この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Cisco CRS-1 16 スロット Fabric Card Chassis(FCC; ファブリック カード シャーシ)カードおよびカード コンポーネントの取り付けと取り外しを行う方法について説明します。
ここでは、カードとカード コンポーネントの概要を次の各項で説明します。
• 「インピーダンス キャリア、スロット カバー、OIM インピーダンス キャリア、およびカード ケージのカバー プレートに関する情報」
• 活性挿抜(online insertion and removal; OIR)をサポートしているので、ルータが動作中でもカードの取り外しと取り付けが可能です。活性挿抜によって、ネットワーク上のユーザは作業を中断することなく、すべてのルーティング情報を維持しながら確実にセッションを保持できます。システムの実行中は、コントローラ ファブリック プレーンとカードそのものをシャットダウンして、取り外しまたは取り付けを安全に行う必要があります。 shutdown コマンドについては、ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
• Cisco CRS-1 16 スロット FCC 内の他のカードはイジェクト レバーと非脱落型ネジでシャーシに取り付けられています。バック プレーン(および Optical Interface Module [OIM; 光インターフェイス モジュール])コネクタからカードを取り外すには、2 つのイジェクト レバーを使用します。イジェクト レバーと非脱落型ネジの位置は、厳密にはカードによってわずかに異なりますが、ほぼ同じで、カードの前面プレートの上端と下端にあります。図4-1 に、イジェクト レバーと非脱落型ネジの位置を示します(Switch Fabric Card[SFC; スィッチ ファブリック カード]の図)。
|
|
図4-2 に、イジェクト レバーの操作方法を示します。必ず両方のレバーを同時に操作してください。
(注) 各カードの取り付け方法の詳細は、該当するマニュアルを参照してください。
Cisco CRS-1 16 スロット FCC には 2 つのカード ケージがあり、各カード ケージには SFC 用のスロットが 12、および Shelf Controller Gigabit Ethernet(SCGE; シェルフ コントローラ ギガビット イーサネット)カード用のスロットが 1 つあります(図4-3 を参照)。SFC に関連付けられた各 OIM には 9 つの光バルクヘッド アレイ コネクタがあります。SFC と SCGE はシャーシの前面(SFC)側に、OIM は背面に取り付けられます。
(注) SFC を取り付ける前に必ず OIM を取り付けてください。そうしないと、OIM を取り付けることはできません。
2 ポートまたは 22 ポート SCGE カードはカード ケージごとに 1 つ必要です。SCGE は、上部カード ケージまたは下部カード ケージの一番右のスロット(シャーシ前面 [SFC] 側から見て)に取り付けます。
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
||
|
|
図4-3 に示すとおり、シャーシの前面(SFC)側の CRS-1 16 スロット FCC 番号は次のようになっています。
• 電源シェルフ 0(PS0):対応する電源モジュール スロット A0、A1、A2、およびアラーム モジュール スロット(AM0)
• 電源シェルフ 1(PS1):対応する電源モジュール スロット B0、B1、B2、およびアラーム モジュール スロット(AM1)
• 上部カード ケージ:スイッチ ファブリック スロット× 12(左から右へ0、1、2、3 . . . 10、11)および 2 ポートまたは 22 ポート SCGE カード スロット(SCGE0)× 1(右端)
• 下部カード ケージ:スイッチ ファブリック スロット× 12(左から右へ12、13、14 . . . 21、22、23)および 2 ポートまたは 22 ポート SCGE カード スロット(SCGE1)× 1(右端)
シャーシの背面(OIM)側の CRS-1 16 スロット FCC スロット番号については、図4-4 を参照してください。
図4-4 背面(OIM)側の FCC スロット番号とモジュールの場所
|
|
||
|
|
図4-4 に示すとおり、シャーシの OIM 側のスロット番号は次のようになっています。
• 上部カード ケージの OIM 側:左端に OIM LED モジュール(LM0)、続いて 12 の OIM スロット(左から右へ 11、10、9 . . . 2、1、0)
• 下部カード ケージの OIM 側:左端に OIM LED モジュール(LM1)、続いて 12 の OIM スロット(左から右へ 23、22、21 . . . 14、13、12)
OIM スロット番号は、シャーシの反対側にある SFC スロット番号に対応しています。シャーシの背面の右端にある OIM スロット 0 は、シャーシの前面の左端にある SFC スロット 0 と一致します。
Cisco CRS-1 16 スロット FCC には 2 つのカード ケージがあり、各カード ケージは 2 つの電源ゾーンに分かれているため、シャーシ全体では 4 つの電源ゾーンになります(図4-5 を参照)。
|
|
||
|
|
単一シャーシ システム(つまり、1 つの LCC)で、動作に復元力を持たせるには、それぞれがステージ 1、2、および 3 のスイッチ ファブリックを提供する 8 つの LCC SFC カードが必要です。マルチシェルフ システムでは、ステージ 2 のスイッチ ファブリックが Cisco CRS-1 16 スロット FCC とその SFC によって実行され、SFC のステージ 1 とステージ 3 は LCC の SFC カードで行われます。動作に復元力を持たせるには、システムに 8 つのファブリック プレーンが必要なため、1 つのシステムで 8 つの Cisco CRS-1 16 スロット FCC SFC カードと 8 つの LCC SFC カードが必要です。 表4-1 に、LCC を追加する際に FCC で必要とされる SFC の数を示します。
|
|
---|---|
シャーシ内で 1 つのファブリック プレーンが故障しても、マルチシェルフ システム全体のパフォーマンスが低下することはありませんが、2 つのファブリック プレーンが故障した場合(「 二重障害 」の状況)、パフォーマンスが低下するおそれがあります。二重障害の発生を避けるため、カードの取り付けを特別な順序で行うことで、ファブリック プレーンの機能を電源ゾーン内で分散させ、シングル ポイント障害の発生を防ぐことを推奨します。最大 6 つの LCC からなるマルチシャーシ システムでの、カードの推奨取り付け順序については 表4-2 を参照してください。
|
|
システム |
システム |
---|---|---|---|
スロットの位置は、 表4-2 に示したレイアウトを推奨します。
安全とシャーシの強度を維持するため、シャーシの出荷時は上部と下部のカード ケージにカバー プレートが掛けられています(図4-6 参照)。
