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ポート アダプタのインストレーションの一環として、ATM インターフェイスを設定する必要があります。ここで説明する手順は、サポート対象のすべてのプラットフォームに適用されます。Cisco IOS ソフトウェア コマンドなど、プラットフォームごとに若干の相違がある場合には、相違が明記されています。
ルータの設定を変更するには、EXEC(またはイネーブル モード)と呼ばれるソフトウェア コマンド インタープリタを使用します。
configure コマンドを使用して新しいインターフェイスを設定したり、既存のインターフェイスの設定を変更するには、まず enable コマンドを入力して、EXEC コマンド インタープリタのイネーブル レベルを開始する必要があります。パスワードが設定されている場合には、パスワードの入力が要求されます。イネーブル レベルのシステム プロンプトは、最後にかぎカッコ(>)ではなくポンド記号(#)が表示されます。
コンソール端末でイネーブル レベルを開始する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ユーザ レベル EXEC プロンプトで、 enable コマンドを入力します。次のように、イネーブル レベル パスワードの入力が要求されます。
ステップ 2 パスワードを入力します(パスワードは大文字と小文字が区別されます)。セキュリティ保護のため、入力したパスワードは表示されません。正しいパスワードを入力すると、イネーブル レベルのシステム プロンプト(#)が表示されます。
PA-A6 が正しく搭載されている(ENABLED LED が点灯する)ことを確認した後、イネーブル レベルの configure コマンドを使用して、新規インターフェイスを設定します。次の情報を用意しておく必要があります。
• IP アドレス(インターフェイスに IP ルーティングを設定する場合)
新しい PA-A6 を取り付けた場合、または既存のインターフェイスの設定を変更する場合には、コンフィギュレーション モードを開始して、新しいインターフェイスを設定する必要があります。設定済みの PA-A6 を交換した場合には、システムが新しいインターフェイスを認識し、各インターフェイスが既存の設定でアップになります。
使用できる設定オプションの概要、および PA-A6 上のインターフェイスの設定手順については、「関連資料」 に記載されている対応するコンフィギュレーション マニュアルを参照してください。
引数を指定せずにインターフェイスを(シャットダウン モードから)イネーブルにすると、デフォルトのインターフェイス コンフィギュレーション ファイルのパラメータが有効になります。
EXEC コマンド インタープリタのイネーブル レベルでコンフィギュレーション コマンドを実行するには、通常、パスワードが必要です。必要に応じて、システム管理者からパスワードを入手してください(EXEC イネーブル レベルの説明は、EXEC コマンド インタープリタの使用方法を参照してください)。
ここでは、次の標準的なコンフィギュレーション作業について説明します。
• 「VC の設定」
• 「Classical IP and ARP over ATM の設定」
• 「PA-A6 のサービス クラスおよび送信プライオリティ」
インターフェイスを削除して交換しない場合や、インターフェイス ケーブルまたはポート アダプタを交換する場合には、shutdownコマンドを使用してインターフェイスをシャットダウン(ディセーブルに設定)します。これは、ポート アダプタの交換時またはポート アダプタの再設定時に異常が発生するのを防ぐためです。インターフェイスをシャットダウンすると、showコマンドの出力に administratively down と表示されます。
インターフェイスをシャットダウンする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 EXEC コマンド インタープリタのイネーブル レベル(イネーブル モード)を開始します(手順は、EXEC コマンド インタープリタの使用方法を参照)。
ステップ 2 イネーブル レベルのプロンプトからコンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの送信元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 3 interfaceコマンドを入力してインターフェイスのタイプおよびインターフェイス アドレスを指定してから、 shutdown コマンドを入力します。コマンド構文は、「show interfaces コマンドの使用例」を参照してください。
作業を終えたら、 Ctrl-Z を押す( Ctrl キーを押しながらZキーを押す)か、 end または exit と入力してコンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタに戻ります。
(注) 別のインターフェイスをシャットダウンする必要がある場合は、ポート アダプタ上の各インターフェイスについて、interfaceコマンドを入力し、インターフェイスのタイプとインターフェイス アドレスを指定します。インターフェイスをイネーブルにするには、no shutdownコマンドを使用します。
ステップ 4 新しいコンフィギュレーションを NVRAM に保存します。
コンフィギュレーションが NVRAM に保存されると、OK メッセージが表示されます。
ステップ 5 show interfaces コマンドを入力してインターフェイスのタイプおよびインターフェイス アドレスを指定し、特定のインターフェイスを表示して、新規インターフェイスが正しいステート(シャットダウン)になっていることを確認します。「show interfaces コマンドの使用例」の例を参照してください。
ステップ 6 次の手順で、インターフェイスを再びイネーブルにします。
a. ステップ 3 の手順で、インターフェイスを再びイネーブルにします。 shutdown コマンドの代わりに、 no shutdown コマンドを使用します。
b. ステップ 4 の手順で、新しいコンフィギュレーションをメモリに保存します。
copy running-config startup-config コマンドを使用します。
c. ステップ 5 の手順で、インターフェイスが正しいステートになっていることを確認します。 show interfaces コマンドを使用し、インターフェイスのタイプおよびインターフェイス アドレスを指定します。
ソフトウェア コンフィギュレーション コマンドの詳細は、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
ここでは、インターフェイスのイネーブル化および IP ルーティングの指定など、基本的なコンフィギュレーションの手順について説明します。システム コンフィギュレーションの要件およびインターフェイスのルーティング プロトコルに応じて、他のコンフィギュレーション サブコマンドの使用が必要になることもあります。コンフィギュレーション サブコマンドおよび設定オプションの詳細は、対応するソフトウェアのマニュアルを参照してください。
以降の手順では、特に明記しないかぎり、各ステップの最後に Return キーを押してください。次のようにプロンプトに disable と入力すると、いつでもイネーブル レベルを終了し、ユーザ レベルに戻ることができます。
ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの送信元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 2 interface コマンドと、インターフェイスのタイプおよびアドレスを入力して、設定する最初のインターフェイスを指定します(ポート アダプタのコマンドは、設定するインターフェイスのテクノロジーによって異なります)。The 「show interfaces コマンドの使用例」 provides examples.
