Cisco IOS®ソフトウェアリリースが稼働するCisco Catalystスイッチでは、vlan.datという名前の特別なファイルにVLAN情報が保持されます。このドキュメントでは、このファイルの目的と、ファイルの管理方法について説明します。
次の項目に関する専門知識があることが推奨されます。
Cisco Catalyst スイッチの動作の仕組みを理解していること。
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(26)E1 が稼働している Cisco Catalyst 6500 スイッチ
Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(22)EA9 が稼働している Cisco Catalyst 2950 スイッチ
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
このドキュメントは、次のバージョンのハードウェアとソフトウェアにも使用できます。
Cisco IOS が稼働している Cisco Catalyst 6000、4500、4000 シリーズ スイッチ
Cisco Catalyst 3750、3750E、3560、3560E、3550、2970、2960、2955、2950、および 2940 シリーズ スイッチ
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
CatOS での VLAN または VTP の設定変更は、変更直後に NVRAM に書き込まれます。それとは対照的に、Cisco IOS ソフトウェアでは、copy run start コマンドを発行しないと、設定変更が NVRAM に保存されません。
VTP クライアントおよびサーバ システムでは、他の VTP サーバからの VTP アップデートが、ユーザの介入なしにすぐに NVRAM に保存される必要があります。CatOS のデフォルトの動作は VTP アップデートの要件を満たしますが、Cisco IOS ソフトウェアのアップデート モデルではこれに代わるアップデート動作が必要になります。このため、Catalyst スイッチ用の Cisco IOS ソフトウェアでは VLAN データベースが導入されています。これは、VTP クライアントおよびサーバのための VTP アップデートを即座に保存するために導入されたものです。この VLAN データベースは vlan.dat ファイルという名前の別個のファイルの形式で NVRAM に保存されています。
スイッチでは起動時に vlan.dat ファイルの内容と startup-config の設定との比較により、vlan.dat と startup-config のどちらの情報を使用するかが判断されます。VTP モード、ドメイン名、および VLAN 設定をスイッチの startup-config ファイルに保存してスイッチをリブートした場合は、次の条件に基づいて VTP 設定と VLAN 設定が選択されます。
VLAN データベースと設定ファイルの両方において、VTP モードがトランスペアレントで VTP ドメイン名が一致している場合は、VLAN データベースが無視されます。スタートアップ コンフィギュレーション ファイルの VTP 設定と VLAN 設定が使用されます。VLAN データベースのリビジョン番号は、VLAN データベース内で変更されないままになります。
起動 VTP モードがサーバ モードの場合、あるいは起動 VTP モードまたはドメイン名が VLAN データベースと一致しない場合、VLAN データベースの情報(vlan.dat ファイルなど)によって最初の 1005 VLAN の VTP モードと VLAN 設定が選択されます。1005 より大きい VLAN は、スイッチの設定ファイルで設定されます。
vlan.dat ファイルがない場合、または vlan.dat ファイルが読み込めない場合、スイッチは次の状態で起動します。
属性 | デフォルトの値 |
---|---|
VTP モード | サーバ |
VTPドメイン名 | (名前なし/空) |
VLAN | 1、1002-1005 |
デフォルトでは、VLAN データベースのファイル名は vlan.dat です。
vtp file <filename>コマンドを使用してファイルの名前を変更できます。vtp file コマンドは新しいデータベースのロードには使用できません。このコマンドは、既存のデータベースが保存されているファイルの名前変更にのみ使用できます。
次の例は、VTP 設定が保存されている IFS ファイル システム ファイルの指定方法を示しています。
Switch(config)#vtp file vtpconfig
Setting device to store VLAN database at filename vtpconfig.
