4-Port OC-48c/STM-16c Dynamic Packet
ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの取り外しおよび取り付け
ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの取り外し
ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの取り付け
4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line CardのLED
Cisco IOSソフトウェア リリース12.0(22)S以上を使用している場合のライン カードの診断
12.0(22)S以前のCisco IOSソフトウェア リリースを使用している場合のライン カードの診断
製品番号: 4OC48/SRP-SFP
Customer Order Number: DOC-J-7814307=
このハードウェア インストレーション コンフィギュレーション ノートでは、4-Port OC-48c/ STM-16c Dynamic Packet Transport(DPT)Line CardとSmall-Form-Factor Pluggable(SFP)モジュールを、サポート対象のCisco 12000シリーズ インターネット ルータに取り付けて設定する手順を説明します。
このインストレーション コンフィギュレーション ノートの内容は次のとおりです。
• 「重要事項」
• 「製品概要」
• 「ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの取り外しおよび取り付け」
• 関連資料
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのハードウェア インストレーションおよびコンフィギュレーションについては、ご使用のルータのインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。このガイドは、ルータのスイッチ ファブリックの概要や、スイッチ ファブリックがライン カードの動作に及ぼす影響のほか、ライン カード用スロットの位置、その他の要件について記述しています。
4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardは、次のプラットフォームで使用できます。
(注) 4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardの要件を満たすためには、サポート対象のプラットフォームに、OC-192c/STM-64cの帯域幅を備えたスイッチ ファブリック カードおよびクロック スケジューラ カード(SFCおよびCSC)のフルセットを搭載する必要があります。スイッチ ファブリックおよびその他の要件については、適切なルータのインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
ソフトウェアの設定に関しては、インストールされているCisco IOSリリースに対応するCisco IOSソフトウェア コンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスを参照してください。また、その他の情報について、Cisco IOSソフトウェア リリース ノートも参照してください。
4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardは、Cisco IOS Release 12.0(23)S以上に対応しています。
show version コマンドおよび show hardware コマンドを使用すると、現在ロードされ稼働しているシステム ソフトウェアのバージョンを含めて、ルータの現在のハードウェア構成が表示されます。
show コマンドの詳細については、インストールされている Cisco IOSリリース に対応した『Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide 』および『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference 』を参照してください。
ソフトウェアとの互換性を確保するため、4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardには特定のハードウェア リビジョン番号が付けられています。この番号は、カードのコンポーネント側に添付されているラベルに記されています。また、show versionコマンドでも、ハードウェア リビジョン番号を確認することができます。
4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardのハードウェア リビジョン番号は73-7909-03以上です。
このマニュアルでは、4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardの基本的な取り付け手順と設定について説明します。ソフトウェアとSRPの詳しい設定方法については、以下のマニュアルを参照してください。
• 『Cisco 124xx Series Internet Router Installation and Configuration Guide』
• 『Spatial Reuse Protocol Feature Guide』
• 『Single Ring Recovery Protocol Feature Guide』
• 『Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide』
• 『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference』
• 『Cisco IOS Release 12.0S Release Notes for Cisco 12000 Series Internet Routers』
• 『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 12000 Series Internet Routers』
これらのマニュアルの入手方法については、「マニュアルの入手方法」を参照してください。
4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardは、シスコが開発したSpatial Reuse Protocol(SRP)に基づくDynamic Packet Transport(DPT;ダイナミック パケット トランスポート)ソリューションを、サポート対象のCisco 12000シリーズ インターネット ルータに提供します。SRPはシスコのDPT製品ファミリーに採用されている基盤テクノロジーです。
ライン カードにより、互換性のあるSFPモジュールを使用して2つの完全なOC-48c/STM-16c SRPノードを接続できます。ライン カードはルータの高速スイッチ ファブリックと連係して機能し、4つのOC-48c/STM-16cシングルモード全二重ルーセント接続(LC)を実現します。
図1に、4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardの前面図と背面図を示します。図2には、SFPモジュールを示します。
図1 4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Card(縦向き)
表 1 に、現在利用できるシングルモードSFPモジュールの製品番号を示します。
SFPモジュールの詳細については、「SFPモジュールの取り外しおよび取り付け」および「製品仕様とケーブル接続」を参照してください。
4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardには、256 MBのルート メモリと512 MBのパケット メモリが標準装備されています。ルート メモリはご購入後に交換することができます。詳細は、「ライン カード ルート メモリの取り外しおよび取り付け」を参照してください。
ここでは、インストレーションに必要な準備作業について説明します。内容は次のとおりです。
• 静電破壊の防止
このマニュアルに記載されている作業を開始する前に、人身事故または機器の損傷を防ぐために、ここで説明する安全に関する注意事項を確認してください。
以下に示す注意事項は、作業を安全に行い、機器の損傷を防ぐために役立ちます。ただし、発生する可能性のある危険な状況すべてがここに網羅されているわけではありません。作業は十分に注意して行うようにしてください。
(注) ライン カードの取り付け、設定、メンテナンスを行う前に、ご使用のルータに付属している
