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シスコ、安全性の高い「Smart Grid」インフラストラクチャ戦略の概要を発表

電力会社の基本プラットフォームとなるエンドツーエンドのネットワーキング ソリューションによって、送電網の電力効率、セキュリティ、サービス イノベーションを向上

  * 当資料は、米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。

米国シスコ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ: CSCO、以下シスコ)は本日、電力会社やその顧客向けに電力の供給や消費電力の効率的な管理を可能にする、安全性に優れたエンドツーエンドのネットワーク インフラ ソリューションの提供に向けた計画の概要を発表しました。

シスコの計画では、インターネット プロトコル規格をベースとし、発電所から企業や一般家庭までを網羅する完全な通信ファブリックを構築します。これにより、これまで分断されていた配電システムにインテリジェンスや障害回復力、双方向の通信機能を取り入れることができるようになります。シスコの「Smart Grid」ソリューションは、データセンターから変電所、近隣エリア ネットワークから企業や一般家庭にいたるまで、電力インフラの重要拠点を網羅します。省エネ化、温室効果ガスの削減、革新的なエンドユーザ サービスの提供を可能にする、よりスマートなオンデマンド型電力利用機能の導入に取り組んでいる電力会社に対し、シスコは業界標準をベースとしたネットワーク設計の経験をもとに、かねてから切望されていたノウハウを提供します。

シスコはすでに、世界中の主な電力会社に対しネットワーキングのノウハウの提供を開始しており、電力会社やその顧客向けに、電力利用の監視や電力供給の最適化、電力の使用量およびコストの削減、システム セキュリティの向上、環境への影響の軽減を可能にする革新的な ネットワーク ソリューションの開発に取り組んでいます。シスコの予測では、スマート グリッド向け通信インフラ市場は今後5年で年額200億ドル規模に成長する見込みであり、シスコはこの市場に真正面から対応することを目指し、数カ月後には、今回の構想に対応した製品および付加的サービスの提供を計画しています。

概要および特長

安全でインテリジェントな電力システムの構築を目指すシスコのエンドツーエンド戦略により、電力会社や企業、消費者の皆様にさまざまなメリットを提供するとともに、環境への影響を緩和します。

  • EPRI(Electrical Power Research Institute:米電力研究所)によると、停電によって米国の産業が被る損害は年間約500億ドルにも上ります。ERPIの試算では、スマート グリッドを導入することにより、今後はこのような停電の影響を大幅に軽減することができます。また、米国の温室効果ガスも、2030年には年間6,000万〜2億1,100万メトリックトン相当削減することが可能です。
  • 米エネルギー省のパシフィックノースウェスト研究所が後援するものなど、さまざまな試験的試みにより、スマート グリッド技術を導入することで家庭内の消費電力を10〜15パーセント削減できることがわかりました。
  • シスコも加盟している業界団体「GridWise Alliance」の試算では、「American Recovery and Reinvestment Act of 2009(2009年米国再生再投資法)」が奨励するスマート グリッド導入へのインセンティブや投資により、さまざまな分野にわたって約280,000件の直接雇用が生まれる見込みです。

シスコは、発電所から企業や一般家庭にいたる電力インフラ全体を網羅し、サービスの革新と送電網の最適化を実現する「スマート グリッド」ソリューションを提供します。

  • 安全性や障害回復力に優れ、遠隔管理可能な「Transmission & Distribution Automation(送電・配電自動化)」ソリューションにより、送電網の管理とコストを最適化します。シスコのスイッチおよびルータは、大小の変電所にインテリジェンスとセキュリティを提供し、効率化する標準ベースのプラットフォームです。
  • シスコは、スマートメーターの効率的なIPベース バックホール通信を可能にするソリューションを提供します。これにより、独自仕様のソリューションをスマート グリッド プラットフォーム全体に組み込むことができます。
  • シスコの「Home Energy Management(家庭向け電力管理)」および「Business Energy Management(企業向け電力管理)」ソリューションは、データや各種分析ツールをより利用しやすくすることにより、電力の需要、使用量、コストの最適化を可能にします。2009年1月に発表された「Cisco EnergyWise」ソリューションは、「Business Energy Management」の基盤となるものです。これにより顧客企業は、事業や土地家屋全体で使用する電力を最適化するためのプラットフォームとしてネットワークを利用できるようになります。
  • カーネギー・メロン大学や他の大手研究センターによると、電力インフラに対するサイバー セキュリティの脅威の49パーセントが、物理的なセキュリティの違反によるものです。シスコは物理的セキュリティとサイバー セキュリティ両方の分野に対応した製品ポートフォリオと優れた経験によって、「安全性の高い電力アーキテクチャ」の構築を支援しています。このような包括的な統合型のアプローチによって、重要なインフラストラクチャの運用コストの削減とサイバー セキュリティの向上を可能にします。
  • シスコが最先端を誇る標準ベースのデータセンター ポートフォリオにより、電力会社は高度なデータ収集技術とストレージ ソリューションを利用して電力グリッドのデータを分析し、最適化を図ることができます。
  • Cisco Lifecycle Servicesは、スマート グリッド ソリューション独自の運用ニーズに対応した、障害回復力の高いコンバージド ネットワークの構築および維持をシステムレベルでサポートします。

