T3/E3 コントローラおよびシリアル インターフェイスに関する情報
2 ポートおよび 4 ポート クリア チャネル T3/E3 SPA は、シリアル ライン上でのみ、クリア チャネル サービスをサポートします。4 ポート チャネライズド T3 SPA は、クリア チャネル サービスおよびチャネライズド シリアル ラインをサポートします。 コントローラがチャネル化されない場合、このコントローラはクリア チャネル コントローラとなり、関連付けられたシリアル ラインの全帯域幅がシリアル サービスを伝送する単一のチャネル専用となります。
T3 コントローラがチャネル化されると、より小さい帯域幅の T1 または E1 コントローラに論理的に分割されます。どちらのコントローラに分割されるかは、選択したチャネル化のモードによって決まります。T1 または E1 コントローラのシリアル インターフェイスの帯域幅の合計は、チャネル化された T1 または E1 コントローラを含む T3 コントローラの帯域幅を超過できません。
T3 コントローラをチャネル化すると、T1 または E1 の各コントローラは自動的にさらに DS0 タイムスロットにチャネル化されます。単一の T1 コントローラは 24 DS0 タイムスロットを伝送し、単一の E1 コントローラは 31 DS0 タイムスロットを伝送します。ユーザは、これらの DS0 タイムスロットを個々のチャネル グループに分割できます。各チャネル グループはそれぞれ、単一のシリアル インターフェイスをサポートします。
コントローラがチャネル化され、チャネル グループが作成されると、サービスは関連付けられたシリアル インターフェイスでプロビジョニングされます。
このリリースのチャネル化機能では、次のタイプのチャネルにチャネル化することができます。
• 単一の T3 コントローラを 28 T1 コントローラにチャネル化(コントローラ サイズ合計は 44210 kbps)。
• 単一の T3 コントローラを 21 E1 コントローラにチャネル化(コントローラ サイズ合計は 43008 kbps)。
• 単一の T1 コントローラは、最大 1.536 MB をサポートします。
• 単一の E1 コントローラは、最大 2.048 MB をサポートします。
(注) 単一の共有ポート アダプタ(SPA)は、最大 448 チャネル グループをサポートできます。
ここでは、次の内容について説明します。
• 「サポートされる機能」
• 「設定の概要」
• 「T3 および E3 コントローラのデフォルト設定値」
• 「T1 および E1 コントローラのデフォルト設定値」
• 「T1 または E1 リンクのリンク ノイズ モニタリング」
サポートされる機能
表 HC-2 に、サポートされる機能の一部の要約を SPA タイプごとに示します。
表 HC-2 チャネライズド T3/E3、T1/E1、およびクリア チャネル SPA のサポート対象機能
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2 ポート チャネライズド OC-12c/DS0 SPA
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1 ポート チャネライズド OC-48/STM-16 SPA
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2 ポートおよび 4 ポート クリア チャネル T3/E3 SPA
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T3、T1、E3、E1、DS0 チャネル 最大 12 セッション T1 には最大 1 セッション |
T3 チャネル |
T3 および E3 STS-12 ごとに、最大 2 つの同時 BERT テストが可能。 |
T3、T1、E1 および DS0 チャネル |
T1、E1、DS0 チャネル |
T3 および E3 ポートごとに 1 セッション |
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チャネライズド SONET/SDH DS0 へのチャネライズド T1/E1 クリア チャネル SONET シリアル インターフェイスの SDH モードでのクリア チャネル T3 および E3 |
チャネライズド SONET/SDH チャネライズド T3/E3 DS0 へのチャネライズド T1/E1 クリア チャネル SONET |
チャネライズド SONET/SDH チャネライズド T3/E3 クリア チャネル SONET |
チャネライズド T3 チャネライズド T1/E1 T3 クリア チャネル |
DS0 へのチャネライズド T1/E1。 クリア チャネル T1 および E1 |
クリア チャネル T3 または E3 のみ |
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Adtran Digital-link Cisco Kentrox Larscom Verilink E3: Cisco(デフォルト) Digital Link Kentrox |
Adtran Digital-link Cisco Kentrox Larscom Verilink |
Adtran Digital-link Cisco Kentrox Larscom Verilink (注) E3 のサブレートはサポートされません。 |
Adtran Digital-link Cisco Kentrox Larscom Verilink |
Adtran Digital-link Cisco Kentrox Larscom Verilink |
Adtran Digital-link Cisco Kentrox Larscom Verilink |
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フレーム リレー HDLC PPP |
HDLC PPP |
フレーム リレー HDLC PPP |
フレーム リレー HDLC PPP |
フレーム リレー HDLC PPP |
フレーム リレー HDLC PPP |
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Yes |
PPP または HDLC カプセル化を使用した T3 または T1 スピード チャネル上の出力パスの ECMP サポート 複数のコントローラ、SPA、SIP でのパスの ECMP サポート |
Yes |
Yes |
Yes |
Yes |
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Yes |
Yes |
Yes |
Yes |
Yes |
No |
Far-End Alarm Control(FEAC)
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T3 C ビット フレーム構成用 |
T3 C ビット フレーム構成用 |
T3 C ビット フレーム構成用 |
T3 C ビット フレーム構成用 |
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T3 C ビット フレーム構成用 |
シャーシ間ステートフル スイッチオーバー(ICSSO)
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T3、T1 および E1 チャネルの PPP 用のみ(DS0 なし) T1 および E1 セッションの MLPPP 用 |
T3 チャネルの PPP 用 T3 チャネルが同じシステム、SIP、SPA またはポートに設定されている場合の T1 用 |
No |
T3、T1 および E1 チャネルのみ(DS0 なし) |
T1 および E1 チャネルのみ(DS0 なし) |
No |
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No |
PPP 用のみ |
No |
T3、T1 および E1 チャネル |
T1 および E1 チャネル |
No |
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No |
Yes |
No |
No |
No |
No |
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Yes |
Yes |
Yes |
Yes:DS0 以外 |
Yes:DS0 以外 |
Yes |
メンテナンス データ リンク(MDL)メッセージ サポート
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Yes |
Yes |
Yes |
Yes |
N/A |
Yes |
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No:T3 および E3 は混合できません。 T1 と E1 は単一 STS-1 上で共存できません。 |
Yes:同じ SIP、SPA、またはポートで T3 および T1 チャネルをサポート |
Yes |
Yes |
No:すべてのチャネルは、T1 または E1 モードである必要があります。 |
No:すべてのポートが T3 または E3 である必要があります。 |
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SPA あたり 1000 チャネル |
SIP あたり 48 の T3 チャネル SPA あたり 24 の T3 チャネル インターフェイスあたり 12 の T3 チャネル |
48 の T3/E3 チャネル |
SPA あたり 1000 チャネル |
8 の T1 または E1 ポート 最大 256 の全二重 HDLC チャネル N x64K または N x56K チャネル スピード。T1 の場合 N は 24 以下、E1 の場合 32 以下 |
2 ~ 4 の T3 または E3 ポート |
Cisco 1 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 SPA
このセクションでは、1 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 SPA でサポートされるループバック タイプについて説明します。
• SONET コントローラ:
– ローカル ループバック
– ネットワーク(回線)ループバック
• T3:
– ローカル ループバック
– ネットワーク ループバック
– リモート ループバック回線(T3 の C ビット モードでは FEAC を使用)
– リモート ループバック ペイロード(T3 の C ビット モードでは FEAC を使用)
• E3:
– ローカル ループバック
– ネットワーク ループバック
• T1:
– ローカル ループバック
– ネットワーク(回線)ループバック
– リモート回線 FDL ANSI ループバック(別名リモート CSU ループバック:ESF モード)
– リモート回線 FDL ベルコア ループバック(別名リモート SmartJack ループバック ESF モード)
– リモート回線インバンド ループバック(SF インバンド ループバック)
– リモート ペイロード FDL ANSI ループバック(ESF リモート ペイロード ループバック)
• E1:
– ローカル ループバック
– ネットワーク(回線)ループバック
Cisco 2 ポート チャネライズド OC-12c/DS0 SPA
