概要
ここでは、製品とこのマニュアルに関する基本情報を提供します。
このマニュアルについて
このガイドでは、VMware に OVA として Cisco Prime Infrastructure 3.7 をインストールする方法、Hyper-V 仮想マシンに ISO として Cisco Prime Infrastructure をインストールする方法について説明します。また Prime Infrastructure をハードウェアアプライアンスとしても利用できます。アプライアンスのインストール方法については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Appliance Hardware Installation Guide』を参照してください。このガイドでは、サポートされている Cisco Prime Infrastructure バージョンの以前のリリースから Cisco Prime Infrastructure 3.7 へのアップグレードおよび移行についても説明します。
この製品の構成および管理については、『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』と『Cisco Prime Infrastructure User Guide』を参照してください。
製品の概要
Prime Infrastructure は、有線またはワイヤレス アクセス、キャンパス、ブランチ ネットワークの包括的なライフ サイクル管理、エンドユーザの接続性に対する豊富な可視性、およびアプリケーション パフォーマンスの保証問題のための単一の統合ソリューションを提供します。Prime Infrastructure は、企業 IT への「個人所有デバイスの持ち込み」(BYOD)の実現し、新しいサービスのロールアウト、モバイル デバイスのセキュアなアクセスと管理を加速します。アプリケーション パフォーマンスの可視性およびネットワーク制御とクライアントの認識とを緊密に結びつけることで、Prime Infrastructure は、エンドユーザに妥協のない品質のエクスペリエンスを保証します。Cisco Identity Services Engine(ISE)との緊密な統合によって、セキュリティおよびポリシー関連の問題に関する視覚化が拡張され、これらを解決するための明確な手順を含むクライアントのアクセス問題の全体像が示されます。
参照先:
- Prime Infrastructure の機能と利点の概要については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Data Sheets』を参照してください。
- 頻繁に使用される Prime Infrastructure の機能については、最新の『Cisco Prime Infrastructure User Guide』を参照してください。
- 管理者向け機能の詳細については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』を参照してください。
Cisco Prime Infrastructure のライセンスについて
Prime Infrastructure ライセンスは、ユーザが使用可能な機能と、それらの機能を使用して管理可能なデバイスの数を制御します。その他の参考資料は次のとおりです。
- Cisco Prime Infrastructure のライセンスの種類と注文方法については、『Cisco Prime Infrastructure Ordering and Licensing Guide』を参照してください。
- 購入したライセンスを適用する方法については、『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』を参照してください。
インストールを開始する前に
Prime Infrastructure をインストールする前に、次の項の作業を終了してください。
システム要件について
Prime Infrastructure の提供形態は、次の 2 つに大別されます。
- 仮想:Prime Infrastructure 仮想アプライアンスは、Open Virtualization Archive(OVA)ファイルとしてパッケージ化されています。このファイルは、ユーザ側で用意する、VMware ESXi を実行中の適格なサーバにインストールする必要があります。この形態の場合、任意のサーバ ハードウェア上でアプライアンスを実行できます。また、企業ネットワークのサイズに応じてそれぞれに最適化された 4 つのいずれかの設定で仮想アプライアンスをインストールできます。仮想アプライアンスの各サイズ オプションに対応するハードウェア要件および容量については、仮想アプライアンスのオプションを参照してください。
- Hyper V:Microsoft Hyper-V 向け Cisco Prime Infrastructure を使用すると、シスコ ネットワーキングの利点を Microsoft Windows Server Hyper-V 展開に拡張できます。Hyper-V 仮想アプライアンスでの Cisco Prime Infrastructure の導入については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Installation and Migration Guide for Microsoft Hyper-V Virtual Machine』を参照してください。
- 物理:物理アプライアンスは、ラック取り付け型サーバとしてパッケージ化されており、Prime Infrastructure があらかじめインストールされて設定されています。物理アプライアンスのハードウェア仕様および容量については、次を参照してください。 物理アプライアンス オプション
仮想アプライアンスのオプション
インストール時に、4 つの導入設定オプションの中から 1 つを選択できます。次の表で各オプションの最小サーバ要件について説明します。
要件 |
Express |
Express-Plus |
Standard |
Professional |
---|---|---|---|---|
VMware バージョン |
ESXi 6.0、6.5、または 6.7 |
ESXi 6.0、6.5、または 6.7 |
ESXi 6.0、6.5、または 6.7 |
ESXi 6.0、6.5、または 6.7 |
仮想 CPU1 |
4 |
8 |
16 |
16 |
メモリ(DRAM) |
12 GB |
16 GB |
16 GB |
24 GB |
HDD サイズ |
300 GB |
600 GB |
900 GB |
1.2 TB |
スループット(ディスク IOPS) |
200 MB/s |
200 MB/s |
200 MB/s |
320 MB/s |
最低 CPU 速度 |
2.29 GHz |
2.29 GHz |
2.29 GHz |
2.29 GHz |
任意の Prime Infrastructure オプションを、ご使用のハードウェアの VMWare ESXi 下で動作する Open Virtualization Archive(OVA)としてインストールすることができます。この実装を選択した場合、使用するサーバは、表に示す選択したオプションの要件を満たすか上回っている必要があります。
物理アプライアンス オプション
Prime Infrastructure は、Prime Infrastructure 物理アプライアンスと Digital Network Architecture Center(DNAC)アプライアンスで利用可能です。Prime Infrastructure 3.7 は、PRIME-NCS-APL-K9(別名「Gen 1」)ではサポートされていません。Prime Infrastructure 3.7 は、PI-UCS-APL-K9(別名 Gen 2 アプライアンス)、PI-UCSM5-APL-K9 および PI-UCSM5-APL-U-K9(別名 Gen 3 アプライアンス)、DN1-HW-APL(別名 DNAC アプライアンス)でサポートされます。Prime Infrastructure 3.4.x または 3.5.x を実行している Prime Infrastructure 物理アプライアンスは、Prime Infrastructure 3.7 にアップグレードすることができます。既存のセットアップに 3.1.x、3.2.x、または 3.3.x バージョンがある場合、Prime Infrastructure 3.7 バージョンにアップグレードするには、最初に 3.4.x バージョンにアップグレードする必要があります。物理アプライアンスの仕様は次のとおりです。
