Cisco IOS Quality of Service ソリューションコマンドリファレンス

ip rsvp precedence

ルータがリソース予約プロトコル（RSVP）フロースペックに適合するパケットまたはそれを超えるパケットに指定された値を使用して、RSVP 予約済みパス内のパケットのタイプオブサービス（ToS）バイトの IP プレシデンス値をマークできるようにするには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp precedence コマンドを使用します。既存の IP プレシデンスの設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp precedence { conform precedence-value | exceed precedence-value }

no ip rsvp precedence [ conform | exceed ]

構文の説明


conform `precedence-value`	RSVP フロースペックに適合するトラフィックの IP プレシデンス値を 0 ～ 7 の範囲で指定します。IP プレシデンス値は、パケットの IP ヘッダーの ToS バイトの上位 3 ビット（ビット 5 ～ 7）に書き込まれます。conform または exceed キーワードが必要です。両方のキーワードを指定することもできます。このコマンドの no 形式で使用する場合は、conform キーワードはオプションになります。
exceed `precedence-value`	RSVP フロースペックを超えるトラフィックの IP プレシデンス値を 0 ～ 7 の範囲で指定します。IP プレシデンス値は、パケットの IP ヘッダーの ToS バイトの上位 3 ビット（ビット 5 ～ 7）に書き込まれます。conform または exceed キーワードが必要です。両方のキーワードを指定することもできます。このコマンドの no 形式で使用する場合は、exceed キーワードはオプションになります。

コマンドデフォルト

このコマンドが使用されていない場合は、ToS バイトの IP プレシデンスビットは変更されません。デフォルトの状態は、no ip rsvp precedence コマンドを実行したときの状態と同じです。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(3)T	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

使用上のガイドライン

RSVP 予約済みパスのパケットは、予約フロースペックに適合するパケットと、予約に対応するものの予約フロースペックを超える（または、予約フロースペック外の）パケットの、2 つのクラスに分類されます。

ip rsvp precedence コマンドにより、この 2 つのクラスに属するパケットに適用する IP プレシデンス値を設定できます。このコマンドを使用する場合は、トラフィックの少なくとも 1 つのクラスに IP プレシデンス値を指定する必要があります。コマンドの単一のインスタンスを使用して、両方のクラスの値を指定することができます。この場合、conform および exceed キーワードを任意の順序で指定できます。

入力処理の一部として、RSVP は ip rsvp precedence コマンドを使用し、適合するパケットと適合しないパケットに IP プレシデンスビットを設定します。per-VC DWRED が設定されている場合、システムはパケットドロッププロセスで出力インターフェイスの IP プレシデンスビット設定と ToS ビット設定を使用します。パケットの IP プレシデンス設定は、ダウンストリームルータのインターフェイスでも使用できます。

ip rsvp precedence コマンドを実行すると、インターフェイス上にあるすべての既存の予約の IP プレシデンス値が変更されます。

（注）

このコマンドを使用するには、インターフェイスで RSVP を有効にする必要があります。つまり、ip rsvp bandwidth コマンドを使用してから、ip rsvp precedence コマンドを使用する必要があります。RSVP は、VIP 分散型シスコエクスプレスフォワーディング（dCEF）で設定できません。

RSVP は、基礎となる転送メカニズムからパケットを受信します。そのため、ip rsvp precedence コマンドを使用して IP プレシデンスを設定するには、次のいずれかの機能が必要です。

インターフェイスで重み付け均等化キューイング（WFQ）が有効になっている必要があります。
RSVP 相手先選択接続（SVC）が使用されている必要があります。
RSVP を支援するように NetFlow が設定されている必要があります。

（注）

このコマンドの no 形式を使用することは、以前のプレシデンス設定にかかわらず、パケットのすべてのプレシデンスを 0 に設定する ip rsvp precedence 0 コマンドを使用することと同じではありません。

例

次の例では、ATM インターフェイス 0 上の RSVP フロースペックに適合するすべてのトラフィックに対して IP プレシデンス値を 3 に設定し、フロースペックを超えるすべてのトラフィックに対して IP プレシデンス値を 2 に設定します。


interface atm0
 ip rsvp precedence conform 3 exceed 2

次の例では、ATM インターフェイス 1 上の RSVP フロースペックに適合するすべてのトラフィックに対して IP プレシデンス値を 2 に設定します。フロースペックを超えるパケットの IP プレシデンス値は変更されません。


interface ATM1
 ip rsvp precedence conform 2

Command	Description
ip rsvp bandwidth	インターフェイスで IP 用 RSVP をイネーブルにします。
ip rsvp policy cops minimal	COPS サーバの負荷を軽減し、管理対象ルータでのメッセージの遅延時間を改善します。
ip rsvp tos	RSVP フロースペックに適合するパケットまたは RSVP フロースペックを超過するパケットに適用する ToS 値を設定できます。
s how ip rsvp	指定されたインターフェイスの、RSVP フロースペックに適合するパケットまたは RSVP フロースペックを超過するパケットに適用される IP プレシデンスビット値と ToS ビット値を表示します。

ip rsvp qos

マルチプロトコルラベルスイッチングトラフィックエンジニアリング（MPLS TE）を実行しているルータでリソース予約プロトコル（RSVP）の Quality of Service（QoS）フローを有効にするには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp qos コマンドを使用します。RSVP QoS フローを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp qos

no ip rsvp qos

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

RSVP QoS フローは有効になっていません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.2(33)SRC	このコマンドが導入されました。
Cisco IOS XE Release 2.6	このコマンドが Cisco IOS XE Release 2.6 に統合されました。

使用上のガイドライン

RSVP QoS フローと MPLS TE が有効になっている場合は、ルータが RSVP ラベルスイッチドパス（LSP）および IPv4 メッセージ（PATH や RESV など）を処理およびインストールします。IPv4 および LSP がインストールされた状態で RSVP QoS フローおよび MPLS TE が無効になると、インストールされているすべての IPv4 状態がただちにクリアされます。LSP 状態は変更されません。追加の更新または新しい IPv4 RSVP メッセージは、変更されずに転送されます。

show ip rsvp コマンドを使用して、ip rsvp qos コマンドの状態を表示します。

例

次の例では、MPLS TE を実行しているルータの RSVP QoS フローを設定します。


Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# ip rsvp qos

コマンド	説明
show ip rsvp	RSVP カテゴリの詳細情報を表示します。

ip rsvp reservation

ルータがダウンストリームホストからのリソース予約プロトコル（RSVP）RESV メッセージの受信をシミュレートできるようにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp reservation コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp reservation session-ip-address sender-ip-address { ip-protocol | tcp | udp } session-dest-port sender-source-port next-hop-address next-hop-interface { ff | se | wf } { load | rate } bandwidth burst-size [ identity alias ]

no ip rsvp reservation session-ip-address sender-ip-address { ip-protocol | tcp | udp } session-dest-port sender-source-port next-hop-address next-hop-interface { ff | se | wf } { load | rate } bandwidth burst-size [ identity alias ]

構文の説明

session-ip-address

ユニキャストセッションの場合は、対象とする受信者のアドレスです。マルチキャストセッションの場合は、セッションの IP マルチキャストアドレスです。

sender-ip-address

送信元の IP アドレス。

ip-protocol | tcp | udp

IP プロトコルを 0 ～255 の範囲の TCP または UDP で指定します。

session-dest-port sender-source-port

session-dest-port 引数は、宛先ポートです。sender-source-port 引数は、送信元ポートです。ポート番号は、すべてのケースで指定します。IP ヘッダーに続く 16 ビットポートの使用は、UDP または TCP に限定されるものではないためです。宛先をゼロにする場合は、送信元もゼロにする必要があります。これは、ポートがチェックされないことを意味します。宛先をゼロ以外にする場合は、送信元もゼロ以外にする必要があります（ワイルドカードフィルタ予約を除きます。この場合、送信元ポートは常に無視されるため、ゼロにすることができます）。

next-hop-address

受信者または受信者に最も近いルータのホスト名または IP アドレスです。

next-hop-interface

ネクストホップのインターフェイスまたはサブインターフェイスのタイプおよび番号です。インターフェイスタイプには、ethernet 、loopback 、null 、または serial を使用できます。

ff | se | wf

予約スタイルを指定します。

ff-- 単一の予約による固定フィルタです。
se ：共有予約と限られた範囲による明示共有です。
wf ：共有予約と無制限の範囲によるワイルドカードフィルタです。

load

制御対象負荷サービスを指定します。

rate

Quality of Service（QoS）保証ビットレートサービスを指定します。

bandwidth

インターフェイス上の合計の最大 75 パーセントを予約する、kbps 単位の平均ビットレートです。範囲は 1 ～ 10000000 です。

burst-size

最大バーストサイズ（キュー内のデータの kbps）です。指定できる範囲は 1 ～ 65535 です。

identity alias

（任意）アプリケーション ID エイリアスを指定します。エイリアスは、印刷可能文字（0x20 ～ 0x7E の範囲）を 64 文字まで使用できる文字列です。

（注）

空白文字または疑問符（?）を、エイリアスの一部またはロケータ文字列自体として使用する場合、空白文字または疑問符を入力する前に、CTRL-V キーシーケンスを入力する必要があります。エイリアスが他のルータに送信されることはありません。

コマンドデフォルト

ルータは RSVP RESV メッセージの受信をシミュレートしません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
11.2	このコマンドが導入されました。
12.4(6)T	このコマンドが変更されました。オプションの identity `alias` キーワードと引数の組み合わせが追加されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。
Cisco IOS XE Release 2.6	このコマンドが Cisco IOS XE Release 2.6 に統合されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp reservation コマンドを使用して、ルータがダウンストリームホストからの RSVP RESV メッセージの受信をシミュレートするようにして、そのホストの RSVP RESV メッセージをプロキシします。ローカル（ループバック）ネクストホップアドレスとネクストホップインターフェイスを指定することで、このコマンドを使用して設定するルータの RSVP をプロキシすることや、ip rsvp reservation-host コマンドを使用することもできます。

エイリアスは、ip rsvp identity コマンドを使用して作成した RSVP ID を参照する必要があります。この ID に関連付けられた policy-locator 文字列が、RESV メッセージで伝えられます。この ID は、一致する PATH メッセージに含まれているアプリケーション ID を上書きします。

一致する PATH メッセージにアプリケーション ID があり、ip rsvp reservation コマンドを使用してアプリケーション ID を指定していない場合には、RESV メッセージにはアプリケーション ID は含まれません。ただし、ip rsvp listener コマンドによってプロキシされた RESV メッセージは、一致する PATH メッセージアプリケーション ID をプロキシされた RESV メッセージに入れます。

例

次の例では、100 または 150 kbps のトークンバケットと、60 または 65 kbps の最大キューの深さを使用する、共有明示スタイルの予約と制御対象負荷サービスの使用を指定します。


Router(config)# ip rsvp reservation 192.168.0.2 172.16.1.1 udp 20 30 172.16.4.1 Ethernet1 se load 100 60
Router(config)# ip rsvp reservation 192.168.0.2 172.16.2.1 tcp 20 30 172.16.4.1 Ethernet1 se load 150 65

次の例では、300 または 350 kbps のトークンバケット、60 または 65 kbps の最大キューの深さ、およびアプリケーション ID を使用する、ワイルドカードフィルタスタイルの予約と保証ビットレートサービスの使用を指定します。


Router(config)# ip rsvp reservation 192.168.0.3 0.0.0.0 udp 20 0 172.16.4.1 Ethernet1 wf rate 300 60 identity xyz
Router(config)# ip rsvp reservation 192.168.1.1 0.0.0.0 udp 20 0 172.16.4.1 Ethernet1 wf rate 350 65 identity xyz

ワイルドカードフィルタでは送信者の指定が許可されないことに注意してください。すべての送信者が承認されます。このアクションは、発信元アドレスとポートをゼロに設定することで示されます。どのフィルタスタイルでも、宛先ポートがゼロに指定されている場合、RSVP では送信元ポートを他のポートにすることは許可されません。このようなプロトコルではポートが使用されないと認識されるか、この指定がすべてのポートに適用されると認識されます。

Command	Description
ip rsvp bandwidth	インターフェイスで IP 用 RSVP をイネーブルにします。
ip rsvp identity	RSVP アプリケーション ID を定義します。
ip rsvp neighbor	承認済みとするネイバーをルータが制御できるようにします。
ip rsvp reservation-host	RSVP RESV メッセージを生成するホストをシミュレートするようにルータをイネーブルにします。
ip rsvp sender	ルータが RSVP PATH メッセージの受信をシミュレートできるようにします。
ip rsvp sender-host	ルータで RSVP PATH メッセージを生成するホストをシミュレートできるようにします。
show ip rsvp installed	RSVP 関連の帯域幅情報を表示します。
show ip rsvp interface	RSVP 関連のインターフェイス情報を表示します。
show ip rsvp neighbor	現在の RSVP ネイバーを表示します。
show ip rsvp policy identity	ルータ設定で選択された RSVP ID を表示します。
show ip rsvp reservation	現在データベースに格納されている RSVP RESV 関連の受信側情報を表示します。
show ip rsvp sender	現在データベース上に存在する RSVP PATH 関連の送信側情報を表示します。

ip rsvp reservation-host

ルータがリソース予約プロトコル（RSVP）RESV メッセージを生成するホストをシミュレートできるようにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp reservation-host コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp reservation-host session-ip-address sender-ip-address { ip-protocol | tcp | udp } session-dest-port sender-source-port { ff | se | wf } { load | rate } bandwidth burst-size [ identity alias ] [ vrf vrf-name ]

no ip rsvp reservation-host session-ip-address sender-ip-address { ip-protocol | tcp | udp } session-dest-port sender-source-port { ff | se | wf } { load | rate } bandwidth burst-size [ identity alias ] [ vrf vrf-name ]

構文の説明

session-ip-address

ユニキャストセッションの場合は、対象とする受信者のアドレスです。IP マルチキャストアドレスは、この引数では使用できません。設定するルータのインターフェイスに設定された論理アドレスである必要があります。

sender-ip-address

送信元の IP アドレス。

ip-protocol | tcp | udp

IP プロトコルを 0 ～255 の範囲の TCP または UDP で指定します。

session-dest-port sender-source-port

session-dest-port 引数は、宛先ポートです。sender-source-port 引数は、送信元ポートです。ポート番号は、すべてのケースで指定します。IP ヘッダーに続く 16 ビットポートの使用は、UDP または TCP に限定されるものではないためです。宛先をゼロにする場合は、送信元もゼロにする必要があります。これは、ポートがチェックされないことを意味します。宛先をゼロ以外にする場合は、送信元もゼロ以外にする必要があります（ワイルドカードフィルタ予約を除きます。この場合、送信元ポートは常に無視されるため、ゼロにすることができます）。

ff | se | wf

予約スタイルを指定します。

ff-- 単一の予約による固定フィルタです。
se ：共有予約と限られた範囲による明示共有です。
wf ：共有予約と無制限の範囲によるワイルドカードフィルタです。

load

制御対象負荷サービスを指定します。

rate

Quality of Service（QoS）保証ビットレートサービスを指定します。

bandwidth

インターフェイス上の合計の最大 75 パーセントを予約する、kbps 単位の平均ビットレートです。範囲は 1 ～ 10000000 です。

burst-size

最大バーストサイズ（キュー内のデータの kbps）です。指定できる範囲は 1 ～ 65535 です。

identity alias

（任意）アプリケーション ID エイリアスを指定します。エイリアスは、印刷可能文字（0x20 ～ 0x7E の範囲）を 64 文字まで使用できる文字列です。

（注）

空白文字または疑問符（?）を、エイリアスの一部またはロケータ文字列自体として使用する場合、空白文字または疑問符を入力する前に、CTRL-V キーシーケンスを入力する必要があります。エイリアスが他のルータに送信されることはありません。

vrf vrf-name

（任意）仮想ルーティングおよび転送（VRF）インスタンスを指定します。

コマンドデフォルト

ルータは RSVP RESV メッセージを生成するホストをシミュレートしません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0	このコマンドが導入されました。
12.4(6)T	このコマンドが変更されました。オプションの identity `alias` キーワードと引数の組み合わせが追加されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。
15.0(1)M	このコマンドが変更されました。オプションの vrf `vrf-name` キーワードと引数の組み合わせが追加されました。
Cisco IOS XE Release 2.6	このコマンドが Cisco IOS XE Release 2.6 に統合されました。

使用上のガイドライン

（注）

コマンドの構文は、プラットフォームとリリースによって異なります。vrf vrf-name キーワードと引数の組み合わせは、ASR 1000 シリーズアグリゲーションサービスルータではサポートされていません。

ip rsvp reservation-host コマンドを使用して、ルータが独自の RSVP RESV メッセージを生成するホストをシミュレートするようにします。このコマンドは、ルータが別のホストの代わりに RESV メッセージを生成するようにできる、ip rsvp reservation コマンドと似ています。ip rsvp reservation-host コマンドと ip rsvp reservation コマンドの主な違いは、次のとおりです。

ip rsvp reservation-host コマンドを入力する場合、session-ip-address 引数はルータのインターフェイスに設定されているローカルアドレスにする必要があります。そのため、別のホスト宛てのフローの代わりに予約をプロキシすることはできません。また、このコマンドを使用してマルチキャストセッションの予約メッセージを生成することはできません。
メッセージは設定するルータから発信されたものとみなされるため、ip rsvp reservation-host コマンドを入力するときは、RSVP RESV メッセージのネクストホップまたは着信インターフェイスを指定しません。
ip rsvp reservation-host コマンドは RSVP に対応していないホストまたはマルチキャストセッションのために RSVP をプロキシするために使用することはできないため、デバッグとテストの目的で使用します。

エイリアスは、ip rsvp identity コマンドを使用して作成した RSVP ID を参照する必要があります。この ID に関連付けられた policy-locator 文字列が、RESV メッセージで伝えられます。この ID は、一致する PATH メッセージに含まれているアプリケーション ID を上書きします。

一致する PATH メッセージにアプリケーション ID があり、ip rsvp reservation-host コマンドを使用してアプリケーション ID を指定していない場合には、RESV メッセージにはアプリケーション ID は含まれません。ただし、ip rsvp listener コマンドによってプロキシされた RESV メッセージは、一致する PATH メッセージアプリケーション ID をプロキシされた RESV メッセージに入れます。

