この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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目次
このモジュールでは、NPS の内部コンポーネントについて説明します。 NPS の内部にある SR サブシステム コンポーネントを次の図に示します。
以下のコンポーネントが NPS の内部にあります。
サービス解決エンジン(SRE)はサービス推薦要求を受けて計算能力やストレージ容量などのサービス パラメータを評価し、要件を満たす能力があるデータセンターのリストをカスタマーに返します。 返されるリストの並び順は、関連するポリシーとカスタマーが指定した順序付けの設定に従います。 たとえば、サービスの起点と物理データセンター間のネットワーク プロキシミティや、サービスの起点と物理データセンター間のパフォーマンス メトリックに従って、データセンターを推奨される順に並べることができます。
SRE は関連するポリシーを提供する外部ポリシー サーバへのインターフェイスを備えており、次世代ネットワーク(NGN)機能ディレクトリ、パフォーマンス マネージャ(PFM)、プロキシミティ エンジン(PXE)などの内部コンポーネントと連携します。 ポリシー サーバは、NPS コンポーネントが推奨リストを準備する操作を実行するために必要なデータを提供します。
SRE は、以下に示す Network Positioning System(NPS)の各サブシステム コンポーネントと連携します。
SRE は外部 IT サービス管理(ITSM)とも連携します。 エンド ユーザは ITSM を使用して、サービス要求を満たす仮想データセンターを推薦するよう SRE に要求します。
SRE にはいくつかの内部インターフェイスが組み込まれています。
SRE は以下のインターフェイスを通じて外部コンポーネントと連携します。
パフォーマンス サブシステムは NPS のコンポーネントです。 パフォーマンス サブシステムは、データセンターのランキングをサービス解決エンジン(SRE)に提示できるように、パフォーマンス データを評価します。 以下のようなパフォーマンス データが評価されます。
パフォーマンス サブシステムは、パフォーマンス ルーティング(PfR)を使用してこれらのデータを取得します。 SRE から受け取った要求を解析し、その要求を満たすデータを PfR から導出します。
パフォーマンス サブシステムはパフォーマンス マネージャ(PFM)とプラットフォーム パフォーマンス アダプタ(PFA)で構成されています。
PFM はプラットフォームに依存しません。つまり、SRE と連携するためのパフォーマンス サブシステムの窓口となります。 PFM はパフォーマンス データ プロバイダーと連携して、ネットワーク ノード間のパフォーマンスおよび到達可能性データを取得します。 PFM はクラウド ユーザの場所からクラウド データセンターの場所までのパス パフォーマンスと到達可能性を計算します。
PFA はプラットフォームに依存します。 PFA は PFM とパフォーマンス データ プロバイダー(PDP)間のアダプタです(PDP はパフォーマンス サブシステムの外部にあるプラットフォーム依存サービス)。 プラットフォーム パフォーマンス アダプタ(PFA)はプラットフォームに固有のパフォーマンス データを収集するプラットフォーム依存コンポーネントで、PFM と PDP はこのアダプタを介してやり取りします。
パフォーマンス サブシステムの動作は、データセンター エッジ(DCE)に対向するプロバイダー エッジ(PE)デバイス上とカスタマー エッジ(CE)に対向する PE デバイス上で若干異なります。
DCE に対向する PE 上では(DCE に対向するデバイスには PFA または PDP は存在しない)、パフォーマンス サブシステムは以下の操作を行います。
CE に対向する PE 上では、パフォーマンス サブシステムはリモート PFM から eXtensible Messaging and Presence Protocol(XMPP)によって要求を受け取ります。 CE に対向する PE は、PFA の API を使用して PDP からデータを取得できます。 PFA は CE に対向する PE のデータをフィルタリングして書式設定します。
NPS 内で、プロキシミティ コンポーネントはデータセンターの選択に使用されます。 プロキシミティ サブシステムはネットワーク プロキシミティの概念を適用し、トポロジとクライアントからのパス距離に基づいてデータセンターを選択します。 Cisco NPS では、「プロキシミティ」はルーティングの近接性を意味します(プロキシミティ データは IS-IS、OSPF、BGP などの従来のルーティング プロトコルから導出されます)。
プロキシミティ サブシステムには以下の 2 つの部分があります。
(注) |
文脈によっては、プロキシミティはネットワーク ロケーション サービス(NLS)と呼ばれます。 |
NGN 機能ディレクトリは NPS のもう 1 つの重要なコンポーネントです。 機能ディレクトリは以下の操作を行います。
NGN 機能ディレクトリは、データセンターによってアドバタイズされた機能データを集約できるように、外部のデータセンター機能アドバタイザと通信します。 サービス解決は機能ディレクトリに収集された情報を使用して、特定のサービス要求の要件を満たす能力があるデータセンター候補の初期リストを作成します。 『Cisco Network Positioning System Capability Directory Messages Guide』を参照してください。