ステップ 3 (システムの IP ルーティングがイネーブルに設定されている場合には)次のように ip address サブコマンドを入力し、インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。
ステップ 4 ルーティング プロトコルをイネーブルにするために必要なコンフィギュレーション サブコマンドを追加し、インターフェイス特性を設定します。
ステップ 5 no shutdown コマンドを使用して、インターフェイスを再びイネーブルにします(インターフェイスのシャットダウンを参照)。
ステップ 6 コンフィギュレーション サブコマンドをすべて入力して設定を完了したら、 Ctrl-Z を押す( Ctrl キーを押しながらZを押す)か、 end または exit と入力してコンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタのプロンプトに戻ります。
ステップ 7 新しいコンフィギュレーションを NVRAM に保存します。
コンフィギュレーションが NVRAM に保存されると、OK メッセージが表示されます。
(注) ATM インターフェイス ケーブルの取り外し、または再設定を行う場合には、事前にshutdownコマンドを入力してください。ATM インターフェイス ケーブルを再び接続した後、no shutdownコマンドを使用して ATM インターフェイスをアップにします。
T3 対応の PA-A6 を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次の作業を行います。
ステップ 1 設定する ATM インターフェイスを指定します。システムで使用する適切なインターフェイス アドレスの詳細は、「インターフェイス アドレスの識別」を参照してください。
ステップ 2 回線ビルドアウトの長さを設定します(0 ~ 50 フィートはshort、50 フィートを超える場合はlongです)。デフォルト値のshortに戻すには、このコマンドのno形式を使用します。
ステップ 3 送信クロック ソースを選択します。internal(内部)を指定するか、このコマンドのno形式を使用して受信クロック ソースを設定します。デフォルトでは、送信クロックに受信クロック ソースが使用されます。
ステップ 4 DS-3 スクランブリングをイネーブルにします。デフォルト値に戻すには、このコマンドのno形式を使用します。
ステップ 5 DS-3 フレーム同期を指定します。値は、m23plcp、cbitplcp、m23adm、またはcbitadmです。デフォルト値のcbitadmに戻すには、このコマンドのno形式を使用します。
E3 対応の PA-A6 を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次の作業を行います。
ステップ 1 設定する ATM インターフェイスを指定します。システムで使用する適切なインターフェイス アドレスの詳細は、「インターフェイス アドレスの識別」を参照してください。
ステップ 2 送信クロック ソースを選択します。internal(内部)を指定するか、このコマンドのno形式を使用して受信クロック ソースを設定します。デフォルトでは、送信クロックに受信クロック ソースが使用されます。
ステップ 3 E3 スクランブリングをイネーブルにします。デフォルト値に戻すには、このコマンドのno形式を使用します。
ステップ 4 DS-3 フレーム同期を指定します。値は、g832adm、g751adm、またはg751plcpです。デフォルト値のg832admに戻すには、このコマンドのno形式を使用します。
OC-3c 対応の PA-A6 を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次の作業を行います。
ステップ 1 設定する ATM インターフェイスを指定します。システムで使用する適切なインターフェイス アドレスの詳細は、「インターフェイス アドレスの識別」を参照してください。
ステップ 2 送信クロック ソースを選択します。internal(内部)を指定するか、このコマンドのno形式を使用して受信クロック ソースを設定します。デフォルトでは、送信クロックに受信クロック ソースが使用されます。
ステップ 3 sonet stm-1コマンドを使用して、SONET フレーム同期を指定します。デフォルト値の STS-3c フレーム同期に戻すには、このコマンドのno 形式を使用します。
(注) ATM 環境での SONET と SDH のフレーム同期モードの主な違いは、ユーザ セルまたはデータ セルがない場合に送信されるセルのタイプです。ATM フォーラムは、未指定セルが生成されない場合、アイドルセルの使用を規定しています。具体的には、Synchronous Transport Module-X(STM-X)モードの場合、ATM インターフェイスからセルレート デカップリング用のアイドルセルが送信されます。Synchronous Transport Signal-Xc(STS-Xc)モードの場合、ATM インターフェイスからセルレート デカップリング用の未指定セルが送信されます。
Virtual Circuit(VC;仮想回線)は、リモート ホストとルータ間のポイントツーポイント接続です。VC は、ルータが通信する各 ATM エンド ノードに対して確立されます。VC の確立時に、以下を含む VC の特性を設定します。
• Class of Service(CoS; サービスクラス)カテゴリ:
–Constant Bit Rate(CBR; 固定ビット レート)
–non-real-time Variable Bit Rate(nrtVBR; 非リアルタイム可変ビット レート)
–real-time Variable Bit Rate(rtVBR; リアルタイム可変ビット レート)
–Available Bit Rate(ABR; 使用可能ビット レート)
–Unspecified Bit Rate(UBR; 未指定ビット レート)
• ATM Adaptation Layer 5(AAL5; ATM アダプテーション レイヤ 5)
