詳細な情報
トラブルシューティングの詳細については、次の資料を参照してください。
• Cisco IOS XR ソフトウェアが起動して EXEC モード プロンプトを表示しない場合は、『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Series Router ROM Monitor Guide 』を参照してください。
• 製品、テクノロジー、解決方法、テクニカル ティップス、およびツールへのリンクを含む 30,000 ページもの検索可能なテクニカル コンテンツで構成される Cisco Technical Assistance Center(Cisco TAC)ホームページ。Cisco.com の登録ユーザは、このページからログインして、より多くのコンテンツにアクセスできます。次の URL にアクセスしてください。
http://www.cisco.com/public/support/tac/home.shtml
• 「表記法」
トラブルシューティングのための基本コマンド
ここでは、別のデバイスへの接続を決定し、ルータの設定および動作に関する情報を表示するために使用する基本手法について説明します。
• 「システムのステータスおよび設定を表示するための show コマンドの使用」
• 「ping コマンドの使用」
• 「traceroute コマンドの使用」
• 「debug コマンドの使用」
システムのステータスおよび設定を表示するための show コマンドの使用
Cisco IOS XR ソフトウェアのさまざまなサブシステムおよびサービスのステータスをチェックするには、 show コマンドを使用します。 表 5-2 に、一般的な show コマンドを示します。
ping コマンドの使用
ネットワーク接続を診断するには、 ping コマンドを使用します。ホスト名や IP アドレスは、EXEC モードで、このコマンドの引数として入力します。管理 EXEC モードでは、ファブリックまたは制御イーサネット ネットワークを使用して、他のノードに対して ping を実行できます。
ping コマンドは、エコー要求パケットを宛先に送信し、応答を待ちます。ping の出力は、パスから宛先への信頼性、パス全体での遅延、および宛先に到達できるか、または宛先が機能しているかどうかを評価する際に役立ちます。
各感嘆符(!)は応答の受信を示します。ピリオド(.)は、応答を待っている間にサーバがタイムアウトしたことを示します。プロトコルのタイプによっては、その他の文字が ping の出力に表示されることがあります。
例
次は、成功した ping 試行の例です。
RP/0/RSP0/CPU0:router# ping 10.233.233.233
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 10.233.233.233, timeout is 2 seconds:
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 1/2/7 ms
次は、失敗した ping 試行の例です。
RP/0/RSP0/CPU0:router# ping 10.1.1.1
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 10.1.1.1, timeout is 2 seconds:
Success rate is 0 percent (0/5)
次に、ファブリックを使用した場合の ping の出力例を示します。
RP/0/RSP1/CPU0:router(admin)# ping fabric location 0/6/5
Src node: 529 : 0/RSP1/CPU0
Local node: 529 : 0/RSP1/CPU0
Packet cnt: 1 Packet size: 128 Payload ptn type: default (0)
Hold-off (ms): 300 Time-out(s): 2 Max retries: 5
Running Fabric node ping.
Src: 529:, Dest: 109, Sent: 1, Rec'd: 1, Mismatched: 0
Min/Avg/Max RTT: 20000/20000/20000
Fabric node ping succeeded for node: 109
traceroute コマンドの使用
宛先に送信されたパケットがたどるルートを検出するには、EXEC モードで traceroute コマンドを使用します。ホスト名や IP アドレスは、このコマンドの引数として入力します。
このコマンドは、データグラムが存続可能時間(TTL)の値を超える場合は、ルータによって生成されたエラー メッセージを利用します。
traceroute コマンドは、まず TTL 値が 1 のプローブ データグラムを送信します。その結果、最初のルータは、プローブ データグラムを廃棄し、エラー メッセージを返します。 traceroute コマンドは、TTL レベルごとに複数のプローブを送信し、それぞれのラウンドトリップ時間を表示します。
traceroute コマンドは、一度に 1 つのプローブを送信します。各発信パケットから 1 つまたは 2 つのエラー メッセージが生成される可能性があります。 time exceeded エラー メッセージは、中間ルータがプローブを検出し、廃棄したことを示します。 destination unreachable エラー メッセージは、宛先ノードはプローブを受信したが、パケットを配信できなかったために、そのプローブを破棄したことを示します。 traceroute コマンドは、応答を受信する前にタイマーがタイムアウトすると、アスタリスク(*)を表示します。
宛先が応答した場合、TTL の最大値を超えた場合、またはユーザがエスケープ シーケンスを使用してトレースを中断した場合は、 traceroute コマンドは終了します。
例
次に、IP アドレスに対するルートを表示する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# traceroute 10.233.233.233
Type escape sequence to abort.
