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シスコの会長兼CEO、気候変動に対する世界的な取り組みを変える
テクノロジーの力について説明し、協力と革新を要請

〜世界92都市の指導者が一堂に会し、環境・輸送問題の解決を目指す〜





2008年2月20日、サンフランシスコ発

世界約100都市の市長や高官が集うなか、米国シスコ(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、NASDAQ: CSCO、以下シスコ)の会長兼最高経営責任者、ジョン・チェンバーズは本日、早急な対策が必要とされる世界の環境問題を解決するテクノロジーの開発に向けて、業界や政府に協力を呼びかけました。チェンバーズは、シスコとサンフランシスコ市および郡が共同開催した第1回「Connected Urban Development (CUD) Global Conference(コネクテッド都市開発地球会議)」で基調講演を行いました。CUDは、都市圏特有の環境問題に対処し、世界中の都市で再現可能な情報通信技術(ICT)ソリューションを開発することを目的とした、官民共同のパートナーシップです。

「私たちには地球の一市民として、気候変動の問題解決に力を尽くす責任があります。テクノロジー企業としてこの問題に取り組むにあたり、シスコは自社が排出するCO2の量を削減することはもちろん、お客様やパートナーの皆様がネットワークを企業や政府が環境に配慮しながら発展していくための“グリーンな”プラットフォームとして利用できるようお手伝いしています。このような革新的かつ協調的なアプローチをとることで、ICTを用いて、地球環境や気候の問題にはるかに効果的に対処することができるようになります」と、チェンバーズは述べています。

調査の結果、都市の環境問題を軽減する上で、ICTが大きな役割を果たすということがわかりました。American Council for an Energy- Efficient Economy(米国エネルギー合理化経済評議会)は最近の報告の中で、ICTにかかる電力が1キロワット時増える毎に、米国経済は全体として10倍のエネルギーを節約できると述べています(http://aceee.org/press/e081pr.htmを参照してください)。

CUDのアプローチ
都市圏は、世界的にみて、エネルギーの消費や気候変動の最大の要因になっています。U.N. Habitat(国連人間居住計画)によれば、世界のエネルギー消費量の75パーセントが、世界の20の巨大都市(人口1,000万人以上)によるものだといいます。また、あらゆる都市でエネルギーの消費量が大幅に増加しており、人口や電力使用量の増加に伴う新たな問題が浮上しています。

この日、都市や企業、研究施設、大学、市民団体の指導者が一堂に会し、それぞれに特有の環境問題について話し合い、都市圏における環境や輸送、エネルギー、ICT、建築、職場環境などの問題をテクノロジーによっていかに劇的に解決することができるかが検証されました。CUDのビジョンとは、都市が革新的なICTソリューションを導入することにより、エネルギーの効率化を図り、自動車や鉄道、バスなどの交通手段によって排出されるCO2排出量を削減し、都市計画や都市の管理・経営のあり方を変革し、市民の働き方やコミュニケーションのあり方を変えることにあります。

Connected Urban Developmentは、2006年9月、Clinton Global Initiative(クリントン・グローバル・イニシアティブ)に対するシスコの取り組みの一環としてスタートしました。Clinton Global Initiativeは、人々の生活の質に影響を与えるような問題の解決を目指し、William J. Clinton Foundation(ウィリアム・J・クリントン財団)によって発足されたプログラムです。CUDの発足には、サンフランシスコ、アムステルダム(オランダ)、ソウル(韓国)の3つの都市が携わりました。この3つの都市では、環境問題に熱心な市長の主導の下、すでに次世代ブロードバンド インフラストラクチャの導入が完了または予定されており、深刻な交通渋滞の緩和に向けた取り組みが進められています。

「Connected Urban Developmentのコンセプトは、サンフランシスコの『Climate Action Plan(気候行動計画)』を補完するものであり、サンフランシスコがCO2削減の目標を達成する上で大きな役割を果たしてくれるでしょう。このような重要な取り組みに参加できたことを光栄に思います。ICTを導入し、シスコのような革新的なパートナーと協力することによって、サンフランシスコは、環境にやさしく経済的に持続可能な都市計画を考案するにあったって、リーダーシップを発揮することができるのです」と、サンフランシスコ市長、ギャビン・ニューサム氏は述べています。

ユニークなソリューション
これらの3都市は、過去18ヶ月にわたって、シスコのグローバル戦略コンサルティング部門であるインターネット ビジネス ソリューション グループ(IBSG)と協力し、それぞれが抱える特有の問題に対処することのできるグリーンなICTソリューションの開発に取り組んできました。シスコのIBSGは、これらの都市と協力し、ハイテク輸送やエネルギー管理、そして環境にやさしい新たな就労形態について、ベストプラクティスを開発してく予定です。主な取り組みは以下のとおりです。

