データ シートCisco Nexus 3548x および 3524x スイッチCisco Nexus 3000 シリーズ スイッチの概要Cisco Nexus® 3000 シリーズは、Switch-on-a-Chip(SoC)アーキテクチャで設計された 1、10、および 40 ギガビットのイーサネット スイッチからなる包括的なポートフォリオです。このシリーズは、2011 年 4 月の発売以降、トップオブラック(ToR)アーキテクチャに最適な、ラインレートのレイヤ 2 およびレイヤ 3 のパフォーマンスを提供し、パフォーマンスの可視性、自動化、時刻同期などの新技術を、高性能かつ低遅延で提供することにより、高頻度トレーディング(HFT)、高性能コンピューティング(HPC)、ビッグデータ環境向けの主要製品としてその地位を確立しています。 Cisco Nexus 3500 プラットフォームの概要Cisco Nexus 3500 プラットフォームは、革新的な Cisco® Algorithm Boost(Algo Boost)テクノロジーの導入により、業界のリーダーとしての Cisco Nexus 3000 シリーズの特性がさらに強化されています。Cisco Nexus 3500 は、Algo Boost テクノロジーがスイッチ ASIC に組み込まれたことで、レイヤ 2 およびレイヤ 3 スイッチングの遅延が 200 ナノ秒(ns)未満という画期的な性能を達成しました。さらに Algo Boost では、遅延、転送、およびパフォーマンス可視性の機能について革新的な改良がなされています。
Cisco Nexus 3548 および 3524 スイッチCisco Nexus 3548 および 3524 スイッチ(図 1)は、ソフトウェア ライセンスのみが異なる同一のハードウェアをベースにしています。Cisco Nexus 3524 では 24 ポート、Cisco Nexus 3548 では 48 ポートをすべて使用できます。これらの固定スイッチはコンパクトな 1 ラックユニット(1 RU)のフォームファクタ 10 ギガビット イーサネット スイッチであり、ラインレートのレイヤ 2 およびレイヤ 3 のスイッチングと超低遅延を実現します。どちらのソフトウェア ライセンスも業界をリードする Cisco NX-OS ソフトウェア オペレーティング システムに対応しており、世界で広く利用されている多彩な機能を活用できます。Cisco Nexus 3548 および 3524 は物理層(PHY)チップなしの設計になっており、低遅延、低消費電力で稼働します。エアーフローは標準タイプとリバース タイプのどちらもサポートしています。また、AC と DC の両方の入力電源に対応しています。 Cisco Nexus 3548 および 3524 のハードウェア構成は次のとおりです。
標準エアーフロー(ポート側で排気)とリバース エアーフロー(ポート側で吸気)の両方に対応します。標準エアーフローは、スイッチのポート側がホット アイル側に面し、電源側がコールド アイルに面している場合に有用です。リバース エアーフローは、スイッチの電源側がホット アイルに面し、ポート側がコールド アイル側に面している場合に有用です。 ファンと電源装置に指定色のハンドルが付いているため、エアーフローの方向が明確にわかります(図 2 および 3)。 図 2. Cisco Nexus 3548 および 3524:標準エアーフローを示す青いハンドル 図 3. Cisco Nexus 3548 および 3524:リバース エアーフローを示す赤いハンドル Cisco Nexus 3548x および 3524x スイッチCisco Nexus 3548x および 3524x スイッチ(図 4)は、Cisco Nexus 3500 プラットフォームの次世代のスイッチです。前世代と同様に、これらのスイッチはコンパクトな 1 RU のフォームファクタ 10 ギガビット イーサネット スイッチであり、ラインレートのレイヤ 2 およびレイヤ 3 のスイッチングと超低遅延を実現します。さらに消費電力も 25 % 低減されています。これらの新世代のスイッチでは、ハードウェアベースの強力なマルチキャスト NAT および遅延モニタリング機能、また 2 つ目の USB ポートが導入されており、管理性が向上しています。 図 4. Cisco Nexus 3548x および 3524x スイッチ Cisco Nexus 3548 および 3524 のハードウェア構成は次のとおりです
標準エアーフロー(ポート側で排気)とリバース エアーフロー(ポート側で吸気)の両方に対応します。標準エアーフローは、スイッチのポート側がコールド アイル側に面し、電源側がホット アイルに面している場合に有用です。リバース エアーフローは、スイッチの電源側がコールド アイルに面し、ポート側がホット アイル側に面している場合に有用です。 ファンと電源装置に指定色のハンドルが付いているため、エアーフローの方向が明確にわかります(図 5 および 6)。図 5. Cisco Nexus 3848x および 3524x:標準エアーフローを示す青いハンドル 図 6. Cisco Nexus 3848x および 3524x:リバース エアーフローを示す赤いハンドル Cisco NX-OS ソフトウェアの概要Cisco NX-OS は、モジュール性、復元性、有用性を基盤として構築された、データセンター クラスの OS です。