例

次の例では、100 または 150 kbps のトークンバケット、60 または 65 kbps の最大キューの深さ、およびアプリケーション ID を使用する、共有明示スタイルの予約と制御対象負荷サービスの使用を指定します。


Router(config)# ip rsvp reservation-host 10.1.1.1 10.30.1.4 udp 20 30 se load 100 60 identity xyz
Router(config)# ip rsvp reservation-host 10.40.2.2 10.22.1.1 tcp 20 30 se load 150 65 identity xyz

Command	Description
ip rsvp bandwidth	インターフェイスで IP 用 RSVP をイネーブルにします。
ip rsvp identity	RSVP アプリケーション ID を定義します。
ip rsvp neighbor	承認済みとする RSVP ネイバーをルータが制御できるようにします。
ip rsvp reservation	ルータが RSVP RESV メッセージの受信をシミュレートできるようにします。
ip rsvp sender	ルータが RSVP PATH メッセージの受信をシミュレートできるようにします。
ip rsvp sender-host	ルータで RSVP PATH メッセージを生成するホストをシミュレートできるようにします。
show ip rsvp installed	RSVP 関連の帯域幅情報を表示します。
show ip rsvp interface	RSVP 関連のインターフェイス情報を表示します。
show ip rsvp neighbor	現在の RSVP ネイバーを表示します。
show ip rsvp policy identity	ルータ設定で選択された RSVP ID を表示します。
show ip rsvp reservation	現在データベースに格納されている RSVP RESV 関連の受信側情報を表示します。
show ip rsvp sender	現在データベース上に存在する RSVP PATH 関連の送信側情報を表示します。

ip rsvp resource-provider

集約フローのリソースプロバイダーを設定するには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp resource-provider コマンドを使用します。集約フローのリソースプロバイダーを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp resource-provider { none | wfq interface | wfq pvc }

no ip rsvp resource-provider

構文の説明


none	インターフェイス上でリソースプロバイダーが設定されているかどうかにかかわらず、リソースプロバイダーを指定しません。
wfq interface	インターフェイスのリソースプロバイダーとして重み付け均等化キューイング（WFQ）を指定します。
wfq pvc	相手先固定接続（PVC）または接続のリソースプロバイダーとして WFQ を指定します。

コマンドデフォルト

リソース予約プロトコル（RSVP）がインターフェイスに設定するデフォルトのリソースプロバイダーは、WFQ（wfq interface キーワード）です。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション（config-if）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.2(2)T	このコマンドが導入されました。
12.0(24)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.0(24)S に統合されました。
12.2(14)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(14)S に統合されました。
12.2(18)SXF2	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXF2 に統合されました。
12.2(33)SRB	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。
Cisco IOS XE Release 2.6	このコマンドが Cisco IOS XE Release 2.6 に統合されました。

使用上のガイドライン

（注）

コマンドの構文は、プラットフォームとイメージによって異なります。wfq interface キーワードと wfq pvc キーワードは、Cisco ASR 1000 シリーズルータではサポートされません。

ip rsvp resource-provider コマンドを使用して、予約をインストールするときに RSVP が対話するリソースプロバイダーを設定します。

フロー単位で WFQ を使用する場合に、フローが確実に Quality of Service（QoS）保証を受けるようにするには、リソースプロバイダーとして wfq interface または wfq pvc を設定します。データパケット処理にクラスベース重み付け均等化キューイング（CBWFQ）を使用する場合に、フローが確実に QoS 保証を受けるようにするには、リソースプロバイダーとして none を設定します。

（注）

以前は、リソースプロバイダーが QoS プロバイダーと呼ばれていました。

例

次の例では、ip rsvp resource-provider コマンドが wfq pvc をリソースプロバイダーとして設定されており、フロー単位で WFQ を使用する場合に、フローが確実に QoS 保証を受けます。


Router# configure terminal
Router(config)# interface atm 6/0
Router(config-if)# ip rsvp resource-provider wfq pvc

次の例では、ip rsvp resource-provider コマンドが none をリソースプロバイダーとして設定されており、データパケット処理に CBWFQ を使用する場合に、フローが確実に QoS 保証を受けます。


Router# configure terminal
Router(config)# interface atm 6/0
Router(config-if)# ip rsvp resource-provider none

コマンド	説明
show ip rsvp interface	RSVP 関連のインターフェイス情報を表示します。

ip rsvp sender

ルータがリソース予約プロトコル（RSVP）PATH メッセージの受信をシミュレートできるようにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp sender コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp sender session-ip-address sender-ip-address { ip-protocol | tcp | udp } session-dest-port sender-source-port previous-hop-ip-address previous-hop-interface bandwidth burst-size [ identity alias ]

no ip rsvp sender session-ip-address sender-ip-address { ip-protocol | tcp | udp } session-dest-port sender-source-port previous-hop-ip-address previous-hop-interface bandwidth burst-size [ identity alias ]

構文の説明

session-ip-address

ユニキャストセッションの場合は、対象とする受信者のアドレスです。マルチキャストセッションの場合は、セッションの IP マルチキャストアドレスです。

sender-ip-address

送信元の IP アドレス。

ip-protocol | tcp | udp

IP プロトコルを 0 ～255 の範囲の TCP または UDP で指定します。

session-dest-port sender-source-port

session-dest-port 引数は、宛先ポートです。sender-source-port 引数は、送信元ポートです。ポート番号は、すべてのケースで指定します。IP ヘッダーに続く 16 ビットポートの使用は、UDP または TCP に限定されるものではないためです。宛先をゼロにする場合は、送信元もゼロにする必要があります。これは、ポートがチェックされないことを意味します。宛先をゼロ以外にする場合は、送信元もゼロ以外にする必要があります。

previous-hop-ip-address

送信者または送信者に最も近いルータのアドレスです。

previous-hop-interface

前のホップのインターフェイスまたはサブインターフェイスです。インターフェイスタイプには、ethernet 、gigabitethernet 、loopback 、null 、または serial を使用できます。

bandwidth

インターフェイス上の合計の最大 75 パーセントを予約する、kbps 単位の平均ビットレートです。範囲は 1 ～ 10000000 です。

burst-size

最大バーストサイズ（キュー内のデータの kbps）です。指定できる範囲は 1 ～ 65535 です。

identity alias

（任意）アプリケーション ID エイリアスを指定します。エイリアスは、印刷可能文字（0x20 ～ 0x7E の範囲）を 64 文字まで使用できる文字列です。

（注）

空白文字または疑問符（?）を、エイリアスの一部またはロケータ文字列自体として使用する場合、空白文字または疑問符を入力する前に、CTRL-V キーシーケンスを入力する必要があります。エイリアスが他のルータに送信されることはありません。

コマンドデフォルト

ルータは RSVP PATH メッセージの受信をシミュレートしません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
11.2	このコマンドが導入されました。
12.4(6)T	このコマンドが変更されました。オプションの identity `alias` キーワードと引数の組み合わせが追加されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。
Cisco IOS XE Release 2.6	このコマンドが Cisco IOS XE Release 2.6 に統合されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp sender コマンドを使用して、ルータがアップストリームホストからの RSVP PATH メッセージの受信をシミュレートするようにして、そのホストからの RSVP PATH メッセージをプロキシします。ローカル（ループバック）の前のホップのアドレスと前のホップのインターフェイスを含めることで、このコマンドを使用して、設定するルータの RSVP をプロキシすることもできます。

エイリアスは、ip rsvp identity コマンドを使用して作成した RSVP ID を参照する必要があります。この ID に関連付けられた policy-locator 文字列が、PATH メッセージで提供されます。

例

次の例では、ルータがループバックインターフェイス 1 で UDP を使用した RSVP PATH メッセージの受信をシミュレートするように設定します。


Router(config)# ip rsvp sender 192.168.0.1 172.16.2.1 udp 20 30 172.16.2.1 loopback1 50 5 identity xyz
Router(config)# ip rsvp sender 192.168.0.2 172.16.2.1 udp 20 30 172.16.2.1 loopback1 50 5 identity xyz

Command	Description
ip rsvp bandwidth	インターフェイスで IP 用 RSVP をイネーブルにします。
ip rsvp identity	RSVP アプリケーション ID を定義します。
ip rsvp neighbor	承認済みとする RSVP ネイバーをルータが制御できるようにします。
ip rsvp reservation	ルータが RSVP RESV メッセージの受信をシミュレートできるようにします。
ip rsvp reservation-host	RSVP RESV メッセージを生成するホストをシミュレートするようにルータをイネーブルにします。
ip rsvp sender-host	ルータで RSVP PATH メッセージを生成するホストをシミュレートできるようにします。
show ip rsvp installed	RSVP 関連の帯域幅情報を表示します。
show ip rsvp interface	RSVP 関連のインターフェイス情報を表示します。
show ip rsvp neighbor	現在の RSVP ネイバーを表示します。
show ip rsvp policy identity	ルータ設定で選択された RSVP ID を表示します。
show ip rsvp reservation	現在データベースに格納されている RSVP RESV 関連の受信側情報を表示します。
show ip rsvp sender	現在データベース上に存在する RSVP PATH 関連の送信側情報を表示します。

ip rsvp sender-host

ルータがリソース予約プロトコル（RSVP）PATH メッセージを生成するホストをシミュレートできるようにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp sender-host コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp sender-host session-ip-address sender-ip-address { ip-protocol | tcp | udp } session-dest-port sender-source-port bandwidth burst-size [ identity alias ] [ vrf vrf-name ]

no ip rsvp sender-host session-ip-address sender-ip-address { ip-protocol | tcp | udp } session-dest-port sender-source-port bandwidth burst-size [ identity alias ] [ vrf vrf-name ]

構文の説明

session-ip-address

ユニキャストセッションの場合は、対象とする受信者のアドレスです。マルチキャストセッションの場合は、セッションの IP マルチキャストアドレスです。

sender-ip-address

送信元の IP アドレス。設定するルータのインターフェイスに設定された論理アドレスである必要があります。

ip-protocol | tcp | udp

IP プロトコルを 0 ～255 の範囲の TCP または UDP で指定します。

session-dest-port sender-source-port

session-dest-port 引数は、宛先ポートです。sender-source-port 引数は、送信元ポートです。ポート番号は、すべてのケースで指定します。IP ヘッダーに続く 16 ビットポートの使用は、UDP または TCP に限定されるものではないためです。宛先をゼロにする場合は、送信元もゼロにする必要があります。これは、ポートがチェックされないことを意味します。宛先をゼロ以外にする場合は、送信元もゼロ以外にする必要があります。

bandwidth

インターフェイス上の合計の最大 75 パーセントを予約する、kbps 単位の平均ビットレートです。範囲は 1 ～ 10000000 です。

burst-size

最大バーストサイズ（キュー内のデータの kbps）です。指定できる範囲は 1 ～ 65535 です。

identity alias

（任意）アプリケーション ID エイリアスを指定します。エイリアスは、印刷可能文字（0x20 ～ 0x7E の範囲）を 64 文字まで使用できる文字列です。

（注）

空白文字または疑問符（?）を、文字列自体の一部として使用する場合、空白文字または疑問符を入力する前に、CTRL-V キーシーケンスを入力する必要があります。エイリアスが他のルータに送信されることはありません。

vrf vrf-name

（任意）仮想ルーティングおよび転送（VRF）インスタンスを指定します。

コマンドデフォルト

ルータは RSVP PATH メッセージの生成をシミュレートしません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0	このコマンドが導入されました。
12.4(6)T	このコマンドが変更されました。オプションの identity `alias` キーワードと引数の組み合わせが追加されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。
15.0(1)M	このコマンドが変更されました。オプションの vrf `vrf-name` キーワードと引数の組み合わせが追加されました。
Cisco IOS XE Release 2.6	このコマンドが Cisco IOS XE Release 2.6 に統合されました。

使用上のガイドライン

（注）

コマンドの構文は、プラットフォームとリリースによって異なります。vrf vrf-name キーワードと引数の組み合わせは、ASR 1000 シリーズアグリゲーションサービスルータではサポートされていません。

ip rsvp sender-host コマンドを使用して、ルータが独自の RSVP PATH メッセージを生成するホストをシミュレートするようにします。このコマンドは、ルータが別のホストの代わりに RSVP PATH メッセージを生成するようにできる、ip rsvp sender コマンドと似ています。ip rsvp sender-host コマンドと ip rsvp sender コマンドの主な違いは、次のとおりです。

ip rsvp sender-host コマンドを入力する場合、sender-ip-address 引数はルータのインターフェイスに設定されているローカルアドレスにする必要があります。
メッセージは設定するルータから発信されたものとみなされるため、ip rsvp sender-host コマンドを入力するときは、RSVP PATH メッセージの前のホップまたは着信インターフェイスを指定しません。
ip rsvp sender-host コマンドは RSVP に対応していないホストのために RSVP をプロキシするために使用することはできないため、デバッグとテストの目的で使用します。

エイリアスは、ip rsvp identity コマンドを使用して作成した RSVP ID を参照する必要があります。この ID に関連付けられた policy-locator 文字列が、RESV メッセージで伝えられます。この ID は、一致する PATH メッセージに含まれているアプリケーション ID を上書きします。

例

次の例では、指定されたアドレスにトラフィックを送信するホストのように機能するようにルータを設定します。


Router(config)# ip rsvp sender-host 10.0.0.7 10.0.0.1 udp 1 1 10 10 identity xyz

Command	Description
ip rsvp bandwidth	インターフェイスで IP 用 RSVP をイネーブルにします。
ip rsvp identity	RSVP アプリケーション ID を定義します。
ip rsvp neighbor	承認済みとするネイバーをルータが制御できるようにします。
ip rsvp reservation	ルータが RSVP RESV メッセージの受信をシミュレートできるようにします。
ip rsvp reservation-host	RSVP RESV メッセージを生成するホストをシミュレートするようにルータをイネーブルにします。
ip rsvp sender	ルータが RSVP PATH メッセージの受信をシミュレートできるようにします。
show ip rsvp installed	RSVP 関連の帯域幅情報を表示します。
show ip rsvp interface	RSVP 関連のインターフェイス情報を表示します。
show ip rsvp neighbor	現在の RSVP ネイバーを表示します。
show ip rsvp policy identity	ルータ設定で選択された RSVP ID を表示します。
show ip rsvp reservation	現在データベースに格納されている RSVP RESV 関連の受信側情報を表示します。
show ip rsvp sender	現在データベース上に存在する RSVP PATH 関連の送信側情報を表示します。

ip rsvp signalling dscp

インターフェイス上で送信されるすべてのリソース予約プロトコル（RSVP）メッセージで使用される DiffServ コードポイント（DSCP）値を指定するには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling dscp コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling dscp value

no ip rsvp signalling dscp

構文の説明


`value`	DSCP の番号です。範囲は 0 ～ 63 です。デフォルトは 0 です。

コマンドデフォルト

デフォルト値は 0 です。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.1	このコマンドが追加されました。
12.2(18)SXF2	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXF2 に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。

使用上のガイドライン

フローごとではなく、インターフェイスごとに DSCP を設定します。DSCP は、パケットが宛先に移動するときに、さまざまなホップからパケットが受け取る優先順位を決定します。

DSCP は、特定のインターフェイスにインストールされたすべての RSVP フローに適用されます。DSCP のために各インターフェイスを個別に設定できます。

例

これは、DSCP 値が 6 の ip rsvp signalling dscp コマンドの一例です


Router(config-if)# ip rsvp signalling dscp 6
Router(config-if)# end

DSCP 値を確認するには、show ip rsvp interface detail コマンドを入力します。


Router# show ip rsvp interface serial2/0 detail
Se2/0:
   Bandwidth:
     Curr allocated:10K bits/sec
     Max. allowed (total):1536K bits/sec
     Max. allowed (per flow):1536K bits/sec
   Neighbors:
     Using IP enacp:1.  Using UDP encaps:0
   DSCP value used in Path/Resv msgs:0x6
   Burst Police Factor:300%
   RSVP:Data Packet Classification provided by: none

ip rsvp signalling fast-local-repair notifications

リソース予約プロトコル（RSVP）が一時停止する前に高速ローカル修復（FLR）プロシージャ中に処理するフローごとの通知の数を設定するには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling fast-local-repair notifications コマンドを使用します。通知の数をデフォルトに設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling fast-local-repair notifications number

no ip rsvp signalling fast-local-repair notifications

構文の説明


`number`	送信される通知の合計数です。範囲は 10 ～ 10000 です。デフォルト値は 1000 です。

コマンドデフォルト

通知はルーティング情報ベース（RIB）によって送信され、RSVP によって処理されます。ip rsvp signalling fast-local-repair notifications コマンドが設定されていない場合、RSVP は 1000 件の通知を処理し、通知を一時停止してから、別の 1000 件の通知の処理を再開します。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.2(33)SRB	このコマンドが導入されました。
Cisco IOS XE Release 2.6	このコマンドが Cisco IOS XE Release 2.6 に統合されました。
15.0(1)M	このコマンドが、Cisco IOS Release 15.0(1)M よりも前のリリースに統合されました。

使用上のガイドライン

ルートが変更されると、RIB は影響を受けたフローごとに 1 つの通知のリストを作成し、これらの通知を含むイベントを送信することで RSVP に通知します。そのため、影響を受けるパスステートブロック（PSB）の数に応じて、これらのイベントには数千の要素が含まれる可能性があります。

デフォルトでは、RSVP は一度に 1000 件の通知を処理して、必要に応じて一時停止し、CPU に負荷がかかりすぎないようにします。ただし、ip rsvp signalling fast-local-repair notifications コマンドを使用してこの数を設定することができます。