–Logical link control Subnetwork Address Protocol(AAL5SNAP)
–Network Layer Protocol ID(AAL5NLPID)
–Integlated Local Management Interface(ILMI)
–Switched Multimegabit Data Service(SMDS)
–ITU/Q.2931 Signaling ATM Adaptation Layer(QSAAL)
–Cisco AUTO PPP over AAL5(AAL5AUTOPPP)
–Cisco PPP over AAL5(AAL5CISCOPPP)
(注) 「PA-A6 のサービス クラスおよび送信プライオリティ」の出力例に表示されている ATM VC コンフィギュレーション コマンドを参照してください。
• IP パケットのフローおよび Cisco Express Forwarding(CEF; シスコ エクスプレス フォワーディング)
• マルチキャスト パケットの擬似ブロードキャスト サポート
デフォルトでは、すべての PA-A6 インターフェイス上で CEF スイッチングがイネーブルになります。これらのスイッチング機能は、インターフェイス コンフィギュレーション コマンドでオフに設定できます。フローは、各インターフェイスで明示的にイネーブルに設定する必要があります。
Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)を使用するには、ルータおよび ATM スイッチの両方で PVC を設定します。PVC は、どちらかのコンフィギュレーションで回線が削除されないかぎり、アクティブな状態に保たれます。PVC を設定すると、すべてのコンフィギュレーション オプションが PA-A6 に渡されます。PVC を NVRAM に保存しておくと、システム イメージの再ロードの際にこれが使用されます。ATM スイッチによっては、ブロードキャスト機能と同等のポイントツーマルチポイント PVC が設定されている場合があります。ポイントツーマルチポイント PVC が存在する場合、その PVC を、すべてのマルチキャスト要求に対応する唯一のブロードキャスト PVC として使用することができます。フレーム リレーと同様に、ATM は 2 タイプ(ポイントツーポイントおよびマルチポイント)のインターフェイスをサポートします。どちらを使用するかによって、コンフィギュレーション コマンドを使用して IP を ATM にマッピングする必要があるかどうかが決まります。
• 「ポイントツーポイント サブインターフェイス上の PVC の設定」
• 「マルチポイント サブインターフェイス上の PVC の設定」
(注) ポイントツーポイント サブインターフェイスにはスタティック マップ ステートメントは不要です。
ポイントツーポイント サブインターフェイスでは、ルータの各ペアに独自のサブネットが設定されます。ポイントツーポイント サブインターフェイス上に PVC を設定すると、ルータはその PVC がサブインターフェイス上の唯一のポイントツーポイント PVC であると仮定します。したがって、同じサブネット内の宛先 IP アドレスを持つ IP パケットは、すべてこの VC に転送されます。
ポイントツーポイント PVC を設定するには、コンフィギュレーション モードで次の作業を行います。
ステップ 1 interface atm コマンドを使用して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、ATM インターフェイスを指定します。さらに、pointコマンドを使用して、ポイントツーポイント インターフェイスの作成を指定します。
ステップ 2 pvc ? コマンドを使用して、VPI および VCI の値をリストします。
ステップ 3 PVC を作成します。出力に、特定のインターフェイス上に回線が設定されたことが示されます。
マルチポイント ネットワークには通常、同じサブネット内に 3 台以上のルータがあります。ポイントツーマルチポイント サブインターフェイスまたはメイン インターフェイス(デフォルトでマルチポイント)に PVC を設定する場合には、スタティック マッピングを設定するか、Inverse Address Resolution Protocol(InARP; インバース ARP)をイネーブルにしてダイナミック マッピングを設定する必要があります。
次の出力例は、ATM インターフェイス 1/1/0.200 上の PVC 2/200 を示しています。この PVC は、グローバルのデフォルトである AAL5SNAP カプセル化を使用しています。ローカル インターフェイスの IP アドレスは 2.2.2.1、リモート インターフェイスの IP アドレスは 2.2.2.2 です。
マルチポイント リンク上では、デフォルトで InARP がイネーブルになります。次に、マルチポイント サブインターフェイスの例を示します。show atm mapコマンドを使用することによって、InARP により、レイヤ 3 IP アドレスとレイヤ 2 VPI/VCI 間にダイナミック マッピングが使用されていることがわかります。
show atm mapコマンドを使用すると、マッピングの状態を確認できます。次の例は、レイヤ 3 アドレスからレイヤ 2 アドレスへのマッピングがダイナミックであることを示しています。
マッピングを再確認するための ATM InARP パケットの送信間隔を変更するには、inarpコマンドを使用します。
設定されている値を確認するには、show atm vcコマンドを使用します。
ATM Switched Virtual Circuit(SVC;相手先選択接続)は、ダイナミックに作成および解放され、ユーザ帯域幅をオンデマンドで提供します。このサービスを使用するには、ルータとスイッチ間のシグナリング プロトコルが必要です。
ATM シグナリング ソフトウェアでは、User-Network Interface(UNI)で、ATM 接続をダイナミックに確立、保持、およびクリアできます。ATM シグナリング ソフトウェアは、ATM Forum UNI 4.0 仕様に準拠しています。
