この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
バンドルは、1 つ以上のポート グループを集約し、1 つのリンクとして扱うようにしたものです。 Cisco NCS 5001 および Cisco NCS 5002 ルータ は、イーサネット インターフェイスおよび VLAN インターフェイス(バンドル サブインターフェイス)バンドルをサポートしています。物理インターフェイスで現在サポートされているすべての QoS 機能は、すべてのリンク バンドル インターフェイスでもサポートされています。サブインターフェイスでの QoS の適用はサポートされていません。
リンク バンドルの詳細については、『 L2VPN and Ethernet Services Configuration Guide for the Cisco NCS 5000 Series Routers, IOS XR Release 6.0.x』の「Configuring Link Bundles」の章を参照してください。
ロード バランシング機能は、ルータのレイヤ 3 ルーティング情報に基づいて、複数のリンクにトラフィックを分散する転送メカニズムです。ルータがバンドル内のリンクの 1 つを介してパケットを分散できる宛先別ロード バランシングは、 Cisco NCS 5001 ルータおよび Cisco NCS 5002 ルータ でサポートされている唯一のロード バランシングです。宛先別ロード バランシングがイネーブルの場合、使用可能なリンクが複数ある場合でも、特定の送信元/宛先のペア間のすべてのパケットが同じリンクを通過します。つまり、宛先別ロード バランシングでは特定の送信元/宛先のペアに対するパケットが順々に着信するようになります。
リンク バンドルのレイヤ 3 ロード バランシングは、パケットの IPv4 送信元および宛先アドレスに基づいて、イーサネット フロー ポイント(EFP)で実行されます。レイヤ 3 サービス固有のロード バランシングが設定されている場合、すべての出力バンドルは IPv4 送信元および宛先アドレスに基づいてロード バランシングされます。パケットに IPv4 アドレスがない場合は、デフォルトのロードバランシング(パケット ヘッダーの MAC SA/DA に基づく)が使用されます。
QoS は、個々のインターフェイスに設定する方法と同じ方法でリンク バンドルに設定されます。
QoS ポリシーがバンドルに適用される場合(入力または出力方向)、ポリシーはそれぞれのメンバ インターフェイスに適用されます。ポリシー マップ(入力または出力方向)のキューまたはポリサーは、各バンドル メンバに複製されます。
QoS ポリシーがバンドル インターフェイスに適用されない場合、入力および出力両方のトラフィックがリンク メンバ ポートごとにデフォルト キューを使用します。
バンドル ポリシー マップで指定されたシェーピング レートは、すべてのバンドル メンバを集約したものではありません。バンドルに適用されたシェーピング レートは、リンクのロード バランシングによって異なります。たとえば 10 Mbps のシェーピング レートのポリシー マップが 2 つのメンバ リンクを持つバンドルに適用され、トラフィックが常に同じメンバ リンクにロード バランシングされると、全体で 10 Mbps のレートがバンドルに適用されます。ただし、トラフィックが 2 つのリンクの間で均等にロード バランシングされている場合、バンドルの全体的なシェーピング レートは 20 Mbps になります。
メンバがバンドルから削除されると、分離したリンクに属している統計情報が失われるので、全体のバンドル統計情報が変わります。
リンク バンドルで QoS 設定を完了するには、以下を完全に行う必要があります。
クラス マップの作成
ポリシー マップの作成とそれぞれのクラス マップの指定
トラフィックに対するアクション タイプの指定
ステップ 1、2 および 3 の詳細については、トラフィック ポリシーのインターフェイスへの適用 を参照してください。
リンク バンドルの作成
リンク バンドルへのトラフィック ポリシーの適用
/* Configure a class-map */ Router# configure Router(config)# class-map match-any c1 Router(config-cmap)# match dscp af11 Router(config-cmap)# match precedence 7 Router(config-cmap)# end-class-map Router(config)# commit /* Configure a policy-map and specify the police rate */ Router(config)# policy-map p1 Router(config-pmap)# class c1 Router(config-pmap-c)# set qos-group 5 Router(config-pmap-c)# police rate percent 50 burst 1600 bytes Router(config-pmap-c-police)# exit Router(config-pmap-c)# exit Router(config-pmap)# class class-default Router(config-pmap)# end-policy-map Router(config)# commit /* Configure Ether-Bundle and apply traffic policy */ Router(config)# interface Bundle-Ether1 Router(config-if)# service-policy input p1 Router(config-if)# ipv4 address 192.1.1.1 255.255.255.0 Router(config-if)# mac-address 1212.1212.1212 (optional) Router(config-if)# bundle minimum-active links 1 Router(config-if)# commit