このセクションでは、2 ポート チャネライズド OC-12c/DS0 SPA でサポートされるループバック タイプについて説明します。
• T3:
– ローカル ループバック
– ネットワーク(回線)ループバック
• ポート:
– ローカル回線ループバック
– ネットワーク(回線)ループバック
Cisco 1 ポート チャネライズド OC-48/STM-16 SPA
このセクションでは、1 ポート チャネライズド OC-48/STM-16 SPA でサポートされるループバック タイプについて説明します。
• SONET:
– ローカル回線ループバック
– ネットワーク(回線)ループバック
• T3:
– ローカル ループバック
– ネットワーク(回線)ループバック
– ネットワーク ペイロード ループバック
• E3:
– ローカル ループバック
– ネットワーク ループバック
Cisco 4 ポート チャネライズド T3 SPA
このセクションでは、4 ポート チャネライズド T3/DS0 SPA でサポートされるループバック タイプについて説明します。
• T3:
– ローカル ループバック
– ネットワーク ループバック
– リモート ループバック回線
• T1:
– ローカル ループバック
– ネットワーク(回線)ループバック
– リモート回線 FDL ANSI ループバック(別名リモート CSU ループバック:ESF モード)
– リモート回線 FDL ベルコア ループバック(別名リモート SmartJack ループバック ESF モード)
• E1:
– ローカル ループバック
– ネットワーク(回線)ループバック
Cisco 8 ポート チャネライズド T1/E1 SPA
このセクションでは、8 ポート チャネライズド T1/E1 SPA でサポートされるループバック タイプについて説明します。
• T1:
– ローカル ループバック
– Networkl 回線ループバック
– リモート回線 FDL ANSI ループバック(別名リモート CSU ループバック:ESF モード)
– リモート回線 FDL ベルコア ループバック(別名リモート SmartJack ループバック ESF モード)
• E1:
– ローカル ループバック
Cisco 2 ポートおよび 4 ポート クリア チャネル T3/E3 SPA
このセクションでは、2 ポートおよび 4 ポート クリア チャネル T3/E3 SPA でサポートされるループバック タイプについて説明します。
• ローカル ループバック
• ネットワーク ペイロード ループバック(リモート側から受信したすべてのデータをリモート側に送り返すようにローカル フレーマを設定)。
• ネットワーク回線ループバック(リモート側から受信したすべてのデータをリモート側に送り返すようにローカル LIU を設定)。
• リモート回線ループバック(FEAC を使用して、SPA にループバックするようにリモート インターフェイスに要求:T3 のみ)
設定の概要
チャネライズド T3 コントローラおよびその関連付けられたシリアル インターフェイスと設定は、4 段階の手順で行います。
ステップ 1 T3 コントローラを設定し、コントローラのモードを T1 または E1 に設定します。
ステップ 2 T1 または E1 コントローラを設定します。
ステップ 3 チャネル グループを作成し、目的に合わせて DS0 タイムスロットをこれらのチャネル グループに割り当てます。
ステップ 4 このマニュアルで後述する 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ でのシリアル インターフェイスの設定」 モジュールの説明に従って、各チャネル グループに関連付けられたシリアル インターフェイスを設定します。
T3 および E3 コントローラのデフォルト設定値
表 4 に、T3 および E3 コントローラのデフォルト設定パラメータを示します。
(注) • 2 ポート チャネライズド OC-12c/DS0 SPA では、自動検出フレーミングはサポートされません。
• 4 ポート チャネライズド T3 SPA では E3 はサポートされません。
表 4 T3 および E3 コントローラのデフォルト設定値
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データ ラインのフレーム タイプ |
T3 の場合:C ビット フレーム構成 E3 の場合:G.751 |
framing { auto-detect | c-bit | m23 } |
各 T3/E3 リンクのクロッキング |
internal |
clock source { internal | line } |
ケーブル長 |
224 フィート |
cablelength feet |
メンテナンス データ リンク(MDL)メッセージ (T3 のみ) |
ディセーブル |
mdl transmit { idle-signal | path | test-signal } { disable | enable } |
E3 ポートの各国用予約ビット (E3 のみ) |
enable 、ビット パターン値は 1。 |
national bits { disable | enable } |
(注) シリアル リンクでクロッキングを設定する場合、一端を internal にし、他端を line にする必要があります。接続の両端に internal クロッキングを設定すると、フレーム同期のずれが生じます。接続の両端に line クロッキングを設定すると、ラインはアップ状態になりません。
T1 および E1 コントローラのデフォルト設定値
表 5 に、T1 および E1 コントローラのデフォルト設定パラメータを示します。
表 5 T1 および E1 コントローラのデフォルト設定値
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データ ラインのフレーム タイプ |
T1 の場合:拡張スーパーフレーム( esf )、E1 の場合:CRC-4 エラー モニタリング機能を使用したフレーミング( crc4 )。 |
T1 の場合: framing { sf | esf }、E1 の場合: framing { crc4 | no-crc4 | unframed |
検出および T1 イエロー アラームの生成 (T1 のみ) |
T1 チャネルでイエロー アラームが検出され、生成されます。 |
yellow { detection | generation } { disable | enable } |
各 T1 および E1 リンクのクロッキング |
internal |
clock source { internal | line } |
ケーブル長 (T1 のみ) |
cablelength long コマンドの場合: db-gain-value : gain26; db-loss-value : 0db。 cablelength short コマンドの場合:533 feet |
ケーブル長を 655 フィートよりも長く設定する場合: cablelength long db-gain-value db-loss-value ケーブル長を 655 フィート以下に設定する場合: cablelength short length |
ANSI T1.403 または AT&T TR54016 についての秒単位のパフォーマンス レポートの、T1 チャネルのファシリティ データ リンク(FDL)を通じた伝送 (T1 のみ) |
ディセーブル |
fdl { ansi | att } { enable | disable } |
E1 ポートの各国用予約ビット (E1 のみ) |
0(16 進表記の 0x1f に一致します) |
national bits bits |
(注) シリアル リンクでクロッキングを設定する場合、一端を internal にし、他端を line にする必要があります。接続の両端に internal クロッキングを設定すると、フレーム同期のずれが生じます。接続の両端に line クロッキングを設定すると、ラインはアップ状態になりません。
T1 または E1 リンクのリンク ノイズ モニタリング
リンク ノイズ モニタリング(LNM)は、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの 2 ポート チャネライズド OC-12c/DS0 SPA で、T1 および E1 リンクのパス コード違反をモニタする機能、およびノイズが継続的にこれらのエラーの設定しきい値( set しきい値)以上になった場合に、これらのリンクにイベントおよびアラームを通知する機能を提供します。また、ノイズが設定された改善しきい値( clear しきい値)以下に下がった場合も通知されます。
Cisco IOS XR リリース 4.1 から、PPP にノイズ属性を通知して、指定したしきい値を超過した場合に MLPPP バンドル メンバ リンクを削除できるように、LNM 機能で lnm remove コマンドをサポートしています。
(注) LCV は、極性違反(BPV)または過剰ゼロ(EXZ)エラーの発生であり、PCV はタイムスロットの CRC エラーの発生です。ただし、LNM 機能は現在 PCV エラーしかモニタしません。PCV 値が指定されない場合は、LCV 値は予期される PCV の計算だけに使用されます。PCV 値が指定されている場合、LCV 値は無視されます。
LNM イベント
LNM によって生成されるイベントには、2 つの基本的なタイプがあります。
• 超過イベント:PCV しきい値が、指定したメジャーまたはマイナーの set 値以上になった状態が指定した時間( duration )継続した場合に送信される crossed イベント信号。超過イベントが発生すると、コントローラのメジャーまたはマイナー モニタリング タイプが alarm 状態としてレポートされます。超過イベントが解消すると、モニタリングは stable 状態に戻ります。
次に、超過イベントの例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:Router#0/1/CPU0:May 13 9:54:10.980 : g_spa_1[181]: %L2-T1E1_LNM-3-MINWARNNOISE :
Interface T10/1/1/0/1/1/1, noise crossed minor warning threshold
RP/0/RSP0/CPU0:Router#0/1/CPU0:May 13 9:54:11.980 : g_spa_1[181]: %L2-T1E1_LNM-3-MAJWARNNOISE :
Interface T10/1/1/0/1/1/1, noise crossed major warning threshold
• クリア イベント:超過したしきい値が、メジャーおよびマイナー警告の指定した clear 値未満に低下した場合に送信される cleared イベント信号。
次に、クリア イベントの例を示します。
RP/0/RSP0/CPU0:Router#LC/0/1/CPU0:May 13 10:27:25.809 : g_spa_1[181]: %L2-T1E1_LNM-3-MAJWARNNOISE :
Interface T10/1/1/0/1/1/1, noise cleared major warning threshold
RP/0/RSP0/CPU0:Router#LC/0/1/CPU0:May 13 10:28:14.810 : g_spa_1[181]: %L2-T1E1_LNM-3-MINWARNNOISE :
Interface T10/1/1/0/1/1/1, noise cleared minor warning threshold