『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 12000 Series Internet Routers』(Text Part Number: 78-4347-xx)に記載されている安全上の警告を確認してください。
• 取り付け作業中および取り付け完了後は、周辺を清潔に保ち、埃がたまらないようにしてください。レーザー機器に埃やごみが入らないように注意してください。
• ライン カードを扱う際には、ゆったりした服や装身具など、ルータに引っ掛かる可能性のあるものは身につけないでください。
ESD(静電気放電)により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子カードや部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。EMI(電磁波干渉)シールドはライン カードの統合部品です。ネットワーク装置またはそのコンポーネントを取り扱うときは、必ず静電気防止用ストラップを着用してください。
ESDによる損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。
• 静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。接続コードの装置側をルータのESD接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属部分に接続します。
• ライン カードを取り扱うときには、必ず非脱落型ネジ、イジェクト レバー、またはライン カードの金属製フレームを持つようにしてください。基板またはコネクタ ピンには触れないでください。
• 取り外したライン カードは、基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用袋に収めます。コンポーネントを返却する場合は、取り外した基板をただちに静電気防止用袋に入れてください。
• ライン カードと衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気から基板を保護するだけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardの取り外しおよび取り付け作業を行うには、次の工具および部品が必要です。
• インターフェイス ケーブル ― 4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardと他のルータまたはスイッチとの接続用(ケーブルの詳細については、製品仕様とケーブル接続を参照)
ここでは、ライン カードの取り外しおよび取り付けの手順を説明します。具体的な内容は次のとおりです。
(注) 以下の説明では、ライン カードの取り外しおよび取り付け手順を示すためにCisco 12012インターネット ルータの図が使用されています。Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのカード ケージはルータの種類によって異なりますが、使用できるスロットやライン カードの脱着方法は基本的に同じです。したがって、このマニュアルでは、各種ルータ別の手順と図は省略します。
ライン カードの取り外しおよび取り付けは、次の注意事項に従って行うようにしてください。
• このライン カードは、Online Insertion and Removal(OIR;ホットスワップ)に対応しているので、ルータを稼働させたまま取り外したり取り付けたりすることができます。ルータを稼働したままカードを着脱しても、ネットワーク上のユーザに対してサービスが中断されることはなく、すべてのルーティング情報が維持され、セッションが切断されることもありません。
(注) OIRに対応していれば、ソフトウェアへの通知や電源リセットの必要はありません。しかし、shutdownコマンドを実行したあとにライン カードを取り外す方法もあります。
• ライン カードを再び取り付けると、必要なソフトウェアがRoute Processor(RP;ルート プロセッサ)から自動的にダウンロードされます。その後、現在の設定と一致し、かつ administratively upとして設定されていたインターフェイスだけがオンラインになります。その他のインターフェイスはすべて、 configure コマンドで設定する必要があります。
• ライン カードには、カードをバックプレーン コネクタから外すためのイジェクト レバーが2つ付いています。ライン カードを取り外すときには、必ずこのレバーを使用してください。ライン カードを取り付けるときには、イジェクト レバーを使用して、バックプレーン コネクタにライン カードをしっかり固定します。イジェクト レバーを使用することによってカード コネクタがバックプレーンにかみ合い、正しく装着されます。
故障したライン カードを交換する場合は、まず既存のライン カードを取り外し、次に新しいライン カードを同じスロットに取り付けます。
ライン カードを取り外す手順は次のとおりです(図3を参照)。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを使用法に従って装着します。
ステップ 2 「インターフェイス ケーブルの取り外し」を参照して、インターフェイス ケーブルを取り外します。
ステップ 3 「ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの取り外し」を参照して、ブラケットを取り外します。
ステップ 4 マイナス ドライバを使用して、ライン カードの前面プレートの両端にある非脱落型ネジを緩めます(図3aを参照)。
ステップ 5 両側のイジェクト レバーを外側に同時に開き、バックプレーン コネクタからライン カードを外します(図3bを参照)。
ステップ 6 イジェクト レバーを持ち、ライン カードをスロットの途中まで引き出します。
ステップ 7 片手でライン カードの前面プレートを持ち、もう一方の手でライン カードの底面を支えるようにして、スロットからカードをまっすぐ引き出します(図3cを参照)。ライン カードのプリント基板、コンポーネント、コネクタ ピンには触れないように注意してください。
ステップ 8 取り外したライン カードは静電気防止用マットの上に置きます。返却する場合には、ライン カードをただちに静電気防止用袋に保管してください。
ステップ 9 ライン カード スロットを空にしておく場合は、シャーシに埃が入らないように、また、ライン カード コンパートメント内の通気を適切な状態に保つため、ライン カード ブランク(製品番号:MAS-GSR-BLANK)を取り付けます。非脱落型ネジを締め、ライン カード ブランクをシャーシに固定します。
ライン カードは、空いているライン カード スロットのほとんどすべてに取り付けることができます。ライン カードをスロットに差し込むと直接バックプレーンに接続されます。新しいライン カードを取り付ける場合は、まず、使用するスロットからライン カード ブランクを取り外します。
(注) オンライン カード スロットの種類およびスロットの位置については、ご使用のルータのインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardは、CSCおよびRP専用のスロットを除いて、ルータのほぼすべてのスロットに搭載できます。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを使用法に従って装着します。
ステップ 2 ライン カードを取り付けるライン カード スロットを選び、ライン カードのインターフェイス ケーブルが、ライン カードと外部装置を接続できるだけの長さであることを確認します。
ステップ 3 片手でライン カードの前面プレートを持ち、もう一方の手でカード フレームの底面を支えながら、カード ケージのスロットの位置にカードを合わせます。ライン カードのプリント基板、コンポーネント、またはコネクタ ピンには触れないように注意してください。
ステップ 4 イジェクト レバーがカード ケージの縁に触れるまで、ライン カードをスロットに慎重に差し込みます。イジェクト レバーのフックがカード ケージの縁にかみ合ったら、そこで 止めます 。フックがかみ合わない場合は、もう一度ライン カードを差し込んで、イジェクト レバーのフックが完全にかみ合うようにします(図4を参照)。
ステップ 5 両方のイジェクト レバーを同時に内側に戻し、ライン カードの前面プレートに対してレバーが垂直になるようにします。これにより、カードがバックプレーンに固定されます。
ステップ 6 3/16インチのマイナス ドライバを使用して、ライン カード前面プレートの両端にある非脱落型ネジを締めます。これにより、適切なEMIシールドが確保され、ライン カードがバックプレーンから部分的に外れるのを防ぐことができます。