シャーシの移動や設置時にはカード ケージのカバー プレートを掛けたままにし、カバー プレートを外すのは、シャーシにカードを取り付ける準備が整ってからにします。「カード ケージのカバー プレートの取り外し」 を参照してください。
また、シャーシの出荷時は SFC スロットも OIM スロットも空ではありません。シャーシは、0、3、6、9、12、15、18、および 21 を除くすべての SFC スロットにインピーダンス キャリアが取り付けられた状態で出荷されます(図4-7 を参照)。
インピーダンス キャリアの取り付けと取り外しについては、「インピーダンス キャリアの取り付け」 および 「インピーダンス キャリアの取り外し」 を参照してください。
シャーシは、スロット 0、3、6、9、12、15、18、および 21 にスロット カバー(図4-8 を参照)が取り付けられた状態で出荷されます。
シャーシは、シャーシの背面(OIM)側のすべての OIM スロットに OIM インピーダンス キャリア(図4-9 を参照)が取り付けられた状態で出荷されます。
シャーシの冷却と強度を適切に維持するため、SFC カードの取り付けを開始するまではカバー プレートとインピーダンス キャリアは付けたままにしてください。
2 または 22 ポート SCGE カードには 2 つの PCMCIA フラッシュ スロットがあり、各スロットで最大 1 GB のフラッシュ ストレージを使用できます。PCMCIA フラッシュ サブシステムの 1 つは外部からアクセスでき、着脱も可能です。また、PCMCIA フラッシュ カードを接続してイメージや設定情報を転送できます。もう 1 つのサブシステムは着脱可能ではなく、SCGE カードに固定されており、設定やイメージの固定ストレージとして使用します。
• 「SCGE カードへの PCMCIA カードの取り付け」
• 「SCGE カードからの PCMCIA カードの取り外し」
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC からカード ケージ カバー プレートを取り外す方法について説明します。シャーシは、上部と下部のカード ケージにカバー プレートが取り付けられた状態で出荷されます。これにより、出荷中のシャーシの安定性が増し、安全に輸送することができます。
この作業を行う前に、シャーシの設置場所へ運び、床に固定してください。詳細は、『 Unpacking, Moving, and Securing the Cisco CRS-1 Carrier Routing System Fabric Card Chassis 』を参照してください。
カード ケージのカバー プレートを取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ前面(SFC)側の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 ドライバを使用して上部カード ケージのカバー プレートの下部にある非脱落型ネジ 4 本(両側に 2 本ずつ)をゆるめます。
ステップ 3 ハンドルをしっかりと支えながら、カバー プレートをシャーシに固定している残りのネジ 2 本(両側に 1 本ずつ)をゆるめます。
(注) この作業は 1 人で安全に行うこともできますが、カバー プレートは重量があるので、1 人がプレートを支え、もう 1 人がネジをゆるめるようにすると作業が楽になります。
ステップ 5 下部カバー プレートについても同じ手順を繰り返します。
この作業のあと、カード ケージ コンポーネントを取り付けます。「SFC の取り付け」および「SCGE カードの取り付け」を参照してください。
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC にインピーダンス キャリアを取り付ける方法について説明します。シャーシは、0、3、6、9、12、15、18、および 21 を除くすべての SFC スロットにインピーダンス キャリア(図4-11 を参照)が取り付けられた状態で出荷されます(カードと OIM の取り付け順序について を参照)。インピーダンス キャリアの詳細は、「インピーダンス キャリア、スロット カバー、OIM インピーダンス キャリア、およびカード ケージのカバー プレートに関する情報」 を参照してください。
この作業を行う前に、外装ドアを外して(取り付けられている場合)、インピーダンス キャリアを取り付けるスロットが空であるこを確認してください。「インピーダンス キャリア、スロット カバー、OIM インピーダンス キャリア、およびカード ケージのカバー プレートに関する情報」、および 「SFC の取り外し」 または 「SCGE カードの取り外し」 を参照してください(インピーダンス キャリアを取り付けるスロットによって参照先が異なります)。
インピーダンス キャリアを取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ前面(SFC)側の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 両手でインピーダンス キャリアを挿入します。一方の手で前面プレートを持ち、もう一方の手でインピーダンス キャリアの底面を支えて、スロットへ近づけます。
ステップ 3 インピーダンス キャリアをシャーシに挿入し、非脱落型ネジの前面プレートがシャーシと同一平面上になるまで差し込みます。
ステップ 4 インピーダンス キャリアの前面パネルにある 2 本の非脱落型ネジを手またはドライバで軽く締めて、両方のネジがかみ合っていることを確かめます。
ステップ 5 ドライバを使用して、非脱落型ネジを完全に締め、インピーダンス キャリアをスロットにしっかり固定します。
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC からインピーダンス キャリアを取り外す方法について説明します。シャーシは、0、3、6、9、12、15、18、および 21 を除くすべての SFC スロットにインピーダンス キャリア(図4-12 を参照)が取り付けられた状態で出荷されます(カードと OIM の取り付け順序について を参照)。インピーダンス キャリアの詳細は、「インピーダンス キャリア、スロット カバー、OIM インピーダンス キャリア、およびカード ケージのカバー プレートに関する情報」 を参照してください。
インピーダンス キャリアを取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ前面(SFC)側の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 カード ケージから取り外すインピーダンス キャリアを特定します。ドライバを使用してカードの前面パネルにある 2 つの非脱落型ネジを反時計回りに回して、カードをスロットから緩めます。
ステップ 3 片手でインピーダンス キャリアのハンドルを握り、ゆっくりとスロットから途中まで引き出します。
ステップ 4 もう一方の手をインピーダンス キャリアの下に添えてインピーダンス キャリアを導きます。
ステップ 5 インピーダンス キャリアの下部を支えながら、インピーダンス キャリアのハンドルを持ってスロットから引き出し、ゆっくりと脇に置きます。
