Product BulletinCisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 4.0シスコシステムズは Cisco® Unified Wireless Network ソフトウェア Release 4.0 を発表しました。このリリースでは、Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 3.2 で提供される機能のほかに、新しい機能がサポートされています。このソフトウェア リリースでサポートされる機能は次のとおりです。
新機能ここでは、Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 4.0 の新機能について説明します。この新機能は、LWAPP が稼働する Cisco Aironet アクセス ポイント、Cisco 2000 および 4000 シリーズ Wireless LAN Controller、Cisco Catalyst 6500 シリーズ Wireless Services Module(WiSM)、Cisco Wireless LAN Controller Module(WLCM)、Cisco Catalyst 3750G Integrated Wireless LAN Controller、Cisco 2700 シリーズ Wireless Location Appliance、および Cisco WCS でサポートされています。 表 1 に、Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 4.0 の新機能を示します。この新機能は、記載されている各プラットフォームのこのリリースでサポートされています。 表 1 Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 4.0 の新機能
* Cisco Aironet 1000、1100、1130、1230、1240、1300、および 1500 シリーズ Lightweight アクセス ポイント Cisco Wireless LAN ControllerCisco Catalyst 3750G Integrated Wireless LAN Controllerこのソフトウェア リリースでは、新しい Cisco Catalyst 3750G Integrated Wireless LAN Controller が導入されました。この新しいデバイスは、Cisco Wireless LAN Controller の機能をスタッカブルな Cisco Catalyst 3750G シリーズ スイッチに組み込み、動作効率の向上、優れた WLAN セキュリティ、モビリティ、および使いやすいビジネスクリティカルな WLAN を実現します。このソリューションにより、ユーザは WLAN 機能をネットワークのアクセス層、または Cisco Catalyst 3750 シリーズ スイッチを使用している任意の場所に組み込むことができます。 詳細は、以下をご覧ください。 セキュリティの拡張機能IDS/IPSCisco Unified IDS/IPS(図 1)は、シスコの自己防衛型ネットワークの一部であり、業界初の無線および有線の統合セキュリティ ソリューションです。Cisco Unified IDS/IPS では、無線エッジ、有線エッジ、WAN エッジ、およびデータセンターにおいて、セキュリティに対して包括的に取り組みます。関連するクライアントが Cisco Unified Wireless Network を経由して悪意のあるトラフィックを送信すると、シスコの有線 IDS デバイスは攻撃を検出し、Cisco Wireless LAN Controller に排除要求を送信します。これを受けて、Cisco Wireless LAN Controller はクライアント デバイスを切断します。 ![]() 図 1 Cisco Unified IDS/IPS による悪意のある攻撃の検出と、Wireless LAN Controller による攻撃的なクライアント デバイスの切断 表 2 に、Cisco Unified IDS/IPS でサポートされるプラットフォームを示します。 表 2 サポートされる Cisco Unified IDS/IPS プラットフォーム
IDS イベント相関処理コントローラおよび Cisco WCS 上の Cisco IDS シグニチャ エンジンでは、2 つ以上のアクセス ポイントが同じ攻撃者を検出した場合、不正なアクセス ポイント、不正なクライアント、および IDS シグニチャについて、以前に発生した重複するアラートが自動的に消去されます。これにより、攻撃の検出元の各アクセス ポイントが IDS アラートを生成するのではなく、攻撃に対して 1 つのアラートが生成されます。 MFP無線ネットワーク インフラストラクチャによる 802.11 管理フレームの認証を提供します。これにより、ネットワークでは、偽装されたインフラストラクチャ アクセス ポイントまたは悪意のあるユーザから、スプーフィングされたフレームを検出できます。 