Cisco SAN-OS Release 3.2(1) 以降で Fabric Manager Client を起動する
(注) Cisco SAN-OS 3.x および NX-OS Release 4.x 以降、Fabric Manager Client のログイン手順が変更されました。Cisco SAN-OS 3.2(1) 以前の Cisco SAN-OS を実行している場合は、「Cisco SAN-OS Release 3.1(1) ~ 3.2(1) のシード スイッチの設定」または 「Cisco SAN-OS Release 3.1(1) 以前のリリースのシード スイッチの設定」の場合は、ログイン手順に従ってください。
(注) ネットワーク管理者は、最初に Fabric Manager Web Server を使用し、次に示す手順で Fabric Manager Client を起動する必要があります。管理者がユーザのデスクトップに Fabric Manager Client のアイコンをインストールすれば、ユーザはそのアイコンをダブルクリックして Fabric Manager Client を起動できるようになります。
Fabric Manager Client を起動するには、次の手順に従います。
ステップ 1
ブラウザを開き、Fabric Manager Server をインストールした IP アドレスを入力するか、または、ローカル ワークステーションに Fabric Manager Server をインストールした場合は、ローカル ホストを入力します。
図 5-1 のように、[Fabric Manager Web Server Login] ダイアログボックスが表示されます。
図 5-1 [Fabric Manager Web Client Login] ダイアログボックス
ステップ 2
ユーザ名およびパスワードを入力し、[Login] をクリックします。
Fabric Manager Web Client の [Summary] ページが表示されます。
ステップ 3
このページの右上にある [Download] リンクをクリックします。
Fabric Manager および Device Manager の [Download] ページが表示されます(図 5-2を参照)。
図 5-2 Fabric Manager および Device Manager のダウンロード ページ
ステップ 4
[Fabric Manager] リンクをクリックします。
Fabric Manager Client 初回起動時には、Fabric Manager のショートカットを作成するかどうかを問うメッセージが表示されます(図 5-3 を参照)。
図 5-3 Fabric Manager のショートカット作成メッセージ
ステップ 5
Fabric Manager のショートカットを作成する場合は、[Yes] をクリックします。
(注) このメッセージが表示されるのは、Fabric Manager Client の初回起動時だけです。[No] を選択すると、選択が記憶され、以降選択する必要がなくなります。この場合、Fabric Manager Client の起動には Fabric Manager Web Client を使用します。
ステップ 6
ソフトウェアがインストールされ、デスクトップにアイコンが作成されたら、Fabric Manager アイコンをダブルクリックして、Fabric Manager を起動します。
図 5-4 に示すように、[Fabric Manager Login] ダイアログボックスが表示されます。
図 5-4 [Fabric Manager Login] ダイアログボックス
ステップ 7
Fabric Manager Server のユーザ名とパスワードを入力します。
ステップ 8
Fabric Manager Client が TCP ベース プロキシ サーバを介して Fabric Manager Server と通信するように設定する場合は、[Use SNMP Proxy] チェックボックスをオンにします。
ステップ 9
[Login] をクリックします。Fabric Manager Server に正しくログインしたら、シード スイッチを設定してアクセス権があるファブリックを開きます。
(注) Fabric Manager Client の初回起動時、または使用可能なファブリックがない場合には、[Discover New Fabric] ダイアログボックスが表示されます。
図 5-5 に示すように、[Discover New Fabric] ダイアログボックスが表示されます。
図 5-5 [Discover New Fabric] ダイアログボックス
(注) 新しいファブリックを検出できるのは、ネットワーク管理者だけです。
ステップ 10
Fabric Manager で使用する Cisco MDS 9000 ファミリ スイッチまたは Cisco Nexus 5000 シリーズにファブリック シード スイッチを設定します。NX-OS Release 4.2(0) 以降、Fabric Manager では、Nexus 5000 スイッチ、Nexus 7000 スイッチ、Catalyst 4000 スイッチおよび Catalyst 6000 スイッチなどのイーサネット スイッチの検出に Cisco Discovery Protocol を使用します。CDP 検出には CDP シード スイッチを使用してください。
ステップ 11
スイッチのユーザ名とパスワードを入力します。
ステップ 12
スイッチに設定したプライバシ プロトコルに応じて、Auth-Privacy オプションを選択します。
a.
スイッチにまだプライバシ プロトコルを設定していない場合は、MD 5(プライバシなし)の Auth-Privacy オプションを選択します。
b.
スイッチにプライバシ プロトコルを設定している場合は、設定に適した [Auth-Privacy] オプションを選択してください。
(注) Catalyst スイッチでは設定に MD5-DES がほとんど使用されないため、CDP 検出に SNMP v2 認証情報を使用できます。
(注) クリーン ファブリック検出を実行する場合は、ファブリックを削除してから再検出します。クリーン LAN 検出を実行するには、LAN を非管理にして、CDP シード スイッチを削除し再検出します。
ステップ 13
Cisco Discovery Protocol を使用して検出するには、[Discover Datacenter using CDP] チェックボックスをオンにします。
ステップ 14
[Max Hops] に値を入力します。有効な値は 1 ~ 20 ホップです。
ステップ 15
[Subnet] オプション ボタンをクリックして LAN を検出するサブネットおよびサブネット マスクを指定します。
ステップ 16
[IP Range] をクリックして LAN の検出に有効な IP 範囲を指定します。IP 範囲は aaa.bbb.ccc.ddd の形式で指定します。ddd には 1 ~ 254 の値を指定できます。
ステップ 17
サブネットおよび IP 範囲を指定しない場合は、[None] をクリックします。
ステップ 18
[Discover] をクリックします。
図 5-6のように、[Control Panel] ダイアログボックスが表示されます。
図 5-6 [Control Panel] ダイアログボックス
(注) サーバとクライアントが同じワークステーションで稼動していて、データベース内にライセンスのないファブリックがあると、ダイアログボックスにメッセージが表示されます。管理対象外のファブリック(ライセンスの状態は unknown)がある場合もメッセージが表示されます。
(注) コントロール パネルの開いたタブには検出されたファブリックがすべて表示されます。検出されたイーサネット スイッチをすべて表示するには [Open] ボタンをクリックします。
ステップ 19
[Select] カラムにあるファブリックを開く場合は横のチェックボックスをオンします。また、新しいファブリックを追加する場合は、[Discover] をクリックします。
(注) ファブリックを継続管理または非管理にできるのはネットワーク管理者だけです。詳細については、「継続的管理対象のファブリックの選択」を参照してください。
ステップ 20
[Open] をクリックして、選択したファブリックを開きます。
(注) • ファブリックの表示が不完全な場合は、
VSAN 制限のないユーザとしてファブリックを再検出します。
• ファブリックに Cisco Nexus 5000 シリーズスイッチが含まれる場合は、レイヤ 2 ノードは
[Switches] > [Interfaces] > [Ethernet] ツリーの下位に表示され、VFC(FCoE) ノードは
[Switches] > [Interfaces] ツリーの下位に表示されます。FCoE ノードは
[Physical Attributes] ペインの [Switches] ツリーの下位に表示されます。
稼動中の Fabric Manager インスタンスから Fabric Manager Client を起動するには、次の手順に従います。
ステップ 1
[File] > [Open] を選択するか、または Fabric Manager ツールバーの [Open Switch Fabric] アイコンをクリックします。
[Control Panel] ダイアログボックスが表示されます(図 5-6を参照)。
ステップ 2
[Select] カラムにあるファブリックを開く場合は横のチェックボックスをオンにして [Open] をクリックします。
