この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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UCS インフラストラクチャ ファームウェアには、UCS Manager、スイッチ ファームウェア、ブレード シャーシの IO モジュール ファームウェア、およびラック サーバの FEX ファームウェアが含まれます。UCS インフラストラクチャ ファームウェアは HyperFlex のワークロードを中断することなくアップグレードできます。それには、UCS ファブリック インターコネクトのローリング アップグレードを実行します。HX ノードは、UCS ファブリック インターコネクトがリブートしてファームウェアをアップグレードする際にすべてのイーサネット トラフィックをフェールオーバーするように設定されます。
(注) | 先に進む前に、hx-storage-data および vMotion のアップストリーム スイッチがジャンボ フレーム用に設定されていることを確認してください。このように設定しておかないと、HyperFlex クラスタがオフラインになり、すべてのデータストアが ESXi ホストからマウント解除されます。 |
HX Data Platform をアップグレードしても、HyperFlex クラスタで実行されているワークロードが中断されることはありません。
アップグレード プロセスの流れは、次のとおりです。
アップグレード前の検証チェックを完了します。第 3 章の「アップグレードの前提条件」を参照してください。
「Download Software」から、既存のクラスタをアップグレードするために使用する最新の Cisco HX Data Platform アップグレード バンドルをダウンロードします。
「オンライン アップグレード プロセスのワークフロー」の手順 1 〜 6 を実行します。詳細については、「オンライン アップグレード」を参照してください。
Cisco UCS インフラストラクチャをアップグレードします。
ブートストラップを実行して、Cisco HX Data Platform プラグインをアップグレードします。
ブートストラップされたストレージ コントローラ VM でスナップショット スケジュールを無効にします。
管理者クレデンシャルで Cisco HX Data Platform プラグインにログインします。
DRS が [有効(Enabled)] に設定されている場合、VM の他のホストへの vMotion が自動的に実行されます。
(注) | DRS が [無効(Disabled)] に設定されている場合は、VM に対して手動で vMotion を実行して、アップグレード プロセスを続行します。詳細については、VMware のマニュアルで、vMotion を使用した移行の説明を参照してください。 |
ステップ 1 | vSphere Web クライアント ナビゲータから、 を選択します。 |
ステップ 2 | [クラスタのアップグレード(Upgrade Cluster)] を選択します。 |
ステップ 3 | [HX Data Platform] のみを選択します。 |
ステップ 4 | ローカル PC 上の .tgz パッケージ ファイルを選択します。
Cisco HX Data Platform アップグレード バンドルをアップロードします。これは、HX Data Platform プラグイン のアップグレードに使用されたのと同じ .tgz パッケージ ファイルです。 |
ステップ 5 | 管理者レベルの vCenter クレデンシャルを入力します。
(オプション)[詳細オプション(Advanced Options)] に MD5 [チェックサム #(Checksum #)] の情報を入力します。ファイルのチェックサムを調べるには、Cisco.com ダウンロード ページにアクセスして、ダウンロード タイトルをクリックします。これにより、md5 チェックサムが表示されます。 このオプション ステップは、アップロードされたアップグレード パッケージ バンドルの整合性を検証するのに役立ちます。 |
ステップ 6 | [アップグレード(Upgrade)] をクリックします。 [検証(Validation)] 画面に、検査の実行の進捗が表示されます。検証エラーがある場合は修正します。 |
アップグレードが完了したことを確認します。詳細については、「アップグレード後の作業」を参照してください。
コンバインド アップグレードでは、HyperFlex クラスタで実行されているワークロードが中断されることはありません。
Cisco UCS Manager の保留中のアクティビティを手動で確認応答しないでください。
アップグレード プロセスの流れは、次のとおりです。
HyperFlex クラスタがアップグレード可能な状態であるかどうかが確認されます。
HX ノードが 1 つずつメンテナンス モードになります。
ハイパーバイザ上の HyperFlex vSphere インストール バンドル(VIB)がアップグレードされます。
HX Data Platform は Cisco UCS Manager にファームウェアのアップグレードを要求します。このプロセスには、最大で 1 時間かかる可能性があります。
