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Linksys が Linksys Voice System 9000 を発売、小規模企業向けテレフォニー製品の全モデルが出揃う

2006 年 3 月 13 日

ジェイソン・デイン(Jason Deign、News@Cisco)
つい最近まで、IP テレフォニー ベンダーは小規模企業を軽視していると言われても仕方のない状況でした。元来システムとは、IP ネットワークを完備したエンタープライズ企業に向けたものであったからです。

しかし、この数カ月で状況は一変したのです。Linksys®とシスコシステムズ®の製品が相次いで発売され、今週には最後の締めくくりとして IP 通信用の Linksys Voice System(LVS)9000 シリーズが発表される予定だからです。

この新しい製品ラインは、IP 構内交換機(PBX)と、5 種類のデスクトップ IP 電話、および公衆交換電話網(PSTN)接続用の SPA3000 Analog PSTN ゲートウェイから構成されています。

LVS 9000 は、IP 通信のメリットをホームオフィスや小規模企業にまで広げる、一連の IP テレフォニー製品群です。

LVS 9000 は、簡易なホームオフィスを拠点に 1 人で活動する個人事業主から、社員数 1~5 人程度の小さな会社まで(最大 16 人まで増員可)、ごく小規模な企業にターゲットを絞って設計されています。

このマルチラインの VoIP(Voice over IP)テレフォン システムを導入することで、小規模企業ユーザはインターネットを活用して電話代が節約できるばかりでなく、自動転送および保留時の音楽やメッセージといった便利な機能を使えるようになります。

本システムの特徴としては、ほかにも以下のようなものがあげられます。

  • 低価格で、設置が容易。
  • コール トランスファー(転送)や、コール パーキング(保留転送)、インターコム ページング、マルチライン カンファレンス コール(複数拠点間の電話会議)、ハンティング(内線代表)、シェアド ライン(共有回線)、コール フォワーディング(指定番号への自動転送)といった最新の構内交換機(PBX)機能を搭載。
  • VoIP ではユーザが希望のエリアコードを選択でき、会社移転の際にも同じ電話番号を継続して利用することが可能。
  • 今年後半に予定されている小売開始に伴い、多忙で活動的な家族向けの住宅用マルチライン システムとしての機能が追加される。

これまで小規模企業では、従来の家庭用電話システムや、Linksys CIT200 コードレス インターネット テレフォニー キットといった Skype™ 対応の消費者向け VoIP 電話、あるいは低料金のインターネット電話をかけるための Linksys Phone Adapter を利用する以外に選択肢はありませんでした。

LVS 9000 シリーズの最新マルチライン PBX 機能は、小規模企業の消費者向け電話からの脱却を可能にし、これを機に成長企業が利用できる IP 電話システムの選択肢が大きく広がることでしょう。

たとえば、スタッフが 16 人を超えた場合は、音声とデータの両サービスに対応可能な Linksys One™ ホスティング ソリューションを使った IP 通信システムにアップグレードすることも可能です。

Linksys One は昨年 11 月にアメリカで発売され、シスコの最新技術として紹介されましたが、2006 年には販売範囲を世界に広げていく予定です。

これは究極の「all in one box」サービスであり、1 つの統合型サービス インフラストラクチャで、電話からデータ ネットワーキング、インターネット、ビジネス アプリケーションまでありとあらゆる用途に対応できるようになっています。

Linksys One は主に社員数 5~50 人の企業を対象に設計されており、最大 100 人までサポート可能です。さらに、社員数 20 人程度の SMB 用として Cisco Business Communications Solution という選択肢もあります。

昨年秋に発売された Cisco Business Communications Solution は、テーラーメイドの製品、サービス、サポート、融資オプションから構成され、コスト抑制や、業務改善、および継続的な競争優位性の確保といった面で企業を支援します。

Cisco Business Communications Solution の製品ファミリーは Cisco Catalyst® Express 500 スイッチと Cisco Integrated Services Router(Cisco ISR)をベースに構築されており、Cisco CallManager Express と Cisco Unity Express をサポートしています。

社員数 250 人までの SMB やブランチ オフィスを対象としたソリューションであり、これ以上の規模の企業では、ほとんどの場合、本格的なエンタープライズ IP テレフォニー システムをご利用いただけます。

LVS 9000、Linksys One、および Cisco Business Communications Solution はいずれも、SMB の成長に合わせてシームレスにアップグレードすることが可能です。しかし、この 3 つの製品ファミリーのうちどれを選択するかは、企業規模だけで判断することはできません。

Cisco Business Communications は高い柔軟性と機能性を備えており、実用性や革新性を重視する購入者にアピールするソリューションとなっています。

いっぽうで、2 つの Linksys システムはコスト志向の顧客を念頭に置いて設計されています。中でも Linksys One ポートフォリオは、個別のアドバイスを重視する企業におすすめです。

アピールする部分はそれぞれ違いますが、共通して言えるのは、これら 3 つのポートフォリオがいずれも世界の商業活動を促進する最大の動力源である SMB 企業に多大な価値を与えるものであるということです。

市場リサーチ会社の AMI Partners 社によると、社員数 100 人以下の小規模企業は世界中に 3500 万社以上存在するということです。2005 年、SMB によるネットワークや通信インフラへの投資額は全体で 120 億 US ドルを超えました。

ジェイソン・デイン: スペイン バルセロナ在住のフリーランス ジャーナリスト

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