このドキュメントでは、最も一般的なオペレーティング システムの標準ブレーク キー シーケンスの組み合わせと、問題のトラブルシューティング方法に関するヒントについて説明します。
Electronic Industries Association の RS-232 ロジック レベルでは、+3 ~ +25 ボルトを使用して Space(ロジック 0)を示し、-3 ~ -25 ボルトを使用して Mark(ロジック 1)を示します。 ブレーク信号は、データラインが指定された期間(通常は100ミリ秒から1/2秒)スペース状態のままである場合です。文字はすべてスタート ビットで始まり、ストップ ビット(および 1 つまたは 2 つのパリティ ビット)で終わります。 スタート ビットとストップ ビットのレベル状態は、常に反対です。そのため、ブレーク信号と同じような文字の組み合わせは存在しません。ブレーク信号を使用すると、パスワードの回復が必要なときにCisco IOS®デバイスのROMモニタにアクセスできます。
このドキュメントに関しては個別の要件はありません。
このドキュメントは、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
本書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。稼働中のネットワークで作業を行う場合、コマンドの影響について十分に理解したうえで作業してください。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
ソフトウェア | プラットフォーム | オペレーティング システム | キーの組み合わせ |
---|---|---|---|
Hyperterminal | IBM 互換機 | Windows XP | Ctrl+Break |
Hyperterminal | IBM 互換機 | Windows 2000 | Ctrl+Break |
Hyperterminal | IBM 互換機 | Windows 98 | Ctrl+Break |
Hyperterminal(バージョン 595160) | IBM 互換機 | Windows 95 | Ctrl+F6+Break |
Kermit | Sun ワークステーション | UNIX | Ctrl+\l |
Ctrl+\b | |||
MicroPhone Pro | IBM 互換機 | Windows | Ctrl+Break |
Minicom | IBM 互換機 | Linux | Ctrl+a f |
ProComm Plus | IBM 互換機 | DOS または Windows | Alt+b |
SecureCRT | IBM 互換機 | Windows | Ctrl+Break |
Telix | IBM 互換機 | DOS | Ctrl+End |
Telnet | N/A | N/A | Ctrl+] キーを押してから、send brk と入力する。 |
Telnet to Cisco | IBM 互換機 | N/A | Ctrl+] |
Teraterm | IBM 互換機 | Windows | Alt+b |
ターミナル | IBM 互換機 | Windows | Break |
Ctrl+Break | |||
ヒント | Sun ワークステーション | UNIX | Ctrl+] キーを押してから、Break または Ctrl+c キーを押します |
~# | |||
VT 100エミュレーション | Data General | N/A | F16 |
Windows NT | IBM 互換機 | Windows | Break+F5 |
Shift+F5 | |||
Shift+6、Shift+4、Shift+b(^$B) | |||
Z-TERMINAL | Mac | Apple | Command+b |
N/A | ブレークアウト ボックス | N/A | ピン 2(X-mit)を +V に 2 分の 1 秒の間、接続する。 |
補助ポートに接続した Cisco 製品 | N/A | Control+Shft+6 キーを押してから、b キーを押す。 | |
IBM 互換機 | N/A | Ctrl+Break |
パスワードを回復する際に、(Cisco 製品以外の)ソフトウェアのブレーク キー シーケンスを知らないために、問題が発生することがよくあります。上の表に掲載されていないソフトウェアや追加情報については、各ソフトウェア パッケージのマニュアルを参照してください。
補助(AUX)ポートは、ルータのブート シーケンスの間、非アクティブとなります。そのため、補助ポート経由でブレークを送信しても効果はありません。コンソール ポートに接続して、次のように設定する必要があります。
9600 ボーレート
パリティなし
8 データ ビット
1 ストップ ビット
フロー制御なし
Windows NT のバージョンによっては、正しいブレーク キー信号を送信できないハイパーターミナル ソフトウェアが含まれています。ハイパーターミナル ソフトウェアの詳細とアップグレード方法については、http://www.hilgraeve.com/hyperterminal.html を参照してください。
USB/シリアル コンバータ ケーブルを使用している場合は、ブレーク シーケンスが正しく送信されないことがあります。そのような場合は、別のコネクタ ポート(PS/2 など)を備えたキーボードを使用してください。
ターミナル エミュレータがブレーク キーをサポートしていない場合や、不具合のためにターミナル エミュレータから正しい信号を送信できない場合は、ブレーク キー シーケンスをシミュレートすることにより対処できます。
注:Windows NTのハイパーターミナルでは、過去にこの動作がありました。
ブレーク キー シーケンスをシミュレートするには、次の手順を実行します。
次のターミナル設定を使用してルータに接続します。
1200 ボーレート
パリティなし
8 データ ビット
1 ストップ ビット
フロー制御なし
画面上に何も表示されなくなりますが、これは正常な動作です。
ブレーク シーケンスと同様の信号を生成するには、ルータの電源を再投入し(電源を一度オフにしてからオンにし)、スペースバーを 10 ~ 15 秒間押し続けます。
ターミナルの接続を解除し、9600 ボー レートで再接続します。これで、ROM モニタ モードに入ります。
上記の手順をすべて試してもブレークを正しく送信できない場合は、別のターミナルまたは PC プラットフォームから同じ手順を試してください。