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タブレットが「Angry Birds」を超える

著者:クリスティ・エシック

  * 当資料は、米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。

2011 年 7 月 18 日

企業が購入するタブレットの台数が急増し、かつてのスマートフォンをも凌ぐ勢いで急速に普及していることが最近の調査で明らかになっています。米コンサルティング会社のDeloitteが発表した最新の報告書では、今年販売される全タブレットPCの25%以上が企業に購入されると予測しており、その数は2012年もさらに増加する見込みで、ノート型PCからタブレットPCへの切り替えが進むと見られています。

「タブレットは低スペックしかもたないメディア消費用のオモチャにすぎず、対象は一般消費者に限定されるとする評論家もいるが、2011年中に企業が購入するタブレット端末は1,000万台を超えるだろう」とデロイトの報告書では予測しています。

Gartner Researchの報告書では、2011年に企業がタブレットの購入に費やす金額は294億ドルにのぼるとされています。これは昨年の96億ドルから大幅に上昇しており、この額は2015年まで年平均52%の割合で増加して行くと予測されています。

さらに、企業が購入する端末だけでなく、タブレットを含めた個人用のモバイル機器を電子メールのチェックや、業務用アプリケーションへのアクセス、パワーポイントのプレゼンテーション閲覧などに利用して、業務に活用するユーザーも増えています。Forrester Researchの推定では、一般消費者が購入したタブレットの少なくとも半数は仕事にも使われており、75%の企業は個人端末を業務使用する際に適用できるセキュリティやネットワーク管理について明確な規定を定めています。

現在のところ、企業ではほとんどのタブレットはノート型PCの補助として使用され、どこからでも電子メールやスケジュール、Webアプリケーションにアクセスできるようになっています。企業側も、スポーツジムや飛行機の機内など、場所を問わずに社員が業務資料を利用できるよう、必要書類やビデオ、ハンドブック、製品ガイド、人事関連情報、企業報告書などを端末に取り込んでいます。

米カリフォルニア州サンラファエルを本拠とするデジタル出版のTelltale Gamesでは、80人の社員のほとんどにタブレットを支給しています。同社のマーケティング担当シニアバイスプレジデント、スティーブ・アリソン氏は、タブレットはすぐに「ノート型PCでは考えられなかったほど、なくてはならない存在」になったと語っています。経済誌Inc. Magazineの最新号のインタビューの中で、「8ポンド(約3.6kg)のノート型PCに比べると、タブレットはまるで雑誌を取り出すような感覚で持ち運ぶことができるので、自宅でも旅行中でも、これまでとは全く違う使い方をするようになった」と述べています。

タブレットは、なぜ職場にこれほど普及したのでしょうか?その理由は2つあります。 まず、タブレットそのものの人気です。タブレットを使って、就業時間以外にも仕事をすることにつながれば、企業にとっても願ってもないメリットとなります。2つめは、タブレットがアプリケーションの利用を想定した端末であり、アプリケーションを活用して業務を素早く簡単に行うことができるという点です。企業は自社で開発するかApp Storeを通じて購入したセキュアなゲートウェイ アプリケーションを通じて、モバイルワーカーにCRMやビジネスインテリジェンス、営業などの業務システムへアクセスさせることができます。

Forrester Researchによれば、北米・欧州地域では、41%の企業のIT部門が当面の最重要課題として、従業員用と顧客用の両方に利用できる業務用モバイル アプリケーションの拡充をあげています。

業務アプリケーションの増加に伴って、タブレットはこれまでの「補助的」位置づけから、メインの業務用コンピュータ端末へと変貌する可能性を秘めています。医師が診察室で高度なX線写真用アプリを使ったり、営業担当者が客先で双方向ビデオを使ったプレゼンテーションを使って見込み客を説得したり、工場長がデータを入力したりと、タブレットはあらゆる業務で、状況に合わせた利用ができます。

タブレットの多くは、一般消費者のゲームプレイや、電子書籍の利用、動画の視聴などを最優先に設計されており、すべてのタブレットが企業用に適しているわけではありません。しかし、シスコのCiusのように、企業向けに特別に開発されたタブレットもあります。ビジネスユーザー向けに設計されたCusco Ciusでは、Cisco Quad、Cisco WebEx、Cisco Unified Presence、インスタントメッセージング、電子メール、Cisco Unified Communications Managerなどの一連のコラボレーション用アプリケーションが統合されている上、Google Android Marketを通じて業界向けの各種アプリケーションを利用することもできます。

Forrester Researchの主席アナリスト、テッド・シャドラー氏は、「エグゼクティブのためのQ&A:2011年 企業におけるタブレット」と題する報告書の中で、「Ciusはドック付きコミュニケーション デバイスである。Ciusなら、ドッキングさせたIP電話でビデオ通話を始めてから、今度はドックから外して、廊下を歩きながら会話を続けて会議に向かう、というような使い方もできる」と述べています。

IT部門の思惑にかかわらず、タブレットはますます企業に浸透していっています。賢明な企業であれば、単に数百台単位でタブレットを購入して従業員に提供するだけでなく、実際に有効なツールとして活用するために、企業向けに対応可能なタブレットを選択し、セキュアなデバイス管理ポリシーを作成するとともに、従業員に対してコラボレーションツールや業務アプリケーションの十分なトレーニングを行う必要があります。

本記事の内容および主張は独立した個人の見解であり、シスコの見解を示すものではありません。ここに掲載された内容は、革新的な技術に関連した幅広いテーマに関し、意見交換を促すことを目的として提供されたものです。皆さんからのご感想、ご参加をお待ちしております。

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* 米国で発表されたニュースリリースの内容は、以下をご参照ください。
<Tablets: Going Beyond "Angry Birds">

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