この作業のあと、取り外したインピーダンス キャリアを今後の使用のために保管しておきます。これで、対応するスロットに OIM を、カバーを取り外したスロットにカードを取り付けることができます。詳細は、「OIM の取り付け」、「OIM LED モジュールの取り付け」、「SFC の取り付け」 および 「SCGE カードの取り付け」 を参照してください。
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC にスロット カバー(図4-13 を参照)を取り付ける方法について説明します。シャーシは、0、3、6、9、12、15、18、および 21 の SFC スロットにはスロット カバーが、その他のスロットにはインピーダンス キャリアが取り付けられた状態で出荷されます。スロット カバーの詳細は、「インピーダンス キャリア、スロット カバー、OIM インピーダンス キャリア、およびカード ケージのカバー プレートに関する情報」 を参照してください。
この作業を行う前に、前面(SFC)側の外装ドアを外して(取り付けられている場合)、必要に応じてカード ケージのカバー プレートも外して、カバーを取り付けるスロットが空であることを確認してください。「カード ケージのカバー プレートの取り外し」および「SFC の取り外し」を参照してください。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ前面(SFC)側の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 3 カードの前面パネルにある 4 本の非脱落型ネジを手またはドライバで軽く締めて、両方のネジがかみ合っていることを確かめます。
ステップ 4 ドライバを使用して、非脱落型ネジを完全に締め、スロット カバーをスロットにしっかり固定します。
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC からスロット カバー(図4-14 を参照)を取り外す方法について説明します。シャーシは、0、3、6、9、12、15、18、および 21 の SFC スロットにはスロット カバーが、その他のスロットにはインピーダンス キャリアが取り付けられた状態で出荷されます。スロット カバーの詳細は、「インピーダンス キャリア、スロット カバー、OIM インピーダンス キャリア、およびカード ケージのカバー プレートに関する情報」 を参照してください。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ前面(SFC)側の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 3 ドライバを使用して、シャーシにスロット カバーを固定している非脱落型ネジをゆるめます。
ステップ 4 スロット カバーを取り外して、注意しながら脇に置きます。
この作業のあと、取り外したスロット カバーを今後の使用のために保管します。これで、カバーを取り外したスロットにカードを取り付けることができます。詳細は、「SFC の取り付け」を参照してください。
ここでは、損傷したピロー ブロックを取り外して、交換用のピロー ブロックをシャーシに取り付ける方法について説明します。ピロー ブロックとは、シャーシの各カード スロットの上下に取り付けられるピン付きのブラケットです。カードをシャーシに取り付けたり、シャーシから取り外したりする場合は、カード イジェクト レバーをカード スロットの上下のピロー ブロックに引っ掛けてスロットにカードを固定してから、カードを取り付けたり取り外したりできます。
この作業を行う前に、まず前面の外装ドアを外す必要があります(取り付けられている場合)。ピロー ブロック交換キット(シスコ製品番号:CRS-PILLBLK=)を手元に用意します。
• ピロー ブロック交換キット(シスコ製品番号:CRS-PILLBLK=)
ピロー ブロック交換キット(CRS-PILLBLK=)には以下が含まれます。
• T10 トルクス ドライバ× 1(図4-15 の 1 を参照)
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、コードをシャーシ前面(PLIM)側の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 ピロー ブロックを取り外したスロットを特定します。
ステップ 3 交換用の T10 トルクスヘッド ネジを手元に用意します。
ステップ 4 ピロー ブロックの位置を合わせ、ネジ穴を揃えます。
ステップ 5 T10 トルクス ドライバを使用して、左上のネジ(ネジ穴はピロー ブロック ピンの上にある)を取り付けます(図4-15 の 2 を参照)。
ステップ 6 右下のネジを取り付けます(図4-15 の 3 を参照)。
ステップ 7 左下のネジ(ネジ穴はピロー ブロック ピンの下にある)を取り付けます(図4-15 の 4 を参照)。
ステップ 8 必要に応じて、カード スロットの他のピロー ブロックについても、この手順を繰り返します。
ここでは、シャーシから損傷したピロー ブロックを取り外す方法について説明します。ピロー ブロックとは、シャーシの各カード スロットの上下に取り付けられるピン付きのブラケットです。カードをシャーシに取り付けたり、シャーシから取り外したりする場合は、カード イジェクト レバーをカード スロットの上下のピロー ブロックに引っ掛けてスロットにカードを固定してから、カードを取り付けたり取り外したりできます。
この作業を行う前に、まず前面の外装ドアを外す必要があります(取り付けられている場合)。ピロー ブロック交換キット(シスコ製品番号:CRS-PILLBLK=)を手元に用意します。
• ピロー ブロック交換キット(シスコ製品番号:CRS-PILLBLK=)
ピロー ブロック交換キット(CRS-PILLBLK=)には以下が含まれます。
• T10 トルクス ドライバ× 1(図4-16 の 1 を参照)
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、コードをシャーシ前面(PLIM)側の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 交換するピロー ブロックを特定します。T10 トルクス ドライバを使用して、右下のネジを外します(図4-16 の 2 を参照)。
ステップ 3 左下のネジ(ネジ穴はピロー ブロック ピンの下にある)を取り外します(図4-16 の 3 を参照)。
ステップ 4 左下のネジ(ネジ穴はピロー ブロック ピンの上にある)を取り外します(図4-16 の 4 を参照)。
ステップ 6 必要に応じて、カード スロットの他のピロー ブロックについても、この手順を繰り返します。
この作業のあと、新しいピロー ブロックを取り付けることができます(ピロー ブロックの取り付けを参照)。
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC に OIM インピーダンス キャリア(図4-17 を参照)を取り付ける方法について説明します。シャーシは、シャーシの背面(OIM)側の各 OIM スロットに OIM インピーダンス キャリアが取り付けられた状態で出荷されます。OIM インピーダンス キャリアの詳細は、「インピーダンス キャリア、スロット カバー、OIM インピーダンス キャリア、およびカード ケージのカバー プレートに関する情報」 を参照してください。
