ソフトウェア バージョン情報の表示
ACE のフラッシュ メモリ内で実行中のシステム ソフトウェアのバージョンを表示するには、 show version コマンドを使用します。 show version コマンドは、アップグレードの前後で、ACE のソフトウェア バージョンを確認するために使用します。
このコマンドの構文は、次のとおりです。
show version
例えば、 show version コマンドの全出力を表示するには、次のように入力します。
host1/Admin# show version
Cisco Application Control Software (ACSW)
TAC support: http://www.cisco.com/tac
Copyright (c) 2002-2006, Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
The copyrights to certain works contained herein are owned by
other third parties and are used and distributed under license.
Some parts of this software are covered under the GNU Public
License. A copy of the license is available at
http://www.gnu.org/licenses/gpl.html.
loader: Version 12.2[117]
system: Version 3.0(0)A1(1) [build 3.0(0)A1(1) _01:26:21-2006/03/13_/auto/a
dbu-rel/ws/REL_3_0_0_A1_1]
system image file: [LCP] disk0:c6ace-t1k9-mzg.3.0.0_A1_1.bin
licensed features: no feature license is installed
cpu: 0, model: SiByte SB1 V0.2, speed: 700 MHz
cpu: 1, model: SiByte SB1 V0.2, speed: 700 MHz
total: 957816 kB, free: 374588 kB
shared: 0 kB, buffers: 2572 kB, cached 0 kB
total: 500040 kB, used: 449976 kB, available: 50064 kB
last boot reason: reload command by admin
configuration register: 0x1
host kernel uptime is 1 days 10 hours 59 minute(s) 10 second(s)
ソフトウェア著作権情報の表示
ACE のソフトウェア著作権情報を表示するには、 show copyright コマンドを使用します。このコマンドの構文は、次のとおりです。
show copyright
次に入力例を示します。
host1/Admin# show copyright
Cisco Application Control Software (ACSW)
TAC support: http://www.cisco.com/tac
Copyright (c) 2002-2006, Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
The copyrights to certain works contained herein are owned by
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ハードウェア情報の表示
ACE のハードウェア コンポーネントの詳細を表示するには、 show hardware コマンドを使用します。このコマンドの構文は、次のとおりです。
show hardware
例えば、ACE ハードウェア コンポーネントの詳細を表示するには、次のように入力します。
host1/Admin # show hardware
表5-1 に、 show hardware コマンド出力の各フィールドについて説明します。
表5-1 show hardware コマンドのフィールドの説明
|
|
Product Number |
ACE の製品番号 |
Serial Number |
ACE のシリアル番号 |
Card Index |
インデックス値で指定された ACE の場所 |
Hardware Rev |
ACE のハードウェア リビジョン |
Feature Bits |
ACE ハードウェアのイネーブルにされた機能ビット |
Slot No. |
ACE が設置されているスイッチまたはルータのシャーシのスロット番号 |
Type |
スイッチまたはルータのシャーシに設置されているモジュールのタイプ |
Module Mode |
サポートされているインターネットワーキング速度(Gbps) |
ハードウェア コンポーネントの表示
ACE のシステム ハードウェア コンポーネントを表示するには、show inventory コマンドを使用します。このコマンドは、製品 ID、シリアル番号、バージョン ID など、ACE の Field Replaceable Unit(FRU; 現場交換可能ユニット)に関する情報を表示します。
このコマンドの構文は、次のとおりです。