(注) | Cisco UCS Manager GUI で、サービス プロファイルの [FSM] タブから進捗状況をモニタできます。 |
HX ノードのメンテナンス モードが終了します。
クラスタを完全に正常な状態に戻すための再構築が開始されます。
クラスタが正常な状態になると、HyperFlex クラスタの次のノードでアップグレード プロセスが続行されます。
HX Data Platform がすでにアップグレードされていることを確認してください。分割アップグレードの場合、Cisco UCS ファームウェアは、HX データ プラットフォームのアップグレードと同時期にアップグレードする必要があります。
アップグレード前の検証チェックを完了します。詳細については、「アップグレードの前提条件」を参照してください。
「Download Software」から、既存のクラスタをアップグレードするために使用する最新の Cisco HX Data Platform アップグレード バンドルをダウンロードします。
「オンライン アップグレード プロセスのワークフロー」の手順 1 〜 6 を実行します。詳細については、「オンライン アップグレード」を参照してください。
Cisco UCS インフラストラクチャをアップグレードします。
ブートストラップを実行して、Cisco HX Data Platform プラグインをアップグレードします。
ブートストラップされたストレージ コントローラ VM でスナップショット スケジュールを無効にします。
管理者クレデンシャルで Cisco HX Data Platform プラグインにログインします。
DRS が [有効(Enabled)] に設定されている場合、VM の他のホストへの vMotion が自動的に実行されます。
(注) | DRS が [無効(Disabled)] に設定されている場合は、VM に対して手動で vMotion を実行して、アップグレード プロセスを続行します。詳細については、VMware のマニュアルで、vMotion を使用した移行の説明を参照してください。 |
アップグレードが完了したことを確認します。詳細については、「アップグレード後の作業」を参照してください。
コンバインド アップグレードでは、HyperFlex クラスタで実行されているワークロードが中断されることはありません。
Cisco UCS Manager の保留中のアクティビティの確認応答は行わないでください。
アップグレード プロセスの流れは、次のとおりです。
HyperFlex クラスタがアップグレード可能な状態であるかどうかが確認されます。
HX ノードが 1 つずつメンテナンス モードになります。
ハイパーバイザ上の HyperFlex vSphere インストール バンドル(VIB)がアップグレードされます。
Cisco HX Data Platform がアップグレードされ、続いてホスト サーバが再起動されます。
HX Data Platform は Cisco UCS Manager にファームウェアのアップグレードを要求します。このプロセスには、最大で 1 時間かかる可能性があります。
HX ノードのメンテナンス モードが終了します。
クラスタを完全に正常な状態に戻すための再構築が開始されます。
クラスタが正常な状態になると、HyperFlex クラスタの次のノードでアップグレード プロセスが続行されます。
アップグレード前の検証チェックを完了します。詳細については、「アップグレードの前提条件」を参照してください。
「Download Software」から、既存のクラスタをアップグレードするために使用する最新の Cisco HX Data Platform アップグレード バンドルをダウンロードします。
「オンライン アップグレード プロセスのワークフロー」の手順 1 〜 6 を実行します。詳細については、「オンライン アップグレード」を参照してください。
Cisco UCS インフラストラクチャをアップグレードします。
ブートストラップを実行して、Cisco HX Data Platform プラグインをアップグレードします。
ブートストラップされたストレージ コントローラ VM でスナップショット スケジュールを無効にします。
管理者クレデンシャルで Cisco HX Data Platform プラグインにログインします。
DRS が [有効(Enabled)] に設定されている場合、VM の他のホストへの vMotion が自動的に実行されます。
(注) | DRS が [無効(Disabled)] に設定されている場合は、VM に対して手動で vMotion を実行して、アップグレード プロセスを続行します。詳細については、VMware のマニュアルで、vMotion を使用した移行の説明を参照してください。 |
ステップ 1 | vSphere Web クライアント ナビゲータから、 を選択します。 | ||
ステップ 2 | [クラスタのアップグレード(Upgrade Cluster)] を選択します。 | ||
ステップ 3 | [HX Data Platform] と [UCS ファームウェア(UCS Firmware)] の両方を選択します。[次へ(Next)] をクリックします。 | ||
ステップ 4 | ローカル PC 上の .tgz パッケージ ファイルを選択します。