例

次に、RSVP が一時停止する前に修復されるフローの数を 100 に設定する例を示します。


Router(config)# ip rsvp signalling fast-local-repair notifications 100

コマンド	説明
ip rsvp signalling fast-local-repair rate	FLR 手順のために RSVP で使用される修復を設定します。
ip rsvp signalling fast-local-repair wait-time	RSVP により FLR プロシージャの開始に使用される遅延を設定します。
show ip rsvp signalling fast-local-repair	RSVP によって保持されている FLR 固有の情報を表示します。

ip rsvp signalling fast-local-repair rate

リソース予約プロトコル（RSVP）が高速ローカル修復（FLR）プロシージャに使用する修復レートを設定するには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling fast-local-repair rate コマンドを使用します。修復レートをデフォルトに設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling fast-local-repair rate messages-per-second

no ip rsvp signalling fast-local-repair rate

構文の説明


`messages-per-second`	PATH 状態の更新と修復の FLR レート（1 秒あたりのメッセージ数）です。指定できる範囲は 1 ～ 2500 です。デフォルトは 400 です。

コマンドデフォルト

このコマンドが設定されていない場合は、RSVP メッセージペーシングレートが使用されます。

（注）

Cisco IOS リリース 12.2 以降のリリースでは、RSVP メッセージペーシングレートがデフォルトで有効になっています。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.2(33)SRB	このコマンドが導入されました。
Cisco IOS XE Release 2.6	このコマンドが Cisco IOS XE Release 2.6 に統合されました。
15.0(1)M	このコマンドが、Cisco IOS Release 15.0(1)M よりも前のリリースに統合されました。

使用上のガイドライン

デフォルトの修復レートは、RSVP メッセージペーシングレートに基づきます。

ip rsvp signalling fast-local-repair rate コマンドを使用して FLR レートを設定し、RSVP メッセージペーシングが有効になっている場合は、FLR レートと RSVP メッセージペーシングレートのうち、低い方が有効になります。 no ip rsvp signalling rate-limit コマンドを使用して RSVP レート制限を無効にした場合は、FLR レートが使用されます。ただし、RSVP レート制限を無効にして FLR レートを設定しない場合、RSVP はメッセージペーシングを実行せず、メッセージは連続して送信されます。ローカル修復ポイント（PLR）が PATH メッセージでダウンストリームノードをフラッディングして、その一部がドロップされる可能性があるため、このアクションは推奨されません。

修復レートは通知時に決定され、修復中に RSVP メッセージペーシングレートまたは FLR レートを変更した場合でも、その修復中は決定済みのレートと同じレートが使用されます。

例

次に、1 秒あたり 100 メッセージの修復レートを設定する例を示します。


Router(config)# ip rsvp signalling fast-local-repair rate 100

コマンド	説明
ip rsvp signalling fast-local-repair notifications	RSVP が一時停止する前に処理される通知の数を設定します。
ip rsvp signalling fast-local-repair wait-time	FLR プロシージャの開始に使用される遅延を設定します。
ip rsvp signalling rate-limit	指定の期間中に隣接ルータに送信される RSVP メッセージの伝送レートを制御します。

ip rsvp signalling fast-local-repair wait-time

リソース予約プロトコル（RSVP）が高速ローカル修復（FLR）プロシージャを開始する前に使用する遅延を設定するには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling fast-local-repair wait-time コマンドを使用します。遅延をデフォルトに設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling fast-local-repair wait-time interval

no ip rsvp signalling fast-local-repair wait-time

構文の説明


`interval`	FLR プロシージャが開始されるまでのミリ秒（ms）単位の時間です。指定できる範囲は 0 ～ 5000 です。デフォルトは 0 です。

コマンドデフォルト

このコマンドは、デフォルトでは無効になっています。そのため、遅延は設定されません。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション（config-if）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.2(33)SRB	このコマンドが導入されました。
Cisco IOS XE Release 2.6	このコマンドが Cisco IOS XE Release 2.6 に統合されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp signalling fast-local-repair wait-time コマンドを使用して、FLR プロシージャを開始する際に必要な遅延を設定します。遅延を設定しない場合は、RSVP がルーティング情報ベース（RIB）からのルート変更通知を受信した直後に、パスの更新がトリガーされます。

例

次の例では、100 ms の遅延を設定します。


Router(config-if)# ip rsvp signalling fast-local-repair wait-time 100

コマンド	説明
ip rsvp signalling fast-local-repair notifications	RSVP が一時停止する前に処理される通知の数を設定します。
ip rsvp signalling fast-local-repair rate	FLR 手順のために RSVP で使用される修復を設定します。

ip rsvp signalling hello（コンフィギュレーション）

ルータでグローバルに Hello を有効にするには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello コマンドを使用します。ルータでグローバルに Hello を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello

no ip rsvp signalling hello

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

なし

コマンドモード

グローバル設定

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(22)S	このコマンドが導入されました。
12.2(18)SXD1	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXD1 に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(31)SB2	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 に統合されました。
12.4(20)T	このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合されました。

使用上のガイドライン

ルータでグローバルに Hello を有効にするには、このコマンドを入力する必要があります。また、インターフェイスでも Hello を有効にする必要があります。

例

次の例では、ルータでグローバルに Hello が有効になっています。


Router(config)# ip rsvp signalling hello

コマンド	説明
ip rsvp signalling hello (interface)	Fast Reroute の保護が必要なインターフェイスでの hello を有効にします。
ip rsvp signalling hello statistics	ルータで Hello 統計情報を有効にします。

ip rsvp signalling hello（インターフェイス）

Fast Reroute 保護が必要なインターフェイス上で hello を有効にするには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello コマンドを使用します。Fast Reroute 保護が必要なインターフェイス上で hello を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します

ip rsvp signalling hello

no ip rsvp signalling hello

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

hello は有効になりません。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション（config-if）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(22)S	このコマンドが導入されました。
12.2(18)SXD1	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXD1 に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(31)SB2	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 に統合されました。
12.4(20)T	このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合されました。

使用上のガイドライン

ルータおよび特定のインターフェイス上で hello をグローバルに設定する必要があります。

例

次の例では、インターフェイス上で hello が有効になります。


Router(config-if)# ip rsvp signalling hello

コマンド	説明
ip rsvp signalling hello (configuration)	ルータで Hello をグローバルに有効にします。
ip rsvp signalling hello dscp	インターフェイスから送信される Hello メッセージの IP ヘッダーの DSCP 値を設定します。
ip rsvp signalling hello refresh misses	ノードが、そのネイバーとの通信がダウンしているとみなすまでに連続して失うことができる Hello 確認応答の数を指定します。
ip rsvp signalling hello refresh interval	Hello 要求間隔を設定します。

ip rsvp signalling hello dscp

インターフェイスから送信されたリソース予約プロトコル（RSVP）トラフィックエンジニアリング（TE）hello メッセージの IP ヘッダーにある DiffServ コードポイント（DSCP）値を設定するには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello dscp コマンドを使用します。DSCP 値をデフォルトに設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello [fast-reroute] dscp num

no ip rsvp signalling hello [fast-reroute] dscp

構文の説明


fast-reroute	（任意）Fast Reroute 機能を開始します。
`num`	DSCP 値。有効な値は 0 ～ 63 です。

コマンドデフォルト

デフォルトの DSCP 値は、48 です。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(22)S	このコマンドが導入されました。
12.0(29)S	オプションの fast-reroute キーワードが追加されました。
12.2(18)SXD1	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXD1 に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(31)SB2	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 に統合されました。
12.4(20)T	このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合されました。

使用上のガイドライン

リンクが輻輳している場合は、hello メッセージがドロップされる可能性を減らすために、DSCP を 0 よりも大きい値に設定することを推奨します。

フローごとではなく、インターフェイスごとに DSCP を設定します。

DSCP は、特定のインターフェイスで作成された RSVP hello に適用されます。DSCP のために各インターフェイスを個別に設定できます。

ip rsvp signalling hello dscp コマンドをオプションの fast-reroute キーワードを使用せずに発行した場合、このコマンドは Fast Reroute hello に適用されます。このコマンドは後方互換性のために提供されています。ただし、ip rsvp signalling hello fast-reroute dscp コマンドを使用することを推奨します。

例

次の例では、このインターフェイスから送信される hello メッセージは 30 の DSCP 値を持ち、fast-reroute キーワードを指定することで Fast Reroute 機能が有効になっています。


Router(config-if)# ip rsvp signalling hello fast-reroute dscp 30

次の例では、このインターフェイスから送信される hello メッセージは 30 の DSCP 値を持ち、Fast Reroute 機能がデフォルトで有効になっています。


Router(config-if)# ip rsvp signalling hello dscp 30

コマンド	説明
ip rsvp signalling hello (interface)	Fast Reroute 保護が必要なインターフェイスで hello を有効にします。
ip rsvp signalling hello refresh interval	hello メッセージの hello の更新間隔を設定します。
ip rsvp signalling hello reroute refresh misses	hello メッセージの失われた更新の制限を設定します。

ip rsvp signalling hello graceful-restart

隣接ルータでリソース予約プロトコル（RSVP）トラフィックエンジニアリング（TE）のグレースフルリスタート機能を有効にするには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello graceful-restart コマンドを使用します。グレースフルリスタート機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello graceful-restart

no ip rsvp signalling hello graceful-restart

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

隣接ルータには hello が有効になっているノードのみがあります。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション（config-if）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.2(33)SRE	このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp signalling hello graceful-restart コマンドを使用して、ルータでのグレースフルリスタートのサポートを有効にし、ルータのネイバーがステートフルスイッチオーバー（SSO）の後に TE トンネルを回復できるように支援します。

（注）

このコマンドはオプションです。ノード hello がサポートされていない場合に使用します。

例

次の例では、IP アドレス 10.0.0.1 の隣接ルータの POS インターフェイス 1/0/0 でグレースフルリスタートを設定します。


Router# configure terminal
 
Enter configuration commands, one per line. End with CTTL/Z.
Router(config)# interface POS1/0/0

Router(config-if)# ip rsvp signalling hello graceful-restart

ip rsvp signalling hello graceful-restart dscp

リソース予約プロトコル（RSVP）トラフィックエンジニアリング（TE）グレースフルリスタート hello メッセージの IP ヘッダーにある DiffServ コードポイント（DSCP）値を設定するには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello graceful-restart dscp コマンドを使用します。DSCP 値をデフォルトに設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello graceful-restart dscp num

no ip rsvp signalling hello graceful-restart dscp

構文の説明


`num`	DSCP 値。有効な値は 0 ～ 63 です。

コマンドデフォルト

デフォルトの DSCP 値は、48 です。

コマンドモード

グローバル設定

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(29)S	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。
12.4(20)T	このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合されました。

使用上のガイドライン

リンクが輻輳している場合は、hello メッセージがドロップされる可能性を減らすために、DSCP を 0 よりも大きい値に設定します。

DSCP は、特定のルータで作成された RSVP hello に適用されます。DSCP のために各ルータを個別に設定できます。

例

次の例では、hello メッセージの DSCP 値は 30 です。


Router(config)# ip rsvp signalling hello graceful-restart dscp 30

ip rsvp signalling hello graceful-restart mode

ルートプロセッサ（RP）でリソース予約プロトコル（RSVP）トラフィックエンジニアリング（TE）のグレースフルリスタート機能を有効にするには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello graceful-restart mode コマンドを使用します。グレースフルリスタート機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

Cisco IOS 12.0(29)S、12.2(33)SRA、12.2(33)SXH 以降のリリース

ip rsvp signalling hello graceful-restart mode { help-neighbor | full }

no ip rsvp signalling hello graceful-restart mode

Cisco IOS T および XE トレイン

ip rsvp signalling hello graceful-restart mode help-neighbor

no ip rsvp signalling hello graceful-restart mode help-neighbor

構文の説明


help-neighbor	障害発生後の隣接ルータの再起動のサポートを有効にします。
full	障害発生後のルータのセルフリカバリの実行またはネイバーの再起動の支援のサポートを有効にします。

コマンドデフォルト

グレースフルリスタートは無効になっています。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(29)S	このコマンドは、ip rsvp signalling hello graceful-restart mode help-neighbor として導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが変更されました。full キーワードが追加されました。このコマンドで ip rsvp signalling hello graceful-restart mode help-neighbor コマンドが置き換えられます。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。
15.0(1)M	このコマンドが、Cisco IOS Release 15.0(1)M よりも前のリリースに統合されました。
Cisco IOS XE Release 2.1	このコマンドが Cisco IOS XE Release 2.1 に統合され、Cisco ASR 1000 シリーズアグリゲーションサービスルータに実装されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp signalling hello graceful-restart mode help-neighbor コマンドを使用して、障害発生後に隣接ルータを再起動するためのサポート機能を有効にします。

ip rsvp signalling hello graceful-restart mode full コマンドを使用して、スタンバイ RP がインストールおよび設定されている場合に、Cisco 7600 シリーズルータなどのステートフルスイッチオーバー（SSO）をサポートするプラットフォームで、ルータがセルフリカバリを開始したり、ネイバーの再起動を支援したりするためのサポート機能を有効にします。

例

次に、障害発生後にセルフリカバリを実行するためのサポート機能を RP に設定する例を示します。


Router(config)# ip rsvp signalling hello graceful-restart mode full

ip rsvp signalling hello graceful-restart mode help-neighbor

（注）

Cisco IOS Release 12.2(33)SRA 以降では、ip rsvp signalling hello graceful-restart mode help-neighbor コマンドは、ip rsvp signalling hello graceful-restart mode コマンドによって置き換えられます。詳細については、ip rsvp signalling hello graceful-restart mode コマンドを参照してください。

隣接ルータでリソース予約プロトコル（RSVP）トラフィックエンジニアリング（TE）のグレースフルリスタート機能を有効にするには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello graceful-restart mode help-neighbor コマンドを使用します。グレースフルリスタート機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello graceful-restart mode help-neighbor

no ip rsvp signalling hello graceful-restart mode help-neighbor

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

グレースフルリスタートは無効になっています。

コマンドモード

グローバル設定

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(29)S	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、ip rsvp signalling hello graceful-restart mode コマンドによって置き換えられました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。
12.4(20)T	このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp signalling hello graceful-restart mode help-neighbor コマンドを使用して隣接ルータを再起動します。

例

次の例では、グレースフルリスタートが有効になります。


Router(config)# ip rsvp signalling hello graceful-restart mode help-neighbor

ip rsvp signalling hello graceful-restart neighbor

隣接ルータでリソース予約プロトコル（RSVP）トラフィックエンジニアリング（TE）のグレースフルリスタート機能を有効にするには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello graceful-restart neighbor コマンドを使用します。グレースフルリスタート機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello graceful-restart neighbor ip-address

no ip rsvp signalling hello graceful-restart neighbor ip-address

構文の説明


`ip-address`	特定のインターフェイス上のネイバーの IP アドレスです。

コマンドデフォルト

このコマンドを発行するまで、隣接ルータのグレースフルリスタート機能は有効になっていません。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.2(33)SRA	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp signalling hello graceful-restart neighbor コマンドを使用して、ルータでのグレースフルリスタートのサポートを有効にし、ルータのネイバーがステートフルスイッチオーバー（SSO）の後に TE トンネルを回復できるように支援します。

（注）

再起動を支援する隣接ルータの各インターフェイスでこのコマンドを発行する必要があります。

例

次の例では、IP アドレス 10.0.0.1 の隣接ルータの POS インターフェイス 1/0/0 でグレースフルリスタートを設定します。


Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
Router(config)# interface POS1/0/0
Router(config-if)# ip rsvp
 signalling hello graceful-restart neighbor 10.0.0.1

ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval

グレースフルリスタート hello メッセージのリソース予約プロトコル（RSVP）トラフィックエンジニアリング（TE）更新間隔を設定するには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello grateful-restart refresh interval コマンドを使用します。間隔をデフォルト値に設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval interval-value

no ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval

構文の説明


`interval-value`	ノードが hello メッセージをネイバーに送信する、ミリ秒（ms）単位の周期です。有効な値は 1000 ～ 30000 です。

コマンドデフォルト

1000 ミリ秒（10 秒）

コマンドモード

グローバル設定

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(29)S	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。
12.4(20)T	このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合されました。

使用上のガイドライン

ノードは、そのすべてのネイバーの Hello 要求オブジェクトを含む hello メッセージを定期的に生成します。この hello メッセージの頻度は、hello インターバルによって決まります。

（注）

このコマンドのデフォルト値を変更し、ip rsvp signalling refresh interval コマンドも使用する場合は、ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval command is less than the value for the ip rsvp signalling refresh interval コマンドの値が ip rsvp signalling refresh interval コマンドの値よりも小さくなるようにします。そうしないと、ラベルスイッチドパス（LSP）の一部またはすべてが、ステートフルスイッチオーバー（SSO）の発生後に回復されないおそれがあります。 ip rsvp signalling refresh interval コマンドの値は、の値の 2 倍にすることを推奨します。 ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval command.