Tracing the route to 10.233.233.233
1 172.25.0.2 11 msec 2 msec 1 msec
2 192.255.254.254 1 msec * 2 msec
デバッグ機能のリストの表示
使用できるデバッグ機能のリストを表示するには、デバッグ モードを開始し、 ? を入力してオンスクリーン ヘルプを表示します。デバッグ モード機能のセットは、EXEC モードと管理 EXEC モードでは異なります。次の例では、EXEC モードがデバッグ モードのエントリ ポイントになります。
RP/0/RSP0/CPU0:router# debug
RP/0/RSP0/CPU0:router(debug)# ?
aaa AAA Authentication, Authorization and Accounting
adjacency Adjacency debug
adjacency platform AIB information
alarm-logger Turn on alarm debugging
arm IP Address Repository Manager
asic-errors Debug ASIC erors
asic-scan Debug Asic Scan
次の例では、管理 EXEC モードがデバッグ モードのエントリ ポイントになります。
RP/0/RSP1/CPU0:router# admin
RP/0/RSP1/CPU0:router(admin)# debug
RP/0/RSP1/CPU0:router(admin-debug)# ?
cctl Chassis control driver process debug
cetftp Control ethernet TFTP (CE-TFTP) server process debug
cpuctrl Debug Cpuctrl Driver
describe Describe a command without taking real actions
diagnostic Diagnostic debugging
dsc dsc debug: all, fsm, table, cfg, and api
dumper Admin Debug Dumper
exit Exit from this submode
fabricq Debug Fabric Queue Manager
fia Debug the Fabric Interface ASIC (FIA) driver
ingressq Debug Ingress Queue Manager
install Install debug information
inv Inventory manager process debug
invd Inventory debug: all, trap, dll mem
invmgr Inventory Manager client API interface debug
oird oird all, event, message
pair DRP Pairing debug: Display debugging messages of drp_pairing
shelfmgr Shelfmgr debug: all, heartbeat, boot, fsm, init and eah
sysdb Configure SysDB debug settings
upgrade-fpd Debug upgrade fpd
機能に対するデバッグのイネーブル化
機能に対してをイネーブルにするには、EXEC モードまたは管理 EXEC モードで debug コマンドを入力し、デバッグ対象の機能をイネーブルにします。次に例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# debug
RP/0/RSP0/CPU0:router(debug)# aaa all
RP/0/RSP0/CPU0:router(debug)# exit
次の例のように、EXEC モードで完全なコマンドを入力することもできます。
RP/0/RSP0/CPU0:router# debug aaa all
デバッグ ステータスの表示
端末セッションでイネーブルにできるデバッグ機能を表示するには、 show debug コマンドを入力します。端末セッションは、 tty というラベルを持ち、特定のポート(コンソール ポート、補助ポート、または管理イーサネット インターフェイス)経由でのルータへの接続を表します。次に、RSP1 のコンソール ポート上の端末セッションから 2 つの機能(AAA および ipv4 io icmp)に対してデバッグをイネーブルにする例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show debug
#### debug flags set from tty 'con0_RSP1_CPU0' ####
RP/0/RSP0/CPU0:router# no debug aaa all
RP/0/RSP0/CPU0:router# show debug
#### debug flags set from tty 'con0_RSP1_CPU0' ####
前の例は、Cisco CRS-1 ルータに関するものです。Cisco XR 12000 シリーズ ルータでは、tty ID のスロット番号は 0 または 1 であり、RSP0 や RSP1 ではありません。
条件付きデバッグ ステータスを表示するには、 show debug conditions コマンドを入力します。次に例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show debug conditions
#### debug conditions set from tty 'con0_RSP1_CPU0' ####
interface condition is ON for interface 'gi0/2/0/1'
サービスに対するデバッグのディセーブル化
サービスまたはサブシステムに対するデバッグをオフにするには、 debug コマンドの no 形式を使用するか、 undebug コマンドを使用します。
次に、 no debug コマンドを使用して AAA 機能に対するデバッグをディセーブルにする例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# no debug aaa all
RP/0/RSP0/CPU0:router# show debug
#### debug flags set from tty 'con0_RSP1_CPU0' ####
次の例のように、undebug モードでデバッグをオフにすることもできます。
RP/0/RSP0/CPU0:router# undebug
RP/0/RSP0/CPU0:router(undebug)# aaa all
RP/0/RSP0/CPU0:router(undebug)# exit
アクティブな端末セッションで開始されたすべてのサービスに対するデバッグのディセーブル化
アクティブな端末セッションで開始されたすべてのデバッグをオフにするには、 undebug all または no debug all コマンドを使用します。たとえば、アクティブな RP のコンソール ポート経由でルータに接続しているときにこれらのコマンドのいずれかを入力すると、そのコンソール ポートで開始されたすべてのデバッグ セッションがディセーブルになります。次に、すべてのサービスに対するデバッグをディセーブルにして、確認する例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# undebug all