UNI モードでは、ルータがユーザになり、ATM スイッチがネットワークになります。これは、重要な特長です。シスコのルータは、ATM レベルのセル ルーティングを実行しません。代わりに、ATM スイッチが ATM コール ルーティングを実行し、ルータはその回線を使用してパケットをルーティングします。ルータはユーザおよび回線終端の LAN 相互接続装置とみなされ、ATM スイッチはネットワークとみなされます。
図4-1 に、基本的な ATM 環境のルータの配置を示します。ルータは主として、ATM ネットワークを経由する LAN の相互接続に使用されます。図4-1 のワークステーション C は、宛先 ATM スイッチに直接接続されています。ATM スイッチにはルータを接続するだけでなく、任意のネットワーク装置を ATM Forum UNI 仕様に準拠する ATM インターフェイスに接続できます。
SVC を使用するために必要な作業は、次の項目で説明します。
ATM は帯域外シグナリングを使用します。ルータと ATM スイッチ間には 1 つの専用 PVC が存在し、その PVC 上で、すべての SVC のコール確立リクエストおよびコール終了リクエストが送信されます。コールが確立されると、SVC 上でルータ間のデータ転送が開始されます。コールのセットアップおよび廃棄を実行するシグナリングは、 レイヤ 3 シグナリングまたはQ.2931プロトコルと呼ばれます。
帯域外シグナリングでは、SVC のセットアップを開始する前に、シグナリング PVC を設定する必要があります。図4-2では、送信元ルータから ATM スイッチへのシグナリングによって、2 つの SVC をセットアップしています。これは、フルメッシュ型ネットワークです。ワークステーション A、B、C は、いずれも相互に通信できます。
すべての SVC 接続に使用するシグナリング PVC を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで、 pvc vcd vpi vci qsaal コマンドを入力します。
(注) このシグナリング PVC を設定できるのはメイン インターフェイスだけです。サブインターフェイス上には設定できません。
VPI および VCI には、ローカル スイッチと一致する値を設定する必要があります。VPI の標準値は 0、VPI 値の範囲は 0~255 です。VCI の標準値は 5、VCI 値の範囲は 0 ~ 65535 です。
(注) VCI 値の 0~31 は予約済みで、データ トラフィックの転送には使用できません。
PA-A6 Port Adapter での SVC の設定の詳細は、『Cisco IOS Wide-Area Networking Configuration Guide, Release 12.2 』を参照してください。この資料は、次の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1835/products_configuration_guide_book09186a0080080f69.html
シグナリングを使用する各 ATM インターフェイスには、Network Service Access Point(NSAP; ネットワーク サービス アクセス ポイント)アドレスを設定する必要があります。NSAP アドレスはインターフェイスの ATM アドレスで、ネットワーク上で一意のアドレスでなければなりません。
さらに、ESI フィールドおよび Selector フィールドを設定するには、ILMI 経由でスイッチと通信するように PVC を設定する必要があります。
NSAP アドレスを手動で設定する場合には、完全なアドレスを 16 進数で入力する必要があります。入力する数値は、すべて 16 進数の値です。完全な NSAP アドレスを記述するには、40 桁の 16 進数を次の形式で入力する必要があります。
(注) NSAP アドレスはすべて、上記のようなドット付き 16 進形式で入力する必要があります。
インターフェイスにはデフォルトの NSAP アドレスはないので、SVC 用の NSAP アドレスの設定が必要になります。ATM の送信元 NSAP アドレスを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで、 nsap-address nsap-address コマンドを入力します。
次に、Cisco 7200 シリーズ ルータの ATM インターフェイス 4/0 に、NSAP アドレスを割り当てる例を示します。
ルータがスイッチから NSAP アドレスのプレフィクスを取得するように設定できます。ただし、スイッチからルータに ILMI 経由で NSAP アドレス プレフィクスを提供でき、ルータに ILMI 経由でスイッチと通信する PVC が設定されている必要があります。
ルータがスイッチから NSAP プレフィクスを取得し、アドレスの残りのフィールドにローカル入力値を使用するように設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次の作業を行います。
ステップ 1 設定する ATM インターフェイスを指定します。
ステップ 2 NSAP アドレスの ESI および Selector フィールドを入力します。
esi-address コマンドで、 esi 引数は 16 進数の 6 バイト長(12 桁)、selector引数は 16 進数の 1 バイト長(2 桁)です。
次に、Cisco 7200 シリーズ ルータ上で ESI および Selector フィールドの値を割り当て、ILMI PVC を設定する例を示します。
シスコは、RFC 1577に記述されているATM Address Resolution Protocol(ARP;アドレス解決プロトコル)サーバおよびATM ARPクライアント機能の両方をサポートしています。RFC 1577 では、ATM ネットワークは、LAN 上の論理 IP サブネットワークとしてモデル化されています。
