。
(注) スライド マウント ブラケットを使用すると、背面ラック レールにシャーシの背面を取り付けることができます。ブラケットは、取り付けられた背面ブラケットに差し込んで使用するように設計されており、ラックの奥行きの長さに対応します。
ステップ 9 (任意)適切なスライド マウント ブラケットをシャーシの背面ブラケットに取り付けます。
ステップ 10 (任意)安全性を強化するため、前面ブラケットをネジでラックに固定します。
ステップ 11 (任意)付属のネジを使用して、背面ラック レールの対応する穴にスライド ブラケットを固定してください。
IPS 4510 および IPS 4520 には、適応型セキュリティ アプライアンスに接続されたケーブルを整理するのに使用できる 2 つのケーブル管理ブラケットが同梱されています。
ケーブル管理ブラケットをセンサーに取り付けるには、次の手順に従ってください。
ステップ 3 ケーブル管理ブラケットをセンサーの前面に配置し、ブラケットのネジをセンサーのネジ穴と合わせます。
ステップ 6 ケーブル管理ブラケットを通してセンサーのケーブルを整理します。
センサーの接続のゆるみの問題を解決するには、次の手順を実行します。
• すべての電源コードがしっかりと接続されていることを確認します。
• すべてのケーブルが適切に配線され、すべての外部および内部コンポーネントにしっかりと接続されていることを確認します。
• すべてのデータ コードと電源コードを取り外し、損傷がないかどうかをチェックします。ケーブルのピンが折れ曲がったり、コネクタが損傷したりしていないかを確認します。
• デバイスにラッチがある場合は、完全に閉じ、ロックされていることを確認します。
• インターロックまたは相互接続インジケータが、コンポーネントが適切に接続されていないことを示していないかどうかをチェックします。
• 問題が解決されない場合は、各デバイスを取り外し、コネクタやソケットのピンの曲がりやその他の損傷がないかどうかをチェックしながら、もう一度取り付けてください。
4500 シリーズ センサーには、センサーの外部モニタリング インターフェイスを提供する組み込みスイッチを搭載しています。SwitchApp は IPS 4500 シリーズ設計の一部であり、InterfaceApp およびセンサーの初期化スクリプトを有効にし、スイッチと通信を行ったり、制御を行ったりします。スイッチから情報を取得したり、スイッチに情報を設定する必要があるアプリケーションは、SwitchApp と通信する必要があります。さらに、SwitchApp は次の機能を実装します。
• バイパスの検出:SensorApp が監視していない場合、SwitchApp はスイッチをバイパス モードに置き、SensorApp がアップの状態になり、正常に稼働していれば検査モードに戻します。
• ポートの統計情報の収集:SwitchApp はスイッチを監視し、InterfaceApp のレポート用にスイッチの外部インターフェイスの統計情報を収集します。
• 外部インターフェイス設定の処理:インターフェイス設定を更新する場合、SwitchApp のインターフェイス設定を更新する InterfaceApp に設定が送られます。その後、SwitchApp はスイッチにその設定を転送します。
IPS システム アーキテクチャの詳細については、「 システム アーキテクチャ 」を参照してください。