仕様 | 設定 | Gen-2 アプライアンス | Gen-3 アプライアンス | DNAC アプライアンス |
ハードウェア仕様 |
CPU(コア数/スレッド数) |
10 C/20 T |
20C/40T |
44 C/88 T |
メモリ |
64 GB |
64 GB |
256 GB |
|
ディスク容量 |
4x900 GB |
4x1.2 TB |
4X 1.8 TB |
|
RAID レベル RAID |
10 |
10 |
1、1、10(446(ブート可能)、1787、3574(GB 単位)) |
|
ディスク I/O 速度 |
320 MBps |
320 MBps |
320 MBps |
|
システム ユーザ |
同時使用 GUI クライアント |
50 |
50 |
50 |
同時使用 API クライアント |
5 |
5 |
5 |
(注) |
Prime Infrastructure は、Cisco DNA Center アプライアンスの eth0 として 10G ポートを使用します。1G ポートを使用するには、次の手順を実行します。
|
(注) |
Gen-3 アプライアンスは Prime Infrastructure 3.4.1 以降サポートされています。 物理アプライアンスに Prime Infrastructure をインストールする場合は、ネットワーク管理 IP アドレスがすべての管理トラフィック(NETCONF、テレメトリ、SNMP)のギガビットイーサネット 0 インターフェイスに設定されていることを確認してください。 |
Prime Infrastructure は、シスコから提供されるハードウェアに物理アプライアンスとしてインストールされた状態で購入することもできます。詳細については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Appliance Hardware Installation Guide』を参照してください。
各インストール オプションの最大管理容量については、次を参照してください。 Prime Infrastructure のスケーリング方法
アプライアンスのパフォーマンスを向上する方法
Prime Infrastructure アプライアンス(Gen 2 と Gen 3)または DNAC アプライアンスのパフォーマンスを向上させるには、仮想ドライブの書き込みポリシーが [Write Back Good BBU] に設定されていることを確認します。仮想ドライブの書き込みポリシーを設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 |
CIMC Web インターフェイスを起動します(最新の『Cisco Prime Infrastructure Appliance Hardware Installation Guide』の「How to Set Up the Appliance」を参照)。 |
ステップ 2 |
[ストレージ(Storage)] タブをクリックして、モジュラ RAID コントローラ名をクリックし、[仮想ドライブ(Virtual Drive)] タブをクリックします。。 |
ステップ 3 |
[仮想ドライブ(Virtual Drive)] タブを選択し、[仮想ドライブの編集(Edit Virtual Drive)] をクリックします。 |
ステップ 4 |
表示されたダイアログボックスで [OK] をクリックします。 |
ステップ 5 |
[Write Policy] フィールドで、[Write Back Good BBU] を選択してから、[変更の保存(Save Changes)] をクリックします。 RAID コントローラを備えたカスタム ハードウェアで ESX を実行している場合、Prime Infrastructure のパフォーマンスと冗長性を最適化するために次の RAID 設定をお勧めします。
|
Web クライアントの要件
Prime Infrastructure ユーザは Web ブラウザ クライアントを使用して、製品にアクセスします。Web クライアントの要件は次のとおりです。
-
ハードウェア:次のテスト済みサポート ブラウザのいずれかに対応している Mac または Windows 7 あるいは Windows 10 のラップトップまたはデスクトップ。
-
Google Chrome 65 以降
-
Microsoft Internet Explorer 11(プラグイン不要)
-
Mozilla Firefox ESR 59 以降
-
Mozilla Firefox 59 以降
-
-
画面の解像度:Prime Infrastructure は 1366 x 768 以上をサポートしますが、1600 x 900 に設定することをお勧めします。
(注) |
Firefox ブラウザで証明書が厳密にチェックされるため、同じホスト名の異なる 2 つの Prime Infrastructure サーバを使用する場合は、次のエラー コードが表示されます。
これを回避するには、管理者 CLI を使用して PI サーバに CA 署名付き証明書をインポートします。CSR を生成して CA 署名付き証明書をインポートするには、『Cisco Prime Infrastructure 3.5 Admin Guide』の「Import CA-Signed Host Certificates」を参照してください。 |
Prime Infrastructure のスケーリング方法
Prime Infrastructure にはさまざまなサーバ インストール オプションがあります(システム要件について を参照してください)。ネットワークの規模や複雑さに合ったオプションが選択されていることを確認します。
次の表は、各オプションのデバイス、クライアント、イベント、NetFlow データ フローの最大数、およびその他のスケール パラメータを示します。たとえば、Professional オプションは、200,000 台のワイヤレス クライアントと 50,000 台の有線クライアントを管理できます。
パラメータ(最大数) |
Express |
Express-Plus |
Standard |
Professional |
ハードウェア アプライアンス(Gen 2)2 |
ハードウェア アプライアンス(Gen 3) |
DNAC アプライアンス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
デバイスの最大数(有線およびワイヤレス デバイスの組み合わせ) |
500 |
3000 |
10,000 |
14,000 |
24,000 |
24,000 |
24,000 |
ユニファイド AP |
300 |
2500 |
5000 |
10,000 |
20,000 |
20,000 |
20,000 |
自律 AP |
300 |
500 |
1500 |
2500 |
3,000 |
3,000 |
3,000 |
有線デバイス |
300 |
1000 |
6000 |
10,000 |
13,000 |
13,000 |
13,000 |
NAM |
5 |
5 |
500 |
800 |
1000 |
1000 |
1000 |
コントローラ |
5 |
25 |
500 |
800 |
1,000 |
1000 |
1000 |
有線クライアント |
6000 |
50,000 |
50,000 |
50,000 |
50,000 |
50,000 |
50,000 |
ワイヤレス クライアント |
4000 |
30,000 |
75,000 |
150,000 |
200,000 |
200,000 |
200,000 |
Cisco Mobility Services Engine(MSE) |
1 |
1 |
6 |
10 |
12 |
12 |
12 |
変更クライアント(5 分ごと)3 |
1000 |
5000 |
25,000 |
30,000 |
40,000 |
40,000 |
40,000 |
イベント維持率(イベント数/秒。syslog、トラップ、システム イベントを含む) |
100 |
100 |
300 |
500 |
1000 |
1000 |
1000 |
Syslog レート |
70 |
70 |
210 |
350 |
600 |
600 |
600 |
トラップ レート |
20 |
20 |
60 |
100 |
300 |
300 |
300 |
システム イベント レート |
10 |
10 |
30 |
50 |
100 |
100 |
100 |
NetFlow レート(1 秒あたりのフロー)4 |
3000 |
3000 |
16,000 |
40,000 |
80,000 |
80,000 |
80,000 |
サポートされる時間単位ホスト レコード |
