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この章では、PA-MC-8TE1+ Port Adapter について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
• 「機能」
• 「LED」
PA-MC-8TE1+(図1-1 を参照)は、8 つの T1 または E1 インターフェイスを提供するシングル幅のポート アダプタです。PA-MC-8TE1+ インターフェイスは、チャネライズド、フラクショナル、またはアンフレームド(E1 のみ)に対応できます。
図1-1 PA-MC-8TE1+ Port Adapter --前面プレート
チャネライズド データを使用している場合、各 DS1 インターフェイスは、最大 24 の T1 チャネル グループ(PA-MC-8TE1+ が T1 用に設定されている場合)、または最大 31 の E1 チャネル グループ(PA-MC-8TE1+ が E1 用に設定されている場合)を提供します。T1 グループには、0 ~ 23 の番号が付けられ、E1 グループには、0 ~ 30 の番号が付けられます。各 T1 チャネル グループは、最大 24 の 64 kbps タイム スロット(番号 1 ~ 24)を提供します。各 E1 チャネル グループは、最大 31 の 64 kbps タイム スロット(番号 1 ~ 31)を提供します。複数のタイム スロットを 1 つのチャネル グループに対応付けることができます。システムは各チャネル グループを 1 つのシリアル インターフェイスとして認識するので、各チャネル グループ単位で設定することができます。各チャネル グループで使用可能な帯域幅は、n× 56 kbps またはn× 64 kbps で計算します。nは T1 タイム スロットの数(1 ~ 24)または E1 チャネルの数(1 ~ 31)です。
ISDN PRI を使用している場合、各 T1 インターフェイスは、64 kbps 全二重でデータを送受信する 23 本のベアラ(B)チャネルと 64 kbps 全二重でデータを送受信する 1 本のデータ(D)チャネルを提供します。各 E1 インターフェイスは、64 kbps 全二重でデータを送受信する 30 本のベアラ(B)チャネルと 64 kbps 全二重でデータを送受信する 1 本のデータ(D)チャネルを提供します。B チャネルはユーザ データの伝送に使用されます。D チャネルは、コール セットアップ制御やネットワーク接続の切断に使用されるほか、ルータと ISDN スイッチの間の通信も提供します。システムは B チャネルと D チャネルを、High-Level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データリンク制御)および PPP(ポイントツーポイント プロトコル)カプセル化をサポートする1つのシリアル インターフェイスとして認識します。ISDN PRI を使用している場合、マルチチャネル PA-MC-8TE1+ Port Adapter は、Dial-on-Demand Routing(DDR; ダイヤル オンデマンド ルーティング)をサポートします。
(注) PA-MC-8TE1+ が FlexWAN モジュールに搭載されている場合は、ISDN PRI をサポートしません。
PA-MC-8TE1+ 上の各チャネルは、データ伝送に帯域の一部分(フラクショナル T1 または E1)または帯域全体を使用します。各チャネルが使用可能な帯域幅は、n× 56 kbps またはn× 64 kbps で計算します。 n は T1 では 1 ~ 24、E1 では 1 ~ 31 の数です。T1 および E1 の全帯域を使用していない場合は、未使用部分の帯域は使用できず、アイドル チャネル データで埋められます。
(注) PA-MC-8TE1+ のタイム スロットの番号は、T1 では 1 ~ 24、E1 では 1 ~ 31 です。これは他のシスコ製品で使用されているゼロ方式(0 ~ 23 または 0 ~ 30)と異なります。このような番号方式を使用しているのは、チャネライズド機器の T1 および E1 用に使用される Telco の番号方式との整合性を保証するためです。
PA-MC-8TE1+ は、T1 ネットワークで Extended Super Frame(ESF; 拡張スーパ フレーム)の Facility Data Link(FDL; ファシリティ データ リンク)をサポートするとともに、ネットワークおよびペイロードのループバックもサポートします。また、各 T1 または E1 リンク上での Bit Error Rate Test(BERT; ビット誤り率テスト)もサポートします。
(注) PA-MC-8TE1+ では、BERT を実行できるのはフレームド T1/E1 信号の場合だけです。