show inventory [raw]
オプションの raw キーワードを指定すると、ACE の各温度センサーに関する情報が表示されます。
例えば、ACE ハードウェア コンポーネントの詳細を表示するには、次のように入力します。
host1/Admin # show inventory
表5-2 に、 show inventory コマンド出力の各フィールドについて説明します。
表5-2 show inventory コマンドのフィールドの説明
|
|
Name |
スイッチまたはルータのシャーシ内の ACE に割り当てられた名前 |
Descr |
スイッチまたはルータのシャーシに設置されている ACE の説明
(注) オプションの raw キーワードを指定すると、Descr フィールドに ACE の各温度センサーに関する情報も表示されます。
|
PID |
ACE の製品 ID |
VID |
ACE のバージョンの ID |
SN |
ACE のシリアル番号 |
表5-3 に、 show inventory raw コマンド出力の各フィールドについて説明します。
表5-3 show inventory raw コマンドの各フィールドの説明
|
|
Name |
ACE の温度センサーに割り当てられた名前 |
Descr |
温度センサーの説明 |
PID |
適用されない |
VID |
適用されない |
SN |
適用されない |
システム プロセスの表示
ACE で実行中のすべてのプロセスに関する全般的な情報を表示するには、show processes コマンドを使用します。 show processes コマンドは、SiByte 1250 Processor のサマリー CPU 情報を表示します。
show processes コマンドは、すべてのコンテキストで Admin ロールを持つユーザだけが使用できます。システム プロセス情報は、コンテキスト別ではなく、CPU システム レベル(CPU 使用状況の合計値)で表示されます。
このコマンドの構文は、次のとおりです。
show processes [cpu | log [ details | pid process_id ] | memory]
キーワード、引数、およびオプションは次のとおりです。
• cpu -- SiByte 1250 Processor、BCM1250 デュアル コア MIPS プロセッサの CPU 情報を表示します。
• log -- プロセス ログに関する情報を表示します。
• details -- すべてのプロセス ID のプロセス ログ情報を表示します。
• pid process_id -- 特定のプロセス ID に関する情報を表示します。
• memory -- プロセスに関するメモリ情報を表示します。
例えば、SiByte 1250 Processor のメモリ情報を表示するには、次のように入力します。
host1/Admin# show processes mem
PID MemAlloc StackBase/Ptr Process
----- -------- ----------------- ----------------
1 14592 7fff7f40/7fff77d0 init
表5-4 に、 show processes コマンド出力の各フィールドについて説明します。 show processes コマンドは、SiByte 1250 Processor の CPU サマリー情報を表示します。
表5-4 show processes コマンドのフィールドの説明
|
|
PID |
プロセス ID |
State |
プロセス状態。プロセスの状態を表す各ステータス コードとその意味を以下に要約します。 • D -- 割り込み不可能なスリープ状態(通常は I/O 関連) • ER -- 実行時エラー • NR -- 停止状態 • R -- 実行中または(実行キューに登録されており)実行可能な状態 • S -- 割り込み可能なスリープ状態(イベントの完了待ち) • T -- ジョブ制御シグナルによって、またはトレース中であるため、停止している状態 • W -- ページング中 • X -- プロセスが停止した状態 • Z -- 終了しているが親によって回収されていない機能停止のプロセス(「ゾンビ」)。 |
PC |
現在のプログラム カウンタ(16 進形式) |
Start_cnt |
プロセスが開始された回数 |
TTY |
プロセスを制御する端末。「--」 は通常、デーモンが特定の端末で実行されていないことを意味します。 |
Process |
プロセスの名前 |
表5-5 に、 show processes cpu コマンド出力の各フィールドについて説明します。
表5-5 show processes cpu コマンドのフィールドの説明
|
|
CPU Utilization |
ACE の CPU 使用率(パーセント)を、5 秒間隔、1 分間隔、または 5 分間隔で、リスト表示します。 |
PID |
プロセス ID |
Runtime (ms) |
プロセスが消費した CPU 時間(ミリ秒) |
Invoked |
プロセスが呼び出された回数 |
uSecs |
各プロセス呼び出しの平均 CPU 時間(マイクロ秒) |
1 Sec |
直前の 1 秒間の CPU 使用率(パーセント) |
5 Sec |
直前の 5 秒間の CPU 使用率(パーセント) |
1 Min |
直前の 1 分間の CPU 使用率(パーセント) |
5 Min |
直前の 5 分間の CPU 使用率(パーセント) |
Process |