この作業を行う前に、背面(OIM)側の外装ドアを外して(取り付けられている場合)、インピーダンス キャリアを取り付けるスロットが空であるこを確認してください。「OIM の取り外し」を参照してください。
OIM インピーダンス キャリアを取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ背面(OIM)側の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 OIM インピーダンス キャリアを持って、スロット上で位置を合わせます。OIM インピーダンス キャリアをスロット内に差し込みます。
(注) OIM インピーダンス キャリアは隙間なくはめ込むようになっているため、シャーシに完全に収まるように少し押し込む必要があるかもしれません。ただし、力を入れて押しすぎたりしないように注意してください。
ステップ 3 ドライバを使用して、OIM インピーダンス キャリアのフランジにある 2 本の非脱落型ネジ(上部と下部)を時計回りに締めて、しっかりと固定します。
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC から OIM インピーダンス キャリア(図4-18 を参照)を取り外す方法について説明します。シャーシは、シャーシの背面(OIM)側の各 OIM スロットに OIM インピーダンス キャリアが取り付けられた状態で出荷されます。OIM インピーダンス キャリアの詳細は、「インピーダンス キャリア、スロット カバー、OIM インピーダンス キャリア、およびカード ケージのカバー プレートに関する情報」 を参照してください。
OIM インピーダンス キャリアを取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ背面(OIM)側の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 シャーシの背面(OIM)側から、ドライバを使用して、OIM インピーダンス キャリアのフランジにある 2 本の非脱落型ネジを反時計回りに回してブランクをゆるめます。
ステップ 3 OIM インピーダンス キャリアを取り外し、ゆっくりと脇に置きます。
(注) OIM インピーダンス キャリアは隙間なくはめ込まれているため、シャーシから完全に引き離すには力を入れて引っ張る必要があるかもしれません。ただし、力を入れて引っ張りすぎたりしないように注意してください。
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC に OIM を取り付ける方法について説明します。OIM は、マルチシェルフ システムにおいて SFC と他のシャーシ間の接続を担います。OIM の詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description』を参照してください。
この作業を行う前に、背面(OIM)側の外装ドアが取り付けられている場合はこれを外し、必要に応じてOIM インピーダンス キャリアを外す必要があります。「OIM インピーダンス キャリアの取り外し」 を参照してください。OIM は、OIM0 ~ OIM11 のスロット(上部カード ケージ)および OIM12 ~ OIM23(下部カード ケージ)に取り付けることができます。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ背面(OIM)側の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 3 High Density Backplane Mounted(HBMT; 高密度バックプレーン設置)コネクタ(SFC と接続するコネクタ)からすべてのダスト キャップを外し、脇に置きます。
ステップ 4 シャーシの背面から見て、SFC を取り付けるスロットを決定します。スロットに OIM を差し込みます。
(注) OIM は隙間なくはめ込むようになっているため、シャーシに完全に収まるように少し押し込む必要があるかもしれません。ただし、力を入れて押しすぎたりしないように注意してください。
ステップ 5 ドライバを使用して、OIM のフランジにある 2 本の非脱落型ネジ(上部と下部)を時計回りに締めて、しっかりと固定します。
この作業のあと、SFC を取り付けることができます(SFC の取り付けを参照)。
準拠規格と安全性についての詳細は、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 』を参照してください。
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC から OIM を取り外す方法について説明します。OIM は、マルチシェルフ システムにおいて SFC と他のシャーシ間の接続を担います。OIM の詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description』を参照してください。
この作業を行う前に、まず背面(OIM)側の外装ドア(取り付けられている場合)を外し、OIM に接続されているケーブルも外して(『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Interconnection and Cabling Guide 』を参照)、すべての OIM コネクタにダスト キャップを付けます。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ背面(OIM)側の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 取り外す OIM に対応付けられた SFC がある場合、スロットから SFC を少し引き出します。「SFC の取り外し」 のステップ 2 ~ステップ 4 を参照してください。SFC をスロットから完全に取り外す必要はありません。
ステップ 3 シャーシの背面(OIM)側から、ドライバを使用して、OIM のフランジにある 2 つの非脱落型ネジを反時計回りに回してモジュールをゆるめます。
(注) OIM は隙間なくはめ込まれているため、シャーシから完全に引き離すには力を入れて引っ張る必要があるかもしれません。ただし、力を入れて引っ張りすぎたりしないように注意してください。
ステップ 5 OIM を保管する場合は、HBMT を含むすべてのコネクタにダスト キャップを付けてください。
この作業のあと、背面(OIM)側のカバー プレートを元に戻します( 前面(SFC)側の外装コンポーネントの取り付けを参照)。
OIM の取り付け方法については、「OIM の取り付け」を参照してください。準拠規格と安全性についての詳細は、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 』を参照してください。
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC に OIM LED モジュールを取り付ける方法について説明します。OIM LED モジュールは、マルチシェルフ システムで機能している、ファイバ シャーシ内のカードの接続状態を示します。OIM LED モジュールの詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description』を参照してください。