144,000 |
720,000 |
2,100,000 |
6,000,000 |
12,000,000 |
12,000,000 |
12,000,000 |
インターフェイス |
12,000 |
50,000 |
250,000 |
250,000 |
350,000 |
350,000 |
350,000 |
コンプライアンス違反制限 5 |
— |
— |
20000 |
80000 |
80000 |
80000 |
80000 |
有効 NAM データ ポーリング |
5 |
5 |
20 |
30 |
40 |
40 |
40 |
ポーリング インターフェイス(トランク ポートのポーリング) |
2400 |
8000 |
48,000 |
100,000 |
100,000 |
100,000 |
100,000 |
サイト数/キャンパス数 |
200 |
500 |
2500 |
2500 |
2500 |
2500 |
2500 |
グループ:ユーザ定義 + アウト オブ ザ ボックス + デバイス グループ + ポート グループ |
50 |
100 |
150 |
150 |
150 |
150 |
150 |
ロケーション グループ |
100 |
100 |
1000 |
1000 |
1000 |
1000 |
1000 |
仮想ドメイン |
100 |
500 |
750 |
750 |
750 |
750 |
750 |
同時使用 GUI クライアント |
5 |
10 |
25 |
50 |
50 |
50 |
50 |
同時使用 API (またはノースバウンド インターフェイス)クライアント |
2 |
2 |
5 |
5 |
5 |
5 |
5 |
(注) |
ユニファイド AP/ワイヤレスクライアントの範囲は、表に記載されている指定の制限内で選択してください。AP 数またはクライアント数が指定された制限を超えると、Prime Infrastructure に「インスタンスで使用されている PGA メモリが PGA_AGGREGATE_LIMIT を超過しました(PGA memory used by the instance exceeded PGA_AGGREGATE_LIMIT)」というエラーメッセージが表示されます。 |
(注) |
PnP プロビジョニング用にサポートされるスケール
|
重要 |
デバイスと Cisco Prime Infrastructure サーバ間で許容される遅延レベルを維持することをお勧めします。遅延が大きいと、サーバでデバイスを管理できなくなったり、バックグラウンド タスクの実行が遅くなったりする場合があります。一般的に、WAN を介して Prime Infrastructure で多数の AP と Cisco Virtual Wireless Controller を管理する場合にこのような状況が発生します。このような状況では、デバイスの応答時間が Prime Infrastructure の影響を受けないように、ローカル設定で Prime Infrastructure をインストールすることを推奨します。 |
サービス プロバイダー Wi-Fi のスケーリング方法
次の表に、サービス プロバイダー Wi-Fi のパラメータを記載します。
パラメータ |
最大サポート数 |
---|---|
AP の数 |
20,000 |
クライアントの数 |
100,000 |
持続トラップ レート |
300 秒 |
バースト トラップ レート |
400/秒(10 分間) |
オペレーション センターのスケーリング方法
オペレーション センターを使用している場合の推奨事項を以下に示します。
-
Standard OVA インストール オプションを使用します。
-
ネットワークがオペレーション センターと管理対象デバイス間で次のパフォーマンス レベルを提供していることを確認します。
-
帯域幅:250 Kbps
-
遅延:5 ミリ秒以下。これは厳密な要件ではありませんが、オペレーション センターは最も低速な管理対象インスタンスと同じ速度にしかなりません。遅延が大きいほど、全体的なパフォーマンスは遅くなります。ボトルネックとなっている可能性がある管理対象インスタンスを特定するには、オペレーション センターの [サーバの管理とモニタリング(Manage & Monitor Servers)] ページの [ネットワーク遅延(Network Latency)] 列を使用します。
-
オペレーション センターによって管理されるすべてのインスタンスが Prime Infrastructure 3.7 を実行していることを確認します。
-
自分のペースで Prime Infrastructure の新しいバージョンを導入するために、オペレーション センターでは常に Prime Infrastructure の現在と最終バージョンの両方のインスタンスの管理をサポートしています(「N-1 管理」とも呼ばれます)。例:オペレーションセンター管理サーバを 3.7 にアップグレードする場合、そのサーバを使用して Prime Infrastructure 3.6.x インスタンス、およびアップグレードした 3.7 Prime Infrastructure インスタンスの管理を継続することができます。
(注) |
オペレーション センターをアップグレードする場合は、次のことを確認してください。
|
次の表は、オペレーション センターのスケーリング パラメータのリストを示します。
オペレーション センター パラメータ |
最大サポート数 |
---|---|
管理対象インスタンスの数 |
15 |
同時使用 GUI クライアント |
100 |
物理アプライアンス オプションについては物理アプライアンス オプション、インストール オプションのスケーリング情報については Prime Infrastructure のスケーリング方法セクションの下の表を参照してください。詳細については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Set Up Operations Center」を参照してください。
データセンターのスケーリング方法
次の表に、データセンターのパラメータを記載します。
パラメータ | デバイス |
Standard |
Professional |
ハードウェア アプライアンス(Gen 2) |
ハードウェア アプライアンス(Gen 3) |
DNAC アプライアンス |
---|---|---|---|---|---|---|
データセンター スイッチ |
Cisco Nexus デバイス |
2500 |
3000 |
3000 |
3000 |
3000 |
仮想インフラストラクチャ |
Cisco UCS B シリーズ デバイス、Cisco UCS C シリーズ デバイス |
2000 |
2000 |
2000 |
2000 |
2000 |
VMware vCenter |
7 |
14 |
14 |
14 |
14 |
|
VMware ホスト |
472 |
1219 |
1219 |
1219 |
1219 |
|
VMware クラスタ |
8 |
15 |
15 |
15 |
15 |
|
仮想マシン |
5500 |
12000 |
12,000 |
12,000 |
12,000 |
|
合計 |
10587 |
18648 |
18,648 |
18,648 |
18,648 |
CDB のスケーリング方法
次の表は、CDB パラメータ用にディスク上のおおよそのサイズを持つレコードの数を示します。
CDB/インストール タイプ |
Express |
Express- Plus |
Standard |
Professional |
ハードウェア アプライアンス(Gen 2) |
ハードウェア アプライアンス(Gen 3) |
DNAC アプライアンス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
CoreConv |
123120000 950 MB |
123120000 950 MB |
123120000 950 MB |
123120000 950 MB |
6156000000 45 GB |
6156000000 45 GB |
6156000000 45 GB |
ARTCltSvr |
100440064 750 MB |
100440064 750 MB |
100440064 750 MB |
100440064 750 MB |
5022000000 40GB |
5022000000 40GB |
5022000000 40GB |
(ユーザが作成した CDB あたりの)カスタム NetFLow |
100440064 500 MB * 作成済みのカスタム cdb 数 |
100440064 500 MB * 作成済みのカスタム cdb 数 |
