Cisco Wide Area Application Services (WAAS)ソフトウェア

Microsoft RDP 7.1(RemoteFX)および RDP 7.0 による Microsoft Windows 7 仮想デスクトップの WAN 配信を Cisco WAAS で最適化

ソリューション概要





Microsoft RDP 7.1(RemoteFX)および RDP 7.0 による Microsoft Windows 7 仮想デスクトップの WAN 配信を Cisco WAAS で最適化



Cisco Wide Area Application Services(WAAS)は、企業のブランチ オフィスやキャンパス拠点への Microsoft Windows 7 仮想デスクトップ配信を最適化します。


概要


Cisco® Wide Area Application Services(WAAS)および Cisco WAAS Mobile を、Microsoft Windows Server 2008 R2 Remote Desktop Services(RDS)および Hyper-V と使用し、データセンターからリモート サイトへのスケーラブルで包括的な Microsoft Windows 7 デスクトップ配信ソリューションを構築します。このソリューションにより導入の柔軟性が高まり、IT 部門は仮想デスクトップ インフラストラクチャ(VDI)ベースのデスクトップ管理を実現しながらユーザ エクスペリエンスも向上させることができます。

  • シスコとマイクロソフトが共同開発したこのソリューションは、マイクロソフトの仮想デスクトップ インフラストラクチャ テクノロジーとシスコの WAN 最適化テクノロジーを組み合わせることで、従業員の生産性を向上させるものです。
  • Cisco WAAS および Cisco WAAS Mobile により、Microsoft Windows 7 VDI(Remote Desktop Protocol [RDP] 7.0)は、トラフィックの最適化と圧縮を行い、ブランチ オフィスでの印刷を最適化します。
  • Cisco WAAS および Cisco WAAS Mobile は、ユーザ応答時間を短縮することで、主観的なユーザ エクスペリエンスも向上させることができます。
  • Cisco WAAS および Cisco WAAS Mobile は、Microsoft Windows Media Player のコンテンツに対し、Microsoft Windows 7 RDP マルチメディア リダイレクト(MMR)の最適化を行います。
  • Cisco WAAS は、キャンパスやブランチ オフィスでサポートされる WAN 上の VDI ユーザの数を拡大し、帯域幅アップグレードのコスト削減に役立ちます。
  • Cisco WAAS および Cisco WAAS Mobile は、Microsoft RemoteFX を使用する RDP 7.1 経由で配信される Microsoft Windows 7 仮想デスクトップを最適化できます(Microsoft RemoteFX ベータ コードに基づく事前テストの結果による)。

ビジネスにおける課題


Microsoft Windows Server 2008 R2 RDS や Hyper-V 等のデスクトップ仮想化ソリューションは、企業で使用するデスクトップを配信、管理し、ユーザ ニーズに柔軟に応える新たな方法として IT 部門を強力に後押しします。

Microsoft Windows XP から Windows 7 へのデスクトップ OS の移行は、IT 部門にとって、VDI を使用してデスクトップをデータセンターでホスティングするというまたとない機会となります。VDI を採用することで、IT 部門はセキュリティと法令遵守の要件を満たせる上に、企業で使用するデスクトップの導入、管理の柔軟性を向上させることもできます。

VDI によりホスティングされた Microsoft Windows 7 デスクトップのユーザのほとんどはキャンパスやブランチ オフィスにいるユーザであり、WAN 経由でデータセンターに接続しています。WAN によりもたらされる遅延や帯域幅の制約により、導入のためのスペースが制限されるため、VDI ソリューション全体の効率も限られたものとなってしまいます。

企業向けの仮想デスクトップ ソリューションを導入しようとするお客様は、次のような問題に直面することになります。

  • WAN 上での VDI のパフォーマンスが不十分なため、従業員の生産性に悪影響がおよぶ
  • 帯域幅使用量が多くなり、その結果ソリューションのコストが高くなる
  • スケーラビリティが限られているため、サポートできるユーザ数が少なくなる
  • 印刷を一元化して行うパフォーマンスが低く、ブランチ オフィスでの印刷コストが増大する
  • 企業内でのビデオ配信に問題があるため、従業員の研修や学習のためのオプションが制限される

