ハイブリッド ワーク インデックス：エグゼクティブサマリー
優れた人材とテクノロジーでハイブリッドワークを推進
数百万の匿名化されたお客様のデータポイントに基づくシスコのハイブリッド ワーク インデックスは、従業員のエクスペリエンスと生産性の向上、優秀な人材の採用と維持、組織の効率、復元力、アジリティのさらなる向上といった、未来の働き方を定義する動向を調査したものです。
従来の勤務モデルから、「ハイブリッドワーク」モデルへ世界的に移行が進んでいます。これにより、従業員、ポリシー、企業文化に注力する重要性が高まっています。また、テレワークモデルからハイブリッドワークモデルへと移行する中で、デジタル トランスフォーメーションとテクノロジーソリューションの導入が加速しました。
ハイブリッドワークは、場所を問わない働き方を設計するアプローチです。自宅やオフィス、場所を問わない勤務が可能になります。
シスコのハイブリッド ワーク インデックス（HWI）は、従業員の習慣やテクノロジーとの関わりが、どのように働き方に変化をもたらしたのかを調査したものです。数百万の匿名化されたお客様のデータポイントに基づく HWI は、ハイブリッドワーカーがどのように柔軟性、アクセシビリティ、およびセキュリティの向上を期待しているのか、そして企業がそうしたテクノロジーの需要の増大にどう対応しているのかを明らかにします。
HWI には、ビジネスリーダーがハイブリッドワークで長期的な成功を収める方法を理解するのに役立つ、いくつかの重要なテーマが示されています。主な調査結果は以下のとおりです。
従業員と文化
組織がハイブリッドワークに移行する中で、優秀な人材を維持し、人材プールを拡大するには、従業員のニーズと希望を理解することが不可欠です。従業員は、仕事の場所、時間、やり方をより柔軟に選択できることを求めています。勤務地の分散が進んでいるため、管理職にとっては、効果的なコラボレーションで従業員のエンゲージメントを高めることが重要になります。
今後のリーダーは、従業員の強みを活かし、彼らが希望するワークスタイルを実現しながらビジネスを推進するという、柔軟性と適応性の両方を持つ必要があります。これは、人材と利益両方の観点から、チームと組織全体の信頼性と透明性をこれまでにないレベルにまで高めることを意味します。
コラボレーション
リアルタイムでもオフラインでも、コラボレーションを通じて仕事をこなす方法はすでに数多くあります。ただし、コラボレーション エクスペリエンスが不十分な場合、エンゲージメントが妨げられ、相手に疎外感を味わわせてしまうことになります。
特に、オンライン会議が増えすぎると、多くの従業員は負荷を感じます。シスコの調査では、成功へとつながるハイブリッドワーク環境を構築し、「会議疲れ」、従業員の疲弊、および有害な文化を回避するのに欠かせない、柔軟、インクルーシブ、心身の健康を重視、セキュア、マネージドという 5 つの特性が明らかになりました。
セキュリティ
ハイブリッドワークへの移行が進んだことで脅威の状況が大きく変わり、攻撃対象領域が拡大しています。リモートアクセスの保護が必要とされていますが、それだけでは業務を十分に保護できません。
ハイブリッドワーク機能のセキュリティを確保する包括的なアプローチ、従業員のセキュリティ意識に重点を置きながら、ネットワーキングとセキュリティを変革して、ユーザーやアプリケーションの場所を問わずセキュアなアクセスを提供するアプローチが不可欠です。そしてすべてのアプリケーション、すべてのクラウド、およびすべてのソフトウェア環境を保護するには、豊富な選択肢と相互運用性が非常に重要です。
ネットワーキング
ハイブリッドワークのエクスペリエンスは、企業の規模や業界だけでなく、場所、さらには各従業員のニーズや優先事項に合わせてカスタマイズされます。
一部の企業はオフィスへの復帰を進めていますが、今後もリモートワーカーにビジネスレベルの接続とセキュリティを提供していく必要があります。
ハイブリッドで働く人材が、クラウドアプリケーションや質の高いコラボレーション エクスペリエンスにストレスなくアクセスできるようにするとともに、デバイス、ネットワーク、クラウド、アプリケーションのセキュリティ、制御、ガバナンスを確保するのに必要なツールを揃えなければなりません。
すべてを統合する
ニューノーマルへの移行の時期は過ぎ、あらゆる企業は全力でお客様の期待に応えることを求められています。競争力を維持して今の状況を生き抜くには、働く場所を問わず、従業員を最大限関与させて最大限の権限を与え、ウェルビーイングを最大限まで高めることに重点を置きます。そのためには、従業員、テクノロジー、および職場を統合するとともに、次のような部分に責任を負うリーダーを緊密に連携させる必要があります。
- 人事責任者（CHRO）と人材活用責任者（CPO） は、各個人とチームにとってだけでなく、今後を見据えた場合にも最も効果的な手法に柔軟に適応し、それを進んで取り入れることによって従業員の強みを活かす必要があります。その理由は、チームの体制を整えれば組織が成功を収められるからです。
- 最高情報責任者（CIO）と IT エグゼクティブ は、インクルーシブ、柔軟、セキュア、かつ IT による管理が可能な心身の健康を重視した働き方を大規模に実現し、従業員が自宅やオフィスなどのあらゆる場所で、集中して生産性を高められるようにすることに注力する必要があります。
- 最高執行責任者（COO）と施設マネージャは、オフィスや施設にいる従業員を新たな方法で連携させたり、健康を増進させたり、ウェルビーイングや安全性を向上させたりするために、あらゆる種類のワークスペースを変革する必要があります。
シスコは、コラボレーション、セキュリティ、ネットワーキング、クラウド、アプリケーションの交点に位置しているだけでなく、それらすべてを統合するサービスの専門知識も有しているため、アジリティの向上を目指すうえで最高のパートナーです。
シスコがハイブリッドワークを実現します。
自社の組織でハイブリッドワークを実現したシスコがお客様をサポートします。