LNM ロギング
lnm syslog コマンドを使用して LNM イベントの syslog メッセージをイネーブルにすると、システム ログおよびログ イベント バッファの両方に LNM メッセージが表示されます。『 Cisco ASR 9000 Series Aggregation Services Router System Monitoring Command Reference 』で説明されている show logging events buffer bistate-alarms-set コマンドまたは show logging コマンドを使用して、ログ イベント バッファに LNM イベントを表示できます。
LNM は、Telcordia(ベルコア)GR-253 標準で定義されている階層レベル警告レポートをサポートします。階層アラーム レポートは、高いアラームがアサートすると、それよりも低いアラームは抑制されることを意味します。高いアラームがクリアされた場合、条件がまだ存在していれば低いアラームが再度アサートされます。
LNM では、これは継続的にメジャー警告しきい値以上になり超過イベントおよびアラーム状態が発生した場合、マイナー警告アラーム状態は抑制され、安定状態に戻ることを意味します。マイナー超過イベントは、バイステート ログから削除されます。メイン警告がクリアされると、条件がまだ存在していればマイナー警告アラームが再度アサートされます。
コントローラのバイステート ログには、メジャー警告の超過イベントが 1 つだけ表示されます。したがって、設定されたしきい値を上回るノイズが存在する場合、コントローラに対してログ メッセージが 1 つだけ表示されます。
クリア チャネル T3/E3 コントローラおよびチャネライズド T1/E1 コントローラの設定方法
T3/E3 コントローラは、Cisco IOS XR ソフトウェアのコンフィギュレーション スペースの物理層のコントロール要素で設定します。このコンフィギュレーションについては、次のタスクで説明します。
• 「クリア チャネル E3 コントローラの設定」
• 「デフォルトの E3 コントローラ設定の変更」
• 「クリア チャネル T3 コントローラの設定」
• 「チャネライズド T3 コントローラの設定」
• 「デフォルトの T3 コントローラ設定の変更」
• 「T1 コントローラの設定」
• 「E1 コントローラの設定」
• 「BERT の設定」
• 「T1 または E1 チャネルでのリンク ノイズ モニタリングの設定」
クリア チャネル E3 コントローラの設定
クリア チャネル モードにある E3 コントローラは、単一シリアル インターフェイスを伝送します。
E3 コントローラを設定するには、E3 コンフィギュレーション モードを使用します。
制約事項
• コントローラ タイプに有効でないオプションを設定すると、設定をコミットするときにエラーが表示されます。
• 単一の SPA では、T3 インターフェイスと E3 インターフェイスの併用はサポートされません。
• 4 ポート チャネライズド T3 SPA では E3 はサポートされません。
手順の概要
1. configure
2. controller e3 interface-path-id
3. mode serial
4. no shutdown
5. end
または
commit
6. show controllers e3 interface-path-id
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller e3 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t3 0/1/0/0 |
rack/slot/module/port 表記で E3 コントローラ名を指定し、E3 コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
mode serial
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e3)# mode serial |
ポートのモードをクリア チャネル シリアルに設定します。 (注) このステップは、2 ポートおよび 4 ポート チャネライズド T3 SPA にのみ必要です。2 ポートおよび 4 ポート クリア チャネル T3/E3 SPA は、デフォルトでシリアル モードで実行されます。 |
ステップ 4 |
no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e3)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 • shutdown 設定を削除すると、コントローラに強制されていた管理上のダウンが解除され、コントローラをアップ状態またはダウン状態に移行できるようになります。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e3)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e3)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 6 |
show controllers e3 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show controllers e3 0/1/0/0 |
(任意)E3 コントローラに関する情報を表示します。 |
次の作業
• 設定した E3 コントローラ上で実行されているデフォルト設定を、このマニュアルで後述する「デフォルトの E3 コントローラ設定の変更」の説明に従って変更します。
• このモジュールで後述する「BERT の設定」の説明に従って、その完全性をテストするため、コントローラのビット エラー レート テスト(BERT)を設定します。
• このマニュアルで後述する 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ でのシリアル インターフェイスの設定」 モジュールの説明に従って、関連付けられたシリアル インターフェイスを設定します。
制約事項
• 4 ポート チャネライズド T3 SPA では E3 はサポートされません。
手順の概要
1. configure
2. controller e3 interface-path-id
3. clock source { internal | line }
4. cablelength feet
5. framing { g751 | g832 }
6. national bits { disable | enable }
7. no shutdown
8. end
または
commit
9. show controllers e3 interface-path-id
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller e3 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t3 0/1/0/0 |
rack/slot/module/port 表記で E3 コントローラ名を指定し、E3 コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
clock source { internal | line }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e3)# clock source internal |
(任意)個々の E3 リンクのクロッキングを設定します。 です。 クロッキングを設定すると、ラインはアップ状態になりません。 |
ステップ 4 |
cablelength feet
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e3)# cablelength 250 |
(任意)ルータからネットワーク装置までのケーブルの長さを指定します。 (注) デフォルトのケーブル長は 224 フィートです。 |
ステップ 5 |
framing { g751 | g832 }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e3)# framing g832 |
(任意)E3 ポートのフレーム タイプを指定します。設定可能な E3 フレーム タイプは、G.751 および G.832 です。 (注) E3 のデフォルトのフレーム構成は G.751 です。 |
ステップ 6 |
national bits { disable | enable }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e3)# national bits enable |
(任意)E3 ポートの 0x1F 各国用予約ビットパターンをイネーブルまたはディセーブルにします。 (注) E3 各国用ビットはデフォルトでイネーブルに設定され、ビットパターン値は 1 です。 |
ステップ 7 |
no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e3)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 • shutdown 設定を削除すると、コントローラに強制されていた管理上のダウンが解除され、コントローラをアップ状態またはダウン状態に移行できるようになります。 |
ステップ 8 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e3)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e3)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 9 |
show controllers e3 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show controllers e3 0/1/0/0 |
(任意)E3 コントローラに関する情報を表示します。 |
次の作業
• 設定した T3 コントローラ上で実行されているデフォルト設定を、このモジュールで後述する「デフォルトの T3 コントローラ設定の変更」の説明に従って変更します。
• このモジュールで後述する「BERT の設定」セクションの説明に従って、その完全性をテストするため、コントローラに BERT を設定します。
• このマニュアルで後述する 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ でのシリアル インターフェイスの設定」 モジュールの説明に従って、関連付けられたシリアル インターフェイスを設定します。
クリア チャネル T3 コントローラの設定
クリア チャネル モードにある T3 コントローラは、単一シリアル インターフェイスを伝送します。
T3 コントローラを設定するには、T3 コンフィギュレーション モードを使用します。
制約事項
• コントローラ タイプに有効でないオプションを設定すると、設定をコミットするときにエラーが表示されます。
• 単一の SPA では、T3 インターフェイスと E3 インターフェイスの併用はサポートされません。
手順の概要
1. configure
2. controller t3 interface-path-id
3. mode serial
4. no shutdown