例

次の例では、hello 要求が 5000 ms ごとにネイバーに送信されます。


Router(config)# ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval 5000

ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses

ノードがそのネイバーとの通信が失われたとみなすまでに失うことができる、連続したリソース予約プロトコル（RSVP）トラフィックエンジニアリング（TE）グレースフルリスタート hello 確認応答（ACK）の数を指定するには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses コマンドを使用します。失われた更新の制限をデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses msg-count

no ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses

構文の説明


`msg-count`	RSVP が状態を期限切れとみなして破棄する前に、ノードが失うことができる連続した hello 確認応答（ACK）の数です。有効な値は 4 ～ 10 です。

コマンドデフォルト

連続した hello 確認応答のデフォルトの数は 4 です。

コマンドモード

グローバル設定

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(29)S	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS リリース 12.2(33)SXH に統合されました
12.4(20)T	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合されました

使用上のガイドライン

hello メッセージは、hello メッセージ、Hello 要求オブジェクト、および Hello ACK オブジェクトで構成されます。各要求は、確認応答によって応答されます。リンクが輻輳している場合やルータの負荷が大きい場合には、この数をデフォルト値よりも大きな値に設定して、hello によりネイバーがダウンしていると誤って宣言されないようにします。

（注）

このコマンドのデフォルト値を変更し、ip rsvp signalling hello refresh misses コマンドも使用する場合は、ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses コマンドの値が ip rsvp signalling hello refresh misses コマンドの値よりも小さくなるようにします。そうしないと、ラベルスイッチドパス（LSP）の一部またはすべてが、ステートフルスイッチオーバー（SSO）の発生後に回復されないおそれがあります。 ip rsvp signalling hello refresh misses コマンドの値は、ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses コマンドの値の 2 倍にすることを推奨します。

例

次の例では、ノードが 5 つの連続した hello 確認応答を受信しなかった場合に、ネイバーがダウンしているとノードが宣言します。


Router(config)# ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses 5

ip rsvp signalling hello graceful-restart send

ステートフルスイッチオーバー（SSO）が行われた後にマルチプロトコルラベルスイッチング（MPLS）トラフィックエンジニアリング（TE）ネットワークのリソース予約プロトコル（RSVP）ラベルスイッチドパス（LSP）が回復または再起動する時間を設定するには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello graceful-restart send コマンドを使用します。デフォルトの回復時間と再起動時間を維持するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello graceful-restart send { recovery-time ms | restart-time ms }

no ip rsvp signalling hello graceful-restart send { recovery-time ms | restart-time ms }

構文の説明


recovery-time `ms`	SSO が行われた後に LSP を回復できるようにする時間を、ミリ秒（ms）単位で発信 hello メッセージに設定します。値は 0 ～ 3600000 です。
restart-time `ms`	SSO が行われた後に LSP を再起動できるようにする時間を、ms 単位で発信 hello メッセージに設定します。値は 0 ～ 3600000 です。

コマンドデフォルト

デフォルトの回復時間と再起動時間はそれぞれ 120,000 ms と 30,000 ms で、変更するまで有効です。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

使用上のガイドライン

ip rsvp signalling hello graceful-restart send コマンドを使用して、SSO が行われた後に LSP が回復または再起動するまでの時間を長くします。これを行わない場合、すべての LSP が復旧しない可能性があり、ネットワークのパフォーマンスに悪影響を与えます。

例

次の例では、300,000 ms の回復時間が設定されています。


Router(config)# ip rsvp signalling hello graceful-restart send recovery-time 300000

ip rsvp signalling hello refresh interval

リソース予約プロトコル（RSVP）トラフィックエンジニアリング（TE）hello 更新間隔を設定するには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello refresh interval コマンドを使用します。更新間隔をデフォルト値に設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello [fast-reroute] refresh interval interval-value

no ip rsvp signalling hello [fast-reroute] refresh interval

構文の説明

fast-reroute

（任意）Fast Reroute 機能を開始します。

interval-value

ノードが hello メッセージをネイバーに送信する、ミリ秒単位の周期です。有効な値は 10 ～ 30000 ミリ秒です。

（注）

デフォルトの 200 ミリ秒未満の値にすることは推奨されません。RSVP Hello がネイバーダウンイベントを誤検出し、Fast ReRoute を不必要にトリガーする可能性があるためです。

コマンドデフォルト

ノードが hello メッセージをネイバーに送信するデフォルトの頻度は 200 ミリ秒です。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(22)S	このコマンドが導入されました。
12.0(29)S	オプションの fast-reroute キーワードが追加されました。
12.2(18)SXD1	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXD1 に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(31)SB2	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 に統合されました。
12.4(20)T	このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合されました。

使用上のガイドライン

hello 要求間隔は、インターフェイス単位で設定できます。ノードは、状態がトラックされている各ネイバー用に、Hello 要求オブジェクトを含む hello メッセージを定期的に生成します。この hello メッセージの頻度は、hello インターバルによって決まります。

ip rsvp signalling hello refresh interval コマンドをオプションの fast-reroute キーワードを使用せずに発行した場合、このコマンドは Fast Reroute hello に適用されます。このコマンドは後方互換性のために提供されています。ただし、ip rsvp signalling hello fast-reroute refresh interval コマンドを使用することを推奨します。

例

次の例では、hello 要求が 5000 ミリ秒ごとにネイバーに送信され、fast-reroute キーワードを指定することで Fast Reroute 機能が有効になっています。


Router(config-if)# ip rsvp signalling hello fast-reroute refresh interval 5000

次の例では、hello 要求が 5000 ミリ秒ごとにネイバーに送信され、Fast Reroute 機能がデフォルトで有効になっています。


Router(config-if)# ip rsvp signalling hello refresh interval 5000

ip rsvp signalling hello refresh misses

ノードがそのネイバーとの通信がダウンしているとみなすまでに、連続で失うことができるリソース予約プロトコル（RSVP）トラフィックエンジニアリング（TE）hello 確認応答の数を指定するには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello refresh misses コマンドを使用します。失われた更新の制限をデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello [fast-reroute] refresh misses msg-count

no ip rsvp signalling hello [fast-reroute] refresh misses

構文の説明


fast-reroute	（任意）Fast Reroute 機能を開始します。
`msg-count`	RSVP が状態を期限切れとみなして破棄する前に、ノードが失うことができる連続した hello 確認応答の数です。有効な値は 4 ～ 10 です。

コマンドデフォルト

連続した hello 確認応答のデフォルトの数は 4 です。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(22)S	このコマンドが導入されました。
12.0(29)S	オプションの fast-reroute キーワードが追加されました。
12.2(18)SXD1	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXD1 に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(31)SB2	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 に統合されました。
12.4(20)T	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合されました

使用上のガイドライン

hello は、hello メッセージ、Hello 要求オブジェクト、および Hello ACK オブジェクトで構成されます。各要求は、確認応答によって応答されます。リンクが非常に輻輳している場合やルータの負荷が非常に大きい場合には、この数をデフォルト値よりも大きな値に設定して、hello によりネイバーがダウンしていると誤って宣言されないようにします。

ip rsvp signalling hello refresh misses コマンドをオプションの fast-reroute キーワードを使用せずに発行した場合、このコマンドは Fast Reroute hello に適用され、Fast Reroute 機能がデフォルトで有効になります。このコマンドは後方互換性のために提供されています。ただし、ip rsvp signalling hello fast-reroute refresh misses コマンドを使用することを推奨します。

例

次の例では、ノードが 5 つの連続した hello 確認応答を受信しなかった場合にネイバーのダウンを宣言し、fast-reroute キーワードを指定することで Fast Reroute が有効になります。


Router(config-if)# ip rsvp signalling hello fast-reroute refresh misses 5

次の例では、ノードが 5 つの連続した hello 確認応答を受信しなかった場合にネイバーのダウンを宣言し、デフォルトで Fast Reroute が有効になります。


Router(config-if)# ip rsvp signalling hello refresh misses 5

ip rsvp signalling hello reroute dscp

インターフェイスから送信されたリソース予約プロトコル（RSVP）トラフィックエンジニアリング（TE）再ルーティング hello（状態タイムアウト用）メッセージの IP ヘッダーにある DiffServ コードポイント（DSCP）値を設定するには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello reroute dscp コマンドを使用します。DSCP 値をデフォルトに設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello reroute dscp num

no ip rsvp signalling hello reroute dscp

構文の説明


`num`	DSCP 値。有効な値は 0 ～ 63 です。

コマンドデフォルト

デフォルトの DSCP 値は、48 です。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(29)S	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。
12.4(20)T	このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合されました。

使用上のガイドライン

リンクが輻輳している場合は、hello メッセージがドロップされる可能性を減らすために、DSCP を 0 よりも大きい値に設定する必要があります。

フローごとではなく、インターフェイスごとに DSCP を設定します。

DSCP は、特定のインターフェイスで作成された RSVP hello に適用されます。DSCP のために各インターフェイスを個別に設定できます。

例

次の例では、このインターフェイスから送信される hello メッセージの DSCP 値は 30 です。


Router(config-if)# ip rsvp signalling hello reroute dscp 30

ip rsvp signalling hello reroute refresh interval

リソース予約プロトコル（RSVP）トラフィックエンジニアリング（TE）再ルーティング hello（状態タイムアウト用）更新間隔を設定するには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello reroute refresh interval コマンドを使用します。更新間隔をデフォルト値に設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello reroute refresh interval interval-value

no ip rsvp signalling hello reroute refresh interval

構文の説明


`interval-value`	ノードが hello メッセージをネイバーに送信する、ミリ秒単位の周期です。有効な値は 1000 ～ 30000 です（1 ～ 30 秒）。

コマンドデフォルト

ノードが hello メッセージをネイバーに送信するデフォルトの頻度 は 1000 ミリ秒（10 秒）です。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション（config-if）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(29)S	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。
12.4(20)T	このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合されました。

使用上のガイドライン

hello 要求間隔は、インターフェイス単位で設定できます。ノードは、状態がトラックされている各ネイバー用に、Hello 要求オブジェクトを含む hello メッセージを定期的に生成します。この hello メッセージの頻度は、hello インターバルによって決まります。一部のルータでは、間隔をデフォルト値よりも小さい値に設定すると、CPU 使用率が高くなることがあります。

例

次の例では、hello 要求が 5000 ミリ秒ごとにネイバーに送信され、Fast Reroute 機能がデフォルトで有効になっています。


Router(config-if)# ip rsvp signalling hello reroute refresh interval 5000

ip rsvp signalling hello reroute refresh misses

ノードがそのネイバーとの通信がダウンしているとみなすまでに、連続で失うことができるリソース予約プロトコル（RSVP）トラフィックエンジニアリング（TE）再ルーティング hello（状態タイムアウト用）確認応答（ACK）の数を指定するには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello reroute refresh misses コマンドを使用します。失われた更新の制限をデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello reroute refresh misses msg-count

no ip rsvp signalling hello reroute refresh misses

構文の説明


`msg-count`	RSVP が状態を期限切れとみなして破棄する前に、ノードが失うことができる連続した hello 確認応答（ACK）の数です。有効な値は 4 ～ 10 です。

コマンドデフォルト

デフォルトは 4 です。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(29)S	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(33)SXH	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SXH に統合されました。

使用上のガイドライン

hello は、hello メッセージ、Hello 要求オブジェクト、および Hello ACK オブジェクトで構成されます。各要求は、確認応答によって応答されます。リンクが非常に輻輳している場合やルータの負荷が非常に大きい場合には、この数をデフォルト値よりも大きな値に設定して、hello によりネイバーがダウンしていると誤って宣言されないようにします。

例

次の例では、ノードが 5 つの連続した hello 確認応答を受信しなかった場合に、ネイバーがダウンしているとノードが宣言します。


Router(config-if)# ip rsvp signalling hello reroute refresh misses 5

ip rsvp signalling hello statistics

ルータ上の Hello 統計を有効にするには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling hello statistics コマンドを使用します。ルータ上の Hello 統計を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling hello statistics

no ip rsvp signalling hello statistics

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

なし

コマンドモード

グローバル設定

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(22)S	このコマンドが導入されました。
12.2(18)SXD1	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXD1 に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2(31)SB2	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2(31)SB2 に統合されました。
12.4(20)T	このコマンドが Cisco IOS Release 12.4(20)T に統合されました。

例

次の例では、ルータ上の Hello 統計が有効になります。


Router(config)# ip rsvp signalling hello statistics

ip rsvp signalling initial-retransmit-delay

リソース予約プロトコル（RSVP）設定済みルータが、同じメッセージを再送信する前に確認応答（ACK）メッセージを待機する最小時間を設定するには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling initial-retransmit-delay コマンドを使用します。遅延値をデフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling initial-retransmit-delay delay-value

no ip rsvp signalling initial-retransmit-delay

構文の説明


`delay-value`	ルータが同じメッセージを最初に再送信する前に ACK メッセージを待機する最小時間です。遅延値の範囲は、500 ～ 30,000 ミリ秒（ms）です。

コマンドデフォルト

デフォルト値は 1000 ms（1.0 秒）です。

コマンドモード

グローバル設定

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.2(13)T	このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp signalling initial-retransmit-delay コマンドを使用して、ルータが同じメッセージを再送信する前に ACK メッセージを待機する最小時間を設定します。

状態に ACK が受信されない場合、最初の再送信間隔の後に、最初の再送信が行われます。最初の再送信の後に ACK が受信されない場合は、2 回目の再送信が行われます。ACK が受信されるまで、連続する再送信の間隔を前の間隔の 2 倍にして、メッセージが再送信され続けます。その後、メッセージを更新する必要がある場合には、メッセージが通常の更新スケジュールに入れられます（Path および Resv メッセージ）。または、メッセージが処理されます（Error および Tear メッセージ）。5 回の再送信後に ACK が受信されない場合は、メッセージが必要に応じて破棄されます。

例

次に、initial-retransmit-delay を 2 秒に設定するコマンドを示します。


Router(config)# ip rsvp signalling initial-retransmit-delay 2000

次に、initial-retransmit-delay をデフォルト（1.0 秒）にリセットするコマンドを示します。


Router(config)# no ip rsvp signalling initial-retransmit-delay

ip rsvp signalling patherr state-removal

ネットワーク内のリソース予約プロトコル（RSVP）トラフィックメッセージの量を減らすには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling patherr state-removal コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling patherr state-removal [ neighbor acl ]

no ip rsvp signalling patherr state-removal

構文の説明


neighbor	（任意）特定のトラフィックエンジニアリングトンネルの一部である隣接ルータです。
`acl`	（任意）1 ～ 99 の値を使用する簡易アクセスリストです。

コマンドデフォルト

無効

コマンドモード

グローバル設定

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.2(13)T	このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp signalling patherr state-removal コマンドを使用して、ルータが PathError メッセージを転送するときに自動的に Path 状態を削除できるようにして、後続の PathTear メッセージを不要にします。

このコマンドは、すべてのネットワークノードがこの機能をサポートしている場合に最も効果的です。すべてのノードで最新バージョンの Cisco IOS ソフトウェアを設定する必要があります。

このコマンドは、ラベルスイッチドパス（LSP）フローにのみ適用されます。

例

次に、ip rsvp signalling patherr state-removal を有効にするコマンドを示します。


Router(config)# ip rsvp signalling patherr state-removal

次に、ip rsvp signalling patherr state-removal を無効にするコマンドを示します。


Router(config)# no ip rsvp signalling patherr state-removal

次に、アクセスコントロールリスト（ACL）に基づいて ip rsvp signalling patherr state-removal を有効にするコマンドを示します。


Router(config)# ip rsvp signalling patherr state-removal neighbor 98

次に、ACL に基づいて ip rsvp signalling patherr state-removal を無効にするコマンドを示します。


Router(config)# no ip rsvp signalling patherr state-removal neighbor 98

ip rsvp signalling rate-limit

指定された時間内に隣接デバイスに送信されるリソース予約プロトコル（RSVP）メッセージの転送速度を制御するには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling rate-limit コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

Cisco IOS Release 12.4(20)T よりも前のリリース

ip rsvp signalling rate-limit [ burst number ] [ maxsize bytes ] [ period ms ]

no ip rsvp signalling rate-limit

Cisco IOS 12.0S リリース、12.2S リリース、XE 2 リリース、Release 12.4(20)T 以降の T リリース

ip rsvp signalling rate-limit [ burst number ] [ limit number ] [ maxsize bytes ] [ period ms ]

no ip rsvp signalling rate-limit

構文の説明


burst `number`	（任意）各間隔で隣接デバイスに送信される RSVP メッセージの最大数を指定します。範囲は 1 ～ 5000 です。デフォルトは 8 です。
maxsize `bytes`	（任意）メッセージキューの最大サイズをバイト単位で指定します。有効な範囲は 1 ～ 5000 です。デフォルトは 2000 です。
period `ms`	（任意）時間の長さをミリ秒（ms）単位で指定します。有効な範囲は 10 ～ 5000 です。デフォルトは 20 です。
limit `number`	（任意）送信されたメッセージの数が正常に送信されたメッセージの数を下回っている場合に、キューの間隔で送信できるメッセージの最大数を指定します。有効な範囲は 1 ～ 5000 です。デフォルトは 37 です。

コマンドデフォルト

このコマンドを入力しない場合は、デフォルト値が使用されます。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.2(13)T	このコマンドが導入されました。このコマンドで ip rsvp msg pacing コマンドが置き換えられます。
12.0(24)S	このコマンドが変更されました。limit キーワードが追加されました。
12.0(29)S	このコマンドが変更されました。burst キーワードと maxsize キーワードのデフォルトの引数の値が、それぞれ 8 メッセージと 2000 バイトに増やされました。
12.2(18)SXF5	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXF5 に統合されました。
12.2(33)SRB	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。
Cisco IOS XE リリース 2.3	このコマンドが、Cisco IOS XE Release 2.3 に統合されました。
15.2(3)T	このコマンドが変更されました。IPv6 のサポートが追加されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp signalling rate-limit コマンドを使用して、RSVP トラフィックエンジニアリングシグナリングメッセージのバーストにより、受信デバイスが一部のメッセージをドロップする原因となる、受信デバイスのインプットキューのオーバーフローが引き起こされることを防ぎます。メッセージがドロップされると、シグナリングの完了が大幅に遅延します。

このコマンドで ip rsvp msg-pacing コマンドが置き換えられます。

ip rsvp signalling rate-limit コマンドに関連するすべての設定は、IPv4 セッションと IPv6 セッションの両方に適用できます。

例

次に、500 バイトのメッセージキューを持つ 6 つのメッセージが 10 ms ごとに隣接デバイスに送信されるコマンドを示します。

Device(config)# ip rsvp signalling rate-limit burst 6 maxsize 500 period 10

ip rsvp signalling refresh interval

各リソース予約プロトコル（RSVP）状態の更新メッセージの送信間隔を指定するには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling refresh interval コマンドを使用します。間隔をデフォルト値に設定するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling refresh interval interval-value

no ip rsvp signalling refresh interval

構文の説明


`interval-value`	各 RSVP 状態の更新の送信間隔（ミリ秒単位）です。範囲は 5000 ～ 4294967295 ミリ秒です。デフォルト値は 30000 です。

コマンドデフォルト

30000 ミリ秒（30 秒）

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(26)S	このコマンドが導入されました。
12.2(28)SB	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(28)SB に統合されました。
12.2(18)SXF5	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXF5 に統合されました。
12.2(33)SRB	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。
15.0(1)M	このコマンドが、Cisco IOS Release 15.0(1)M よりも前のリリースに統合されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp signalling refresh interval コマンドを使用して、各 RSVP 状態の更新メッセージの送信間隔を指定します。

RSVP プロトコルでは、ネットワーク損失が発生した場合の状態の一貫性管理にソフトステートメカニズムを採用しています。このメカニズムは、継続的に更新メッセージを使用して、最新の状態を維持します。各 RSVP ルータは、定期的にリフレッシュメッセージをネイバーに送信する必要があります。