Cisco HX Data Platform アップグレード バンドルをアップロードします。これは、HX Data Platform プラグイン のアップグレードに使用されたのと同じ .tgz パッケージ ファイルです。 | ||
ステップ 5 | 管理者レベルの vCenter クレデンシャルを入力します。
(オプション)[詳細オプション(Advanced Options)] に MD5 [チェックサム #(Checksum #)] の情報を入力します。ファイルのチェックサムを調べるには、Cisco.com ダウンロード ページにアクセスして、ダウンロード タイトルをクリックします。これにより、md5 チェックサムが表示されます。 このオプション ステップは、アップロードされたアップグレード パッケージ バンドルの整合性を検証するのに役立ちます。 | ||
ステップ 6 | 管理者レベルの UCS Manager クレデンシャルを入力します。 | ||
ステップ 7 | [検出(Discover)] をクリックして、現在のファームウェア パッケージ バージョンを表示します。 | ||
ステップ 8 | [ターゲット バージョン(Target version)] フィールドに最新バージョンの Cisco UCS ファームウェアを正確に入力します。 | ||
ステップ 9 | [アップグレード(Upgrade)] をクリックします。
Cisco UCS サーバが目的のファームウェア パッケージでアップグレードされました。保留中のアクティビティは、ローリング形式で自動的に確認応答されます。
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アップグレードが完了したことを確認します。詳細については、「アップグレード後の作業」を参照してください。
注意 | VMware Update Manager(VUM)を使用して ESXi をアップグレードすることはお勧めしません。VUM を使用して ESXi をアップグレードする場合は、一度に 1 ホストずつ VUM を使用してください。次のノードに移動する前に、クラスタが正常な状態であることを確認してください。VUM が次のノードに移るまでにクラスタが正常に状態になることは保証されないため、VUM を使用してクラスタ全体で ESXi をアップグレードしないでください。 |
ESXi ハイパーバイザ バージョンは HyperFlex のクラスタ ワークロードを中断することなくアップグレードできます。それには、HX クラスタに含まれる各ノードのオンライン ローリング アップグレードを実行します。
アップグレード前の検証チェックを完了します。第 3 章の「アップグレードの前提条件」を参照してください。
ホスト上で ESXi のアップグレードを開始する前に、vCenter を互換性のあるバージョンにアップグレードしてください。
ステップ 1 | ESXi アップグレード パッケージをダウンロードします。ESXi を 6.0 Ux から新しいバージョンにアップグレードする場合は、「Download Software」から入手できるオンライン zip ファイルを使用します。
ファイル名の例:HX-Vmware-ESXi-60U2-4192238-Cisco-Custom-Bundle-6.0.2.3.zip HX ISO ファイルまたは他の VMware ISO を使用して ESXi のアップグレードを試みないでください。 | ||
ステップ 2 | いずれかのホストを選択し、vSphere Web クライアントを使用して HX メンテナンス モードにします(Cisco HyperFlex のメンテナンス モードの開始を参照してください)。ホストがメンテナンス モードになったら、次の手順を実行します。 | ||
ステップ 3 | 十分な領域がある適切なフォルダに ESXi アップグレード バンドルをリモート セキュア コピーします。
SCP を使用してファイルをコピーするには、さらに、宛先 ESXi ホストの SSH サービスを開始します。
scp local_filename user@server:/path/where/file/should/go | ||
ステップ 4 | ESXi にログインし、次のコマンドを実行して使用可能なイメージ プロファイルの一覧を照会し、プロファイル名を確認します。
esxcli software sources profile list -d <location_of_the_esxi_zip_bundle_on_the_datastore> esxcli ソフトウェア コマンドを使用する際はフル パスを使用する必要があります。 例: [root@HX-ESXi-01:/vmfs/volumes/1a234567-89bc1234] esxcli software profile update -d /vmfs/volumes/1a234567-89bc1234/HX-Vmware-ESXi-650-5224529-Cisco-Custom-6.5.0.3-Bundle.zip -p Vmware-ESXi-6.5.0-HX-5224529-Custom-Cisco-6.5.0.3 Name Vendor Acceptance Level ---------------------------------------- --------- ------------------- Vmware-ESXi-60U2-4192238-Cisco-Custom-HX Cisco PartnerSupported | ||
