Cisco Wide Area Application Services (WAAS)ソフトウェア

Cisco Wide Area Application Services ソフトウェアのレガシー Common Internet File System(CIFS)の移行

ホワイトペーパー





Cisco Wide Area Application Services ソフトウェアのレガシー Common Internet File System(CIFS)の移行



このドキュメントの内容


2009 年 7 月にリリースされたバージョン 4.1 以降の Cisco® Wide Area Application Services(WAAS)ソフトウェアでは、従来の Cisco WAAS CIFS 最適化プロセス(レガシー CIFS)に代わって、CIFS Application Optimizer と呼ばれる新しい Common Internet File System(CIFS)高速化モードが使用されるようになりました。この CIFS Application Optimizer の高速化モードは、データ冗長性排除(DRE)、Lempel-Ziv(LZ)圧縮、トランスポート フロー最適化(TFO)などの標準的なトランスポート最適化に加えて、アプリケーション レベルでも CIFS トラフィックを最適化するもので、部分的には、以前の Cisco WAAS 4.0 で使用されていた Cisco Wide Area File Services Software(WAFS)をベースにしています。Cisco WAAS 4.1 以降のリリースでは新しい CIFS Application Optimizer がデフォルトで有効になっているため、新規インストールの場合はさらに設定する必要はありません。

Cisco WAAS リリース 4.1 〜 4.3 は、CIFS Application Optimizer とレガシー CIFS の両方をサポートしますが、これら 2 つのモードは相互排他的で、互換性はありません。Cisco WAAS Wide Area Application Engine(WAE)のデバイスは、どちらのモードでも稼働しますが、同時に両方のモードで稼働することはできません。Cisco WAAS 4.4 のリリースにより、レガシー CIFS の最適化モードは今後廃止され、すべての CIFS 最適化に CIFS Application Optimizer が使用されるようになります。このドキュメントは、導入のベスト プラクティスを提供するとともに、旧バージョンの Cisco WAAS をご利用のお客様が Cisco WAAS 4.4 以降にアップグレードする準備作業として、レガシー CIFS から新しい CIFS Application Optimizer に移行する際の作業計画を説明することを目的としています。

Cisco WAAS 4.1 〜 4.3 でサポートされる CIFS モード


Cisco WAAS リリース 4.1 〜 4.3 は、次の 2 つの CIFS モードを相互排他的にサポートします。

  • レガシー CIFS モード(Cisco WAFS)
  • CIFS Application Optimizer(透過的にサポート)

レガシー CIFS モードは、最初の Cisco WAFS アプリケーションを継承する機能で、一元化されたファイル サービスへのリモート アクセスを大幅に高速化します。このモードは Cisco WAAS 4.4 より前のすべての Cisco WAAS で使用できますが、データ センターとリモート ロケーションにあるエッジ ファイル サービスにコア クラスタを設定したり、これらのコアとエッジ デバイス間の接続を手動で定義するなどの多くの設定作業を必要とします。Cisco WAAS 4.1 より前のすべての Cisco WAAS バージョンでは、このレガシー CIFS が、ファイル サービス高速化やコアとエッジ デバイスの相互運用のための唯一の推奨モードであり、エッジで切断モードでの運用が必要な場合にも使用されていました。

透過的に実行される CIFS Application Optimizer モードは、Cisco WAAS 4.1 とともに導入されました。この新しいモードは、コア、エッジ、接続の設定が不要な代わりに、自動検出を行って、追加設定なしで透過的に CIFS トラフィックを高速化します。設定が不要で、インストールと使用が簡単なため、CIFS 最適化には、CIFS Application Optimizer モードを推奨しています(Cisco WAAS 4.4 では、Cisco WAAS で利用できる唯一のモードとなります)。ただし、CIFS Application Optimizer は、レガシー CIFS の切断モードによる運用はサポートしていません。