RP/0/RSP0/CPU0:router# show debug
No matching debug flags set
すべての端末セッションで開始されたすべてのサービスに対するデバッグのディセーブル化
すべての端末セッションで開始されたすべてのサービスに対するデバッグをディセーブルにするには、 undebug all all-tty コマンドを使用します。たとえば、アクティブな RP のコンソール ポート経由でルータに接続しているときにこのコマンドを入力すると、すべてのコンソール ポートで開始されたすべてのデバッグ セッションがディセーブルになります。次に、すべてのサービスおよびポートに対するデバッグをディセーブルにして、確認する例を示します。
RP/0/0/CPU0:router# undebug all all-tty
RP/0/0/CPU0:router# show debug
No matching debug flags set
設定エラー メッセージ
ここでは、設定エラー メッセージについて説明します。
• 「コミット処理中の設定エラー」
• 「起動時の設定エラー」
コミット処理中の設定エラー
commit コマンドを入力すると、ターゲット コンフィギュレーションがルータの実行コンフィギュレーションに追加されます。この処理において、システムの他のコンポーネントによって自動的に変更が検証されます。検証が成功すると、その設定は実行コンフィギュレーションの一部となります。失敗した設定項目がある場合は、エラー メッセージが返されます。
失敗した設定項目を表示して各エラーの原因を確認するには、 show configuration failed コマンドを入力します。
(注) show configuration failed コマンドは、EXEC モードまたは任意のコンフィギュレーション モードで入力できます。いずれのモードでも、最新のコミット処理における設定エラーが表示されます。
次に、無効なコミット処理を試行したときに設定エラーが発生する例を示します。
RP/0/RP0/CPU0:router# configure
RP/0/RP0/CPU0:router(config)# taskgroup alr
RP/0/RP0/CPU0:router(config-tg)# description this is an example of an invalid task group
RP/0/RP0/CPU0:router(config-tg)# commit
% Failed to commit one or more configuration items. Please use 'show configuration failed' to view the errors
失敗した設定項目を、エラーの説明を含めて表示するには、 show configuration failed コマンドを入力します。
P/0/RSP0/CPU0:router(config-tg)# show configuration failed
!! CONFIGURATION FAILED DUE TO SEMANTIC ERRORS
taskgroup alr
!!% Usergroup/Taskgroup names cannot be taskid names
show configuration failed noerror コマンドを入力すると、失敗した設定項目を、エラーの説明を含めずに表示できます。
!! CONFIGURATION FAILED DUE TO SEMANTIC ERRORS
taskgroup alr
起動時の設定エラー
システムの起動時に発生した設定エラーは、 show configuration failed startup コマンドを使用して表示できます。次に例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show configuration failed startup
!! CONFIGURATION FAILED DUE TO SYNTAX ERRORS
コンフィギュレーション セッション中のメモリ警告
Cisco IOS XR ソフトウェアは、ルータ内のシステム リソースを自動的に監視して管理します。正常な動作状態では、メモリの問題は発生しません。
低メモリの問題が発生すると、多くの場合、コンフィギュレーション セッション中に低メモリ警告の形式で通知されます。低メモリ状態は、一度に複数の大規模設定をルータに追加すると発生する可能性があります。ユーザは、設定を削除することによって問題の原因を除外できます。
ここでは、ルータのメモリの使用状況を表示するために使用するコマンド、および低メモリ警告が表示された場合の対処方法について説明します。
• 「コンフィギュレーション セッション中の低メモリ警告の概要」
• 「システム メモリ情報の表示」
• 「低メモリ警告を解決するための設定の削除」
• 「追加のサポートを受けるための TAC への連絡」
コンフィギュレーション セッション中の低メモリ警告の概要
Cisco IOS XR ソフトウェアは、Cisco CRS-1ルータのメモリの使用状況を監視しています。システム メモリが少なくなっている場合、コンフィギュレーション モードを開始しようとしたときにエラー メッセージが表示されます。
次の状況のいずれかが発生すると、「out-of-memory」エラー メッセージが表示されます。
• コンフィギュレーション モードを開始しようとした場合。
• コンフィギュレーション セッション中にメモリ不足が発生した場合。
• メモリ不足の原因となる大規模ファイルから、ターゲット コンフィギュレーションをロードしようとした場合。
• コミット処理中に低メモリ警告メッセージが発生した場合。この場合、コミット処理は拒否されます。コミット処理を実行して設定を削除できるのは、lr-root ユーザだけです。
注意 低メモリ警告は無視しないでください。これらの警告は、対処しない場合にシステム処理に影響する可能性があるメモリ状態を示します。
「WARNING! MEMORY IS IN MINOR STATE」
システム メモリが少なくなり始めると、新しいコンフィギュレーション モードを開始しようとしたときに次の低メモリ警告が表示されます。
WARNING! MEMORY IS IN MINOR STATE
ユーザはコンフィギュレーション モードを開始できますが、「低メモリ警告を解決するための設定の削除」で説明するツールを使用して、ただちにメモリの使用量を減らす必要があります。
対処せずに放置すると、状況が悪化し、最終的にはルータ処理に影響する可能性があります。
「ERROR! MEMORY IS IN SEVERE (or CRITICAL) STATE」
メモリが深刻または致命的な状態にある場合は、ルータの処理およびパフォーマンスが影響を受ける可能性が高くなります。通常のユーザは、コンフィギュレーション モードを開始できません。コンフィギュレーション モードを開始し、設定を削除してメモリを解放できるのは、lr-root ユーザだけです。
状況によっては、 commit コマンドを使用できません。その場合でも、lr-root アクセスを持つユーザは、 commit force コマンドを使用してメモリの使用量を減らす設定を適用できます。メモリの使用量を低下させるとは、通常、設定を削除することを意味しますが、メモリの使用量を減らす設定を追加することもできます。たとえば、インターフェイス上で shutdown コマンド を設定すると、Routing Information Base(RIB; ルーティング情報ベース)および Forwarding Information Base(FIB; 転送情報ベース)から多数のルートがパージされる可能性があります。