シスコは構想の実現に向けて、システムインテグレーターや業界ベンダー、電力会社と提携し、電力管理や省エネの発展を支えるソリューションの提供を目指します。

  • シスコは現在、世界各地の電力会社と協力しているほか(下記のコメントを参照してください)、最近では「Energy Smart Miami」への参加を発表しました。General Electric、Florida Power & Light、Silver Spring Networksと協力し、マイアミ市に国内で最も包括的なスマート グリッドの導入を目指すものです。
  • シスコはまた、オースティン市や環境防衛基金などと協力し、地方自治体が仮想的な実験施設となり、クリーン エネルギーや国家のスマート グリッド目標に取り組む「Pecan Street Project」にも参加しています。

コメント:

シスコ会長兼CEO、ジョン・チェンバーズ
「ネットワーキング テクノロジーは、21世紀におけるスマートでより安全性の高い送電網のプラットフォームとなるでしょう。シスコは、スマート グリッド向けのコンバージド通信ファブリックを提供し、効率的かつ効果的な送電と、消費者向けにまったく新しい環境配慮型サービスの提供を可能にすることで、電力会社の皆様のビジネス変革を支援します」

Duke Energyスマート グリッドおよび顧客システム担当シニア バイスプレジデント、トッド・アーノルド氏
「米国の電力業界や環境の将来を考えると、21世紀に向けてスマートで安全性の高いインフラストラクチャを構築することが不可欠です。シスコの協力を得てスマート グリッドを構築することにより、当社の管轄であるミッドウェストおよびカロライナ地域の消費者の皆様に向け、雇用の創出や電力効率の向上、さまざまな選択肢の提供が可能になるものと期待しています」

ITC Holdings Corp. CIO兼情報技術および施設担当バイスプレジデント、デニス・Y・デロジエ氏
「当社は、送電システムにおけるあらゆるスマート グリッド機能のプラットフォームとして、安全性の高い堅牢なIPベースの通信ネットワークが必要だと考えています。シスコは、当社や当社のお客様がスマート グリッドの構築できるよう、通信ネットワークの導入を支援してくれるすばらしいパートナーです。新しいサイバー セキュリティ基準が承認されたとき、シスコの技術チームのサポートで効果的なソリューションをいち早く見極めることができ、IPベースのネットワークのおかげで、導入も比較的簡単に行うことができました」

Electricité de France研究開発担当エグゼクティブ バイスプレジデント、イブ・バンベルク氏
「シスコは、大規模かつミッションクリティカルなネットワークの構築にかけては業界トップクラスのノウハウを持っており、フランスやヨーロッパでスマート グリッドを成功させるためには不可欠な存在だといえるでしょう。当社はシスコの協力を得て、インテリジェントな電力インフラを提供することにより、西半球のお客様のためにコスト削減と効率向上を図りたいと考えています」

Enel COO、リビオ・ガッロ氏
「シスコが提供してくれるネットワーキング技術のノウハウによって、スマート グリッド業界へのオープン スタンダードの導入を促進し、エンドツーエンドの電力供給や需要管理に必要とされる安全でインテリジェントなネットワーク インフラを構築することが可能になりました。これにより、消費者にとって選択肢と柔軟性が増え、環境にも良い影響をもたらすことができると思います」

Yello Stormエグゼクティブ ディレクター、マーティン・ベスパー氏
「当社は、インテリジェントな大規模ネットワークの構築に関して経験のあるシスコの、スマート グリッド市場への参入を心から歓迎しています。当社はシスコの協力を得て、インターネットをベースとした当社のスマートメーター『Yello Sparzähler online』と完全連動することのできる安全性の高い新しいスマート グリッドをお客様に提供することにより、この分野におけるリーダーシップを示していきたいと考えています」

関連リソース:

シスコのRSSフィード:

http://www.cisco.com/web/JP/rss/news.xml

シスコシステムズ合同会社について

シスコシステムズ合同会社は、米国シスコ(NASDAQ:CSCO)の日本法人です。シスコは、ビジネスの基盤となるインテリジェントなネットワーキングソリューションから、音声、映像、データ、ストレージ、セキュリティ、エンターテイメントをはじめとする新しい分野、そして、人々の仕事や生活、娯楽、学習のあり方を一変させることのできるネットワーク プラットフォームの提案を目指しています。 シスコの会社概要・詳細は以下のWebサイトでご参照頂けます。
<http://www.cisco.com/jp>

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