新規にインストールする場合は、CIFS Application Optimizer がデフォルトで使用されるモードとなります。Cisco WAAS 4.1 〜 4.3 の過渡期には、CIFS コアまたはエッジ デバイスとして設定されていたデバイスを Cisco WAAS 4.0 バージョンからアップグレードした場合には、デフォルトでレガシー CIFS モードが適用されていました。このようなデバイスでは、Cisco WAAS Central Manager または個々のデバイスのコマンドライン インターフェイス(CLI)を使って、モードを切り替えることができました。CIFS Application Optimizer 機能は、デバイスがレガシー CIFS コアまたはエッジ デバイスとして設定されていると、有効にできません。レガシー ファイル サービスを削除してから、CIFS Application Optimizer 機能を有効にする必要があります。Cisco WAAS WAE デバイスまたはデバイス グループの CIFS Application Optimizer 機能を先に有効にすると、そのデバイスまたはデバイス グループのコアとエッジの設定ページが無効になり、それらのデバイスを定義されているコア クラスタに追加できなくなります。CIFS Application Optimizer モードでは、Cisco WAE デバイスは、要求ごとの指示に応じて、エッジとコア デバイスの機能を同時に実行します。

表 1 CIFS モードの比較

機能 CIFS Application Optimizer モード レガシー CIFS モード
完全な透過性 あり なし。Cisco WAFS トンネルを TCP ポート 4050 番で使用
Cisco WAFS トンネルの設定 なし あり(Cisco WAAS 4.0 と同じ)
エッジとコアの個別の設定 なし。このモードを有効にすると、CIFS エッジとコア両方のデバイスが稼働 あり
自動検出 Cisco WAAS による自動検出 Cisco WAFS CIFS による自動検出
リモート プリント サーバの高速化 あり。Microsoft Windows Print Application Optimizer を使用 なし
切断モード なし あり
ファイル ブロッキング なし あり
デフォルト モード 新規インストールに対してデフォルト アップグレード前に Cisco WAFS が設定されていた場合、Cisco WAAS 4.0 からのアップグレードに対してデフォルト
先読み最適化 高速なストリーミング先読みの新機能。設定不要 Cisco WAFS 4.0 と同じ。トンネルの設定を使用


レガシー CIFS モードから CIFS Application Optimizer への移行計画


透過的な CIFS Application Optimizer は、すべての新規インストール、および CIFS が未設定な既存構成に対しての推奨モードです。Cisco WAAS のレガシー CIFS がすでに設定され、導入されている場合は、システムを Cisco WAAS 4.4 にアップグレードする前に、Cisco WAAS 4.1 を使用して透過的な CIFS Application Optimizer に中間アップグレードする必要があります。すべてのレガシー CIFS から CIFS Application Optimizer への移行が完了し、レガシー CIFS の設定が削除されてから、Cisco WAAS 4.4 にアップブレードしてください。レガシー CIFS のコアまたはエッジ デバイスとして設定されているデバイスがネットワーク内に残っていると、Cisco WAAS Central Manager から Cisco WAAS 4.4 にはアップグレードできません。

比較的新しい Cisco WAAS リリースでレガシー CIFS から CIFS Application Optimizer モードに移行するには、このドキュメントに記載された移行計画の作成や移行プロセスを実行する前に、Cisco WAE デバイスの Cisco WAAS をアップグレードする必要があります。通常、Cisco WAAS 4.0 の WAE デバイスまたはデバイス グループを Cisco WAAS 4.4 より前の Cisco WAAS リリースにアップグレードしている場合は、デバイスの CLI または Cisco WAAS Central Manager GUI を使用して CIFS Application Optimizer を手動で有効にできます。アップグレード後に CIFS Application Optimizer を手動で有効にすると、デバイスまたはデバイス グループのレガシー CIFS モードを設定する機能が無効になります。

