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シスコ、ネットワーキング技術の革新的な利用に努める中小企業を表彰

2005 年度「Growing with Technology Awards」の受賞企業が発表されました

2005 年 10 月 19 日

ジェニー・カーレス(Jenny Carless、News@Cisco)

シスコシステムズは先ごろ、「Growing with Technology Awards 2005」の受賞企業を発表しました。今年で 6 回目となるこのコンテストは、地理的範囲の拡大ならびに顧客サービスの改善を目指し、大規模企業との競争を勝ち抜くためにネットワーキング技術を活用している中小企業を表彰するものです。

今年の受賞企業には BlueFin Research Partners 社、Elliance 社、InTouch Technologies 社 の 3 社が選ばれました。いずれも、製品・サービスの販売促進、顧客価値の向上、社内業務の改善、およびオンライン トランザクションの運用などのためにインターネットや最新のネットワーキング アプリケーションを利用している小規模企業です。

BlueFin Research Partners

BlueFin Research Partners 社は、投資調査によって大手の投資信託会社やヘッジファンドの投資決定を支援する機関投資調査会社です。同社では専用のシスコ ネットワークを使用し、社内および顧客向けの通信の改善、ならびに証券取引サービスの提供にともなうコストの大幅な削減を実現させることで、大規模な投資会社とも同じ土俵で競争できるようになりました。

「多くの大手企業が、リアルタイムのビデオ会議やインスタント メッセージ(IM)といったシステムの強化に多額の予算を割いています。当社は同じことをずっと少ない IT 予算で行っているのです」と BlueFin Research Partnersの上級副社長、ジャック・ウエラン(Jack Whelan)氏は説明します。

しかし、単に低予算であるというばかりではありません。通信の信頼性向上も重要なポイントです。

「証券会社のほとんどは旧来の電話システムを使用しています。確かにこれらのシステムには取引に便利な機能が備わっているかもしれませんが、現代のテクノロジーを活用するにはまったく力不足です」とウエラン氏は指摘します。当社のネットワークでは、お客様やアナリスト、あるいは自社の営業部門を相手に電話会議をオンデマンドで行ったり、ワーキンググループを設定したりといったことが瞬時に行えます。また、グループ会議の最中に、ほかの人に見せたくないインスタントメッセージを特定の個人やグループに送ったり、レポートやビデオの URL を参照用に配布したりといったことも可能です」

「シスコのネットワーキング アーキテクチャには、企業の通信機能改善に大きな差をつける機能、およびインテリジェンスがふんだんに盛り込まれています。加えて、当社のネットワークは、停電など未然に防ぐことのできないトラブルにも対応可能な高い冗長性を発揮します」

Elliance

Elliance 社 は、オンライン顧客獲得・維持プログラムの開発を専門に手がける e マーケティング会社です。同社のサービスには、エクスペリエンス デザイン(経験のデザイン)、検索エンジン マーケティング、e コマース製品およびサービス、e マーケティング生産性ツール、オンライン ロイヤリティ プログラムの開発などが含まれます。

マーケティング、カスタマー サポート、および社内業務の改善に貢献し、Elliance の成功の鍵となっているのがネットワーキング技術です。

Elliance 社 では先ごろ、自社の生産性を高め有用なメトリックスを収集するための取り組みの一環として、ネットワークを活用した e マーケティング ツール――ennectMail、ennectEvent、ennectSurvey、ennectShare――のプロトタイプを開発しました。社内試用が成功裏に終了したのを受け、近いうちに顧客へのマーケティングを開始する予定です。

「ほとんどの同業企業では、製品とサービスのいずれか一方の提供しか行っていませんが、現在、当社では両方を手がけています。これが重要な差別化要因なのです。これまでお客様は、サービスはこちらの会社、製品はこちらと使い分ける必要がありました。それが、ひとつの会社で製品もサービスも同時に手に入れることができるのです」と Elliance の創設者兼 CEO のアブー・ノアマン(Abu Noaman)氏は説明します。

Elliance では社内業務においても重要なメリットを享受しています。

ノアマン氏はこう言います。「ネットワークによって、多くのプロセスが効率化され、いっぽうでオーバーヘッドの発生が抑えられています。また、以前には考えられなかったことですが、イントラネットのおかげで 1 つのロケーションから全国規模の運営を行うことができるようになりました。カスタマー、ベンダー、チームメンバー、プロセス、ナレッジベースといった当社の中核資産のビジネス インテリジェンスを保管・管理することも可能です」

これらのビジネス インテリジェンスは、同時に Elliance の顧客価値でもあります。

「マーケター(マーケティング担当者)は直感に頼っています。しかし、その直感は確固たるデータに裏づけされたものでなければなりません。マーケティングは企業の中でも有能な人材が担当している場合が多く、彼らはさまざまなプレッシャーにさらされています。当社ではそんなマーケターに対し、より効率的で効果的、かつコスト効率のよい方法を提供しています」

InTouch Technologies

ネットワーク機能の向上は医療分野にも多大なメリットをもたらします。

医療業界が抱える深刻な問題としてあげられるのが、高齢人口の増加と医療専門家の不足です。InTouch Technologies 社 は、他社に先駆け Remote Presence™ を医療現場で使用することで、この問題に対処しています。同社の RP-6™ Robot を使うことにより、医師は別の場所に自身を投影させること――すなわち、あたかもその場にいるかのように動いて、見て、聞いて、話すこと――が可能です。これによって、多くの患者およびスタッフに、安定した良質な医療をより効率的に届けることができます。

「現在、当社のキーアプリケーションは集中治療室(ICU)に焦点を絞ったものになっています。ICU は病院の中でももっとも重篤な患者が運ばれてくる場所であることから、最高の設備が求められます。ところが、ICU 医療を専門とする医師の数は大幅に不足しているというのが現状です」と InTouch Technologies の CEO 兼会長であるユールン・ワン(Yulun Wang)博士は説明します。

「当社のテクノロジーを使えば、集中治療専門医はどこにいても最高の ICU 医療を提供することが可能です。より多くの患者を診察できるばかりでなく、緊急時に迅速に処置を行うことができるようになります」

InTouch Technologies では、Remote Presence 技術を社内通信にも活用しています。たとえば、南カリフォルニアに本拠を置く同社の社員の中には、アルゼンチンに住んでいる男性がいます。ワン氏によると「彼は実際にはビアブランカ(ブエノスアイレスから飛行機で 1 時間ほどの町)にいますが、ロボットを介して毎日オフィスに出社しているのです」ということです。

ほかの「Cisco Growing with Technology Awards」受賞企業同様、InTouch Technologies もまたネットワークに大きく依存しています。

「テクノロジーは当社にとって欠かせない要素です。インターネットや WiFi、ブロードバンドがなければ、ビジネスはなりたちません」とワン氏は言います。

ジェニー・カーレス : カリフォルニア州サンタクルーズ在住のフリーランス ジャーナリスト

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