100440064 500 MB * 作成済みのカスタム cdb 数 |
100440064 500 MB * 作成済みのカスタム cdb 数 |
5808098304 5 GB * 作成済みのカスタム cdb 数 |
5808098304 5 GB * 作成済みのカスタム cdb 数 |
5808098304 5 GB * 作成済みのカスタム cdb 数 |
その他の CDB が使用するディスク容量 |
約 3 GB |
約 3 GB |
約 3 GB |
約 6 GB |
約 10GB |
約 10GB |
約 10GB |
インストール オプション
Prime Infrastructure では次のインストール オプションを提供しています。
-
仮想マシンへの新規インストール:仮想マシンへのインストールを開始する前に を参照してください。
-
物理アプライアンスへの新規インストール。物理アプライアンスに Prime Infrastructure がプレインストールされているか、既存のアプライアンスにイメージをインストールすることができます。仮想マシンまたは物理アプライアンスに Prime Infrastructure をセットアップするを参照してください。
- Prime Infrastructure の以前のバージョンをアップグレード:Prime Infrastructure の以前のリリースからのアップグレード方法を参照してください。
仮想マシンへのインストールを開始する前に
仮想マシンに Prime Infrastructure をインストールする前に、次の手順を実行します。
- インストールされている VMware ESXi ホストが到達可能なことを確認します。VMware vSphere Client をインストールする方法については、VMware のマニュアルを参照してください。ネットワークで仮想ホストが使用可能になった後、その IP アドレスを参照して、VMware vSphere Client をインストールできる Web ベースのインターフェイスを表示できます。
- Prime Infrastructure OVA が、VMware vSphere Client のインストール先と同じマシンに保存されていることを確認します。シスコとの取り決めに従って、OVA ファイル PI-VA-3.7.0.0.159.ova を Cisco.com からダウンロードするか、シスコが提供するインストールメディアを使用します。Cisco.com に記載されているそのチェックサムを使用して OVA ファイルの整合性を確認します。
仮想マシンに Prime Infrastructure をインストールする
次の手順では、仮想マシンに Prime Infrastructure をインストールする方法を説明します。OVA を導入する前に、システム要件をすべて満たしていることを確認します。「システム要件について」と仮想マシンへのインストールを開始する前にの項を参照してください。
(注) |
Esxi 6.5 以降を使用している場合は、Web クライアントを使用して最新の OVA を展開できます。 |
手順
ステップ 1 |
VMware vSphere Client を起動し、ESXi ホストまたは vCenter サーバに接続します。 |
||||
ステップ 2 |
[ファイル(File)] > [OVF テンプレートの導入(Deploy OVF Template)] の順に選択します。 |
||||
ステップ 3 |
[参照(Browse)] をクリックし、ローカル マシン上の OVA ファイルを保存した場所にアクセスしてから、[次へ(Next)] をクリックします。 |
||||
ステップ 4 |
OVF テンプレートの詳細ページで詳細を確認し、[次へ(Next)] をクリックします。
|
||||
ステップ 5 |
[エンドユーザライセンス契約(End User License Agreement)] ウィンドウで、[同意する(Accept)] をクリックしてから [次へ(Next)] をクリックします。 |
||||
ステップ 6 |
[名前と場所(Name and Location)] ウィンドウで、次の項目を指定します。
|
||||
ステップ 7 |
[次へ(Next)] をクリックします。 |
||||
ステップ 8 |
[導入設定(Deployment Configuration)] ウィンドウで、目的の設定(Express、Express Plus、Standard、Professional など)を選択し、選択した設定に必要なリソースを確認します。
|
||||
ステップ 9 |
[次へ(Next)] をクリックします。 |
||||
ステップ 10 |
[ホスト/クラスタ(Host/Cluster)] ウィンドウで、OVF テンプレートを展開するホストまたはクラスタを選択してから、[次へ(Next)] をクリックします(vSphere Client が ESXi ホストに直接接続されている場合、このオプションは表示されません)。 |
||||
ステップ 11 |
[ストレージ(Storage)] ウィンドウで、システム要件についてで説明されている必要な領域の要件を満たすデータストアを選択し、[Next] をクリックします。 |
||||
ステップ 12 |
[ディスクフォーマット(Disk Format)] ウィンドウで、[シックプロビジョニング(Thick Provisioning)] を選択して仮想マシンの仮想ディスクをプロビジョニングしてから、[次へ(Next)] をクリックします。仮想マシンに必要な空きディスク領域がない場合は、Prime Infrastructure で障害が発生するため、シン プロビジョンは選択しないでください。 |
||||
ステップ 13 |
[ネットワークマッピング(Network Mapping)] ウィンドウで、仮想マシンで使用するネットワークを選択してから、[次へ(Next)] をクリックします。 |
||||
ステップ 14 |
[完了の準備(Ready to Complete)] ウィンドウで、設定を確認し、[導入後の電源オン(Power on After Deployment)] を選択してから、[完了(Finish)] をクリックします。 サーバのネットワーク速度および IOPS によっては、導入が完了するまでに数分かかることがあります。 |
仮想マシンまたは物理アプライアンスに Prime Infrastructure をセットアップする
物理アプライアンスに Prime Infrastructure がプレインストールされているか、既存のアプライアンスにイメージをインストールすることができます。仮想マシンまたは物理アプライアンスで Prime Infrastructure を設定および開始するには、次の手順を完了します。
手順
ステップ 1 |
仮想マシンを使用しいて電源がまだオンになっていない場合、VMware vSphere Client で導入した仮想アプライアンスを右クリックし、[電源(Power)] > [電源オン(Power On)] の順に選択します。 |
||||
ステップ 2 |
[コンソール(Console)] タブをクリックします。 サーバのブート後に、ローカルホスト ログイン プロンプトが表示されます。 |
||||
ステップ 3 |
ローカルホスト ログイン プロンプトで、setup と入力します。 |
||||
ステップ 4 |
コンソールから次のパラメータの入力を求められます。
|
||||
ステップ 5 |
これらの値の入力が完了すると、次のパラメータを求められます。
|
||||
ステップ 6 |
インストールに進むには、[はい(Yes)] を選択します。ハイ アベイラビリティ オプションを入力し直すには、[いいえ(No)] を選択します。 |
||||
ステップ 7 |
これらの値の入力が完了すると、入力したネットワーク設定パラメータがインストール用アプリケーションによってテストされます。テストに成功すると、Prime Infrastructure のインストールが開始されます。 |
||||
ステップ 8 |
インストールが完了すると、アプライアンスがリブートし、ログイン プロンプトが表示されます。 |
||||
ステップ 9 |
ステップ 4 で指定した「admin」ユーザ名とパスワードを使用して仮想マシンにログインします。 |
||||
ステップ 10 |
ncs status コマンドを実行し(最新の『Cisco Prime Infrastructure User Guide』の「Check Prime Infrastructure Server Status」を参照してください)、プロセスが再起動したことを確認します。次のプロセス ステータスが表示されるはずです。
|