アクセス ポイントの DHCP サーバ IP アドレスこの機能により、コントローラでは、コントローラと同じサブネット上にあるアクセス ポイントの IP アドレスを提供できます。以前のソフトウェア リリースでは、DHCP サーバはクライアントの IP アドレスを提供していましたが、アクセス ポイントの IP アドレスは直接提供していませんでした。 モビリティ グループ メンバー用の EoIP Ping のサポートEoIP Ping を使用すると、モビリティ グループのメンバー(ゲスト コントローラを含む)間の接続を検証できます。この機能は、モビリティ グループ内からファイアウォールの外側にあるゲスト コントローラにアクセスできるかを確認したり、モビリティ グループ メンバーが通信不能(この場合クライアント モビリティに影響)になっていないかを確認したりする場合に、特に便利です。中間ネットワーク インフラストラクチャがモビリティの妨げとなっていないことを確認する場合にも有効です。 DHCP リレー オプション 82 のサポート(アクセス ポイント MAC、SSID)オプション 43 だけでなく、DHCP オプション 82 でも、IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイ、および LWAPP アクセス ポイントのコントローラの IP アドレスを設定できます。 802.3 イーサネット フレーム ブリッジングraw 802.3 フレームのサポートにより、コントローラでは、IP 上で稼働していないアプリケーションの非 IP フレームをブリッジできます。図 2 に例を示します。 図 2 802.3 イーサネット フレーム ブリッジングの例 +-------------+-------------+--------------+------------------------+ | 宛先 | 送信元 | パケット合計数 | ペイロード ..... | MAC アドレス | MAC アドレス | 長 | +-------------+-------------+--------------+------------------------ 音声の拡張機能Cisco Compatible Extensions バージョン 4Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 4.0 は、Cisco Compatible Extensions バージョン 4 をサポートしています。詳細は、以下をご覧ください。 WMM TSpec コール アドミッション制御この機能は、WMM のオプション要素をサポートしています。WMM は IEEE 802.11e QoS ドラフト標準のサブセットで、Enhanced Distributed Channel Access(EDCA)メソッドを使用して QoS 優先メディア アクセスをサポートしています。TSpec 機能により、予測通りの音声品質が保証され、アクセス ポイント上の音声負荷の合計を管理することで、ローミングを促進できます。コール アドミッション制御は、アクティブな音声コールの数が、アクセス ポイントで設定されている制限値を超えないようにします(図 3)。この機能により、電話機は常にアクセス ポイントに接続されても、必ずしもアクティブ コール上のアクセス ポイントに接続されるとは限りません。これにより、既存のコールの音声品質が維持されます。 ![]() 図 3 コール アドミッション制御のロード バランシングによる予測通りの音声品質の保証 音声プランニング モード ツールこの Cisco WCS プランニング モード ツールでは、アクセス ポイントの配置と密度に関する推奨事項を提供して、導入を容易にし、質の高い音声に対応した WLAN ネットワークを実現します。 デュアル モード フォンの Gratuitous Probe Responseこの機能は、事前に定義されている高速のタイム インターバルでアクセス ポイントからパケットを送信することで、デュアル モード(携帯および WLAN)フォンのバッテリ パワーを節約します。Gratuitous Probe Response 機能を使用すると、電話機は、WLAN のプレゼンスを検出するために、携帯電話モードで各チャネルのビーコンを待ち受ける必要がありません。これにより、電話機は WLAN の検出に費やす時間を短縮し、バッテリの寿命を維持できます。 UPSDこの QoS 機能は、モバイル クライアントのバッテリの寿命を延ばし、無線メディア上のトラフィック フローの遅延を軽減します。クライアント ステーションは、アクセス ポイントでバッファされる各パケットに対しポーリングを行う必要がないため、1 つのアップリンク トリガー パケットを送信することで、複数のダウンリンク パケットを配信できます。UPSD は、無線インターフェイスで WMM が有効になっている場合に有効になります。この機能は、802.11 MAC の動作を拡張して低遅延を実現することで、アクセス ポイント上の VoIP パケット管理の品質を向上させます。再試行およびレート シフトの高度なアルゴリズムも提供し、無線ネットワーク上の輻輳を軽減します。 