Switch(config)#
スイッチからアクセスできるのは、NVRAM に保存されている vlan.dat だけです。vlan.dat ファイルは、バックアップのためにその場所からコピーすることができます。vlan.dat ファイルが保存されるメモリの場所はデバイスによって異なります。copy コマンドを発行する前に、それぞれの製品マニュアルを参照してください。
Cisco Catalyst 6500/6000 シリーズ スイッチでは、const_nvram: です。同様に、Catalyst 4500/4000 スイッチの場合は、cat4000_flash: です。Cisco Catalyst 29xx シリーズおよび Cisco Catalyst 35xx、3750 シリーズの場合は、flash: になります。
Cat6K-IOS#dir const_nvram: Directory of const_nvram:/ 1 -rwx 856 <no date> vlan.dat 129004 bytes total (128148 bytes free)
バイナリの vlan.dat ファイルに保存されているすべての VLAN 設定、VLAN ID、名前などを表示するには、show vlan コマンドを発行します。
show vtp status コマンドを使用すると、VTP 情報、モード、およびドメインなどを表示できます。
スイッチが VTP サーバまたはクライアント モードの場合、show running-config コマンド出力には VLAN 情報や VTP 情報は表示されません。これはスイッチの通常の動作です。
Switch#show run | include vlan vlan internal allocation policy ascending Switch# Switch#show run | include vtp Switch#
VTP トランスペアレント モードのスイッチでは、show running-config コマンド出力に VLAN および VTP 設定が表示されます。これは、これらの情報も設定テキスト ファイルに保存されているからです。
Switch#show run | include vlan vlan internal allocation policy ascending vlan 1 tb-vlan1 1002 tb-vlan2 1003 vlan 20-21,50-51 vlan 1002 tb-vlan1 1 tb-vlan2 1003 vlan 1003 tb-vlan1 1 tb-vlan2 1002 vlan 1004 vlan 1005 Switch#show run | include vtp vtp domain cisco vtp mode transparent
Cisco IOS ソフトウェアが稼働している Cisco Catalyst スイッチの VLAN 設定をリセットするには、次の手順を実行してください。
この例では、Cisco Catalyst 6500 スイッチが VTP クライアント モードになっています。VLAN 情報をリセットするには、vlan.dat ファイルを削除し、スイッチをリロードします。
show vtp status コマンドと show vlan コマンドを発行して、元の VTP/VLAN 情報を確認します。
Cat6K-IOS#show vtp status VTP Version : 2 Configuration Revision : 0 Maximum VLANs supported locally : 1005 Number of existing VLANs : 12 VTP Operating Mode : Client VTP Domain Name : Cisco123 VTP Pruning Mode : Enabled VTP V2 Mode : Disabled VTP Traps Generation : Disabled MD5 digest : 0xDF 0xCE 0x47 0x0B 0xD0 0x3F 0xEA 0x18 Configuration last modified by 0.0.0.0 at 0-0-00 00:00:00 Local updater ID is 172.16.5.12 on interface Vl1 (lowest numbered VLAN interface found) Cat6K-IOS#
Cat6K-IOS#show vlan VLAN Name Status Ports ---- -------------------------------- --------- ------------------------------- 1 default active Fa3/11, Fa3/16 5 VLAN0005 active Fa3/1 10 VLAN0010 active Fa3/5 20 Management_Vlan active Fa3/7, Fa3/9, Fa3/24 30 SW-3_PCs_Vlan active 40 SW-1_PCs_Vlan active 50 IP_Phone_Voice_Vlan active 60 Guest_Fail_Vlan active 1002 fddi-default act/unsup 1003 token-ring-default act/unsup 1004 fddinet-default act/unsup 1005 trnet-default act/unsup VLAN Type SAID MTU Parent RingNo BridgeNo Stp BrdgMode Trans1 Trans2 ---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------ ------ 1 enet 100001 1500 - - - - - 0 0 5 enet 100005 1500 - - - - - 0 0 10 enet 100010 1500 - - - - - 0 0 !--- Rest of the output elided
vlan.dat ファイルの状態を確認します。
Cat6K-IOS#dir const_nvram: Directory of const_nvram:/ 1 -rw- 976 <no date> vlan.dat 129004 bytes total (128028 bytes free) Cat6K-IOS#
注: vlan.datファイルが保存されるメモリの場所は、デバイスによって異なります。詳細は、このドキュメントの「ファイル名と場所」セクションを参照してください。
vlan.dat ファイルを NVRAM から削除します。
注:NVRAMからファイルを削除する前に、ファイルのバックアップを作成することをお勧めします。手順については、「vlan.dat のバックアップとリストア」セクションを参照してください。
Cat6K-IOS#delete const_nvram:vlan.dat
Delete filename [vlan.dat]?