この作業を行う前に、まず背面(OIM)側の外装ドアを外す必要があります(取り付けられている場合)。OIM LED モジュールは LM0(上部カード ケージ)または LM1(下部カード ケージ)のスロットにのみ取り付けられます。
OIM LED モジュールを取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ背面(OIM)側の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 OIM LED モジュールをパッケージから取り出します。
ステップ 3 シャーシの背面(OIM)側から、OIM LED モジュールをシャーシの左端のスロットに、カチッと音がしてしっかりとはまるまで押し込みます。
ステップ 4 ドライバを使用して、OIM LED モジュールのフランジにある 2 本の非脱落型ネジ(上部と下部)を時計回りに締めて、しっかりと固定します。
この作業のあと、背面(OIM)側のカバー プレートを元に戻します( 前面(SFC)側の外装コンポーネントの取り付けを参照)。
準拠規格と安全性についての詳細は、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 』を参照してください。
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC から OIM LED モジュールを取り外す方法について説明します。OIM LED モジュールは、マルチシェルフ システムで機能している、ファイバ シャーシ内のカードの接続状態を示します。OIM LED モジュールの詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description』を参照してください。
OIM LED モジュールを取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ背面(OIM)側の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 シャーシの背面(OIM)側から、ドライバを使用して、OIM LED モジュールのフランジにある 2 本の非脱落型ネジを反時計回りに回してモジュールをゆるめます。
ステップ 3 モジュールの上下フランジを持ち、シャーシからモジュールを強く引き出します。
(注) OIM LED モジュールはシャーシの背面にしっかりと固定されているため、引き出すには相応の力が必要です。ただし、力を入れすぎてモジュールを損傷しないように注意してください。
ステップ 4 OIM LED モジュールを取り外し、ゆっくりと脇に置きます。
この作業のあと、背面(OIM)側のカバー プレートを元に戻します( 前面(SFC)側の外装コンポーネントの取り付けを参照)。
OIM LED モジュールの取り付けについては、「OIM LED モジュールの取り付け」を参照してください。準拠規格と安全性についての詳細は、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 』を参照してください。
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC に SFC を取り付ける方法について説明します。SFC の詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description』を参照してください。
警告 クラス 1M レーザー光線が開口部から放射されている場合があります。光機器を直接見たりしないでください。
警告 発散ビームの場合、光機器からのレーザー放射を 100 mm 以内で見つめると眼に障害を引き起こすおそれがあります。平行ビームの場合、距離を離して使用するように設計された光機器からのレーザー放射を見つめると、眼に障害を引き起こすおそれがあります。
警告 レーザーが放射されています。光機器を直接見たりしないでください。クラス 1M のレーザー製品です。
この作業を行う前に、まず前面(SFC)側の外装ドアを外す必要があります(取り付けられている場合)。SFC を取り付ける前に、SFC を取り付けるスロットに OIM を取り付ける必要があります(たとえば、スロット 0 に SFC を取り付ける場合、シャーシの背面側のスロット 0 に OIM が取り付けられている必要があります)。また、SFC を取り付けるスロットから、インピーダンス キャリアまたはスロット カバーを外しておく必要があります。「OIM の取り付け」、「スロット カバーの取り外し」 および 「インピーダンス キャリアの取り外し」 を参照してください。
SFC は、スロット SFC0 ~ SFC11(上部カード ケージ)およびスロット SFC12 ~ SFC23(下部カード ケージ)に取り付けできます。
SFC を取り付けるには、次の手順に従います(図4-24参照)。
|
|
||
|
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ前面の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 3 目的のスロットから、SFC インピーダンス キャリアまたは交換する SFC を取り外し、ゆっくりと脇に置きます(インピーダンス キャリアの取り外し または SFC の取り外しを参照)。
(注) インピーダンス キャリアまたは SFC の取り外しと取り付けは、一度に 1 つずつ行なってください。他のカードを取り付ける前に、各 SFC がしっかりと取り付けられていることを確認してください。
ステップ 4 取り付ける SFC を、静電気防止用梱包材から取り出します。
ステップ 5 ドライバを使用して、SFC 背面にある HBMT コネクタのシートメタル カバーを外し、脇に置きます。
ステップ 6 カードの背面にある HBMT コネクタからキャップを外し、ゆっくりと脇に置きます。
ステップ 7 カードをシャーシに挿入する前に、カードのコネクタを目で確認します。コネクタが損傷または汚れているカードは取り付けないでください。コネクタが損傷または汚れていると、バックプレーン コネクタまたは OIM が損傷することがあります。
(注) カードの上部および下部の左端のレールをカード ケージ スロットの位置に合わせます。カード ケージにカードを取り付けるときは、カードを正しい方向に向け、このレールに位置を合わせてシャーシにカードを差し込みます。
ステップ 8 引き出し補助アームを片手で持ち、もう片方の手でキャリアの下を支えて、正しいスロットまで持っていきます。引き出し補助アームを持ってカードを持ち上げないでください。カードは下から支えて持ち上げ、引き出し補助アームはバランスをとるためだけに使用します。
ステップ 9 カードをスロットの半ばまで挿入します。カードの回路やコネクタには手を触れないでください。
ステップ 10 カードの上下にあるカード イジェクト カムの開口部が、カード ケージ スロットの両端にあるタブの上を通過するように、両方のイジェクト レバーを回します。
ステップ 11 そのままカードをカード ケージ スロットにスライドし、カード イジェクト カムの開口部がカード ケージ スロットの両端のタブにかみ合うようにします。