注: Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 4.0 では、UPSD はアクセス ポイント ロールのみをサポートします。リピータ、ブリッジ、およびワークグループ ブリッジの各ロールはサポートされません。 VoWLAN メトリックこの機能は、WLAN 上の VoIP のパフォーマンスに関する診断情報を提供し、WLAN または有線ネットワークによって問題が発生していないかどうかを確認するのに役立ちます。サポートされる VoWLAN メトリックには、ロケーション、アクセス ポイント、クライアント単位のジッタ、パケット損失の測定、およびクライアント ローミングとローミング遅延に関する情報などがあります。 ゲスト アクセスの拡張機能ゲスト アクセス カスタム ログイン画面管理者は、HTML イメージ ファイルをコントローラにアップロードして、ゲストがコントローラベースのゲスト ネットワークにログインしたときに表示されていたデフォルトの Web 認証ページと切り替えることができます。このファイルは、Trivial File Transfer Protocol(TFTP)を使用してコントローラにダウンロードでき、サイズは最大で 1 MB になります。管理者は、アクティベーションの前に、コントローラの Web ユーザ インターフェイスを使用して、カスタマイズされたページをプレビューできます。コントローラ上で常に使用できる Web 認証方法は、デフォルトのログイン画面またはカスタマイズ可能なログイン画面のいずれか一方のみです。 ゲスト アクセス ロビー アンバサダーこの機能により、ローカル ユーザ名とパスワードを作成し、ゲスト ユーザをローカルまたは RADIUS ベースで認証できます(図 4)。ローカルおよびリモートのアカウントを作成し、定義済みのアクセス時間を割り当てることができます。パスワードは、自動で生成されるか、または手動で定義します。ローカル データベースは、最大 2048 エントリを格納できます。このエントリは、ネットワークで許可されている時間が経過すると期限切れになります。 ACL 拡張機能以前のソフトウェア リリースでは、ACL はコントローラ上のインターフェイス(VLAN)に関連付けられていました。Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 4.0 では、ACL をユーザに関連付けることができます。つまり、同じインターフェイスでコントローラを終了する複数のユーザに、異なる ACL ルールを適用できます。 ハイブリッド リモート エッジ アクセス ポイントREAP 機能を使用すると、Cisco Aironet 1240 AG および 1130 AG シリーズ アクセス ポイントを Cisco Wireless LAN Controller からリモートで展開し、ブランチ オフィスや小規模な小売店舗用に最適化できます。ハイブリッド REAP 機能(図 5)を使用すると、IT 管理者は、SSID、セキュリティ パラメータ、およびソフトウェア ロードを集中管理して、統合されたエンタープライズ規模の WLAN サービスを容易に実現できます。 UDI のサポートこの機能により、Cisco Wireless LAN Controller および LWAPP アクセス ポイントを一意に識別できます。Cisco Wireless LAN Controller とアクセス ポイントの UDI は、Cisco Wireless LAN Controller の CLI および GUI を使用して取得できます。UDI は、Cisco Wireless LAN Controller およびアクセス ポイントに書き込まれます。この情報は、RMA、インベントリ管理、およびシスコの製造プロセスに使用されます。 規制区域の更新このソフトウェア リリースには、次の規制区域の更新が含まれています。この更新により、Cisco Unified Wireless Network を EU 加盟国内で使用できます。また、中国、シンガポール、メキシコ、オーストラリア、および香港では、追加チャネルのサポートが提供されます。
注: 各国における使用認可については、お客様側で確認していただく必要があります。認可状況、および特定の国に対応する規制区域を確認するには、以下をご覧ください。 無線メッシュの拡張機能無線メッシュのユーザ設定可能なブリッジ距離従来、無線メッシュ ブリッジ リンクは 2 マイルに制限されていました。このリリースでは、ブリッジ距離機能が拡張されました。Cisco Wireless LAN Controller は、リモート ロケーションへのブリッジングに使用されるノード間の距離を指定する機能をサポートしています。無線および RF 環境のパフォーマンス機能により、ブリッジ間で可能な実際の距離が決定されます。 無線メッシュ アクセス ポイントのスケーラビリティの向上Cisco Wireless LAN Controller は、多数の無線メッシュ アクセス ポイントをサポートしており、大規模なメッシュ展開の管理が簡素化され、展開および運用に必要なコストが削減されています。