Cisco NX-OS を使用すると、継続的な可用性を確保し、ミッションクリティカルなデータセンター環境の標準を確立することができます。自己修復機能と高度なモジュール設計によって、ゼロインパクトの運用を実現するとともに、これまでにない高い柔軟性を提供します。 データセンターの要件に特化した Cisco NX-OS は、現在および将来のデータセンターに要求されるネットワーキング要件を満たす、堅牢で包括的な機能を備えています。XML インターフェイスを備え、Cisco IOSR ソフトウェアと同じコマンドライン インターフェイス(CLI)を持つ Cisco NX-OS は、主要なネットワーキング標準およびシスコが持つ真のデータセンター クラスの画期的な技術を実装した、最先端の OS です。 Cisco NX-OS ソフトウェアの利点表 1 に Cisco NX-OS ソフトウェアの利点を示します。 表 1. Cisco NX-OS ソフトウェアの利点
Cisco Nexus 3500 プラットフォーム用の Cisco NX-OS ソフトウェア パッケージCisco Nexus 3500 向けの Cisco NX-OS ソフトウェア パッケージは、高い柔軟性と包括的な機能セットを特徴とし、Cisco Nexus アクセス スイッチに一貫性のある動作をもたらします。デフォルトのシステム ソフトウェアには、強力なセキュリティと管理機能に加え、包括的なレイヤ 2 機能セットが組み込まれています。一部のレイヤ 3 IP ユニキャストおよびマルチキャスト ルーティング機能、NAT、ワープ モード、およびワープ SPAN を有効にするには、追加ライセンスのインストールが必要です。これについては表 2 を参照してください。すべてのソフトウェア機能のリストは、この文書の表 9 を参照してください。 表 2. Cisco Nexus 3500 のソフトウェア ライセンス
Cisco Data Center Network ManagerCisco Nexus 3500 プラットフォームは、Cisco DCNM のサポート対象製品です。Cisco DCNM は、Cisco Nexus ハードウェア プラットフォーム向けに設計されており、Cisco NX-OS に対応しています。データセンター インフラストラクチャ全体の稼働時間と信頼性を高める管理ソリューションとして、ビジネスの継続性向上に役立ちます。Cisco DCNM は、データセンター ネットワークの管理要件に特化した設計となっています。現在はもちろん将来においても、データセンターで要求されるルーティング、スイッチング、およびストレージ管理のニーズに対応できるような堅牢なフレームワークと包括的な機能セットを提供します。プロビジョニング プロセスの自動化、パフォーマンス低下の検出による LAN の予防的監視、ネットワーク セキュリティ、機能不全のネットワーク要素の診断の簡易化などの機能があります。 Cisco Nexus Data BrokerCisco Nexus Data Broker を備えた Cisco Nexus 3500 プラットフォーム スイッチでは、ネットワーク タップと SPAN を使用して、スケーラブルでコスト効率の高いトラフィック モニタリング インフラストラクチャを構築できます。このアプローチによって、従来型の専用マトリックス スイッチを、1 つ以上の OpenFlow 対応 Cisco Nexus スイッチで構成されたスイッチに代えることができます。これらのスイッチを相互接続することで、スケーラブルなタップまたは SPAN アグリゲーション インフラストラクチャを構築できます。タップと SPAN 送信元を組み合わせて、実稼働トラフィックのコピーをこのタップまたは SPAN アグリゲーション インフラストラクチャに導入することもできます。さらに、これらの送信元とトラフィック モニタリング ツールや分析ツールを、複数の Cisco Nexus スイッチに分配することも可能です.詳細については http://www.cisco.com/go/nexusdatabroker[英語] を参照してください. トランシーバおよびケーブルのオプションCisco Nexus 3500 プラットフォームは、100 メガビット イーサネットと、1、10、40 ギガビット イーサネットのさまざまな接続オプションをサポートしています。Cisco Nexus 3500 プラットフォームは、ラック内または隣接ラックとのケーブル配線用として、SFP+ 直接接続銅線ケーブルをサポートします。これは、トランシーバと Twinax ケーブルを統合した、エネルギー効率が高く低コストの革新的なソリューションです。また、それよりも長いケーブル配線用として、マルチモードおよびシングルモードの光 SFP+ トランシーバをサポートします。 表 3 に、サポートされる 40 ギガビット イーサネット トランシーバのオプションを示します。Cisco Nexus 3500 プラットフォームでは、連続した 4 つの SFP+ インターフェイスを 40 ギガビットの論理イーサネット ポートに統合することで、40 ギガビット イーサネットが実現します。この論理インターフェイスは 40 ギガビット イーサネットの IEEE 規格に完全に準拠しているため、インターフェイス フォーム ファクタの種類(Quad SFP(QSFP)を含む)を問わず、他の 40 ギガビット イーサネット デバイスとの相互運用が可能です。 表 3. Cisco Nexus 3500 プラットフォームのサポート対象 40 ギガビット トランシーバ一覧