Microsoft Windows Server 2008 R2 RDS および Hyper-V の概要


Microsoft Windows Server 2008 R2 のプラットフォームとツール セットの性能はかなり向上し、あらゆるデバイスに対するデスクトップとアプリケーションの配信が高速化し、拡張されています。Microsoft Terminal Services が長年可能にしてきた従来型のセッション仮想化シナリオに加え、Microsoft Windows Server 2008 R2 では、Microsoft VDI ソリューションの仮想化プラットフォームとして Microsoft Hyper-V を使用することで、VDI 向けの拡張性のあるプラットフォームの提供も可能になっています。一元化されたデスクトップ配信アーキテクチャである VDI により、お客様はデータセンター内の Microsoft Windows デスクトップのストレージや運用、管理を一元的に行うことができます。これにより、一元化されたサーバ内の仮想マシン上で Microsoft Windows 7 Enterprise やその他のデスクトップ環境を稼働させ、管理することができます(図 1)。

図 1 Microsoft VDI ソリューション

図 1 Microsoft VDI ソリューション
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Cisco WAAS および Cisco WAAS Mobile の概要


Cisco WAAS は、包括的な WAN 最適化とアプリケーション高速化のためのソリューションであり、シスコ ボーダレス ネットワークおよびデータセンター アーキテクチャの不可欠の要素です。

Cisco WAAS は、WAN 上のアプリケーションとデータの高速化、帯域幅の最適化、クラウド サービスのサポート、ブランチ IT サービスのローカル ホスティングの提供を、業界最先端のネットワーク統合を通じて実現します。Cisco WAAS を使用すると、IT 部門はリモート ブランチ オフィスやキャンパスのユーザの生産性を維持しながら、アプリケーションとストレージを一元管理できます。

Cisco WAAS Mobile は、Cisco WAAS ソフトウェアのもたらすアプリケーション高速化の利点を、ブランチ オフィスから離れて移動する従業員や、パブリック クラウド環境にホスティングされているアプリケーションにアクセスするブランチ オフィスおよびモバイル ユーザにまで拡張します。

Cisco WAAS を使用すると、以下の主要な IT 目標の達成が可能になります。

  • アプリケーションの高速化:遠隔地で働く従業員の生産性を向上させる。
  • VDI を使用した IT デスクトップの一元化:デスクトップ管理コストを下げ、セキュリティと法令遵守の要件を満たす。
  • IT ブランチ オフィスとデータセンターの統合および WAN の最適化:ブランチ オフィスの IT コストを削減する。
  • ブランチ オフィスの IT の俊敏性:サーバを追加せずに印刷できるなど、ブランチ オフィスのためのローカル IT サービスを提供する。
  • ビジネス アプリケーションのクラウドへの移行:インフラストラクチャ コストを削減する。
  • サービスの俊敏性:以下を使用してオンデマンドの WAN 最適化を行い、運用コスト(OpEx)を削減する。
    • Cisco WAAS Express(シスコ第 2 世代サービス統合型ルータ [ISR G2] であるブランチ オフィス ルータ上の Cisco IOS® ソフトウェアをベースとする Cisco WAAS)
    • Cisco ISR G2 上の Cisco Services Ready Engine(SRE)モジュールで動作する Cisco WAAS
  • データ保護の簡素化:法令遵守とビジネス継続性を容易にする

Microsoft Windows 7 配信のための Cisco WAAS、Microsoft Windows Server 2008 R2 RDS および Hyper-V ソリューション


図 2 は、Microsoft のサポートを得て開発し、シスコがテストを実施した Cisco WAAS と Microsoft Windows Server 2008 R2 RDS ソリューションのコンポーネントを示しています。

図 2 Microsoft RDS および Hyper-V、Cisco WAAS、Cisco WAAS Mobile による Microsoft Windows 7 VDI ソリューション

図 2 Microsoft RDS および Hyper-V、Cisco WAAS、Cisco WAAS Mobile による Microsoft Windows 7 VDI ソリューション
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Microsoft のソリューション スイート: デスクトップの仮想化と一元化

  • Microsoft Windows Server 2008 R2 RDS は、セッションの仮想化と VDI の共通プラットフォームになり、デスクトップ配信に RDP 7.0(R2 用)または RDP 7.1(サービス パック 1)を使用します。
  • Microsoft Windows Server 2008 R2 上の Microsoft Hyper-V は、Microsoft Windows 7 仮想デスクトップをホスティングするためのインフラストラクチャになります。
  • Microsoft Active Directory により、ユーザ認証が行われます。
  • RDP 7.0 または Microsoft RemoteFX を使用する RDP 7.1 により、ディスプレイ、印刷、マルチメディア リダイレクトが行われます。