  • 「Connected Bus(コネクテッド・バス)」:
    グリーンな公共輸送機関を実現するための画期的な方法を提案するため、シスコとサンフランシスコ交通局(San Francisco Municipal Transportation Authority: SFMTA)が開発した画期的なプロトタイプとなるバスです。ハイブリッド バスにはモバイル用のホットスポットが設置されており、乗車中でも仕事ができるようになっています。GPS(Global Positioning System)によって、バスの経路や乗り継ぎに関する最新の情報を知ることができるほか、LEDディスプレイには、公共輸送を利用することで削減された排出量に関する情報が表示されます。また、自動メンテナンス システムによって、バスが環境に与える影響を軽減することができます。これが輸送機関に広く導入されるようになれば、世界中の都市のCO2排出量を大幅に削減することができるでしょう。
  • 「Personal Travel Assistant(パーソナル・トラベル・アシスタント:PTA)」:
    シスコがマサチューセッツ工科大学(MIT)の協力を得て開発中の先進的なサービスです。PTAは、市民が運行スケジュールや料金、環境への影響といった情報に基づいて日々の交通手段を選択できるようにすることで、都市圏における輸送環境の改善を目指すもので、現在ソウル市でのパイロット試験が検討されています。PTAは、携帯電話などのウェブ対応インターフェイスからアクセスでき、この種のサービスとしては初めてグリーンなルート選択が可能で、カレンダリング機能などのコミュニケーション ツールとも連動することができるほか、市当局はこのサービスを利用することによって、日々進化する市民の輸送に対するニーズを効果的に予測し、対処することができます。
  • 「Smart Work Center(スマート・ワーク・センター)」:
    シスコが開発し、アムステルダムによって採用されたアプローチで、地域の住民が都心部に通勤することなく、遠隔地のステーションに勤務できるようにすることを目指します。Smart Work Centerのコンセプトは、テクノロジーと各種サービスを組み合わせることにより、本当の意味での「コネクテッド ネイバーフッド(近隣コミュニティ)」を実現するというもので、映像・音声・データの統合テクノロジー ソリューションを新たに導入し、保育所や食堂、銀行などのオンサイト サービスを提供するほか、開かれた公共・展示スペースを設置し、柔軟に利用できる机や会議室を提供します。

ベストプラクティスの普及
また、シスコは今日、バーミンガム(英国)、ハンブルグ(ドイツ)、リスボン(ポルトガル)、マドリッド(スペイン)の4つの都市と新たに協力する計画であることを発表しました。これらの4都市はそれぞれ、CUDの発足に携わった都市が開発したベストプラクティスを補完する独自のベストプラクティスを導入することにしており、シスコはこれらの都市と協力して、それぞれの環境や都市のニーズに適ったソリューションを開発する予定です。

「CUDを発足した都市が昨年それぞれ進歩を成し遂げることができたことを、シスコは誇りに思っています。CUDのアプローチは、都市が実現・普及が可能なソリューションを導入することにより、CO2排出量を削減し、エネルギー効率を高めながら、運用の効率化とリソースの最適化を図ることができるような方法を模索していくというものです。これらの都市が成し遂げた成果を、世界中のその他の都市でも達成されることを心から願っています」と、シスコのIBSG Connected Urban Development担当グローバル ディレクター、ニコラ・ヴィラは述べています。

CUDの参加都市による次回会合は、9月23日から24日にかけて、オランダのアムステルダムで開催される予定です。

シスコシステムズ社について
Cisco Systems, Inc.(NASDAQ: CSCO)は、インターネット/イントラネットの基盤となるネットワーク関連機器を提供する世界的なプロバイダです。シスコに関するニュースならびに関係資料は以下のWebサイトでご参照頂けます。
<http://www.cisco.com >

シスコは、事業運営や文化についてはもちろん、製品やカスタマー ソリューションについても、環境責任を果たすためにハイレベルな取り組みを行っています。シスコの環境活動「Cisco Green」に関する詳細は、http://www.cisco.com/web/about/ac227/ac333/the-environment/index.htmlをご覧ください。

* Cisco、Cisco Systems、Cisco Systemsのロゴは、米国ならびに諸外国における Cisco Systems, Inc. および関連会社の登録商標です。本文書に記載しているその他の商標の所有権は、所有企業各社にあります。
**当資料は、米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。米国で発表されたニュースリリースの内容は以下のWebサイトをご参照ください。
<http://newsroom.cisco.com/dlls/2008/corp_022008.html >

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