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ブロードバンドが映画産業にもたらす革命

Dan Scheinman、デジタル テクノロジーが映画制作およびエンターテイメント業界に与える影響について語る

2006 年 9 月 20 日
米国では、毎年レイバー デイ (労働者の日) の週末になると、コロラド州テルライドという山間の街で開催される、4 日間のテルライド映画祭のイベントに、世界中から多くの映画監督や映画ファンが詰め掛けます。この権威あるイベントは、「現在、過去、未来におけるベスト フィルムのコラボレーション」を標榜しています。33 回目となる今年のイベントのスポンサーとしてシスコが名乗りを上げたのは、映画の将来に寄せられる期待が大きいためです。

今年の集会には、シスコのコーポレート デベロップメント担当上級副社長、ダン・シェインマン (Dan Scheinman) が出席しました。シェインマンはそこで、映画制作、制作プロセス、コンテンツ配信、顧客とのつながりにデジタル テクノロジーが与える影響について考えを述べました。

シスコがテルライド映画祭のスポンサーになったのはなぜですか?

ダン シェインマン: 映画産業にブロードバンドが与える影響について知ったり、話し合ったりする上で、テルライド映画祭は貴重な機会です。ブロードバンドは、新しい形式のコンテンツ、新しい配給チャンネル、新しい視聴者、人を結ぶ新しい方法を生み出しています。中央集中型の配給から、視聴者主導のオンデマンド エンターテイメントへと移行しつつある中で、シスコは、配給会社や制作会社が、どのようにすればこの変化を活用できるかについて話し合うためにテルライドにやって来ました。Linksys と Scientific Atlanta の買収によって、シスコが語る Connected Home (接続された生活)というビジョンに信憑性が出てきました。このビジョンでは、消費者は、気に入ったコンテンツを、好きな場所で、好きな時間に、好きなデバイスで簡単に楽しむことができます。この変化は、エンターテイメント産業に大きな影響を与え、そこにはシスコの果たす役割があります。

映画業界における、ブロードバンド デジタル テクノロジーについての大きな話題は何ですか?

ダン シェインマン : 消費者とのつながり方が変わるということに尽きます。お話ししたように、今日の消費者は、映画を楽しむ時間、場所、方法を自分で選択したいと考えています。20 歳未満であれば、このような柔軟性を期待するのは自然なことです。映画を映画館だけではなく、プラズマテレビ、携帯電話、専用デバイスと DVDでも観られるようになりたいと考えているのです。

ハリウッドの将来にとって、新しい消費者体験への対応がますます重要になるでしょう。シスコでは、このデジタル革命によって、ハリウッドがより高い収益を上げ、より多くの人々とつながりを持ち、同時に消費者に選択肢を提供するチャンスと能力を拡大できると考えています。

私たちと映画との関わりは、ブロードバンドによって本当に劇的に変化するのですか?

ダン シェインマン : そのとおりです。現在は、人々は家庭か映画館のいずれかで映画を観ています。これは、事前にプログラムされた直線的な体験です。しかし、何らかの方法で映画に働きかけられるようになったとしたらどうでしょう。これは何を意味するのでしょう? これによって何が変わるのでしょう? 新しい媒体はどれも、新しい方法で物語を伝えます。テレビとラジオは異なりましたし、テレビと映画も異なりました。それと同じように、今、新しいタイプのコンテンツが生まれようとしています。現在はまだ短いものばかりですが、ブロードバンド コンテンツは今後も注目を集め続けるでしょう。エンターテイメント産業は、新しい配給チャンネル、新しいビジネス モデル、新しいコンテンツを開発し、これまでにない方法で消費者にアクセスする機会としてブロードバンドを捉えています。

エンパワード コンシューマ(力をつけた消費者)という言葉は、そのようなことを意味するのですか?

ダン シェインマン : そのとおりです。まさに、消費者の黄金時代の到来です。消費者が力をつけるようになることで、エンターテイメント産業に変化が求められ、ネットワークがエンターテイメントの制作、配給、共有のプラットフォームになるのです。

今日では、スタジオの周辺よりも、消費者の周辺で多くのビジネスが回っています。この産業のモデルは、世界の中心にスタジオがあるといったモデルから、主導権を持った消費者を中心としたモデルに変化しているのです。これはハリウッドにとって魅力的な新しいフロンティアです。業界の発展を次の段階へと導き、数多くのチャンスが提供されます。たとえば、ブロードバンドはグローバルな配給の優れた手段となり、より高速でより経済的な、エンドツーエンドのデジタル プロダクション/ディストリビューションを可能にします。また、ブロードバンドにより、マーケティング、広告、制作それぞれの目的で使える新しいサービス― 複数デバイスに対応し、より深いコラボレーションを可能にするオンデマンドサービス― を提供することができるようになります。

これまではエンターテイメント産業全体の話でしたが、インターネットは映画製作者にどのように影響しますか?

ダン シェインマン : インターネットによって、これまでとは異なる魅力的な方法で視聴者にアプローチできるようになりました。映画会社は、コミュニティから生のフィードバックを受け、ファンを直接開拓できるようになりました。たとえば、今日では、強力なオンライン コミュニティが映画の人気を左右します。映画会社は、より深く、より広範囲にコミュニティと意見を交換し、制作プロセスに彼らを加え、継続的な関わりを維持することができます。

ブロードバンドとデジタル テクノロジーによって、映画の制作はより民主的にもなりました。品質の高い映画を制作、配給するための障壁は、驚くほど低くなり、スタジオ配給システムの外部にいても、視聴者を見つけることができるようになりました。これが良いか悪いかには、議論の余地があります。しかし、業界の外部からフレッシュな能力や、新しいアイデアを得られる大きなチャンスが存在することは明確です。ソーシャル ネットワークによって、新たなマーケティングとプロモーションの機会が生まれました。映画が視聴者を見つけられるようになり、従来とは異なる方法で販売されるようになるため、、成功への障壁が引き下げられるのです。

このデジタル革命について教えてください。たとえば、今日の映画産業にとってのデジタル テクノロジーとブロードバンドは、20 世紀の映画会社にとっての音声のようなものなのでしょうか?おっしゃっている変化は、それほどの規模のものですか?

ダン シェインマン : ええ、そうだと思います。デジタル テクノロジーとブロードバンドはあらゆる点で、無声映画に加えられた音声や、モノクロ映画に加えられた色と同じように重要になるでしょう。実際には、制作と配給の両面に影響するわけですから、影響はより大きくなる可能性があります。業界は、この変化を活用するために、すでに素早く動いています。スタジオでは、ビデオ ストリーミングとダウンロード サービス用の映画やテレビ番組を制作しています。また、視聴者を獲得するための新しいマーケティング手法を実験し、新しいタイプのコンテンツを制作するための新しいスタジオ ベンチャーも作られています。すべての変化は、消費者が選択権を持ち、従来の方法や従来の場所でのエンターテイメント体験を望んでいないという事実から生まれたのです。この変化の中心には消費者がいます。シスコは、消費者がこのコンテンツすべてに簡単にアクセスできるようにすることを目指します。

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