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シスコ グリーン ビジョン



* 当資料は、米国シスコ、podcastサイトの抄訳です。

2008年11月18日

イントロダクション
ピーター・シャプレン:
シスコ グリーン ポッドキャストシリーズへようこそ。引き続き、トレンド、テクノロジー、ビジネスについて議論していきたいと思います。私はシスコのピーター・シャプレン。ローラ・イプセンは、シスコのグローバルポリシー&ガバメントアフェア部門担当シニアバイスプレジデントです。イプセンはシスコの「Eco Board」の共同委員長も務めており、言うまでもなく、環境問題に力を注いでいます。お会いできて光栄です。

インタビュー
ローラ・イプセン:
こちらこそ。ありがとう、シャプレンさん。

ピーター・シャプレン:さて、ぜひお聞きしたいのですが、シスコにおいてグリーン(環境への取り組み)はどのように進化していくのでしょうか。

ローラ・イプセン:まず、何よりも重要なのは、正しい行いをすることだと考えます。組織を超えて協力しあい、環境問題に対処するための新しいモデルを構築するのです。私達はこれまで、製品のコンプライアンスに重点を置き、成果をあげてきました。そしてエネルギー消費にフォーカスしてきました。10年前と今と何が違うかというと、それは私達のグリーンに対する意識です。お客様のグリーン目標の達成は、今まさに私達のDNAの一部となりつつあります。

戦略の行きつくところは結局、お客様と社員だと考えます。機能性と電力効率の両方を同時に高めるにはどうすればいいのか。合理的な送電系統や効率的な建物によって実現するものとは何か。それは、包括的なもの、つまり社会的責任であり、イノベーションなのです。

ピーター・シャプレン:多くの企業が、製品の設計、製造、出荷、リサイクルまでを網羅した何らかのライフサイクル アプローチを取り入れていますが、たとえば効率的な優れたサーバを作るといったことだけでは、なぜ不十分なのでしょう?

ローラ・イプセン:製品に注目していればそれですむというわけにはいきません。「ゆりかごから墓場まで」という視点で、製品の誕生から廃棄までを見守る必要があります。ビット/ワットの比較だけで製品ごとの電力効率を見ていたのでは、いわゆる「完全なグリーンネットワークを構築」するための革新的なソリューションを実現することはできません。インテリジェントなネットワークは、社員が1週間休暇を取っている間、そのことを理解して、私たちが夢中になっている多機能の7ワットのIP電話はスリープモードに入り、最小限の生命維持機能が動くだけで、24時間7日間ずっと電源が入ったままということはなくなります。

つまり、ネットワークとそこに組み込まれたインテリジェンスによって、あらゆるもののグリーン化が促進されるというわけです。私達はこのことを製品単位で考えているわけではありません。グリーン化はビジネスにも貢献する必要があり、テクノロジーによる前進に向けた最適な経路となるものです。

これは利便性についての文化的な課題だと考えます。グリーン化を進めようとすれば、少々の不便さは避けて通れないことを私達は知っています。大切なのは文化を変えることです。企業、都市、国家の別に関係なく、人々は文化の変革が必要なことに気づいているのではないでしょうか。

ピーター・シャプレン:ITとET、つまりエネルギー技術との関連性についてどのようにお考えですか。見解を聞かせてください。

ローラ・イプセン:正しく取り組みさえすれば、ITはエネルギー技術を促進させ、将来における再生可能エネルギーの利用法や、電力に関する革新に好影響を与え、生産性の向上や高効率の家屋/ビルの建築が可能になると考えます。ユーティリティ分野にはイノベーションの大きな機会が存在し、エネルギー効率を高めるだけでなく、新しい収益源の創出も期待できます。PG&EやDuke Energyなどのように非常に革新的な企業も存在します。

よって、単に需要創出や電力節減を可能にするだけでなく、未来のビジネスモデルを実現するための技術が求められているのです。今こそ声を大にして言うときです、「変革を起こそう」と。

ピーター・シャプレン:グリーンはイコライザなのでしょうか?

ローラ・イプセン:はい、グリーンはイコライザだと考えます。そして、最終的にはすべてを最適化するオプティマイザにもなってもらいたい、そう願っています。その鍵となるのがテクノロジーです。インターネットは、企業間コミュニケーション、テレワーキング、グリーン目標の達成手段のすべてにおいて、もっとも重要なグリーン イコライザの1つだと言えます。つまり私達は、そこに川が流れているとしたら、それがグリーン化を促進するネットワークベースのインテリジェンスとなってくれることを望んでいるのです。

ピーター・シャプレン:ブロードバンドもそれに貢献しますか?

