このドキュメントでは、Video Communication Server(VCS)に登録されている TelePresence Codec(TC)エンドポイントと、Cisco Unified Communications Manager(CUCM)に登録されている Cisco TelePresence System(CTS)/TX エンドポイントの間でプレゼンテーションの共有が失敗する一般的な理由の 1 つについて説明します。
CUCM に登録された CTS/TX のデバイスと VCS に登録された TC エンドポイントが通話しているときに、その TC エンドポイントまたは CTS/TX エンドポイントからプレゼンテーションを共有した場合に、外部液晶ディスプレイ(LCD)にも 2 台目のディスプレイの別のストリームとしても表示されません。 代わりに、そのプレゼンテーションは、どちらの側でもピクチャインピクチャとして表示されます。
この問題は、CTS/TX システムが TCP/Binary Floor Control Protocol(BFCP)によるプレゼンテーション共有をサポートしていないことが原因です。 CTS/TX システムは、UDP/BFCP(CTS リビジョン 1.8.X 以降)によるプレゼンテーション共有のみをサポートします。
Session Initiation Protocol(SIP)のログを見ると、VCS が CTS/TX エンドポイントでサポートされていない TCP/BFCP を送信していることがわかります。
m=application 0 TCP/BFCP *a=floorctrl:c-sa=confid:931406876a=floorid:47556
mstrm:12a=userid:18469a=setup:passivea=connection:new
問題を解決するには、次の設定を実行してください。
項目 |
値 |
ピア ステータスのモニタ(Monitor peer status) |
○ |
コール シグナリング ルーティング モード(Call signaling routed mode) |
Auto |
H.323 検索に自動的に応答(Automatically respond to H.323 searches) |
オフ |
SIP 検索に自動的に応答(Automatically respond to SIP searches) |
オフ |
空の INVITE が許可されています(Empty INVITE allowed) |
オン |
SIP Poison モード(SIP poison mode) |
オフ |
SIP 暗号化モード(SIP encryption mode) |
Auto |
SIP SDP 属性回線制限モード(SIP SDP attribute line limit mode) |
オフ |
SIP SDP 属性回線制限の長さ(SIP SDP attribute line limit length) |
130 |
SIP マルチパート MIME 削除モード(SIP multipart MIME strip mode) |
オフ |
SIP UPDATE 削除モード(SIP UPDATE strip mode) |
オン |
相互接続 SIP 検索戦略(Interworking SIP Search Strategy) |
オプション |
SIP UDP/BFCP フィルタ モード(SIP UDP/BFCP filter mode) |
オフ |
SIP デュオ ビデオ フィルタ モード(SIP Duo Video filter mode) |
オフ |
SIP レコード ルート アドレス タイプ(SIP record route address type) |
IP |
SIP プロキシ - ヘッダー削除リストが必要(SIP Proxy-Require header strip list) |
<空白> |