(注) Fabric Manager を使用して行われた変更は、管理対象スイッチの実行コンフィギュレーションに適用されます。コンフィギュレーションの変更や、ゾーンのアクティブ化などの操作を行うと、終了する前に変更を保存するように求めるプロンプトが表示されます。
起動パッドを使用した Fabric Manager Client の起動
Cisco NX-OS Release 4.2(0) 以降では、Fabric Manager 起動パッドを使用してサーバの IP アドレスを指定するだけで任意のサーバに接続できます。起動パッドを使用すると、Fabric Manager Server バージョン 3.3(0) 以降の任意のサーバに接続できます。起動パッドでは、HTTP プロトコルを使用するサーバとの接続を確立できます。
起動パッドを使用して Fabric Manager Client を起動するには、次の手順に従います。
ステップ 1
ブラウザを開き、Fabric Manager Server をインストールした IP アドレスを入力するか、または、ローカル ワークステーションに Fabric Manager Server をインストールした場合は、ローカル ホストを入力します。
図 5-7 のように、[Fabric Manager Web Server Login] ダイアログボックスが表示されます。
図 5-7 [Fabric Manager Web Client Login] ダイアログボックス
ステップ 2
ユーザ名およびパスワードを入力し、[Login] をクリックします。
Fabric Manager Web Client の [Summary] ページが表示されます。
ステップ 3
このページの右上にある [Download] リンクをクリックします。
Fabric Manager および Device Manager の [Download] ページが表示されます(図 5-8を参照)。
図 5-8 Fabric Manager および Device Manager のダウンロード ページ
ステップ 4
[Fabric Manager] リンクをクリックします。
図 5-9 で示される Fabric Manager Server 起動パッドが表示されます。
ステップ 5
[Server URL] ドロップダウン リストにサーバのホスト名または IP アドレスを入力します。
ステップ 6
[Start] をクリックします。
図 5-9 Fabric Manager 起動パッド
(注) 起動パッドには過去に使用したサーバ URL の履歴が保持されます。過去に使用したサーバ URL をドロップダウン リストから 1 つ選択できます。
Fabric Manager Client の概観: 管理者画面
ここでは、Fabric Manager Client のインターフェイスについて説明します(図 5-11 を参照)。
図 5-11 Fabric Manager のメイン ウィンドウ
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メニュー バー:メニュー別に編成されたオプションにアクセスできます。 |
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ツールバー:[File]、[Tools]、および [Help] メニュー内で最も一般的に使用されるオプションに直接アクセスするためのアイコンが配置されています。 |
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[Information] ペイン:メニュー ツリーで選択されたオプションに関する情報が表示されます。 |
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ステータス バー(右側):検出プロセスで表示された最後のエントリ、および有効なエラー メッセージが表示されます。 |
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[Fabric] ペイン:スイッチ、ホスト、ストレージなどのネットワーク ファブリックのマップが表示されます。また、ログおよびイベント データを表示するためのタブも配置されています。 |
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ステータス バー(左側):テーブルに表示される行数などの一時的なメッセージが短期間表示されます。 |
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[Physical Attributes] ペイン:上記で選択されたファブリック、VSAN、またはゾーンに応じて、使用可能な設定作業がツリー表示されます。論理的に選択されたスイッチおよびエンド デバイスが一覧表示されます。 |
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[Logical Domains] ペイン:設定済みの SAN、ファブリック、VSAN およびゾーンが表示され、ユーザ定義グループにアクセスできます。セグメント化された VSAN の横のラベルはセグメント数を表します。 |
(注) 各ペインのサイズを変更するには、各領域の境界をドラッグするか、[Minimize](最小化)または [Maximize](最大化)コントロールをクリックします。
メニュー バー
Fabric Manager のメイン ウィンドウの上部にあるメニュー バーには、現在のファブリックの管理やトラブルシューティング、および [Fabric] ペインに表示される情報の制御を行うオプションが配置されています。メニュー バーには、次のメニューがあります。
•
[File]:新しいファブリックを開く、現在のファブリックの再検出、スイッチの位置の特定、プリファレンスの設定、マップの印刷、[Fabric] ペイン ログのエクスポートを行います。
•
[View]:マップの外観を変更します([Fabric] ペイン ツールバーにもこれらのオプションと同じ機能が配置されています)。
•
[Zone]:ゾーン、ゾーン セット、および Inter-VSAN Routing(IVR)を管理します。
•
[Tools]:接続や設定の確認およびトラブルシューティングを行います(「Fabric Manager のトラブルシューティング ツール」を参照)。
•
[Performance]:Performance Manager および Cisco Traffic Analyzer を実行および設定し、レポートを生成します。
•
[Server]:クライアントおよびファブリックの管理作業を実行します。Fabric Manager Server の管理コマンドや purge コマンドが用意されています。管理対象ファブリックが表示されます。
•
[Help]:[Information] ペインに、特定のダイアログボックスに関するオンライン ヘルプ トピックが表示されます。
File
[File] メニューには、次のオプションがあります。
•
Open Fabric:新しいスイッチ ファブリックを開きます。
•
Locate Switches and Devices:SNMPv2 を使用し、読み取り専用コミュニティ ストリング public を指定して、SNMP 要求に応答するデバイスを検出します。サブネットに存在するファブリックに物理的に接続されていない他の Cisco MDS 9000 スイッチを検出する場合にこの機能を使用します。
•
Rediscover:スイッチに最近加えられた変更のオンデマンド検出を実行し、Fabric Manager Client を更新します。Fabric Manager Server がファブリックのスイッチと非同期の状態で次回のポーリング サイクルまで待てない場合にこのオプションを使用します。再検出オプションによって、ファブリックは削除されず追加し直されません。再検出オプションで Fabric Manager Server の更新に失敗した場合にだけファブリックを削除および追加できます。
•
Resync All Open Fabrics:Fabric Manager Server によってファブリックが強制的に閉じられ再度開かれます。Fabric Manager Client が Fabric Manager Server と非同期の場合にこのオプションを使用します。
•
Rediscover SCSI Targets:SCSI ターゲット スイッチに最近加えられた変更のオンデマンド検出を開始します。Fabric Manager Server がファブリックの SCSI ターゲット スイッチと非同期の状態で次回のポーリング サイクルまで待てない場合にこのオプションを使用します。
•
Preferences:Fabric Manager Client の動作をカスタマイズするプリファレンスを設定します。
•
Import Enclosures:保存されたラックをインポートします。
•
Export
–
Map Image:マップを指定された場所に生成およびエクスポートします。
–
Visio:マップを Visio ファイルにエクスポートします。
–
Table:テーブル データをテキスト ファイルにエクスポートします。
–
Log:ログをテキスト ファイルにエクスポートします。
–
Events:イベントをテキスト ファイルにエクスポートします。
–
Enclosures:ラックの値をテキスト ファイルにエクスポートします。
•
Print:マップを印刷します。
•
Exit:Fabric Manager を終了します。
View