Delete const_nvram:vlan.dat? [confirm]
Cat6K-IOS#dir const_nvram:
Directory of const_nvram:/
1 -rw- 0 <no date> vlan.dat
129004 bytes total (129004 bytes free)
Cat6K-IOS#
vlan.dat ファイルのサイズがゼロ(0)であることに注意してください。
スイッチをリロードします。
Cat6K-IOS#reload Proceed with reload? [confirm] !--- Rest of the output no displayed.
スイッチが起動したら、VLAN 情報がデフォルト値に設定されているかどうかを確認します。デフォルト値は、「スイッチの起動時」セクションの表を参照してください。
Cat6K-IOS#show vtp status VTP Version : 2 Configuration Revision : 0 Maximum VLANs supported locally : 1005 Number of existing VLANs : 5 VTP Operating Mode : Server VTP Domain Name : VTP Pruning Mode : Disabled VTP V2 Mode : Disabled VTP Traps Generation : Disabled MD5 digest : 0x57 0xCD 0x40 0x65 0x63 0x59 0x47 0xBD Configuration last modified by 0.0.0.0 at 0-0-00 00:00:00 Local updater ID is 172.16.5.12 on interface Vl1 (lowest numbered VLAN interface found)
Cat6K-IOS#show vlan VLAN Name Status Ports ---- -------------------------------- --------- ------------------------------- 1 default active Fa3/11, Fa3/16 1002 fddi-default act/unsup 1003 token-ring-default act/unsup 1004 fddinet-default act/unsup 1005 trnet-default act/unsup VLAN Type SAID MTU Parent RingNo BridgeNo Stp BrdgMode Trans1 Trans2 ---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------ ------ 1 enet 100001 1500 - - - - - 0 0 1002 fddi 101002 1500 - - - - - 0 0 1003 tr 101003 1500 - - - - - 0 0 1004 fdnet 101004 1500 - - - ieee - 0 0 1005 trnet 101005 1500 - - - ibm - 0 0 Remote SPAN VLANs ------------------------------------------------------------------------------ Primary Secondary Type Ports ------- --------- ----------------- ------------------------------------------ Cat6K-IOS#
Cat6K-IOS#dir const_nvram: Directory of const_nvram:/ 1 -rw- 0 <no date> vlan.dat 129004 bytes total (129004 bytes free) Cat6K-IOS#
この時点で、VTP VLAN 設定の変更を次の 2 つの方法でトリガーできます。
デバイスのユーザ設定(CLI/SNMP)
同じ VTP ドメインにある他のデバイスからの VTP のアップデート
このことは、スイッチが元々クライアント モードであったとしても、単に保存されている他の設定を適用しただけではクライアント モードには戻せないことを意味します。スイッチをクライアント モードに戻すには、ネットワーク管理者がグローバル コンフィギュレーション モードで vtp mode client コマンドを使用して手作業でシステムを設定する必要があります。
vlan.dat ファイルが誤って削除されて、スイッチがリロードされると、スイッチで使用可能だったすべての VLAN が失われます。スイッチがリロードされるまで、この VLAN 情報がスイッチに存在することになります。
vlan.dat ファイルを回復するには、次の手順を実行します。
show vlan コマンドを発行して、VLAN 情報が使用可能であることを確認します。
Switch#show vlan VLAN Name Status Ports ---- -------------------------------- --------- ------------------------------- 1 default active Fa0/1, Fa0/2, Fa0/3, Fa0/4 Fa0/5, Fa0/6, Fa0/7, Fa0/8 Fa0/10, Fa0/11, Fa0/12, Gi0/1 Gi0/2 10 VLAN0010 active 11 VLAN0011 active 20 VLAN0020 active 21 VLAN0021 active 30 VLAN0030 active 31 VLAN0031 active 40 VLAN0040 active 41 VLAN0041 active 50 Vlan50 active 100 100thVLAN active
スイッチが VTP サーバー モードまたは透過モードの場合は、VLAN データベースを変更します。
VLAN データベースには、次のいずれの変更でも行えます。