(注) カードをスロットに挿入すると、SFC のガイド ピンが最初にバックプレーン コネクタと接触します。ガイド ピンが接触したら、カード イジェクト レバーが向うに(カード キャリアのハンドルの方向へ)動き出すまでカード キャリアを押し続けます。
ステップ 12 カードをバックプレーン コネクタに固定するため、カード イジェクト レバーを両方持ってカード キャリアのハンドル方向へ内側に回し、イジェクト レバーがカード キャリアの前面と同一面に来るようにします。
ステップ 13 ドライバを使用して SFC の前面パネルにある 2 本の非脱落型ネジを時計回りに回し、カードをスロットにしっかり固定します。
この作業のあと、前面の外装カバー プレートを元に戻してください( 前面(SFC)側の外装コンポーネントの取り付けを参照)。
準拠規格と安全性についての詳細は、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 』を参照してください。前面の外装カバー プレートの取り外しについては、「背面(OIM)側の外装コンポーネントの取り外し」 を参照してください。シャーシの電源断の方法については、「AC 電源シェルフが搭載されたシャーシの電源投入および電源断」または「DC 電源シェルフが搭載されたシャーシの電源投入および電源断」を参照してください。OIM の取り付け方法については、「OIM の取り付け」を参照してください。
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC から SFC を取り外す方法について説明します。SFC の詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description』を参照してください。
警告 発散ビームの場合、光機器からのレーザー放射を 100 mm 以内で見つめると眼に障害を引き起こすおそれがあります。平行ビームの場合、距離を離して使用するように設計された光機器からのレーザー放射を見つめると、眼に障害を引き起こすおそれがあります。
警告 レーザーが放射されています。光機器を直接見たりしないでください。クラス 1M のレーザー製品です。
この作業を行う前に、まず前面の外装ドアを外す必要があります(取り付けられている場合)。
SFC を取り外すには、次の手順に従います(図4-26参照)。
|
|
||
|
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ前面の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 カード ケージから取り外すカードを特定します。 ドライバを使用してカードの前面パネルにある 2 つの非脱落型ネジを反時計回りに回して、カードをスロットからゆるめます。
ステップ 3 2 本のカード イジェクト レバーをつかみ、カード キャリアの前端から両方同時に約 90 度回して、カードをバックプレーン コネクタから外します。
ステップ 4 引き出し補助アームを持ち、SFC を静かにスロットから半分引き出します。
ステップ 5 一方の手で SFC の下を支えて SFC を引き出します。SFC のプリント基板、コンポーネント、またはコネクタ ピンに触れないようにしてください。引き出し補助アームを持ってカードを持ち上げないでください。カードは下から支えて持ち上げ、引き出し補助アームはバランスをとるためだけに使用します。
ステップ 7 カードの背面にある HBMT コネクタにキャップを付けてください。
ステップ 8 取り外したカードは静電気防止用袋、または同様の静電気防止用容器に収めます。不良カードを工場へ返品する場合は、Cisco SFC のパッケージに入れて梱包してください。
この作業のあと、前面の外装カバー プレートを元に戻してください( 前面(SFC)側の外装コンポーネントの取り付けを参照)。
準拠規格と安全性についての詳細は、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 』を参照してください。OIM の取り付け方法については、「OIM の取り付け」を参照してください。SFC の取り付け方法については、「SFC の取り付け」 を参照してください。
ここでは、SFC が正しく取り付けられていることを確認する方法について説明します。図4-27 に、SFC の前面パネルを示します。
SFC には、前面プレートの端のイジェクト レバーの近くに、2 行 4 文字の英数字 LED ディスプレイがあり、カードの状態を示す一連のメッセージが表示されます。正常な場合、LED パネルには「 IOS-XR
」と表示されます。
(注) 表示されるメッセージによっては一瞬しか LED ディスプレイに表示されないために読み取れないことがありますが、これは正常な状態です。
取り付けまたは交換した SFC が動作しないか、あるいは電源が入らない場合は、次の点を確認してください。
• カードが CiscoCRS-1 16 スロット FCC のスロットにしっかりと装着されていることを確認します。物理的な取り付けを確かめる簡単な方法の一つに、SFC 前面の前面プレートが、カード ケージ内の他のカードの前面と水平になっているかどうかを確認する方法があります。
• イジェクト レバーが閉じているか、非脱落型ネジがしっかり締まっているかを確認します。はっきりしない場合は、ネジをゆるめ、レバーを外して、SFC を装着し直します。
• Cisco CRS-1 16 スロット FCC アラーム モジュールを調べて、アクティブなアラーム状態がないかどうか確かめます(アラーム モジュールの詳細については、『 Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description 』を参照してください)。
• Cisco CRS-1 16 スロット FCC 電源シェルフを調べて、シャーシ全体に電力が供給されているかどうかを確認します。
SFC 前面プレートにある Status LED を使用して、SFC が正しく取り付けられていることを確かめます。
• SFC が正しく取り付けられている場合は、Status LED がグリーンに点灯します。この LED が点灯していない場合は、SFC が正しく取り付けられているかどうかを確認してください。
• ボードのブート シーケンス中に障害が発生した場合は、2 行 4 文字の英数字 LED に現在のブート フェーズが表示されるため、ボードの障害のデバッグに役立ちます。
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC に SCGE カードを取り付ける方法について説明します。SCGE カード の詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description』を参照してください。
(注) 2 ポート SCGE カードおよび 22 ポート SCGE カードの取り付け手順は同じです。このセクション以降では、カードは SCGE カードと呼びます。