プロセスの名前 |
表5-6 に、 show processes log コマンド出力の各フィールドについて説明します。
表5-6 show processes log コマンドのフィールドの説明
|
|
Process |
プロセスの名前 |
PID |
プロセス ID |
Normal-exit |
プロセスが正常終了したかどうかを示すステータス |
Stack |
スタック トレースがログに記録されているかどうかを示すステータス |
Core |
コア ファイルが存在するかどうかを示すステータス |
Log-create-time |
ログ ファイルが生成された時刻 |
表5-7 に、 show processes log details | pid コマンド出力の各フィールドについて説明します。
表5-7 show processes log | pid details コマンドのフィールドの説明
|
|
Service |
サービスの名前 |
Description |
サービスの簡単な説明 |
Started at |
プロセス開始時刻 |
Stopped at |
プロセス停止時刻 |
Uptime |
プロセスの稼働時間 |
Start type |
プロセスの再開可能特性(すなわち、ステートレス再開かステートフル再開か)を示すシステム マネージャ オプション |
Death reason |
システム マネージャがプロセスを強制終了させた理由(sysmgr ハートビートに対する応答がないなど) |
Exit code |
プロセスの終了コード
(注) 通常は、強制終了させられたプロセスのシグナル番号です。
|
CWD |
現在の作業ディレクトリ |
Virtual memory |
コード、データ ヒープ、プロセスのスタックが配置されている仮想メモリ アドレス |
PID |
プロセス ID |
SAP |
サービス アクセス ポイント |
UUID |
SiByte 1250 Processor のユニバーサル固有識別情報 |
表5-8 に、 show processes memory コマンド出力の各フィールドについて説明します。
表5-8 show processes memory コマンドのフィールドの説明
|
|
PID |
プロセス ID |
MemAlloc |
プロセスによって割り当てられたメモリ領域の合計 |
StackBase/Ptr |
プロセスのスタック ベースと現在のスタック ポインタ(16 進形式) |
Process |
プロセスの名前 |
プロセス ステータス情報とメモリ リソース制限の表示
詳細なプロセス ステータス情報とメモリ リソース制限を表示するには、EXEC モード コマンド show terminal internal info を使用します。
このコマンドの構文は、次のとおりです。
show terminal internal info
次に入力例を示します。
host1/Admin# show terminal internal info
表5-9 に、show terminal internal info コマンド出力の各フィールドについて説明します。
表5-9 show terminal internal info コマンドのフィールドの説明
|
|
プロセス情報 |
Name |
プロセスを開始した実行可能ファイルの名前 |
State |
プロセス状態。プロセスの状態を表す各ステータス コードとその意味を以下に要約します。 • D -- 割り込み不可能なスリープ状態(通常は I/O 関連) • ER -- 実行時エラー • NR -- 停止状態 • R -- 実行中または(実行キューに登録されており)実行可能な状態 • S -- 割り込み可能なスリープ状態(イベントの完了待ち) • T -- ジョブ制御シグナルによって、またはトレース中であるため、停止している状態 • W -- ページング中 • X -- プロセスが停止した状態 • Z -- 終了しているが親によって回収されていない機能停止のプロセス(「ゾンビ」) |
TGID |
端末グループ識別子 |
PID |
プロセス ID |
PPID |
親プロセス ID |
TracerPID |
トレーサ プロセス ID |
UID |
プロセスを開始したユーザの ID(4 要素のリスト) |
GID |
プロセスが属するグループの ID(4 要素のリスト) |
FDSize |
プロセス ファイル記述子のサイズ |
Groups |
グループの総数 |
VmSize |
プロセスが使用している仮想メモリ領域の合計(KB) |
VmLck |
ロック済み仮想メモリ領域の合計(KB) |
VmRSS |
プロセスが使用している物理メモリ領域の合計(KB) |
VmData |
仮想メモリ データ サイズ(KB) |
VmStk |
仮想メモリ スタック サイズ(KB) |
VmExe |
実行可能な仮想メモリ領域(KB) |
VmLib |
仮想メモリ ライブラリ サイズ(KB) |
SigPnd |
シグナルは保留中です |
SigBlk |
シグナルはブロックされました |
SigIgn |
シグナルは無視されました |
SigCat |
シグナルが捕捉されました |
CapInh |
機能継承特権 |
CapPrm |
機能特権(プロセッサ リソース マネージャ) |
CapEff |
機能実効特権 |
メモリ制限 |
Core file size |
作成可能なコア ファイルの最大サイズ(ブロック数) |
Data seg size |
プロセスのデータ セグメントの最大サイズ(KB) |
File size |