レガシー CIFS から CIFS Application Optimizer への移行プロセス


レガシー CIFS から CIFS Application Optimizer モードに移行しても、既存の CIFS キャッシュは維持されます。新しい Cisco WAAS リリースの CIFS ディスク割り当ては、Cisco WAAS 4.0 の割り当てと同様に行われます。自動検出は、レガシー CIFS モードと CIFS Application Optimizer のモードで異なります。レガシー モードは CIFS 自動検出を使用しますが、CIFS Application Optimizer は Cisco WAAS 自動検出を使用します。CIFS 自動検出では、各エッジに設定されたコア デバイスから最適なコア デバイスが選択されますが、Cisco WAAS 自動検出ではルーティングとインターセプションに基づいて決定されます。移行の前に、ネットワークとインターセプションが適切に設定されていることを検証する必要があります。自動検出のメカニズムが異なるため、CIFS Application Optimizer を有効にすると、選択されるコア Cisco WAE が変わる可能性があります。

レガシー CIFS から CIFS Application Optimizer に最も単純に移行する場合、必要なのは Cisco WAAS Central Manager GUI またはデバイスの CLI で各デバイスまたはデバイス グループについて CIFS Application Optimizer を有効にすることだけです。ただし、CIFS Application Optimizer を有効にすると、同時に Cisco WAE デバイスのレガシー CIFS モードが無効になるため、実稼働環境では、レガシー CIFS を運用しているリモート オフィスへのサービスを減らしたり、分離するなどの、定められた手順に従う必要があります。

このドキュメントでは、レガシー CIFS モードから新しい CIFS Application Optimizer モードへの 2 つの移行手順について説明します。

  • グレースフルな移行:ユーザに負担をかけず、ブランチ オフィス側とデータ センター側の Cisco WAE デバイス間のトラフィックに影響を与えずに移行できます。ただし、実行できるのは、特定の環境のみになります。事前の作業計画が必要で、システムでのプロセス実行に時間がかかりますが、Cisco WAAS と Cisco WAAS ファイル サービスの運用が停止しないという利点があります。
  • 中断を伴う移行:サービスの実行を中断し、ブランチ オフィス側とデータ センター側の Cisco WAE デバイス間のトラフィックに影響を与えます。既存のすべての Cisco WAAS 4.0 環境に適用できます。事前の作業計画はほとんど必要ありませんが、エンド ユーザが Cisco WAAS と Cisco WAAS ファイル サービスを利用できなくなります。ただし、比較的迅速、簡単に実行できるという利点があります。

注: Cisco WAAS の旧リリースの一部は、Cisco WAAS の新しいリリースに直接アップグレードできます。中間アップグレードが必要なケースについては、『Cisco WAAS Upgrade Guide(Cisco WAAS アップグレード ガイド)』を参照してください。http://www.cisco.com/en/US/partner/docs/app_ntwk_services/waas/waas/upgrade/guide/waas_upgrade43.html#wp42371 [英語]

注: レガシー CIFS を使用した Cisco WAAS 4.0.x 環境を Cisco WAAS 4.4 以降にアップグレードする場合は、Cisco WAAS 4.1 以降に中間アップグレードした後で、「グレースフルな移行」または「中断を伴う移行」の手法を使って、レガシー CIFS から CIFS Application Optimizer に移行します。

どちらの移行手順を行う場合でも、事前に以下を実行します。

  • Cisco WAAS Central Manager を Cisco WAAS 4.1 以降にアップグレードします。『Cisco WAAS Upgrade Guide(Cisco WAAS アップグレード ガイド)』に記載された標準的なアップグレード手順に従います。http://www.cisco.com/en/US/partner/docs/app_ntwk_services/waas/waas/upgrade/guide/waas_upgrade43.html [英語]
  • アプリケーション アクセラレータ モードを実行しているすべての Cisco WAAS WAE デバイスを Cisco WAAS 4.1 以降にアップグレードします。アップグレードするデバイスの順序は、重要ではありません。ただし、すべてのデバイスをアップグレードしてから移行を開始してください。

移行手順が完了したら、以下を実行します。

  • 事前配置ディレクティブをレガシー CIFS モードから CIFS Application Optimizer モードに移行します(付録 A を参照)。
  • ダイナミック共有をレガシー CIFS モードから CIFS Application Optimizer モードに移行します(付録 B を参照)。