ローラ・イプセン:そのとおりです。ITインフラストラクチャとブロードバンドによって、今後10年間で約10億トンもの温室効果ガスを削減できるという試算があります。つまりブロードバンドは、テレワーキング、企業間および企業と消費者間の取引を促進するものであり、環境の持続可能性の面において重要な役割を果たすことになると見ています。

ピーター・シャプレン:ネットワークがグリーン化を可能にすることは理解できました。逆にネットワークが妨げとなることはないのでしょうか?

ローラ・イプセン:それは新しさだと思います。問題の1つが相互運用性です。ビジネスを止めることなくこの新しいテクノロジーを取り入れるにはどうすればいいでしょう。重要なのはインフラであり、ネットワークのセキュリティです。また、必要な標準、およびIPによる前進に安心して取り組める規制環境を整えることも大切になってきます。最終的に、データやビットと同じようにワットも接続が可能で、生産性と利益の向上に貢献するのだということが分かってもらえるはずです。

ピーター・シャプレン:シスコのプロジェクトについて少しおたずねしてもよろしいでしょうか。それは、シスコが賃借/所有しているすべての建物を1つひとつ監視するというものだそうですが。各建物の電力使用量の監視を行い、これまでに全体の80%が完了しています。そこからどのようなことが分かってきましたか?

ローラ・イプセン:二酸化炭素排出量の追跡は、IPを利用しないかぎり困難だということが分かりました。私達はIP対応のエネルギー ダッシュボード ツールを作成し、今後それをお客様に配っていく予定です。私達はこのことを楽しみにしています。なぜなら、情報に接続できれば、エネルギーを管理・監視し、効率的に利用できるというモデルが実証されることになるからです。同ツールは、EPAの気象分野のリーダー達によって「ベストプラクティス」ツールとして認められており、私達はここからさらなるイノベーションが生まれることになると確信しています。このツールを利用するお客様や、学校のシステム、あるいはこのツールに順応できる一般の人々、すべての人にメリットがもたらされることになります。

ピーター・シャプレン:ジョン・チェンバーズがここにいたらこうたずねることでしょう。「Eco Boardの共同委員長の立場として、あなたがもっとも成し遂げたいと思うことは何ですか」と。どう答えますか?

ローラ・イプセン:Eco Boardに参加した理由は、私達が排出する以上のものを還元できるのだということを示したかったからです。インターネットへの接続がグリーン化につながるのだということを、シスコに率先して示していってもらいたいと考えています。

現在IT業界は世界の温室効果ガスの2%を排出しており、その量は増加傾向にありますが、一方で私達は排出する以上のものを還元できるはずです。私達が求めているのは、お客様の環境取り組みにおいてリーダー的役割を果たすための中核機能を確保することです。

ピーター・シャプレン:そのような機能をどうやって提供すれば、実際に人々がそれを利用し、自らの行動を見直し、最終的に排出量を削減できるようになるとお考えですか?

ローラ・イプセン:ネットワークベースのソリューションを通して提供し、人々に利用してもらうことになると考えています。大企業、都市、国家のためのエネルギー管理ダッシュボードのような存在となり、監督機関も市民もCEOも、すべての人が自らの二酸化炭素排出量について正しい情報を得ることができるようになります。つまり、ネットワークを通して提供されることで、すべてのデータと情報が集結して、意志決定のための効果的なリソースが形成されます。情報さえ手に入れば変革が可能になります。エネルギーニーズをはるかに少なくすることができるのです。

ピーター・シャプレン:1年後には、どのようなことが達成できている、あるいは少なくとも達成に近づいているとお考えですか?

ローラ・イプセン:お客様の声がもっとも重要だと考えます。全体の二酸化炭素削減目標の3〜5%を、ネットワークベースのソリューションを使うことによって減らすことができたという声を、お客様から聞くことができるのではないでしょうか。それがデータセンターでの削減であれ、テレワーキング、テレプレゼンス、電力効率を通した削減であれ、関係ありません。インテリジェント ネットワークこそが、「always-on」の世界から「always-available」の世界への移行を可能にしてくれるのです。これを成し遂げることができれば、IT業界の二酸化炭素排出量だけでなく、ほかの業界の二酸化炭素排出量にも多大な影響を与えることになるでしょう。

ピーター・シャプレン:どうもありがとうございました。ローラ・イプセンは、シスコのグローバルポリシー&ガバメントアフェア部門担当シニアバイスプレジデントであり、Eco Boardの共同委員長を務めています。お話をうかがえてよかったです。

ローラ・イプセン:ありがとうございます。

ピーター・シャプレン:皆さん、ご拝聴ありがとうございました。ポッドキャストのオーディオとビデオのアーカイブは、今回のものを含め、newsroom.cisco.comからご視聴いただけます。シスコ サンノゼ本社のピーター・シャプレンがお送りしました。

* 当資料は、米国シスコのpodcastページの抄訳です。詳細は以下のページをご覧ください(英語)。
<http://newsroom.cisco.com/dlls/podcasts/ciscocast_exec_ipsen_111808.html >

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