Classical IP and ARP over ATM の設定に必要な作業は、ネットワーク環境に SVC または PVC が存在するかどうかによって異なります。詳細は、『 Cisco IOS Wide-Area Networking Configuration Guide , Release 12.2 』を参照してください。この資料は、次の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1835/products_configuration_guide_book09186a0080080f69.html
送信プライオリティは、送信待ちセルのうち、セル タイム スロット内にインターフェイスから送出するセルを決定します。通常、より信頼性の高い QoS およびトラフィック保証を提供するリアルタイム ATM サービス クラスに対して、次のセル タイム スロットが優先的に割り当てられます。 表4-1 に、PA-A6 の ATM サービス クラスおよびデフォルトの送信プライオリティを示します。
(注) サービス クラス、コンフィギュレーション機能、および特定の機能をサポートする Cisco IOS リリースの詳細は、Cisco.com に提供されているフィーチャ モジュールの資料および Technical Tips を参照してください。
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(注) 送信プライオリティ 0 は、OAM およびシグナリングなどの制御トラフィック専用です。
プライオリティの値を変更するには、VC コンフィギュレーション モードで transmit-priority コマンドを使用します。次に、VC の送信プライオリティの値を 4 から 2 に変更し、プライオリティの設定をカスタマイズする例を示します。
ステップ 1 最初に、show atm vc { vcd# } コマンドを使用して、既存のコンフィギュレーションの特性を表示します。UBR PVC の送信プライオリティとして、デフォルト値の 5 が割り当てられていることに注意してください。
ステップ 2 次に、VC コンフィギュレーション モードで、送信プライオリティの値を変更します。
ステップ 3 最後に、設定を確認します。送信プライオリティのレベルが変更されていることに注意してください。現在のレベルは 2 です。
システムの要件およびインターフェイスのルーティング プロトコルによっては、コンフィギュレーション コマンドを使用してシステムのカスタマイズを必要とする場合があります。設定をカスタマイズする必要がある場合には、次の項目で説明する作業を行います。
• 「ATM インターフェイスのローカル ループバックの設定」
(注) 以降で説明するコマンドは、インターフェイス コンフィギュレーション モードから実行します。インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、interface atmコマンドを使用し、設定する ATM インターフェイスのインターフェイス アドレスを指定します。
各 ATM インターフェイスには、デフォルトの最大パケット サイズまたは Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)サイズが設定されています。PA-A6 のデフォルト値は 4470 バイトですが、64 ~ 9188 バイトの範囲で設定できます。最大 MTU サイズを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。
(注) このコマンドの詳細は、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2 』を参照してください。この資料は、次の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1835/products_command_reference_book09186a00800811e0.html
(送信データを受信データとしてループすることで PA-A6 の動作確認ができるように)ATM インターフェイスにローカル ループバックを設定するには、次のコマンドを使用します。
ローカル ループバックをオフにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
(受信データを送信データとしてループすることで PA-A6 の動作確認ができるように)ATM インターフェイスに外部ループバックを設定するには、次のコマンドを使用します。
外部ループバックをオフにするには、このコマンドの no 形式を使用します。
新規インターフェイスを設定したら、 show コマンドを使用して新規インターフェイスまたは全インターフェイスのステータスを表示し、 ping コマンドおよび loopback コマンドを使用して、接続できるかどうかを確認します。ここで説明する内容は、次のとおりです。
• 「show コマンドによる新規インターフェイスのステータス確認」
• 「ping コマンドによるネットワークの接続状態の確認」
ここでは、 show コマンドを使用して、新規インターフェイスが正しく設定され動作していること、およびポート アダプタが正しく認識されていることを確認する手順について説明します。以降に、いくつかの show コマンドの出力例を示します。コマンドの詳細および使用例については、 「関連資料」 に記載されているマニュアルを参照してください。
アップに設定したインターフェイスがシャットダウンされている場合、またはハードウェアが正しく動作していないことが表示された場合には、インターフェイスが正しく接続され、終端されているかどうかを確認してください。確認後もインターフェイスをアップに設定できないときは、製品を購入した代理店に連絡してください。ここで説明する内容は、次のとおりです。
システム ハードウェアのコンフィギュレーション、搭載されている各タイプのインターフェイス数、Cisco IOS ソフトウェアのバージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前とソース、およびブート イメージを表示するには、 show version (または show hardware )コマンドを使用します。
(注) このマニュアルに記載されている出力例は、実際のコマンド実行時の出力と異なることがあります。このマニュアルの出力表示は、例にすぎません。
