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シスコシステムズ、Linksys、Scientific Atlantaの最新ワイドバンド技術によって、CATV事業者のブロードバンド アクセス速度が飛躍的に向上

高速化と資産コスト削減の鍵を握るチャネル統合

2006年6月21日、米コロラド州デンバー「SCTE Cable-Tec Expo 2006」 ブースNo. 1045~1681
シスコシステムズ (以下シスコ) では、CATV事業者とマルチシステム事業者 (MSO) に対して「コネクテッド ライフ (ネットワークでつながった生活)」を実現する方法を示すべく、継続した取り組みを行っています。その一環として、本日SCTE (Society of Cable Telecommunications Engineers: CATV通信技術者協会) 主催の年次展示会「Cable-Tec Expo」において、業界トップレベルのCisco® uBR10012ケーブル モデム ターミネーション システム (CMTS) にチャネル ボンディングと、低コストのエッジ直交振幅変調 (QAM)、およびケーブル モデムを統合したワイドバンド ソリューションを発表しました。

「MSOが今日の競争市場を勝ち抜くためには、『サービス』プロバイダーから『エクスペリエンス (体験)』プロバイダーに転換する必要があると当社では考えています。Cisco Widebandソリューションは、シスコのuBR10KプラットフォームならびにScientific Atlanta社とLinksys社の新製品をベースに構築されており、これを使うことでCATV事業者は、最新の『コネクテッド ライフ』を実現し、一貫性のある高品質なエンドユーザ体験を提供するために、自社のネットワークを最適化することが可能になります」とシスコのケーブル&ビデオ イニシアティブ部門担当副社長であるポール・ボスコ (Paul Bosco) は述べています。

Cisco Widebandソリューションでは、モジュラ アプローチと従来のQAM技術を組み合わせることで、CMTSの下りチャネル密度を2倍以上にまで向上させ、ビットあたりのコストを大幅に削減します。複数の無線周波数 (RF) チャネルを論理的に統合するチャネル ボンディング技術により、CATV事業者は必要に応じてスループットを増加させ、1秒あたり数百メガビット、場合によっては数ギガビットのデータ レートを実現することが可能です。また、Scientific Atlanta社のワイドバンド モデムとLinksys社のケーブル モデムが、Cisco CMTSプラットフォームと協調して、複数の下りケーブル チャネルを有効利用し、全体のデータ スループットを向上させます。

このワイドバンド アプリケーションでは、2つのモデムがチャネルを論理的に結合。複数のチャネルを使って、より多くのパケットを同時に送信することで、既存の下り速度にくらべて格段に速いスループット性能が実現します。その際受信側では、サービス配信を円滑に行うために、ケーブル モデムがパケットを再構成します。また、Cisco Widebandソリューションを使うことで、チャネル ボンディングによる上りスループットの追加も可能になります。

「CATV事業者にとって必要なのは、スピードと競争力です。チャネル ボンディングによって、CATV事業者では通信速度の向上と顧客の確保を実現できると同時に、増収を促進する高度なブロードバンド サービスの提供が可能になります。つまるところ、これは、CATV事業者に向けたCAPEX (設備投資) 保護戦略なのです」とケーブル ブロードバンド分野の調査を行なうSynergy Research Group社のチーフ ストラテジスト、レイ・モタ (Ray Mota) 博士は分析します。

CATV事業者各社がシスコのワイドバンド アプローチを評価 ブロードバンド アクセス速度を向上させる効果的な手段が求められるなか、次のCATV事業者が、他社に先駆けCisco Widebandソリューションのテストを開始しました。

  • Com Hem社: スウェーデン国内の3分の1の家庭にサービスを提供する大手ブロードバンド トリプルプレイ サービスプロバイダー
  • TDC Kabel TV社: 北欧最大のケーブル ブロードバンド プロバイダー

「先般よりCisco uBR10012 Cable Modem Termination System (CMTS) を設置して使いはじめたのですが、その密度と豊富な機能セットに驚きを覚えています。新しくWideband機能が加わったことにより、わずかなコスト負担でCisco uBR10012の下り回線容量を倍増させ、最先端の100 Mbpsサービスを提供できるようになりました。これまでにない飛躍的な進歩です」とCom Hem社のCTO (最高技術責任者) であるマルティン・クル (Martin Kull) 氏は述べています。 一方、TDC Kabel TV社の副社長兼CTOのヨルゲン・ミカエルセン (J?rgen Michaelsen) 氏はこう言います。「TDC Kabel TVは北欧最大手のケーブル ブロードバンド プロバイダーです。現在、シスコの協力のもと、次世代のDOCSIS 3.0標準に対応したネットワークの構築に向け、DOCSISソリューション用ワイドバンド プロトコルのフィールド トライアルを実施しているところです。当社のネットワークはCisco uBR10012 CMTSプラットフォームをベースに用いており、必要な安定性と密度はすでに確保できています。このプラットフォームを活用して、シスコと協調しあいながら、次のレベルに進んでいければと考えています」 「Cisco Widebandソリューションは現在のデータレートの数倍に相当する100Mbitに対応可能なことから、エンターテインメントや通信といったブロードバンド サービスを1つのシンプルな回線で提供するサービスをオンデマンドで選択し、必要に応じてそれらにアクセスすることが可能です」とTDC Kabel TV社のプロダクト部門担当副社長であるイェス・ニコライセン (Jes Nicolaisen) 氏は説明します。 Cisco Widebandソリューションの内容 Cisco Widebandソリューションは、CMTS、エッジQAM、およびワイドバンド ケーブルの3つのモデムを主要コンポーネントとして構成されています。