5. end
または
commit
6. show controllers t3 interface-path-id
手順の詳細
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ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller t3 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t3 0/1/0/0 |
rack/slot/module/port 表記で T3 コントローラ名を指定し、T3 コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
mode serial
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# mode serial |
(注) ポートのモードをクリア チャネル シリアルに設定します。 |
ステップ 4 |
no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 • shutdown 設定を削除すると、コントローラに強制されていた管理上のダウンが解除され、コントローラをアップ状態またはダウン状態に移行できるようになります。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 6 |
show controllers t3 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show controllers t3 0/1/0/0 |
(任意)T3 コントローラに関する情報を表示します。 |
次の作業
• 設定した T3 コントローラ上で実行されているデフォルト設定を、このモジュールで後述する「デフォルトの T3 コントローラ設定の変更」の説明に従って変更します。
• このモジュールで後述する「BERT の設定」セクションの説明に従って、その完全性をテストするため、コントローラに BERT を設定します。
• 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ でのシリアル インターフェイスの設定」 モジュールの説明に従って、関連するシリアル インターフェイスを設定します。
チャネライズド T3 コントローラの設定
チャネライズド T3 をサポートする SPA は、T1、E1、DS0 へのチャネライゼーションをサポートします。ここでは、単一の T3 コントローラを 28 T1 コントローラまたは 21 E1 コントローラにチャネル化する手順について説明します。T1 または E1 コントローラを作成すると、次の説明に従って、それらのコントローラを DS0 タイムスロットにチャネル化することができます。
• T1 コントローラの設定
• E1 コントローラの設定
個々の T1 コントローラは、24 DS0 タイムスロットの合計をサポートします。また、個々の E1 コントローラは、31 DS0 タイムスロットの合計をサポートします。
前提条件
チャネライズド T3 コントローラを設定する前に、次の要件が満たされていることを確認します。
• 次のいずれかの SPA がインストールされていること。
– 1 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 SPA
– 2 ポート チャネライズド OC-12/DS0 SPA
– 4 ポート チャネライズド T3 SPA
• チャネライズド SONET SPA の場合は、T3 にチャネル化した STS ストリームを SPA に設定していること。詳細については、 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ でのチャネライズド SONET/SDH の設定」 モジュールを参照してください。
(注) コントローラ タイプに有効でないオプションを設定すると、設定をコミットするときにエラーが表示されます。
手順の概要
1. configure
2. controller t3 interface-path-id
3. mode [ t1 | e1 ]
4. no shutdown
5. end
または
commit
6. show controllers t3 interface-path-id
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller T3 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t3 0/1/0/0 |
rack/slot/module/port 表記で T3 コントローラ名を指定し、T3 コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
mode t1
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# mode t1 |
チャネル化したコントローラのモードを T1 に設定し、28 T1 コントローラを作成します。 |
ステップ 4 |
no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 • shutdown 設定を削除すると、コントローラに強制されていた管理上のダウンが解除され、コントローラをアップ状態またはダウン状態に移行できるようになります。 |
ステップ 5 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 6 |
show controllers t3 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show controllers t3 0/1/0/0 |
(任意)T3 コントローラに関する情報を表示します。 |
次の作業
• 設定した T3 コントローラ上で実行されているデフォルト設定を、「デフォルトの T3 コントローラ設定の変更」の説明に従って変更します。
• T3 コントローラを 28 T1 コントローラにチャネル化したら、 「T1 コントローラの設定」 の説明に従って T1 コントローラを設定し、それらに DS0 タイムスロットを割り当てます。
• T3 コントローラを 21 E1 コントローラにチャネル化したら、 「E1 コントローラの設定」 の説明に従って E1 コントローラを設定し、それらに DS0 タイムスロットを割り当てます。
手順の概要
1. configure
2. controller t3 interface-path-id
3. clock source { internal | line }
4. cablelength feet
5. framing { auto-detect | c-bit | m23 }
6. mdl transmit { idle-signal | path | test-signal } { disable | enable }
7. mdl string { eic | fi | fic | gen-number | lic | port-number | unit } string
8. no shutdown
9. end
または
commit
10. show controllers t3 interface-path-id
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller T3 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t3 0/1/0/0 |
rack/slot/module/port 表記で T3 コントローラ名を指定し、T3 コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
clock source { internal | line }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# clock source internal |
(任意)T3 ポートのクロッキングを設定します。 です。 クロッキングを設定すると、ラインはアップ状態になりません。 |
ステップ 4 |
cablelength feet
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# cablelength 250 |
(任意)ルータからネットワーク装置までのケーブルの長さを指定します。 (注) デフォルトのケーブル長は 224 フィートです。 |
ステップ 5 |
framing { auto-detect | c-bit | m23 }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# framing c-bit |
(任意)T3 ポートのフレーム タイプを指定します。 (注) T3 のデフォルトのフレーム タイプは C-bit です。2 ポート チャネライズド OC-12c/DS0 SPA では、自動検出はサポートされません。 |
ステップ 6 |
mdl transmit { idle-signal | path | test-signal } { disable | enable }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# mdl transmit path enable |
(任意)T3 ポートのメンテナンス データ リンク(MDL)メッセージをイネーブルにします。 (注) MDL メッセージは、T3 フレーム構成が C-bit パリティである場合にのみサポートされます。 (注) MDL メッセージはデフォルトで表示されます。 |
ステップ 7 |
mdl string { eic | fi | fic | gen-number | lic | port-number | unit } string
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# mdl fi facility identification code |
(任意)MDL メッセージで送信される文字列の値を指定します。 |
ステップ 8 |
no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 • shutdown 設定を削除すると、コントローラに強制されていた管理上のダウンが解除され、コントローラをアップ状態またはダウン状態に移行できるようになります。 |
ステップ 9 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 10 |
show controllers t3 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show controllers t3 0/1/0/0 |
(任意)T3 コントローラに関する情報を表示します。 |
次の作業
• クリア チャネル T3 コントローラを設定したら、次の作業を行います。
– このモジュールで後述する「BERT の設定」の説明に従って、その完全性をテストするため、コントローラに BERT を設定します。
– 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ でのシリアル インターフェイスの設定」 モジュールの説明に従って、関連するシリアル インターフェイスを設定します。