（注）

このコマンドのデフォルト値を変更し、ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval コマンドも使用する場合は、ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval コマンドの値が ip rsvp signalling refresh interval コマンドの値よりも小さくなるようにします。そうしないと、ラベルスイッチドパス（LSP）の一部またはすべてが、ステートフルスイッチオーバー（SSO）の発生後に回復されないおそれがあります。ip rsvp signalling refresh interval コマンドの値は、ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval コマンドの値の 2 倍にすることを推奨します。

例

次に、更新間隔を 60000 ミリ秒（60 秒）に指定する例を示します。


Router(config)# ip rsvp signalling refresh interval 60000

次の例では、更新間隔をデフォルト値の 30 秒に戻します。


Router(config)# no ip rsvp signalling refresh interval

ip rsvp signalling refresh misses

リソース予約プロトコル（RSVP）がデータベースから状態を削除する前に失うことができる連続した更新メッセージの数を指定するには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling refresh misses コマンドを使用します。失われた更新の制限をデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling refresh misses msg-count

no ip rsvp signalling refresh misses

構文の説明


`msg-count`	RSVP が状態を期限切れとみなして破棄する前に、失うことができる連続した更新メッセージの数です。指定できる範囲は 2 ～ 10 です。デフォルトは 4 です。

コマンドデフォルト

4 メッセージ

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(26)S	このコマンドが導入されました。
12.2(28)SB	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(28)SB に統合されました。
12.2(18)SXF5	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(18)SXF5 に統合されました。
12.2(33)SRB	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRB に統合されました。
15.0(1)M	このコマンドが、Cisco IOS Release 15.0(1)M よりも前のリリースに統合されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp signalling refresh misses コマンドを使用して、RSVP がルータの状態を期限切れとみなしてその状態をデータベースから削除する前に失うことができる、連続した更新メッセージの数を指定します。

（注）

このコマンドのデフォルト値を変更し、ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses コマンドも使用する場合は、ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses コマンドの値が ip rsvp signalling refresh misses コマンドの値よりも小さくなるようにします。そうしないと、ラベルスイッチドパス（LSP）の一部またはすべてが、ステートフルスイッチオーバー（SSO）の発生後に回復されないおそれがあります。ip rsvp signalling refresh misses コマンドの値は、ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses コマンドの値の 2 倍にすることを推奨します。

例

次に、失われた更新の制限を 6 メッセージに指定する例を示します。


Router(config)# ip rsvp signalling refresh misses 6

次に、失われた更新の制限をデフォルト値の 4 に戻す例を示します。


Router(config)# no ip rsvp signalling refresh misses

ip rsvp signalling refresh reduction

リソース予約プロトコル（RSVP）リフレッシュ削減を有効にするには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling refresh reduction コマンドを使用します。リフレッシュ削減を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling refresh reduction

no ip rsvp signalling refresh reduction

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

無効

コマンドモード

グローバル設定

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.2(13)T	このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

RSVP リフレッシュ削減は、RSVP によるメッセージング負荷を削減し、より多くのフローをサポートするための拡張を支援する、拡張機能のセットです。

次のリフレッシュ削減標準（RFC 2961）の機能がサポートされており、このコマンドで有効になります。

メッセージヘッダー内に refresh-reduction-capable ビットの設定
メッセージ識別子（ID）の使用
迅速な再送信、確認応答（ACK）メッセージ、および MESSAGE_ID オブジェクトによる信頼性の高いメッセージング
サマリーリフレッシュ拡張
バンドルメッセージ（受信のみ）

リフレッシュ削減の運用には、ネイバーの協力が必要です。そのため、ネイバーも標準をサポートしている必要があります。直接接続ネイバーがリフレッシュ削減標準をサポートしていないことをルータが検出すると（ネクストホップから受信したメッセージに含まれる refresh-reduction-capable ビットを確認するか、ネクストホップに MESSAGE_ID オブジェクトを送信したときにエラーを受信した場合）、このコマンドを問わず、このリンクでリフレッシュ削減は使用されません。

例

次に、RSVP リフレッシュ削減を有効にするコマンドを示します。


Router(config)# ip rsvp signalling refresh reduction

次に、RSVP リフレッシュ削減を無効にするコマンドを示します。


Router(config)# no ip rsvp signalling refresh reduction

ip rsvp signalling refresh reduction ack-delay

リソース予約プロトコル（RSVP）設定済みルータが、送信する前に確認応答（ACK）メッセージを保持する最大時間を設定するには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp signalling refresh reduction ack-delay コマンドを使用します。ack-delay の値をデフォルトにリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp signalling refresh reduction ack-delay delay-value

no ip rsvp signalling refresh reduction ack-delay

構文の説明


`delay-value`	ルータが ACK メッセージを送信する前に保持する最大時間です。値の範囲は 100 ～ 10000 ミリ秒（ms）です。

コマンドデフォルト

デフォルト値は 250 ms（0.25 秒）です。

コマンドモード

グローバル設定

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.2(13)T	このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp signalling refresh reduction ack-delay コマンドを使用して、RSVP 設定済みルータが ACK メッセージを送信する前に保持する最大時間を設定します。

例

次に、ack-delay 値を 1 秒に設定するコマンドを示します。


Router(config)# ip rsvp signalling refresh reduction ack-delay 1000

次に、ack-delay 値をデフォルト値に設定するコマンドを示します。


Router(config)# no ip rsvp signalling refresh reduction ack-delay

ip rsvp snooping

特定の VLAN セットでリソース予約プロトコル（RSVP）スヌーピングを有効にするには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp snooping コマンドを使用します。RSVP スヌーピングを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp snooping [ vlan vlan-id|vlan-range vlan-id-start vlan-id-end]

no ip rsvp snooping [ vlan vlan-id|vlan-range vlan-id-start vlan-id-end]

構文の説明


vlan `vlan-id`	（任意）RSVP スヌーピングを有効にする必要がある VLAN を指定します。
vlan-range `vlan-id-start` `vlan-id-end`	（任意）RSVP スヌーピングを有効にする必要がある VLAN の範囲を指定します。

コマンドデフォルト

RSVP スヌーピングは、無効です。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.2(44)SE	このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp snooping コマンドを使用して、特定の VLAN または VLAN の範囲で RSVP スヌーピングを有効または無効にします。VLAN の指定は任意です。キーワードと引数のペア vlan vlan-id および vlan-range vlan-id-start vlan-id-end は、VLAN 単位のスヌーピングをサポートするプラットフォームでのみ表示されます。VLAN の詳細を指定しない場合は、すべての VLAN でスヌーピングが有効になります。このコマンドを複数回使用しても、前の設定は無効になりません。新しい VLAN を作成する場合、すべての VLAN で RSVP スヌーピングが有効になっているときは、新しい VLAN でも RSVP スヌーピングが有効になります。VLAN を指定せずに no ip rsvp snooping コマンドを使用した場合は、すべての VLAN で RSVP スヌーピングが無効になります。

例

次に、特定の VLAN で RSVP スヌーピングを有効にする例を示します。


Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# ip rsvp snooping vlan 10

ip rsvp source

そのインターフェイスに PATH メッセージを転送するときに、リソース予約プロトコル（RSVP）ルータが前のホップ（PHOP）オブジェクトの PHOP アドレスフィールドにネイティブインターフェイスアドレス以外のアドレスを入力するように設定するには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp source コマンドを使用します。PHOP アドレスフィールドにネイティブインターフェイスアドレスを保持するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp source { address ip-address | interface type number }

no ip rsvp source

構文の説明


address `ip-address`	PHOP アドレスフィールドの IP アドレスです。
interface `type` `number`	PHOP アドレスフィールドのソースとして使用されるインターフェイスのタイプと番号です。

コマンドデフォルト

ネイティブインターフェイスアドレスが PHOP アドレスフィールドに書き込まれます。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション（config-if）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.4(20)T	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRE	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRE に統合されました。

例

次の例では、PHOP アドレスフィールドに IP アドレス 10.1.3.13 を設定します。


Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
Router(config)# interface ethernet 0/0
Router(config-if)# ip rsvp bandwidth
Router(config-if)# ip rsvp source address 10.1.3.13
Router(config-if)# end

次の例では、アドレスが PHOP アドレスフィールドで使用されるインターフェイスとして、ループバックインターフェイス 0 を設定します。


Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
Router(config)# interface ethernet 1/0
Router(config-if)# ip rsvp bandwidth
Router(config-if)# ip rsvp source interface loopback 0
Router(config-if)# end

ip rsvp svc-required

拡張 ATM ポートアダプタ（PA-A3）のインターフェイスまたはサブインターフェイスで行われた新しいリソース予約プロトコル（RSVP）予約を処理するために相手先選択接続（SVC）を作成できるようにするには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp svc-required コマンドを使用します。RSVP 予約のための SVC の作成を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp svc-required

no ip rsvp svc-required

構文の説明

このコマンドには引数またはキーワードはありません。

コマンドデフォルト

無効

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(3)T	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

使用上のガイドライン

このコマンドは、RSVP-ATM QoS インターワーキング機能にのみ適用されます。

通常、予約は RSVP がパケットを分類するときに処理され、輻輳を管理するためにキューイングメカニズムにより伝送がスケジュールされます。伝統的に、RSVP は重み付け均等化キューイング（WFQ）とともに使用されます。RSVP と WFQ を組み合わせることで、WFQ で確認できるすべてのパケットが RSVP でも確認できるため、RSVP は重要なパケットを特定してアクションを実行できるようになります。この場合、WFQ が帯域幅を保証します。

ただし、ip rsvp svc-required コマンドがインターフェイスまたはサブインターフェイスを設定するために使用される場合は、新しい SVC が確立され、インターフェイス上の新しい各予約を処理するために使用されます。帯域幅を保証するために ATM SVC が使用され、RSVP がデータパケットを確認できるようにするために入力インターフェイスで NetFlow が使用されます。

（注）

RSVP が有効になっている場合は、すべてのパケットが Route Switch Processor（RSP）により処理されます。

このコマンドは、RSVP によって行われる SVC の両端で実行する必要があります。このコマンドは、拡張 ATM ポートアダプタ（PA-A3）およびそのサブインターフェイスでのみサポートされています。

（注）

このコマンドを有効にするには、NetFlow を有効にする必要があります。そのため、設定ではこのコマンドの前に ip route-cache flow コマンドを使用する必要があります。

show ip rsvp interface コマンドを使用して、このコマンドがインターフェイスまたはサブインターフェイスで有効になっているかどうかを判断します。

例

次の例では、ATM インターフェイス 2/0/0 で行われた予約が SVC を作成することで処理されることを RSVP に示します。


interface atm2/0/0
 ip rsvp svc-required

ip rsvp tos

ルータがリソース予約プロトコル（RSVP）フロースペックに適合するトラフィックまたはそれを超えるトラフィックに指定された値を使用して、RSVP 予約済みパスのパケットの IP ヘッダー ToS バイトの 5 つの下位タイプオブサービス（ToS）ビットをマークできるようにするには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp tos コマンドを使用します。ToS ビットの既存の設定を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。conform キーワードと exceed キーワードのどちらも指定されていない場合には、ToS ビットのすべての設定が削除されます。

ip rsvp tos conform tos-value exceed tos-value

no ip rsvp tos [conform] [exceed]

構文の説明


conform `tos-value`	RSVP フロースペックに適合するトラフィックの ToS 値を 0 ～ 31 の範囲で指定します。ToS 値は、パケットの IP ヘッダーの ToS バイトの下位 5 ビット（ビット 0 ～ 4）に書き込まれます。conform または exceed キーワードが必要です。両方のキーワードを指定することもできます。このコマンドの no 形式で使用する場合は、conform キーワードはオプションになります。
exceed `tos-value`	（任意）RSVP フロースペックを超えるトラフィックの ToS 値を 0 ～ 31 の範囲で指定します。ToS バイト値は、パケットの IP ヘッダーの ToS バイトの下位 5 ビット（ビット 0 ～ 4）に書き込まれます。conform または exceed キーワードが必要です。両方のキーワードを指定することもできます。このコマンドの no 形式で使用する場合は、exceed キーワードはオプションになります。

コマンドデフォルト

このコマンドが使用されていない場合は、ToS バイトの ToS ビットは変更されません。（デフォルトの動作は、no ip rsvp tos コマンドを使用したときの動作と同じです）。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(3)T	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

使用上のガイドライン

RSVP 予約済みパスのパケットは、予約フロースペックに適合するパケットと、予約に対応するものの予約フロースペックを超える（または、予約フロースペック外の）パケットの、2 つのクラスに分類されます。

ip rsvp tos コマンドにより、この 2 つのクラスに属するパケットに適用する ToS 値を設定できます。このコマンドを使用する場合は、トラフィックの少なくとも 1 つのクラスに ToS 値を指定する必要があります。コマンドの単一のインスタンスを使用して、両方のクラスの値を指定することができます。この場合、conform および exceed キーワードを任意の順序で指定できます。

入力処理の一部として、RSVP は ip rsvp tos コマンド設定を使用し、適合するパケットと適合しないパケットに ToS バイトの ToS ビットを設定します。仮想回線（VC）ごとの VIP 分散重み付けランダム早期検出（DWRED）が設定されている場合、システムはパケットドロッププロセスで出力インターフェイスの ToS ビット設定と IP プレシデンスビット設定を使用します。パケットの ToS ビット設定と IP プレシデンスビット設定は、ダウンストリームルータのインターフェイスでも使用できます。

ip rsvp tos コマンドを実行すると、インターフェイス上にあるすべての既存の予約の ToS ビット値が変更されます。

（注）

このコマンドを使用するには、インターフェイスで RSVP を有効にする必要があります。つまり、ip rsvp bandwidth コマンドを使用してから、ip rsvp tos コマンドを使用する必要があります。RSVP は、VIP 分散型シスコエクスプレスフォワーディング（dCEF）で設定できません。

（注）

ip rsvp tos コマンドはビット 0 ～ 4 を設定し、IP プレシデンスビット設定と組み合わせることで、ToS バイトのすべてのビットが設定されるようにします。これらのビットは、ToS バイトを扱う特定の標準化テキストが、ビット 1 ～ 4 のみが ToS ビットとして使用されることを指定することを十分に把握したうえで使用します。

RSVP は、基礎となる転送メカニズムからパケットを受信します。そのため、ip rsvp tos コマンドを使用して ToS ビットを設定するには、次のいずれかの機能が必要です。

インターフェイスで重み付け均等化キューイング（WFQ）が有効になっている必要があります。
RSVP 相手先選択接続（SVC）が使用されている必要があります。
RSVP を支援するように NetFlow が設定されている必要があります。

（注）

このコマンドの no 形式を使用することは、以前のプレシデンス設定にかかわらず、パケットのすべてのプレシデンスを 0 に設定する ip rsvp tos 0 コマンドを使用することと同じではありません。

例

次の例では、ATM インターフェイス 1 上の RSVP フロースペックに適合するすべてのトラフィックに対して ToS ビット値を 4 に設定します。フロースペックを超えるパケットの ToS ビットは変更されません。


interface atm1
 ip rsvp tos conform 4

ip rsvp transport

リソース予約プロトコル（RSVP）トランスポートセッションを作成するには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp transport コマンドを使用します。RSVP トランスポートセッションを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp transport { client client-id | statistics }

no ip rsvp transport { client client-id | statistics }

構文の説明


client	RSVP トランスポートクライアントを開始します。
`client-id`	クライアント ID。指定できる範囲は 1 ～ 65535 です。
statistics	RSVP トランスポートプロトコル（TP）情報のバッファサイズを設定します。

コマンドデフォルト

RSVP がトランスポートプロトコルとして設定されます。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
15.1(3)T	このコマンドが導入されました。
15.1(1)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(1)S に統合されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp transport コマンドを使用して、RSVP がクライアントのトランスポートメカニズムとして使用されるように設定することができます。client-id は、RSVP をトランスポートプロトコルとして開始するクライアントの識別に使用されます。statistics キーワードは、RSVP TP セッションの統計を記録するために使用されます。記録される統計には、コールバックの一部として RSVP により RSVP TP クライアントに渡された情報が含まれます。記録できる情報の最大量は 32 MB です。

ip rsvp transport コマンドは、ルータで RSVP PATH メッセージを生成するホストをシミュレートできるようにします。このコマンドは、テストとデバッグの目的に使用されます。

例

次に、クライアントを識別して RSVP トランスポートセッションを確立する例を示します。


Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# ip rsvp transport client 12

ip rsvp transport sender-host

トランスポートクライアント ID をリソース予約プロトコル（RSVP）に登録するには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp transport sender-host コマンドを使用します。静的 RSVP ホストパス設定を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp transport sender-host [ tcp | udp ] destination-address source-address ip-protocol dest-port source-port client-id init-id instance-id [ vrf vrf-name ] [ data data-value ]

no ip rsvp transport sender-host [ tcp | udp ] destination-address source-address ip-protocol dest-port source-port client-id init-id instance-id [ vrf vrf-name ] [ data data-value ]

構文の説明


tcp	（任意）トランスポートメカニズムとして使用する TCP を指定します。
udp	（任意）トランスポートメカニズムとして使用する User Datagram Protocol（UDP）を指定します。
`destination-address`	PATH メッセージが送信される宛先アドレスです。
`source-address`	PATH メッセージの送信元となる発信元アドレスです。
`ip-protocol`	RSVP をトランスポートプロトコルとして設定するための識別子です。範囲は 0 ～ 255 です。
`dest-port`	PATH メッセージが送信される宛先ポートです。
`source-port`	PATH メッセージの送信元となる送信元ポートです。
`client-id`	RSVP クライアントを開始する識別子です。
`init-id`	トランスポートサービス要求を開始するノードを識別するホスト名または IP アドレスです。
`instance-id`	特定のクライアントアプリケーションと特定のイニシエータからのトランスポートサービス要求を識別するインスタンス ID です。指定できる範囲は 1 ～ 65535 です。
vrf `vrf-name`	（任意）RSVP クライアント上の VPN ルーティングおよび転送（VRF）インスタンスを設定します。
data `data-value`	（任意）RSVP トランスポートデータ値を設定します。