PA-MC-8TE1+ は、高帯域データ レートにおける複数の T1 または E1 の集束( インバース多重 または ボンディング と呼ばれます)には 対応していません 。マルチチャネル PA-MC-8TE1+ は、各 T1 または E1 リンクで、Cisco HDLC、フレームリレー、PPP、Switched Multimegabit Data Service(SMDS; スイッチド マルチメガビット データ サービス)、Data Exchange Interface(DXI; データ交換インターフェイス)カプセル化をサポートします。SMDS の場合だけ、T1 または E1 回線上で DXI が送信されるので、DXI 直接入力機能を持つ SMDS スイッチに接続する必要があります。
• NxDS0 BERT 機能により、BERT をチャネル/タイムスロットごとに実行できます(NxDS0 BERT は、既存の BERT の機能性を拡張したものであり、BERT が DS0 ごとにテストできるようします)。
• ユニバーサル ポート -- 各ポート アダプタの 8 つのインターフェイス ポートは T1 設定(CSU [チャネル サービス ユニット]または DSU[データ サービス ユニット]内蔵)または E1 設定(G.703/G.704 平衡型 120 Ω インターフェイス内蔵)が可能です。
• 最大 248 の全二重 HDLC チャネルに対する全 T1/E1 ポートの完全な DS0 チャネル化機能
• 各チャネルのデータ レートは、56 kbps または 64 kbps の倍数
• 各ポートの最大データレートは、1.536 Mbps(T1)、1.984 Mbps(E1 G.704)、2.048 Mbps(E1 アンフレームド)
• T1/E1 の統合 -- 回線符号化方式は、T1 回線では Alternate Mark Inversion(AMI; 交互マーク反転)または B8ZS、E1 回線ではフレーム同期 AMI または HDB3。フレーミング フォーマットは、T1 回線では SF または ESF、E1 回線では CRC4、非 CRC4、またはアンフレームド
• FDL のフルサポート、および ANSI T1.403 または AT&T TR 54016 による FDL パフォーマンス モニタリング
• Network Processing Engine(NPE; ネットワーク処理エンジン)を介した 23B+D(T1)または 30B+D に対する ISDN のフルサポート
(注) PA-MC-8TE1+ が FlexWAN モジュールに搭載されている場合は、ISDN PRI をサポートしません。
Cisco 7500 シリーズ ルータ、または Cisco 7600 シリーズ ルータを使用する場合は次の制約事項があります。
• PA-MC-8TE1+ が FlexWAN モジュールに搭載されている場合は、ISDN PRI をサポートしません。
• PA-MC-8TE1+ が、Cisco 7500 シリーズ ルータの Versatile Interface Processor(VIP)に搭載されている場合は、 card type コマンドの実行後に MEMD の再分割が行われます。メモリが再分割されている間、システムは 3 分間にわたり停止します。
(注) この状態は、CSCec11122 を内蔵していないイメージに限り発生します。
PA-MC-8TE1+ には、グリーンのイネーブル(EN)LED が 1 つ、オレンジ/レッドのアラーム(AL)LED が 1 つあります。さらにグリーン/イエローのポート ステータス LED が、ポート アダプタの各ポートに 1 つずつあります(図1-2 を参照)。
システムの初期設定後、イネーブル LED が点灯し、ポート アダプタが動作可能になっていることを示します。
PA-MC-8TE1+ をイネーブルにするには、次の条件が満たされている必要があります。
• PA-MC-8TE1+ が正しく接続され、電力が供給されている。
• ポート アダプタ用の有効なシステム ソフトウェア イメージが正常にダウンロードされている。
上記のいずれかの条件が満たされていない場合、またはその他の理由で初期設定に失敗した場合は、イネーブル LED は点灯しません。
表1-1 に、LED の機能を示します。
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PA-MC-8TE1+ の T1/E1 インターフェイス レセプタクルは、T1(100 Ω)と E1(120 Ω)両用の RJ-48C コネクタです。
ポートを回線に適切に接続したあと、Cisco IOS が回線の起動を報告するまで、約 30 秒かかります。
各コネクタは、T1.403 および ACCUNET TR62411 の規格に適合した T1(100 Ω)または E1(120 Ω)のインターフェイスをサポートします。RJ-48C コネクタには、外付けトランシーバは必要ありません。DS1 ポートは、Foil Twisted-Pair(FTP;フォイル ツイストペア)ケーブルを使用する T1 インターフェイスです。
CE マーキングの適合要件を満たすためには、インピーダンス 120 Ωのシールド付き FTP ケーブルを使用する必要があります。
