データ シート4 ポート、8 ポート、PoE/PoE+ 対応 8 ポート搭載のシスコ ギガビット イーサネット LAN スイッチ ネットワーク インターフェイス モジュール製品概要4/8 ポート Cisco® ギガビット イーサネット LAN スイッチ ネットワーク インターフェイス モジュール(NIM)は、Cisco 4000 シリーズ サービス統合型ルータ(ISR)にギガビット イーサネット スイッチ ポートを組み込むことで、企業の総所有コスト(TCO)削減に貢献します。中堅・中小企業および大規模企業のブランチ オフィスにこのような低密度ギガビット イーサネット スイッチを導入すると、スイッチングとルーティングを 1 台のデバイスで賄えます(図 1)。 これらのスイッチと Cisco IOS XE ソフトウェアの統合により、ネットワーク管理者は、シスコの管理ツールまたはルータのコマンドライン インターフェイス(CLI)を使用して単一のデバイスを管理でき、LAN や WAN 上で必要な管理を行えます。このアプローチによって、ネットワーク構成のシンプル化、メンテナンス契約コストの削減、スタッフ トレーニングの必要性の軽減が可能になります。また、ソフトウェアの選定が容易になり、ブランチ オフィスに一貫したユーザ エクスペリエンスが提供されます。さらに、これらの低密度ギガビット イーサネット スイッチング モジュールでは、業界をリードするシスコの電源イニシアティブが実現されています。そこには、ポート単位での Power over Ethernet(PoE)および Power over Ethernet Plus(PoE+)電源監視機能が含まれており、ブランチ オフィスの機能をより高いパフォーマンス要件に合わせて強化し、電力効率のよいネットワーク運用を目指す IT チームの環境に対する取り組みにも対応します。 4/8 ポート ギガビット イーサネット LAN スイッチ NIM は、オンボード ギガビット イーサネット ポートにラインレート レイヤ 2 スイッチングを供給します。4 ポートの NIM は、4 つの 10/100/1000 スイッチド ギガビット イーサネット ポートを備えています。8 ポートの NIM ポートは、8 つの 10/100/1000 スイッチド ギガビット イーサネット ポートを備えており、8 つのポートすべてに給電可能な PoE/PoE+ 対応バージョンもあります。さらに、NIM では、マルチギガビット ファブリック(MGF)を使用したモジュール間での直接通信が可能です。 ギガビット イーサネット LAN スイッチ NIM の新機能として、ポートごとの 4 つの Quality of Service(QoS)キュー、Shaped Deficit Weighted Round Robin(SDWRR)、ダイナミック セキュア ポート、シャーシ内カスケーディング、1 ポートあたり最大 30 W の PoE/PoE+、ポート単位での PoE 監視およびポリシングなどが挙げられます。 データ/音声/ビデオ対応のセキュアなネットワーク接続Cisco 4000 シリーズ ISR に装着されたギガビット イーサネット LAN スイッチ NIM は、完全に一体化した非常に安全なネットワーキングと、統合型の IP コミュニケーション ソリューションを実現します。統合型スイッチを含む単一プラットフォームから、IP 電話、ワイヤレス アクセス ポイント、IP ビデオ カメラをネットワークに接続し、IEEE 802.3af(PoE)または IEEE 802.3at(PoE+)を使用してデバイスに電力を供給できます。オプションの Cisco Unified Communications Manager Express を追加すると、ルータで IP 電話の呼処理を行うこともできます。ユーザがネットワークにアクセスしようとすると、NIM は IEEE 802.1X を使用してエンド デバイスのクレデンシャルを検証し、ユーザを適切な VLAN 内に配置します。 機能と利点ギガビット イーサネット LAN スイッチ NIM により、パフォーマンス レベルやポート単位でのセキュリティが向上し、設定も容易になります。また、モジュール間カスケード機能を使用して、ポートを段階的に拡張できるようになります。 表 1 は、統合型スイッチング ソリューションを導入した場合のビジネス上の利点の一部を示しています。 表 1. ビジネス上の利点