ステップ 5 | 次のコマンドを実行して、アップグレードを実行します。
esxcli software profile update -d <path_to_profile_ZIP_file> -p < profile name> 例: [root@HX-ESXi-01:/vmfs/volumes/1a234567-89bc1234] esxcli software profile update -d /vmfs/volumes/1a234567-89bc1234/HX-Vmware-ESXi-60U2-4192238-Cisco-Custom-Bundle-6.0.2.3.zip -p Vmware-ESXi-60U2-4192238-Cisco-Custom-HX | ||
ステップ 6 | アップグレードが完了したら、コマンド reboot を実行して ESXi ホストを再起動します。 | ||
ステップ 7 | ESXi ホストが起動したら、ホストが適切なバージョンで起動したことを確認します。
vmware -vl | ||
ステップ 8 | ESXi ホストが自動的に vCenter に再接続するまで待ちます。アップグレードのシナリオによっては、vCenter から ESXi を再接続させる必要があります。ホストを右クリックし、 を選択します。 | ||
ステップ 9 | vSphere Web クライアントを使用して、メンテナンス モードを終了します(Cisco HyperFlex のメンテナンス モードの終了を参照してください)。 | ||
ステップ 10 | 次の ESXi のアップグレードに進む前に、クラスタが正常な状態になっていることを確認します。
stcli cluster storage-summary --detail | ||
ステップ 11 | クラスタ内のすべてのホストに対してこのプロセスを順に繰り返します。
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コンピューティング専用ノードのアップグレードに関する考慮事項
アップグレードの導入は、オンライン モードまたはオフライン モードで行うことができます。正常にアップグレードするには、アップグレード プロセスに影響を及ぼすアップグレード オプションと作業順序について理解しておく必要があります。
コンピューティング専用ノードをバージョン 2.2(7c) から 3.1(2b) にアップグレードする
コンピューティング専用ノードを 2.2(7c)/1.7x から 3.1(2b)/1.8(1c) にアップグレードする場合は、オンライン アップグレード プロセスのワークフローで説明されているように、中断のないオンライン ローリング アップグレード手順に従います。
新しい HX Data Platform アップグレード ワークフローにより、フル アップグレードの一環としてコンピューティング専用ノード ファームウェアと HX Data Platform コンポーネントの両方が自動的にアップグレードされます。
オフラインのアップグレードについては、オフライン アップグレード プロセスのワークフローを参照してください。
コンピューティング専用ノードを 2.2(6f)/1.7x から 3.1(2b)/1.8(1c) にアップグレードする場合は、新しい HX Data Platform アップグレード ワークフローによって HX Data Platform コンポーネントが自動的にアップグレードされます。
ただし、HX Data Platform アップグレードが完了した後、コンピューティング専用ノード サーバ ファームウェアのアップグレードを手動で完了する必要があります。
ステップ 1 | 分散リソース スケジューラ(DRS)が有効で、自動モードに設定されていることを確認してください。
これにより HX ノードを自動的に使用不可にすることができます。あるいは、vMotion を使用してすべての VM を手動でホストから切り離して移行します。vMotion で移行すると、仮想マシンの可用性を中断させることなく、新しいホストに仮想マシンを移動することができます。詳細な手順については、VMware KB の記事を参照してください。 |
ステップ 2 | それぞれのコンピューティング専用ノードをメンテナンス モードにします。 |
ステップ 3 | UCS Manager GUI で [サーバ(Servers)] > [サービス プロファイル(Service Profiles)] に移動し、[保留中のアクティビティ(Pending Activities)] をクリックすると、完了前にユーザ確認応答を必要とするタスクが表示されます。コンピューティング専用サーバごとに保留中のリブートを手動で [確認応答(Acknowledge)] して受け入れます。これによりリブートがトリガーされて、新しいバージョンの UCS ファームウェアがインストールされます。 |
ステップ 4 | コンピューティング専用ノードのアップグレードが完了して完全にリブートするまで待ちます。コンピューティング専用ノードが起動したら、UCS Manager で正しい UCS ファームウェアが存在することを確認します。UCSM のファームウェア バージョンの確認を参照してください。 |
ステップ 5 | クラスタ内のすべてのコンピューティング専用ノードに対してこの手順を繰り返します。 |