Cisco Wireless LAN Controller は、コントローラ モデルおよびコントローラに関連付けられている非メッシュ アクセス ポイントの数に応じて、25 ~ 100% のメッシュ アクセス ポイントをサポートしています。 Cisco Aironet アクセス ポイントLWAPP アクセス ポイントの事前設定この機能により、ユーザは IP アドレス、サブネット マスク、およびデフォルト ゲートウェイを事前に設定し、アクセス ポイントのシリアル接続を使用して、コントローラのプライマリ、セカンダリ、およびターシャリ IP アドレスをアクセス ポイントにプログラミングできます。アクセス ポイントがコントローラに接続すると、これらの設定を変更する機能が失われ、これらの設定を変更できるのは、DHCP を使用してコントローラから実行する場合のみになります。 Cisco Aironet 1100 シリーズの LWAPP(802.11g 無線のみ)Cisco Aironet 1100 シリーズ アクセス ポイントは、Autonomous から Lightweight へのモード アップグレード ツールを使用して、Autonomous アクセス ポイント モードから Lightweight アクセス ポイント モードにアップグレードできます。 Cisco Aironet 1300 シリーズの LWAPP(アクセス ポイント モード専用)Cisco Aironet 1300 シリーズ アクセス ポイントは、Autonomous から Lightweight へのモード アップグレード ツールを使用して、Autonomous アクセス ポイント モードから Lightweight アクセス ポイント モードにアップグレードできます。サポートされるのは、アクセス ポイント モードのみです。LWAPP モードの Cisco Aironet 1300 シリーズは、ブリッジまたはワークグループ ブリッジとしての動作をサポートしていません。 LWAPP アップグレード ツールの拡張機能LWAPP アップグレードツールでは、堅牢性とスケーラビリティを向上するために、128 kbps 以上で動作する WAN リンク上で信頼できるアップグレードを提供し、4 つのアクセス ポイントを同時にアップグレードできます。RF 構成の設定を行うときにロールバックが必要になる場合は、アップグレード プロセス中に、すべてのアクセス ポイントのチャネルおよびパワー設定が記録されます。 無線メッシュの拡張機能無線メッシュ バックホールの拡張 QoS無線メッシュ アクセス ポイントは、ワイヤレス バックホール上のノード間で送信されるトラフィックを、802.11e プライオリティ キューに分類します。この機能により、高プライオリティ トラフィックの QoS が向上し、メッシュ ネットワーク上の音声およびビデオ アプリケーションが改善されます。 無線メッシュ用の 4.9 GHz のサポートCisco Aironet 1500 シリーズは、日本および米国では 4.9 GHz 帯域での使用が認可されています。米国では、4.9 GHz 帯域を使用できるのはライセンス供与された公安機関のみのため、他のワイヤレス デバイスからの干渉に対する保護が提供されます。Cisco Aironet 1500 シリーズは、公安ライセンスの所有者を対象に、4.9 GHz チャネルでのワイヤレス バックホールの動作をサポートしています。 無線メッシュの最適な親の選択機能無線メッシュの最適な親の選択機能では、メッシュ アクセス ポイントが隣接しているアクセス ポイントのアクセス ポイント パス緩和情報を待ち受けるために、使用可能なバックホール チャネルをスキャンできるようにすることで、Adaptive Wireless Path Protocol(AWPP)を拡張します。最適な「親」を選択することで、無線メッシュ アクセス ポイントは、メッシュ ネットワークの自動形成を促進し、最適なネットワーク容量を確保できるようにします。 ブリッジ グループの拡張機能設定済みのブリッジ グループ名を使用して、新しい無線メッシュ アクセス ポイントを既存の無線メッシュ ネットワークに自動的に導入できるため、展開が簡素化されます。新しい無線メッシュ アクセス ポイントには、無線メッシュ ブリッジ グループの拡張機能とともに、デフォルトに設定された Bridge Group Name(BGN)が付属しています。コントローラは、BGN 値が設定されているアクセス ポイントだけでなく、デフォルトの BGN が設定されたアクセス ポイントを受け入れることができます。これらのアクセス ポイントは、展開後にコントローラに加入し、目的の BGN 値に再設定できます。 無線メッシュ排他リストAWPP の拡張により、メッシュ アクセス ポイントは、インテリジェントな排他リスト アルゴリズムを使用して、コントローラへのリンクを確立できないアクセス ポイントを親として選択しないように排除できるようになりました。この機能により、メッシュ ネットワークのコンバージェンス時間が改善されます。 