コマンドデフォルト

静的 RSVP ホストパスが設定されます。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
15.1(3)T	このコマンドが導入されました。
15.1(1)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(1)S に統合されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp transport sender-host コマンドを使用して、RSVP トランスポートプロキシパスを設定します。このコマンドが設定されると、RSVP が PATH メッセージをダウンストリームに送信します。

例

次に、RSVP 送信者ホストパスを設定する例を示します。


Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# ip rsvp transport sender-host 10.1.1.1 10.2.1.1 2 3 4 3 192.168.1.2 2 vrf vrf1 data d1

ip rsvp tunnel overhead-percent

リソース予約プロトコル（RSVP）のパーセンテージ帯域幅を手動で上書きするには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp tunnel overhead-percent コマンドを使用します。トンネルオーバーヘッドパーセンテージをデフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp tunnel overhead-percent percentage

no ip rsvp tunnel overhead-percent

構文の説明


`percentage`	トンネルのパーセンテージオーバーヘッドです。

コマンドデフォルト

Generic Routing Encapsulation（GRE）または multipoint Generic Routing Encapsulation（mGRE）インターフェイスのパーセンテージオーバーヘッドは 4 パーセントです。IPsec インターフェイスによる GRE および mGRE のパーセンテージオーバーヘッドの範囲は 4 ～ 15 パーセントで、平均は 10 パーセントです。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーションモード（config-if）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
15.1(2)T	このコマンドが導入されました。
15.1(1)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 15.1(1)S に統合されました。

使用上のガイドライン

帯域幅のアドミッションコントロール中に、Cisco IOS ソフトウェアは、トンネリングとトンネルに対して行われる可能性がある暗号化のために、導入される追加の IP オーバーヘッドを考慮する必要があります。オーバーヘッドのデフォルト値は、インターネットパケットの平均サイズに応じて異なります。ただし、ip rsvp tunnel overhead-percent コマンドを使用することでデフォルト値を手動で上書きできます。

たとえば、Cisco IOS ソフトウェアが 100 バイトの予約要求を取得したときに、発信インターフェイスが GRE または mGRE インターフェイスの場合は、そのトンネルインターフェイスで 104 バイトの帯域予約要求がローカルで使用可能になります。GRE または mGRE インターフェイスが保護モードの場合は、それぞれのリンクで 110 バイトが要求されます。この IP オーバーヘッドは、RSVP を介して示される帯域幅には影響しません。

例

次に、ルータを設定してパーセンテージ帯域幅を手動で上書きする例を示します。


Router(config)# interface tunnel 1
Router(config-if)# ip rsvp tunnel overhead-percent 20

ip rsvp udp-multicasts

IP カプセル化マルチキャストパケットを生成するたびに、User Datagram Protocol（UDP）カプセル化リソース予約プロトコル（RSVP）マルチキャストを生成するようにルータに指示するには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rsvp udp-multicasts コマンドを使用します。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp udp-multicasts [multicast-address]

no ip rsvp udp-multicasts [multicast-address]

構文の説明


`multicast-address`	（任意）ルータのホスト名または UDP マルチキャストアドレスです。

コマンドデフォルト

UDP マルチキャストの生成は無効になっています。システムが UDP カプセル化 RSVP メッセージをルータに送信すると、ルータは隣接システムとの通信のために UDP の使用を開始します。ルータはマルチキャストアドレス 224.0.0.14 を使用し、UDP ポート 1699 への送信を開始します。マルチキャストアドレスを指定せずにコマンドを入力した場合、ルータは同じマルチキャストアドレスを使用します。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
11.2	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

使用上のガイドライン

このコマンドを使用して、ルータが IP カプセル化マルチキャストパケットを生成するときはいつでも、UDP カプセル化 RSVP マルチキャストを生成するようにルータに指示します。一部のホストは、ルータからのこのトリガーを必要とします。

RSVP は、VIP 分散型シスコエクスプレスフォワーディング（dCEF）で設定できません。

例

次の例では、イーサネットインターフェイス 2 で最大 7500 kbps を予約し、フローごとに最大 1 Mbps を予約します。ルータは、マルチキャストアドレス 224.0.0.14 で UDP カプセル化を使用するように設定されます。


interface ethernet 2
 ip rsvp bandwidth 7500 1000
 ip rsvp udp-multicasts 224.0.0.14

ip rsvp udp neighbor

ネイバールータが UDP を介してリソース予約プロトコル（RSVP）制御パケットを処理および送信できるようにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで ip rsvp udp neighbor コマンドを使用します。ネイバールータが UDP を介して RSVP コントロールパケットを処理および送信できないようにするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rsvp udp neighbor neighbor-IP-address router [ vrf vrf-name ]

no ip rsvp udp neighbor neighbor-IP-address router [ vrf vrf-name ]

構文の説明


`neighbor-IP-address`	ネイバールータの IP アドレス。
router	ネイバーがルータであることを指定します。
vrf `vrf-name`	（任意）。Virtual Routing and Forwarding（VRF）インスタンス名を指定します。

コマンドデフォルト

ip rsvp udp neighbor コマンドはデフォルトでは無効になっています。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（config）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
15.2(4)M	このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

ip rsvp udp neighbor コマンドは、ネイバールータが未加工の IP ではなく UDP を介して最初のホップルータと通信できるようにするために使用できます。また、このコマンドは、2 台のルータの間にあるファイアウォールがセキュリティ上の懸念のために未加工の IP パケットをドロップし、UDP パケットは許可するシナリオで使用できます。

例

次に、IP アドレス 10.1.1.1 のネイバールータが、UDP を介して RSVP 制御パケットを処理および送信できるようにする例を示します。


Device> enable
Device# configure terminal
Device(config)# ip rsvp udp neighbor 10.1.1.1 router vrf vrf-1

ip rtp compression-connections

インターフェイスに存在できる Real-Time Transport Protocol（RTP）ヘッダー圧縮接続の総数を指定するには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rtp compression-connections コマンドを使用します。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rtp compression-connections number

no ip rtp compression-connections

構文の説明


`number`	3 ～ 1000 の範囲の、キャッシュがサポートする RTP ヘッダー圧縮接続の数です。

コマンドデフォルト

PPP およびハイレベルデータリンク制御（HDLC）インターフェイスの場合、デフォルトの圧縮接続数は 16 です。

フレームリレーインターフェイスの場合、デフォルトの圧縮接続数は 256 です。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
11.3	このコマンドが導入されました。
12.0(7)T	PPP および HDLC インターフェイスの場合の圧縮接続の最大数が 256 から 1000 に増加しました。フレームリレーインターフェイスの場合の圧縮接続の最大数が 32 から 256 に増加しました。デフォルトの圧縮接続数が 32（固定）から 256（設定可能）に増加しました。
12.1(4)E	このコマンドは、Cisco 7100 シリーズに実装されました。
12.2(14)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(14)S に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

使用上のガイドライン

指定されたインターフェイスを介した RTP コールごとに 1 つの接続を設定する必要があります。

各接続によって、圧縮のキャッシュエントリが設定され、結果として、キャッシュエントリの最大数とキャッシュのサイズを指定することになります。指定したインターフェイスのキャッシュエントリが少なすぎるとパフォーマンスが低下し、キャッシュエントリが多すぎると、メモリが無駄になる可能性があります。

（注）

シリアル接続の両端では、同じ数のキャッシュエントリを使用する必要があります。

例

次の例では、サポートされる RTP ヘッダー圧縮接続の数を 150 に変更します。


Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# interface Serial1/0.0
Router(config-if)# encapsulation ppp
Router(config-if)# ip rtp header-compression
Router(config-if)# ip rtp compression-connections 150
Router(config-if)# end

ip rtp header-compression

Real-Time Transport Protocol（RTP）ヘッダー圧縮を有効にするには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rtp header-compression コマンドを使用します。RTP ヘッダー圧縮を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rtp header-compression [ passive | iphc-format | ietf-format ] [periodic-refresh]

no ip rtp header-compression [ passive | iphc-format | ietf-format ] [periodic-refresh]

構文の説明


passive	（任意）同じインターフェイス上の着信 RTP パケットが圧縮されている場合にだけ、発信 RTP パケットを圧縮します。passive キーワードを指定しない場合、すべての RTP パケットが圧縮されます。
iphc-format	（任意）ヘッダー圧縮に IP ヘッダー圧縮（IPHC）形式を使用することを意味します。
ietf-format	（任意）ヘッダー圧縮にインターネット技術特別調査委員会（IETF）形式を使用することを意味します。
periodic-refresh	（任意）圧縮された IP ヘッダーを定期的にリフレッシュすることを意味します。

コマンドデフォルト

無効

PPP インターフェイスの場合、ヘッダー圧縮のデフォルト形式は IPHC です。

High-Level Data Link Control（HDLC; ハイレベルデータリンク制御）およびフレームリレーインターフェイスの場合、ヘッダー圧縮のデフォルト形式はオリジナルのシスコ独自形式です。シスコ独自形式の圧縮接続数は最大 256 です。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
11.3	このコマンドが導入されました。
12.0	このコマンドが Cisco IOS Release 12.0 に統合されました。iphc-format キーワードが含まれるように、このコマンドが変更されました。
12.3(2)T	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.3(2)T に統合されました。このコマンドは、periodic-refresh キーワードを含むように変更されました。
12.3(4)T	ietf-format キーワードが含まれるように、このコマンドが変更されました。
12.2(25)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(25)S に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

使用上のガイドライン

ヘッダーの圧縮

IP/ユーザデータグラムプロトコル（UDP）/RTP ヘッダーを圧縮してパケットのサイズを小さくできます。RTP の場合、RTP ペイロードサイズを 20 バイトまで圧縮できるため、ヘッダーの圧縮は特に有効です。未圧縮のヘッダーは 40 バイトです。

passive キーワード

デフォルトでは、ip rtp header-compression コマンドは発信 RTP トラフィックを圧縮します。passive キーワードを指定すると、発信 RTP トラフィックが圧縮されるのは、同じインターフェイスの着信 RTP トラフィックが圧縮される場合のみです。passive キーワードを指定しない場合、すべての発信 RTP トラフィックが圧縮されます。

PPP インターフェイスでは、passive キーワードは無視されます。PPP インターフェイスでは、passive キーワードの指定の有無にかかわらず、ヘッダー圧縮の使用をネゴシエートします。したがって、passive キーワードは PPP インターフェイスのデフォルト形式である IPHC 形式に置き換えられます。

iphc-format キーワード

iphc-format キーワードは、ヘッダー圧縮に IPHC 形式を使用することを意味します。PPP および HDLC インターフェイスの場合、iphc-format キーワードを指定すると、TCP ヘッダー圧縮も有効化されます。このような理由から、show running-config コマンドの出力には、ip tcp header-compression コマンドが表示されます。RTP ヘッダー圧縮と TCP ヘッダー圧縮の両方がイネーブルなので、UDP パケットと TCP パケットの両方が圧縮されます。

iphc-format キーワードには、宛先ポート番号が偶数かどうかの確認と、その範囲が 16,385 ～ 32,767 であるか（シスコオーディオの場合）または 49,152 ～ 65,535 であるか（シスコビデオの場合）の確認が含まれます。基準を満たす有効な RTP パケット（つまり、ポート番号が偶数で指定した範囲内であるパケット）の場合、圧縮 RTP パケット形式を使用して圧縮されます。それ以外の場合、効率が低い圧縮の非 TCP パケット形式を使用してパケットが圧縮されます。

iphc-format キーワードは、フレームリレーカプセル化を使用するインターフェイスに使用できません。

（注）

ヘッダー圧縮形式（この場合は IPHC）は、ネットワークの両端で同じにする必要があります。つまり、ローカルルータで iphc-format キーワードを指定する場合、リモートルータでも iphc-format キーワードを指定する必要があります。

ietf-format キーワード

ietf-format キーワードは、ヘッダー圧縮に IETF 形式を使用することを意味します。HDLC インターフェイスの場合、 ietf-format キーワードで UDP パケットのみが圧縮されます。PPP インターフェイスの場合、ietf-format キーワードを指定すると、TCP ヘッダー圧縮も有効化されます。このような理由から、show running-config コマンドの出力には、ip tcp header-compression コマンドが表示されます。RTP ヘッダー圧縮と TCP ヘッダー圧縮の両方がイネーブルなので、UDP パケットと TCP パケットの両方が圧縮されます。

ietf-format キーワードを使用する場合、1025 以上の任意の偶数の宛先ポート番号を使用できます。基準を満たす有効な RTP パケット（つまり、ポート番号が偶数で 1025 以上のパケット）の場合、圧縮 RTP パケット形式を使用して圧縮されます。それ以外の場合、効率が低い圧縮の非 TCP パケット形式を使用してパケットが圧縮されます。

ietf-format キーワードは、フレームリレーカプセル化を使用するインターフェイスに使用できません。

（注）

ヘッダー圧縮形式（この場合は IETF）は、ネットワークの両端で同じにする必要があります。つまり、ローカルルータで ietf-format キーワードを指定する場合、リモートルータでも ietf-format キーワードを指定する必要があります。

シリアル回線のサポート

RTP ヘッダー圧縮は、フレームリレー、HDLC、または PPP カプセル化を使用するシリアル回線上でサポートされます。シリアル接続の両端で圧縮をイネーブルにする必要があります。

ユニキャストまたはマルチキャスト RTP パケット

このコマンドによりユニキャストまたはマルチキャスト RTP パケットを圧縮できます。したがって、低速リンクを使用する Multicast Backbone（MBONE; マルチキャストバックボーン）トラフィックも圧縮できます。この圧縮方式は、オーディオトラフィックのようにペイロードサイズが小さい場合にだけ効果があります。

カスタムまたはプライオリティキューイング

ip rtp header-compression コマンドを使用して、カプセル化 HDLC またはフレームリレーインターフェイスでカスタムまたはプライオリティキューイングを設定する場合、圧縮パケットがユーザ定義のキューの代わりにデフォルトキューに移動することがあり、これによりプロトコルフラップ（キープアライブの損失）が発生します。そのため、Quality of Service（QoS）機能の設定には、モジュラ QoS コマンドラインインターフェイス（CLI）（MQC）モデルを使用することをお勧めします。

例

次に、Serial1/0 インターフェイスでの RTP ヘッダー圧縮をイネーブルにし、RTP ヘッダー圧縮接続の数を 10 までに制限する例を示します。この例では、 ip rtp header-compression コマンドのオプションの iphc-format キーワードが指定されています。


Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# interface Serial1/0
Router(config-if)# encapsulation ppp
Router(config-if)# ip rtp header-compression iphc-format
Router(config-if)# ip rtp compression-connections 10
Router(config-if)# end

次に、Serial2/0 インターフェイスでの RTP ヘッダー圧縮を有効にし、RTP ヘッダー圧縮接続の数を 20 までに制限する例を示します。この例では、 ip rtp header-compression コマンドのオプションの ietf-format キーワードが指定されています。


Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# interface Serial2/0
Router(config-if)# encapsulation ppp
Router(config-if)# ip rtp header-compression ietf-format
Router(config-if)# ip rtp compression-connections 20
Router(config-if)# end

次の例では、Serial1/0 インターフェイスで RTP ヘッダー圧縮が有効になり、 ip rtp header-compression コマンドのオプションの periodic-refresh キーワードが指定されています。


Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# interface Serial1/0
Router(config-if)# encapsulation ppp
Router(config-if)# ip rtp header-compression iphc-format periodic-refresh
Router(config-if)# ip rtp compression-connections 10
Router(config-if)# end

ip rtp priority

（注）

Cisco IOS XE Release 2.6、Cisco IOS Release 15.0(1)S、および Cisco IOS Release 15.1(3)T では、ip rtp priority コマンドは非表示です。このコマンドは Cisco IOS ソフトウェアで引き続き使用できますが、CLI のインタラクティブヘルプでは、コマンドラインで疑問符を入力して表示しようとしても表示されません。このコマンドは、将来のリリースで完全に削除されます。つまり、適切な代替コマンド（またはコマンドシーケンス）を使用する必要があります。詳細（代替コマンドのリストを含む）については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Legacy QoS Command Deprecation」機能ドキュメントまたは『Cisco IOS XE Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Legacy QoS Command Deprecation」機能ドキュメントを参照してください。

（注）

Cisco IOS XE Release 3.2S では、ip rtp priority コマンドは、モジュラ QoS CLI（MQC）コマンド（または MQC コマンドのシーケンス）によって置き換えられます。適切な代替コマンド（またはコマンドシーケンス）については、『Cisco IOS XE Quality of Service Solutions Configuration Guide』の「Legacy QoS Command Deprecation」機能ドキュメントを参照してください。

User Datagram Protocol（UDP）宛先ポートの範囲に属する Real-Time Transport Protocol（RTP）パケットフローのセットのための絶対優先キューを予約するには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip rtp priority コマンドを使用します。絶対優先キューを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip rtp priority starting-rtp-port-number port-number-range bandwidth

no ip rtp priority

構文の説明


`starting-rtp-port-number`	開始 RTP ポート番号。パケットが送信先となる最小のポート番号です。ポート番号の範囲は、2000 ～ 65,535 です。
`port-number-range`	UDP 宛先ポートの範囲。starting-rtp-port-number 引数に加算することで、最大 UDP ポート番号が求められる番号です。UDP 宛先ポートの範囲は 0 ～ 16,383 です。
`bandwidth`	許可される最大の帯域幅（kbps 単位）。最大許容帯域幅は 0 ～ 2000 です。

コマンドデフォルト

無効

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.0(5)T	このコマンドが導入されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。
Cisco IOS XE Release 2.6	このコマンドが変更されました。このコマンドが非表示になりました。
15.0(1)S	このコマンドが変更されました。このコマンドが非表示になりました。
15.1(3)T	このコマンドが変更されました。このコマンドが非表示になりました。
Cisco IOS XE Release 3.2S	このコマンドが、MQC コマンド（または MQC コマンドのシーケンス）に置き換えられました。