Cisco WAAS: Microsoft RemoteFX を使用する RDP 7.1 および RDP 7.0 のパフォーマンスを向上させ、帯域幅を削減

  • WAN の両側に展開される Cisco WAAS アプライアンスは、エンド ユーザとデータセンターの間の RDP 7.1(Microsoft RemoteFX を使用)および RDP 7.0 のトラフィックを最適化します。これは、永続的なセッション ベースの圧縮やデータ冗長性排除(DRE)等、WAN の影響を小さくするための TCP Flow Optimization(TFO; TCP フロー最適化)を組み合わせて高度に活用することで実現されます。
  • データセンターはまた、Cisco WAAS ソリューションを一元的なポイントから管理する Cisco WAAS Central Manager をホスティングします。
  • ブランチ オフィス向け Cisco WAAS アプライアンスでは、Microsoft Windows 印刷サービスを使用して、ブランチ オフィスのユーザにローカルでの印刷サービスも提供します。
  • モバイル ワーカーのラップトップ コンピュータに搭載した Cisco WAAS Mobile ソフトウェアは、TFO、圧縮、DRE により WAN の影響を軽減します。Cisco WAAS Mobile ヘッドエンド デバイスと シスコの Adaptive Security Appliance(ASA; 適応型セキュリティ アプライアンス)VPN デバイスは、データセンターに置かれています。

テストの詳細


ここでは、データセンターの Microsoft Windows 7 VDI デスクトップにアクセスするリモート ユーザがこのソリューションから得られる利点について述べています。

このテストでは、ブランチ オフィスとモバイル ユーザが VDI デスクトップで一般的なオフィス業務を行い、MMR を使用してビデオにアクセスし、ブランチ オフィスで文書を印刷した場合のパフォーマンスの改善度(応答時間)と WAN 帯域幅の最適化(WAN データ削減)が測定されました。

表 1 には、その際の作業内容と WAN 帯域幅の状態がまとめられています。

表 1 VDI テストの内容

ユーザ タイプ 作業内容 ディスプレイ プロトコル WAN の状態
帯域幅 往復 パケット損失
ブランチ オフィス ログインし、E メール、Web、Microsoft Word、PowerPoint を使用する(10 ユーザ) RDP 7.0 1.544 Mbps 80 ms 0.1%
MMR を使用してビデオにアクセスする
ブランチ オフィスで印刷を行う
ログインし、E メール、Web、Microsoft Word、PowerPoint を使用する(2 ユーザ)* Microsoft RemoteFX を使用する RDP7.1*
(ベータ コード)
10 Mbps 80 ms 0.1%
モバイル ログインし、E メール、Web、Microsoft Word、PowerPoint を使用する RDP 7.0 768 kbps 80 ms 1.0%
MMR を使用してビデオにアクセスする
ログインし、E メール、Web、Microsoft Word、PowerPoint を使用する Microsoft RemoteFX を使用する RDP7.1*
(ベータ コード)
1.5 Mbps 80 ms 1.0%

* 注:Microsoft RemoteFX を使用する RDP 7.1 のテストは現在実施中です。ここでは、Microsoft RemoteFX を使用する RDP 7.1 の 2 ユーザによる事前テストの結果を示しています。さらに多くのユーザによるテストの結果は、Microsoft RemoteFX を使用する RDP 7.1 のテスト完了後に発表されます。

ソリューションの利点


Microsoft Windows 7 のディスプレイ パフォーマンスの高速化

さまざまな要素を組み合わせたこのソリューションにより、Microsoft Windows Server 2008 R2 RDS を通じてアクセスされるアプリケーション(E メールと予定表に使用される Microsoft Exchange、Microsoft PowerPoint プレゼンテーションや Microsoft Word 文書の使用と共有に使用される Microsoft Office、企業の Web サイトの閲覧に使用される Microsoft Internet Explorer 9 等)すべてのパフォーマンスが高速化されます。

  • Cisco WAAS は、WAN が軽負荷状態の場合、VDI のディスプレイ パフォーマンスを最大 44 パーセント向上させます(図 3)。
  • Cisco WAAS は、WAN が重負荷状態の場合、VDI のディスプレイ パフォーマンスを最大 61 パーセント向上させます(図 4)。Cisco WAAS を使用した場合、ユーザの経験する応答時間は半分以下に短縮されます。午前中と業務のピーク時は、WAN リンクが輻輳に近づくことの多い時間です。
  • Cisco WAAS により向上するパフォーマンスは、WAN の使用状態が重負荷であっても軽負荷であっても同様です。これは、ユーザ数が増加して WAN リンクの使用量が大きくなった場合でも、Cisco WAAS が安定してパフォーマンスを高速化することを示しています。
  • Cisco WAAS は、さまざまな WAN 使用状態において、メニュー表示や Microsoft PowerPoint の画面切り替え、画面更新が高速化するといった、主観的なユーザ エクスペリエンスの向上を実現します。
図 3 Cisco WAAS によるパフォーマンスの高速化(WAN 使用状態が軽負荷の場合)