注意
commit force コマンドは、メモリの使用量を減らす設定を適用するためだけに使用する必要があります。メモリの使用量を増加させる設定を追加すると、ルータ処理の深刻な損失を引き起こす可能性があります。
システム メモリ情報の表示
システムメモリの概要を表示するには、show memory summary コマンドを入力します。 表 6-1 では、各見出しの意味が表示されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show memory summary
Physical Memory: 2048M total
Application Memory : 1787M (1509M available)
Image: 132M (bootram: 132M)
Reserved: 128M, IOMem: 0, flashfsys: 0
デバイス全体またはプロセス別の全般的なメモリ使用状況を表示するには、show memory コマンドを入力します。 表 6-1 では、各見出しの意味が表示されます。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show memory
Physical Memory: 2048M total
Application Memory : 1787M (1510M available)
Image: 132M (bootram: 132M)
Reserved: 128M, IOMem: 0, flashfsys: 0
000d2000 12288 Program Stack
00112000 12288 Program Stack
Total Allocated Memory: 0
4817f000 4096 Program Stack (pages not allocated)
48180000 516096 Program Stack (pages not allocated)
481fe000 8192 Program Stack
48200000 8192 Program Text
表 6-1 コマンド出力の見出しの説明
|
|
Physical Memory |
デバイスに搭載されている物理メモリの量 |
Application Memory |
システムが使用できるメモリ(総メモリ量からイメージ サイズ、予約済みサイズ、IOMem サイズ、および flashfsys サイズを差し引いた値) |
Image |
ブート可能なイメージのサイズ |
Reserved |
パケット メモリ用に予約済み |
IOMem |
入出力メモリ。現在は、パケット メモリ用バックアップとして使用されています。 |
flashfsys |
ファイル システム用フラッシュ メモリ |
Process and JID |
プロセスおよびジョブ ID |
Address |
メモリの開始アドレス |
Bytes |
メモリ ブロックのサイズ |
What |
ブロックの説明 |
ターゲット コンフィギュレーションのクリア
低メモリ警告は、ターゲット コンフィギュレーション セッションに大きなコンフィギュレーション ファイルがロードされると発生する可能性があります。ターゲット コンフィギュレーションを削除するには、 clear コマンドを入力して変更を廃棄します。次に例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# clear
注意 低メモリ警告の原因となったターゲット コンフィギュレーションをコミットすると、システムが不安定になる可能性があります。ターゲット コンフィギュレーションをクリアすることは、追加の設定によるシステムのメモリ状態の悪化を防ぐための予防手段です。また、チャーンを最小限に抑えるために、他のアクティブなコンフィギュレーション セッションをすべて閉じることもできます。
システム メモリを解放するためのコミット済み設定の削除
次の手順で説明するように、ルータから設定を削除することによってメモリの使用量を減らすことができます。
ステップ 1 EXEC モードで show memory summary コマンドを入力して、総システム メモリを表示します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show memory summary
Physical Memory: 2048M total
Application Memory : 1787M (1511M available)
Image: 132M (bootram: 132M)
Reserved: 128M, IOMem: 0, flashfsys: 0
ステップ 2 EXEC モードまたは管理 EXEC モードで show configuration commit list コマンドを入力して、削除可能な設定のリストを表示します。
(注) 設定の詳細を表示するには、show configuration commit changes コマンドを入力し、続けて commitID 番号を入力します。詳細な設定履歴情報を表示するには、show configuration history ? コマンドを入力し、コマンド オプションを使用して詳細情報を表示します。
ステップ 3 show running-config コマンドを入力して、現在の設定を表示します。
ステップ 4 必要に応じて、設定を削除してメモリを解放します。
詳細については、「コンフィギュレーション履歴の管理とロールバック」を参照してください。
コンフィギュレーション セッションのクリア
アクティブなコンフィギュレーション セッションおよび関連する対象設定は、システム メモリを消費する可能性があります。適切なアクセス権限を持つユーザは、開いている他のユーザのコンフィギュレーション セッションを表示し、必要に応じて、それらのセッションを終了することができます( 表 6-2 を参照)。
表 6-2 セッション コマンド
|
|
show configuration sessions |
アクティブなコンフィギュレーション セッションを表示します。 |
clear configuration sessions session-id |
コンフィギュレーション セッションをクリアします。 |
次の例では、 show configuration sessions コマンドを使用して、開いているコンフィギュレーション セッションを表示しています。次に、 clear configuration sessions コマンドを使用して、コンフィギュレーション セッションをクリアしています。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show configuration sessions
Session Line User Date Lock
00000211-002c409b-00000000 con0_RSP1_CPU0 UNKNOWN Mon Feb 2 01:02:09 2004
RP/0/RSP0/CPU0:router# clear configuration sessions 00000211-002c409b-00000000
session ID '00000211-002cb09b-00000000' terminated
追加のサポートを受けるための TAC への連絡
設定を削除しても低メモリ状態を解決できない場合、状況によっては、TAC に連絡して追加のサポートを受ける必要があります。「詳細な情報」を参照してください。
インターフェイスが始動しない場合