[View] メニューには、次のオプションがあります。
•
Refresh Map:現在のマップを更新します。
•
Layout
–
Cancel:現在のレイアウトをキャンセルします。
–
Spring:スプリング アルゴリズムに基づいてレイアウトを表示します。
–
Quick:スイッチに複数のエンド デバイスが存在している場合にレイアウトを素早く表示します。
•
Zoom
–
In:ビューを拡大します。
–
Out:ビューを縮小します。
–
Fit:[Fabric] ペインに合わせてビューを表示します。
•
Grid:グリッド ビューをイネーブル化します。
•
Overview Window:表示するファブリック エリアの中央に [Fabric] ペインを移動します。この機能は、[Fabric] ペイン内に全体を表示できない大規模なファブリックの場合に役立ちます。
•
Legend:ファブリック マップで使用されている凡例をすべて表示します。
•
Find in Map:ファブリック マップからデバイスを検出します。
Zone
[Zone] メニューには、次のオプションがあります。
•
Edit Local Full Zone Database:複数のスイッチに対してゾーンを作成できます。ゾーンは、アクセス制御を指定するための方法を提供します。ゾーン セットは、ファブリックでアクセス制御を実行するゾーンのグループです。ゾーン分割機能はすべて [Edit Local Full Zone Database] ダイアログボックスからアクセスできます。
•
Deactivate Zoneset:アクティブ ゾーン セットを非アクティブ化します。
•
Copy Full Zone Database:新しいゾーン セットを作成します。Cisco MDS ファミリ スイッチではアクティブなゾーン セットは編集できません。ただし、アクティブ ゾーン セットをコピーして新しいゾーン セットを作成し、これを編集することはできます。
•
Merge Analysis:Cisco MDS スイッチを 2 つ相互接続した場合にゾーンを正常にマージできるか判断できます。相互接続されたスイッチ ポートで同じ名前のVSANを使用できる場合、またはこれらのポートに同じ名前のゾーンが含まれている場合、Fabric Manager はこのゾーン内のメンバーが同じであるか確認します。マージ分析ツールは、マージの実行前、またはファブリックを相互接続した後にゾーン マージ障害の原因を判別するのに実行できます。
•
Merge Fail Recovery:隣接スイッチのアクティブなゾーン セット データベースをインポートして現在アクティブなゾーン セットと置換するか、現在のデータベースを近隣スイッチにエクスポートしてポートを分離状態から回復します。
•
Migrate Non-MDS Database:Fabric Manager を使用して MDS 以外のデータベースを移行します(Zone Migration Wizard の実行が必要な場合もあります)。
•
IVR
–
Deactivate Zoneset:アクティブ ゾーン セットを非アクティブ化します。
–
Copy Full Zone Database:他のスイッチから IVR のフル ゾーン データベースをコピーして IVR ゾーン データベースを回復します。
–
Copy Full Topology:アクティブ ゾーン データベースまたはフル ゾーン データベースからコピーしてトポロジを回復します。
Tools
[Tools] メニューには、次のオプションがあります。
•
Health
–
Switch Health:特定のスイッチのコンポーネントのステータスを判断します。
–
Fabric Configuration:現在の設定を特定のスイッチまたはポリシー ファイルと比較してスイッチの設定を分析します。スイッチの設定をファイルに保存し、ファイル内の設定とすべてのスイッチを比較することができます。
–
Show Tech Support:トラブルシューティングするため、スイッチに関する情報を大量に収集します。Fabric Manager からファブリックに存在する 1 つ以上のスイッチに対して show tech support コマンドを発行すると、コマンドの結果はそれぞれテキスト ファイルに出力されます。ファイルはスイッチ 1 つに対して指定されたディレクトリに 1 つ作成されます。これらのファイルを表示するには、Fabric Manager を使用します。
•
Connectivity
–
End to End Connectivity:スイッチ ファブリック内のデバイス間の接続およびルートを判別します。このツールは ping テストを使用し、エンド デバイスの各ペアが同じ VSAN 内または同じアクティブ ゾーン内にあるかを調べて、各ペアが相互に通信可能かどうかをチェックします。
–
Ping:他のスイッチからユーザのスイッチに存在するポートに対して接続状態を判断します。
–
Trace Route:[Fabric] ペインで現在選択されている 2 つのエンド デバイス間の接続を確認します。
–
Compact Flash Report:ファブリックを自動的にスキャンして、コンパクト フラッシュのステータスを表示したレポートを生成します。
•
NPV
–
CFS Static Peer Setup:NPV イネーブル スイッチに対する CFS 実行時に使用されるピア リストを管理します。スタティック ピア リストを設定すると、スイッチに関する CFS 検出結果がリストすべてのピアに対してスタティック モードに変更されます。Fabric Manager では自動的にスタティック ピア リストは更新されません。新しいスイッチをファブリックに追加した場合は、CFS Static Peer Setup Wizard を使用してリストを更新してください。
–
Traffic Map Setup:外部インターフェイスのリストをサーバに対して設定し、中断ロード バランシングをイネーブル化またはディセーブル化します。[Traffic Map Setup] を使用して、サーバがトラフィック管理に使用する外部ポートを指定できます。
–
Flex Attach Pre-Configure Server:スイッチのポートすべてに対してポート設定(FlexAttach のイネーブル化/ディセーブル化、デフォルト VSAN ID の設定、インターフェイス ステータスの設定など)を変更します。
–
Flex Attach Move Server:同じ NPV デバイス内の他のポートまたは他の NPV デバイスにサーバを移動します。
–
Flex Attach Replace Server:SAN を変更することなく障害が発生したサーバを同じポート上の新しいサーバと置換します。
•
Data Mobility Manager
–
Server Based:サーバ ベースのデータ マイグレーションを実行します。
–
Storage based:ストレージ ベースのデータ マイグレーションを実行します。
–
Server LUN Discovery:LUN 検出を実行して移行可能な LUN を選択します。また、既存および新しいストレージに存在する LUN を一致させてセッションの作成を自動化します。
•
Port Channel:選択された ISL から PortChannels を手動または自動で作成できます。
•
DPVM Setup:ダイナミック ポート VSAN メンバシップの確立、自動学習機能のイネーブル化、DPVM データベースのアクティブ化を実行します。
•
IP SAN
–
FCIP Tunnel:ギガビット イーサネット ポート間に FCIP リンクを作成します。ファイバ チャネルの書き込みアクセラレーションと IP 圧縮をイネーブル化します。
–
iSCSI Setup:iSCSI イニシエータのゾーンを作成し、ターゲットに許可された VSAN リストに VSAN を追加します。
–
SAN Extension Tuner:FCIP のパフォーマンスを最適化します。直接アクセス(磁気ディスク)またはシーケンシャル アクセス(磁気テープ)SCSI I/O コマンドを生成して対象のトラフィックを指定された仮想ターゲットに転送します。このオプションは設定オプションに基づいて仮想ターゲット SCSI I/O コマンド(読み取り、書き込み)を生成するのに使用されます。
•
Security
–
Port Security:Cisco MDS 9000 ファミリのスイッチ ポートへの不正アクセスを防止します。侵入に関する試みを拒否し、管理者にこれらの侵入を報告します。
–
IP ACL:IPv4-ACL Wizard を使用して指定された IPv4-ACL または IPv6-ACL プロファイルの整理された IP フィルタ リストを作成します。
•
Install
–
License:ファブリック内の選択したスイッチで、ライセンスのダウンロードおよびインストールを容易に実行できるようにします。
–
Software:ファブリック内の選択したスイッチでイメージの互換性を確認し、ソフトウェア イメージをインストールします。
•
Flow Load Balance Calculator:FICON フローに最適な最適なロードバランスを設定します。カルキュレータは、ファブリックのスイッチまたはフロー検出に依存しません。
•
Device Manager:スイッチの Device Manager を呼び出します。
•
Command Line Interface:コマンドラインを使用して操作できます。
•
Run CLI Commands:複数のスイッチに対してコマンドライン操作を一括で実行します。
Performance