LWAPP の初期設定の CLI管理者は、アクセス ポイントのコンソールから新しいコマンドを設定して、Cisco Aironet アクセス ポイントで静的な IP アドレス、サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイ、およびネットワーク内のコントローラのアドレスをプログラミングできます。このソリューションは、DHCP をサポートしていない環境、またはオプション 42 をサポートするようにローカル DHCP サーバを設定できないリモート オフィスで役立ちます。アクセス ポイントがネットワーク内の Cisco Wireless LAN Controller に接続すると、アクセス ポイント コンソールを使用できなくなります。 PoE の拡張機能コントローラ GUI での PoE の設定インライン パワーおよびパワー インジェクタは、Cisco Wireless LAN Controller GUI で Cisco Aironet 1130AG シリーズ アクセス ポイントまたは Cisco Aironet 1230AG シリーズ アクセス ポイントに設定できます。 Cisco Aironet 1130AG シリーズ アクセス ポイントの LED オフ コマンドユーザは、Cisco Aironet 1130AG シリーズ アクセス ポイントのライトの設定のオン/オフを選択できます。 Cisco Aironet 1130AG シリーズ アクセス ポイントの LED の点滅技術者が探しているアクセス ポイントがわかるように、ユーザは、Cisco Aironet 1130AG シリーズ アクセス ポイントの LED を点滅させるかどうかを選択できます。 Cisco WCSCiscoWorks WLSE から Cisco WCS への移行このリリースでは、既存の CiscoWorks WLSE モデル 1130-19 から Cisco WCS が稼働するサーバへのソフトウェア変換がサポートされています。これにより、CiscoWorks WLSE のユーザは、既存の CiscoWorks WLSE プラットフォームを使用して、Cisco Unified Wireless Network アーキテクチャに移行できます。変換が完了すると、CiscoWorks WLSE は独立したアプライアンスではなくなり、Linux OS を使用する Cisco WCS が稼働するサーバになります。CiscoWorks WLSE 移行 CD には、RedHat Linux ES v. 4.0 ソフトウェアのコピーが付属しています。変換された CiscoWorks WLSE は、Cisco WCS の新規インストールとして動作し、LWAPP が稼働する Lightweight アクセス ポイントおよび Cisco Wireless LAN Controller のみをサポートします。変換された CiscoWorks WLSE では、Autonomous アクセス ポイントはサポートされません。Cisco WCS に変換された CiscoWorks WLSE を、CiscoWorks WLSE として動作するように復元することはできません。 CiscoWorks WLSE を Cisco WCS に変換するには、特別な変換 CD を使用する必要があります。移行プロセスについては『CiscoWorks WLSE Migration to Cisco WCS Product Bulletin』、発注情報については『Cisco Wireless Control System(WCS)ライセンスおよび発注ガイド』を参照してください。インストールおよび展開のガイドラインについては、『Cisco WCS Configuration Guide, Appendix C』を参照してください。 注: CiscoWorks WLSE Express(モデル 1030)および CiscoWorks WLSE(モデル 1105 または 1133)は、変換 CD を使用して Cisco WCS に変換することはできません。この変換は正常に機能せず、シスコシステムズでサポートしていないため、これらのプラットフォームに CiscoWorks WLSE CD をインストールしないでください。 Cisco WCS モビリティ グループ テンプレート従来、Cisco WCS のユーザは、テンプレートを作成し、ネットワーク内の特定のコントローラまたはアクセス ポイントに割り当てる必要がありました。このリリースでは、ユーザは、モビリティ グループ内のすべての要素にテンプレートを割り当てることができます。ユーザはモビリティ グループ名を選択し、モビリティ グループ ドメイン全体にテンプレートを適用できます。テンプレートを特定のネットワーク エレメントに割り当てることもできます。 Cisco WCS ライセンスこのソフトウェア リリースでは、Cisco WCS ソフトウェアのライセンス適用のサポートが追加されました。Cisco WCS ライセンス適用は、次のパラメータに関連付けられています。