表 4 に、サポートされる 10 ギガビット イーサネット トランシーバのオプションを示します。 表 4. Cisco Nexus 3500 プラットフォームのサポート対象 10 ギガビット トランシーバ一覧
Cisco Nexus 3500 プラットフォームは、既存のギガビット イーサネット インフラストラクチャと互換性があります。アップリンクおよびダウンリンクの 10 ギガビット イーサネット インターフェイスは、100 メガビット イーサネット モードまたは 1 ギガビット イーサネット モードでも動作します。表 5 に、サポートされるギガビット イーサネット SFP トランシーバを示します。100 メガビット イーサネット接続は、銅線ベースの SFP トランシーバ(GLC-T)を使用して実現します。 表 5. Cisco Nexus 3500 プラットフォームのサポート対象ギガビット イーサネット トランシーバ一覧
トランシーバ タイプの詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/ifmodule/tmd/index.html を参照してください。 製品仕様表 6 に Cisco Nexus 3548 および 3524 スイッチの仕様を示し、表 7 に Cisco Nexus 3548x および 3524x スイッチの仕様を示します。また表 8 に 4 つのスイッチすべてに共通するハードウェア仕様を示し、表 9 には 4 つのスイッチすべてに共通するソフトウェア機能を示します。表 10 に、管理機能および規格のサポートを示します。 表 6. Cisco Nexus 3548 および 3524 の仕様
* 1-PPS 出力は、将来のソフトウェア リビジョンで使用可能になる予定です。 表 7. Cisco Nexus 3548x および 3524x の仕様
1-PPS 出力は、将来のソフトウェア リビジョンで使用可能になる予定です。 表 8. すべてのスイッチに共通するハードウェア仕様
表 9. すべてのスイッチに共通するソフトウェア機能
表 10. 管理機能および規格のサポート
ソフトウェア要件Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチは、Cisco NX-OS ソフトウェア リリース 5.0 以降でサポートされます。Cisco NX-OS は、このデータ シートに記載されたネットワーキング標準に準拠した、Cisco IOS ソフトウェアなどのネットワーキング OS と相互運用できます。 適合標準規格表 11 に、Cisco Nexus 3000 シリーズが適合する標準規格の概要を示します。 表 11. 適合標準規格:安全性および EMC
発注情報表 12 に、Cisco Nexus 3548、3524、3548x、および 3524x の発注情報を示します。 表 12. 発注情報
保証Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチには、1 年間の制限付きハードウェア保証が付いています。これには、返品許可(RMA)の受領後 10 営業日以内にハードウェアを交換するサービスが含まれています。 サービスおよびサポートシスコは、データセンターへの Cisco Nexus 3000 シリーズの導入と最適化を成功させるために、各種サービスを用意しています。シスコの革新的なサービスは、運用効率の向上とデータセンター ネットワークの進化を目的として、スタッフ、プロセス、ツール、パートナーの独自な組み合わせを介して提供されます。シスコ アドバンスド サービスは、アーキテクチャ主導型のアプローチによってデータセンター インフラストラクチャをビジネスの目的に合致させ、長期にわたる価値を提供します。Cisco SMARTnetR サービスを利用すると、シスコのネットワーク専門家や高い実績を持つリソースにいつでも直接アクセスできるので、ミッションクリティカルな問題の解決に役立ちます。このサービスでは、ご使用の Cisco Nexus 3000 シリーズ スイッチに関する予防的診断やリアルタイムのアラートが提供され、Cisco Smart Call Home サービス機能の利点をご活用いただけます。シスコのサービスは、ネットワーク ライフサイクル全体にわたって最大限に投資を保護し、ネットワーク運用の最適化、移行のサポート、IT 能力の強化を実現します。 詳細情報詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/nexus3000/ を参照してください。Cisco Nexus Data Broker の詳細については,http://www.cisco.com/jp/go/nexus3000/[英語] を参照してください。 |
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