大樹生命、ネットワークインフラを刷新

将来のハイブリッドワーク化およびさらなるクラウド利用拡大を視野に、全社ネットワーク基盤を Cisco SD-WAN で刷新

大樹生命保険株式会社

90 年を超える歴史を持つ、大樹生命保険株式会社。創業より三井グループの生命保険会社として成長を続け、2016 年から日本生命グループの一員となり、2019 年に現在の社名に変更。全国に 63 の支社と 444 の営業拠点を展開し、お客様本位の事業運営をすべての前提に据え、対応品質の向上を実現するためのさまざまな施策を推進しています。

業種:保険
所在地:東京都江東区
従業員:11,536名 
ウェブサイト: taiju-life.co.jp/

サマリー

課題

  • テレワークやリモート会議の利用が拡大し、多岐にわたるポイントで回線ひっ迫が発生
  • 将来的なハイブリッドワーク化およびさらなるクラウド利用の拡大を視野に、抜本的な見直しが急務

結果

  • お客様本位の事業運営に貢献可能なネットワーク基盤として確かな手応え
  • 一元管理と自動化で拠点開設や機器障害対応も大幅に効率化

90 年を超える歴史を持つ、大樹生命保険株式会社は、お客様本位の事業運営をすべての前提に据え、対応品質向上を実現するためのさまざまな施策を推進しています。

ハイブリッドワーク化やクラウド活用を視野に、センター集中構造を抜本的に見直したい

同社の河野克真氏は、プロジェクトの背景を「お客様の生活様式や対面意向の変化を受け、当社もさまざまな取り組みを推進中です。その中で、テレワークやリモート会議利用が拡大し、多岐に渡るポイントで回線ひっ迫が発生、改善が求められました。」と話します。

大樹生命アイテクノロジーの我妻祐樹氏は「将来的なハイブリッドワーク化およびさらなるクラウド利用の拡大を視野に、ネットワーク効率を高めるべく 2021 年ごろから SD-WAN および、インターネットブレイクアウトの導入の検討を開始しました。」と述べます。

対象となる同社ネットワークは、全国 413 の営業拠点と、本社、大規模の 7 拠点、コールセンター 7 拠点の 3 セグメントが存在。さらに今回、総合職員向け端末更改(2024 年春完了予定)に向けた実施が決定。そのため、基本計画から展開までを約 1 年間(2023 年内)で完了させる、タイトなスケジュールとなりました。

同社は RFP を開示し、複数社と比較検討。2022 年 3 月にCisco SD-WAN を選定しました。「基本要件の充足度も高く、既存プロトコルの継続利用、ルータによるPoE機能提供など既存環境との親和性も、決め手となりました。」(我妻氏)

Cisco SD-WAN の導入により、インターネットと融合し、クラウド活用を推進できるインフラが実現できました

システム企画部 システム管理グループ 課長, 河野 克真 氏

ハイブリッドWANとインターネットブレイクアウトで従来課題を解決

同社は基本設計とテスト検証を経て、2023 年 4 月より構築を開始。同年末の完了を目指し進行中です。

Cisco SD-WAN の活用メリットを我妻氏は、「Cisco SD-WAN の導入により、インターネットと融合し、クラウド活用を推進できるインフラが実現できました。ハイブリッド WAN および Per-Tunnel QoS機能で、基幹システムの品質を現行通り維持可能。広帯域化についても閉域とインターネット回線を両アクティブかつ重み付けすることができ、利用効率を向上できます。さらに冗長化の実現で、可用性も向上。インターネットブレイクアウトについてもアプリケーション識別が、高い運用容易性をもたらします。また、ルートリーク機能で複雑な経路設計を行うことなく SD-WAN(オーバレイ)と非 SD-WAN(アンダーレイ)間の通信が実現できるのも魅力です。多様なAPIが公式提供される優位性を活用し、保守交換時および運用時の各種ステータス情報連携を自動化するアプリ開発検討も進めています。結果、インターネット回線利用によって既存アクセス回線が減速でき、新規敷設コストを相殺。トータルコストを抑えつつ、通信パフォーマンスが大きく向上します。」と語ります。

お客様本位の事業運営に貢献可能な基盤として確かな手応え

運用管理における効果を、大樹生命アイテクノロジーの古川傑氏は「Cisco SD-WAN はクラウド上の GUI で、ネットワーク稼働状況をリアルタイムに把握し、一元管理可能。さらにテンプレートと変数を組み合わせた自動化と、ゼロタッチプロビジョニング機能の活用により、拠点開設や障害対応も大幅な効率化が期待できます。」と評価します。

「今回は高難易度で期間も短く、シスコの支援がなければ、ここまで来られなかったと実感しています。シスコは機器性能の圧倒的な安定性に加えて、これまでの経験や機能を集積、常に新たな価値として提供する点が強みと感じています。」(我妻氏)

河野氏は「社内ネットワーク軽量化と通信パフォーマンス向上によるコミュニケーション力の強化など、当社が目指すお客様本位の事業運営への貢献を期待します。加えて、外部クラウドサービスも安全に利用できる基盤が整備されることは、大きな成果です。」と評価。最後に「今後、Cisco Umbrella などゼロトラストセキュリティや SD-WAN リモートアクセスなど、シスコ サービスを組み合わせたメリットを見極めていきたい。今後も最新のソリューション提供に期待します。」と結びました。

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