レガシー CIFS を無効にし、CIFS Application Optimizer を有効にする手順


このドキュメントで説明する「グレースフルな移行」と「中断を伴う移行」のどちらも、多数の呼び出しを使用して、レガシー CIFS のエッジとコアのサービスを無効にし、CIFS Application Optimizer を有効にします。共通する手順について、ここでまとめて説明します。次の手順では、Cisco WAAS Central Manager と Cisco WAAS WAE アプリケーション アクセラレータがすでに Cisco WAAS 4.1 以降にアップグレードされていることを前提にしています。デバイスの設定を個別に変更する手順について説明し、デバイス グループの手順については省略します。設定を変更してレガシー CIFS エッジ サービスを無効にし、デバイス グループに対して CIFS Application Optimizer を有効にすることもできます。ただし、古い CIFS コア サービスを無効にする設定変更は、デバイスごとに作業する必要があります。デバイス グループに対してはできません。レガシー CIFS コア サービスを無効にする前に、デバイスが属するコア クラスタを削除しておく必要があります。

レガシー CIFS のコア サービスとエッジ サービスの無効化

Cisco WAAS WAE デバイスのコア サーバとしての設定を無効にする前に、そのデバイスが属するコア クラスタから削除しておく必要があります。

コア サービスの無効化

ステップ 1. コア クラスタを特定します。Cisco WAAS Central Manager GUI ナビゲーション ペインで、[My WAN] > [Manage Devices] を選択します。

ステップ 2. 該当するデバイスの左側にある編集アイコンをクリックします。

ステップ 2. 該当するデバイスの左側にある編集アイコンをクリックします。


ステップ 3. [Devices Dashboard] ウィンドウが表示されます。左側のナビゲーション ペインで、[Assign Groups] を選択します。右側の [Device Groups] ペインに表示された、WAFS Core Cluster タイプのデバイス グループ名をメモします。

ステップ 3. [Devices Dashboard] ウィンドウが表示されます。左側のナビゲーション ペインで、[Assign Groups] を選択します。右側の [Device Groups] ペインに表示された、WAFS Core Cluster タイプのデバイス グループ名をメモします。


ステップ 4. ダッシュボードに戻ります。Cisco WAAS Central Manager GUI ナビゲーション ペインで、[My WAN] > [Manage Device Groups] を選択します。前の手順で特定したデバイス グループ名の左側にある編集アイコンをクリックします。

ステップ 4. ダッシュボードに戻ります。Cisco WAAS Central Manager GUI ナビゲーション ペインで、[My WAN] > [Manage Device Groups] を選択します。前の手順で特定したデバイス グループ名の左側にある編集アイコンをクリックします。


ステップ 5. 最上部のメニュー バーにある [Delete] をクリックします。コア クラスタを永久に削除してもよいかを確認するメッセージが表示されたら、[OK] をクリックして了承します。これで、すべてのコア デバイスはコア クラスタから解放されます。

ステップ 5. 最上部のメニュー バーにある [Delete] をクリックします。コア クラスタを永久に削除してもよいかを確認するメッセージが表示されたら、[OK] をクリックして了承します。これで、すべてのコア デバイスはコア クラスタから解放されます。


ステップ 6. Cisco WAAS Central Manager GUI ナビゲーション ペインで、[My WAN] > [Manage Devices] を選択します。

ステップ 7. もう一度、該当するデバイスを選択します。[Devices Dashboard] ウィンドウが表示されます。

ステップ 8. ナビゲーション ペインの [Configure] ドロワーで、[Acceleration] > [Legacy Services] > [File Services] > [Core Configuration] をクリックします。

ステップ 9. 右側のペインで、[Enable Core Server] チェックボックスをオフにし、[Submit] をクリックします。デバイスがリロードされることを伝える警告がダイアログボックスに表示されます。[OK] をクリックします。

ステップ 9. 右側のペインで、[Enable Core Server] チェックボックスをオフにし、[Submit] をクリックします。デバイスがリロードされることを伝える警告がダイアログボックスに表示されます。[OK] をクリックします。


エッジ サービスの無効化

ステップ 1. Cisco WAAS Central Manager GUI ナビゲーション ペインで、[My WAN] > [Manage Devices] を選択します。