図1-3 に、PA-MC-8TE1+ のインターフェイス ケーブル コネクタを示します。PA-MC-8TE1+ へのケーブル接続の方法については、「インターフェイス ケーブルの接続」を参照してください。
図1-3 PA-MC-8TE1+ Port Adapter のインターフェイス コネクタ
表1-2 に、RJ-48C コネクタの信号ピン割り当てを示します。
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ここでは、サポート対象プラットフォーム上でのポート アダプタのスロット位置について説明します。次のプラットフォームのスロット位置を図で示します。
• 「Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR シリーズ ルータのスロット番号」
• 「Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードのスロット番号」
• 「Cisco 7500 シリーズ ルータの VIP スロット番号」
• 「FlexWAN モジュールが搭載された Catalyst 6000 ファミリ スイッチ および Cisco 7600 シリーズ ルータのスロット番号」
Cisco 7204 ルータと Cisco 7204VXR ルータには、ポート アダプタ用のスロットが 4 つ、入力/出力(I/O)コントローラ用のスロットが 1 つあります。Cisco 7204VXR ルータには、NPE 用、または Network Services Engine(NSE; ネットワーク サービス エンジン)用のスロットも 1 つあります。スロットは、左下から右上にスロット 1 ~ スロット 4 までの番号が付けられています。ポート アダプタは任意のスロット(スロット 1 ~ スロット 4 まで)に搭載することができます。スロット 0 は常に I/O コントローラ専用です。図1-4 に、Cisco 7204 ルータのスロット番号を示します。図1-5 に、Cisco 7204VXR ルータのスロット番号を示します。
図1-4 Cisco 7204 ルータのポート アダプタ スロット
図1-5 Cisco 7204VXR ルータのポート アダプタ スロット
Cisco 7206 ルータと Cisco 7206VXR ルータには、ポート アダプタ用のスロットが 6 つ、入力/出力(I/O)コントローラ用のスロットが 1 つあります。Cisco 7206VXR には、NPE 用または NSE 用のスロットも 1 つあります。スロットは、左下から右上にスロット 1 ~ スロット 6 までの番号が付けられています。ポート アダプタは任意のスロット(スロット 1 ~ スロット 6 まで)に搭載することができます。スロット 0 は常に I/O コントローラ専用です。図1-6 に、Cisco 7206 ルータのスロット番号を示します。図1-7 に、Cisco 7206VXR ルータのスロット番号を示します。
図1-6 Cisco 7206 ルータのポート アダプタ スロット
図1-7 Cisco 7206VXR ルータのポート アダプタ スロット
図1-8は、ポート アダプタが搭載された Cisco 7201 ルータの前面図です。Cisco 7201 ルータのポート アダプタ スロットは 1 つだけです(スロット 1)。
図1-8 Cisco 7201 ルータのポート アダプタ スロット
図1-9は、ポート アダプタが搭載された Cisco 7301 ルータの前面図です。Cisco 7301 ルータのポート アダプタ スロットは 1 つだけです(スロット 1)。
図1-9 Cisco 7301 ルータのポート アダプタ スロット
Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードは、Cisco 7304 ルータ モジュールのスロット 2 ~ 5 に取り付けます。図1-10 に、ポート アダプタが搭載された Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードを示します。Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードには、シングル幅のポート アダプタを 1 つ搭載することができます。
図1-11 に、Cisco 7304 ルータのモジュール スロット番号を示します。ポート アダプタ スロット番号は、モジュール スロット番号と同じです。スロット 0 とスロット 1 は、NPE モジュールまたは NSE モジュール専用です。
図1-10 Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カード--ポート アダプタ搭載
図1-11 Cisco 7304 ルータのモジュール スロット
図1-12は、ポート アダプタが搭載された Cisco 7401ASR ルータの前面図です。Cisco 7401ASR ルータのポート アダプタ スロットは 1 つだけです(スロット 1)。
