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クリス・デディコート、シスコシステムズのデータセンター分野の業務拡大について語る

2006 年 6 月 2 日

今日のデータセンターは、単にデータを集めるだけのセンターではなく、組織の中核的存在へと変わりつつあります。

データセンターは、柔軟性と効率性に優れたインフラストラクチャの要として機能するケースが多くなってきました。Gartner 社が約 1000 人の CIO (最高情報責任者) に対して行った調査では、IT 責任者が考える技術面での最優先課題は、高い柔軟性と効率性を持つインフラを整えることであるという結果が出ています。

シスコシステムズ® (以下シスコ) は、ストレージ エリア ネットワーキング (SAN) やアプリケーション ネットワーキング、広域ファイルサービス (WAFS) サーバ スイッチング、および光伝送など、テクノロジーの新たなメリットを企業に提供する可能性を秘めた、データセンターに関するあらゆる重要分野のイノベーションを市場に投入することに力を注いでいます。

シスコのデータセンター アーキテクチャは、テクノロジー、サービス、パートナー、そしてテスト済みのアーキテクチャ デザインならびに導入ガイドを提供することで、お客様がアプリケーションと情報を保護しつつ、コンピュータおよびストレージのリソースを共有し、最新のサービスをサポートできるよう支援します。

News@Cisco では、シスコのヨーロッパ市場担当上級副社長のクリス・デディコート (Chris Dedicoat) に、この重要市場の成長について話を聞きました。

シスコにとってのデータセンター市場の重要性とは?

クリス・デディコート:データセンターは、今後 2、3年で成長が見込まれる当社の中核分野の1つです。

CIO たちは、コストを抑え、インフラストラクチャのレジリエンス (耐障害性・障害回復力) を高めつつ、ビジネスのレスポンシブネス (即応性) を改善するにはどうすればいいかを模索しています。そのため、データセンター分野での大きなビジネスチャンスが期待できるのです。

2002 年に SAN 分野に参入して以来、シスコでは、ベンダーである当社と競争力を求めるお客様の双方にとって、データセンターは欠くことのできない重要分野であると考えています。

シスコのインテリジェント インフォメーション ネットワーク (Intelligent Information Network) 構想の最重要課題の1つとしてあげられるのが、ネットワーク リソースの仮想化です。

これまでシスコでは、データセンター市場での速やかな実績作りに向けて尽力すると同時に、イノベーション リーダーを目指して重要な買収を多数成立させてきました。

シスコでは、データセンターに対する統合化アプローチを取っています。すなわち、仮想化、最新セキュリティ、トラフィック管理の各種サービスを一括して提供することで、管理の効率化を図ると同時に、コンピュータ、ネットワーク、ストレージのリソースの有効利用を促進するというものです。

シスコではどのような新技術を市場に投入しようとしていますか?

クリス・デディコート:シスコでは、データセンター市場にイノベーションをもたらすべく、常に取り組みを行っています。

その最たる例が、先ごろ行ったストレージ ネットワーキングに関する発表です。その際、MDS 9513 Multilayer Director や 4 Gbps と 10 Gbps のファイバ チャネル スイッチング モジュールをはじめとする、MDS 9000 ストレージ ネットワーキング製品ファミリ用の最新のソフトウェアと機能について明らかにしました。

シスコは、MDS 9513 のポートを最大 528 基まで増設可能な高いポート密度と、1、2、4、10Gbps をサポートするポート速度、管理および監視機能の優れた拡張性などを実現し、複数の分野で業界をリードしています。

また、新モジュールはいずれも既存のモジュラ システムとの互換性や、ネットワークベースのインテリジェント アプリケーションを選択可能なファブリック インテリジェンス、最新の SAN セキュリティ、および FC over IP (FCIP) などの機能を使った SAN 拡張を備えているため、投資保護にも貢献します。

SAN の発展はシスコの光ネットワーク ポ-トフォリオにどのように反映されていますか?

クリス・デディコート:データセンター同士の接続を計画しているエンタープライズやサービスプロバイダーのお客様にとって、光ネットワークはたいへん重要な意味を持っています。問題は、どのくらいの距離で接続が可能かを見極めることです。そしてシスコでは、その問題に徹底的に取り組んでいます。

ビジネス レジリエンスおよび障害回復といった用途に向けた企業におけるストレージ ニーズは増加の一途を辿っています。それを受けてシスコでは、高密度ストレージならびに地理的に分離したロケーション間をつなぐイーサネット コネクティビティの問題に焦点をあててきました。

シスコのプラットフォームでは高密度波長分割多重 (DWDM: Dense Wave Division Multiplexing) などの技術が使われており、単芯ファイバで最大 320Gbps の帯域幅が提供されることから、最大量のデータを、最高の効率で、最長の距離、転送することができます。

またパケット多重化技術は、イーサネット スイッチとルータを使ったIPパケットのケースと同様、単一波長による複数ストレージ サービスの提供を可能にします。

データセンター ネットワーク アーキテクチャとアプリケーションとの関係について教えていただけますか?

クリス・デディコート:アプリケーションは企業にとって欠かせない存在であり、また現在の業界のトレンドとして、アプリケーションの最適化と統合化を進める動きがあります。

IT 組織はアプリケーション導入に対する新たなパラダイムを模索しており、多くの場合、それらはサービス指向アーキテクチャ (SOA) を前提としたものです。

シスコでは、サービス指向のネットワーク アーキテクチャによって、企業が SOA をよりスケーラブルかつ効率的に展開するための基盤を提供します。

アプリケーションとインフラストラクチャはきわめて密接に結びついており、アプリケーション レイヤで SOA モデルが有効に機能するためには、基盤となるインフラを整え、相当レベルのサービスと柔軟性を実現することが必要です。

実際にお客様はこれらの技術をどのように利用しているのですか?

クリス・デディコート:300 万の顧客を抱えるハンガリー最大の保険会社の Allianz 社の場合、14 km離れた2つのデータセンターの接続用として複数のリンクを使う代わりに、シスコ技術を採用することにしました。

シスコの光ネットワーキング技術によって Allianz 社は、ブダペストにあるデータセンター同士のデータ バックアップをサポートできるようになると同時に、複数のトラフィック チャネルを1つの光ネットワークに集約することが可能になります。

同様に、スウェーデン最大の病院であるKarolinska University Hospital でも、シスコ技術を使うことで、ストックホルムの2つの病院の吸収により4つに増えるデータセンターを2つ (1つは常時稼動させる予定) にまとめ、大幅なコスト削減を図る構えです。

シスコの SAN 技術は、病院での大量データの効率的な管理を可能にします。SAN を利用したシスコの電子放射線ソリューションを使うことで、1 週間あたり 100 GB の放射線画像を保存し、数カ月前にアーカイブしたものでも容易に取り出せるようになります。

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