ステップ 7 「ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの取り付け」を参照して、ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットを取り付けます。
ステップ 8 「インターフェイス ケーブルの取り付け」を参照して、ライン カードの元のポートにインターフェイス ケーブル コネクタを差し込みます。
SFPモジュールの取り外しまたは取り付けを行う前に、取り付けに関する以下の説明をお読みください。SFPモジュールを点検する際は、最初に「レーザーに関する安全上の注意」を参照してください。
4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardでは、LCコネクタを備えた光ファイバSFPモジュールを使用します。SFPモジュールの仕様については、「製品仕様とケーブル接続」を参照してください。
SFPモジュールには4種類のラッチ機構があり、これを使ってモジュールをポートに固定したり、ポートから取り外したりできます。ここでは、SFPモジュールの4種類のラッチ機構について説明します。内容は次のとおりです。
マイラー タブSFPモジュールにはタブが装備されており、モジュールをポートから取り外す際はこのタブを引きます(図5を参照)。
マイラー タブSFPモジュールをポートに取り付けるには、SFPモジュールをポートに合わせ、所定の位置までスライドさせます(図6を参照)。
SFPモジュールをポートから取り外すには、まずタブをやや下向きにゆっくり引いてポートから外します。その後、SFPモジュールを引き出します(図7を参照)。
アクチュエータ/ボタンSFPモジュールにはボタンが装備されており、モジュールをポートから取り外す際はこのボタンを押します(図8を参照)。
アクチュエータ/ボタンSFPモジュールをポートに取り付けるには、SFPモジュールをポートに合わせ、カチッと音がするまで内部にスライドさせます(図9を参照)。SFPモジュールがポートから外れることがあるので、SFPモジュールを取り付ける際はアクチュエータ/ボタンを押さないようにしてください。
アクチュエータ/ボタンSFPモジュールをポートから取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 SFPモジュール前面のアクチュエータ/ボタンを、カチッと音がするまでゆっくり押します。音が鳴るとラッチ機構が働き、SFPモジュールがポートから外れます(図10を参照)。
ステップ 2 アクチュエータ/ボタンを親指と人差し指でつかみ、SFPモジュールを慎重にポートから引き出します。
図10 ポートからのアクチュエータ/ボタンSFPモジュールの取り外し
ベール クラスプSFPモジュールにはベール クラスプが装備されており、モジュールのポートからの取り外し、ポートへの取り付けの際にこれを使用します(図11を参照)。
ベール クラスプSFPモジュールをポートに取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 SFPモジュールを取り付ける前に、ベール クラスプを閉じます。
ステップ 2 SFPモジュールをポートに合わせ、ポート内部にスライドさせます(図12を参照)。
図12 ポートへのベール クラスプSFPモジュールの取り付け
ベール クラスプSFPモジュールをポートから取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 SFPモジュール上のベール クラスプを、人差し指を使って下向きに開きます(図13を参照)。ベール クラスプが動かず、人差し指で開けないときは、小さなマイナス ドライバか、他の細長い道具を使って開きます。
ステップ 2 SFPモジュールを親指と人差し指でつかみ、慎重にポートから引き出します(図13を参照)。
スライド タブSFPモジュールにはモジュール前面底部にタブが装備されており、モジュールをポートから取り外す際はこのタブを使用します(図14を参照)。
スライド タブSFPモジュールをライン カードから取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 すべてのインターフェイス ケーブルをポートから取り外します(インターフェイス ケーブルの取り外しおよび取り付けを参照)。
ステップ 2 SFPモジュールを親指と人差し指でつかみます。
ステップ 3 親指を使って、SFPモジュール前面底部のスライド タブをライン カード側に押し、ライン カードのポートからモジュールを切り離します(図15を参照)。
ステップ 4 スライド タブを押したまま、SFPモジュールを慎重にポートから引き出します(図16を参照)。
ステップ 5 SFPモジュールを搭載しない場合は、きれいなSFPモジュール ケージ カバーをオプティカル モジュール ケージに取り付けてライン カードを保護します。
スライド タブSFPモジュールをライン カードに取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ハードウェア ラベルを上にして、SFPモジュールを持ちます。
ステップ 2 SFPモジュールを適切なスロットに挿入し、カチッと音がしてスロットに固定されるまで、ゆっくり押します(図17を参照)。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータのケーブル マネジメント システムは、ルータに接続するインターフェイス ケーブルを整理し、ケーブルが作業の妨げになったり、極端に曲がったりするのを防ぐ役割を果たします。
ケーブル マネジメント システムは、次の2つのコンポーネントで構成されています。
1. シャーシに取り付けるケーブル マネジメント トレイ。ケーブル マネジメント トレイの詳細については、該当するCisco 12000シリーズ インターネット ルータのインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
2. ライン カードに取り付けるケーブル マネジメント ブラケット。
(注) スペアのライン カードは、ケーブル マネジメント ブラケットが取り付けられていない状態で出荷されます。このような場合は、ライン カードをルータに取り付ける前に、ライン カードにケーブル マネジメント ブラケットを取り付けてください。
ライン カードからインターフェイス ケーブルとケーブル マネジメント ブラケットを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを使用法に従って装着します。
ステップ 2 各ライン カードについて、インターフェイス ケーブルとポートの現在の接続関係を紙に書き留めておきます。
ステップ 3 ライン カードの一番下のポートから順に、インターフェイス ケーブルを取り外します。「インターフェイス ケーブルの取り外し」を参照してください。
(注) ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットからインターフェイス ケーブルを取り外す必要はありません。(ケーブル付きの)ブラケットの一方の端は、シャーシ上のケーブル マネジメント トレイまたは金具に引っ掛けることができます。
ステップ 4 下から上に作業を進めて、インターフェイス ケーブルをケーブル スタンドオフの端のベルクロ ストラップから取り外します。
ステップ 5 他にもライン カードのポートにインターフェイス ケーブルが接続されていれば、ステップ 3とステップ 4を繰り返します。その後、ステップ 6に進みます。
ステップ 6 ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの両端にある非脱落型ネジを緩め、ブラケットをライン カードから取り外します(図18を参照)。
図18 ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの取り付けまたは取り外し
以下の手順では、新しいライン カードがすでにルータに搭載されていると仮定しているため、ライン カードにライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットを取り付ける必要があります。
ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットをライン カードに取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを使用法に従って装着します。
ステップ 2 次の手順で、ライン カードにライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットを取り付けます。
a. ライン カードの前面プレート上に、ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの位置を合わせます。
b. ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットの両端に非脱落型ネジを取り付けて締め、ブラケットをライン カードに固定します(図18を参照)。
ステップ 3 ライン カードの一番下のポートから順に(図19aを参照)、インターフェイス ケーブルを該当する各ポートに接続します(インターフェイス ケーブルの取り付けを参照)。
ステップ 4 インターフェイス ケーブルを慎重にケーブル スタンドオフの端のベルクロ ストラップに取り付けます(図19bを参照)。ケーブルをねじったり、極端に折り曲げたりしないように注意してください。
ステップ 5 ステップ 3とステップ 4を繰り返して、すべてのインターフェイス ケーブルをライン カードのポートに取り付けます。
ここでは、ライン カードのインストレーションの確認とトラブルシューティングについて説明します。具体的な内容は次のとおりです。
• 4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line CardのLED
ライン カードの一般的な起動プロセスでは、次のイベントが発生します。
1. ライン カードのMBusモジュールが+5.2 VDCの電圧を受け、MBusソフトウェアの実行を開始します。
2. ライン カードのMbusモジュールが搭載されているカードの種類を判別して内部チェックを実行し、RPからロードされるCisco IOSソフトウェアを受け入れる準備をします。
3. RPがライン カードを起動し、Cisco IOSソフトウェアをロードします。
ライン カードが正常に動作していることを確認するには、次の動作チェックを行います。
1. ライン カードの起動プロセス中に、ライン カードの英数字LEDディスプレイを観察し、カードが 表 5 初期化シーケンス中に表示される一般的な英数字LEDメッセージに示した一般的な初期化シーケンスをたどっているかどうかを確認します。
2. ライン カードのインターフェイス ステータスLEDを見て、ACTIVE LEDが点灯していることを確認します。
ライン カード、SFPモジュール、インターフェイス ケーブルを取り付けたら、ライン カードの前面プレート上のLEDを調べて、ライン カードが正常に動作していることを確認します。
ここでは、4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line CardのLEDについて説明します。
• インターフェイス ステータスLEDには、次のように各光ファイバ コネクタの状態が表示されます。
–ACTIVE(グリーン)が点灯している場合、そのSRPインターフェイスは動作可能になっています。インターフェイスがadministratively downであるか、ネットワークへのリンクが切断されていたとしても、このLEDは点灯したままです。
–ACTIVEが点滅している場合、サイドのミスマッチ エラーが起こっています。
–CARRIER(グリーン)が点灯している場合、OC-48 SONETフレーミングが正常に受信されています。
–RX PACKET(グリーン)が点灯している場合、そのポートはSRPパケットを受信しています。SRPリングに戻るパケットの場合、このLEDは点灯しません。
–WRAP(グリーン)が点灯している場合、SRPインターフェイスはリング上の別のノードで折り返し(ラップ)を検出しています。
–WRAP(イエロー)が点灯している場合、SRPインターフェイスはローカル ラップ モードになっています。
–PASS THRU(グリーン)が点灯している場合、そのノードを通じてデータ トラフィクがトランスペアレントに転送されています。
SFPを取り付けてライン カードのインターフェイスを設定(シャットダウンしている場合は起動)するまで、ライン カードのステータスLEDは点灯しないことがあります。各インターフェイスが正しく動作することを確認するには、ライン カードの設定手順を完了する必要があります(上級トラブルシューティングを参照)。
4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardの各ポートの隣には、3つのグリーンのLED(ACTIVE、CARRIER、およびRX PACKET)があります(図20を参照)。これらのLEDは、ポートの状態を表します( 表 2 を参照)。
図20 4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line CardのインターフェイスLED
ここでは、リング上のSRPインターフェイスの状態を表すLEDの意味を説明します。4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line CardのSRPリングLEDの位置については、図20を参照してください。
PASS THRU LEDは、ファイバに障害が発生しているかどうかを示します( 表 3 を参照)。
WRAP LEDは、ファイバ上に折り返し(ラップ)があるかどうかを示します( 表 4 を参照)。
4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardには、前面プレートの片側のイジェクト レバーの隣に4桁の英数字LEDディスプレイが2つあります(図21を参照)。これらのLEDには、カードの状態を示す一連のメッセージが表示されます。通常、このLEDはRPがカードを認識して起動するまで点灯しません。
図21 4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Card英数字LED
(注) メッセージは瞬間的にしか表示されないので、読み取れないことがあります。また、表 5および表 6に記載されているメッセージの中には、4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardには表示されないものもあります。
ライン カードの起動時には、 表 5 に示すような一連のメッセージが表示されます。
LEDの表示
2
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Mbusマイクロコードの実行が開始されました。 nnnn は、マイクロコードのバージョン番号です。たとえば、マイクロコードのバージョンが1.33以上の場合は、01173と表示されます。このメッセージは瞬間的にしか表示されないので、読み取れないこともあります。 |
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ライン カードはファブリック ダウンローダのロードを待機中です。4 |
||
2.表 5に記載されているLEDシーケンスは瞬間的にしか表示されないため、読み取れない場合もあります。したがって、この表のシーケンスは起動時のライン カードの基本的な動作を知るためにご利用ください。 |
表 6 に、ライン カードの英数字LEDディスプレイに表示されるその他のメッセージを示します。
Mbusマイクロコードの実行が開始されました。 nnnn は、マイクロコードのバージョン番号です。たとえば、マイクロコードのバージョンが1.17の場合は、0117と表示されます。5このメッセージは瞬間的にしか表示されないので、読み取れないこともあります。 |
||
ファブリック ダウンローダ6のロードが完了しました。 |
||
ライン カードのACTIVE LEDが点灯しない場合は、次の条件が満たされているかどうかを確認してください。
• すべての電源コードおよびデータ ケーブルが両端とも正しく接続されている。
• すべてのカードがカード ケージに正しく装着され、固定されている。
• すべてのコンポーネントが正しく接続され、カード ケージにネジで固定されている。
• ライン カードのポートとローカル接続装置上のポート間に互換性があり、シングルモード ケーブルを使用している。
次の手順で、ライン カードが正しく接続されているかどうかを確認します。
ステップ 1 システムがインターフェイスを再初期化している間、コンソールに表示されるメッセージを確認し、システムがライン カードを認識しているかどうかを確認します。次の条件がすべて満たされている場合、システムはインターフェイスを認識していますが、インターフェイスは administratively down に設定されたままになっています。
• ライン カードがバックプレーンに正しく接続され、電力が供給されている。
• 有効なマイクロコード バージョンがロードされ、稼働している。
ステップ 2 再初期化が完了したあと、ライン カードのACTIVE LEDが点灯したままの状態であることを確認します。ACTIVE LEDが点灯状態になっている場合は、ステップ 6に進みます。ACTIVE LEDが点灯していない場合は、ステップ 3に進みます。
ステップ 3 ACTIVE LEDが点灯していない場合は、ボードのコネクタがバックプレーンに完全に装着されているかどうか確認します。非脱落型ネジを緩め、両方のイジェクト レバーを内側に押して、レバーが両方ともライン カードの前面プレートに垂直になるようにします。非脱落型ネジを締めます。
