トラフィックの分類とトラフィック マーキングには密接に関係があり、併用できます。トラフィック マーキングは、トラフィック クラスで実行される、ポリシー マップに指定された追加アクションとして表示できます。
トラフィックの分類を使用すると、トラフィックが特定の基準に一致するかどうかに基づいて、トラフィック クラスを構成できます。たとえば、CoS 値 2 を持つすべてのトラフィックを 1 つのクラスにグループ分けし、DSCP 値 3 を持つトラフィックを別のクラスにグループ分けします。一致基準はユーザ定義です。
トラフィックをトラフィック クラスに構成した後は、トラフィック マーキングを使用して、そのクラスに属するトラフィックの属性にマーク(つまり、設定または変更)できます。たとえば、CoS 値を 2 から 1 に変更したり、DSCP 値を 3 から
2 に変更したりできます。
トラフィックの分類に使用される一致基準は、クラス マップに match コマンドを設定して指定します。トラフィック マーキングによって実行するマーキング アクションは、ポリシー マップで set コマンドを設定して指定します。これらのクラス マップとポリシー マップは、MQC を使用して設定されます。
次の表に、トラフィック分類とトラフィック マーキングの機能の比較を示します。
表 2. トラフィックの分類とトラフィック マーキングの比較
機能
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トラフィック分類
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トラフィック マーキング
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目標
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トラフィックがユーザ定義の基準に一致するかどうかに基づいて、ネットワーク トラフィックを特定のトラフィック クラスにグループ化します。
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ネットワーク トラフィックをトラフィック クラスにグループ化した後に、特定のトラフィック クラスのトラフィックの属性を変更します。
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設定メカニズム
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MQC でクラス マップとポリシー マップを使用します。
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MQC でクラス マップとポリシー マップを使用します。
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CLI
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クラス マップでは、match コマンド(たとえば、match cos )を使用して、トラフィック一致基準を定義します。
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トラフィックの分類によって指定されたトラフィック クラスと一致基準を使用します。
さらに、ポリシー マップに set コマンドを使用して(たとえば set cos )、ネットワーク トラフィックの属性を変更します。
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