ステップ 2. 該当するデバイスを選択します。[Device Dashboard] ウィンドウが表示されます。

ステップ 3. ナビゲーション ペインの [Configure] ドロワーで、[Acceleration] > [Legacy Services] > [File Services] > [Edge Configuration] をクリックします。

ステップ 4. 右側のペインで、[Enable Edge Server] チェックボックスをオフにし、[Submit] をクリックします。

ステップ 4. 右側のペインで、[Enable Edge Server] チェックボックスをオフにし、[Submit] をクリックします。


CIFS Application Optimizer の有効化

ステップ 1. Cisco WAAS Central Manager GUI ナビゲーション ペインで、[My WAN] > [Manage Devices] を選択します。

ステップ 2. 該当するデバイスまたはデバイス グループを選択します。[Devices Dashboard] ウィンドウが表示されます。

ステップ 3. ナビゲーション ペインの [Configure] ドロワーで、[Acceleration] > [Enabled Features] をクリックします。

ステップ 4. [CIFS Accelerator] チェックボックスをオンにし、[Submit] をクリックします。

ステップ 4. [CIFS Accelerator] チェックボックスをオンにし、[Submit] をクリックします。


注: CIFS Accelerator を有効にする前に、レガシー CIFS を無効にしておく必要があります。

移行シナリオ


サイトの定義

  • ブランチ サイト:Cisco WAAS WAE デバイスがレガシー CIFS エッジ サービスを実行しており、レガシー CIFS コア サービスを実行するデバイスはないサイト
  • データ センター:Cisco WAAS WAE デバイスがレガシー CIFS コア サービスを実行しており、レガシー CIFS エッジ サービスを実行するデバイスはないサイト
  • 混在サイト:レガシー CIFS のエッジ サービスまたはコア サービスを実行する Cisco WAAS WAE デバイスが任意の組み合わせで混在し、レガシー CIFS のコア サービスとエッジ サービスを実行するデバイスがそれぞれ 1 台以上あるサイト

シナリオ 1:グレースフルな移行

グレースフルな移行の 1 番目の条件は、上記で定義した混在サイトがない、または混在が最小限ということです。混在サイトは分離できないため、サービス中断の時間を短縮するためには一斉に移行する必要があります。フル メッシュ ネットワーク型の Cisco WAAS 環境は、グレースフルな移行方法に適さないケースの良い例です。混在サイトが多いほど、移行プロセスは難しくなります。2 番目の条件は、各データ センターまたは各混在サイトに、CIFS Application Optimizer とレガシー CIFS モードの両方を異なるデバイスで同時に実行できるだけの十分な数の Cisco WAE コア デバイスがあることです。この条件を満たすには、移行中に、コア デバイスのグループを CIFS Application Optimizer モード用とレガシー CIFS モード用の 2 つのグループに分ける必要があります。移行中は、それまで全部のコア デバイスで処理していたすべてのトラフィックを、2 つに分けたそれぞれのコア グループで処理しなければなりません。

グレースフルな移行プロセスの前提条件を以下にまとめます。

  • 混在サイトがない、または最小限の混在
  • トラフィックの負荷全体を半分のデバイスで処理するのに十分な数のコア デバイスがある

理想的な状況で、移行中もすべての CIFS 最適化と機能を保持するためには、グレースフルな移行が望ましい移行オプションです。これを成功させるには、グレースフルな移行手順で次のことが必要になります。

  • すべての混在サイトを一度に移行する。すべての混在サイトを同時に移行できないと、ネットワークの一部で CIFS 最適化が失われます
  • アップグレード中と移行中に、既存の接続が一時的に切断される。アップグレードが正常に完了した後で新たに接続され、新しい CIFS Application Optimizer を使用して完全に最適化されます

グレースフルな移行のシナリオで重要な点は、WAN 全体に、異なる 2 つのネットワーク、つまり CIFS Application Optimizer ネットワークとレガシー CIFS モード ネットワークが構築され、並行して稼働することです。これら 2 つのネットワークは移行中に並行して稼働するため、ユーザは CIFS 最適化を続けて利用できます。移行中、すべてのデータ センターまたは混在サイトの各ファイル サーバには、CIFS Application Optimization ネットワークとレガシー CIFS ネットワークの両方からアクセスできます。