Cisco WCS 登録プロセスを実行するには、次の Cisco WCS ライセンス情報を入手してから、Cisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release バージョン 4.0 をインストールする必要があります。
PAK 証明書を所有するお客様は、Cisco WCS ライセンスを受け取ることができます。お客様は、PAK 証明書に記載されているシスコのライセンス登録サイトにアクセスし、Cisco WCS 登録を行う必要があります。PAK 証明書には、Cisco WCS ライセンス プロセスを完了するための明確な手順が記載されています。PAK 登録プロセスを完了するまで、Cisco WCS はアクティブ化されません。 Cisco WCS ライセンスが正しくインストールされていない場合、期限切れアラームと Syslog メッセージが毎日生成されるため、新しいコントローラを追加できません。 Cisco WCS ライセンス、および Cisco.com から入手できる新しい Cisco WCS ライセンス SKU の詳細については、『Cisco Wireless Control System(WCS)ライセンスおよび発注ガイド』を参照してください。 シスコのお客様とパートナーが Cisco WCS のライセンス発注に関する問題を解決するには、シスコのカスタマー サービス(http://www.cisco.com/go/customerservice)にアクセスする必要があります。 シスコのお客様とパートナーは、Cisco TAC(800 553-2447)に電話するか、tac@cisco.com に E メールを送信することで、Cisco WCS ライセンスに関するテクニカル サポートを受けることができます。Cisco Licensing(licensing@cisco.com)に E メールを送信して、Cisco WCS ライセンスのテクニカル サポートを受けることもできます。 シスコのお客様とパートナーは、wcs-customer-license@cisco.com に E メールを送信することで、以前のリリースの Cisco WCS から Release 4.0 にアップグレードするための PAK 証明書を要求できます。シスコでは、月曜から金曜の午前 9 時~午後 5 時(太平洋標準時)まで受け付け、48 時間以内にこのエイリアスへの要求に対応します。このエイリアスは、Cisco WCS ライセンス アップグレード用の PAK 証明書の発行専用です。TAC サポートの要求、トラブルシューティング、発注、または顧客サービスの問題に対応することはできません。 Cisco WCS アクセス ポイントのスケーラビリティの向上ソフトウェアの改善により、Cisco WCS のスケーラビリティが向上し、最大 2500 の Cisco Aironet Lightweight アクセス ポイントをサポートできるようになりました。 Cisco WCS および Cisco Aironet 1500 シリーズの拡張機能Cisco WCS 無線メッシュ アクセス ポイントのスケーラビリティの向上メッシュ リンク レンダリングのソフトウェアの改善により、モニタリング マップのスケーラビリティが向上し、屋外エリアごとに最大 100 の無線メッシュ アクセス ポイントをサポートできるようになりました。 Cisco WCS による Cisco Aironet 1500 シリーズのサードパーティ製アンテナのサポートCisco WCS では、アクセス ポイント設定画面で、Cisco Aironet 1500 シリーズでの使用を認可されているサードパーティ製アンテナを選択できます。これにより、これらのアンテナを使用する展開でヒートマップの正確性が向上します。表 3 に、Cisco Aironet 1500 シリーズで展開した場合に Cisco WCS でサポートされるサードパーティ製アンテナを示します。 表 3 サポートされるサードパーティ製アンテナ
マップ上のメッシュ情報のスケーラビリティの向上Cisco WCS モニタ マップには、最大 100 のメッシュ アクセス ポイントに関するメッシュ情報(リンクの Signal-to-Noise Ratio [SNR]、パケット統計、リンク メトリックなど)が表示されます。これにより、大規模なメッシュ展開のモニタリング機能が向上します。 メッシュ アクセス ポイント関連付けの階層型ビューCisco WCS モニタ マップには、メッシュ ネットワークの階層型ビューが表示されます。ネストされた「親子」構造により、メッシュに設定されたノード間のパスを別の方法で表示できます。 屋外環境のヒートマップの正確性の向上Cisco WCS では、屋外環境に展開されるメッシュ アクセス ポイントのヒートマップの正確性が向上しました。屋外環境の RF 特性に合わせて、予測ヒート マップが調整されます。これにより、メッシュ アクセス ポイントごとにメトロ規模のカバレッジをより正確に予測できます。 Cisco Wireless Location Appliance の拡張機能Wi-Fi デバイス サポートの拡張Cisco Wireless Location Appliance では、最大 2500 の Wi-Fi デバイスを同時に表示できます。 