使用上のガイドライン

このコマンドは、音声アプリケーション、またはその他の遅延の影響を受けやすいアプリケーションに最も効果的です。

このコマンドは、同じ出力インターフェイスを使用するその他のキューまたはクラスに対して、音声トラフィックの絶対優先サービスが保証される UDP/RTP ポートの範囲を指定できるようにすることで、ip rtp reserve コマンドによって提供される機能を拡張し、向上させます。絶対優先とは、パケットがプライオリティキューに存在する場合、そのパケットのキューが解除され、最初に送信されるということです。つまり、キューが解除されたその他のパケットよりも先に送信されます。音声設定には、ip rtp reserve コマンドの代わりに ip rtp priority コマンドを使用することをお勧めします。

このコマンドは、同じ発信インターフェイスで重み付け均等化キューイング（WFQ）またはクラスベース WFQ（CBWFQ）と併用できます。いずれの場合にも、プライオリティキューに対して指定された範囲のポートに一致するトラフィックは、他の CBWFQ クラスまたは WFQ フローよりも確実に優先されることが保証され、プライオリティキュー内の音声パケットは常に最初に処理されます。

ip rtp priority コマンドを使用するときは、次のガイドラインに従ってください。

WFQ と併用する場合、ip rtp priority コマンドで音声に絶対優先を与え、WFQ スケジューリングは残りのキューに適用されます。
CBWFQ と併用する場合、ip rtp priority コマンドで音声に絶対優先を与えます。CBWFQ は、専用帯域幅が必要な、またベストエフォートよりは優先する必要があるが絶対優先は必要ではない、他の種類のトラフィック（システムネットワークアーキテクチャ（SNA）など）のクラスの設定に使用できます。非音声トラフィックは、キューに入力されたパケットに割り当てられた重みに基づいて均等に処理されます。また CBWFQ は、設定されている場合、デフォルトの CBWFQ クラスでフローベース WFQ をサポートします。

bandwidth 引数を設定するときは、次のガイドラインに従ってください。

プライオリティキューに、必要だとわかっている帯域幅の量より少し多めに割り当てるのが最も安全です。これにより、ネットワークバーストが発生しても対応できます。
IP RTP プライオリティアドミッションコントロールポリシーは、RTP ヘッダー圧縮を考慮します。したがって、ip rtp priority コマンドの bandwidth 引数を設定している間は、圧縮コールの帯域幅の設定のみが必要です。bandwidth 引数は最大合計帯域幅です。複数のコールがある場合は、すべてのコールに十分な帯域幅を割り当てる必要があります。
レイヤ 2 ヘッダーに対応できる帯域幅を設定します。帯域幅の割り当てでは、ペイロードと IP、UDP、および RTP ヘッダーについては考慮されていますが、レイヤ 2 ヘッダーは考慮されていません。他のオーバーヘッドに対し 25 % の帯域幅を割り当てるのが、慎重で安全です。
デフォルトの予約可能な最大帯域幅を変更していない限り、インターフェイス上の音声およびデータフローのためのすべての帯域幅割り当ての合計は、利用可能な全帯域幅の 75 % を超えないようにしてください。予約可能な最大帯域幅を変更するには、そのインターフェイスで max-reserved-bandwidth コマンドを使用します。

IP RTP プライオリティ帯域幅割り当ての詳細については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』の章「Congestion Management Overview」のセクション「IP RTP Priority」を参照してください。

例

次の例では、まず CBWFQ 設定を定義してから、開始 RTP ポート番号 16384、16383 の範囲の UDP ポート、最大帯域幅 40 kbps の値を使用して、絶対優先キューを予約します。


! The following commands define a class map:
class-map class1
 match access-group 101
 exit
! The following commands create and attach a policy map:
policy-map policy1
class class1
 bandwidth 3000
 queue-limit 30
 random-detect
 random-detect precedence 0 32 256 100
 exit
interface Serial1
 service-policy output policy1
! The following command reserves a strict priority queue:
 ip rtp priority 16384 16383 40

ip tcp compression-connections

インターフェイス上に存在できる Transmission Control Protocol（TCP）ヘッダー圧縮接続の総数を指定するには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip tcp compression-connections コマンドを使用します。デフォルトに復元するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip tcp compression-connections number

no ip tcp compression-connections

構文の説明


`number`	3 ～ 256 の範囲の、キャッシュがサポートする TCP ヘッダー圧縮接続の数です。

コマンドデフォルト

PPP およびハイレベルデータリンク制御（HDLC）インターフェイスの場合、デフォルトの圧縮接続数は 16 です。

フレームリレーインターフェイスの場合、デフォルトの圧縮接続数は 256 です。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション（config-if）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
10.0	このコマンドが導入されました。
12.0(7)T	フレームリレーインターフェイスの場合の圧縮接続の最大数が 32 から 256 に増加しました。デフォルトの圧縮接続数が 32（固定）から 256（設定可能）に増加しました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

使用上のガイドライン

指定されたインターフェイスを介した TCP 接続ごとに 1 つの接続を設定する必要があります。

各接続によって、圧縮のキャッシュエントリが設定され、結果として、キャッシュエントリの最大数とキャッシュのサイズを指定することになります。指定したインターフェイスのキャッシュエントリが少なすぎるとパフォーマンスが低下し、キャッシュエントリが多すぎると、メモリが無駄になる可能性があります。

（注）

シリアル接続の両端では、同じ数のキャッシュエントリを使用する必要があります。

例

次に、最初のシリアルインターフェイスに、最大 10 個のキャッシュエントリを使用するヘッダー圧縮を設定する例を示します。


Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# interface serial 0
Router(config-if)# ip tcp header-compression
Router(config-if)# ip tcp compression-connections 10
Router(config-if)# end

ip tcp header-compression

Transmission Control Protocol（TCP）ヘッダー圧縮を有効にするには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで ip tcp header-compression コマンドを使用します。圧縮を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

ip tcp header-compression [ passive | iphc-format | ietf-format ]

no ip tcp header-compression [ passive | iphc-format | ietf-format ]

構文の説明


passive	（任意）同じインターフェイス上の着信 TCP パケットが圧縮されている場合にだけ、発信 TCP パケットを圧縮します。passive キーワードを指定しない場合、すべての TCP パケットが圧縮されます。
iphc-format	（任意）ヘッダー圧縮に IP ヘッダー圧縮（IPHC）形式を使用することを意味します。
ietf-format	（任意）ヘッダー圧縮にインターネット技術特別調査委員会（IETF）形式を使用することを意味します。

コマンドデフォルト

PPP インターフェイスの場合、ヘッダー圧縮のデフォルト形式は IPHC です。

ハイレベルデータリンク制御（HDLC）およびフレームリレーインターフェイスの場合、デフォルト形式は RFC 1144、Compressing TCP/IP Headers for Low-Speed Serial Links（低速シリアルリンク向け TCP/IP ヘッダー圧縮）の記述に従います。

コマンドモード

インターフェイスコンフィギュレーション（config-if）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
10.0	このコマンドが導入されました。
12.0	このコマンドが Cisco IOS Release 12.0 に統合されました。iphc-format キーワードが含まれるように、このコマンドが変更されました。
12.3(4)T	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.3(4)T に統合されました。このコマンドは、ietf-format キーワードを含むように変更されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

使用上のガイドライン

TCP/IP パケットのヘッダーを圧縮してパケットのサイズを小さくできます。TCP ヘッダー圧縮は、フレームリレー、HDLC、または PPP カプセル化を使用するシリアル回線上でサポートされます。シリアル接続の両端で圧縮をイネーブルにする必要があります。TCP ヘッダーを圧縮すると、Telnet 接続が大幅に高速化されます。

一般に、トラフィックが大きなパケットで構成されずに多数の小さなパケットで構成されている場合、TCP ヘッダーを圧縮するとメリットがあります。トランザクション処理（通常は端末を使用）には小さなパケットが使用され、ファイル転送には大きなパケットが使用される傾向があります。この機能では TCP ヘッダーだけを圧縮するため、User Datagram Protocol（UDP）パケットまたは他のプロトコルヘッダーには影響ありません。

passive キーワード

デフォルトでは、ip tcp header-compression コマンドは発信 TCP トラフィックを圧縮します。passive キーワードを指定した場合、同じインターフェイス上の着信 TCP トラフィックが圧縮されている場合にだけ、発信 TCP トラフィックが圧縮されます。passive キーワードを指定しない場合、すべての発信 TCP トラフィックが圧縮されます。

PPP インターフェイスの場合、passive キーワードは無視されます。PPP インターフェイスでは、passive キーワードの指定の有無にかかわらず、ヘッダー圧縮の使用をネゴシエートします。したがって、passive キーワードは PPP インターフェイスのデフォルト形式である IPHC 形式に置き換えられます。

iphc-format キーワード

iphc-format キーワードは、ヘッダー圧縮に IPHC 形式を使用することを意味します。PPP および HDLC インターフェイスの場合、iphc-format キーワードを指定すると、Real-Time Transport Protocol（RTP）ヘッダー圧縮も有効になります。このような理由から、show running-config コマンドの出力には、ip rtp header-compression コマンドが表示されます。TCP および RTP 両方のヘッダー圧縮がイネーブルになるため、TCP および UDP パケットの両方が圧縮されます。

iphc-format キーワードは、フレームリレーカプセル化を使用するインターフェイスに使用できません。

（注）

ヘッダー圧縮形式（この場合は IPHC）は、ネットワークの両端で同じにする必要があります。つまり、ローカルルータで iphc-format キーワードを指定する場合、リモートルータでも iphc-format キーワードを指定する必要があります。

ietf-format キーワード

ietf-format キーワードは、ヘッダー圧縮に IETF 形式を使用することを意味します。HDLC インターフェイスの場合、ietf-format キーワードで TCP パケットのみが圧縮されます。PPP インターフェイスの場合、ietf-format キーワードを指定すると、RTP ヘッダー圧縮も有効化されます。このような理由から、show running-config コマンドの出力には、ip rtp header-compression コマンドが表示されます。TCP および RTP 両方のヘッダー圧縮がイネーブルになるため、TCP および UDP パケットの両方が圧縮されます。

ietf-format キーワードは、フレームリレーカプセル化を使用するインターフェイスに使用できません。

（注）

ヘッダー圧縮形式（この場合は IETF）は、ネットワークの両端で同じにする必要があります。つまり、ローカルルータで ietf-format キーワードを指定する場合、リモートルータでも ietf-format キーワードを指定する必要があります。

例

次に、最初のシリアルインターフェイスに、最大 10 個のキャッシュエントリを使用するヘッダー圧縮を設定する例を示します。


Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# interface serial 0
Router(config-if)# ip tcp header-compression
Router(config-if)# ip tcp compression-connections 10
Router(config-if)# end

次に、Serial1/0.0 サブインターフェイスで RTP ヘッダー圧縮を有効にし、RTP ヘッダー圧縮接続数を 10 に制限する例を示します。この例では、 ip tcp header-compression コマンドのオプションの iphc-format キーワードが指定されています。


Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# interface Serial1/0.0
Router(config-if)# encapsulation ppp
Router(config-if)# ip tcp header-compression iphc-format
Router(config-if)# ip tcp compression-connections 10
Router(config-if)# end

次に、Serial2/0.0 サブインターフェイスで RTP ヘッダー圧縮を有効にし、RTP ヘッダー圧縮接続数を 20 に制限する例を示します。この例では、 ip tcp header-compression コマンドのオプションの ietf-format キーワードが指定されています。


Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# interface Serial2/0.0
Router(config-if)# encapsulation ppp
Router(config-if)# ip tcp header-compression ietf-format
Router(config-if)# ip tcp compression-connections 20
Router(config-if)# end

iphc-profile

IP ヘッダー圧縮（IPHC）プロファイルを作成し、IPHC プロファイルコンフィギュレーションモードにするには、グローバルコンフィギュレーションモードで iphc-profile コマンドを使用します。既存の IPHC プロファイルをインターフェイスまたはサブインターフェイスにアタッチするには、インターフェイスコンフィギュレーションモードで iphc-profile コマンドを使用します。IPHC プロファイルを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

iphc-profile profile-name { ietf | van-jacobson }

no iphc-profile profile-name

構文の説明


`profile-name`	作成またはアタッチされる IPHC プロファイルの名前です。この IPHC プロファイルの名前には最大 32 文字まで指定できます。この名前に、引用符、空白、または特殊文字を含めることはできません。
ietf	IPHC プロファイルが Internet Engineering Task Force（IETF）ヘッダー圧縮用であることを指定します。
van-jacobson	IPHC プロファイルが Van Jacobson ヘッダー圧縮用であることを指定します。

コマンドデフォルト

IPHC プロファイルは作成またはアタッチされません。

コマンドモード

グローバルコンフィギュレーション（IPHC プロファイルを作成するため）
インターフェイスコンフィギュレーション（既存の IPHC プロファイルをインターフェイスまたはサブインターフェイスに接続するため）

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.4(9)T	このコマンドが導入されました。

使用上のガイドライン

iphc-profile コマンドは、ヘッダー圧縮を有効にするために使用される IPHC プロファイルを作成し、IPHC プロファイルコンフィギュレーションモード（config-iphcp）にします。IPHC プロファイルはテンプレートで、使用するヘッダー圧縮のタイプを設定したり、オプション機能やヘッダー圧縮の設定を有効にして、そのプロファイルをインターフェイス、サブインターフェイス、またはフレームリレー相手先固定接続（PVC）に適用できます。

IPHC プロファイルタイプの指定

IPHC プロファイルを作成するときは、ietf キーワードまたは van-jacobson キーワードを使用して IPHC プロファイルタイプを指定する必要があります。IETF プロファイルタイプは、RFC 2507、RFC 2508、RFC 3544、および RFC 3545 により確立されている標準規格に準拠し、この標準規格をサポートしています。通常、TCP 以外のヘッダー圧縮（RTP ヘッダー圧縮など）に関連付けられます。Van Jacobson プロファイルタイプは、RFC 1144 により確立されている標準規格に準拠し、この標準規格をサポートしています。通常、TCP ヘッダー圧縮に関連付けられます。

（注）

フレームリレーカプセル化を使用する場合は、（van-jacobson キーワードではなく）ietf キーワードを指定する必要があります。

IPHC プロファイルタイプを指定するときの検討事項

IPHC プロファイルタイプを指定するときは、TCP トラフィックを圧縮するのか、TCP 以外のトラフィック（つまり、RTP トラフィック）を圧縮するのかを検討します。また、トラフィックを受信するリモートネットワークリンクのヘッダー圧縮形式の機能についても検討します。指定する IPHC プロファイルタイプは、IPHC プロファイルを適用するリモートネットワークリンクで使用するヘッダー圧縮フォーマットに直接影響します。Van Jacobson IPHC プロファイルを使用すると TCP トラフィックのみがリモートネットワークリンクで圧縮されるのに対して、IETF IPHC プロファイルを使用すると TCP トラフィックまたは TCP 以外のトラフィック（RTP トラフィックなど）がリモートネットワークリンクで圧縮されます。

（注）

設定するルータで使用されているヘッダー圧縮形式と、リモートネットワークリンクで使用されているヘッダー圧縮形式が一致している必要があります。

設定可能なヘッダー圧縮の機能と設定

IPHC プロファイルの作成時に指定する IPHC プロファイルタイプ（IETF または Van Jacobson）によって、設定可能な（つまり、有効化や変更ができる）ヘッダー圧縮の機能と設定の固有のセットが決まります。両方のセットを次に示します。

IPHC プロファイルタイプとして Van Jacobson を指定した場合は、TCP ヘッダー圧縮を有効にして、TCP コンテキストの数を設定することができます。次の表に、使用可能な Van Jacobson IPHC プロファイルタイプのヘッダー圧縮の機能と設定、およびそれを有効にするために使用するコマンドを示します。

表 1. Van Jacobson IPHC プロファイルタイプのヘッダー圧縮の機能と設定
コマンド	機能または設定
tcp	TCP ヘッダー圧縮をイネーブルにします。
tcp contexts	TCP ヘッダー圧縮で使用可能なコンテキスト数を設定します。

IPHC プロファイルタイプとして IETF を指定した場合は、TCP 以外のヘッダー圧縮（つまり、RTP ヘッダー圧縮）を有効にして、多数の追加の機能や設定を有効にすることができます。次の表に、使用可能な IETF IPHC プロファイルタイプのヘッダー圧縮の機能と設定、およびそれを有効にするために使用するコマンドを示します。

表 2. IETF IPHC プロファイルタイプのヘッダー圧縮の機能と設定
コマンド	機能または設定
feedback	インターフェイスまたはリンクからのコンテキストステータスのフィードバックメッセージを有効にします。
maximum header	圧縮された IP ヘッダーの最大サイズを設定します。
non-tcp	TCP 以外のヘッダー圧縮を有効にします。
non-tcp contexts	TCP 以外のヘッダー圧縮で使用可能なコンテキスト数を設定します。
rtp	RTP ヘッダー圧縮をイネーブルにします。
recoverable-loss	インターフェイスで Enhanced Compressed Real-Time Transport Protoco（ECRTP）を有効にします。
refresh max-period refresh max-time refresh rtp	フルヘッダーがリフレッシュされる前に待機する時間などの、コンテキストリフレッシュ（フルヘッダーリフレッシュ）オプションを設定します。
tcp	TCP ヘッダー圧縮をイネーブルにします。
tcp contexts	TCP ヘッダー圧縮で使用可能なコンテキスト数を設定します。

IPHC プロファイルの詳細について

IPHC プロファイルを使用したヘッダー圧縮の設定の詳細については、『Cisco IOS Quality of Service Solutions Configuration Guide』、Release 12.4T の「Header Compression」モジュールと「Configuring Header Compression Using IPHC Profiles」モジュールを参照してください。

例

次の例では、profile1 という名前の IPHC プロファイルが作成され、Van Jacobson IPHC プロファイルタイプが指定されます。


Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# iphc-profile profile1 van-jacobson
Router(config-iphcp)# end

次の例では、profile2 という名前の 2 番目の IPHC プロファイルが作成されます。この IPHC プロファイルには、IETF IPHC プロファイルタイプが指定されます。


Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# iphc-profile profile2 ietf
Router(config-iphcp)# end

次の例では、profile2 という名前の既存の IPHC プロファイルをシリアルインターフェイス 3/0 にアタッチします。この IPHC プロファイルには、profile2 の IPHC プロファイルタイプ（この例では IETF）が指定されます。