[Performance] メニューには、次のオプションがあります。
•
Create Flows:ホストからストレージへのフロー、ストレージからホストへのフロー、または双方向フローを作成します。フローは収集コンフィギュレーション ファイルに追加してホストまたはストレージ要素のペア間のトラフィックを監視します。
Server
[Server] メニューには、次のオプションがあります。
•
Admin:コントロール パネルを開きます。
•
Purge Down Elements:ファブリックの停止している要素をすべて消去します。
Help
[Help] メニューには、次のオプションがあります。
•
Contents:オンライン ヘルプ コンテンツを起動します。
•
Config Guide:『Fabric Manager コンフィギュレーション ガイド』を起動します。
•
About:Fabric Manager の概要を表示します。
ツールバー
Fabric Manager のメイン ツールバーには、最も一般的に使用されるメニュー バー オプションにアクセスするためのアイコンが配置されています( 表 5-3 を参照)。
表 5-3 Fabric Manager Client のメイン ツールバー
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スイッチ ファブリックを開きます。 |
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現在のファブリックを再検出します。 |
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マップを検索します。 |
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VSAN を作成します。 |
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DPVM ウィザードを起動します。 |
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Port Security ウィザードを起動します。 |
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フル ゾーン データベースを編集します。 |
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IVR ゾーン ウィザードを起動します。 |
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PortChannel ウィザードを起動します。 |
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FCIP ウィザードを起動します。 |
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iSCSI ウィザードを起動します。 |
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NPVM ウィザードを起動します。 |
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QoS ウィザードを起動します。 |
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ユーザおよびロールを設定します。 |
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IP-ACL ウィザードを起動します。 |
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License Install ウィザードを起動します。 |
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Software Install ウィザードを起動します。 |
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スイッチ ヘルス分析を実行します。 |
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ファブリック設定分析を実行します。 |
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エンドツーエンド接続分析を実行します。 |
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ISL パフォーマンスを監視します。[Information] ペインに、ファブリック内のすべてのインターフェイスのリアルタイム ISL パフォーマンス情報が表示されます。 |
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オンライン ヘルプが表示されます。 |
[Logical Domains] ペイン
[Logical Domains] ペインでは、ファブリック、VSAN、およびゾーンの属性を管理したり、ユーザ定義グループにアクセスしたりできます。NX-OS Release 4.2(0) 以降、[SAN] および [LAN] ノードは [Datacenter] ノードの下位に表示され、ファブリックはすべて [SAN] ノードの下位に表示されるようになりました。Fabric Manager のツリーから [Datacenter] ノードを選択すると、スイッチおよび ISL がすべて表示されます。[LAN] ノードを選択すると、イーサネット スイッチおよびイーサネット リンクだけが表示されます。ファブリック ノードの VSAN は、VSAN ID に基づいてソートされます。セグメント化された VSAN はファブリック ノードの下位に表示されます。セグメント化された VSAN の横のラベルはセグメント数を表します。セグメント化された VSAN および VSAN の下位のセグメントを展開できます。ツリー内のいずれかのフォルダを右クリックして、ポップアップ メニューのメニュー項目をクリックします。該当する設定ダイアログボックスが表示されます。
ファブリックのデフォルト名は VSAN 1 の主要スイッチの名前、IP アドレス、または WWN です。VSAN 1 がセグメント化されている場合、デフォルト名は最も小さい WWN の主要スイッチから選択されます。ファブリック名は次のように表示されます。
•
Fabric <sysName>
•
Fabric <ipAddress>
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Fabric <sWWN>
Fabric Manager でファブリック名を変更するには、次の手順に従ってください。
ステップ 1
[Server] > [Admin] を選択します。
[Control Panel] ダイアログボックスが表示されます。
ステップ 2
ファブリックの名前をダブルクリックし、そのファブリックの新しい名前を入力します。
ステップ 3
[Apply] をクリックすると、名前が変更されます。
フィルタリング
Fabric Manager には、ユーザが必要なデータだけを表示できるフィルタリング機能が備えられています。フィルタリングするには、[Logical Domains] ペインからファブリックおよび VSAN を選択します。これにより、[Fabric] ペインの表示範囲が絞られます。選択した項目に属さない情報はすべて薄く表示されます。選択した項目に属さない情報は、[Information] ペインの表にも表示されません。選択したフィルタは [Fabric Manager] ウィンドウの右上に表示されます(図 5-12 を参照)。
さらに範囲を絞り込むには、Physical Attributes で属性を選択します。選択内容に応じて、Fabric Manager のテーブル、表示、およびフィルタ基準が変更されます。
[Physical Attributes] ペイン
現在選択されているファブリック、VSAN、またはゾーン内のスイッチの管理に使用できるオプションをツリー表示するには、[Physical Attributes] ペインを使用します。
オプションを選択するには、フォルダをクリックして使用可能なオプションを表示し、オプションをクリックします。[Information] ペインに、選択したオプションに関する情報が表形式で表示されます。[Physical Attributes] ペインには次のメイン フォルダが配置されています。
•
Switches:ハードウェア、システム、ライセンス、およびコンフィギュレーション ファイルの表示および設定を行います。
•
Interfaces:FC 物理インターフェイス、FC 論理インターフェイス、VFC(FCoE)インターフェイス、イーサネット インターフェイス、SVC インターフェイス、および PortChannel インターフェイスを表示および設定できます。
•
FC Services:ファイバ チャネル ネットワーク設定の表示および設定を行います。
•
IP:IP ストレージおよび IP サービスの表示および設定を行います。
•
Events:イベント、アラーム、しきい値、通知、およびインフォームの表示および設定を行います。
•
Security:MDS 管理および FC-SP セキュリティの表示および設定を行います。
•
ISLs:スイッチ間リンクの表示および設定を行います。
•
End Devices:エンド デバイスの表示および設定を行います。