アプライアンス スクリプトの自動化Cisco Wireless Location Appliance では、アプライアンスの初期設定を支援する自動化スクリプトがサポートされています。 プランニング モードCisco Wireless Location Appliance のプランニング モードは、アクセス ポイントの配置と密度に関する推奨事項を提供して、ロケーション アプライアンスの仕様の範囲内でロケーションの正確性をサポートする WLAN 展開を作成します。 適応性評価ツールこのツールを使用すると、現在の WLAN 展開が、ロケーション アプライアンスの仕様の範囲内でロケーションの正確性をサポートできるかどうかを確認できます。 インスペクタ ツールCisco Wireless Location Appliance インスペクタ ツールは、WLAN 全体のロケーションの正確性を確認するために、展開後に使用されます。このツールは、ロケーションの正確性の品質を評価するロケーション測定機能を提供します。ネットワークの継続的なパフォーマンス チューニングにも使用されます。 ロケーション ジッタ軽減この設定可能なパラメータは、安定した Wi-Fi デバイスの位置ジッタを軽減します。 自動通知このリリースでは、Wi-Fi タグ バッテリ レベルと Wi-Fi デバイス位置変更の 2 つの新しいアラートの自動通知をサポートしています。これらの通知は、Syslog、SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)トラップ、E メール、および Simple Object Access Protocol(SOAP)XML API の各転送タイプで提供されます。Wi-Fi タグ バッテリ レベル通知は、Wi-Fi タグのパワー レベルを示します。Wi-Fi デバイス位置変更通知は、デバイスの位置が変更されたときにアラートを送信します。この 2 つの新しい通知により、不在、内部/外部の定義済み領域、および参照点からの距離または移動に基づいて、既存のロケーション アラートが強化されます。 資産テンプレートこのテンプレートにより、Wi-Fi デバイス カテゴリ、グループ、および名前をすばやく定義できます。これらの定義は、複数のデバイスに同時に配布でき、ロケーション アプライアンスとの間でインポートまたはエクスポートすることもできます。 キャリブレーション ツール更新Cisco Compatible Extensions バージョン 2 以降のワイヤレス クライアント デバイスを使用することで、WLAN での Cisco Wireless Location Appliance のロケーション キャリブレーション時間が大幅に短縮されました。ロケーション インスペクタ ツールを使用すると、この迅速なキャリブレーションによってロケーションの正確性が向上したことを確認できます。 アンテナ ダイバーシティアンテナ ダイバーシティ(アンテナ単位で受信された Signal Strength Indication [RSSI])は、Cisco Wireless Location Appliance の検索アルゴリズムの重要な要素の 1 つです。これにより、アルゴリズムはアンテナ単位で RSSI を確認し、ロケーションの信頼性を向上させることができます。 ロケーション表示の拡張機能追跡対象の Wi-Fi デバイスのロケーションの詳細を新しいウィンドウに表示できます。追跡対象のデバイスは、最後に信号が受信された時間、またはクライアントの状態(関連あり/なしなど)に基づいて検索および表示できます。 ロケーション トラブルシューティングの拡張機能ロケーションの正確性が仕様に適合していない場合、新しいロケーション デバッグ機能を有効にすることができます。この機能は、ロケーション計算に影響するアクセス ポイント、これらのデバイスの信号強度、および信号強度測定が最後に受信された時刻のタイム スタンプを表示します。この表示のスクリーンショットを TAC に送信すると、ロケーション サービスのトラブルシューティングに役立ちます。 Cisco Location Appliance API プログラムこのリリースでは、Cisco Location Appliance API プログラムが導入されました。このプログラムを使用すると、シスコのお客様とパートナーは、Cisco Wireless Location Appliance API に接続して、カスタマイズされたロケーション アプリケーションとソリューションを作成できます。組織では、Web ベースのライセンス契約に同意することで、このプログラムに加入できます。API は無料で利用できます。統合と開発に関連するオプションのサポートは、有料で利用できます。 新リリースのソフトウェアのダウンロードCisco Unified Wireless Network ソフトウェア Release 4.0 は、Cisco Wireless Software Display Tables からダウンロードしてください。 関連情報
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