図1-12 Cisco 7401ASR ルータのポート アダプタ スロット
ポート アダプタは、Cisco 7500 シリーズ ルータで使用される VIP でサポートされています。Cisco 7505 ルータでは、VIP マザーボードは VIP スロットに水平に搭載されます。Cisco 7507 ルータおよび Cisco 7513 ルータでは、VIP マザーボードは VIP スロットに垂直に搭載されます。ポート アダプタは VIP 上のどちらのベイ(ポート アダプタ スロット 0 または 1)にも搭載することができます。VIP 上のベイは、左から右に番号が付けられています。図1-13 に、VIP 上のスロット番号を示します。
Cisco 7505 ルータには、ポート アダプタ用のスロットが 4 つ、RSP 用のスロットが 1 つあります。スロット番号は下から上に付けられています。ポート アダプタは、任意の VIP インターフェイス スロット(スロット 0 ~ 3)に搭載することができます。スロットのうち 1 つは、常に RSP 専用にします。図1-14 に、Cisco 7505 ルータのスロット番号を示します。
図1-14 Cisco 7505 ルータの VIP スロット
Cisco 7507 ルータには、ポート アダプタ用のスロットが 5 つ、RSP 用のスロットが 2 つあります。スロット番号は左から右に付けられています。ポート アダプタは、任意の VIP インターフェイス スロット(スロット 0、1、4、5、または 6)に搭載することができます。スロット 2 と 3 は、常に RSP 専用です。図1-15 に、Cisco 7507 ルータのスロット番号を示します。
図1-15 Cisco 7507 ルータの VIP スロット
Cisco 7513 ルータには、ポート アダプタ用のスロットが 11 個、RSP 用のスロットが 2 つあります。スロット番号は左から右に付けられています。ポート アダプタは、任意の VIP インターフェイス スロット(スロット 0 ~ 5、またはスロット 9 ~ 12)に搭載することができます。スロット 6 と 7 は、常に RSP 専用です。図1-16 に、Cisco 7513 ルータのスロット番号を示します。
図1-16 Cisco 7513 ルータの VIP スロット
FlexWAN モジュールは、スーパーバイザ エンジン専用のスロット 1 を除き、Catalyst 6000 ファミリ スイッチまたは Cisco 7600 シリーズ ルータの任意のスロットに搭載することができます。ポート アダプタは、FlexWAN モジュールのモジュール ベイ 0 またはモジュール ベイ 1 のいずれかに搭載することができます。図1-17 に、2 つのブランク ポート アダプタが搭載された FlexWAN モジュールを示します。スロット番号の付け方は、Catalyst 6000 ファミリ スイッチと Cisco 7600 シリーズ ルータで同じです。
(注) スロット 1 は、スーパーバイザ エンジン専用です。冗長スーパーバイザ エンジンを使用する場合は、スロット 2 に搭載します。それ以外の場合は、他のモジュール用にスロット 2 を使用できます。
図1-17 ポート アダプタを 1 つ搭載した FlexWAN モジュール
Cisco 7603 ルータには、ポート アダプタ用のスロットが 2 つあります。スロット番号は上から下に付けられています。ポート アダプタは、いずれかの FlexWAN モジュール スロット(スロット 2 または 3)に搭載することができます。スロット 1 は、常にスーパーバイザ エンジン専用です。図1-18 に、Cisco 7603 ルータのスロット番号を示します。
図1-18 Cisco 7603 ルータの FlexWAN および 拡張 FlexWAN スロット
Cisco 7606 ルータには、ポート アダプタ用のスロットが 5 つあります。スロット番号は上から下に付けられています。ポート アダプタは、任意の FlexWAN モジュール スロット(スロット 2 ~ 6)に搭載することができます。スロット 1 は、常にスーパーバイザ エンジン専用です。図1-19 に、Cisco 7606 ルータのスロット番号を示します。
図1-19 Cisco 7606 ルータの FlexWAN および 拡張 FlexWAN スロット
(注) Cisco 7606 ルータで FlexWAN モジュール用に使用されるスロットの一部は、スーパーバイザ エンジン、RSP、OSM を搭載することもできます。詳細については、次の URL にアクセスして、『Cisco 7600 Series Router Installation Guide』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/routers/ps368/products_installation_guide_book09186a008080269a.html