(注) データ センター スイッチの詳細な物理属性の表示または接続の監視はできません。[Datacenter] ノードまたは [LAN] ノードを選択すると、[Physical Attributes] ペインには何も表示されません。
テーブルのコンテキスト メニュー
テーブルを右クリックすると、ポップアップ メニューが表示されます。メニューのオプションは [Physical Attributes] ペインで選択したオプションによって異なります。テーブルに表示されたデバイスを右クリックすることで、さまざまなオプションを実行できます。スイッチ、ISL、およびエンド デバイスで利用できるオプションを表示するには、次のセクションで説明される手順に従ってください。
スイッチ オプション
[Datacenter] ノードを選択すると、スイッチ テーブルには検出された スイッチがすべて表示されます。[SAN] ノードまたはファブリック ノードを選択すると、スイッチ テーブルにファイバ チャネル スイッチがすべて表示され、[LAN] ノードを選択すると、スイッチ テーブルにイーサネット スイッチがすべて表示されます。
スイッチ テーブルのオプションをすべて表示するには、次の手順に従います。
ステップ 1
[Physical Attributes] ペインの [Switches] をクリックします。
ステップ 2
テーブルのデバイスを右クリックします。
ポップアップ メニューには、次のオプションがあります。
•
Apply Changes:スイッチに変更が適用されます。
•
Refresh Values:現在の値が更新されます。
•
Undo Changes:スイッチに加えられた変更を元に戻します。
•
Export to File:値をファイルにエクスポートします。
•
Print Table:テーブルを印刷します。
•
Detach Table:テーブルを分離します。
•
Switch Attributes:スイッチのプロパティを変更します。
•
Interface Attributes:インターフェイスのプロパティを変更します。
•
Element Manager:スイッチを管理します。
•
Command Line Interface:コマンドラインを使用して操作できます。
•
Copy:スイッチをコピーします。
•
Purge:スイッチを消去します。
•
Fix Location:スイッチを現在のロケーションに固定します。
•
Align:スイッチに対してアライメントを実行します。
•
Show End Devices:エンド デバイスを表示します。
•
Expand Multiple Links:スイッチのリンクを展開します。
•
Other:その他のオプションです。
•
Group:スイッチをグループ化します。
ISL オプション
[Datacenter] ノードを選択すると、ISL テーブルにファイバ チャネル リンクおよびイーサネット リンクがすべて表示されます。[LAN] ノードを選択すると、ISL テーブルにイーサネット リンクがすべて表示されます。
ISL テーブルのオプションをすべて表示するには、次の手順に従います。
ステップ 1
[Physical Attributes] ペインで、[ISLs] をクリックし、[Summary] タブをクリックします。
ステップ 2
テーブルのデバイスを右クリックします。
ポップアップ メニューには、次のオプションがあります。
•
Refresh Values:現在の値が更新されます。
•
Copy:指定されたフィールドの情報をコピーします。
•
Find:入力されたストリングに基づいて検索します。
•
Export to File:値をファイルにエクスポートします。
•
Print Table:テーブルを印刷します。
•
Detach Table:テーブルを分離します。
•
Interface Attributes:インターフェイスのプロパティを変更します。
•
Element Manager:デバイスを管理します。
•
FCIP Tunnel Attributes:FCIP のトンネリング プロパティを変更します。
•
Create Port Channel:ポート チャネルを作成します。
•
Re-enable:ディセーブル化したデバイスをイネーブル化します。
•
Enable FC-SP:FC-SP をイネーブル化します。
•
SAN Extention Tuner:FCIP のパフォーマンスを最適化します。
•
Purge:デバイスを消去します。
(注) テーブルからポート チャネルを選択すると、ポップアップ メニューには次のオプションが追加されます。
•
Member Attributes:メンバーのプロパティを変更します。
•
Channel Attributes:ポート チャネルのプロパティを変更します。
•
Edit:チャネルのプロパティを編集します。
エンド デバイスのオプション
デバイス オプション テーブルのオプションを表示するには、次の手順に従います。
ステップ 1
[Physical Attributes] ペインで、[End Devices] をクリックし、[Summary] タブをクリックします。
ステップ 2
テーブルのデバイスを右クリックします。
ポップアップ メニューには、次のオプションがあります。
•
Apply Changes:デバイスに変更が適用されます。
•
Refresh Values:現在の値が更新されます。
•
Copy:フィールド固有の情報をコピーします。
•
Paste:コピーされたテキストを貼り付けます。
•
Undo Changes:デバイスに加えられた変更を元に戻します。
•
Find:入力されたストリングに基づいて情報を検索します。
•
Export to File:値をファイルにエクスポートします。
•
Print Table:テーブルを印刷します。
•
Detach Table:テーブルを分離します。
•
Device Attributes:デバイスのプロパティを変更します。
•
Interface Attributes:インターフェイスのプロパティを変更します。
•
Element Manager:デバイスを管理します。
•
Command Line Interface:コマンド ラインを使用して操作できます。
•
Copy:スイッチをコピーします。
•
Purge:スイッチを消去します。
•
Fix Location:スイッチを現在のロケーションに固定します。
•
Align:スイッチに対してアライメントを実行します。
•
Ping:他のデバイスを ping します。
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Trace Route:ネットワークを通過したパケットのルートを判別します。
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Select Dependent Ports:依存関係があるポートを選択します。
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Group:デバイスをグループ化します。
[Information] ペイン
[Information] ペインには、[Logical Domains] ペインまたは [Physical Attributes] ペインのメニュー ツリーで選択されたオプションに対応する情報テーブルが表示されます。[Information] ペインのツールバーには、 表 5-4 に示された処理を 1 つまたは複数実行するためのボタンが配置されています。
表 5-4 [Information] ペインのツールバー
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コンフィギュレーションの変更を適用します。 |
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テーブルの値を更新します。 |
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テーブル内に新しい行を作成するためのダイアログボックスを開きます。 |
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現在強調表示されている行をテーブルから削除します。 |
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行のデータを他の行にコピーします。 |
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行のデータを他の行に貼り付けます。 |
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直前の変更を元に戻します。 |
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テーブルから指定されたストリングを検索します。 |
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情報をファイルにエクスポートし、保存します。 |
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[Information] ペインの内容を出力します。 |
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[Information] ペイン内のテーブルの編集不可能なコピーを作成し、画面上で移動可能な独自のウィンドウに表示します。 |