Prime Infrastructure の以前のリリースからのアップグレード方法
以下のバージョンの Prime Infrastructure から 3.7 にアップグレードすることができます。
-
Cisco Prime Infrastructure 3.6 アップデート 1
-
Cisco Prime Infrastructure 3.6
(注) |
hostnamectl を使用してホスト名を設定すると、大文字が小文字に変更されます。Redhat 7 および CentOS 7 には、ホスト名を永続的に設定する hostnamectl が用意されていますが、ユーザが大文字を指定しても実際のホスト名は小文字のみになります。 |
複数のバージョンの Prime Infrastructure を実行していて、それらの Prime Infrastructure からデータを移行する必要がある場合は、Prime Infrastructure の以前のリリースからデータを移行するを参照してください。
新しい Prime Infrastructure サーバにバックアップを復元するには、その Prime Infrastructure サーバが前のサーバ以上のサイズでなければならないことに注意してください。Prime Infrastructure のスケーリング方法を参照。
オペレーションセンター 3.1.x、3.2.x、3.3.x、3.4.x、3.5.x、3.6.x を 3.7 にアップグレードする前に、オペレーションセンターで管理されているすべての Prime Infrastructure インスタンスを、Prime Infrastructure 3.1.x、3.2.x、3.3.x、3.4.x、3.5.x、3.6.x から Prime Infrastructure 3.7 にアップグレードしてください。
(注) |
3.7 のアップグレードでは、3.5 上(アップデート 1 以降を除く)の PI 3.5(アップデート 1 以降を除く)のバックアップと復元はサポートされていません。 |
以前のサポート対象バージョンの Prime Infrastructure からデータをバックアップするには、次の手順に従ってください。
手順
ステップ 1 |
現在実行している Prime Infrastructure バージョンのリモート バックアップ リポジトリをまだセットアップしていない場合は、セットアップします。詳細については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Using Remote Backup Repositories」の章を参照してください。 |
ステップ 2 |
現在実行している Prime Infrastructure バージョンのアプリケーションのバックアップを取り、リモート リポジトリにバックアップを保存します。詳細については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Perform an Immediate Application Backup Using the CLI 」の章を参照してください。 |
ステップ 3 |
説明に従って、バックアップの整合性を確認します。データを移行する前に |
次のタスク
次のいずれかの方法を使用して Prime Infrastructure をアップグレードできます。
-
既存の 3.1.x、3.2.x、3.3.x、3.4.x、3.5.x、および 3.6.x システムのインラインアップグレードを実行する:インライン アップグレードの実行方法を参照してください。
-
実行中のシステムでバックアップからデータを復元する:データを移行する前にを参照してください。
インライン アップグレードの実行方法
インライン アップグレードはシステムの移行より簡単で、新しいハードウェアも必要ではありません。Prime Infrastructure 3.7 では Prime Infrastructure 3.1.x、3.2.x、3.3.x、3.4.x、3.5.x、および 3.6.x からのインラインアップグレードをサポートしています。
Prime Infrastructure は、3.5.x および 3.6.x から 3.7 へのセカンダリサーバのアップグレードのみをサポートし、3.5 より前のバージョンはサポートしません。Prime Infrastructure バージョン 3.7 で HA とプライマリサーバをペアリングするには、Prime Infrastructure 3.7 OVA イメージから新しいセカンダリサーバをインストールするか、3.5.x_3.6.x_to_3.7 アップグレード バンドル ファイルを使用して 3.5.x および 3.6.x から 3.7 にアップグレードし、高可用性実現のためプライマリサーバと統合します。詳細は、仮想マシンに Prime Infrastructure をインストールするを参照してください。
次の手順では、プライマリ Prime Infrastructure 3.1.x、3.2.x、3.3.x、3.4.x、3.5.x、3.6.x から Prime Infrastructure 3.7 にアップグレードする方法を説明します。
手順
ステップ 1 |
現在実行している Prime Infrastructure バージョンのリモート バックアップ リポジトリを設定します。詳細については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Use a Remote Backup Repository」の章を参照してください。 |
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ステップ 2 |
現在実行している Prime Infrastructure バージョンのアプリケーションのバックアップを取り、リモート リポジトリにバックアップを保存します。詳細については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Perform an Immediate Application Backup Using the CLI」の章を参照してください。 |
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ステップ 3 |
「Before You Migrate Your Data」で説明しているようにバックアップの整合性を確認します。 |
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ステップ 4 |
プライマリ Prime Infrastructure サーバから、既存のハイ アベイラビリティ設定を削除します。これは、次の選択肢のいずれかを使用して実行できます。
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ステップ 5 |
/localdisk ディレクトリからバックアップ ファイル(拡張子が .tar.gz のすべてのファイル)を別のサーバに移動し、/localdisk に 80% の空き容量があることを確認します。詳細については、最新の『 Command Reference Guide for Cisco Prime Infrastructure』の「 copy and delete commands」と「 show disks command」の章を参照してください。 |
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ステップ 6 |
Cisco.com からアップグレードバンドル PI-Upgrade-31x_32x_33x_34x_to_3.7.0.0.159.tar.gz または PI-Upgrade-35x_36x_to_3.7.0.0.159.tar.gz をダウンロードし、Cisco.com に記載されているそのチェックサムを使用して整合性を確認します。 |
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ステップ 7 |
確認したアップグレード ファイルをデフォルト リポジトリにコピーします。 例:
ここで、
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ステップ 8 |
Prime Infrastructure の現在のバージョンが 3.1.x、3.2.x、3.3.x、3.4.x、3.5.x、および 3.6.x であることを確認します。 |
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ステップ 9 |
ローカル リポジトリ(defaultRepo)にバックアップ ファイルが含まれていないことを確認します。 |
