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テリュライド映画祭、シスコの映像技術によって映画体験の裾野を拡大

テリュライド SHOWroom が大画面の感動を家庭用スクリーンで再現します

2005 年 12 月 14 日

ジェニー・カーレス(Jenny Carless、News@Cisco)

テリュライド映画祭の大画面映像を自宅の小型スクリーンでお楽しみいただけるようになりました。

テリュライド映画祭は Web サイト(www.telluridefilmfestival.org)上で上質な映像体験を提供する「テリュライド SHOWroom」を開始、イノベーションとリーダーシップの軌跡を着実に刻んでいます。Cisco Video Management System を採用したことで、SHOWroom での映画祭の楽しみ方がさらに広がりました。世界中の人々に映画祭の感動を届け、当日見逃してしまったプログラムや、ここ以外で公開されることはないであろう新コンテンツを見る機会をユーザに提供します。

美しい山々の連なるコロラドの町を会場とした映画ファンの集い、第 32 回テリュライド映画祭は今年の 9 月上旬に開催されました。大勢の人びとが参加し、何百という作品が出品される壮大な映画祭が多数開催されている中、テリュライドはあえて「小さな映画祭」にこだわっています。会場に集うのは、映画制作者やジャーナリスト、そして現在・過去において映画に情熱を注いでいる人びと。その数が 2000 人を超えることはありません。今年、参加者は 20 本のプレミア作品に加え、過去の名作、著名な映画人を称えるトリビュート作品、俳優や映画制作者による対談など、さまざまな映像作品を鑑賞しました。

テリュライド映画祭ならではのユニークな趣向のひとつとして、プログラムは開催日当日に全員がコロラドの小さな町に到着した時点ではじめて発表されるようになっています。これは、参加者側の信頼感が十分でなければできることではありません。クオリティが高く革新的なプログラムを上映する映画祭であるという評判に支えられた、一種の賭けとも言えるものです。

実際、イノベーションとリーダーシップがその根幹にあるからこそ、テリュライドはこれほどまでに充実した映画体験を提供することができるのです。3D やデジタルといった最新のフォーマットから、無声映画の『ナポレオン』まで、上映作品は多岐におよんでいます。

「これまでテリュライド映画祭では、多種多様なテクノロジーを披露してきました。たとえば、数年前に 35 ミリフィルムや DVD、レーザー画像などの違いに焦点をあてたプログラムを公開した際には、ひとつの映像を異なるフォーマットで上映し、それぞれの長所・短所を指摘しました」と映画祭の専任キュレーターであるゲイリー・メイヤー(Gary Meyer)氏は説明します。

「時代の先端を行くことは、私たちの抱えるビジョンのひとつです。常に先進の映画祭を、そして先進の動画を目指しています。『動画の常識をくつがえそう。ストーリーを伝えるための別の方法はないのか』というのが私たちの合言葉です」

テリュライド SHOWroom

テリュライド映画祭では、映画ファンにビデオオンデマンドのサービスを提供するために Cisco Video Management System を導入しました。テリュライド SHOWroom のユーザは、Cisco Video Portal を使って Web サイトの閲覧や検索、およびコンテンツの視聴をインタラクティブに行うことができます。また SHOWroom ビデオ ポータル用コンテンツの管理・発行を効率化するために、Cisco Video Portal Manager が利用されています。

「SHOWroom を開設したのは、世界中の人びとにテリュライド映画祭に参加して楽しんでもらうためです。ずっと前から私たちは、その場にいる人たち以外にもイベントの雰囲気を味わってもらい、映画制作者たちの生の声を届けたいと考えていました」とメイヤー氏は言います。

「Web サイトを使えば、それを実現することが可能です。これまでは単に過去のプログラムや写真を掲載するだけでしたが、今では感動的な作品のすべてをサイト上で紹介できるようになりました。SHOWroom が重要なニーズを満たしてくれているのです」

SHOWroom では、映画祭の数あるイベントの中から一部のショートクリップを視聴できるようになっています。たとえば、ニューヨーク・タイムズ紙の映画記者エルビス・ミッチェルによるジョージ・ルーカスのインタビューや、映画における女性の役割について論じたセミナー、ガス・ヴァン・サントとポール・シュレイダーが自主制作映画について語った対談といったプログラムを、最前列シートに座った気分でじっくりと鑑賞することが可能です。

「シスコの力を借りて、インタビューをはじめとするイベントを短時間で SHOWroom にアップすることができました」とメイヤー氏は話します。「実は、私自身、インターネットにアクセスして気に入ったインタビューをもう 1 度見たりしています」

小さなスクリーンを使って大画面の感動を補完するという案に、テリュライド スタッフは理解を示しています。

「会場のスクリーンと家庭用のスクリーンはまったく別のものだと考えています」とメイヤー氏は話します。「大画面での作品鑑賞はなくてはならないもの、いわば映画祭の醍醐味です。しかし同時に私たちは、テレビやインターネットなど小さなスクリーンを使ってインタラクティブにストーリーを伝えるという新しい方法があることも理解しています。これらは、いわば異質のものです。双方のメディアはうまく共存していけると信じていますし、実際、依存関係が成立しています」

映画祭の感動を世界中に届けるのと同時に、テリュライドでは、これを逃せば公表される機会がないと思われる新コンテンツを SHOWroom を使って紹介していきたいと考えています。

「私たちは映画分野におけるビジョンを、かたやシスコは技術分野におけるビジョンを持っています。シスコと共に働き、その技術的な専門知識に触れたこと――つまり、自分たちの仕事を理解しているチームによってプロジェクトの未来が開かれるのを目の当たりにしたこと――は、何ものにも代えがたい財産となりました。このチームワークをもってすれば、さらに充実した映画体験を映画祭参加者と世界中の映画ファンに届けることができるでしょう」とメイヤー氏は言います。

映画祭の臨場感を再現

テリュライド映画祭では年内に SHOWroom をさらに発展させ、ほかでは得られない映画体験をオーディエンスに届けられるようにしたいと考えています。

メイヤー氏は「映画祭の開催される週末にサイトを訪問するのはもちろん、『お気に入り』に追加して、新しいコンテンツを 1 年中楽しんでもらいたいと考えています」と話します。

もし最初の反応が芳しいものであれば、SHOWroom は映画祭の楽しみ方を広げる重要な手段として、その地位を確立することになるでしょう。

「映画祭参加者ならびにスポンサーの反応は上々です。テリュライド SHOWroom によって映画祭の臨場感が完璧に再現されています」とメイヤー氏は語っています。

ジェニー・カーレス : カリフォルニア州サンタクルーズ在住のフリーランス ジャーナリスト

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