システムがインターフェイスを再初期化したあと、ライン カード上のACTIVE LEDが点灯するはずです。点灯すれば、ステップ 6に進みます。ACTIVE LEDが点灯しない場合は、次の手順に進みます。
ステップ 4 ACTIVE LEDが点灯しない場合は、ライン カードを取り外し、空いている別のライン カード スロットに取り付けてみます。
• ライン カードを新しいスロットに取り付けたあとにACTIVE LEDが点灯した場合は、元のライン カード スロットのバックプレーン ポートに障害があると考えられます。
• ライン カードのLEDがいずれも点灯しない場合は、ライン カードを交換してください。
• それでもACTIVE LEDが点灯しない場合は、インストレーション作業を中止してください。購入した代理店に機器が故障していることを連絡し、指示を受けてください。
ステップ 5 show running configuration EXECコマンドを使用してSRPインターフェイスが administratively down であるかどうかを判別し、そのインターフェイスを設定したあと、 no shutdown コンフィギュレーション コマンドを実行します。
ステップ 6 show interface srp コマンドを使用して、SRPインターフェイスのステータスを確認します(SRPインターフェイスが設定されていない場合は、「上級トラブルシューティング」に記載されている手順で設定する必要があります)。
コンソール端末にエラー メッセージが表示された場合は、該当するリファレンス マニュアルでエラー メッセージの意味を確認してください。その他、解決できない問題が生じたときは、購入した代理店まで連絡してください。
トラブルシューティングおよび診断の詳細については、ご使用のCisco 12000シリーズ インターネット ルータのインストレーション コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
ここでは、ライン カードに障害が発生した場合の上級トラブルシューティングについて説明します。このトラブルシューティング方法は、障害がハードウェアに関連したものかどうかを判別するために役立ちます。ソフトウェアに関連した障害については、ハードウェア障害と誤解されやすいものだけを取り上げます。
(注) ここでの説明は、ユーザがCisco IOSソフトウェア コマンドの使用方法を熟知しているものとして書かれています。
以下の説明に従って、トラブルシューティングを行えば、ご使用のライン カードに生じている問題がハードウェアに関連しているかどうかを判別できます。最初の手順では、ライン カードの停止またはコンソール エラーの原因を調べます。どのカードに障害が発生しているのか調べるには、次のコマンドの出力結果を集める必要があります。
これらのshowコマンドに加えて、次の情報も集める必要があります。
• コンソール ログおよびSyslogの情報 ― 複数の現象が発生している場合は、この情報が非常に重要です。ルータがSyslogサーバにログを送信するように設定されている場合は、発生している現象について何らかの情報が得られることもあります。コンソール ログについては、ロギングがイネーブルになっているルータ コンソール ポートに直接接続するのが最良です。
• その他のデータ ― show tech-supportコマンドには、show version、show running-config、show stacksなど、異なる多くのコマンドが統合されています。TACが問題解決のために作業を行う際には、この情報が必要になります。
(注) show tech-supportのデータは、リロードや電源再投入を行う前に収集する必要があります。そうしなければ、問題に関する情報がすべて失われる可能性があります。
このshow context slot 2の出力例では、下線が引かれている SIG=の値によって、発生している障害の種類がわかります。ライン カードの障害のうち、発生頻度の高いものは次の3種類です。
上記の例では、ライン カードに障害が発生しており、ソフトウェア強制停止の例外条件によってリロードが生じています。原因を判断して必要な出力結果を集めたら、Bug Toolkitを使用して、ご使用のCisco IOSソフトウェア リリースに何か警告がないかどうか調べます(Bug Toolkitを使用できるのはCisco.com登録ユーザだけです)。
問題の原因がログに記録されているシステム エラーなのか実際の故障なのかを判断したら、ライン カードの現在の状態を調べて、障害から回復しているかどうかを確認する必要があります。各ライン カードの状態は、ライン カードの前面にある英数字LEDを観察するか、show led コマンドを使用することにより、確認できます。
このコマンドを使用した場合に表示される一般的な出力とその説明を 表 7 に示します。
(注) 英数字LEDの値は、前後が逆になることもあります。たとえば、IOS RUNはRUN IOSと表示される場合もあります。
ライン カードはMBUS7エージェントをダウンロード中です。 |
|
ライン カードの英数字LEDにIOS RUN以外のメッセージが表示された場合、つまり、そのRPがアクティブなマスター/プライマリでもスレーブ/セカンダリでもない場合は、何か問題が生じていて、そのライン カードは起動が完了していません。ライン カードを交換する前に、次の手順で問題の修正を試みてください。
ステップ 1 グローバル コンフィギュレーション コマンドのmicrocode reload <slot>を使用して、マイクロコードをリロードします。
ステップ 2 hw-module slot <slot> reloadコマンドを使用して、ライン カードを再起動します。これによってライン カードはリセットされ、MBUSおよびファブリック ダウンローダ ソフトウェア モジュールが再度ダウンロードされたあとに、Cisco IOSソフトウェアの再ダウンロードが試行されます。
ステップ 3 ライン カードを手動でリセットします。これによって、MBUSまたはスイッチング ファブリックの接続不良を解消できます。
ライン カードまたはセカンダリRPがスイッチ ファブリックを通じてプライマリRPから送信されたファブリックping要求に応答しないと、ファブリックpingエラー(Fabric ping failure)が発生します。このエラーが発生した場合は、問題の状況を調べる必要があります。次のエラー メッセージが表示されます。
この問題に関する詳細は、Cisco.comで提供されている『Troubleshooting Fabric Ping Timeouts and Failures on the Cisco 12000 Series Internet Router』を参照してください。
ライン カードに関連したエラー メッセージが表示された場合、Error Message Decoder Tool(Cisco.com)を使用すると、そのエラー メッセージの示す意味を調べることができます。ハードウェアの問題を示すエラー メッセージもあれば、Cisco IOSソフトウェアの問題やルータの別のハードウェア部分の問題を示すメッセージもあります。ただし、このマニュアルにすべてのエラー メッセージが収録されているわけではありません。
(注) Cisco Express Forwarding(CEF)やInter Process-Communication(IPC)に関連した一部のメッセージはCisco.comで提供されている『Troubleshooting CEF-Related Error Messages』に解説があります。
ライン カード フィールド診断ソフトウェアは、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータに搭載されたライン カードに障害が発生しているかどうかを判別します。Cisco IOSソフトウェア リリース12.0(22)S以前のリリースでは、フィールド診断ソフトウェアがCisco IOSソフトウェアに組み込まれていました。Cisco IOSソフトウェア リリース12.0(22)Sからは、このソフトウェアがメイン イメージにバンドルされなくなったので、IOS Upgrade Plannerを使用して、Cisco.comからダウンロードする必要があります。
このような変更を行ったのは、20 MBフラッシュ メモリ カードのユーザの便宜のためです。これによってフィールド診断ソフトウェアは、次の名前を持つ独立したイメージとして、保存やメンテナンスを行うことができるようになりました。
c12k-fdiagsbflc-mz-xxx-xx-S.bin(xはバージョン番号)