Cisco CRS-1 16 スロット FCC の各カード ケージには、SCGE カード用のスロットが 1 つあります(図4-28 を参照)。カード ケージを実装する場合、カード ケージごとに 1 枚の SCGE カードが必要です。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていないポートの開口部からは、目に見えないレーザー光線が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞき込まないでください。
この作業を行う前に、まず前面の外装ドアを外す必要があります(取り付けられている場合)。SCGE カードは SCGE0(上部カード ケージ)または SCGE1(下部カード ケージ)のスロットにのみ取り付けることができます。
SCGE カードを取り付けるには、次の手順に従います(図4-29参照)。
図4-29 SCGE カードの取り付け(2 ポート バージョン)
|
|
||
|
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ前面の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 目的のスロットから、SCGE スロット インピーダンス キャリアまたは交換する SCGE カードを取り外し、脇に置きます(インピーダンス キャリアの取り外し または SFC の取り外しを参照)。
(注) インピーダンス キャリア(または SCGE)の取り外しと SCGE の取り付けは、一度に 1 つずつ行ってください。他のカードを取り付ける前に、各 SCGE カードが完全にしっかりと取り付けられていることを確認してください。
ステップ 3 取り付ける SCGE カードを、静電気防止用梱包材から取り出します。
ステップ 4 カードをシャーシに挿入する前に、カードのコネクタを目で確認します。コネクタが損傷しているカードは取り付けないでください。コネクタが損傷していると、バックプレーン コネクタまたは OIM が損傷することがあります。
(注) カードの上部および下部の左端のレールをカード ケージ スロットの位置に合わせます。カード ケージにカードを取り付けるときは、このレールに位置を合わせてシャーシにカードを差し込みます。
ステップ 5 カードのケーブル管理ブラケットを片手で持ち、もう片方の手でカードの下を支えて、正しいスロットに近づけます。ケーブル管理ブラケットを持ってカードを持ち上げないでください。カードは下から支えて持ち上げ、ケーブル管理ブラケットはバランスをとるためだけに使用します。
ステップ 6 カードをスロットの半ばまで挿入します。カードの回路やコネクタには手を触れないでください。
ステップ 7 カードの上下にあるカード イジェクト カムの開口部が、カード ケージ スロットの両端にあるタブの上を通過するように、両方のイジェクト レバーを回します。
ステップ 8 そのままカードをカード ケージ スロットにスライドし、カード イジェクト カムの開口部がカード ケージ スロットの両端のタブにかみ合うようにします。
(注) カードをスロットに挿入すると、SCGE カードのガイド ピンが最初にバックプレーン コネクタと接触します。ガイド ピンが接触したら、カード イジェクト レバーが向うに(カード キャリアのハンドルの方向へ)動き出すまでカード キャリアを押し続けます。
ステップ 9 カードをバックプレーン コネクタに固定するため、カード イジェクト レバーを両方持ってカード キャリアのハンドル方向へ内側に回し、イジェクト レバーがカード キャリアの前面と同一面に来るようにします。
ステップ 10 ドライバを使用して SCGE カードの前面パネルにある 2 本の非脱落型ネジを時計回りに回し、カードをスロットにしっかり固定します。
この作業のあと、前面の外装カバー プレートを元に戻してください( 前面(SFC)側の外装コンポーネントの取り付けを参照)。
準拠規格と安全性についての詳細は、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 』を参照してください。
ここでは、Cisco CRS-1 16 スロット FCC から SCGE カードを取り外す方法について説明します。SCGE カード の詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description』を参照してください。
(注) 2 ポート SCGE カードおよび 22 ポート SCGE カードの取り外し手順は同じです。このセクション以降では、カードは SCGE カードと呼びます。
Cisco CRS-1 16 スロット FCC の各カード ケージには、SCGE カード用のスロットが 1 つあります(図4-30 を参照)。カード ケージを実装する場合、カード ケージごとに 1 枚の SCGE カードが必要です。
警告 光ファイバ ケーブルが接続されていないポートの開口部からは、目に見えないレーザー光線が放射されている可能性があります。レーザー光にあたらないように、開口部をのぞき込まないでください。
この作業を行う前に、まず前面の外装ドアを外す必要があります(取り付けられている場合)。
SCGE カードを取り外すには、次の手順に従います(図4-31参照)。
図4-31 SCGE カードの取り外し(2 ポート バージョン)
|
|
||
|
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ前面の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 カード ケージから取り外すカードを特定します。 ドライバを使用してカードの前面パネルにある 2 つの非脱落型ネジを反時計回りに回して、カードをスロットから緩めます。
ステップ 3 2 本のカード イジェクト レバーをつかみ、カード キャリアの前端から両方同時に約 90 度回して、カードをバックプレーン コネクタから外します。
ステップ 4 カードのケーブル管理ブラケットを持ち、SCGE カードをゆっくりとスロットから半分引き出します。
ステップ 5 一方の手をカードの下に添えてカードを引き出します。カードのプリント基板、コンポーネント、またはコネクタ ピンに触れないようにしてください。カードのケーブル管理ブラケットを持ってカードを持ち上げないでください。カードは下から支えて持ち上げ、ケーブル管理ブラケットはバランスをとるためだけに使用します。
ステップ 7 取り外したカードは静電気防止用袋、または同様の静電気防止用容器に収めます。不良カードを工場へ返品する場合は、Cisco SCGE カードのパッケージに入れて梱包してください。
この作業のあと、前面の外装カバー プレートを元に戻してください( 前面(SFC)側の外装コンポーネントの取り付けを参照)。
SCGE カードの取り付け方法については、「SCGE カードの取り付け」 を参照してください。準拠規格と安全性についての詳細は、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco CRS-1 Carrier Routing System 』を参照してください。
ここでは、SCGE カードが正しく取り付けられたかどうかを確認する方法について、説明します。
(注) 2 ポート SCGE カードおよび 22 ポート SCGE カードの確認手順は同じです。このセクション以降では、カードは SCGE カードと呼びます。
図4-32は、2 ポート SCGE カードの正面パネルの図です。