(注) 変更を加えた場合はコンフィギュレーションを保存する必要があります。保存しないとデバイスの再起動後に変更が失われます。
(注) ツールバーに配置されるボタンは、選択したオプションによって変わります。[Information] ペインで選択されたフィールドなどのオブジェクトに応じて、ボタンがアクティブまたは非アクティブ(薄い表示)になります。
分離可能なテーブル
Fabric Manager 内の分離可能なテーブルを使用することにより、テーブルを分離し、デスクトップ上の別のエリアに移動して、各 VSAN の類似テーブルを比較することができます。あるビューで情報テーブルを開いたまま、Fabric Manager 内の別のエリアを調べることができます。テーブルを分離するには、Fabric Manager の [Information] ペインで [Detach Table] アイコンをクリックします。
[Fabric] ペイン
[Fabric] ペインにはファブリックがグラフィック表示されます。 表 5-5 に、ファブリック内のデバイスに応じて表示されるグラフィックの説明を示します。
表 5-5 Fabric Manager のグラフィック
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ディレクタ クラスの MDS 9000 ファイバ チャネル スイッチ |
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ディレクタ クラス以外の MDS 9000 ファイバ チャネル スイッチ |
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Nexus 7000 スイッチ |
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Nexus FCoE またはファイバ チャネル スイッチ |
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Catalyst LAN スイッチ |
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一般的なファイバ チャネル スイッチ |
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Cisco SN5428 |
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デバイス内にオレンジの破線または点線が引かれている場合、このデバイスは管理できますが、動作時に問題が発生します。 |
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デバイスまたはリンク内にオレンジの「X」が破線または点線で示されている場合、そのデバイスまたは ISL は正常に動作していません。 |
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デバイス内にレッドの直線が引かれている場合は、このデバイスを管理できません。 |
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デバイスまたはリンク内にレッドの「X」が示されている場合は、デバイスがダウンしているか、または ISL がダウンしています。 |
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ファイバ チャネル HBA(またはラック) |
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ファイバ チャネル ターゲット(またはラック) |
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iSCSI ホスト |
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ファイバ チャネル ISL およびエッジ接続 |
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ファイバ チャネル PortChannel |
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IP ISL およびエッジ接続 |
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IP PortChannel |
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DWDM 接続 |
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NPV 接続 |
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ファイバ チャネル ループ(ストレージ) |
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IP クラウド(ホスト)。このアイコンは、Fabric Manager の [Fabric] ペインに SAN(複数のファブリック)を表示する場合に、ファブリックを表現するために使用します。 |
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ボックスで囲まれているデバイス、クラウド、またはループには、非表示リンクが接続されています。 |
スイッチまたはディレクタがグレー表示されている場合、Fabric Manager はこれらと通信できません。
[Fabric] ペインの下部には、次のタブがあります。
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Fabric:複数のファブリックを表示した場合は、ファブリックごとに独自のタブが表示されます。各タブをクリックして、ファブリックを切り替えることができます。
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Log:ファブリック検出などの Fabric Manager の動作について説明するメッセージを表示します。
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Events:管理ステーションで受信された SNMP トラップに関する情報を表示します。検出されたイベントと、ライセンス、SNMP、FICON などの重要なトラップが組み合わされて表示されます。
[Fabric] ペインで大きいファブリックを表示する場合は、次のタスクを実行すると便利です。
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エンド デバイス ラベルをオフにします。
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ループを折りたたみます。
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展開された複数のリンクを折りたたみます(折りたたまれた複数のリンクは、太い一重線で表示されます)。
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VSAN でファブリックの一部を薄い表示にするか非表示にします。
(注) VSAN ツリーで VSAN、ゾーン、またはゾーン メンバーを選択すると、マップの強調表示が変更され、選択されたオブジェクトが識別されます。強調表示を解除するには、[Fabric] ペイン ツールバーの [Clear Highlight] ボタンをクリックするか、またはポップアップ メニューで [Clear Highlight] を選択します。
コンテキスト メニュー
[Fabric] ペインのアイコンを右クリックすると、ポップアップ メニューが開き、選択されたアイコンのタイプに応じて異なるオプションが表示されます。オブジェクトに応じて、次の機能を持つオプションが表示されます。
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選択されたスイッチに対して Device Manager のインスタンスを開きます。
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選択されたスイッチの CLI(コマンドライン インターフェイス)セッションを開きます。
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選択されたオブジェクトの表示名をコピーします。
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デバイスに ping または traceroute コマンドを実行します。
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エンド デバイスを表示または非表示にします。
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属性を表示します。
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PortChannels のメンバーを停止して、ディセーブルにします。
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ISL のトランキング モードを設定します。