VLAN を作成する。
任意の VLAN を削除する。
既存の VLAN のアトリビュートの変更
スイッチが VTP クライアント モードの場合、同じドメインの任意の VTP サーバーで VLAN データベースを変更します。
Switch#configure terminal Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. Switch(config)#vlan 50 Switch(config-vlan)#name 50thVLAN Switch(config-vlan)#end Switch#
いずれかの変更を VLAN データベースで行えば、vlan.dat ファイルがスイッチで自動的に作成されます。
vlan.dat ファイルの作成を確認するには、show flash:コマンドを発行します。
Switch#show flash: Directory of flash:/ 2 -rwx 5 Mar 01 1993 00:04:47 private-config.text 3 -rwx 2980487 Mar 02 1993 06:08:14 c2950-i6q4l2-mz.121-19.EA1a.bin 4 -rwx 1156 Mar 01 1993 01:51:27 vlan.dat 16 -rwx 1014 Mar 01 1993 00:04:47 config.text 6 drwx 4096 Mar 02 1993 03:49:26 html 7 -rwx 3121383 Mar 02 1993 03:47:52 c2950-i6q4l2-mz.121-22.EA9.bin 7741440 bytes total (65536 bytes free)
注: vlan.datファイルが保存されるメモリの場所は、デバイスによって異なります。詳細は、「ファイル名と場所」セクションを参照してください。
ネットワーク管理者が、特に VTP サーバ システム用に、vlan.dat ファイルのバックアップを必要とする場合があります。vlan.dat ファイルは、他のファイルと同じ場所(ブートフラッシュ、disk0:、bootdisk:、tftp:、ftp:、その他)へのバックアップや保存が可能です。 他の場所へのコピーはできますが、読み込みが可能なのは NVRAM からだけです。
設定を完全にバックアップするには、設定とともに vlan.dat ファイルをバックアップに含める必要があります。その後、スイッチ全体またはスーパーバイザ エンジン モジュールを交換する必要がある場合は、ネットワーク管理者が次のファイルを両方ともアップロードして、設定全体を回復する必要があります。
vlan.dat ファイル
コンフィギュレーション ファイル
Stateful Switchover(SSO)を実行している場合は、デュアル スーパーバイザ環境に影響が及びます。 ファイルとファイルの同期は NVRAM に対してのみ利用可能なので、vlan.dat がブートフラッシュなどの NVRAM 以外の場所にある場合は、アクティブとスタンバイのスーパーバイザ間での vlan.dat ファイルの同期は行われません。その代わり、スタンバイ SP が新しい VLAN データを受け取る際に、これがスタンバイ vlan.dat の設定に書き込まれます。
最後に、保存されている vlan.dat をすでに起動しているシステムに適用する場合は、新しく適用した vlan.dat 設定を有効にするためにシステムをリロードする必要があります。
show vtp status コマンドと show vlan コマンドを発行して、元の VTP/VLAN 情報を確認します。
Cat6K-IOS#show vtp status VTP Version : 2 Configuration Revision : 0 Maximum VLANs supported locally : 1005 Number of existing VLANs : 12 VTP Operating Mode : Client VTP Domain Name : Cisco123 VTP Pruning Mode : Enabled VTP V2 Mode : Disabled VTP Traps Generation : Disabled MD5 digest : 0xDF 0xCE 0x47 0x0B 0xD0 0x3F 0xEA 0x18 Configuration last modified by 0.0.0.0 at 0-0-00 00:00:00 Local updater ID is 172.16.5.12 on interface Vl1 (lowest numbered VLAN interface found) Cat6K-IOS# Cat6K-IOS#show vlan VLAN Name Status Ports ---- -------------------------------- --------- ------------------------------- 1 default active Fa3/11, Fa3/16 5 VLAN0005 active Fa3/1 10 VLAN0010 active Fa3/5 20 Management_Vlan active Fa3/7, Fa3/9, Fa3/24 30 SW-3_PCs_Vlan active 40 SW-1_PCs_Vlan active 50 IP_Phone_Voice_Vlan active 60 Guest_Fail_Vlan active 1002 fddi-default act/unsup 1003 token-ring-default act/unsup 1004 fddinet-default act/unsup 1005 trnet-default act/unsup VLAN Type SAID MTU Parent RingNo BridgeNo Stp BrdgMode Trans1 Trans2 ---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------ ------ 1 enet 100001 1500 - - - - - 0 0 5 enet 100005 1500 - - - - - 0 0 10 enet 100010 1500 - - - - - 0 0 !--- Rest of the output elided