シェルによって作成されるファイルの最大サイズ(ブロック数) |
Max locked memory |
プロセスがメモリ内にロック可能な最大サイズ(KB) |
Max memory size |
プロセス常駐セットの拡張可能な最大サイズ(KB)
(注) この制約により、プロセスに与えられる物理メモリ領域が制限されます。
|
Open files |
このプロセスでオープン可能なファイルの最大数 |
Pipe size |
パイプ バッファ サイズ(バイト) |
Stack size |
プロセスのスタック セグメントの最大サイズ(KB) |
CPU time |
各プロセスによって使用される最大 CPU 時間(秒) |
Max user processes |
ユーザ ID が同時に使用可能なプロセスの最大数 |
Virtual memory |
プロセスが使用可能な最大仮想メモリ領域(KB) |
システム情報の表示
システム情報を表示するには、show system コマンドを使用します。このコマンドの構文は、次のとおりです。
show system { error-id { hex_id | list } | internal | kmem | resources | uptime }
キーワードは次のとおりです。
• error-id -- エラーの説明を表示します。
• hex_id -- 16 進形式のエラー ID です。0x0 ~ 0xffffffff の範囲で指定します。
• list -- すべてのエラー ID を指定します。
• internal -- 訓練を受けた Cisco の保守担当者のみが使用する一連の内部システム レベル コマンドを指定します。
• kmem -- Linux のカーネル メモリ使用状況を表示します。
• resources -- システム関連の CPU およびメモリ統計情報を表示します。
• uptime -- ACE の稼働時間を表示します。
例えば、ACE の CPU およびメモリ統計情報を表示するには、次のように入力します。
host1/Admin# show system resources
表5-10 に、 show system kmem コマンド出力の各フィールドについて説明します。
表5-10 show system kmem コマンドのフィールドの説明
|
|
メモリ |
Total |
Linux カーネル RAM の使用可能な領域の合計(物理 RAM 領域から予約ビットおよびカーネルのバイナリ コード サイズを差し引いた値) |
Used |
使用済みの Linux カーネル RAM 領域 |
Free |
使用可能な Linux カーネル RAM 領域 |
Shared |
常にゼロ |
Buffers |
バッファ キャッシュ内のメモリ |
Cached |
ページ キャッシュ(ディスク キャッシュ)用の RAM 領域からスワップ キャッシュ用の RAM 領域を差し引いた値 |
スワップ |
Total |
物理スワップ メモリ領域の合計 |
Used |
使用中スワップ メモリ領域の合計 |
Free |
使用可能なスワップ メモリ |
MemTotal |
Linux カーネル RAM の使用可能な領域の合計(物理 RAM 領域から予約ビットおよびカーネルのバイナリ コード サイズを差し引いた値) |
MemFree |
使用可能な Linux カーネル RAM 領域 |
MemShared |
常にゼロ |
Buffers |
バッファ キャッシュ内のメモリ |
Cached |
ページ キャッシュ(ディスク キャッシュ)用の RAM 領域からスワップ キャッシュ用の RAM 領域を差し引いた値 |
SwapCached |
一度スワップ アウトされたあとにスワップ インされたが、まだスワップ ファイル内に存在するメモリ領域。このメモリ領域は既にスワップ ファイル内に存在するため、必要になるたびにスワップアウトする必要はありません。これにより I/O 回数が軽減されます。 |
Active |
最近使用されたメモリ領域で、通常は絶対に必要でないかぎり、再要求されない領域 |
Inactive |
未使用または簡単に解放可能なメモリ領域 |
HighTotal |
ハイメモリ(highmem)領域の合計サイズ。highmem とは、約 860 MB の物理 RAM 領域より上位のすべてのメモリ領域を指します。カーネルは間接的な方法を使用してハイメモリ領域にアクセスします。データ キャッシュは、このメモリ領域に配置できます。 |
HighFree |
ハイメモリ(highmem)領域の空き領域の合計 |
LowTotal |
ローメモリ(highmem 以外の)領域の合計サイズ |
LowFree |
ローメモリ(highmem)領域の空き領域の合計。カーネルはローメモリ領域に直接アクセスできます。すべてのカーネル データ構造体はローメモリ領域に配置する必要があります。 |
SwapTotal |
物理スワップ メモリ領域の合計 |
SwapFree |
使用可能なスワップ メモリ領域 |
Committed_AS |
特定の負荷に対してアウトオブメモリ(OOM)条件が発生しなければ、ほぼ 100% の保証を得るのに必要な RAM 領域の概算値。通常、カーネルはメモリ領域を物理的な上限を超えて割り当てます。例えば、1 GB のメモリ領域を動的に割り当てた場合は、そのメモリ領域を実際に使い始めるまで、その領域に対するアクセス要求は発生しません。Committed_AS は、最悪のシナリオが発生した場合に必要となる RAM 領域またはスワップ メモリ領域の概算値です。 |