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選択された ISL に PortChannel を作成または追加します。
[Fabric] ペインには、マップの外観を保存、出力、および変更するためのオプションが配置されたツールバーがあります。マップを右クリックすると、ポップアップ メニューが開き、マップの外観を変更するためのオプション(ツールバーと同じ機能)が表示されます。
(注) [Fabric] ペインから Web ベース アプリケーションまたは Web ベースでないアプリケーションを起動できます。これには、IP アドレスをストレージ ポートまたはラックに割り当てます。次に右クリックしてポップアップ メニューを表示し、[Device Manager] を選択します。
マップの保存
[Fabric] ペインのマップは、イメージとして、または編集可能な Visio 図として保存できます。また、リンク ラベル付きで保存することも、リンク ラベルなしで保存することも可能です。作成された Visio 図は編集が可能で、次の 2 つのレイヤに保存できます。
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デフォルト レイヤには、ファブリック内のすべてのスイッチおよびリンクが含まれます。
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エンド デバイス レイヤには、エンド デバイスが含まれ、これをオフにすることにより、Visio 図からエンド デバイスを削除できます。
Visio 図としてマップを保存するには、[Files] > [Export] > [Visio] を選択し、[Map] または [Map with link labels] を選択します。保存された Visio 図には、[Fabric] ペインで選択した表示オプションが保持されます。たとえば、マップ内の複数のリンクを折りたたんで、そのリンクを Visio 図としてエクスポートすると、その Visio 図にはこれらの複数のリンクが 1 つの太いリンクとして表示されます。
[Tools] メニューの Show Tech Support オプションでも、マップを Visio 図として保存できます。
要素の消去
[Fabric] ペインでは、[Refresh Map] アイコンをクリックすることによって、いつでもマップをリフレッシュできます。[Refresh Map] アイコンを使用すると、マップは再描画されますが、停止している要素は消去されません。停止している要素を消去するには次のいずれかを実行します。
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[Server] > [Purge Down Elements] をクリックします。これによって、ファブリック内の停止している要素がすべて消去されます。
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[Fabric] ペインを右クリックし、[Purge Down Elements] を選択します。
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停止している要素を右クリックし、[Purge] を選択します。この操作によって消去されるのは、ファブリック内の要素のうち、選択したものだけです。
(注) 停止していない要素を選択して消去した場合、その要素は次回のファブリック検出サイクルで再表示されます。
複数のファブリックの表示
Fabric Manager は、同じペイン上に複数のファブリックを表示できます(図 5-12 を参照)。
図 5-12 Fabric Manager の複数ファブリック表示ウィンドウ
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ファブリック 172.23.46.152 の [Fabric view] タブ これを選択すると、Fabric ビューにファブリック 172.23.46.152 が表示されます。 |
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ファブリック 172.23.46.153 の [Fabric view] タブ これを選択すると、Fabric ビューにファブリック 172.23.46.153 が表示されます。 |
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[SAN] タブ(選択済み):両方のファブリックが表示されます。 |
シード スイッチを選択しなくても、両方のファブリックの情報が表示されます。ファブリックの詳細を表示するには、[Fabric] ペインの下部にあるそのファブリックのタブを選択するか、または [SAN] タブでそのファブリックの [Cloud] アイコンをダブルクリックします。
(注) ラックの名前は一意でなければなりません。各ポートに同じラック名を使用すると、Fabric Manager は両方のファブリックに接続されているホスト/ターゲット ラックを表示します。auto-creation をディセーブルにするか、または一意のラック名を作成することによって、この問題を回避できます。
グループによるフィルタリング
スイッチまたはエンド ポートのグループを作成することによって、[Fabric] ペインの表示をフィルタリングできます。Fabric Manager でグループを作成するには、次の手順に従います。
ステップ 1
[Fabric] ペインのマップでスイッチまたはエンド ポートを右クリックし、[Group] > [Create] を選択します。
図 5-13 のように、[Edit User Defined Group] ダイアログボックスが表示されます。
図 5-13 [Edit User Defined Group] ダイアログボックス
ステップ 2
[Name]フィールドにグループ名を入力します。
ステップ 3
矢印を使用して、[Available] カラムから [Selected] カラムに、追加するスイッチまたはエンド ポートを移動します。
ステップ 4
[OK] をクリックして、グループを保存します。
Fabric Manager の既存のグループにスイッチまたはエンド ポートを追加するには、次の手順に従います。
ステップ 1
スイッチまたはエンド ポートを右クリックして、[Group] > [Add To] > [YourGroupName] を選択します。
[Edit User Defined Group] ダイアログボックスが表示されます(図 5-13 を参照)。
ステップ 2
矢印を使用して、[Available] カラムから [Selected] カラムに、追加するスイッチまたはエンド ポートを移動します。
ステップ 3
[OK] をクリックして、更新されたグループを保存します。
作成したグループに基づいて表示をフィルタリングするには、次の手順に従います。
ステップ 1
[Logical Domains] ペインの [Groups] フォルダを展開します。
図 5-14 のように、作成したグループのリストが表示されます。
図 5-14 [Fabric] ペインのマップで強調表示されたグループ
ステップ 2
フィルタリングするグループ名をクリックします。
[Fabric] ペインで、グループ内のスイッチまたはエンド デバイスは通常どおりに表示され、その他のスイッチおよびエンド デバイスはすべてグレーに表示されます。
ステップ 3
[Logical Domains] ペインで [Groups] フォルダをクリックすると、通常の表示に戻ります。
(注) すべての CFS メンバー スイッチが表示される場合、誤設定を避けるため、ユーザ定義グループのテーブルは、CFS 制御機能がイネーブルに設定されているスイッチを除くグループ内のスイッチに基づいてフィルタリングされます。
ステータス バー
[Fabric Manager] ウィンドウの下部にあるステータス バーの右側には、検出プロセスで表示された最後のエントリ、および有効なエラー メッセージが表示されます。ファブリックに変更が行われた場合は、新規検出が必要であることを示すメッセージが表示されます。ステータス バーには、一時的なメッセージ(テーブルに表示される行数など)が短期間表示されたり、検出時の問題点が長期間表示されたりします。
Fabric Manager のプリファレンスの設定
Fabric Manager の動作に関するプリファレンスを設定するには、Fabric Manager メニューバーで [File] > [Preferences]を選択します。[Preferences] ダイアログボックスが表示され、アプリケーションの各コンポーネントを設定するための次のタブが表示されます。
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General
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SNMP
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Map
Fabric Manager の [General] タブのデフォルト設定は次のとおりです。
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Show Switch Name by :IP アドレス、DNS 名、または論理名別に [Fabric] ペインにスイッチを表示します。デフォルト設定は Logical Name です。