この移行手順は、各データ センターにレガシー CIFS モード ネットワークと CIFS Application Optimizer ネットワークをサポートするのに十分な数の Cisco WAE コア デバイスがあることを前提にしています。たとえば、データ センターに Cisco WAE コア デバイスが 2 台あり、1 台を CIFS Application Optimizer ネットワークに割り当て、もう 1 台は CIFS レガシー ネットワークのサポート用に残しておくとします。これら 2 台の Cisco WAE コア デバイスは、それまで 2 台のデバイスで分担していたすべてのトラフィックを 1 台でサポートしなければなりません。

ネットワークのすべての Cisco WAE デバイスを Cisco WAAS 4.1 以降にアップグレードし終わったら、レガシー CIFS コア サービスが定義されている Cisco WAAS WAE デバイスを特定し、2 つのグループに分けます。1 番目のグループは、新しい透過的な CIFS Application Optimizer に直ちに移行され、続いて新しい CIFS Application Optimizer に移行されるブランチ オフィス デバイスのトラフィックを処理するように準備されます。2 番目のグループは、レガシー CIFS モードを継続し、移行されていないブランチ オフィス デバイスのトラフィックを処理します。手順は次のとおりです。

  • 新しい CIFS Application Optimizer モードを使用するすべての Cisco WAE デバイスを、グループ A に分類します。
  • レガシー CIFS モードを継続する残りの Cisco WAE デバイスを、グループ B に分類します。

レガシー CIFS から CIFS Application Optimizer への移行は、次の手順で行います。

ステップ 1. データ センターの Cisco WAE コア デバイスをグループ A とグループ B に分けます。

1. グループ B のすべてのデバイスでインターセプションを無効にします。これで CIFS 以外のトラフィックと新しい CIFS Application Optimizer のすべてのトラフィックは、グループ A のデバイスのみに送信されるようになります。グループ B のデバイスは引き続きレガシー CIFS トラフィックのみを処理します。

2. 次の手順で、データ センターのグループ A のデバイスを CIFS Application Optimizer モードに移行します。

a. グループ A の Cisco WAE デバイスで、レガシー CIFS コア サービスを無効にします。

b. グループ A のすべての Cisco WAE デバイスで、CIFS Application Optimizer を有効にします。

ステップ 2. 混在サイトの Cisco WAE コア デバイスをグループ A とグループ B に分けます。

1. グループ B のすべてのデバイスがコア サービスのみを実行し、エッジ サービスを実行していないことを確認します。コア サービスとエッジ サービスを両方実行している Cisco WAE デバイスがある場合は、定められた手順に従ってそのデバイスのレガシー CIFS エッジ サービスを無効にします。

2. グループ B のすべてのデバイスでインターセプションを無効にします。これで CIFS 以外のトラフィックと新しい CIFS Application Optimizer のすべてのトラフィックは、グループ A のデバイスのみに送信されるようになります。グループ B のデバイスは引き続きレガシー CIFS トラフィックのみを処理します。

