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Sentinel Technologies 社、イリノイ州の学校区にシスコ IP Communications ワイヤレス ソリューションを導入

2006 年 5 月 11 日

シンディ・マクダウェル(Cindy McDowell、News@Cisco)

概要

イリノイ州の学校区において、構内交換機(PBX)電話システムと既存の基本ネットワークの拡張が進められていました。同学区は新校舎の建設計画を進めており、自分たちで管理可能な学区全域をカバーするネットワークと通信ソリューションを必要としていました。

シスコ ゴールド認定パートナーの Sentinel Technologies 社が学区全域をカバーするシスコのIP・ワイヤレス ソリューションを提供したことで、音声、ビデオ、データ、ワイヤレスのすべてのサービスを利用できるようになりました。

シカゴの北西に位置する「統合学区 158」はイリノイ州の中でも成長著しい学区であり、650 人のスタッフが 7000 人以上の児童・生徒を担当しています。学区内では 3 つのキャンパスに 8 つの学校がグループごとに建っており、学区内地域に指定されているのは、イリノイ州のハントリー、アルゴンキン、レークインザヒルズ、ユニオン、およびレークウッドの 5 地域です。また、キャンパスの 1 つには管理本部の建物もあります。

入学者数が毎年 10 パーセント強の割合で増加するという予測を受け、学区のテクノロジー ディレクタであるデブラ・ルーベン(Debra Ruben)氏とネットワーク アドミニストレータのデイヴ・ジェンキンス(Dave Jenkins)氏は、スイッチ、ファイアウォール、およびルータで構成される既存のシスコ ネットワーク インフラストラクチャはスピードと柔軟性が不足しており、拡大を続ける学区の要件に対応することができないという結論を下しました。

ジェンキンス氏はこう説明します。「最初に建てた 4 つのビルでは、音声、ビデオ、データをすべて別々のネットワークでまかなっていました。4 つの校舎が入る新しいキャンパスの建築計画を立てる際、建物内にワイヤレスとビデオを導入したいと考えたのですが、大規模なビデオ検索システムは我々の予算の範囲を超えていました。それに、新しい電話システムを導入し続けるのをやめにしたかったのです。また、自分たちの技術スタッフをもっと有効に使い、移動や追加、変更などのためにわざわざベンダーを呼ばずに済むようにしたい、という思いもありました。IT スタッフたちは、教室への映像配信をコスト効率よく行え、自分たちで管理可能な、学区全域をカバーするコンバージド ネットワークを望んでいました」

統合学区 158 は、ボイスメールとユニファイド メッセージング機能を搭載したデータ、音声、ビデオの統合ネットワークと、高帯域幅接続用のワイヤレス WAN を最終的にすべてのキャンパスで提供するという複数年におよぶプロジェクトの提案依頼書(RFP)を発行しました。それによると、プロジェクトの最終段階は、新キャンパスへの統合テクノロジーを導入し、PBX 電話システムから VoIP(voice over IP)への切り替えを行う、というものでした。シスコの教育部門の代行を行う地元企業が、シスコ ゴールド認定パートナーでダウナーズグローブ近郊に本社を構える Sentinel Technologies 社を統合学区 158に紹介。Sentinel Technologies 社は、VPN セキュリティ、ルーティング、スイッチング、ワイヤレス、および IP 通信の各分野でシスコの技術認定を取得しており、医療、法律、製造、金融、行政/教育といった市場に強力な顧客ベースをまんべんなく持っています。

「教育分野におけるテクノロジー リーダーを目指すという統合学区 158 の試みは、当社にとってたいへん魅力的なものでした。同学区のテクノロジーへのこだわりに感銘を受けると同時に、自分たちならばきっと適切なソリューションを提供できるだろうと思いました」と Sentinel Technologies 社のビジネス デベロップメント担当上級副社長であるエド・トゥルースデール(Ed Truesdale)氏は語ります。

ジェンキンス氏とルーベン氏は Sentinel Technologies 社を採用することにしました。同社はそれまでに 100 以上のソリューションをほかの学区に導入しており、またシスコ ゴールド パートナーのステータスと特化性はシスコとの強力な関係、ならびに優れた技術知識と経験を証明するものでした。