1) Cisco uBR10012 Cable Modem Termination System

Cisco uBR10012 Cable Modem Termination System (CMTS) は業界随一の高密度ソリューションであり、IPv6に対応しています。ワイドバンドとモジュラ型の両方にアップグレードでき、DOCSIS (Data Over Cable Service Interface Specifications) 3.0への移行を可能にします。また、独自のQoS (Quality Of Service) アーキテクチャが採用されており、柔軟性と拡張性に優れた1つのプラットフォームで、大容量データの同時配信やインターネット プロトコル (IP) テレフォニー サービスを幅広く展開することが可能です。

uBR10012用の1Gbpsワイドバンド共有ポート アダプタ (SPA: Shared Port Adapter) は、エッジQAMに最大1ギガビットのワイドバンド接続を提供します。また、最大2台のSPAモジュールを搭載可能な新型SPAインターフェイス プロセッサ (SIP) キャリア カードも同時発表されました。Cisco 1-Gbps Wideband SPAは、エッジQAMデバイスに最大1ギガビットのワイドバンド接続を提供します。Cisco SPAモジュールはCisco uBR10012システムのワイドエリア ネットワーク (WAN) スロットにインストールされ、貴重な無線周波数 (RF) スロットを専有せずにすむため、ワイドバンドにアップグレードした場合、Cisco uBR10012 CMTSプラットフォームの下り回線密度を2倍以上向上させ、トータルで40~88本の下りチャネルを持つことが可能です。

2) Scientific Atlanta社製Continuum DVP XDQA24 Edge QAM

Cisco Widebandソリューションでは、エッジQAMデバイスとしてScientific Atlanta社のContinuum DVP XDQA24 Edge QAMが採用されており、最大24台の下りQAMをサポートします。また、サードパーティ製のエッジQAMにも対応可能です。従来型エッジQAMの一般的な価格は、CMTS下りエッジQAMチャネルの1/4~1/3程度です。Continuum DVP XDQA24 Edge QAMは、ギガビット イーサネットを介してuBR10012と接続されます。

3) Scientific Atlanta社とLinksys社製のワイドバンド ケーブル モデム

3チャネルと8チャネルの2種類から選ぶことができ、フレキシブルなワイドバンド展開を可能にします。Scientific Atlanta社のDPC2505TMは、3本の結合チャネルを搭載しており、既存のHFC (光ファイバ/同軸ハイブリッド) ケーブル ネットワークで最大100Mbpsの下りデータ転送に対応。3つのパラレル チャネルを介してパケットを転送するパケット ボンディング技術が採用されており、スループットの最適化と卓越した高速データ (HSD) サービスの提供を可能にします。

「処理能力とデータ スループット容量に関して言えば、今まで当社が開発してきたなかでも最強のケーブル モデムです。最大100 Mbpsのデータ転送能力を持つこのモデムは、特にSOHO事業者やケーブル ユーザなど、きわめて高速なHSDサービスを必要としているコンシューマに多大なメリットをもたらします」とScientific Atlanta社のIP加入者ネットワーク部門担当副社長兼ゼネラルマネージャであるヒマンシュ・パリーク (Himanshu Parikh) は説明します。

さらにパリーク氏は、「CATV事業者の場合、サービス開始時50~60 Mbpsの伝送レートをニーズの拡大に合わせて100 Mbpsにまで拡張することが可能です」とも言います。

Scientific Atlanta社のDPC2505はDOCSISTM 2.0とDOCSIS 2.0b用として開発された製品であり、2006年後半に認定資格と相互運用性に関する検証が行われる予定です。

一方、Linksys社の8-Channel Wideband Cable Modem (WCM300) は、2~8本の結合チャネルと最大240 Mbpsの下りデータ転送をサポートし、幅広い帯域幅要件を持つエンドユーザ環境に適しています。ワイドバンド モデムと従来のDOCSISモデム間でのチャネル共有が可能です。また、8チャネルすべてが結合されないかぎり、ワイドバンド チャネルを隣接させる必要はありません。Linksys社のWCM300は、今年後半の発売を予定しており、シスコのuBR10012 CMTSとワイドバンドSPAのみならず、DOCSIS 2.0または3.0対応のCMTSにも適合した製品になる見込みです。

Cisco Widebandソリューションへのさらなるケーブル モデム追加については、現在検討中であり、後日あらためて発表させていただきます。

シスコシステムズ社について

Cisco Systems, Inc.(NASDAQ: CSCO)は、インターネット/イントラネットの基盤となるネットワーク関連機器を提供する世界的なプロバイダです。シスコに関するニュースならびに関係資料は http://www.cisco.comでご覧いただけます。

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