• T3 コントローラを 28 T1 コントローラにチャネル化したら、 「T1 コントローラの設定」 の説明に従って T1 コントローラを設定し、それらに DS0 タイムスロットを割り当てます。
• T3 コントローラを 21 E1 コントローラにチャネル化したら、 「E1 コントローラの設定」 の説明に従って E1 コントローラを設定し、それらに DS0 タイムスロットを割り当てます。
T1 コントローラの設定
ここでは、個々の T1 コントローラを設定し、それを 24 の個別の DS0 タイムスロットにチャネル化する手順について説明します。
前提条件
T1 コントローラを設定する前に、次の要件が満たされていることを確認します。
• 次のいずれかの SPA がインストールされていること。
– 1 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 SPA
– 2 ポート チャネライズド OC-12/DS0 SPA
– 4 ポート チャネライズド T3 SPA
– 8 ポート チャネライズド T1/E1 SPA
• 1 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 SPA または 2 ポート チャネライズド OC-12/DS0 SPA を持っている場合、次の設定を完了する必要があります。
– T3 にチャネル化した STS ストリームを設定します。詳細については、 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ でのチャネライズド SONET/SDH の設定」 モジュールを参照してください。
– 「チャネライズド T3 コントローラの設定」の説明に従って T1 モードで動作するチャネライズド T3 コントローラを設定します。
• 4 ポート チャネライズド T3 SPA を持っている場合、「チャネライズド T3 コントローラの設定」の説明に従って、チャネライズド T3 コントローラが T1 モードで動作するように設定する必要があります。
制約事項
コントローラ タイプに有効でないオプションを設定すると、設定をコミットするときにエラーが表示されます。
8 ポート チャネライズド T1/E1 SPA で T1 コントローラを設定する前に、次の制限事項を考慮してください。
• SPA コントローラは T1 モード用に明示的に設定されるまでは表示されません。
• 個々の SPA について、すべての SPA ポートが同じモード(すべて T1)である必要があります。
手順の概要
1. show controllers t1 interface-path-id
2. configure
3. controller t1 interface-path-id
4. framing { sf | esf }
5. yellow { detection | generation } { disable | enable }
6. clock source { internal | line }
7. fdl { ansi | att } { enable | disable }
8. no shutdown
9. channel-group channel-group-number
10. timeslots range
11. speed kbps
12. exit
13. ステップ 9 ~ 12 を繰り返し、タイムスロットをチャネル グループに割り当てます。各コントローラには、最大 24 のタイムスロットを設定できます。
14. exit
15. ステップ 2 ~ 14 を繰り返し、さらなるチャネル グループをコントローラに割り当てます。
16. end
または
commit
手順の詳細
ステップ 1 |
show controllers t1 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show controllers t3 0/1/0/0 |
(任意)ステップ 3 で作成した T1 コントローラに関する情報を表示します。 |
ステップ 2 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
controller t1 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t1 0/3/0/0/0 |
T1 コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
framing { sf | esf }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# framing esf |
(任意)T1 データ ラインのフレーム タイプを指定します。 • sf :スーパーフレーム • esf :拡張スーパーフレーム )です。 |
ステップ 5 |
yellow { detection | generation } { disable | enable }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1e1)# yellow detection enable |
(任意)T1 でのイエロー アラームの検出と生成をイネーブルまたはディセーブルにします。 (注) デフォルトでは、T1 チャネルでイエロー アラームが検出され、生成されます。 |
ステップ 6 |
clock source { internal | line }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1e1)# clock source internal |
(任意)個々の T1 リンクのクロッキングを設定します。 です。 クロッキングを設定すると、ラインはアップ状態になりません。 |
ステップ 7 |
fdl { ansi | att } { enable | disable }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1e1)# fdl ansi enable |
(任意)ファシリティ データ リンク(FDL)を介した ANSI T1.403 または AT&T TR54016 についての秒単位のパフォーマンス レポートの伝送をイネーブルにします。 (注) FDL ansi および att はデフォルトでディセーブルに設定されています。 |
ステップ 8 |
no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1e1)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 • shutdown 設定を削除すると、コントローラに強制されていた管理上のダウンが解除され、コントローラをアップ状態またはダウン状態に移行できるようになります。 |
ステップ 9 |
channel-group channel-group-number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# channel-group 0 |
T1 チャネル グループを作成し、そのチャネル グループのチャネル グループ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 10 |
timeslots range
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1-channel_group)# timeslots 7-12 |
DS0 タイムスロットをチャネル グループに関連付け、関連付けたシリアル サブインターフェイスをそのチャネル グループに作成します。 • 範囲は 1 ~ 24 タイムスロットです。 • 24 のタイムスロットすべてを単一のチャネル グループに割り当てることも、タイムスロットを複数のチャネル グループに分割することもできます。 (注) 個々の T1 コントローラは、合計 24 の DS0 タイムスロットをサポートします。 |
ステップ 11 |
speed kbps
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1e1-channel_group)# speed 64 |
(任意)DS0 の速度を Kbps 単位で指定します。有効値は 56 と 64 です。 (注) デフォルトの速度は 64 kbps です。 |
ステップ 12 |
exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1-channel_group)# exit |
チャネル グループ コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 13 |
ステップ 9 ~ 12 を繰り返し、タイムスロットをチャネル グループに割り当てます。各コントローラには、最大 24 のタイムスロットを設定できます。 |
-- |
ステップ 14 |
exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# exit
|
T1 コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 15 |
ステップ 2 ~ 14 を繰り返し、目的に合わせて、さらなるチャネル グループをコントローラに割り当てます。 |
-- |
ステップ 16 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
次の作業
• 「BERT の設定」の説明に従って、その完全性をテストするため、コントローラに BERT を設定します。
• 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ でのシリアル インターフェイスの設定」 モジュールの説明に従って、関連するシリアル インターフェイスを設定します。
E1 コントローラの設定
ここでは、個々の E1 コントローラを設定し、それを 31 の個別の DS0 タイムスロットにチャネル化する手順について説明します。
前提条件
E1 コントローラを設定する前に、次の要件が満たされていることを確認します。
• 次のいずれかの SPA がインストールされていること。
– 1 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 SPA
– 2 ポート チャネライズド OC-12/DS0 SPA
– 4 ポート チャネライズド T3 SPA
– 8 ポート チャネライズド T1/E1 SPA
• 1 ポート チャネライズド OC-3/STM-1 SPA または 2 ポート チャネライズド OC-12/DS0 SPA を持っている場合、次の設定を完了する必要があります。
– T3 にチャネル化した STS ストリームを設定します。詳細については、 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ でのチャネライズド SONET/SDH の設定」 モジュールを参照してください。
– 「チャネライズド T3 コントローラの設定」の説明に従って E1 モードで動作するチャネライズド T3 コントローラを設定します。
• 4 ポート チャネライズド T3 SPA を持っている場合、「チャネライズド T3 コントローラの設定」の説明に従って、チャネライズド T3 コントローラが E1 モードで動作するように設定する必要があります。
制約事項
コントローラ タイプに有効でないオプションを設定すると、設定をコミットするときにエラーが表示されます。