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ステップ 10 |
ncs stop コマンドを入力して、Prime Infrastructure サーバを停止します |
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ステップ 11 |
コンソールからアプリケーションのアップグレードを実行することをお勧めします。仮想アプライアンスの場合、VM コンソールからアプリケーションのアップグレードを実行できます。物理アプライアンスの場合、KVM、VGA、またはシリアル コンソールからアプリケーションのアップグレードを実行できます。(シリアル コンソールを使用する場合は、ボー レートが 9600 に設定されていることを確認してください。 例:
この手順は、アプリケーション データベースのサイズによっては、完了するまでに数時間かかる場合があります。 |
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ステップ 12 |
アップグレード完了後:
|
データを移行する前に
追加 Prime Infrastructure サーバ(予備の Prime Infrastructure アプライアンスまたは新しい Prime Infrastructure 仮想マシン)を設定して、Prime Infrastructure のバックアップ データの妥当性をチェックし、『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Restore an Application Backup」で説明されているように復元操作を実行します。バックアップを検証するための追加 Prime Infrastructure システムがない場合は、少なくとも 2 つのバックアップを取って、データ損失のリスクを軽減します。
復元操作が機能しない場合、またはバックアップされたイメージに問題がある場合は、実動システムから別のバックアップを取るか、以前の Prime Infrastructure のバックアップからの復元を試みます。
このバージョンの Prime Infrastructure をインストールする前に検証済みのバックアップを作成できない場合は、Cisco TAC でサポート ケースをオープンします。
Prime Infrastructure の以前のリリースからデータを移行する
次の 3.1.x、3.2.x、3.3.x、3.4.x、3.5.x、および 3.6.x の Prime Infrastructure バージョンから Prime Infrastructure 3.7 に移行することができます。
-
Cisco Prime Infrastructure 3.6 アップデート 1
-
Cisco Prime Infrastructure 3.6
-
Cisco Prime Infrastructure 3.5.1
-
Cisco Prime Infrastructure 3.5 アップデート 3
-
Cisco Prime Infrastructure 3.5 アップデート 2
-
Cisco Prime Infrastructure 3.5 アップデート 1
-
Cisco Prime Infrastructure 3.5
-
Cisco Prime Infrastructure 3.4.2
-
Cisco Prime Infrastructure 3.4.1 アップデート 2
-
Cisco Prime Infrastructure 3.4.1 アップデート 1
-
Cisco Prime Infrastructure 3.4.1
-
Cisco Prime Infrastructure 3.4
-
Cisco Prime Infrastructure 3.3.1
-
Cisco Prime Infrastructure 3.3
-
Cisco Prime Infrastructure 3.2.2
-
Cisco Prime Infrastructure 3.2.1
-
Cisco Prime Infrastructure 3.2
-
Cisco Prime Infrastructure 3.1.7
-
Cisco Prime Infrastructure 3.1.6
-
Cisco Prime Infrastructure 3.1.5
-
Cisco Prime Infrastructure 3.1.4
-
Cisco Prime Infrastructure 3.1.3
-
Cisco Prime Infrastructure 3.1.2
-
Cisco Prime Infrastructure 3.1.1
-
Cisco Prime Infrastructure 3.1
以前のリリースの Prime Infrastructure を複数実行している場合(たとえば、バージョン 3.1.x または 3.6.x)、データを復元するために使用するバージョンを 1 つ選択する必要があります。複数のバージョンの Prime Infrastructure からデータを復元することはできません。複数のバージョンの Prime Infrastructure からデータを統合するには、以下を行います。
- 以前の Prime Infrastructure バージョンを実行している 1 つの Prime Infrastructure システムに対して復元操作を実行します。
- 他の Prime Infrastructure システムからデバイスインベントリおよびマップをエクスポートし、その情報を Prime Infrastructure 3.5 システムにインポートします。
次の手順を開始して Prime Infrastructure 3.1.x、3.2.x、3.3.x、3.4.x、3.5.x、および 3.6.x から新しくインストールした Prime Infrastructure 3.7 サーバにデータを復元する前に、「データを移行する前に」を参照してください。
手順
ステップ 1 |
古いホストと同じリモート バックアップ リポジトリを使用するよう、新しい Prime Infrastructure ホストを設定します。詳細については、『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Use a Remote Backup Repository」を参照してください。 |
ステップ 2 |
『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Restore an Application Backup」で説明されているように、リモート リポジトリのアプリケーション バックアップを新しいホストに復元します。 |
ステップ 3 |
プロセスが完了したら、次の作業を行います。
|
ステップ 4 |
新しい Prime Infrastructure 3.7 サーバが動作可能になったら、以前のサーバを停止します。 |
移行後の保証データ
新しい Prime Infrastructure 3.7 仮想マシンまたはハードウェア アプライアンスに Prime Infrastructure 3.1.x、3.2.x、3.3.x、3.4.x、3.5.x、および 3.6.x を復元すると、Assurance ライセンスが自動的に新しいサーバに適用されます。
Prime Infrastructure 3.7 にデータを移動する際に、次の Assurance データは移行されません。
- Raw NetFlow 情報
- カスタム NetFlow レポート
- パケット キャプチャ ファイル
- 処理された非集約データ(PFR データおよび URL など)
5 分、1 時間、および 1 日の集計データが Prime Infrastructure 3.1.x、3.2.x、3.3.x、3.4.x、3.5.x、および 3.6.x から 3.7 に移行されます。
移行後 WLC 構成を再同期する
前のバージョンのバックアップをバージョン 3.1.x、3.2.x、3.3.x、3.4.x、3.5.x、および 3.6.x の Prime Infrastructure に復元すると、Cisco Wireless LAN Controller 設定のサーバのレコードが、これらのデバイスに保管されている設定と同期していない状態になる場合があります。続ける前に、次の手順でこれらを再同期します。
手順
ステップ 1 |
Prime Infrastructure にログインします。 |
ステップ 2 |
[インベントリ(Inventory)] > [ネットワークデバイス(Network Devices)] > [ワイヤレスコントローラ(Wireless Controller)] の順に選択します。Prime Infrastructure は、あらゆる Cisco WLC を含む、管理対象のすべてのコントローラの一覧を表示します。 |