Router> enable
Router# configure terminal
Router(config)# interface serial 3/0
Router(config-if)# iphc-profile profile2 ietf
Router(config-iphcp)# end

lacp max-bundle

ポートチャネルで QoS 適用ポリシーを有効にするには、グローバルコンフィギュレーションモードで platform qos-port-channel_aggregator コマンドとともに lacp max-bundle コマンドを使用します。

lacp max-bundle port-channel-numberbundle-number

構文の説明


`bundle-number`	バンドル情報を表示します。

コマンドデフォルト

デフォルトはありません。

コマンドモード

グローバル設定

コマンド履歴


リリース	変更箇所
XE 3.18 SP	このコマンドのサポートが ASR 900 シリーズルータに追加されました。

例

次の例は、イーサネットフローポイントがあるメインインターフェイスでポートレベルのシェーピングを設定する方法を示しています。


enable
configure terminal
interface port-channel 1
no ip address
negotiation auto
lacp max-bundle 1
service-policy output parent-llq
service instance 1 ethernet

encapsulation dot1q 100
bridge-domain 100
end

lane client qos

LAN エミュレーション（LANE）Quality of Service（QoS）データベースをインターフェイスに適用するには、サブインターフェイスコンフィギュレーションモードで lane client qos コマンドを使用します。インターフェイスから QoS over LANE 機能を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

lane client qos database-name

no lane client qos database-name

構文の説明


`database-name`	QoS データベースの名前です。

コマンドデフォルト

デフォルトではこのコマンドは設定されていません。

コマンドモード

サブインターフェイスコンフィギュレーション

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.1(2)E	このコマンドが導入されました。
12.2(14)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(14)S に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

例

次に、LANE QoS データベースをサブインターフェイスに適用する例を示します。


Router(config-subif)# lane client qos user1

lane qos database

LAN エミュレーション（LANE）Quality of Service データベースを構築するには、グローバルコンフィギュレーションモードで lane qos database コマンドを使用します。LANE QoS データベース名を削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

lane qos database 名前

no lane qos database 名前

構文の説明


`名前`	LANE QoS データベースの名前です。

コマンドデフォルト

デフォルトではこのコマンドは設定されていません。

コマンドモード

グローバル設定

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.1(2)E	このコマンドが導入されました。
12.2(14)S	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(14)S に統合されました。
12.2(33)SRA	このコマンドが、Cisco IOS Release 12.2(33)SRA に統合されました。
12.2SX	このコマンドは、Cisco IOS Release 12.2SX トレインでサポートされます。このトレインの特定の 12.2SX リリースにおけるサポートは、フィーチャセット、プラットフォーム、およびプラットフォームハードウェアによって異なります。

使用上のガイドライン

このコマンドは、QoS パラメータの名前付きデータベースを指定します。データベースは、LANE クライアントが設定されているサブインターフェイスに適用できます。

例

次に、Catalyst 5000 ファミリ ATM スイッチで user1 という名前の QoS over LANE データベースの設定を開始する例を示します。


ATM# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
ATM(config)# lane qos database user1

次に、ルータで user2 という名前の QoS over LANE データベースの設定を開始する例を示します。


Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
Router(config)#   lane qos database user2

load protocol

プロトコルヘッダー説明ファイル（PHDF）をルータにロードするには、グローバルコンフィギュレーションモードで load protocol コマンドを使用します。指定された場所のすべてのプロトコルまたは単一のプロトコルをアンロードするには、このコマンドの no 形式を使用します。

load protocol location : filename

no load protocol { location : filename | protocol-name }

構文の説明

location : filename

ルータにロードされる PHDF の場所です。

このコマンドの no バージョンで使用すると、指定されたファイル名からロードされたすべてのプロトコルがアンロードされます。

（注）

この場所は、ルータのローカルにする必要があります。

protocol-name

指定されたプロトコルのみをアンロードします。

（注）

フィルタによって参照されているプロトコルをアンロードしようとすると、エラーが発生します。

コマンドデフォルト

このコマンドが発行されていない場合、PHDF はルータにロードされません。

コマンドモード

グローバル設定

コマンド履歴


リリース	変更箇所
12.4(4)T	このコマンドが導入されました。
12.2(18)ZY	このコマンドが、Catalyst 6500 シリーズの Programmable Intelligent Services Accelerator（PISA）が搭載されているスイッチの Cisco IOS Release 12.2(18)ZY に統合されました。

使用上のガイドライン

Flexible Packet Matching により、プロトコルフィールド、長さ、およびパターンが指定されたパケットヘッダーの任意の部分に基づいてトラフィックを分類できます。プロトコルヘッダーは、PHDF という個別のファイルで定義されます。PHDF 内に定義されているフィールド名は、パケットフィルタの定義に使用されます。PHDF は、Extensible Markup Language（XML）の柔軟性を活用して、ほぼすべてのプロトコルヘッダーを説明できるファイルです。PHDF の重要なコンポーネントは、バージョン、XML ファイルスキーマの場所、およびプロトコルフィールド定義です。プロトコルフィールド定義では、プロトコルヘッダーの適切なフィールドに名前を付け、フィールドを説明するコメントを考慮し、ヘッダーのプロトコルヘッダーフィールドの場所を提供し（オフセットはプロトコルヘッダーの開始に相対的です）、フィールドの長さを提供します。バイト単位またはビット単位を指定できます。

（注）

ヘッダーの合計の長さは、各 PHDF の末尾で指定する必要があります。

冗長設定の場合、Flexible Packet Matching 設定で使用されるすべての PHDF が、対応するスタンバイディスクに存在することを確認する必要があります。PHDF がスタンバイディスクにない場合は、その PHDF を使用しているすべての Flexible Packet Matching ポリシーが破損します。

ユーザは、独自のカスタム PHDF を XML で作成することができます。ただし、ip.phdf、ether.phdf、tcp.phdf、および udp.phdf の標準 PHDF もルータにロードすることができます。

標準 PHDF は、Cisco.com（URL：http://www.cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/fpm）で入手できます。

PHDF は XML を介して定義するため、実行コンフィギュレーションでは表示されません。

load protocol コマンドを発行して、プロトコルヘッダー用の PHDF を定義およびロードすることにより、プロトコルにフィルタを適用します。

例

次に、ブラスタパケット用に FPM を設定する方法の例を示します。このクラスマップには、TCP ポート 135、4444 または UDP ポート 69、および IP ヘッダーの開始から 3 バイトでのパターン 0x0030 という一致基準が含まれています。


load protocol disk2:ip.phdf
load protocol disk2:tcp.phdf
load protocol disk2:udp.phdf 
class-map type stack match-all ip-tcp
 match field ip protocol eq 0x6 next tcp
class-map type stack match-all ip-udp
 match field ip protocol eq 0x11 next udp
class-map type access-control match-all blaster1
 match field tcp dest-port eq 135
 match start 13-start offset 3 size 2 eq 0x0030
class-map type access-control match-all blaster2
 match field tcp dest-port eq 4444
 match start 13-start offset 3 size 2 eq 0x0030
class-map type access-control match-all blaster3
 match field udp dest-port eq 69
 match start 13-start offset 3 size 2 eq 0x0030
policy-map type access-control fpm-tcp-policy
 class blaster1
 drop
 class blaster2
 drop
policy-map type access-control fpm-udp-policy
 class blaster3
 drop
policy-map type access-control fpm-policy
 class ip-tcp
 service-policy fpm-tcp-policy
 class ip-udp
 service-policy fpm-udp-policy
interface gigabitEthernet 0/1
 service-policy type access-control input fpm-policy

次の例は、PHDF「ip.phdf」の XML 設定です。


<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<phdf xsi:noNamespaceSchem
aLocation="D:\harinadh\Doc\Projects\FPME\XML\ex.xsd">
<protocol name="ip" description="Definition-for-the-IP-protocol">
<field name="version" description="IP-version">
<offset type="fixed-offset" units="bits"> 0 </offset>
<length type="fixed" units="bits">4</length>
</field>
<field name="ihl" description="IP-Header-Length">
<offset type="fixed-offset" units="bits">4</offset>
<length type="fixed" units="bits">4</length>
</field>
<field name="tos" description="IP-Type-of-Service">
<offset type="fixed-offset" units="bits">8</offset>
<length units="bits" type="fixed">8</length>
</field>
<field name="length" description="IP-Total-Length">
<offset type="fixed-offset" units="bytes">2</offset>
<length type="fixed" units="bytes">2</length>
</field>
<field name="identification" description="IP-Identification">
<offset type="fixed-offset" units="bytes">4</offset>
<length type="fixed" units="bytes">2</length>
</field>
<field name="flags" description="IP-Fragmentation-Flags">
<offset type="fixed-offset" units="bytes">6</offset>
<length type="fixed" units="bits">3</length>
</field>
<field name="fragment-offset" description="IP-Fragmentation-Offset”>
<offset type="fixed-offset" units="bits">51</offset>
<length type="fixed" units="bits">13</length>
</field>
<field name="ttl" description="Definition-for-the-IP-TTL">
<offset type="fixed-offset" units="bytes">8</offset>
<length type="fixed" units="bytes">1</length>
</field>
<field name="protocol" description="IP-Protocol">
<offset type="fixed-offset" units="bytes">9</offset>
<length type="fixed" units="bytes">1</length>
</field>
<field name="checksum" description="IP-Header-Checksum">
<offset type="fixed-offset" units="bytes">10</offset>
<length type="fixed" units="bytes">2</length>
</field>
<field name="source-addr" description="IP-Source-Address">
<offset type="fixed-offset" units="bytes">12</offset>
<length type="fixed" units="bytes">4</length>
</field>
<field name="dest-addr" description="IP-Destination-Address">
<offset type="fixed-offset" units="bytes">16</offset>
<length type="fixed" units="bytes">4</length>
</field>
<headerlength type="fixed" value="20"></headerlength>
</protocol>
</phdf>

コマンド	説明
ip rsvp signalling hello graceful-restart mode	RP の RSVP TE グレースフルリスタートサポート機能を有効にして、ノード hello を有効にします。
show ip rsvp hello graceful-restart	RSVP TE グレースフルリスタート hello メッセージに関する情報を表示します。

コマンド	説明
ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval	グレースフルリスタート hello メッセージの hello 要求間隔を設定します。
ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses	グレースフルリスタート hello メッセージの失われた更新の制限を設定します。

コマンド	説明
ip rsvp signalling hello graceful-restart dscp	RSVP TE グレースフルリスタート hello メッセージの IP ヘッダーの DSCP 値を設定します。
ip rsvp signalling hello graceful-restart neighbor	隣接ルータで RSVP-TE グレースフルリスタートサポート機能を有効にします。
ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval	グレースフルリスタート Hello メッセージの Request 間隔を制御するための値を設定します。
ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh misses	グレースフルリスタート hello メッセージの失われた更新の制限を制御するための値を設定します。
show ip rsvp hello graceful-restart	RSVP-TE グレースフルリスタート hello メッセージに関する情報を表示します。

コマンド	説明
ip rsvp signalling hello graceful-restart mode	RP で RSVP-TE グレースフルリスタートサポート機能を有効にします。
show ip rsvp hello graceful-restart	RSVP-TE グレースフルリスタート hello メッセージに関する情報を表示します。

コマンド	説明
ip rsvp signalling hello graceful-restart dscp	グレースフルリスタート hello メッセージの DSCP 値を設定します。
ip rsvp signalling hello graceful-restart refresh interval	グレースフルリスタート hello メッセージの更新間隔を設定します。
ip rsvp signalling refresh misses	RSVP がデータベースから状態を削除するまでに失うことができる、連続したリフレッシュメッセージの数を指定します。
ip rsvp signalling hello refresh misses	ノードが、そのネイバーとの通信がダウンしているとみなすまでに連続して失うことができる Hello 確認応答の数を指定します。

コマンド	説明
ip rsvp signalling hello dscp	hello メッセージの DSCP 値を設定します。
ip rsvp signalling hello graceful-restart fresh interval	グレースフルリスタート hello メッセージの更新間隔を設定します。
ip rsvp signalling hello reroute refresh misses	hello メッセージの失われた更新の制限を設定します。

コマンド	説明
ip rsvp signalling hello reroute refresh interval	再ルーティング hello メッセージの hello 要求間隔を設定します。
ip rsvp signalling hello reroute refresh misses	再ルーティング hello メッセージの失われた更新の制限を設定します。

コマンド	説明
ip rsvp signalling hello reroute dscp	再ルーティング hello メッセージの DSCP 値を設定します。
ip rsvp signalling hello reroute refresh interval	再ルーティング hello メッセージの更新間隔を設定します。

コマンド	説明
clear ip rsvp hello instance statistics	インスタンスの Hello 統計をクリアします。
ip rsvp signalling hello (configuration)	ルータで Hello をグローバルに有効にします。
show ip rsvp hello statistics	hello パケットが hello 入力キューに入っていた時間を表示します。

コマンド	説明
clear ip rsvp signalling rate-limit	最大キューのためにドロップされたメッセージの数をクリア（ゼロに設定）します。
debug ip rsvp rate-limit	RSVP レート制限イベントのデバッグメッセージを表示します。
show ip rsvp signalling rate-limit	RSVP レート制限パラメータを表示します。

コマンド	説明
show ip rsvp interface	RSVP 関連のインターフェイス情報を表示します。
show ip rsvp signalling refresh reduction	RSVP メッセージのリフレッシュ削減パラメータを表示します。

Command	Description
ip route-cache flow	IP ルーティングの NetFlow スイッチングをイネーブルにします。
ip rsvp atm-peak-rate-limit	現在のインターフェイスまたはそのサブインターフェイス上に確立された、すべての新しく作成された RSVP SVC の予約のピークセルレートに制限を設定します。
ip rsvp precedence	RSVP フロースペックに適合するパケットまたは RSVP フロースペックを超過するパケットに適用する IP プレシデンス値を設定できます。
show ip rsvp interface	RSVP 関連のインターフェイス情報を表示します。

Command	Description
ip rsvp bandwidth	インターフェイスで IP 用 RSVP をイネーブルにします。
ip rsvp flow-assist	RSVP が、NetFlow に接続して NetFlow サービスを活用できるようにします。
ip rsvp policy cops minimal	COPS サーバの負荷を軽減し、管理対象ルータでのメッセージの遅延時間を改善します。
show ip rsvp	指定されたインターフェイスの、RSVP フロースペックに適合するパケットまたは RSVP フロースペックを超過するパケットに適用される IP プレシデンスビット値と ToS ビット値を表示します。

Command	Description
ip rtp header-compression	RTP ヘッダー圧縮をイネーブルにします。
show ip rtp header-compression	RTP ヘッダー圧縮の統計情報を表示します。

Command	Description
clear ip rtp header-compression	RTP ヘッダー圧縮構造および統計情報をクリアします。
ip rtp compression-connections	インターフェイス上に存在できる RTP ヘッダー圧縮接続数の合計数を指定します。
show ip rtp header-compression	RTP ヘッダー圧縮の統計情報を表示します。
show running-config	現在実行中のコンフィギュレーションファイルまたは特定のインターフェイスのコンフィギュレーションの内容、またはマップクラス情報を表示します。

Command	Description
bandwidth (policy-map class)	ポリシーマップに属するクラスに割り当てる帯域幅を指定または変更します。
fair queue (WFQ)	インターフェイスに対する WFQ を有効にします。
frame-relay ip rtp priority	UDP 宛先ポートの範囲に属する RTP パケットフローセットのフレームリレー PVC について、絶対優先キューを予約します。
ip rtp reserve	UDP 宛先ポートの範囲に属す RTP パケットフローのセット用に、特殊キューを確保します。
max-reserved-bandwidth	CBWFQ、LLQ、および IP RTP プライオリティに割り当てるインターフェイス帯域幅のパーセント比率を変更します。
policy-map	1 つ以上のインターフェイスに対応付けることができるポリシーマップを作成または修正し、サービスポリシーを指定します。
ppp multilink	インターフェイス上で MLP を有効にして、オプションで動的帯域幅割り当てを有効にします。
ppp multilink fragment-delay	MLP バンドル上のパケットフラグメントの伝送に許容される最大遅延を設定します。
ppp multilink interleave	MLP バンドル上でのより大きなパケットのフラグメント間での RTP パケットのインターリーブを有効にします。
priority	ポリシーマップに属するトラフィックのクラスにプライオリティを与えます。
service-policy	入力インターフェイスまたは VC、あるいは出力インターフェイスまたは VC に、そのインターフェイスまたは VC のサービスポリシーとして使用するポリシーマップを対応付けます。
show policy-map	指定されたサービスポリシーマップに対するすべてのクラスの設定、または、すべての既存ポリシーマップに対するすべてのクラスの設定を表示します。
show queue	特定のインターフェイスまたは VC のキュー内部のパケットのコンテンツを表示します。

Command	Description
ip tcp header-compression	TCP ヘッダー圧縮をイネーブルにします。
show ip tcp header-compressions	TCP ヘッダー圧縮統計情報を表示します。

Command	Description
ip tcp compression-connections	インターフェイス上に存在できる TCP ヘッダー圧縮接続数の合計数を指定します。
show ip tcp header-compression	TCP/IP ヘッダー圧縮統計情報を表示します。
show running-config	現在実行中のコンフィギュレーションファイルまたは特定のインターフェイスのコンフィギュレーションの内容、またはマップクラス情報を表示します。

コマンド	説明
atm-address	特定の ATM アドレスに関連付けられた QoS パラメータを指定します。
lane qos database	QoS over LANE データベースを構築するプロセスを開始します。
show lane qos database	特定の QoS over LANE データベースの内容を表示します。
ubr+ cos	CoS 値を UBR+ VCC にマップします。

Cisco IOS Quality of Service ソリューション コマンド リファレンス

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章のタイトル： ip rsvp precedence から load protocol

ip rsvp precedence から load protocol

ip rsvp precedence

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ip rsvp qos

構文の説明

コマンド デフォルト

コマンド モード

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ip rsvp reservation

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例

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ip rsvp reservation-host

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例

関連コマンド

ip rsvp resource-provider

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関連コマンド

ip rsvp sender

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例

関連コマンド

ip rsvp sender-host

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例

関連コマンド

ip rsvp signalling dscp

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ip rsvp signalling fast-local-repair notifications

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関連コマンド

ip rsvp signalling fast-local-repair rate

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