Power over Ethernet(PoE)PoE が導入されてから 10 年以上経ちますが、この技術はいまだに進歩を続けています。新たに開発される革新的なアプリケーションの電力要件は高まり続けています。Cisco ギガビット イーサネット LAN スイッチ NIM では、Cisco 4000 シリーズ ISR の強化された電源機能を利用します。表 9 は、プラットフォーム別の PoE(802.3af)および PoE+(802.3at)の総出力電力を示しています。ISR プラットフォームのタイプに応じて、NIM が PoE デバイスに供給する総使用可能電力は、120 W 〜 500 W の範囲になります。 その他の PoE 機能は次のとおりです。
マルチギガビット ファブリックLAN スイッチ NIM は MGF へのギガビット接続が可能であり、システムに透過的に統合されます。MGF を介して接続すると、NIM はルータの転送アーキテクチャを経由せずに、MGF 対応のシステム内の他のモジュールと直接通信を行うことができます(図 2)。MGF を使用してモジュール間で直接転送されるトラフィックのスループットは、プラットフォームのパフォーマンス ライセンス レベルに制限されなくなります。そのため、パケットのレイヤ 2 スイッチングは完全なギガビット イーサネット ライン レートで行われます。ローカルから各 LAN スイッチ NIM へのスループット、またはシステムにインストールされた複数の MGF 対応モジュール間で MGF 転送を行う際のモジュール間の MGF トラフィック スループットは 1 Gbps となります。 アプリケーション中堅・中小企業のブランチ オフィスCisco ギガビット イーサネット LAN スイッチ NIM を中堅・中小企業のブランチ オフィスに導入するシナリオでは、ルーティングとスイッチングの機能を 1 台のデバイスに柔軟に統合することができます。このシナリオでは、クライアント デスクトップ、サーバ、IP 電話、ワイヤレス アクセス ポイント、ビデオの各デバイスなど、個々のネットワーク リソース間の高速接続を 1 台のデバイスから確立するとともに、同時にルータを介してレイヤ 3 で WAN 接続することができます。 ユニファイド コミュニケーション環境で導入した場合、4/8 ポート NIM は、アナログまたはデジタル時分割多重(TDM)音声ゲートウェイ モジュール、および Cisco Unified Communications Manager Express IP テレフォニー、Cisco Survivable Remote Site Telephony(SRST)、または Cisco Unified Border Element の各ソリューションと透過的に相互運用可能です。 オプションの PoE/PoE+ 対応 8 ポート NIM を使用すると、IP 電話を検出し、電力を供給することができます。また、NIM は、IP 電話に対する個別の VLAN 設定をサポートします。Auxiliary VLAN 機能では、ネットワーク管理者は、データと音声のインフラストラクチャが物理的に同じであっても、電話を個別の論理ネットワークにセグメント化できます。電話の検出機能により、4/8 ポート NIM は IP 電話の存在を自動的に検出できます。また、PoE/PoE+ 対応 8 ポート NIM は電力も供給します。 機能と利点表 2 は、4/8 ポート Cisco ギガビット イーサネット LAN スイッチ NIM のアーキテクチャ、機能、および利点の概要を示しています。表 3 は、新しい NIM の他の利点を示しています。表 4 は、プラットフォーム別の最大 VLAN 数を示しています。 表 2. アーキテクチャ、機能、利点
表 3. 新機能
表 4. プラットフォーム別の最大サポート VLAN 数
表 5 は、Cisco 4000 シリーズ ルータの PoE 電源オプションを示しています。 表 5. Cisco 4000 シリーズ ISR PoE 電源の製品番号
プラットフォームのサポート表 6 は、新しい 4/8 ポート Cisco ギガビット イーサネット LAN スイッチ NIM をサポートするプラットフォームを示しています。 表 6. プラットフォーム別 4/8 ポート Cisco ギガビット イーサネット LAN スイッチ NIM の最大サポート数