ステップ 3 |
デバイスを選択し、[同期(Sync)] をクリックします。 |
ステップ 4 |
他のすべての WLC に対してステップ 2 と 3 を繰り返します。 |
インストール後のタスク
Prime Infrastructure のインストールが完了したら、この項の手順に従ってください。
Prime Infrastructure ユーザ インターフェイスにログインする
署名付き証明書を使用してクライアントと Prime Infrastructure サーバ間のセキュアな接続を保証することを強くお勧めします。署名付き証明書の作成については、最新の『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』の「Import CA-Signed Certificates」を参照してください。
Web ブラウザを介して Prime Infrastructure ユーザ インターフェイスにログインする手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 |
Prime Infrastructure をインストールし、起動したのとは別のコンピュータ上で、いずれかのサポート ブラウザ(システム要件についてを参照)を起動します。 |
ステップ 2 |
ブラウザのアドレス行に、https://ipaddress と入力します。ここで ipaddress は、Prime Infrastructure をインストールしたサーバの IP アドレスです。Prime Infrastructure ユーザ インターフェイスに [ログイン(Login)] ウィンドウが表示されます。 初めて Prime Infrastructure にアクセスしたとき、一部のブラウザでは、サイトが信頼できないという警告が表示されます。この場合は、指示に従ってセキュリティ例外を追加し、Prime Infrastructure サーバから自己署名証明書をダウンロードします。この手順が完了した後のブラウザでは、ログイン時はいつも、その Prime Infrastructure サーバが信頼できるサイトとして受け入れられます。 |
ステップ 3 |
仮想マシンまたは物理アプライアンスに Prime Infrastructure をセットアップするで指定した管理者のユーザ名とパスワードを root と入力します。 |
ステップ 4 |
[ログイン(Login)] をクリックして、Prime Infrastructure にログインします。ユーザ インターフェイスは、この時点でアクティブになり、使用可能になります。ホームページが表示されます。 ライセンスの問題が発生した場合は、アラート ボックスにメッセージが表示されます。評価ライセンスがある場合は、ライセンスの有効期限までの日数が表示されます。また、期限切れになったライセンスに対するアラートも表示されます。これらの問題に対処するために、[管理(Administration)] > [ライセンス(Licenses)] ページに直接移動するオプションがあります。 |
ステップ 5 |
システムのセキュリティを確保するには、[管理(Administration)] > [ユーザ、ロール、およびAAA(Users, Roles & AAA)] > [パスワードの変更(Change Password)] を選択して、root 管理者のパスワードを変更します。 ユーザ インターフェイスを終了するには、ブラウザのページを閉じるか、そのページの右上隅の [ログアウト(Logout)] をクリックします。Prime Infrastructure ユーザ インターフェイス セッションを終了しても、サーバ上の Prime Infrastructure はシャットダウンされません。 Prime Infrastructure のユーザ インターフェイス セッション中にシステム管理者が Prime Infrastructure サーバを停止すると、セッションが終了して、ブラウザに「The page cannot be displayed.」というメッセージが表示されます。サーバが再起動したときに、セッションは Prime Infrastructure に再び関連付けられません。新しい Prime Infrastructure セッションを開始する必要があります。 |
Prime Infrastructure を使用して開始する
Prime Infrastructure をインストールした後、ネットワークの管理を開始するために、追加の作業を実行する必要があります。管理者の場合は、最新の『Cisoc Prime Infrastructure Administrator Guide』の次のセクションを参照してください。
-
保証付き Cisco Prime Infrastructure のデータ ソースを構成します。これには NetFlow と Performance Agent を有効にすることが含まれます。
-
Prime Infrastructure サーバのディスク容量の問題を管理する方法。
-
新しい Prime Infrastructure バージョンのインストール後の AAA 設定の更新
-
Prime Infrastructure ソフトウェアの更新
シスコのプラグ アンド プレイ アプリケーションのインストールの詳細については、『Cisco Plug and Play Application Solutions Guide』を参照してください。
ユーザは、最新の『Cisco Prime Infrastructure User Guide』の「 Get Started with Prime Infrastructure 」の章に記載されているタスクを完了する必要があります。これらのタスクの完了後に、ネットワークのモニタと設定を開始できます。
参考情報
次の項で、Prime Infrastructure およびそのサポート オプションについて参考になる情報を提供します。
Prime Infrastructure と Assurance で使用されるポート
次の表に、Prime Infrastructure と Assurance が使用するポートの一覧を示します。これらのサービスを使用する場合は、次のポートがファイアウォールで開かれている必要があります。
ポート |
プロトコル |
方向 |
使用法 |
---|---|---|---|
7 |
TCP/UDP |
サーバからエンド ポイントへ |
エンド ポイントは ICMP によって検出 |
20、21 |
TCP |
双方向サーバ/デバイス |
デバイス間でのファイルの FTP 転送 |
サーバから Cisco.com へ |
Cisco.com からのファイルの FTP ダウンロード |
||
22 |
[TCP] |
サーバからエンド ポイントへ |
トラブルシューティング プロセス時にエンドポイントへの SSH 接続を開始 |
クライアントからサーバへ |
Prime Infrastructure サーバに接続するには |
||
23 |
TCP |
サーバからデバイスへ |
デバイスとの Telnet 通信 |
25 |
[TCP] |
サーバから SMTP サーバへ |
SMTP 電子メールのルーティング |
49 |
TCP/UDP |
サーバから TACACS サーバへ |
TACACS を使用してユーザを認証 |
53 |
TCP/UDP |
サーバから DNS サーバへ |
DNS |
69 |
UDP |
デバイスからサーバへ |
TFTP |
80 |
HTTP |
サーバからデバイスへ |
Nexus デバイスのプロビジョニング |
161 |
UDP |
サーバからデバイスへ |
SNMP ポーリング |
162 |
TCP/UDP |
エンド ポイントからサーバへ |
SNMP トラップ レシーバ ポート |
443 |
[TCP] |
クライアントからサーバへ |
HTTPS を使用した Prime Infrastructure へのブラウザ アクセス(デフォルトでは有効)。 |
443 |
[TCP] |
サーバから cisco.com へ |
Prime Infrastructure サーバと cisco.com との間でのソフトウェア更新の確認のため。 |
443 |
[TCP] |
Prime Infrastructure から Cisco DNA Center サーバへ |
DNA Center へのデバイス、グループ、マップ、CMX の移行。 |
514 |
UDP |
デバイスからサーバへ |
Syslog サーバ |
830 |
TCP |
Prime Infrastructure からデバイスへ |