8 ポート チャネライズド T1/E1 SPA で E1 コントローラを設定する前に、次の制限事項を考慮してください。
• SPA コントローラは E1 モード用に明示的に設定されるまでは表示されません。
• 個々の SPA について、すべての SPA ポートが同じモード(すべて E1)である必要があります。
手順の概要
1. show controllers e1 interface-path-id
2. configure
3. controller e1 interface-path-id
4. clock source { internal | line }
5. framing { crc4 | no-crc4 | unframed }
6. national bits bits
7. no shutdown
8. channel-group channel-group-number
9. timeslots range
10. speed kbps
11. exit
12. ステップ 8 ~ 11 を繰り返し、タイムスロットをチャネル グループに割り当てます。各コントローラには、最大 24 のタイムスロットを設定できます。
13. exit
14. ステップ 2 ~ 13 を繰り返し、目的に合わせて、さらなるチャネル グループをコントローラに割り当てます。
15. end
または
commit
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
show controllers e1 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show controllers e1 0/1/0/0 |
(任意)E1 コントローラに関する情報を表示します。 |
ステップ 2 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
controller e1 interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller e1 0/3/0/0/0 |
E1 コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
clock source { internal | line }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e1)# clock source internal |
(任意)個々の E1 リンクのクロッキングを設定します。 です。 クロッキングを設定すると、ラインはアップ状態になりません。 |
ステップ 5 |
framing { crc4 | no-crc4 | unframed }
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e1)# framing unframed |
(任意)E1 データ ラインのフレーム タイプを指定します。E1 に有効なフレーム タイプは次のとおりです。 • crc4 :CRC-4 エラー モニタリング機能付きのフレーム構成 • no-crc4 :CRC-4 エラー モニタリング機能なしのフレーム構成 • unframed :フレーム化されていない E1 です。 |
ステップ 6 |
national bits bits
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e1)# national bits 10 |
(任意)E1 ポートの各国用予約ビットを指定します。指定できる値の範囲は 0 ~ 31 です。 に一致します。 |
ステップ 7 |
no shutdown
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e1)# no shutdown |
shutdown 設定を削除します。 • shutdown 設定を削除すると、コントローラに強制されていた管理上のダウンが解除され、コントローラをアップ状態またはダウン状態に移行できるようになります。 |
ステップ 8 |
channel-group channel-group-number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e1)# channel-group 0 |
E1 チャネル グループを作成し、そのチャネル グループのチャネル グループ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 9 |
timeslots range
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e1-channel_group)# timeslots 1-16 |
1 つまたは複数のタイムスロットをチャネル グループに関連付け、関連付けたシリアル サブインターフェイスをそのチャネル グループに作成します。 • 範囲は 1 ~ 31 タイムスロットです。 • 31 タイムスロットすべてを単一のチャネル グループに割り当てることも、タイムスロットを複数のチャネル グループに分割することもできます。 (注) 各 E1 コントローラは、31 DS0 タイムスロットの合計をサポートします。 |
ステップ 10 |
speed kbps
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e1-channel_group)# speed 100 |
(任意)DS0 の速度を Kbps 単位で指定します。有効値は 56 と 64 です。 (注) デフォルトの速度は 64 kbps です。 |
ステップ 11 |
exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e1-channel_group)# exit |
チャネル グループ コンフィギュレーション モードを終了します |
ステップ 12 |
ステップ 8 ~ 11 を繰り返し、タイムスロットをチャネル グループに割り当てます。 |
-- |
ステップ 13 |
exit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e1)# exit |
E1 コンフィギュレーション モードを終了します |
ステップ 14 |
ステップ 2 ~ 13 を繰り返し、目的に合わせて、さらなるチャネル グループをコントローラに割り当てます。 |
-- |
ステップ 15 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e3)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-e3)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
次の作業
• このモジュールの「BERT の設定」の説明に従って、その完全性をテストするため、コントローラに BERT を設定します。
• このマニュアルで後述する 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ でのシリアル インターフェイスの設定」 モジュールの説明に従って、関連付けられたシリアル インターフェイスを設定します。
BERT の設定
ハードウェア サポートに応じて、BERT は T3/E3 または T1/E1 の各コントローラ、および DS0 チャネル グループでサポートされます。これは、フレーム化されていない T3/E3 または T1/E1 信号でのみ行われ、一度に 1 つのポート上でのみ実行されます。個々のチャネル グループでもサポートされます。
BERT の結果を参照するには、EXEC モードで show controllers t1 または show controllers t3 コマンドを使用します。BERT の結果には次の情報が含まれます。
• 選択したテスト パターンのタイプ
• テストのステータス
• 選択したインターバル
• BER テストの残り時間
• 合計ビット エラー
• 合計受信ビット
BERT はデータ挿入型です。テストの実行中、正規のデータはラインにフローされません。BERT の進行中、ラインはアラーム状態に置かれ、BERT が完了すると正常状態に復元されます。
T3/E3 および T1/E1 コントローラでの BERT の設定
ここでは、T3/E3 ライン、T1/E1 ライン、または個々のチャネル グループでビット エラー レート テスト(BERT)のパターンをイネーブルにする手順について説明します。
前提条件
クリア チャネル T3/E3 コントローラまたはチャネライズド T3-to-T1/E1 コントローラを設定する必要があります。
制約事項
1 ポート チャネライズド OC-48/STM-16 SPA で BERT を設定する前に、次の制限事項を考慮してください。
• 同時に設定できる BERT テストは STS-12 ストリームあたり 2 つだけです。
• 次のテスト パターンがサポートされます。
– 2^15-1(O.151)
– 2^20-1(O.151):QRSS
– 2^23-1(O.151)
– 固定パターン(すべて 0s、すべて 1s など)
– 単一ビット エラー注入
– データ反転
4 ポート チャネライズド T3 SPA 上で BERT を設定する場合は、次の制約事項に配慮してください。
• 最大 12 個の BERT セッションがサポートされます。
• 最初の 3 つの物理ポート間での 6 つの同時 BERT セッションおよび第 4 ポートでの 6 つの同時 BERT セッションがサポートされます。
• T1 ごとに 1 つの BERT セッションだけがサポートされています。
• 4 ポート チャネライズド T3 SPA では、次のパターンがサポートされます。
– 2^11-1:T1/E1/DS0 のみ
– 2^15-1(O.151)
– 2^20-1(O.153):T3 のみ
– 2^20-1(QRSS)
– 2^23-1(O.151)
– 0s/1s 交互
– 固定パターン(すべて 0s、すべて 1s など)
– 1 in 8 DS1 挿入:T1/E1/DS0 のみ
– 3 in 24 DS1 挿入:T1/E1/DS0 のみ
T1/E1/DS0 の 8 ポート チャネライズド T1/E1 SPA では次のパターンがサポートされます。
• 2^11-1
• 2^15-1(O.153)
• 2^20-1(QRSS)
• 2^23-1(O.151)
• 0s/1s 交互
• 固定パターン(すべて 0s、すべて 1s など)
他のカードの場合、すべてのコントローラとチャネル グループの有効なパターンは次のとおりです。0s、1s、2^15、2^20、2^20-QRSS、2^23 および alt-0-1。
T1 および E1 コントローラに有効なパターンには 1in8、3in24、55Daly、55Octet があります。チャネル グループに有効なパターンには 2^11、2^9、ds0-1、ds0-2、ds0-3、ds0-4 があります。
手順の概要
1. configure
2. controller [ t3 | e3 | t1 | e1 ] interface-path-id
3. pattern pattern
4. bert interval time
5. bert error [ number ]
6. end
または
commit
7. exit
8. exit
9. bert [ t3 | e3 | t1 | e1 ] interface-path-id [ channel-group channel-group-number ] [ error ] start