「Sentinel Technologies にほかの学校での導入経験があったことは重要な決め手となりました。私たちはその年の夏に 4 つの新校舎を開校する予定でしたが、いっさいのミスは許されませんでした。キャンパス同士をつなぎ、ビデオ ストリーミングを導入し、キャンパス間の T1 ラインを削減する必要がありました。私たちは常に教育を最優先に考えています。よって、混乱を避けるために、ごく短期間の内に導入を終わらせる必要があったのです」とジェンキンス氏は説明します。

こうして、学区全域をカバーするソリューションの設計が開始されました。プロジェクトは段階的に進められることになり、最初のイニシアティブとなったのが、学区環境へのコンバージド ネットワークの敷設と音声サービスの導入です。続いて、ワイヤレス リンクを使用したビデオ サービスを導入し、そして最後に、新キャンパスに統合テクノロジーを導入した上で、既存の PBX をシスコの IP 通信システムに切り替える、という段取りになりました。慎重なプロジェクト管理のもと、新施設と革新的な技術の組み合わせが決められていきました。

「このような状況下では、テクノロジーだけでなくもっと大きなコンテキストに注目する必要があります」とトゥルースデール氏は指摘します。「新しいビルに 500 台以上の電話を設置するという作業を2 週間で行なわなければなりませんでした。古くからのビルには、新しい IP フォンを取り付けて、既存のアナログ電話と連動して動くようにする必要がありました。しかしやっかいなことに、ちょうどそのときサマースクールが開催されていたため、回線を停止することができなかったのです」

綿密なプロジェクト管理と適切な自動ツールのおかげで、導入・統合作業はスムーズに進められました。また、統合学区 158 のIT チームは Sentinel Technologies 社の手順を観察し、システムの移動・追加・変更を自分たちの手で行うための方法を手っ取り早く学ぶことができました。同学校区は 500 人以上の教師を抱えており、彼らは速いスパンで頻繁に場所を移動することから、このような機会が得られたことはチームにとって貴重な経験だったと言えます。

ルーベン氏はこう語ります。「以前は大金を投じてシステムの移動や追加、変更を行っていた上に、いつも誰かのスケジュールに合わせなければなりませんでした。しかし今では、誰かに頼むことも、待つことも、さらにはお金をかけることもなく、どのような移動であっても自分たちの手で即座に対応することができます」

ビデオとワイヤレスの機能もまた、新しいネットワークによってもたらされる大きなメリットです。ネットワーク上でビデオを再生することも録画することもでき、さらに同学区では、オンデマンド ビデオやスタッフ教育用のビデオ配信なども計画しています。

「ワイヤレス IP フォンを使うことで、管理者はオフィスとコンタクトを取りつつ、学校内での生徒の問題に対処することが可能になります。ワイヤレス LAN の導入に伴い、Web ベースのアプリケーションを利用できるようになりました。校長や学部長は校内を移動するときに PDA を携帯しており、学生情報システムから情報を取り出すことができるようになっています。これによって、生産性と柔軟性が大きく向上します」とジェンキンス氏は説明します。また、このソリューションは最新の高度なセキュリティを学区と学区内の学校に提供します。学区内に設置されたあらゆるデータポートにセキュリティ カメラをプラグインできるようになっており、職員は必要に応じて学区の様子を監視することが可能です。さらには、教室からの緊急呼び出しのトラッキングが徹底されることから、たとえ電話が途中で切れたとしても、緊急職員が直接教室に電話をかけなおすことができるようになっています。

トゥルースデール氏によると、Sentinel Technologies 社の顧客および潜在顧客はシスコのコンバージド ネットワークを未来のテクノロジーとして見ているということです。

「コンバージェンスが適切にデザインされていれば、コストが削減されると同時に、多大なビジネス メリットがもたらされます。ほとんどすべての市場の企業・組織がそこに注目しているのです。問題は、音声、ビデオ、データのコンバージド ネットワークを導入するか否かということではなく、いつ導入するかということなのです」とトゥルースデール氏は語っています。

シンディ・マクダウェル : カリフォルニア州サンタクルーズ在住のフリーランス ジャーナリスト

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