通信用の NETCONF ポートを開くには |
1099 |
TCP/UDP |
AAA サーバからサーバへ |
RMI レジストリ |
1522 |
TCP/UDP |
プライマリ サーバからセカンダリ サーバ、セカンダリ サーバからプライマリ サーバ |
プライマリおよびセカンダリの Prime Infrastructure 間の高可用性データベース接続を設定する |
1645 |
UDP |
サーバから RAS へ |
RADIUS リモート アクセス サーバで Prime Infrastructure ユーザを認証 |
1646 |
RAS からサーバ |
||
1812 |
サーバから RAS へ |
||
1813 |
RAS からサーバ |
||
4444 |
TCP |
AAA サーバからサーバへ |
RMI サーバ |
8078 |
TCP |
クライアントからサーバへ |
Cisco DNA Center と共存ツールへの HTTPS を介した Prime Infrastructure へのブラウザアクセス |
8080 |
TCP |
デバイス(Cisco ワイヤレス コントローラ バージョン 8.6 以降)からサーバへ |
WLC デバイスからワイヤレス クライアント ヘルス メトリクスを受信するための SSL(HTTPS)ポート |
8082 |
TCP |
クライアントからサーバへ |
Health Monitor Web インターフェイス、Apache/Tomcat JSP エンジン |
8085 |
TCP |
クライアントからサーバへ |
ユーザがハイ アベイラビリティで準備テストを実行する場合、プライマリ サーバとセカンダリ サーバ間のネットワーク帯域幅速度を確認するためにヘルス モニタ プロセスで使用されます |
8087 |
TCP |
クライアントからサーバへ |
セカンダリ サーバのソフトウェア更新ページ |
9991 |
UDP |
デバイスからサーバへ |
NetFlow データ レシーバ |
9992 |
TCP |
Lync サーバから Prime Infrastructure サーバへ |
Lync データ レシーバ |
10022 ~ 10041 |
TCP |
デバイスからサーバへ |
パッシブ FTP ファイル転送に使用するポート範囲(コントローラ バックアップ、デバイス設定、レポート検索など) |
11011 6 |
TCP |
エンド ポイントからサーバへ |
プラグ アンド プレイ ゲートウェイのプレーン テキスト ディスパッチャ ポート |
11012 |
プラグ アンド プレイ ゲートウェイの SSL ディスパッチャ ポート |
||
11013 |
プレーン テキスト プラグ アンド プレイ ポート |
||
11014 |
プラグ アンド プレイ ゲートウェイの SSL ポート |
||
20830 |
TCP |
デバイスから Coral へ |
Coral は、デバイスから AP およびクライアント データを含む TDL ベースのテレメトリを受け入れます。(17.12 の Cisco Catalyst 9800 ワイヤレスコントローラに固有) |
616177 |
TCP |
サーバからエンド ポイントへ |
Java Message Service 接続用の SSL ポート |
Prime Infrastructure 仮想アプライアンスを削除する
次の方法を使用した Prime Infrastructure の削除では、サーバ設定およびローカル バックアップなどのサーバ上のすべてのデータが削除されます。リモート バックアップがない場合、データを復元できなくなくなります。他の削除の方法については、最新の『 Cisco Prime Infrastructure Admin Guide』の「How to Remove Prime Infrastructure」を参照してください。
手順
ステップ 1 |
VMware vSphere クライアントで、Prime Infrastructure 仮想アプライアンスを右クリックします。 |
ステップ 2 |
仮想アプライアンスの電源を切ります。 |
ステップ 3 |
[ディスクから削除(Delete from Disk)] をクリックして、Prime Infrastructure 仮想アプライアンスを削除します。 |
ナビゲーションおよびマニュアルの参照先
この章では、Prime Infrastructure の機能にアクセスするナビゲーション パス、および最新の『Cisco Prime Infrastructure User Guide』と『Cisco Prime Infrastructure Administrator Guide』で機能が説明されている章について詳細を説明します。
タスク |
Cisco Prime Infrastructure でのナビゲーション |
Cisco Prime Infrastructure Guides の章 |
---|---|---|
ライセンスの追加 |
[管理(Administration)] > [ライセンスとソフトウェアアップデート(Licenses and Software Updates)] > [ライセンス(Licenses)] |
管理者ガイドのライセンスおよびソフトウェア アップデート |
ユーザの管理 |
[管理(Administration)] > [ユーザ(Users)] > [ユーザ、ロール、およびAAA(Users, Roles & AAA)] |
管理者ガイドのユーザ権限およびデバイス アクセス |
ネットワークの検出 |
[インベントリ(Inventory)] > [デバイス管理(Device Management)] > [検出(Discovery)] |
ユーザ ガイドのデバイスの追加および整理 |
仮想ドメインのセットアップ |
[管理(Administration)] > [ユーザ(Users)] > [仮想ドメイン(Virtual Domains)] |
管理者ガイドのユーザ権限およびデバイス アクセス |
モニタリング ダッシュボードの使用 |
[ダッシュボード(Dashboard)] > [概要(Overview)] > [一般(General)] |
ユーザ ガイドの Prime Infrastructure の概要 |
テンプレートを使用した設定とモニタリング |
[設定(Configuration)] > [テンプレート(Templates)] > [機能およびテクノロジー(Features & Technologies)] または [モニタ(Monitor)] > [モニタリングツール(Monitoring Tools)] > [モニタリングポリシー(Monitoring Policies)] |
ユーザ ガイドのデバイスの構成変更を自動化するテンプレートの作成 |
アラームの表示 |
[モニタ(Monitor)] > [モニタリングツール(Monitoring Tools)] > [アラームおよびイベント(Alarms and Events)] |
ユーザ ガイドのアラームおよびイベントの監視 |
デバイス設定のメンテナンス |
[インベントリ(Inventory)] > [デバイス管理(Device Management)] > [設定アーカイブ(Configuration Archive)] |
ユーザ ガイドのデバイス構成ファイルの管理 |
ネットワークに今後追加されるデバイスの再設定 |
[設定(Configuration)] > [プラグアンドプレイ(Plug and Play)] > [ダッシュボード(Dashboard)] |
ユーザ ガイドのプラグ アンド プレイを使用して新しいデバイスを導入する |
関連資料
「Cisco Prime Infrastructure Documentation Overview」は、Prime Infrastructure に関する利用可能なすべてのドキュメントの一覧を示します。
(注) |
マニュアルの発行後に、マニュアルをアップデートすることがあります。マニュアルのアップデートについては、Cisco.com で確認してください。 |
マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート
マニュアルの入手方法、サービス要求の申請、およびその他の情報の収集については、次の URL で、毎月更新される『What’s New in Cisco Product Documentation』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も記載されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
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