vlan.dat ファイルの状態を確認します。
Cat6K-IOS#dir const_nvram: Directory of const_nvram:/ 1 -rw- 976 <no date> vlan.dat 129004 bytes total (128028 bytes free) Cat6K-IOS#
注: vlan.datファイルが保存されるメモリの場所は、デバイスによって異なります。詳細は、「ファイル名と場所」セクションを参照してください。
既存の vlan.dat ファイルをバックアップします。
Cat6K-IOS#copy const_nvram:vlan.dat bootflash:vlan.dat Destination filename [vlan.dat]? 976 bytes copied in 0.516 secs (1891 bytes/sec) Cat6K-IOS#show bootflash: -#- ED ----type---- --crc--- -seek-- nlen -length- ---------date/time--------- n ame 1 .. image C32839CA 2349AC 30 1788204 May 31 2006 18:15:50 +00:00 c 6msfc2-boot-mz.121-13.E17.bin 2 .. unknown 1D1450E8 234DFC 8 976 Dec 01 2008 01:43:18 +00:00 v lan.dat 13414916 bytes available (1789436 bytes used)
vlan.dat ファイルを NVRAM から削除します。
Cat6K-IOS#delete const_nvram:vlan.dat
Delete filename [vlan.dat]?
Delete const_nvram:vlan.dat? [confirm]
Cat6K-IOS#dir const_nvram:
Directory of const_nvram:/
1 -rw- 0 <no date> vlan.dat
129004 bytes total (129004 bytes free)
Cat6K-IOS#
スイッチをリロードします。
Cat6K-IOS#reload Proceed with reload? [confirm] !--- Rest of the output elided
リロードした後、VTP/VLAN の情報がリセットされていることを確認します。
Cat6K-IOS#show vtp status VTP Version : 2 Configuration Revision : 0 Maximum VLANs supported locally : 1005 Number of existing VLANs : 5 VTP Operating Mode : Server VTP Domain Name : VTP Pruning Mode : Disabled VTP V2 Mode : Disabled VTP Traps Generation : Disabled MD5 digest : 0x57 0xCD 0x40 0x65 0x63 0x59 0x47 0xBD Configuration last modified by 0.0.0.0 at 0-0-00 00:00:00 Local updater ID is 172.16.5.12 on interface Vl1 (lowest numbered VLAN interface found)
既存の VLAN の数が 12 から 5 に減り、Cisco123 だったドメインが空白になっていることに注意してください。
Cat6K-IOS#dir const_nvram: Directory of const_nvram:/ 1 -rw- 0 <no date> vlan.dat 129004 bytes total (129004 bytes free) Cat6K-IOS#
保存されていた vlan.dat ファイルを NVRAM にコピーします。
Cat6K-IOS#copy bootflash:vlan.dat const_nvram:vlan.dat Destination filename [vlan.dat]? 976 bytes copied in 0.688 secs (1419 bytes/sec) Cat6K-IOS# Cat6K-IOS#dir const_nvram: Directory of const_nvram:/ 1 -rw- 976 <no date> vlan.dat 129004 bytes total (128028 bytes free) Cat6K-IOS#
VTP のステータスに変化があるかどうかを確認します。スイッチが起動したときに vlan.dat ファイルは読み取り専用であるため、変化は見られません。変更を有効にするには、スイッチをリロードします。
Cat6K-IOS#show vtp status VTP Version : 2 Configuration Revision : 0 Maximum VLANs supported locally : 1005 Number of existing VLANs : 5 VTP Operating Mode : Server VTP Domain Name : VTP Pruning Mode : Disabled VTP V2 Mode : Disabled VTP Traps Generation : Disabled MD5 digest : 0x57 0xCD 0x40 0x65 0x63 0x59 0x47 0xBD Configuration last modified by 0.0.0.0 at 0-0-00 00:00:00 Local updater ID is 172.16.5.12 on interface Vl1 (lowest numbered VLAN interface found) Cat6K-IOS#