次に、特定のプラットフォームで show version コマンドを使用した場合の出力例を示します。
• 「Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータ-- show version コマンドの出力例」
• 「Cisco 7201 ルータ-- show version コマンドの出力例」
• 「Cisco 7301 ルータ-- show version コマンドの出力例」
• 「Cisco 7401 ASR ルータ-- show version コマンドの出力例」
次に、Cisco 7200 シリーズ ルータでの show version コマンドの出力例を示します。
次に、Cisco 7201 ルータでの show version コマンドの出力例を示します。
次に、Cisco 7301 ルータでの show version コマンドの出力例を示します。
次に、Cisco 7401 ASR ルータでの show version コマンドの出力例を示します。
次に、Cisco 7500 シリーズ ルータでの show version コマンドの出力例を示します。
次に、Cisco 7600 シリーズ ルータでの show version コマンドの出力例を示します。
システムに搭載されているポート アダプタのタイプ(および各アダプタの特定情報)を表示するには、 show diag slot コマンドを使用します。 slot には、Cisco 7200 シリーズ ルータ、Cisco 7200 VXR ルータ、Cisco 7201 ルータ、Cisco 7301 ルータ、または Cisco 7401 ASR ルータの ポート アダプタ スロット 、Cisco 7304 ルータに搭載されている Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードの モジュール スロット 、および VIP を使用する Cisco 7500 シリーズの インターフェイス プロセッサ スロット を指定します。FlexWAN モジュールでは、 slot を指定せずに show diag コマンドを使用します。
(注) このマニュアルに記載されている出力例は、実際のコマンド実行時の出力と異なることがあります。このマニュアルの出力表示は、例にすぎません。
次に、特定のプラットフォームで show diag コマンドを使用した場合の出力例を示します。
• 「Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータ-- show diag コマンドの出力例」
• 「Cisco 7201 ルータ-- show diag コマンドの出力例」
• 「Cisco 7301 ルータ-- show diag コマンドの出力例」
• 「Cisco 7401 ASR ルータ-- show diag コマンドの出力例」
次に、Cisco 7200 シリーズ ルータからの show diag コマンドの出力例を示します。
次に、Cisco 7201 ルータからの show diag コマンドの出力例を示します。
次に、Cisco 7301 ルータからの show diag コマンドの出力例を示します。
show diag 1
次に、Cisco 7401 ASR ルータからの show diag コマンドの出力例を示します。
次に、Cisco 7500 シリーズ ルータからの show diag コマンドの出力例を示します。
次に、Cisco 7600 シリーズ ルータからの show diag コマンドの出力例を示します。
指定したインターフェイスのステータス情報(物理スロットおよびインターフェイス アドレスなど)を表示するには、 show interfaces コマンドを使用します。
インターフェイス サブコマンドおよび特定のインターフェイスに使用できる設定オプションの詳細は、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
(注) このマニュアルに記載されている出力例は、実際のコマンド実行時の出力と異なることがあります。このマニュアルの出力表示は、例にすぎません。
次に、特定のプラットフォームで show interfaces コマンドを使用した場合の出力例を示します。
• 「Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータ-- show interfaces コマンドの出力例」
次に、Cisco 7200 シリーズ ルータからの show interfaces atm コマンドの出力例を示します。
次に、Cisco 7201 ルータからの show interfaces コマンドの出力例を示します。
ping コマンドを使用することにより、インターフェイス ポートが正常に動作しているかどうかを確認できます。ここでは、ping コマンドの概要を説明します。コマンドの詳細および使用例は、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
ping コマンドは、指定した宛先 IP アドレスのリモート デバイスに対してエコー リクエスト パケットを送信します。エコー リクエストの送信後、システムは指定された時間だけ、リモート デバイスからの応答を待機します。エコー応答は、コンソール端末に感嘆符(!)で表示されます。タイムアウトまでに応答が戻されなかったリクエストは、ピリオド(.)で表示されます。連続する感嘆符(!!!!!)は正常な接続状態を示します。連続するピリオド(.....)、[timed out]、または [failed] メッセージが表示された場合は、接続に失敗したことを意味します。
次に、アドレス 10.0.0.10 のリモート サーバに対して ping コマンドを実行し、正常に接続した例を示します。
接続に失敗した場合は、宛先の IP アドレスが正しいこと、およびデバイスがアクティブである(電源がオンになっている)ことを確認し、再度 ping コマンドを実行してください。