ライン カードのフィールド診断ソフトウェアをロードするためには、このイメージが別個のフラッシュ メモリ カード、フラッシュ ディスク、またはTFTPブート サーバ上で使用可能な状態になっている必要があります。最新バージョンはCisco.comからいつでも入手できます。RPとファブリックの診断ソフトウェアは、現在もCisco IOSソフトウェアのメイン イメージに組み込まれています。
診断テストの実行中には、ライン カードは通常どおりに機能しないので、トラフィックを通過させることはできません(ライン カードの複雑さによって、5~20分程度かかります)。verboseキーワードを指定せずにコマンドを実行すると、省略された出力メッセージが表示されます。TACの支援を受ける場合は、特別な問題の識別に役立つので、verboseを指定して詳細な出力を入手してください。verboseを指定しない場合、次のような出力が表示されます。
診断テストが正常に終了すると、ライン カードが自動的にリロードされます。テストでエラーが生じた場合、ライン カードは自動的には再起動しません。 hw-module slot <slot> reloadコマンドを使用すると、ライン カードを手動で再起動することができます。
フィールド診断の結果はライン カード上のElectrically Erasable Programmable Read-Only Memory(EEPROM;電気的消去再書き込み可能ROM)に保存されます。diag <slot> previousコマンドを使用すれば、そのライン カードで実行された最後の診断テストの結果が表示されます。
ライン カードが故障していなくても、ソフトウェアの問題によって診断テストがエラーになることもあります。すでに交換されたライン カードで診断テストがエラーになった場合は、念のため、TACの支援を受けて、この出力を検討してください。
ライン カードのフィールド診断ソフトウェアはCisco IOSソフトウェアのメイン イメージにバンドルされています。診断ソフトウェアを使用すると、ライン カードが故障している可能性があるかどうかをテストすることができます。この機能を使用するには、イネーブル モードでdiag <slot> [verbose] コマンドを使用する必要があります。
診断テストの実行中には、ライン カードは通常どおりに機能しないので、トラフィックを通過させることはできません(ライン カードの複雑さによって、5~20分程度かかります)。verboseキーワードを指定せずにコマンドを実行すると、省略された出力メッセージが表示されます。TACの支援を受ける場合は、特別な問題の識別に役立つので、verboseを指定して詳細な出力を入手してください。verboseを指定しない場合、次のような出力が表示されます。
診断テストが正常に終了すると、ライン カードが自動的に再起動されます。上記の例では、テストでエラーが生じたため、ライン カードは自動的には起動されていません。 hw-module slot <slot> reloadコマンドを使用すると、ライン カードを手動で再起動することができます。
フィールド診断の結果はライン カード上のEEPROMに保存されます。diag <slot> previousコマンドを使用すれば、そのライン カードで実行された最後の診断テストの結果が表示されます。
ライン カードが故障していなくても、ソフトウェアの問題によって診断テストがエラーになることもあります。すでに交換されたライン カードで診断テストがエラーになった場合は、念のため、TACの支援を受けて、この出力を検討してください。
ここでは、4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardの設定手順を説明し、設定例を紹介します。CLI(コマンドライン インターフェイス)を使用して、SRPとSONET/SDHフレーマの両方のパラメータを設定したり表示したりすることができます。
新しい4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardが正しく取り付けられている(ACTIVE LEDが点灯している)ことを確認したあと、 enable コマンドを使用して、イネーブルEXECコマンド モードを開始する必要があります。パスワードが設定されている場合、パスワード入力を要求するプロンプトが表示されます。 configure コマンドを使用して、新しいインターフェイスを設定します。
Cisco 12000シリーズ インターネット ルータは、 slot/port という形式のライン カード スロット番号とポート番号によって、SRPインターフェイスのアドレスを識別します。たとえば、スロット4に搭載された4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardのポート0にあるSRPインターフェイスの スロット/ポート アドレスは、4/0になります。
4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardのデフォルトの設定値を変更する場合は、 configure terminal コマンドを使用して、コンフィギュレーション モードを開始します。IPアドレスなど、必要な情報を調べておきます( 表 8 を参照)。
4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardの設定手順は、次のとおりです。特に明記しないかぎり、各ステップの最後に Return キーを押してください。
ステップ 1 show version コマンドを入力して、システムがカードを認識しているかどうかを確認します。
ステップ 2 show interface srp slot / port コマンドを入力して、各ポートのステータスを調べます。
ステップ 3 コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション コマンドの入力元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 4 ip routing コマンドを入力して、IPルーティングをイネーブルにします。
ステップ 5 interface コマンドを入力し、その後ろに type ( srp )およびslot/port(ライン カード スロット番号/ポート番号)を入力して、新しく設定するインターフェイスを指定します。次に示すのは、シャーシ スロット4、ポート0の4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardを指定する場合の例です。
interface srp 4/0コマンドにより、ポート0とポート1をサイドAとサイドBから成る単一のSRPノードに設定します。interface srp 4/1コマンドを使用すれば、ポート2とポート3をサイドAとサイドBから成る単一のSRPノードに設定できます。
ステップ 6 ip address コンフィギュレーション コマンドを使用して、インターフェイスにIPアドレスとサブネット マスクを割り当てます。
ステップ 7 SRPクロック ソースのデフォルト値が適切かどうかを確認します。
デフォルト設定値は、srp clock-source internal です。一般的に、2台のCisco 12000シリーズ インターネット ルータをバックツーバックで接続する場合、または外部クロックを使用できないダーク ファイバを通じてルータを接続する場合は、各デバイスのクロック ソースをinternalに設定します。ルータがSONET/SDH Add/Drop Multiplexer(ADM;追加/廃棄マルチプレクサ)に接続されている場合は、 srp clock-source line のクロック ソースを実際にADMに接続されているサイドに設定します。
(注) サイドAとサイドBの両方をソース ラインに設定しなければならないのは、両サイドが異なるADMシステムに接続されている場合だけです。
ステップ 8 シャットダウン ステートをアップに変更し、インターフェイスをイネーブルにします。
no shutdown コマンドを使用すると、 enable コマンドが4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardに渡されます。これにより、その前に送信されたコンフィギュレーション コマンドに基づいて、ライン カード自体も自動的に設定されます。
(注) ライン カード ケーブルは、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータ装置と他の装置(ハイエンド ルータまたはスイッチ)の両方に接続されています。ステップ9~11は、Cisco 12000シリーズ インターネット ルータ装置だけでなく、接続先装置についても行う必要があります。
ステップ 9 SONETはデフォルトのフレーミング タイプです。SDHネットワークに接続している場合は、 srp framing インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを入力して、フレーミング タイプを変更する必要があります。