SCGE には、前面プレートの端のイジェクト レバーの近くに、2 行 4 文字の英数字 LED ディスプレイがあり、カードの状態を示す一連のメッセージが表示されます。
(注) 表示されるメッセージによっては一瞬しか LED ディスプレイに表示されないために読み取れないことがありますが、これは正常な状態です。
取り付けまたは交換した SCGE カードが動作しないか、あるいは電源が入らない場合は、次の点を確認してください。
• カードが Cisco CRS-1 16 スロット FCC のスロットにしっかりと装着されていることを確認します。物理的な取り付けを確かめる簡単な方法の一つに、SCGE カードの前面プレートが、カード ケージ内の他のカードの前面と水平になっているかどうかを確認する方法があります。
• イジェクト レバーが閉じているか、非脱落型ネジがしっかり締まっているかを確認します。はっきりしない場合は、ネジをゆるめ、レバーを外し、SCGE カードを装着し直します。
• アラーム モジュールを調べて、アクティブなアラーム状態がないかどうかを確認します(アラーム モジュールの詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description』を参照してください)。
• 電源シェルフを調べて、シャーシ全体に電力が供給されているかどうかを確認します。
SCGE カードの前面プレートにある Status LED を使用して、カードが正しく取り付けられているかを確認します。
• カードが正しく取り付けられている場合は、Status LED がグリーンに点灯します。LED が点灯しない場合、カードが正しく設置されているかどうかを確認します。
• Status LED がイエローに点滅している場合は、ボードに問題があります。
• Status LED が点灯していない場合、ボードのステータスは unknown です。電源シェルフのインジケータを調べて、ボードに電源が入っているかどうかを確認してください。
• ボードのブート シーケンス中に障害が発生した場合は、2 行 4 文字の英数字ディスプレイに現在のブート フェーズが表示されるため、ボードの障害のデバッグに役立ちます。
ここでは、SCGE カードの PCMCIA スロットに PCMCIA カードを取り付ける方法について説明します。SCGE PCMCIAカード の詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description』を参照してください。
(注) 2 ポート SCGE カードおよび 22 ポート SCGE カードでの PCMCIA カードの取り付け手順は同じです。このセクション以降では、カードは SCGE カードと呼びます。
SCGE カードには 2 つの PCMCIA フラッシュ スロットがあり、各スロットで最大 1 GB のフラッシュ ストレージを使用できます。PCMCIA フラッシュ サブシステムの 1 つは外部からアクセスでき、着脱可能です。また、PCMCIA フラッシュ カードを接続してイメージや設定情報を転送できます。もう 1 つのサブシステムは着脱可能ではなく、SCGE カードに固定されており、設定やイメージの固定ストレージとして使用します。図4-33 に、SCGE カード前面プレートにある PCMCIA スロットのドアの位置を示します。
図4-33 SCGE カードの PCMCIA スロット(2 ポート バージョン)
|
PCMCIA カードを交換する場合は、「SCGE カードからの PCMCIA カードの取り外し」を参照して、SCGE PCMCIA カード スロットから PCMCIA カードを取り外してください。
SCGE カードの PCMCIA スロットに PCMCIA カードを取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ前面の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 ドライバを使用して、カードの前面プレートの PCMCIA スロット ドアの下部にある非脱落型ネジをゆるめます。
ステップ 3 ヒンジ付き PCMCIA スロット ドアを持ち上げながら、新しい PCMCIA カードを PCMCIA カード ケージの左のスロットにゆっくりと差し込みます。カードが完全に装着されると、リリース ボタンがポップ アップします(ボタンがポップ アップしない場合は、カードの向きが誤っている可能性があります。カードの向きを変えてやり直してください)。
ステップ 4 埃が入らないようにドアを閉め、ドライバで非脱落型ネジを締めます。
この作業のあと、前面の外装カバー プレートを元に戻してください( 前面(SFC)側の外装コンポーネントの取り付けを参照)。
ここでは、SCGE カードの PCMCIA スロットから PCMCIA カードを取り外す方法について説明します。SCGE PCMCIAカード の詳細については、『Cisco CRS-1 Carrier Routing System Multishelf System Description』を参照してください。
(注) 2 ポート SCGE カードおよび 22 ポート SCGE カードでの PCMCIA カードの取り外し手順は同じです。このセクション以降では、カードは SCGE カードと呼びます。
SCGE カードには 2 つの PCMCIA フラッシュ スロットがあり、各スロットで最大 1 GB のフラッシュ ストレージを使用できます。PCMCIA フラッシュ サブシステムの 1 つは外部からアクセスでき、着脱可能です。また、PCMCIA フラッシュ カードを接続してイメージや設定情報を転送できます。もう 1 つのサブシステムは着脱可能ではなく、SCGE カードに固定されており、設定やイメージの固定ストレージとして使用します。図4-34 に、SCGE カード前面プレートにある PCMCIA スロットのドアの位置を示します。
図4-34 SCGE カードの PCMCIA スロット(2 ポート バージョン)
|
SCGE カードの PCMCIA スロットから PCMCIA カードを取り外すには、次の手順に従います。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを手首に着用し、他端をシャーシ前面の ESD 接続ソケットまたはシャーシの塗装されていない金属面に接続します。
ステップ 2 ドライバを使用して、カードの前面プレートの PCMCIA スロット ドアの下部にある非脱落型ネジをゆるめます。
ステップ 3 ヒンジ付き PCMCIA スロット ドアを持ち上げながら、カード スロットのリリース ボタンを押して PCMCIA カードを SCGE から外し、左の着脱可能 PCMCIA フラッシュ カードをゆっくりと引き出します。
ステップ 4 取り外した PCMCIA カードを静電気防止用シートの上に置きます。返却する場合は、ただちに静電気防止用袋に入れてください。
ステップ 5 PCMCIA カード スロットを空のままにする場合は、埃が入らないようにドアを閉め、ドライバで非脱落型ネジを締めます。それ以外の場合は、新しい PCMCIA カードを取り付けます。
新しい PCMCIA カードを取り付ける場合は、「SCGE カードへの PCMCIA カードの取り付け」を参照してください。