次の例では、トラフィック ポリシーが入力方向においてどのようにイーサネット リンク バンドルに適用されるかを示します。ポリシーは、イーサネット リンク バンドルのメンバであるすべてのインターフェイスに適用されます。
/* Class-map */ configure class-map match-any c1 match dscp af11 match precedence 7 end-class-map ! /* Policy-map */ policy-map p1 class c1 set qos-group 5 police rate percent 50 burst 1600 bytes ! ! class class-default ! end-policy-map ! /* Ether Bundle */ interface Bundle-Ether1 service-policy input p1 ipv4 address 192.1.1.1 255.255.255.0 mac-address 1212.1212.1212 bundle minimum-active links 1 !
バンドルのステータスが UP であることを確認します。
router# show bundle bundle-ether 1 Bundle-Ether1 Status: Up Local links <active/standby/configured>: 2 / 0 / 3 Local bandwidth <effective/available>: 20000000 (20000000) kbps MAC address (source): 1212.1212.1212 (Configured) Inter-chassis link: No Minimum active links / bandwidth: 1 / 1 kbps Maximum active links: 32 Wait while timer: 2000 ms Load balancing: Default LACP: Not operational Flap suppression timer: Off Cisco extensions: Disabled Non-revertive: Disabled mLACP: Not configured IPv4 BFD: Not configured Port Device State Port ID B/W, kbps -------------------- --------------- ----------- -------------- ---------- Te0/0/0/1 Local Active 0x8000, 0x0000 10000000 Link is Active Te0/0/0/2 Local Configured 0x8000, 0x0000 10000000 Link is down Te0/0/0/7 Local Active 0x8000, 0x0000 10000000
バンドル メンバ リンクの統計情報を確認します。
router# show policy-map interface Bundle-Ether 1 input member TenGigE0/0/0/7 Interface:Bundle-Ether1 Member:TenGigE0/0/0/7 input: p1 Class c1 Classification statistics (packets/bytes) (rate - kbps) Matched : 2759/176576 0 Transmitted : N/A Total Dropped : 0/0 0 Policing statistics (packets/bytes) (rate - kbps) Policed(conform) : 2759/176576 0 Policed(exceed) : 0/0 0 Policed(violate) : 0/0 0 Policed and dropped : 0/0 Class class-default Classification statistics (packets/bytes) (rate - kbps) Matched : 255/16372 0 Transmitted : N/A Total Dropped : N/A
バンドルの統計情報にメンバ リンク 1 および 2 の累積が表示されていることを確認します。
router# show policy-map interface bundle-ether 1 Tue Feb 11 11:57:22.532 UTC Bundle-Ether1 input: p1 Class c1 Classification statistics (packets/bytes) (rate - kbps) Matched : 7588/485632 0 Transmitted : N/A Total Dropped : 0/0 0 Policing statistics (packets/bytes) (rate - kbps) Policed(conform) : 7588/485632 0 Policed(exceed) : 0/0 0 Policed(violate) : 0/0 0 Policed and dropped : 0/0 Class class-default Classification statistics (packets/bytes) (rate - kbps) Matched : 257/16552 0 Transmitted : N/A Total Dropped : N/A Bundle-Ether1 direction output: Service Policy not installed