ステップ 10 ルーティング プロトコルをイネーブルにし、インターフェイス特性を調整するために、必要に応じて、その他のコンフィギュレーション コマンドを追加します。
ステップ 11 すべてのコンフィギュレーション コマンドを入力して設定が完了したら、 Ctrl-Z を入力して( Ctrl キーを押しながら Z キーを押す)、コンフィギュレーション モードを終了します。
ここでは、4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardの仕様とケーブル接続について説明します。内容は次のとおりです。
光ファイバ伝送に関するSONET仕様では、シングルモードとマルチモードの2タイプのファイバが定義されています。信号の到達可能距離は、マルチモード ファイバよりもシングルモード ファイバの方が長くなります。4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardで使用するSFPモジュールは、シングルモードのみサポートします。
敷設の最大距離は、光ファイバ伝送路の光損失量によって決まります。一般的な最大距離( 表 9 を参照)に近い信号伝送が必要な場合には、Optical Time-Domain Reflectometer(OTDR;オプティカル タイム ドメイン反射率計)を使用して、パワー ロスを測定してください。
SFPモジュールはいずれも、SONET/SDHに適合する全二重、10 Gbps、レーザー ベースのインターフェイスを提供します。 表 9 に、各SFPの電力定格および伝送距離を示します。実際の距離は、トランシーバに接続するファイバの品質によって左右されます。
すべてのSFPモジュール バージョンはEN60825\IEC60825およびFDA - Code of Federal Regulations(CFR;連邦法)(米国)のレーザー安全基準を満たしています。
(注) シスコ製のSFPモジュールのみを使用してください。各SFPには、SFPメーカーによってセキュリティ プログラミングされた内部シリアル番号が付いています。シスコは(Cisco IOSソフトウェアにより)この情報に基づいてSFPを識別でき、4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardで動作するとシスコが認定したモジュール タイプであることを確認できます。認定していないSFPモジュール(シスコから直接購入していないモジュール)は機能しません。
ここでは、ご使用のルータを他のルータまたはスイッチに接続するシングルモード光ファイバ インターフェイス ケーブルの取り外しおよび取り付けについて説明します。通常、シングルモード ケーブルはイエローです。
ライン カードのインターフェイス ケーブルを取り外す手順は次のとおりです(図22を参照)。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを使用法に従って装着します。
ステップ 2 バネ式の解除ラッチを押し込み、インターフェイス ケーブルのコネクタをライン カードのインターフェイス ポートから抜き取ります。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていない場合、ポートの開口部から目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞきこまないでください。
(注) ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットからインターフェイス ケーブルを取り外す必要はありません。
ステップ 3 使用していない各SFPのオプティカル ポート開口部にダスト プラグを取り付けます。
ステップ 4 マイナス ドライバを使用して、ライン カードのケーブル マネジメント ブラケットの両端にある非脱落型ネジを緩めます。
ステップ 5 ライン カード用ケーブル マネジメント ブラケットと光ファイバ ケーブル バンドルをライン カードから取り外し、作業の邪魔にならない場所に慎重に置きます(図22bを参照)。
(注) ブラケットの一方の端には、シャーシ上のケーブル マネジメント トレイや金具にブラケットとケーブルを引っ掛けるために小さなフックが付いています。
図22 ライン カード インターフェイス ケーブルの取り外し
SRPシングルモード 光ファイバの接続には、デュプレックスLCケーブル1本(図23を参照)、またはシンプレックスLCケーブル2本(図24を参照)を使用します。ケーブルの取り付け手順は、次のとおりです。
ステップ 1 コネクタ ダスト カバーが付いていれば、取り外します。
ステップ 2 ケーブルのコネクタ端を適切なポートに合わせます。デュプレックス ケーブルの受信側(RX)と送信側(TX)の接続関係に注意してください(図24を参照)。
ステップ 3 光ファイバ ケーブルでライン カード内のSFPとライン カードの接続先装置とを接続します。
ステップ 4 光ファイバ ケーブル コネクタを差し込み、カチッという音がしてコネクタが固定されるのを確認します。
ステップ 5 この手順を繰り返して、すべてのケーブル接続を完了します。
4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardのルート メモリ モジュールは交換することができます。ルート メモリ モジュールは、単一の144ピンSmall-Outline DIMM(SODIMM)ソケットに取り付けます。ルート メモリは、Cisco IOSソフトウェア イメージの実行や、RPからダウンロードされたアップデート済みのネットワーク ルーティング テーブルの保存に利用されます。
図25に、4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardのルート メモリとパケット メモリの位置を示します。
図25 4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardのメモリの位置
パケット メモリDIMM8 |
ここで説明する交換手順を開始する前に、必要な工具および部品を揃え、適切な静電気防止器具を使用してください(インストレーションの準備を参照)。
表 10 に、使用できるルート メモリSODIMMのオプションを示します。
4-Port OC-48c/STM-16c DPT Line Cardは、ルート メモリに144ピンのSODIMMを使用します。SODIMMの取り外し手順は、次のとおりです。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを使用法に従って装着します。
ステップ 2 シャーシからライン カードを取り外します(ライン カードの取り外しを参照)。
ステップ 3 前面プレートが手前にくるようにライン カードを静電気防止用マットに置きます。
ステップ 4 ライン カード上のルート メモリ ソケットの位置を確認します(図25を参照)。
ステップ 5 メモリ モジュール ソケットからSODIMMメモリ固定クリップを外します。クリップの両側のラッチ アームにかかっている部分を持ってクリップをゆっくり引き出します(図26図26を参照)。取り外した固定クリップを保管しておきます。
図26 メモリ モジュール ソケットから固定クリップを取り外す
ステップ 6 プラスチック ラッチをメモリ モジュールから平行に引き離すように外側に動かし、ラッチが解除され45度の角度になるまで開いて、SODIMMを外します(図27および図28 aを参照)。
ステップ 7 SODIMMはラッチが外れると、45度の角度になります。慎重にソケットからSODIMMを引き出します。モジュールを45度の角度に保ったまま、ソケット ガイドから完全に取り出してください(図28bを参照)。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを使用法に従って装着します。
ステップ 2 前面プレートが手前にくるようにライン カードを静電気防止用マットに置きます。
ステップ 3 固定クリップが曲がったり壊れたりしていないことを確認します。
ステップ 4 ライン カード上のルート メモリ ソケットの位置を確認します(図25を参照)。
ステップ 5 新しいSODIMMを静電気防止用袋から取り出します。
ステップ 6 SODIMMのキーをボード ソケットに合わせます(図30を参照)。
ステップ 7 SODIMMは45度の角度に調整する必要があります(図31aを参照)。
(注) キーを上向きにすると、キーの左側のメタル トレースの長さが0.9インチ(23.20 mm)になります。キーの右側のメタル トレースの長さは1.29インチ(32.80 mm)になります。SODIMMは、キーを正しい位置に合わせないと挿入できないようになっています。
