セグメント ルーティングの概要
- 最短パスを使用してノード N へ移動する
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ノード M への最短パスを介してノード N に移動した後にレイヤ 1、レイヤ 2、レイヤ 3 のリンクをたどる
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サービス S を適用する
セグメント ルーティングを使用すると、ネットワークでアプリケーションごとやフロー状態ごとに管理する必要がなくなります。代わりに、パケット内に指定されている転送命令に従います。
セグメント ルーティングは、シスコの Intermediate System-to-Intermediate System(IS-IS)および Open Shortest Path First(OSPF)プロトコルのいくつかの拡張機能に依存しています。MPLS(マルチプロトコル ラベル スイッチング)または IPv6 データ プレーンで動作でき、レイヤ 3 VPN(L3VPN)、仮想プライベート ワイヤ サービス(VPWS)、仮想プライベート LAN サービス(VPLS)、イーサネット VPN(EVPN)などの、さまざまなマルチサービス機能と統合されます。
セグメント ルーティングは、転送プレーンを変更することなく、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)アーキテクチャに直接適用できます。セグメント ルーティングは従来の MPLS ネットワークよりも効率的にネットワーク帯域幅を利用し、遅延を低減します。セグメントは MPLS ラベルとしてエンコードされます。セグメントの番号付きリストはラベルのスタックとしてエンコードされます。処理するセグメントは、スタックの一番上にあります。セグメントの完了後に関連するラベルがスタックからポップします。
セグメント ルーティングは、新しいタイプのルーティング拡張ヘッダーを使用して、IPv6 アーキテクチャに適用できます。セグメントは、IPv6 アドレスとしてエンコードされます。セグメントの順序付きリストは、ルーティング拡張ヘッダー内の IPv6 アドレスの順序付きリストとしてエンコードされます。処理するセグメントは、ルーティング拡張ヘッダー内のポインタによって示されます。ポインタは、セグメントの完了後にインクリメントされます。
セグメント ルーティングは自動トラフィック保護を提供しますが、トポロジ上の制約事項はありません。ネットワークがリンク障害やノード障害からトラフィックを保護し、ネットワーク内での追加シグナリングは必要ありません。既存の IP 高速再ルート(FRR)技術と、セグメント ルーティングの明示的なルーティング機能を組み合わせると、最適なバックアップ パスを備えた完全な保護適用範囲が保証されます。トラフィック保護には、他のシグナリング要件は適用されません。