ルータ インターフェイスはネットワーク トラフィックの処理において直接使用されるため、そのステータス情報は、デバイスが機能しているかどうかを理解するうえで非常に重要です。ここでは、ルータ インターフェイスが動作可能な状態にあるかどうかを確認するために使用する EXEC モード コマンドについて説明します。このプロセスで使用する基本コマンドについては、 表 6-3 にまとめています。
表 6-3 show interface コマンド
|
|
show interfaces |
デバイスにインストールまたは設定されているすべてのインターフェイスに関する情報を、動作可能な状態にあるかどうかに関係なく表示します。 |
show interfaces type instance |
すべてのインターフェイスの情報を表示する代わりに、次の例のように、特定のインターフェイスを指定します。
|
show ipv4 interface |
使用可能なすべてのインターフェイスについて、基本的な IP に関する情報を表示します。 |
show ipv4 interface brief |
インターフェイスに関する最も重要な情報をただちに表示します。この情報は、インターフェイスのステータス(Up または Down)およびプロトコルのステータスを含みます。 |
システム インターフェイスの確認
システム インターフェイスを確認するには、次の手順に従います。
ステップ 1 管理 EXEC モードで show platform コマンドを入力して、すべてのノードの状態が「IOS XR RUN」であることを確認します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(admin)# show platform
Node Type PLIM State Config State
-----------------------------------------------------------------------------
0/1/SP MSC(SP) N/A IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/1/CPU0 MSC 16OC48-POS/DPT IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/2/SP MSC(SP) N/A IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/2/CPU0 MSC 16OC48-POS/DPT IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/3/SP MSC(SP) N/A IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/3/CPU0 MSC 16OC48-POS/DPT IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/RSP0/CPU0 RP(Active) N/A IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/RSP1/CPU0 RP(Standby) N/A IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/SM0/SP FC/S(SP) N/A IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/SM1/SP FC/S(SP) N/A IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/SM2/SP FC/S(SP) N/A IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
0/SM3/SP FC/S(SP) N/A IOS XR RUN PWR,NSHUT,MON
ステップ 2 show ipv4 interface brief コマンドを入力して、IP アドレスの設定およびプロトコルのステータスを確認します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ipv4 interface brief
Interface IP-Address Status Protocol
gi0/1/0/0 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/1 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/2 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/3 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/4 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/5 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/6 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/7 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/8 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/9 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/10 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/11 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/12 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/13 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/14 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/15 unassigned Shutdown Down
gi0/2/0/0 10.10.1.101 Down Down
gi0/2/0/1 unassigned Shutdown Down
gi0/2/0/2 unassigned Shutdown Down
gi0/2/0/3 unassigned Shutdown Down
TenGigE0/3/0/0 unassigned Shutdown Down
TenGigE0/3/0/2 unassigned Shutdown Down
MgmtEth0/RSP0/CPU0/0 unassigned Shutdown Down
ステップ 3 インターフェイスを、次の例のように設定します。
(注) commit コマンドを入力して、この新しい設定をアクティブな実行コンフィギュレーションの一部にします。コンフィギュレーション セッションを終了すると、自動的に変更をコミットするように要求されます。2 番目の例を参照してください。
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gi0/2/0/1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 10.1.1.1 255.0.0.0
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gi0/2/0/2