loopback コマンドを使用すると、インターフェイスがループバック モードになり、 ping コマンドによって生成されたテスト パケットをリモート装置経由でループさせることができます。パケットが正常にループバックすれば、接続状態は正常です。ループバックしない場合、ループバック テストのパス上のリモート装置に障害があることを判別できます。
シスコ ルータの ATM インターフェイス上で loopback diagnostic コマンドを実行すると、インターフェイスから送出されたトラフィックがルータに戻されます。
(注) 適正なクロッキングを確保するには、メイン インターフェイスのコンフィギュレーションで atm clock internal コマンドを指定し、ルータをクロック ソースとして設定してください。
ATM インターフェイスにループバックを設定しなければ、トラフィックはループバックしません。トラフィックは送出されますが、戻されません。loopback diagnostic コマンドの適用後、ループバックが設定されたかどうかを確認するには、show interfaces atm コマンドを使用します。
シスコ ルータの ATM インターフェイス上でloopback lineコマンドを実行すると、着信トラフィックがネットワークに送り返されます。loopback line コマンドの適用後、ループバックが設定されたかどうかを確認するには、show interfaces atm コマンドを使用します。
(注) シスコ ルータのループバック モードの詳細は、Cisco.com に提供されている『Understanding Loopback Modes on Cisco Routers』を参照してください。
PA-A6 は、 表4-2 に定義するトラフィック シェーピング パラメータをサポートしています。これらのパラメータは、生成されたトラフィックを ATM Forum Traffic Management Specification Version 4.0 に適合させるためです。シェーピングの値を設定するには、VC コンフィギュレーション モードでvbr-nrtコマンドを使用します。
(注) 各種の CoS カテゴリに特定のトラフィック管理の詳細は、Cisco.com に提供されている ATM Traffic Management technology support を参照してください。
ここでは、PA-A6 のトラブルシューティングに関する推奨事項を示します。ネットワークの接続状態を確認するには ping コマンド、ネットワークの問題解決に役立てるには debug コマンド、ネットワークの現在の状態を表示するには show コマンドを使用します。
(注) ATM ポート アダプタのトラブルシューティングの詳細および debug コマンドの出力の説明は、Cisco.com に提供されている Troubleshooting TechNotes を参照してください。
PA-A6 は特定エラーのカウントを保持し、ATM のファシリティ パフォーマンスを追跡します。また、エラー カウントを保持するだけでなく、PA-A6 はエラーの原因となった最新の VCI/VPI のスナップショットを取得します。PA-A6 の各エラー カウンタは、16 ビット構成です。カウントされるエラーには、次の項目が含まれます。
• Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)エラー
PA-A6 でポート アダプタ特定のエラー統計情報を表示するには、 show interfaces atm コマンドを使用します。
(注) show interfaces atmコマンドの例は、「show interfaces コマンドの使用例」を参照してください。
ATM フレーム同期情報および ATM ファシリティ パフォーマンスの統計情報を表示するには、show controllers atmコマンドを使用します。統計レポートには、最大 96 の 15 分インターバル レポート、および現在のインターバル レベルが表示されます。非ゼロのデータが存在するインターバルだけが表示されます。
次に、Cisco 7200 シリーズ ルータでのshow controllers atmコマンドの出力例を示します。
(注) show interfaces コマンドおよび show controllers コマンドを使用した CRC エラーの詳細については、Cisco.com の『CRC Troubleshooting Guide for ATM Interfaces』を参照してください。この資料は、次の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk39/tk48/technologies_tech_note09186a00800c93ef.shtml
次の debug コマンドは、ATM ネットワークの問題を解決するときに役立ちます。
• すべてのプロトコル パケットのダンプを作成するには、 debug atm packet コマンドを使用します。SNAP/NLPID/SMDS ヘッダーの内容、およびパケットの最初の 40 バイトが 16 進形式で表示されます。
• エラーを表示するには、 debug atm errors コマンドを使用します。すべての検出された ATM エラーの情報が表示されます。カプセル化の失敗によるエラー、および ATM コンフィギュレーション中のエラーも含まれます。
• ATM イベントを表示するには、debug atm eventsコマンドを使用します。PA-A6 へのイベント変更、リセット、VC コンフィギュレーション、および PA-A6 コンフィギュレーションが表示されます。
• OAM セルの情報を表示するには、debug atm oamコマンドを使用します。ネットワークから到達した時点での OAM セルの内容が表示されます。
• debug コマンドの使用後、デバッグをオフにするには、 no debug コマンドを使用します。
atm showコマンドを使用すると、ATM ネットワークおよび接続している VC の現在のステートを表示できます。
• 現在の VC およびトラフィック情報を表示するには、show atm vc [vcd] コマンドを使用します。VCD で一意のインデックス値を指定すると、その VCD に特定の情報が表示されます。