表5-11 に、 show system resources コマンド出力の各フィールドについて説明します。
表5-11 show system resources コマンドのフィールドの説明
|
|
Load average |
実行中プロセスの数として定義された負荷。直前の 1 分間、5 分間、および 15 分間のシステム負荷の平均値です。 |
Processes |
システム内のプロセス数、およびコマンド入力時に実際に実行中のプロセス数 |
CPU states |
直前の 1 秒間の、ユーザ モード、カーネル モードおよびアイドル時間での CPU 使用率 |
Memory usage |
総メモリ領域、使用済みメモリ領域、空きメモリ領域、バッファ用メモリ領域、およびキャッシュ用メモリ領域(KB)。使用済みメモリ統計情報には、バッファとキャッシュも含まれます。 |
表5-12 に、 show system uptime コマンド出力の各フィールドについて説明します。
表5-12 show uptime コマンドのフィールドの説明
|
|
System start time |
ACE が起動された日時 |
System uptime |
ACE のハードウェアとソフトウェアの稼働時間 |
Kernel uptime |
オペレーティング システム(OS)の稼働時間 |
ICMP 統計情報の表示
Internet Control Message Protocol(ICMP; インターネット制御メッセージ プロトコル)の統計情報を表示するには、show icmp statistics コマンドを使用します。このコマンドの構文は、次のとおりです。
show icmp statistics
次に入力例を示します。
host1/Admin # show icmp statistics
ICMP 統計情報を削除するには、 clear icmp statistics コマンドを使用します。
表5-13 に、 show icmp statistics コマンド出力の各フィールドについて説明します。
表5-13 show icmp-statistics コマンドのフィールドの説明
|
|
Total Messages |
ACE が送受信した ICMP メッセージの総数 |
Errors |
ACE が送受信した ICMP エラー メッセージの数 |
Echo Request |
ACE が送受信した ICMP エコー要求メッセージの数 |
Echo Reply |
ACE が送受信した ICMP エコー応答メッセージの数 |
Unreachable |
ACE が送受信した ICMP 到達不能パケットの数 |
TTL Expired |
ACE が送受信した ICMP TTL 期限切れメッセージの数 |
Redirect |
ACE が送受信した ICMP リダイレクト メッセージの数 |
Address Mask |
ACE が送受信した ICMP アドレス マスク要求メッセージの数 |
Param problem |
ACE が送受信した ICMP パラメータ問題メッセージの数 |
Source Quench |
ACE が送受信した ICMP ソース クエンチ(始点抑制要求)メッセージの数 |
Time Stamp |
ACE が送受信した ICMP タイムスタンプ(要求)メッセージの数 |
テクニカルサポート情報の表示
問題が発生したとき、それを報告するために ACE に関する全般的な情報を表示するには、EXEC モードで show tech-support コマンドを使用します。このコマンドは、発生した問題を報告するときにも使用できます。このコマンドを使用して ACE に関するあらゆる情報を収集し、コマンドの出力をテクニカルサポートの担当者に提出してください。
show tech-support コマンドは、複数の show コマンドの出力を一度に表示します。このコマンドの出力は、設定によって異なります。
コマンドごとに詳細な情報を出力できます。また、特定のインターフェイスまたはモジュール用に出力を指定することもできます。各コマンド出力は、コマンドごとに改行され、コマンド名が先頭に出力されます。
(注) 明示的に terminal length コマンドを 0(ゼロ)に設定して、自動スクロールをディセーブルに、手動スクロールをイネーブルにてください。設定済みの端末サイズは、show terminal コマンドで確認できます。このコマンドの出力が表示されたら、必要に応じて端末長をリセットしてください(第 1 章「ACE の設定」 の「端末表示属性の設定」を参照)。
(注) このコマンドの出力をファイルに保存するには、show tech-support コマンドの末尾に > filename を指定します(第 4 章「ACE ソフトウェアの管理」を参照)。ファイルを保存する場合は、十分な空き領域があることを確認してください。各ファイルのサイズは約 1.8 MB です。
show tech-support コマンドのデフォルトの出力には、例えば、次の各コマンドの出力を含みます。
• show hardware -- 「ハードウェア情報の表示」を参照してください。
• show interface -- 『 Cisco Application Control Engine Module Routing and Bridging Configuration Guide 』を参照してください。
• show process -- 「システム プロセスの表示」を参照してください。