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# ipv4 address 10.1.1.2 255.255.0.0
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end
Uncommitted changes found, commit them? [yes]: yes
ステップ 4 show ipv4 interface brief コマンドを入力して、Status カラムのインターフェイス状態が「Up」であることを確認します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ipv4 interface brief
Interface IP-Address Status Protocol
gi0/1/0/0 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/1 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/2 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/3 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/4 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/5 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/6 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/7 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/8 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/9 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/10 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/11 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/12 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/13 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/14 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/15 unassigned Shutdown Down
gi0/2/0/0 10.10.1.101 Up Up
gi0/2/0/3 10.1.1.2 Shutdown Down
gi0/2/0/3 unassigned Shutdown Down
TenGigE0/3/0/0 unassigned Shutdown Down
TenGigE0/3/0/2 unassigned Shutdown Down
MgmtEth0/RSP0/CPU0/0 unassigned Shutdown Down
ステップ 5 前の例でインターフェイスの状態が「Shutdown/Down」である場合は、次の作業を実行します。
a. インターフェイスのステータスが「Shutdown」であることを確認します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show running-config interface gi0/2/0/3
b. 次のコマンドを使用して、インターフェイスを始動します。
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller gi 0/2/0/3
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-sonet)# exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# interface gi 0/2/0/3
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-if)# end
ステップ 6 それでもインターフェイスの状態が「Down」と表示されている場合は、物理ケーブルの接続が正しいことを確認します。次のメッセージは、インターフェイスが誤って接続されているか、接続されていないことを示します。
LC/0/0/1:Sep 29 15:31:12.921 : plim_4p_oc192[183]: %SONET-4-
ALARM : SONET0_1_1_0: SLOS
ステップ 7 show ipv4 interface brief コマンドを再度入力して、インターフェイスが始動していることを確認します。
RP/0/RSP0/CPU0:router# show ipv4 interface brief
Interface IP-Address Status Protocol
gi0/1/0/0 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/1 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/2 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/3 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/4 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/5 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/6 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/7 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/8 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/9 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/10 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/11 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/12 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/13 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/14 unassigned Shutdown Down
gi0/1/0/15 unassigned Shutdown Down
gi0/2/0/0 10.10.1.101 Up Up
gi0/2/0/3 unassigned Shutdown Down
TenGigE0/3/0/0 unassigned Shutdown Down
TenGigE0/3/0/2 unassigned Shutdown Down
MgmtEth0/RSP0/CPU0/0 unassigned Shutdown Down
ステップ 8 すべてのインターフェイスの Status カラムおよび Protocol カラムに「Up」と表示されるまで、各インターフェイスに対して上記の手順を繰り返します。