Cisco 7609 ルータには、ポート アダプタ用のスロットが 8 つあります。スロット番号は右から左に付けられています。ポート アダプタは、任意の FlexWAN モジュール スロット(スロット 2 ~ 9)に搭載することができます。スロット 1 は、常にスーパーバイザ エンジン専用です。図1-20 に、Cisco 7609 ルータのスロット番号を示します。
図1-20 Cisco 7609 ルータの FlexWAN および 拡張 FlexWAN スロット
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(注) Cisco 7609 ルータで FlexWAN モジュール用に使用されるスロットの一部は、スーパーバイザ エンジン、RSP、OSM を搭載することもできます。詳細については、次の URL にアクセスして、『Cisco 7600 Series Router Installation Guide』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/routers/ps368/products_installation_guide_book09186a008080269a.html
Cisco 7613 ルータには、ポート アダプタ用のスロットが 12 個あります。スロット番号は上から下に付けられています。ポート アダプタは、任意の FlexWAN モジュール スロット(スロット 2 ~ 13)に搭載することができます。スロット 1 は、常にスーパーバイザ エンジン専用です。図1-21 に、Cisco 7613 ルータのスロット番号を示します。
図1-21 Cisco 7613 ルータの FlexWAN および 拡張 FlexWAN スロット
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(注) Cisco 7613 ルータで FlexWAN モジュール用に使用されるスロットの一部は、スーパーバイザ エンジン、RSP、OSM を搭載することもできます。詳細については、次の URL にアクセスして、『Cisco 7600 Series Router Installation Guide』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/routers/ps368/products_installation_guide_book09186a008080269a.html
ここでは、サポート対象プラットフォームで PA-MC-8TE1+ のインターフェイス アドレスを識別する方法について説明します。インターフェイス アドレスは、ルータまたはスイッチ上の各インターフェイスの物理的な位置を指定します。
ルータに搭載された PA-MC-8TE1+ のインターフェイスは、他のポート アダプタの取り付け/取り外しに関係なく、常に同じアドレスを保持します。ただし、ポート アダプタを別のスロットに移動すると、インターフェイス アドレスの最初の番号が移動先のポート アダプタ スロット番号に変わります。
VIP または FlexWAN モジュールに搭載された PA-MC-8TE1+ のインターフェイスは、他のインターフェイス プロセッサまたはモジュールの取り付け/取り外しに関係なく、常に同じアドレスを保持します。ただし、VIP または FlexWAN モジュールを別のスロットに移動すると、インターフェイス プロセッサまたはモジュールのスロット番号が移動先のインターフェイス プロセッサまたはモジュールのスロット番号に変わります。
(注) インターフェイス ポートは、0 から始まり左から右に番号が付けられています。
以下の項では、サポート対象プラットフォームごとのインターフェイス アドレス フォーマットについて説明します。
• 「Cisco 7200 および Cisco 7200 VXR シリーズ ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7201 ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7301 ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7401ASR ルータのインターフェイス アドレス」
• 「Cisco 7500 シリーズ ルータの VIP インターフェイス アドレス」
• 「FlexWAN モジュールが搭載された Catalyst 6000 ファミリ スイッチおよび Cisco 7600 シリーズ ルータのインターフェイス アドレス」
表1-3 に、サポート対象プラットフォームでのインターフェイス アドレス フォーマットの要約を示します。
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フォーマット |
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Cisco 7200 シリーズ ルータ |
ポート アダプタ スロット -- 1 1 ~ 6(ルータのスロット数により異なる) |