スイッチをリロードします。
Cat6K-IOS#reload Proceed with reload? [confirm] !--- Rest of the output elided
スイッチが起動したら、VLAN/VTP 情報が正しくリストアされたかどうかを確認します。
Cat6K-IOS#show vtp status VTP Version : 2 Configuration Revision : 0 Maximum VLANs supported locally : 1005 Number of existing VLANs : 12 VTP Operating Mode : Server VTP Domain Name : Cisco123 VTP Pruning Mode : Enabled VTP V2 Mode : Disabled VTP Traps Generation : Disabled MD5 digest : 0xDF 0xCE 0x47 0x0B 0xD0 0x3F 0xEA 0x18 Configuration last modified by 172.16.5.12 at 11-16-07 03:23:56 Local updater ID is 172.16.5.12 on interface Vl1 (lowest numbered VLAN interface found) Cat6K-IOS#
Cat6K-IOS#show vlan VLAN Name Status Ports ---- -------------------------------- --------- ------------------------------- 1 default active Fa3/11, Fa3/16 5 VLAN0005 active Fa3/1 10 VLAN0010 active Fa3/5 20 Management_Vlan active Fa3/7, Fa3/9, Fa3/24 30 SW-3_PCs_Vlan active 40 SW-1_PCs_Vlan active 50 IP_Phone_Voice_Vlan active 60 Guest_Fail_Vlan active 1002 fddi-default act/unsup 1003 token-ring-default act/unsup 1004 fddinet-default act/unsup 1005 trnet-default act/unsup VLAN Type SAID MTU Parent RingNo BridgeNo Stp BrdgMode Trans1 Trans2 ---- ----- ---------- ----- ------ ------ -------- ---- -------- ------ ------ 1 enet 100001 1500 - - - - - 0 0 5 enet 100005 1500 - - - - - 0 0 10 enet 100010 1500 - - - - - 0 0 20 enet 100020 1500 - - - - - 0 0 !--- Rest of the the output not shown.
Archive Management アプリケーションでは、Resource Manager Essentials(RME)で管理されているデバイスの vlan.dat ファイルのアクティブなアーカイブを管理します。 次の作業を実行できます。
デバイス設定(vlan.dat ファイルを含む)の取得、およびアーカイブ
アーカイブされたデータに対する検索やレポートの作成
設定(vlan.dat ファイルを含む)の比較およびラベル付け
Archive Management アプリケーションについての詳細は、『コンフィギュレーションのアーカイブと Archive Management を使用したコンフィギュレーションの管理』を参照してください。
RMEスイートは、CiscoWorks LAN Management Solution(LMS)の一部であり、CiscoWorks製品ファミリのバンドルの1つです。ネットワークを管理する企業向けのソリューションです。RME は Web ベースのアプリケーションの強力なスイートであり、Cisco のスイッチ、アクセス サーバ、およびルータ向けのネットワーク管理ソリューションです。
RME とそのアプリケーションについての詳細は、『RME の概要』を参照してください。
スーパーバイザ エンジンの冗長構成では、デフォルト以外の VLAN データ ファイル名や位置はサポートされていません。冗長スーパーバイザ エンジンを持つスイッチに対して、vtp file file_name コマンドは入力しないでください。
冗長スーパバイザ エンジンをインストールする前に、no vtp file コマンドを入力して、デフォルト設定に戻します。
Route Processor Redundancy(RPR+)による冗長構成では、VLAN データベース モードで入力された設定はスーパーバイザ エンジンの冗長構成でサポートされていません。RPR+ による冗長構成ではグローバル コンフィギュレーション モードを使用してください。
SSO では、アクティブ SP からスタンバイ SP への NVRAM の vlan.dat ファイルの同期が引き続き行われるため、VLAN レコードの同期の途中でスイッチオーバーが発生すると、スタンバイ側は NVRAM からバイナリ ファイルをロードして回復できます。ファイルとファイルの同期は NVRAM に対してのみ利用可能なので、バイナリ ファイルがブートフラッシュなどの NVRAM 以外の場所にある場合は、アクティブとスタンバイ間での vtp binary config ファイルの同期は行われません。実際に vlan.dat が NVRAM にないと、スタンバイ ブートアップの際に、スタンバイ スーパーバイザがオンラインになりません。アクティブ スーパーバイザには、vlan.dat の場所を NVRAM に変更するようにユーザに伝えるエラー メッセージが表示されます。
改定 | 発行日 | コメント |
---|---|---|
1.0 |
19-Dec-2008 |
初版 |