• ATM インターフェイスに関する現在のコンフィギュレーション情報を表示するには、show atm interface atm slot / port コマンドを使用します。
• 現在の ATM トラフィックを表示するには、show atm trafficコマンドを使用します。ルータに接続しているすべての ATM ネットワーク間の送受信トラフィックに関するグローバル情報が表示されます。
• 現在の ATM マッピングを表示するには、show atm mapコマンドを使用します。ATM ネットワーク上のリモート ホストへの ATM スタティック マップに関するアクティブ リストが表示されます。
• ATM インターフェイスの SSCOP の詳細を表示するには、 show sscop コマンドを使用します。
• システム ハードウェアのコンフィギュレーション(搭載されている各インターフェイス プロセッサ タイプの数)、ソフトウェアのバージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前とソース、およびブート イメージを表示するには、 show version コマンドを使用します。
すべての PVC についての統計情報を表示するには、次の show atm vc コマンド例を使用します。
特定の PVC の統計情報を表示するには、次の show atm vc vcd コマンド例を使用します。
RAM 内の現在実行中の PA-A6 コンフィギュレーションを表示するには、次の show atm interface atm slot / port コマンド 例 を使用します。
インターフェイス アドレスによって指定した ATM インターフェイスの統計情報を表示するには、次の show interfaces atm slot / port コマンド例を使用します。
(注) show interfaces atmslot/port コマンドの例は、「show interfaces コマンドの使用例」 を参照してください。
ルータに接続されたすべての ATM ネットワークを出入りする現在のグローバル ATM トラフィック情報を表示するには、次の show atm traffic コマンド例を使用します。
ATM ネットワーク上のリモート ホストへの ATM スタティック マップのアクティブ リストを表示するには、次の show atm map コマンド例を使用します。
ATM インターフェイスの Service-Specific Connection-Oriented Protocol(SSCOP)の詳細を表示するには、次の show sscop コマンド例を使用します。
(注) show versionコマンドの例は、「show version または show hardware コマンドの使用例」を参照してください。
Cisco IOS Release 11.3T から ATM VC コマンド モードがサポートされ、ATM パラメータをより簡単に設定できる新しい ATM コマンドがいくつか追加されました。新しい VC コンフィギュレーション モードでは、protocol ipおよび他のステートメント(ipの代わりにipx、decnetなどを使用)により、スタティック マッピングを設定できます。この protocol ステートメントは、Cisco IOS Release 11.3T より前のバージョンで使用していた map-list および map-group ステートメントに代わるものです。
詳細なコンフィギュレーション例は、「関連資料」に記載されているルータのソフトウェア マニュアルを参照してください。
次に、Cisco IOS Release 11.3T より前の Cisco IOS バージョンで、PVC AAL5SNAP を作成する例を示します。インターフェイスの IP アドレスは 10.0.0.1、接続の他端のアドレスは 10.0.0.2 です。
次に、Cisco IOS Release 11.3T 以上のバージョンで PVC AAL5SNAP を作成する例を示します。インターフェイスの IP アドレスは 10.0.0.1、接続の他端のアドレスは 10.0.0.2 です。
ブート イメージには、Cisco IOS ソフトウェアのサブセットが含まれています。このイメージは、ネットワークをブートしたり、ルータに Cisco IOS イメージをロードするときに使用されます。また、システムが有効なシステム イメージを検出できない場合にも、このイメージが使用されます。
Cisco IOS ソフトウェアを最小要件のソフトウェア リリースにアップグレードする場合には、ブート イメージもアップグレードすることを推奨します。ブート イメージをアップグレードするには、ネットワーク サーバからルータ上のフラッシュ メモリに新しいブート イメージをコピーします。
Trivial File Transfer Protocol(TFTP; 簡易ファイル転送プロトコル)サーバからフラッシュ メモリにブート イメージをコピーする手順は、次のとおりです。
ステップ 2 フラッシュ メモリ内のシステム イメージ ファイルを表示し、ファイル名のスペルを正確に書きとめます。
ステップ 3 現在のブート イメージのバックアップ コピーを作成します。
ステップ 4 ブート イメージをフラッシュ メモリにコピーします。
ステップ 5 プロンプトが表示されたら、サーバの IP アドレスまたはドメイン名を入力します。
TFTP サーバのセットアップ方法などの詳細は、『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide , Release 12.2 』を参照してください。この資料は、次の URL から入手できます。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1835/products_configuration_guide_book09186a0080080ff9.html
PA-A6 の受信バッファはすべて、SRAM から割り当てられます。そのため、PA-A6 がブートアップ時に使用可能な連続するSRAM を十分に検出できなかった場合、PA-A6 のブートアップは中止され、次のようなエラー メッセージが表示されます。