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Show WorldWideName (WWN) Vendor :Fabric Manager によって表示された任意のテーブルまたはリスト内で、WWN ベンダー名を表示します。スイッチの IP アドレスの前に名前を表示するには、Prepend Name チェックボックスをオンにします。IP アドレスの代わりに名前を表示するには、Replacing Vendor Bytes チェックボックスをオンにします。デフォルトは Prepend Name オプションです。
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Show End Device Using :エイリアスまたは pWWN エイリアスを使用して [Fabric] ペインにエンド デバイスを表示します。デフォルト設定は Alias です。
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Show Shortened iSCSI Names :デフォルト設定は [OFF] です。
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Show Timestamps as Date/Time :タイムスタンプを日付/時刻フォーマットで表示します。この設定がオフの場合、タイムスタンプは経過時間で表示されます。デフォルト設定はイネーブル(ON)です。
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Telnet Path :システムの telnet.exe ファイルのパスを設定します。デフォルトは telnet.exe ですが、正しい場所を参照する必要があります。
(注) パスを参照するか、パスを入力した場合に、パス名にスペースが入っていると(c:¥program files¥telnet.exeなど)、パスは無効になります。パスを有効にするには、手動でパスを引用符で囲む必要があります("c:¥program files¥telnet.exe" など)。
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Use Secure Shell instead of Telnet :CLI を使用してスイッチと通信する場合に、SSH または Telnet のどちらを使用するかを指定します。イネーブルの場合は、SSH アプリケーションのパスを指定する必要があります。デフォルト設定は、ディセーブルです。
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Confirm Deletion :Fabric Manager を使用して設定の一部を削除する場合に、確認用ポップアップ ウィンドウを表示します。デフォルト設定はイネーブル(ON)です。
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Export Tables with Format :Device Manager を使用してテーブルをエクスポートした場合に作成されるファイルのタイプを指定します。Tab-Delimited(タブ区切り)、または XML から選択できます。デフォルト設定は Tab-Delimited です。
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Show CFS Warnings:選択した機能に関してすべてのスイッチで CFS がイネーブルでない場合に警告メッセージを表示します。
Fabric Manager の SNMP のデフォルト設定は次のとおりです。
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Retry request 1 time(s) after 5 sec timeout :再試行値を 0 ~ 5、タイムアウト値を 3 ~ 30 に設定できます。
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Trace SNMP packets in Log :デフォルト設定は [ON] です。
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Enable Audible Alert when Event Received :デフォルト設定は [OFF] です。
Fabric Manager のマップのデフォルト設定は次のとおりです。
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Display Unselected VSAN Members :[Fabric] ペインに選択されていない VSAN メンバーを表示します。デフォルト設定は [ON] です。
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Display End Devices :[Fabric] ペインにファブリックのエンド デバイスを表示します。デフォルト設定は [ON] です。
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Display End Device Labels :[Fabric] ペインにファブリックのエンド デバイス ラベルを表示します。デフォルト設定は [OFF] です。
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Expand Loops :[Fabric] ペインに、ファブリックのループを個別の接続として表示します。デフォルト設定は [OFF] です。
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Expand Multiple Links :[Fabric] ペインに、複数のリンクを 1 本の太い線でなく、個別の線として表示します。デフォルト設定は [OFF] です。
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Open New Device Manager Each Time :ファブリック内のスイッチから Device Manager を起動するたびに、新しいインスタンスをオープンします。デフォルト値は [OFF] です。つまり、一度にオープンされる Device Manager のインスタンスは 1 つだけです。
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Select Switch or Link from Table :[Fabric] ペイン内のスイッチまたはリンクを、Information ペイン内のテーブルのスイッチまたはリンクをクリックして選択できます。デフォルト設定はディセーブル(OFF)です。つまり、テーブル内のスイッチまたはリンクをクリックしても、[Fabric] ペイン内のスイッチまたはリンクの選択は変更されません。
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Layout New Devices Automatically :[Fabric] ペインに追加された新規デバイスを、最適な位置に自動的に配置します。デフォルト設定は [OFF] です。このモードで新規デバイスを追加した場合、最初の位置が要求を満たさないときは、手動で位置を変更する必要があります。
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Use Quick Layout when Switch has 30 or more End Devices :この値のデフォルト設定値(30)を表示します。このフィールドに任意の番号を入力できます。Quick Layout をディセーブルにするには、0 を入力します。
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Override Preferences for Non-default Layout :この値のデフォルト設定値を(ON)を表示します。
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Automatically Save Layout :このオプションがイネーブルの場合、レイアウトに関するすべての変更が自動的に保存されます。デフォルト設定は [ON] です。
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Detach Overview Window :表示するファブリック エリアの中央に [Fabric] ペインを簡単に移動できるようになります (この機能は、[Fabric] ペイン内に全体を表示できない大規模なファブリックの場合に役立ちます)。概要ウィンドウを起動するには、[Show/Hide Overview Window] ボタンをクリックします。[Show/Hide Overview Window] ボタンを再びクリックしない限り、概要ウィンドウはファブリック ウィンドウ上にオーバーレイされたままになります。この設定がイネーブルの場合は、概要ウィンドウを切り離して片側に移動し、その間に [Fabric] ペインにアクセスできます。デフォルト設定はディセーブル(OFF)です。