図 3 Cisco WAAS によるパフォーマンスの高速化(WAN 使用状態が軽負荷の場合)


図 4 Cisco WAAS によるパフォーマンスの高速化(WAN 使用状態が重負荷の場合)

図 4 Cisco WAAS によるパフォーマンスの高速化(WAN 使用状態が重負荷の場合)


Microsoft Windows 7 RDP 7.0 および、Microsoft RemoteFX を使用する Microsoft Windows 7 RDP 7.1 の帯域幅最適化

Cisco WAAS は、デスクトップのディスプレイに使用される VDI WAN 帯域幅を削減することで、高額な WAN コストの大幅削減に役立ちます。

  • Cisco WAAS は、RDP 7.0 ディスプレイに使用される帯域幅を最大 55 パーセント削減します(図 5)。
  • Cisco WAAS は、Microsoft RemoteFX* ディスプレイに使用される帯域幅を最大 53 パーセント削減します(図 6)。
  • Cisco WAAS Mobile は、RDP 7.0 ディスプレイに使用される帯域幅を最大 67 パーセント削減します(図 7)。
  • Cisco WAAS Mobile は、Microsoft RemoteFX* ディスプレイに使用される帯域幅を最大 52 パーセント削減します(図 8)。

ブランチ オフィスのユーザ数が増えるにつれて、Cisco WAAS が行う圧縮性能は向上します。これは DRE 機能が、繰り返されるディスプレイ パターンを複数のユーザ セッションから検出し、それらを最適化するためです。

また、実際に稼働するネットワークでは、DRE のディスク キャッシュは数日間にわたって蓄積され、キャッシュ履歴がテスト環境よりもずっと長くなるため、実稼働状態での圧縮レベルは、ラボ テスト環境で通常得られる結果よりも高くなります。

* 注:Microsoft RemoteFX を使用する RDP 7.1 のテストは現在実施中です。ここでは、Microsoft RemoteFX を使用する RDP 7.1 の 2 ユーザによる事前テストの結果を示しています。さらに多くのユーザによるテストの結果は、Microsoft RemoteFX を使用する RDP 7.1 のテスト完了後に発表されます。

図 5 Cisco WAAS による Microsoft Windows 7 RDP 7.0 の帯域幅最適化

図 5 Cisco WAAS による Microsoft Windows 7 RDP 7.0 の帯域幅最適化


図 6 Cisco WAAS による Microsoft Windows 7 RDP 7.1(Microsoft RemoteFX 使用)の帯域幅最適化

図 6 Cisco WAAS による Microsoft Windows 7 RDP 7.1(Microsoft RemoteFX 使用)の帯域幅最適化


図 7 Cisco WAAS Mobile による Microsoft Windows 7 RDP 7.0 の帯域幅最適化

図 7 Cisco WAAS Mobile による Microsoft Windows 7 RDP 7.0 の帯域幅最適化


図 8 Cisco WAAS Mobile による Microsoft Windows 7 RDP 7.1(Microsoft RemoteFX 使用)の帯域幅最適化

図 8 Cisco WAAS Mobile による Microsoft Windows 7 RDP 7.1(Microsoft RemoteFX 使用)の帯域幅最適化


Microsoft Windows 7 RDP 7.0 MMR ベースのビデオ配信での帯域幅最適化

RDP 7.0 は、Microsoft Windows Media Player に対し、マルチメディア リダイレクトをサポートします。このサポートにより、VDI デスクトップはマルチメディア コンテンツをクライアントへ直接配信し、ローカル クライアント側でレンダリングできます。このプロセスにより、VDI デスクトップの負荷が軽減されると同時に、サーバ側でのビデオ レンダリングに伴う WAN 帯域幅使用量の増加を防止できます。

Cisco WAAS および Cisco WAAS Mobile は、MMR ベースの Microsoft Windows メディア ビデオ配信に、さらなる最適化を提供できます(ビデオ オン デマンド [VoD])。これらの最適化により、従業員の研修や学習を目的としたビデオを配信するという選択肢が可能になり、コストのかかる WAN 帯域幅のアップグレードの必要性を少なくすることができます。