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Catalyst 6000 ファミリ スイッチおよび Cisco 7600 シリーズ ルータ(7603、7606、7609、7613)上の FlexWAN または拡張 FlexWAN モジュール |
モジュール スロット -- 2 2 ~ 13(ルータのスロット数により異なる) |
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1.ポート アダプタ スロット 0 は、常に I/O コントローラ上のファスト イーサネット ポート専用です(存在する場合)。 2.スロット 1 は、スーパーバイザ エンジン専用です。冗長スーパーバイザ エンジンを使用する場合は、スロット 2 に搭載します。それ以外の場合は、他のモジュール用にスロット 2 を使用できます。 |
Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータのポート アダプタ スロットは、左下から右上に番号が付けられています。スロット番号はいずれも スロット 1 から始まり、Cisco 7204 と Cisco 7204VXR はスロット 4 まで、Cisco 7206 と Cisco 7206VXR はスロット 6 まであります。ポート アダプタ は、1 ~ 6 まで(ルータのスロット数により異なる)の任意のポート アダプタ スロットに搭載することができます(スロット 0 は、常に I/O コントローラ専用です)。図1-4、図1-5、図1-6、および図1-7 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 2 つの番号からなり、 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号 の形式で表します( 表1-3 を参照)。たとえば、8 ポート PA-MC-8TE1+ が Cisco 7200 シリーズ ルータのスロット 3 に搭載されている場合、インターフェイス アドレスは 3/0 ~ 3/7 になります(ポート アダプタ スロットが 3、インターフェイス ポートが 0 ~ 7)。
Cisco 7201 ルータでは、ポート アダプタを搭載できるスロットは 1 つだけで、スロット番号は 1 です(図1-8 を参照)。
インターフェイス アドレスは 2 つの番号からなり、 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号 の形式で表します( 表1-3 を参照)。たとえば、8 ポート PA-MC-8TE1+ が Cisco 7201 ルータに搭載されている場合、インターフェイス アドレスは 1/0 ~ 1/7 になります(ポート アダプタ スロットが 1、インターフェイス ポートが 0 ~ 7)。
Cisco 7301 ルータでは、ポート アダプタを搭載できるスロットは 1 つだけで、スロット番号は 1 です(図1-9 を参照)。
インターフェイス アドレスは 2 つの番号からなり、 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号 の形式で表します( 表1-3 を参照)。たとえば、8 ポート PA-MC-8TE1+ が Cisco 7301 ルータに搭載されている場合、インターフェイス アドレスは 1/0 ~ 1/7 になります(ポート アダプタ スロットが 1、インターフェイス ポートが 0 ~ 7)。
Cisco 7304 ルータでは、ポート アダプタは Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 2 ~ 5 に搭載された Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードに搭載されます。ポート アダプタ スロット番号は、モジュール スロット番号と同じです(図1-10、および図1-11 を参照)。
インターフェイス アドレスは 2 つの番号からなり、 モジュール スロット番号/インターフェイス ポート番号 の形式で表します( 表1-3 を参照)。たとえば、8 ポート PA-MC-8TE1+ が、Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 3 に搭載されている Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードに搭載された場合、インターフェイス アドレスは 3/0 ~ 3/7 になります(ポート アダプタ スロットが 3、インターフェイス ポートが 0 ~ 7)。
Cisco 7401ASR ルータでは、ポート アダプタを搭載できるスロットは 1 つだけで、スロット番号は 1 です(図1-12 を参照)。