10. bert [ t3 | e3 | t1 | e1 ] interface-path-id [ channel-group channel-group-number ] stop
11. show controllers [ t3 | e3 | t1 | e1 ] interface-path-id
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller [ t3 | e3 | t1 | e1 ] interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t3 0/1/0/0 |
コントローラ名とインスタンスを rack/slot/module/port 表記で指定し、T3、E3、T1、または E1 コントローラ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
bert pattern pattern
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# bert pattern 2^15 |
コントローラで特定のビット エラー レート テスト(BERT)のパターンをイネーブルにします。 コマンドを使用する必要があります。 |
ステップ 4 |
bert interval time
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# bert pattern 2^15 |
(任意)T3/E3 または T1/E1 ラインでのビット エラー レート テスト(BERT)のパターンを指定します。インターバルの値は 1 ~ 14400 の範囲で指定できます。 |
ステップ 5 |
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# bert error 10 |
ビット ストリームに追加する BERT エラーの数を指定します。指定できる値の範囲は 1 ~ 255 です。 |
ステップ 6 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 7 |
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t3)# exit |
T3/E3 または T1/E1 コントローラ コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 8 |
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# exit |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 9 |
bert [
t3 |
e3 |
t1 |
e1 ]
interface-path-id [
channel-group
channel-group-number ] [
error ]
start
RP/0/RSP0/CPU0:router# bert t3 0/3/0/0 start RP/0/RSP0/CPU0:router# bert t3 0/3/0/0 error |
指定した T3/E3 または T1/E1 コントローラで、設定した BERT テストを開始します。 キーワードを指定して、実行中の BERT ストリームにエラーを挿入することもできます。 |
ステップ 10 |
bert [
t3 |
e3 |
t1 |
e1 ] interface-path-id [
channel-group channel-group-number]
stop
RP/0/RSP0/CPU0:router# bert t3 0/3/0/0 stop |
指定した T3/E3 または T1/E1 コントローラで、設定した BERT テストを停止します。 |
ステップ 11 |
show controllers [
t3 |
e3 |
t1 |
e1 ] interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show controllers t3 0/3/0/0 |
設定した BERT の結果を表示します。 |
次の作業
「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ でのシリアル インターフェイスの設定」 モジュールの説明に従って、テストしたコントローラに関連付けられているシリアル インターフェイスを設定します。
DS0 チャネル グループでの BERT の設定
ここでは、個々の DS0 チャネル グループでビット エラー レート テスト(BERT)のパターンをイネーブルにする手順について説明します。
前提条件
クリア チャネル T1/E1 コントローラまたはチャネライズド T3-to-T1/E1 コントローラを設定する必要があります。
手順の概要
1. configure
2. controller { t1 | e1 } interface-path-id
3. channel-group channel-group-number
4. bert pattern pattern
5. bert interval time
6. end
または
commit
7. exit
8. exit
9. exit
10. bert [ t1 | e1 ] interface-path-id [ channel-group channel-group-number ][ error ] start
11. bert [ t1 | e1 ] interface-path-id [ channel-group channel-group-number ] stop
12. show controllers [ t1 | e1 ] interface-path-id
手順の詳細
|
|
|
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller { t1 | e1 } interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t3 0/1/0/0 |
コントローラ名とインスタンスを rack/slot/module/port 表記で指定し、T1 または E1 コントローラ コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
channel-group
channel-group-number
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# channel-group 1 RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1-channel_group)# |
特定のチャネル グループのチャネル グループ コンフィギュレーション モードを開始します。 channel-group-number を、BERT を設定するチャネル グループを指す番号に置き換えます。 |
ステップ 4 |
bert pattern pattern
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1-channel_group)# bert pattern 2^15 |
T1 ラインで特定のビット エラー レート テスト(BERT)のパターンをイネーブルにします。すべてのコントローラおよびチャネル グループに有効なパターンには、 0s 、 1s 、 2^15 、 2^20 、 2^20-QRSS 、 2^23 、 alt-0-1 があります。T1 および E1 コントローラに有効なパターンには 1in8 、 3in24 、 55Daly 、 55Octet があります。チャネル グループに有効なパターンには 2^11 、 2^9 、 ds0-1 、 ds0-2 、 ds0-3 、 ds0-4 があります。 コマンドを使用する必要があります。 |
ステップ 5 |
bert interval time
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1-channel_group)# bert interval 5 |
(任意)T1/E1 ラインでのビット エラー レート テスト(BERT)のパターンの時間を分単位で指定します。インターバルの値は 1 ~ 14400 の範囲で指定できます。 |
ステップ 6 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1-channel_group)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1-channel_group)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
ステップ 7 |
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1-channel_group)# exit |
チャネル グループ コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 8 |
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# exit |
T1 または E1 コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 9 |
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# exit |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 10 |
bert [
t1 |
e1 ]
interface-path-id [
channel-group
channel-group-number ] [
error ]
start
RP/0/RSP0/CPU0:router# bert t1 0/3/0/0/0 start RP/0/RSP0/CPU0:router# bert t1 0/3/0/0/0 error |
指定したチャネル グループで、設定した BERT テストを開始します。 キーワードを指定して、実行中の BERT ストリームにエラーを挿入することもできます。 |
ステップ 11 |
bert [
t1 |
e1 ] interface-path-id [
channel-group channel-group-number]
stop
RP/0/RSP0/CPU0:router# bert t1 0/3/0/0/0 stop |
指定したチャネル グループで、設定した BERT テストを停止します。 |
ステップ 12 |
show controllers [
t1 |
e1 ] interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router# show controllers t3 0/3/0/0 |
設定した BERT の結果を表示します。 |
次の作業
このマニュアルで後述する 「Cisco ASR 9000 シリーズ ルータ でのシリアル インターフェイスの設定」 モジュールの説明に従って、テストしたコントローラに関連付けられたシリアル インターフェイスを設定します。
T1 または E1 チャネルでのリンク ノイズ モニタリングの設定
このセクションでは、Cisco ASR 9000 シリーズ ルータの T1 または E1 チャネルでリンク ノイズ モニタリング(LNM)を設定する方法について説明します。
