日本版 ニュースリリース

米国ニュース


カナダの法律事務所、PBX を捨てて Cisco Unified Communication を導入






20006 年 11 月 14 日
2004 年 12 月、トロント市にある McMillan Binch 社は、モントリオールの新しいオフィスの計画と平行して、市内の別の場所に事務所を移転させている最中でした。当時、同社は15年前に導入した旧式の PBX (構内交換機) に悩まされていました。電話回線数が限られていたため、それを共有する利用者が不便を感じていたのです。

McMillan Binch 社の情報技術担当ディレクター、クリス・ダンカン (Chris Duncan) 氏は、この移転を同社の技術インフラを改善する好機として前向きに捉え、VoIP (Voice over IP) と、それから得られるメリットを理解しようと、いくつかのメーカーにコンタクトを取り始めました。

その頃、音声、ビデオ、データを 1 つのネットワークに統合する IP コミュニケーションを導入していた企業はカナダでは少なく、法律事務所に限れば存在しませんでした。明らかなコスト削減と優れた機能のメリットについてまだ広く知られておらず、初回配備の取り組みに失敗して従来の PBX システムに戻る企業もありました。

ダンカン氏は、IP ベースのコミュニケーションが従来のシステムと比較してどのように優れているのか、特に PBX では実現できないメリットについて熱心に調査しました。最初に連絡した相手は、すでにエンドツーエンドのネットワーク インフラストラクチャを 1999 年に法律事務所に導入した経験を持つシスコシステムズ (当時) でした。

McMillan Binch 社にとって最大のメリットはビジネスの継続性と災害復旧にあることが、すぐに明らかになりました。世界中の何千ものクライアントをサポートする同社にとって、この 2 つの分野は最重要課題だったのです。さらに、IP システムは配線が少ないため、必要なインフラも少なくて済み、メンテナンス関連の管理コストも削減できました。

ダンカン氏は、「電話を持たない弁護士を想像できますか? 弁護士は電話のヘビーユーザーなのです。しかし、多くの弁護士はテクノロジーアレルギーであるため、ユーザーフレンドリーで強力なソリューションが必要です。Cisco Unified Communication は、使いやすい機能から電話機の操作性、外観にいたるまで、あらゆる面で最高のソリューションであると考えました」と語っています。

ダンカン氏に必要な次のステップは、この新しい投資が McMillan Binch 社にどれほどメリットをもたらすかを会社に理解してもらうことでした。ダンカン氏は、生産性向上への貢献やセキュリティ上のメリットを強調し、Cisco Unified Communication System の潜在的な ROI (投資利益率) を同社の経営陣に明確に示しました。

「単にコスト削減を望んでいたのではなく、生産性を大幅に引き上げ、競合他社に大きく水を開けることができるソリューションを求めていたのです。シスコ製品を導入すれば、我が社の弁護士たちはリソースやデータに制限なくアクセスすることができ、クライアントへの応対も改善できます」とダンカン氏は語ります。

ネットワーク ソリューション
経営陣の同意が得られた McMillan Binch 社は、完全な Cisco Unified Communication System を導入しました。このシステムは、ワイヤレス アクセス ポイント、Cisco ISR ルータ、ワイヤレス LAN、Catalyst スイッチ、Cisco CallManager、Cisco Unity Unified Messaging サーバ、および 500 台の Cisco 7900 Series IP Phoneから構成されます。

トロント市内の移転先の事務所では、コンピュータからプリンタ、電話にいたるまで、すべてが引越しの当日から新しくなりました。通常であれば、技術的な問題やダウン時間が生じるケースです。ダンカン氏のチームでは、システム障害に備えてあらゆる対策をとっていましたが、結局それは必要ありませんでした。

「法律事務所としては、コンピュータを多少の時間使えなくても特に支障はありませんが、電話は別です。残念ながら、突然新しい技術を利用するようになった 160 人の弁護士に、予行演習の機会は与えられませんでした。私たちは対策を講じ、サービス品質を設定し、考えられるすべてのサポート体制を整えて準備していましたが、それが必要になることはありませんでした。聞こえてきたのは、『この電話、すごいじゃないか』という声です」とダンカン氏は語ります。

Cisco Unified Communication System のソフトウェアベースのコール処理コンポーネントである Cisco CallManager によって、追加サービスをホスティングすることができ、組織の生産性を改善し、顧客へのサービスと応答性を向上させることができました。

「弁護士は、必要なすべての情報に簡単にアクセスしたい、という『ダッシュボード メンタリティ』を好みます。今では、ドキュメント、ボイスメール、ファックスのすべてを Outlook で取り出すことができます。この使い勝手の良さは驚きです」とダンカン氏は語ります。

Cisco CallManager Extension Mobility とソフトフォンは、社外でのフレームワークとなります。弁護士たちは、世界中のどこからでもネットワークにアクセスすることができるので、出張などで事務所を長期間不在にする際の負担が軽減されます。また、無駄な時間が減り、課金対象時間を多くとれるようになるため、予定収益も大きく改善されます。

CallManager を利用して、クライアントへの請求や会議の調整などに使用してきたサードパーティ製アプリケーションを統合することもできます。このようなプロセスを一元化することで、管理時間を大幅に削減できます。

Cisco Conference Connection を使用することで、McMillan Binch 社は、地理的な場所に関係なく主要メンバーを 1 つの会議室に集め、生産性を最大化することができます。さらに、Extension Mobility を使用することで、70,000 件以上のクライアント レコードを保存した連絡先情報システムに、Cisco IP フォンからシームレスにアクセスできます。

ビジネス価値
長期的に見れば、Cisco Unified Communication の採用による最大のメリットは、災害復旧とビジネス継続性の 2 つの機能かもしれません。McMillan Binch 社は、70,000 件以上のクライアント ファイルを保持しています。これらのファイルには、細心の注意を必要とする、機密性の高い情報が記録されています。シスコのソリューションを導入した同社では、どのような災害が発生しても、ミッション クリティカルなビジネス コミュニケーションが中断することはありません。これは、システムのフォルトトレラントな設計と、組み込まれている復元機能のおかげです。

McMillan Binch 社は、2005 年に Mendelsohn 社を統合した後、モントリオール市に 2 番目の事務所を開設することを発表しました。これは、会社にとって魅力的な出来事ですが、IT 部門は、モントリオールの事務所で使用しているネットワーク ソリューションと電話を、トロントの本社で導入したCisco Unified Communication に統合することに懸念を抱いていました。

「実装はとてもスムーズでした。モントリオールのボイスメール システムがダウンしても、シスコのシステムが通話とデータをすぐにリダイレクトしてトロントの事務所に転送してくれるので、痛手となるようなダウン時間は生じません」とダンカン氏は説明します。

次のステップ
翌年、McMillan Binch 社は、Cisoc Unified Communicationの展開をモントリオール事務所にも広げました。これには、Cisco IP フォンへの完全な切り替えも含まれます。これにより、トロントとモントリオールの事務所の間を定期的に行き来する同社の弁護士たちは、場所に関係なく同社のすべてのリソースにアクセスできるようになり、ビジネスの継続性が改善されました。 「Cisoc Unified Communication の一番のポイントは、将来の可能性にあります。我が社の次のステップがどのようなものであったとしても、また、我が社がどのような成長の過程を歩んだとしても、このソリューションは我が社とともに成長を続けてくれるでしょう」とダンカン氏は語ります。

*当資料は、米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。米国で発表されたニュースリリースの内容は以下のWebサイトをご参照ください。
<http://newsroom.cisco.com/dlls/global/canada/news/2006/fa_11-14.html >

お問い合わせ