• show running-config -- 第 4 章「ACE ソフトウェアの管理」 を参照してください。
• show version -- 「ソフトウェア バージョン情報の表示」を参照してください。
このコマンドの構文は、次のとおりです。
show tech-support [details]
オプションの details キーワードを指定すると、各 show コマンドの詳細な情報が表示されます。
例えば、ACE の現在の実行ステートの抜粋を表示するには、次のように入力します。
host1/Admin# show tech-support
Cisco Application Control Software (ACSW)
TAC support: http://www.cisco.com/tac
Copyright (c) 2002-2006, Cisco Systems, Inc. All rights reserved.
The copyrights to certain works contained herein are owned by
other third parties and are used and distributed under license.
Some parts of this software are covered under the GNU Public
License. A copy of the license is available at
http://www.gnu.org/licenses/gpl.html.
loader: Version 12.2[117]
system: Version 3.0(0)A1(1) [build 3.0(0)A1(1) _01:26:21-2006/03/13_/auto/a
dbu-rel/ws/REL_3_0_0_A1_1]
system image file: [LCP] disk0:c6ace-t1k9-mzg.3.0.0_A1_1.bin
licensed features: no feature license is installed
--More--Generating configuration....
cpu: 0, model: SiByte SB1 V0.2, speed: 700 MHz
cpu: 1, model: SiByte SB1 V0.2, speed: 700 MHz
total: 957816 kB, free: 367840 kB
shared: 0 kB, buffers: 2928 kB, cached 0 kB
total: 500040 kB, used: 449976 kB, available: 50064 kB
last boot reason: reload command by admin
configuration register: 0x1
host kernel uptime is 2 days 16 hours 41 minute(s) 20 second(s)
NAME: "module 3", DESCR: "Application Control Engine 8G"
PID: WS-SVC-NTS10-1-K9 , VID: V00, SN: SAD0837030D
Product Number: WS-SVC-NTS10-1-K9
Serial Number: SAD0837030D
show tech-support コマンドの出力を、ACE 上の disk0: ファイル システムのファイル、または FTP、SFTP、あるいは TFTP を使用してリモート サーバにリダイレクトするには、EXEC モードで tac-pac コマンドを使用します。
(注) show tech-support コマンドの出力は gzip 形式です。出力先ファイル システムで簡単に解凍できるように、ファイル名には .gz 拡張子を含めることを推奨します。
このコマンドの構文は、次のとおりです。
tac-pac {disk0: [ path/ ] filename | { ftp:// server / path [ / filename ] | sftp:// [ username @ ] server / path [ / filename ] | tftp:// server [ : port ] / path [ / filename ] }
キーワード、引数、およびオプションは次のとおりです。
• disk0: [ path/ ] filename -- ファイルの出力先が現在のコンテキストの disk0: ファイル システムであることを指定します。オプションの path を省略すると、ファイルは disk0: ファイル システムのルート ディレクトリに出力されます。
• ftp:// server / path [ / filename ] -- FTP ネットワーク サーバおよびファイル名(省略可)を指定します。
• sftp:// [ username @ ] server / path [ / filename ] -- SFTP ネットワーク サーバおよびファイル名(省略可)を指定します。
• tftp:// server [ : port ] / path [ / filename ] -- TFTP ネットワーク サーバおよびファイル名(省略可)を指定します。
例えば、 show tech-support コマンドの出力をリモートの FTP サーバに送信するには、次のように入力します。
host1/Admin# tac-pac ftp://192.168.1.2/tac-output_10-7-07.gz