  • Cisco WAAS は、RDP 7.0 MMR の帯域幅を最大 66 パーセント削減します(図 9)。
  • Cisco WAAS Mobile は、RDP 7.0 MMR の帯域幅を最大 51 パーセント削減します(図 10)。
  • Cisco WAAS Mobile は、遅延時間が長くて(200 ms)損失発生の多いネットワーク環境において、MMR での主観的なユーザ エクスペリエンスを向上させます。
図 9 Cisco WAAS による Microsoft Windows 7 RDP 7.0 MMR の最適化

図 9 Cisco WAAS による Microsoft Windows 7 RDP 7.0 MMR の最適化


図 10 Cisco WAAS Mobile による Microsoft Windows 7 RDP 7.0 MMR の最適化

図 10 Cisco WAAS Mobile による Microsoft Windows 7 RDP 7.0 MMR の最適化


印刷の最適化

VDI 環境で印刷を行う場合、かなりの問題が生じます。これは、ブランチ オフィスにあるプリンタとデータセンターにある仮想デスクトップ イメージとが、WAN によって隔てられているためです。Cisco WAAS を使用すれば、使用環境に適した印刷トポロジを自由に選択できます。

  • Cisco WAAS は、印刷に特化した最適化やデータの削減、圧縮、TFO により、一元化印刷を高速化することで、パフォーマンスを最大 89 パーセント向上させ(図 11)、WAN 帯域幅を 90 パーセント以上削減します(図 12)。
  • Cisco WAAS は、ブランチ オフィスの Cisco WAAS アプライアンスに対して Microsoft Windows プリント サーバベースの印刷オプションを提供することで、ブランチ オフィスにサーバを増設するコストの回避を可能にします。
図 11 Cisco WAAS による Microsoft Windows 7 RDP 7.0 印刷応答の向上

図 11 Cisco WAAS による Microsoft Windows 7 RDP 7.0 印刷応答の向上


図 12 Cisco WAAS による Microsoft Windows 7 RDP 7.0 印刷の最適化

図 12 Cisco WAAS による Microsoft Windows 7 RDP 7.0 印刷の最適化


スケーラビリティ

通常、T1 リンクでは、5 〜 10 以上のユーザをサポートすることはできず、また、ディスプレイ、印刷、ビデオを全ユーザに提供することもできません。この制約により、VDI の採用が制限されたり、より多くの WAN 帯域幅を購入する必要が生じたりする場合があります。

  • Cisco WAAS では、任意のインフラストラクチャ上でサポートできる Microsoft Windows 7 VDI ユーザの数を 2 〜 3 倍に増やすことが可能です。
  • 実稼働ネットワークでは、この数はさらに大きくなる可能性があります。複数日にわたる DRE キャッシュ履歴を使用でき、それによって圧縮レベルが高くなるためです。
  • Cisco WAAS は、全ユーザに対し、均質でスケーラブルなパフォーマンスを提供できます。主観的ユーザ エクスペリエンスはネイティブ RDP よりも優れています。

ビジネス上の利点


このシスコと Microsoft の共同ソリューションにより、Microsoft Windows 7 VDI 配信が最適化されたことで、お客様に VDI のメリットを享受していただけるようになりました。このソリューションについては、テストで以下が確認されています。

  • WAN が軽負荷状態の場合、ディスプレイ パフォーマンスが最大 44 パーセント向上
  • WAN が重負荷状態の場合、ピーク時のディスプレイ パフォーマンスが最大 61 パーセント向上
  • 印刷のパフォーマンスを最大 89 パーセント向上させ、ブランチ オフィスの Cisco WAAS アプライアンスにホスティングされたローカル プリント サーバを使用するオプションも提供
  • スケーラビリティを向上(VDI クライアント数が 2 〜 3 倍に増加)
  • コストのかかる WAN 帯域幅要求を、ディスプレイに関しては最大 55 パーセント、MMR ビデオに関しては最大 66 パーセント、印刷に関しては 90 パーセント以上削減

推奨事項


シスコは、Microsoft のサポートにより、この文書で説明しているソリューションを開発し、その成果を検証しました。このソリューションのテストは、ベスト エフォートに基づき、現実的なオフィス ワーカーのシナリオを作成したものです。

この文書に示されている結果を使用し、最適でスケーラブルなデスクトップ配信ソリューションを導入することをお勧めします。これらのソリューションは、帯域幅コストを下げ、ユーザ エクスペリエンスを向上させ、VDI ベースのデスクトップ導入から得られる利益を実現する可能性をもたらすものです。

シスコと Microsoft は、企業における仮想デスクトップ配信の最適化のため、今後も協力を続けていきます。

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