ステップ 8 ソケットの両側に両手の親指をあてて、人差し指でモジュールを押しながら、ソケットにモジュールを完全に装着します。
モジュールをソケットに装着する際には、モジュールに均等に力が加わるようにするため、必ず両手の人差し指をSODIMMの両側の角にあててください。
ステップ 9 モジュールに均等に力をかけるようにして人差し指でSODIMMをゆっくり下に押し、タブに固定します(図31bを参照)。
ステップ 10 リリース レバーがソケットの側面と平らになっていることを確認します。平らになっていない場合は、SODIMMが正しく装着されていない可能性があります。
ステップ 11 モジュールの角度が不適切に見える場合はモジュールを慎重に取り外してから再度取り付けて、リリース レバーがSODIMMソケットの側面と平らになっていることを確認します。
ステップ 12 固定クリップを金属製ストレイン レリーフとプラスチック ラッチの間に差し込みます(図32を参照)。
クリップを正しく取り付けると、クリップの先がストレイン レリーフとプラスチック ラッチの下から出ます(図33を参照)。
図33 完全にモジュール ラッチに取り付けられた固定クリップ
ライン カード メモリを取り付けて、ライン カードをルータに再搭載すると、ルータがライン カードを再初期化し、再初期化サイクルの一部としてメモリの変更を検出します。初期化にかかる時間はルータ構成やメモリ構成によって異なります。
SODIMMの交換後にライン カードが正常に再初期化されない場合や、コンソール端末にチェックサムまたはメモリのエラーが表示された場合は、適切なSODIMMがライン カードに正しく取り付けられているかどうかを確認します。
ライン カード メモリの取り付けの確認手順は、次のとおりです。
ステップ 1 「ライン カードの取り外し」に記載されている手順で、カード ケージからライン カードを取り外します。
ステップ 2 カードと水平な位置からSODIMMを見て、取り付け状態を確認します。SODIMMは図31と同じ角度でソケットに完全に挿入されている必要があります。
SODIMMが正しく取り付けられていない場合は、いったん取り外してから再度取り付けます。
ステップ 3 前述の手順でカード ケージにライン カードを再搭載し、もう一度、取り付けの確認を行います。
何回か試してもルータが正常に再起動せず、問題を解決することができない場合は、製品を購入された代理店に連絡して、指示を受けてください。代理店に連絡する前に、コンソール エラー メッセージ、通常と異なるLED表示、またはルータが示すその他の現象や動作のうち問題解決に役立ちそうなものを書き留めておいてください。
ここでは、適合規格と安全に関する情報を説明します。具体的な内容は次のとおりです。
• 静電破壊の防止
各国語で記述された安全上の警告および適合規格の全リストについては、『Regulatory Compliance and Safety Information for Cisco 12000 Series Internet Routers』(Text Part Number: 78-4347-xx)を参照してください。
この装置はテスト済みであり、FCCルールPart 15に規定された仕様のクラスAデジタル装置の制限に適合していることが確認済みです。これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、または放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き起こす可能性があります。その場合には、ユーザ側の負担で干渉防止措置を講じる必要があります。
シスコシステムズの書面による許可なしに装置を改造すると、装置がクラスAのデジタル装置に対するFCC要件に適合しなくなることがあります。その場合、装置を使用するユーザの権利がFCC規制により制限されることがあり、ラジオまたはテレビの通信に対するいかなる干渉もユーザ側の負担で矯正するように求められることがあります。
装置の電源を切ることによって、この装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、シスコシステムズの装置またはその周辺機器が干渉の原因になっていると考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。
• 干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。
• テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動させます。
• テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動させます。
• テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続します(装置とテレビまたはラジオがそれぞれ別個のブレーカーまたはヒューズで制御されるようにします)。
この装置は、ITE/TTE装置として使用した場合、EN55022クラスBおよびEN55024の標準規格に適合しています。また、通信局およびその他の屋内施設の両方の設置環境におけるTelecommunications Network Equipment(TNE)に関するEN300386に適合しています。
この装置は、情報処理装置等電波障害自主規制協議会(VCCI)の基準に基づくクラスA情報技術製品です。この装置を家庭環境で使用すると、電波妨害を引き起こすことがあります。この場合には、使用者が適切な対策を取るように要求されることがあります。
ここでは、シスコ製品のマニュアルを入手する方法について説明します。
シスコ製品のマニュアルおよびその他の資料は、Cisco Documentation CD-ROMパッケージでご利用いただけます。Documentation CD-ROMは毎月更新されるので、印刷資料よりも新しい情報が得られます。このCD-ROMパッケージは、単独または年間契約で入手することができます。
• Cisco Direct Customersに登録されている場合、Networking Products MarketPlaceからシスコ製品のマニュアルを発注できます。次のURLにアクセスしてください。
http://www.cisco.com/cgi-bin/order/order_root.pl
• Cisco.com登録ユーザの場合、Subscription StoreからオンラインでDocumentation CD-ROMを発注できます。次のURLにアクセスしてください。
シスコシステムズでは、技術上のあらゆる問題の支援窓口としてCisco.comを運営しています。お客様およびパートナーは、 Technical Assistance Center(TAC)Webサイトのオンライン ツールからマニュアル、トラブルシューティングに関するヒント、およびコンフィギュレーション例を入手できます。Cisco.comにご登録済みのお客様は、TAC Webサイトで提供するすべてのテクニカル サポート リソースをご利用いただけます。Cisco.comへのご登録については、製品を購入された代理店へお問い合わせください。
Cisco.comは、いつでもどこからでも、シスコシステムズの情報、ネットワーキング ソリューション、サービス、プログラム、およびリソースにアクセスできる対話形式のネットワーク サービスです。
Cisco.comは統合インターネット アプリケーションであり、優れた使いやすいツールとして、広範囲の機能やサービスを通してお客様に次のような利点を提供します。
• スキル査定、トレーニング、認定プログラムへのオンライン登録
また、Cisco.comに登録することにより、各ユーザに合った情報やサービスをご利用いただくことができます。Cisco.comには、次のURLからアクセスしてください。
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• プライオリティ レベル4(P4) ― シスコ製品の機能、インストレーション、基本的なコンフィギュレーションについて、情報または支援が必要な場合。
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• プライオリティ レベル2(P2) ― ネットワークのパフォーマンスが著しく低下したため業務に重大な影響があるにもかかわらず、対応策が見つからない場合。
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P3およびP4レベルの問題については、TAC Webサイトを利用して、お客様ご自身で問題を解決し、コストと時間を節約することができます。このサイトでは各種のオンライン ツール、ナレッジ ベース、およびソフトウェアを、いつでも必要なときに利用できます。TAC Webサイトには、次のURLからアクセスしてください。
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