インターフェイス アドレスは 2 つの番号からなり、 ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号 の形式で表します( 表1-3 を参照)。たとえば、8 ポート PA-MC-8TE1+ が Cisco 7401ASR ルータに搭載されている場合、インターフェイス アドレスは 1/0 ~ 1/7 になります(ポート アダプタ スロットが 1、インターフェイス ポートが 0 ~ 7)。
Cisco 7000 シリーズ ルータおよび Cisco 7500 シリーズ ルータでは、ポート アダプタはインターフェイス プロセッサ スロット 0 ~ 12(ルータのスロット数により異なる)に搭載された VIP に搭載されます。ポート アダプタは VIP 上のどちらのベイ(ポート アダプタ スロット 0 または 1)にも搭載することができます。図1-13、図1-14、図1-15、および図1-16 を参照してください。
VIP のインターフェイス アドレスは 3 つの番号からなり、 インターフェイス プロセッサ スロット番号/ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号 の形式で表します( 表1-3 を参照)。
最初の番号は、VIP が搭載されたスロットを識別します(ルータのスロットの数によりスロット 0 ~ 12)。
2 番めの番号は、ポートアダプタが搭載された VIP のベイ(ポート アダプタ スロット)を識別します(0 または 1)。ベイは VIP 上で左から右に番号が付けられます。
3 番めの番号は、ポート アダプタ上の物理ポート番号(インターフェイス ポート番号)を識別します。ポート番号は常に 0 から始まり、左から右に番号が付けられます。その他のポートの番号は、ポート アダプタのポートの数により異なります。PA-MC-8TE1+ は 8 ポートのポート アダプタなので、ポートは 0 ~ 7 になります。
たとえば、8 ポート PA-MC-8TE1+ が、インターフェイス プロセッサ スロット 3、ポート アダプタ スロット 1 に搭載されている VIP に搭載された場合、インターフェイス アドレスは 3/1/0 ~ 3/1/7 になります(インターフェイス プロセッサ スロットが 3、ポート アダプタ スロットが 1、インターフェイスが 0、1、2、3、4、5、6、および 7)。
(注) 7 スロット Cisco 7507、13 スロットCisco 7513、および Cisco 7576 のプロセッサ スロットは垂直方向に、5 スロットCisco 7505のプロセッサ スロットは水平方向に並んでいますが、Cisco 7500 シリーズ ルータのスロットおよびポートはすべて同じ方法で番号が付けられています。
Catalyst 6000 ファミリ スイッチおよび Cisco 7600 シリーズ ルータでは、ポート アダプタはモジュール スロット 2 ~ 13(ルータのスロット数により異なる)に搭載された FlexWAN モジュールに搭載されます。ポート アダプタは FlexWAN モジュールのどちらのベイ(ポート アダプタ スロット 0 または 1)にも搭載することができます。図1-17、図1-18、図1-19、図1-20、および図1-21 を参照してください。
インターフェイス アドレスは 3 つの番号からなり、 モジュール スロット番号/ポート アダプタ ベイ番号/インターフェイス ポート番号 の形式で表します( 表1-3 を参照)。
最初の番号は、FlexWAN モジュールが搭載された、シャーシのモジュール スロットを識別します(シャーシのスロットの数によりスロット 2 ~ 3、6、9、または 13 まで)。モジュール スロットには、通常上から下に向かってスロット 1 から順番に番号が付けられます。ただし、Cisco 7609 は、例外的に右から左に向かってスロット 1 から順番に番号が付けられます。
2 番めの番号は、ポート アダプタが搭載された FlexWAN モジュールのベイを識別します(0 または 1)。ベイは FlexWAN モジュール上で左から右に番号が付けられます。
3番めの番号は、ポート アダプタ上の物理ポート番号を識別します。PA-MC-8TE1+ は 8 ポートのポート アダプタなので、ポートは 0 ~ 7 になります。
たとえば、8 ポート PA-MC-8TE1+ が、モジュール スロット 3、ポート アダプタ ベイ 0 に搭載されている FlexWAN モジュールに搭載された場合、インターフェイス アドレスは 3/0/0 ~ 3/0/7 になります(モジュール スロットが 3、ポート アダプタ スロットが 0、インターフェイスが 0、1、2、3、4、5、6、および 7)。FlexWAN モジュールのポート アダプタ ベイ 1 に同じポート アダプタがある場合、インターフェイス アドレスは 3/1/0 ~ 3/1/7 になります(モジュール スロットが 3、ポート アダプタ スロットが 1、インターフェイスが 0、1、2、3、4、5、6、および 7)。
(注) 従来の Catalyst 6000 ファミリのポート アドレスはスロット 1 から始まりますが、FlexWAN モジュールの物理ポート アドレスはスロット 0 から始まります。