3. 次の手順で、グループ A のデバイスを CIFS Application Optimizer モードに移行します。

a. Cisco WAE デバイスで、レガシー CIFS コア サービスを無効にします。

b. すべての Cisco WAE デバイスで、CIFS Application Optimizer を有効にします。

ステップ 3. 各ブランチ オフィスのすべての Cisco WAAS WAE を移行します。

1. 次の手順で、すべての Cisco WAE デバイスを CIFS Application Optimizer モードに移行します。

a. Cisco WAE デバイスでレガシー CIFS エッジ サービスを無効にします。

b. すべての Cisco WAE デバイスで、CIFS Application Optimizer を有効にします。

ステップ 4. データ センターと混在サイトのグループ B のデバイスを移行します。

1. グループ B のすべてのデバイスを CIFS Application Optimizer モードに移行します。

a. Cisco WAE デバイスで、レガシー CIFS コア サービスを無効にします。

b. すべての Cisco WAE デバイスで、CIFS Application Optimizer を有効にします。

2. グループ B のすべてのデバイスでインターセプションを有効にします。

シナリオ 2:中断を伴う移行

中断を伴う移行は、グレースフルな移行ができない場合、または希望しない場合、あるいは移行作業中に CIFS 高速化機能を使用できなくなってもよい場合にお勧めします。中断を伴う移行では、移行が完了するまで、新規 CIFS 接続には DRE/LZ 圧縮と TFO による最適化は行われますが、CIFS の高速化は実行されません。既存のレガシー CIFS 接続は、アップグレードと移行が終わるまで切断されます。また、Cisco WAE デバイスごとに複数回の再起動が必要なため、Cisco WAAS サービスが中断します。中断を伴う移行手順の利点は、Cisco WAAS ネットワーク全体を同時に移行できることです。

中断を伴う移行は、次のような簡単な手順で実行できます。

ステップ 1. レガシー コア サービスを実行している Cisco WAAS WAE の各デバイスで、レガシー コア サービスを無効にします。

ステップ 2. レガシー エッジ サービスを実行している AllDevicesGroup デバイス グループまたは Cisco WAAS WAE の各デバイスで、レガシー エッジ サービスを無効にします。

ステップ 3. CIFS 高速化を必要とする AllDevicesGroup デバイス グループまたは Cisco WAAS WAE の各デバイスで、CIFS Application Optimizer を有効にします。

付録 A


事前配置ディレクティブの移行

事前配置ディレクティブをレガシー CIFS モードから CIFS Application Optimizer モードに移行するには、次のように新しい事前配置ディレクティブを作成します。

ステップ 1. 事前配置ディレクティブを選択します。[Configure] ドロワーの [My WAN] で、[File] > [Preposition] を選択します。

ステップ 2. 事前配置ディレクティブの左側にある編集アイコンをクリックします。

ステップ 2. 事前配置ディレクティブの左側にある編集アイコンをクリックします。

ステップ 2. 事前配置ディレクティブの左側にある編集アイコンをクリックします。


ステップ 3. [CIFS - Use WAFS transport mode] チェックボックスをオンにしてレガシー CIFS モードを無効にします。

ステップ 3. [CIFS - Use WAFS transport mode] チェックボックスをオンにしてレガシー CIFS モードを無効にします。


ステップ 4. [File Server] フィールドに入力されているファイル サーバについて、元のサーバの完全修飾ドメイン名(FQDN)、元のサーバに最も近い Cisco WAE のロケーション、およびユーザの認証情報(ユーザ名とパスワード)を入力します。[Submit] をクリックします。

ステップ 4. [File Server] フィールドに入力されているファイル サーバについて、元のサーバの完全修飾ドメイン名(FQDN)、元のサーバに最も近い Cisco WAE のロケーション、およびユーザの認証情報(ユーザ名とパスワード)を入力します。[Submit] をクリックします。


付録 B


CIFS ダイナミック共有の移行

ダイナミック共有をレガシー CIFS モードから CIFS Application Optimizer モードに移行するには、次の手順に従います。

ステップ 1. [Configure] ドロワーの [My WAN] で、[File] > [Dynamic Shares] を選択します。

ステップ 2. ダイナミック共有の編集アイコンをクリックします。

ステップ 2. ダイナミック共有の編集アイコンをクリックします。


ステップ 3. [CIFS - Use WAFS transport mode] チェックボックスをオフにします。[File Server] フィールドに入力されているファイル サーバに対するユーザの認証情報(ユーザ名とパスワード)を入力します。共有名を入力します(任意)。[Submit] をクリックします。

ステップ 3. [CIFS - Use WAFS transport mode] チェックボックスをオフにします。[File Server] フィールドに入力されているファイル サーバに対するユーザの認証情報(ユーザ名とパスワード)を入力します。共有名を入力します(任意)。[Submit] をクリックします。


関連情報


http://www.cisco.com/jp/go/waas/ をご覧ください。

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