まとめ企業が運用コストを下げ、ネットワーク アプリケーションを活用して従業員の生産性を高めるためには、より高速な統合型ブランチ オフィス ソリューションが必要となります。 Cisco ギガビット イーサネット LAN スイッチ NIM では、高レベルのパフォーマンスに加えて、POE+ 機能を実現します。他の利点として、データや IP 通信の高度なレイヤ 2 スイッチング機能、優れた拡張性、シンプル化されたブランチ オフィス ルータ管理が挙げられます。 仕様表 7 は、4/8 ポート NIM の技術仕様を示しています。 表 7. 4 ポート(NIM-ES2-4)および 8 ポート(NIM-ES2-8 と NIM-ES2-8-P)の Cisco ギガビット イーサネット LAN スイッチ NIM の技術仕様
Cisco 4000 シリーズ ルータの動作モード表 8 は、Cisco 4000 シリーズ ルータの動作モードを示しています。表 9 は、ルータの出力電力を示しています。 表 8. 動作モード
表 9. 出力電力
発注情報シスコ製品の購入方法については、シスコ発注ホームページおよび表 10 を参照してください。 Cisco 4000 シリーズ ルータの詳細については、次を参照してください。 表 10. 発注情報
Cisco IOS ソフトウェアのサポートCisco ギガビット イーサネット LAN スイッチ NIM は、IP Base 以降のイメージでサポートされます。Cisco IOS ソフトウェアのテクノロジーや機能のライセンスは必要ありません。表 11 は、Cisco IOS ソフトウェアの最小要件を示しています。 表 11. 最低限必要な Cisco IOS ソフトウェア リリース
サービスおよびサポート最先端のテクノロジーによって最先端のサポートを提供します。シスコは、お客様の成功を支援する幅広いサービス プログラムを用意しています。これらのサービスは、スタッフ、プロセス、ツール、パートナーをそれぞれに組み合わせて提供され、お客様から高い評価を受けています。シスコのサービスは、ネットワーク インテリジェンスおよびビジネスの能力を高めるためのネットワーク投資の保護、ネットワーク運用の最適化、および新しいアプリケーションのためのネットワークの準備を支援します。 Cisco Smart Net Total Care テクニカル サポートは、1 回契約または年間契約ベースでご利用いただけます。サポート オプションは、ヘルプ デスクから予防的なオンサイト コンサルティングまで多岐に渡ります。 すべてのサポート契約には次の内容が含まれます。
シスコ サービスの詳細については、シスコ テクニカル サポート サービスまたはシスコ アドバンスド サービスを参照してください。 シスコとパートナーによるブランチ向けサービスシスコとそのパートナーが提供するサービスは、ブランチ オフィスのエクスペリエンスを変革し、ビジネスの刷新および成長を加速させます。シスコおよびパートナーは、複製可能で最適化されたわかりやすいブランチ オフィス ネットワークの構築に向けて、さまざまなテクノロジーに関する幅広い専門知識を提供します。計画および設計サービスでは、テクノロジーとビジネス目標との整合性を図り、展開の正確性、速度、および効率性を向上させることができます。テクニカル サービスは、運用効率の向上、費用の削減、およびリスクの緩和に貢献します。最適化サービスは、パフォーマンスの継続的な改善、およびお客様のチームが新しいテクノロジーを使いこなすための支援を目的としています。詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/services/ を参照してください。 Cisco Capital目標達成を支援する融資Cisco Capital は、お客様が目標の達成と競争力の維持に必要なテクノロジーを導入できるよう支援します。お客様の CapEx を削減し、成功を加速させ、投資金額と ROI を最適化します。シスコ キャピタル ファイナンス プログラムを利用すると、ハードウェア、ソフトウェア、サービス、補完的なサードパーティ製機器を柔軟に取得することができます。支払いが統一されるため、予想外の支払いが発生することもありません。シスコ キャピタルは 100 ヵ国以上でサービスを利用できます。 関連情報Cisco サービス統合型ルータの詳細については、http://cisco.com/en/US/prod/routers/networking_solutions_products_genericcontent0900aecd806cab99.html [英語] を参照するか、シスコの代理店にお問い合わせください。 シスコ製品の詳細については、次の連絡先までお問い合わせください。
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