前提条件
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータで LNM を設定する前に、次の要件が満たされていることを確認してください。
• 2 ポート チャネライズド OC-12c/DS0 SPA がインストールされていること。
• 「チャネライズド T3 コントローラの設定」に説明されているように、2 ポート チャネライズド OC-12/DS0 SPA が T1 または E1 モードで動作するチャネライズド T3 コントローラとして設定されていること。
• 「T1 コントローラの設定」または「E1 コントローラの設定」に説明されているように、T1 または E1 コントローラが 24 または 31 の DS0 タイムスロットをすべてサポートする 1 つのチャネルとして設定されていること。LNM は、フラクショナル T1 または E1 リンクではサポートされません。
制約事項
Cisco ASR 9000 シリーズ ルータで LNM を設定する前に、次の制限事項を考慮してください。
• lnm major-warning および lnm remove コマンドは、相互に排他的です。1 つのコントローラには、これらの LNM 機能のいずれか 1 つのみ設定できます。
• 1 つのコントローラで、 lnm minor-warning コマンドと一緒に lnm major-warning または lnm remove コマンドを設定できます。
• lnm remove コマンドが設定されている場合、 ppp multilink minimum-active links コマンドで設定されたしきい値までの MLPPP バンドルのリンクのみ削除されます。
手順の概要
1. configure
2. controller { t1 | e1 } interface-path-id
3. lnm { major-warning | remove } [ clear | set ][ line-code-violation lcv-value [ path-code-violation pcv-value ]][ duration seconds ]
4. lnm minor-warning [ clear | set ][ line-code-violation lcv-value [ path-code-violation pcv-value ]][ duration seconds ]
5. lnm syslog
6. end
または
commit
手順の詳細
ステップ 1 |
configure
RP/0/RSP0/CPU0:router# configure |
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 2 |
controller { t1 | e1 } interface-path-id
RP/0/RSP0/CPU0:router(config)# controller t1 0/1/1/0/1/1 |
T1 または E1 コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
lnm { major-warning | remove }[ clear | set ][ line-code-violation lcv-value [ path-code-violation pcv-value ]][ duration seconds ]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# lnm major-warning |
(任意)リンク ノイズ モニタリングをイネーブルにし、メジャー警告イベントまたはリンク削除、およびこれらのイベントからのリカバリを通知するために使用される T1/E1 リンクのノイズ エラーに対するしきい値を指定します。 set しきい値および clear しきい値のデフォルト値は次のとおりです。 • T1 リンクの場合: line-code-violation は 1544、 path-code-violation は 320、 duration は 10。 • E1 リンクの場合: line-code-violation は 2048、 path-code-violation は 831、 duration は 10。 |
ステップ 4 |
lnm minor-warning [ clear | set ][ line-code-violation lcv-value [ path-code-violation pcv-value ]][ duration seconds ]
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# lnm minor-warning |
(任意)リンク ノイズ モニタリングをイネーブルにし、マイナー警告イベントおよびこのイベントからのリカバリを通知するために使用される T1/E1 リンクのノイズ エラーに対するしきい値を指定します。 set しきい値および clear しきい値のデフォルト値は次のとおりです。 • T1 リンクの場合: line-code-violation は 154、 path-code-violation は 145、 duration は 10。 • E1 リンクの場合: line-code-violation は 205、 path-code-violation は 205、 duration は 10。 |
ステップ 5 |
lnm syslog
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# lnm syslog |
(任意)メジャーおよびマイナー イベントおよびアラームのリンク ノイズ モニタリングのロギングをイネーブルにします。 (注) LNM メッセージがシステム ログおよびログ イベント バッファの両方に表示されるようにするには、このコマンドを使用する必要があります。 |
ステップ 6 |
end または commit
RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# end または RP/0/RSP0/CPU0:router(config-t1)# commit |
設定変更を保存します。 • end コマンドを実行すると、変更をコミットするように要求されます。
Uncommitted changes found, commit them before exiting(yes/no/cancel)?
– yes と入力すると、実行コンフィギュレーション ファイルに設定変更が保存され、コンフィギュレーション セッションが終了し、ルータが EXEC モードに戻ります。 – no と入力すると、コンフィギュレーション セッションが終了して、ルータが EXEC モードに戻ります。変更はコミットされません。 – cancel と入力すると、現在のコンフィギュレーション セッションが継続します。コンフィギュレーション セッションは終了せず、設定変更もコミットされません。 • 実行コンフィギュレーション ファイルに変更を保存し、コンフィギュレーション セッションを継続するには、 commit コマンドを使用します。 |
リンク ノイズ モニタリングの設定およびステータスの確認
LNM の設定、状態情報、統計情報およびイベントを確認するには、次の例に示すように、 show controllers lnm コマンドを使用します。
(注) lnm remove コマンドが設定されている場合、show controllers の出力のヘッダーには「Remove」が表示され、「major-warning」および「Major-Warn」の代わりにイベントが表示されます。
RP/0/RSP0/CPU0:Router# show controllers t1 0/1/1/0/1/1 lnm all
Thu May 13 10:28:26.474 PDT
Controller T1 0/1/1/0/1/1
Syslog Monitoring type State Thresholds (lcv/pcv/duration)
--------------------------------------------------------------------
enabled minor-warning stable Set( 15/ 15/ 4) Clear( 15/ 15/ 4)
major-warning stable Set( 154/ 145/ 4) Clear( 154/ 145/ 4)
Monitoring type Minor-Warn Major-Warn
--------------- ------------ ------------
--------------------------------------------------------------------
MINWARNCROSS: Noise crossed minor-warn threshold at Thu May 13 09:54:10 2010
MAJWARNCROSS: Noise crossed major-warn threshold at Thu May 13 09:54:11 2010
MAJWARNCLEAR: Noise cleared major-warn threshold at Thu May 13 10:27:25 2010
MINWARNCLEAR: Noise cleared minor-warn threshold at Thu May 13 10:28:14 2010
リンク ノイズ モニタリングの状態および統計情報のクリア
clear controller lnm コマンドを使用して、LNM 状態をリセットしたり、統計情報をクリアしてゼロにリセットしたりできます。
通常、LNM コントローラの状態をクリアする必要はありません。 state オプションを使用すると、システム内の現在の LNM 状態を更新する LNM 設定がリセットされます。したがって、通常の状態では、コントローラがアラーム状態の場合、リセットはアラーム状態を報告し続けるはずです。または、コントローラのアラームがすべてクリアされれば、リセットは安定状態を示します。 clear controller lnm state の使用では、実際にアラームがクリアされるわけではなく、システム内のアラームの値が更新されます。したがって、このコマンドは、レポートされたコントローラの状態が実際のコントローラの状態と同期してていない場合に使用できます。
LNM 状態をリセットするには、次の例に示すように clear controller lnm コマンドを使用します。
RP/0/RSP0/CPU0:Router# clear controller t1 0/1/0/0/1/1 lnm state
LNM 統計情報をクリアしてカウンタをゼロにリセットするには、次の例に示すように clear controller lnm コマンドを使用します。
RP/0/RSP0/CPU0:Router# clear controller t1 0/1/0/0/1/1 lnm statistics
RP/0/RSP0/CPU0:Router# show controller T1 0/1/0/1/1/1 lnm statistics
Thu May 13 11:26:20.991 PDT
Controller T1 0/1/0/1/1/1
Monitoring type Minor-Warn Major-Warn
--------------- ------------ ------------