ハイブリッドワークの成熟度調査:エグゼクティブサマリー

ハイブリッドワークの準備はできていますか?

IDC がシスコと共同で実施したハイブリッドワークの成熟度調査によれば、45% のビジネスおよびテクノロジーリーダーが、今後リモートワークとハイブリッドワークモデルが承認された勤務形態になると回答しています。また、93% のリーダーが、2022 年にこの分野への出資を維持または増加させる予定だと回答しています。

ワークプレイス トランスフォーメーションは、単にリモートの従業員を限定的に、または場当たり的にサポートすることから、ハイブリッドワークを戦略的で必要不可欠なワークモデルとするまでに進化しました。組織が自社のハイブリッドワークの準備状況と成熟度をより正確に把握し、成熟度を高めるための戦略を立てられるように、シスコは IDC と協力して 20 の業界のさまざまな規模の組織を対象としたグローバルな調査を実施しました。IT、運用、施設、人事の関係者はこの調査結果を使用して部門間の対話を促進し、組織全体を包括したハイブリッドワークポリシーを確立できます。

ハイブリッドワークの成熟度調査

ハイブリッドワークの成熟度モデルは、成熟度の一連の成長過程を表す 4 つの段階で構成されます。4 つの段階の特徴と、それぞれの段階に当てはまる回答者の割合は以下のとおりです。

  • ハイブリッドワークのオブザーバ(6.5%):異なるハイブリッドワークモデルを模索し始めているが、通常の営業時間中の業務はほとんどオフィス内で行われている。
  • ハイブリッドワークのアダプタ(47.2%):ハイブリッドワークモデルを実験しており、それを実現するためのテクノロジーへの投資を開始している。
  • ハイブリッドワークのチャンピオン(37.8%):サイロ内でのハイブリッドワークモデルを成功させ、ビジネスの成果を向上させているが、まだ企業全体には導入していない。
  • ハイブリッドワークのイノベータ(8.6%):企業全体で優れたハイブリッドワークポリシーを確立し、適切なテクノロジーでハイブリッドファーストのアプローチをサポートしている。

未来の働き方へと移行しようとしている組織にとって、自社のハイブリッドワークの成熟度が高いか低いかを把握することは、将来の計画を立てるための有益な基準となります。ハイブリッドワークの導入を模索することで、組織は自社の成熟度のレベルを把握し、短期、中期、長期的な改善の機会を特定することができます。たとえば、成熟度が初期段階の組織は、クラウドセキュリティやコラボレーション プラットフォームなどのデジタルツールの展開を加速する必要があります。これらのツールによって、長期的により豊かなイノベーションやクリエイティビティを促進し、最終的にはより持続可能で、レジリエンスとエンゲージメントが高いワークフォースを実現します。

ハイブリッドワークの 4 つの側面をつなぐ

調査では回答者に、組織の焦点が成熟度の 4 つの側面(ポリシー、人と労働文化、テクノロジー、施設)のどれに当てられているかを評価してもらいました。焦点が最も多く当てられていたのはテクノロジー(回答者の 51%)で、人と労働文化(33%)、ポリシー(12%)、施設(4%)と続きました。しかし、ワークプレイスのエクスペリエンスを刷新してビジネスの成果を改善および持続させることは、新しいテクノロジーへの投資など、単に 1 つの側面でアクションを実行するだけでは達成できません。ハイブリッドワークを成功させるためにテクノロジーへの投資は不可欠ですが、働き方改革のポリシー、文化、施設への投資との足並みを揃える必要があります。組織が進化するか、ハイブリッドワークの導入作業において苦労し続けるかを分ける要素として、文化的なトランスフォーメーションも同じくらい重要です。技術的な焦点をポリシー、文化、施設と分けて考えるのではなく、組織は 4 つすべての側面に向けた作業と計画に包括的に取り組む必要があります。

すべての組織や従業員に合った単一のハイブリッドワークモデルというものは存在しません。対面でのコラボレーションが必要な特定のロールもあれば、シンプルでセキュアなリモート接続ができれば十分なロールもあるためです。自社のハイブリッドワークの成熟度を正確に把握することで、すべての側面を網羅したハイブリッドワークモデルを構築してそれに投資し、働き方が急速に進化する時代に組織が成功するために役立てることができます。

働き方改革を実践する理由

戦略的に計画した場合、ハイブリッドワークモデルを活用した働き方改革によって、数多くの有益な成果を達成できる可能性があります。IDC によれば、働き方改革を実践する動機の第 1 位は生産性の向上です(48%)。その他の動機としては、ビジネスの迅速性(39%)、顧客およびパートナーとの関係性強化(39%)、従業員のエンゲージメント強化(36%)があります。利点はそれだけではありません。たとえば、ハイブリッドワークのイノベーターは、働き方改革によって生産性と俊敏性を向上できただけでなく、優れた人材を獲得して維持し、規制コンプライアンスを改善できたことも報告しています。

次のステップ

拡大と急速な進化を続けるハイブリッドワーク時代の恩恵を組織が最大限に受ける方法を把握するには、包括的なアプローチが必要です。それは、IT、運用、施設、人事(HR)の主要な関係者をすべて巻き込み、コラボレーション、セキュリティ、ネットワーキング、クラウド、アプリケーションを網羅するアプローチです。

組織がハイブリッドワークを成功させるためにシスコが提供しているサポートについては、ソリューションの詳細をご覧ください。

  • ワークフォース:人材を獲得および維持し、生産性を解放し、従業員のワークプレイスを見直す
  • オフィスと施設:オフィスを見直し、ワークプレイスを刷新する
  • テクノロジーの活用:ネットワーキング、セキュリティ、コラボレーション、クラウド、アプリケーションを網羅

IDC の InfoBrief『How Ready is YOUR Organization for Hybrid Work?』の全編を読むには、ここをクリックしてください

 

 

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